説明

電子機器および表示作成方法

【課題】同時録画された番組の視聴を行う際に視聴中の番組が分りやすく、以ってユーザが視聴し易い電子機器および表示作成方法を提供すること課題とする。
【解決手段】同時に録画された複数の番組をザッピング可能に再生するとき、録画番組501を表示する表示画面121に番組関連情報表示502を表示する。番組関連情報表示502には録画番組501のチャンネル及び放送局に関する情報、および録画番組501の表示画面121に表示されている時点が録画された時刻である録画時刻512等が表示されている。このように録画番組501の表示中にチャンネル及び放送局に関する情報及び録画時刻512を表示することでユーザはあたかも放送された(録画された)時間に戻ったような感覚で録画された複数の番組を、ザッピング操作しながら視聴することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器および表示作成方法にかかるものであり、特に再生する番組に関する情報を示す表示情報を作成する電子機器および表示作成方法にかかる。
【背景技術】
【0002】
近年、映像録画技術の発達及び記憶媒体の大容量化が進み、映像記録可能な電子機器にユーザは多くの映像を記録することが可能となった。記憶媒体の録画可能量が大きくなるに従い録画しておける番組数も多くなり、ユーザは録画した映像を再生した際に、この再生した映像がどのような番組なのかを認識することが難しくなっている。
【0003】
このため、過去に録画した番組を視聴する際、過去に録画したときの時刻や日時をユーザが認識できるように、番組を表示する画面上に録画時刻を表示するデジタル記録再生装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−281641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、複数の放送波を同時に受信することによって、受信した複数の番組(映像)を並行して同時録画する機能を有する電子機器が提案されている。このように同時に複数の番組を視聴のために録画しておく場合、過去に放送されたある番組の視聴中にザッピング操作(チャンネル切り替え操作)によって他の局に切り換えても、それと同じ時間に放送されていた番組へと表示を切り替えるような再生方法を行うことができる。このときユーザはあたかも実際に番組が放送された時間に戻ったような感覚で番組の視聴をすることができる。
【0006】
しかし、上述のようにいつでもザッピング可能な状態で視聴できると、再生している番組がいつ放送された番組かわかりづらく、また、再生している番組がどの放送局(どのチャンネル)の放送番組かがわかりづらいため、ユーザは再生視聴している番組の特定が難しくなってしまう。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、同時録画された番組の視聴を行う際に視聴中の番組が分りやすく、以ってユーザが視聴し易い電子機器および表示作成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる電子機器は、第1の録画番組と、前記第1の録画番組と同時刻に放送された第2の録画番組とを、切り替え可能に再生する再生手段と、前記再生手段が、前記第1の録画番組から前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第2の録画番組の再生箇所と対応する時刻が表示される時刻表示を作成する表示作成手段と、を具備することを特徴としている。
【0009】
本発明にかかる表示作成方法は、第1の録画番組と、前記第1の録画番組と同時刻に放送された第2の録画番組とを、切り替え可能に再生し、前記第1の録画番組から前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第2の録画番組が録画された時刻が表示される時刻表示を作成することを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態における電子機器としてのデジタルテレビの外観の一例を示す概略斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態におけるデジタルテレビの構成の一例を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施形態におけるデジタルテレビの番組関連情報表示に関する機能ブロックの一例を示すブロック図。
【図4】本発明の一実施形態における現在受信中の番組に表示される番組関連情報表示の一例を示す図。
【図5】本発明の一実施形態における過去に録画を行った番組の再生中に表示される番組関連情報表示の一例を示す図。
【図6】本発明の一実施形態における過去に録画を行った番組の再生中に表示される番組関連情報表示の一例を示す図。
【図7】本発明の一実施形態における番組関連情報表示の作成及び表示処理フローの一例を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本実施形態における電子機器としてのデジタルテレビ1の外観の一例を示す概略斜視図である。なお、本実施の形態では、本発明における電子機器をデジタルテレビに搭載した場合について説明するが、これに限定されず、放送受信装置、放送受信機能付き携帯電話、放送受信装置が搭載された映像記録装置、およびPC(Personal Computer)等に使用することが可能である。また、空中を伝播することによって配信される放送波による放送番組の提供の場合のみではなく、有線又は無線インターネット網経由で配信されるIP(Internet Protocol)放送等による放送に関して、本発明を適用するとしてもよい。
【0013】
このデジタルテレビ1は、一例として、後述するチューナ、オーディオアンプ、及び信号処理部等の電子装置を格納する本体10と、LCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部120と、音声を出力するスピーカ110とを有する。デジタルテレビ1は、図示しないプラグを介して外部から電力を取得し、後述するアンテナを介して地上波デジタル放送波を受信して、受信した地上波デジタル放送波の信号を信号処理部でデコードすることにより映像信号、及び音声信号を出力する。表示部120は、デコードされた映像信号を処理して映像を表示する。スピーカ110は、デコードされた音声信号を処理して音声を出力する。
【0014】
図2は、本実施形態におけるデジタルテレビ1の構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
このデジタルテレビ1は、装置各部の動作を制御する制御部156を備えている。制御部156は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵している。制御部156は、操作部116から入力される操作信号や、リモートコントローラ117から送信され受光部118を介して受信される操作信号に応じて、ROM(Read Only Memory)157に予め記憶されたシステム制御プログラム及び各種処理プログラムを起動させる。制御部156は、起動したプログラムに従って、RAM(Random Access Memory)158をワークメモリとして装置各部の動作を制御する。各部の動作制御に必要な各種の設定情報及び制御情報等は、一例として、不揮発性メモリ159に格納される。
【0016】
また、デジタルテレビ1は、一例として、放送形式として地上波アナログ放送、地上波デジタル放送、BSデジタル放送及びCSデジタル放送等を受信することができるように構成され、さらに、これらから供給される番組を録画したりすることができるHDD(Hard Disk Drive)170を備えている。
【0017】
BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ143は、衛星デジタルテレビジョン放送信号を受信する。受信されたデジタル放送信号は、入力端子144を介して衛星デジタル放送用のチューナ145に供給される。チューナ145は、受信したデジタル放送信号のチューニングを行い、チューニングしたデジタル放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器146に送信する。PSK復調器146は、TS(Transport Stream)の復調を行い、復調したTSをTS復号器147aに供給し、TS復号器147aは、TSをデジタル映像信号及び音声信号等に復号した後、信号処理部100にこれを出力する。
【0018】
地上波デジタル放送受信用のアンテナ148は、地上波デジタルテレビジョン放送信号を受信する。受信されたデジタル放送信号は、入力端子149を介して地上波デジタル放送用のチューナ150に供給される。本実施形態において地上はデジタル放送用のチューナ150は11個のチューナを備える(図2においてはそれらを纏めて1つのものとして描写している)。チューナ150は、受信したデジタル放送信号のチューニングを行い、チューニングしたデジタル放送信号をそれぞれのOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器151に送信する。OFDM復調器151は、TSの復調を行い、復調したTSをそれぞれのTS復号器147bに供給し、TS復号器147bは、TSをデジタル映像信号及び音声信号等に復号した後、信号処理部100にこれを出力する。なおOFDM復調器151とTS復号器147bはそれぞれ、チューナ150の11個のチューナと同数個である11個ずつ存在し、それぞれ1つずつチューナ150の11個のチューナに割り当てられている。チューナ150の11個それぞれのチューナで取得した地上波デジタルテレビジョン放送は、これらの複数個のOFDM復調器151、TS復号器147bによってそれぞれ同時に映像信号及び音声信号として復号された後に信号処理部100に出力されることが可能である。
【0019】
アンテナ148は、地上波アナログ放送信号も受信可能である。受信された地上波アナログ放送信号は、図示しない分配器によって分配されて、アナログチューナ168に供給される。アナログチューナ168は、受信したアナログ放送信号のチューニングを行い、チューニングしたアナログ放送信号をアナログ復調器169に送信する。アナログ復調器169はアナログ放送信号の復調を行い、復調したアナログ放送信号を信号処理部100に出力する。また、デジタルテレビ1は、一例として、アンテナ148が接続される入力端子149にCATV(Common Antenna TeleVision)用のチューナを接続することによってCATVも視聴することができる。
【0020】
信号処理部100は、TS復号器147a、147bから出力されたデジタル放送信号に、適切なデジタル信号処理を施す。デジタル放送信号は、データ信号、映像信号及び音声信号に分離される。このデータ信号には放送された番組に関する種々の情報である番組関連情報が含まれている。このデータ信号に含まれる番組関連情報としては図4乃至図6にて番組関連情報表示として示される様々な情報が存在する。分離された映像信号はグラフィック処理部152に、音声信号は音声処理部153に出力される。信号処理部100は、アナログ復調器169から出力された放送信号を、所定のデジタルフォーマットの映像信号及び音声信号に変換する。デジタルに変換された映像信号はグラフィック処理部152に、音声信号は音声処理部153に出力される。また信号処理部100は、ライン入力端子137からの入力信号にも所定のデジタル信号処理を施す。
【0021】
OSD(On Screen Display)信号生成部154は、制御部156の制御に従って、UI(ユーザ・インタフェース)画面などを表示するためのOSD信号を生成する。また信号処理部100においてデジタル放送信号から分離されたデータ信号は、OSD信号生成部154により適切なフォーマットのOSD信号に変換され、グラフィック処理部152に出力される。また、OSD信号生成部154は、後述する番組関連情報表示作成部によって作成された表示されている番組の番組関連情報表示を表示させるための番組関連情報表示に関する信号を受信し、UI画面や現在視聴中の番組の画像等とこれを合成してグラフィック処理部152に出力する。
【0022】
グラフィック処理部152は、信号処理部100から出力されるデジタルの映像信号のデコード処理を行う。デコードされた映像信号は、OSD信号生成部154から出力されたOSD信号と重ね合わせて合成され、映像処理部155に出力される。グラフィック処理部152は、デコードされた映像信号またはOSD信号を、映像処理部155に選択的に出力することもできる。
【0023】
映像処理部155は、グラフィック処理部152から出力された信号を、表示部120で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換する。アナログに変換された映像信号は、表示部120に出力され、表示画面121に表示される。また、映像処理部155は、外部出力端子135に接続されたHDDレコーダ等の外部装置に映像信号を出力することができる。
【0024】
音声処理部153は、入力された音声信号を、スピーカ110で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換する。アナログに変換された音声信号は、スピーカ110に出力されて再生される。また、音声処理部153は、外部出力端子136に接続されたアンプ等の外部装置に音声信号を出力することができる。
【0025】
カードホルダ161は、カードI/F(Interface)160を介して制御部156に接続されている。第1のメモリーカード119Aは、このカードI/F160に装着可能である。第1のメモリーカード119Aは、例えばSD(Secure Digital)メモリーカード、MMC(Multimedia Card)及びCF(Compact Flash)カード等の記憶媒体である。カードホルダ161に装着された第1のメモリーカード119A、及び制御部156は、カードI/F160を介して情報の伝達を行うことができる。制御部156は、第1のメモリーカード119Aに、画像や音楽、放送番組等のデータを格納することができる。また制御部156は、第1のメモリーカード119Aに格納された画像や音楽、放送番組等のデータを読み出して、表示部120に表示させたり、スピーカ110から音声出力させたりすることができる。
【0026】
カードホルダ163は、カードI/F162を介して制御部156に接続されている。第2のメモリーカード119Bは、このカードI/F162に装着可能である。第2のメモリーカード119Bは、例えば放送受信契約の契約情報等を記憶する記憶媒体である。カードホルダ163に装着された第2のメモリーカード119B、及び制御部156は、カードI/F160を介して情報の伝達を行うことができる。
【0027】
第1のLAN(Local Area Network)端子131は、通信I/F164を介して制御部156に接続されている。第1のLAN端子131は、イーサネット(登録商標)を用いたLAN対応HDD専用ポートとして使用される。第1のLAN端子131にLAN対応のHDDがNAS(Network Attached Storage)として接続された場合、当該HDD及び制御部156は、通信I/F164を介して、情報の伝達を行うことができる。この場合、制御部156は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとして機能し、第1のLAN端子131に接続された当該LAN対応のHDDにIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
【0028】
制御部156は、当該HDDに画像や音楽、放送番組等のデータを格納することできる。また制御部156は、当該HDDに格納された画像や音楽、放送番組等のデータを読み出して、表示部120に表示させたり、スピーカ110から音声出力させたりすることができる。LAN対応HDD専用ポートとしての第1のLAN端子131を設けることにより、他のネットワーク環境やネットワーク使用状況等に影響されることなく、当該HDDに対してハイビジョン画質による番組の情報記録を安定して行うことが可能となる。制御部156は例えばHDD170のような記憶媒体から録画された番組の再生を行い、表示部120からの表示や、スピーカ110からの音声出力が可能である。制御部156は録画番組の再生を行うとき、後述する第一の再生方法、または第二の再生方法のどちらかの再生方法による再生を行うことが可能であり、再生処理の制御を行っている。また制御部156は図3を用いて後述する構成を有している。
【0029】
第2のLAN端子132は、通信I/F165を介して制御部156に接続されている。第2のLAN端子132は、イーサネット(登録商標)を用いた一般的なLAN対応ポートとして使用される。この第2のLAN端子132には、例えばハブを用いて、LAN対応のHDD、PC(Personal Computer)、HDD内蔵のDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ等の機器が接続される。第2のLAN端子132に接続された機器及び制御部156は、通信I/F165を介して情報の伝達を行うことができる。第2のLAN端子132にハブを介してブロードバンドルータが接続されている場合、制御部156は、当該ブロードバンドルータを介して例えばインターネット等のネットワークに接続することができる。このネットワークにはPCや携帯電話等が接続され、デジタルテレビ1との間で情報の伝達を行うことができる。
【0030】
通信I/F165を介して制御部156に接続されるHDD、PC、DVDレコーダ等の機器には、ハードディスクやDVD(光ディスク)等の記憶媒体を装着することが可能である。制御部156は、当該記憶媒体に、ハブ及び当該ハブに接続される機器を介して画像や音楽、放送番組等のデータを格納することができる。また制御部156は、当該記憶媒体に格納された画像や音楽、放送番組等のデータを読み出して、表示部120に表示させたり、スピーカ110から音声出力させたりすることができる。
【0031】
USB(Universal Serial Bus)端子133は、USB I/F166を介して制御部156に接続されている。USB端子133は、一般的なUSB対応ポートとして使用される。USB端子133には、例えばハブを介して、携帯電話、デジタルカメラ、各種メモリーカードに対するカードリーダ/ライタ、HDD、キーボード等が接続される。制御部156は、USB端子133を介して接続される機器との間で、情報の伝達を行うことができる。
【0032】
図3は本実施形態におけるデジタルテレビ1の番組関連情報表示に関する機能ブロックの一例を示すブロック図である。図3には信号処理部100、HDD170、制御部156、OSD信号生成部154、グラフィック処理部152、映像処理部155、表示部120、録画部31、情報取得部32、および番組関連情報表示作成部33が示されている。
【0033】
録画制御部31は制御部156の構成の一部であり、デジタルテレビ1の放送番組の録画機能の制御を行う。ユーザのリモートコントローラ117等からの放送の録画指示に基づいて放送番組の録画を行う。録画時には録画制御部31は、信号処理部100が得たデータ信号、映像信号及び音声信号をHDD170に格納する。
【0034】
本実施形態において録画制御部31は二つの録画方法による録画処理を実行することができる。一つの録画方法は、あらかじめ予約した所定の時間又は所定の番組の放送時間の間、一つの放送波から取得できる一つの放送番組を録画する第一の録画方法である。もう一つの録画方法は、所定の時間、同時期に放送中の複数の放送波(物理チャンネル)から取得できる複数の放送番組を並行して同時に録画する第二の録画方法である。第二の録画方法による録画時には、例えば地上波デジタル放送受信用のアンテナ148から受信し、複数のチューナ150によって取得される複数の放送波に含まれ、信号処理部100でそれらの放送波より取得するデータ信号、映像信号及び音声信号を録画制御部31は並行してHDD170へと格納する。また録画した動画に関して、その動画が第一の録画方法によって録画された動画なのか第二の録画方法によって録画された動画なのかを示す録画方法情報をデータ信号、映像信号及び音声信号等の録画情報と対応付けて格納する。
【0035】
更に録画制御部31は番組の録画を行う際に、録画番組の録画時刻と、この録画時刻に録画された録画番組中の映像信号及び音声信号のデータの位置の情報との対応関係を示す録画時刻テーブルを作成する。この録画時刻テーブルとは、例えば4月3日の午前10時14分32秒に録画された録画番組の箇所を示す映像信号及び音声信号と、4月3日の午前10時14分32秒という録画時刻の情報とが対応付けられたテーブルである。
【0036】
本実施形態においてデジテルテレビ1の録画時の録画情報の格納先はHDD170であるが、これに限定されず、各種インターフェース等を介してDVD、外部HDD、SDカード等のデジタルテレビ1の外部記憶媒体に格納してもよい。また、デジタルテレビ1の内部の他の記憶媒体に格納するとしてもよい。
【0037】
情報取得部32は制御部156の構成の一部であり、デジタルテレビ1が番組関連情報表示を作成する際に使用する各種情報を取得する番組関連情報取得手段としての機能を有している。デジタルテレビ1がユーザからの指示等により、番組関連情報表示を作成するとき、情報取得部32は信号処理部100またはHDD170より番組関連情報表示を作成する目的の番組に関するデータ信号(番組関連情報)および録画方法情報を取得する。情報取得部32は現在受信中の番組に関するデータ信号は信号処理部100より、過去に録画された番組を再生するときのデータ信号および録画方法情報は本実施形態においてはHDD170より取得する。本実施形態において情報取得部32のデータ信号の取得先(入力先)は現在受信中の番組に関するものであれば信号処理部100より過去に録画された番組に関するものであるならばHDD170と例示して説明しているが、例えば取得先がDVD、外部HDD、又はSDカードのような外部記憶媒体や、デジタルテレビ1内部の他の記憶媒体であってもよい。また、録画動画はデジタルテレビ1が録画したものでなく、他の電子機器によって録画された動画であってもよい。情報取得部32は各種情報を取得するとデータ信号、録画方法情報、及びデータ信号の取得先(入力先)のモジュールの情報(LAN、USB、メモリーカード等)を番組関連情報表示作成部33に対して送信する。また情報取得部32は時計を有しており、現在の日時の情報も番組関連情報表示作成部33に対して送信する。
【0038】
番組関連情報表示作成部33は制御部156の構成の一部であり、デジタルテレビ1が表示する番組関連情報表示を作成する機能を有している。番組関連情報表示作成部33は情報取得部32よりデータ信号、録画方法情報、データ信号の取得先モジュールの情報、および現在時間情報を受信する。番組関連情報表示作成部33は受信したこれらの情報を元に番組関連情報表示に関する信号を作成する。また番組関連情報表示作成部33は作成した番組関連情報表示に関する信号をOSD信号生成部154に対して送信する。OSD信号生成部は受信した番組関連情報表示に関する信号に基づいてOSD信号を生成し、グラフィック処理部152に該OSD信号を出力する。OSD信号を受信したグラフィック処理部152は番組関連情報表示のOSD信号と表示を行なう動画(作成した番組関連情報表示に関する動画)とを重ね合わせて合成し、映像処理部155に対して合成した信号を出力する。映像処理部155は入力を受けた信号に基づいて表示部120に番組関連情報表示を表示させる。
【0039】
図4は本実施形態における現在受信中の番組に表示される番組関連情報表示の一例を示す図である。図4には表示画面121、放送番組401、番組関連情報表示402、割当チャンネル403、局ロゴ404、放送局名405、3桁チャンネル406、番組名407、放送方式408、解像度409、アスペクト比410、音声モード411、現在時刻412および番組時間バー413が示されている。
【0040】
放送番組401は現在放送中(受信中)の番組であり、表示面121全体に表示されている。
【0041】
番組関連情報表示402は放送番組401に関する各種情報を表示している。番組関連情報表示402には割当チャンネル403、局ロゴ404、放送局名405、3桁チャンネル406、番組名407、放送方式408、解像度409、アスペクト比410、音声モード411、現在時刻412、および番組時間バー413が表示さている。番組関連情報表示402は放送番組401に重ねられた状態で表示されており、本実施形態においては放送番組401の一部を隠していて放送番組401に一部見えない場所が存在するが、例えば番組関連情報表示402を半透明にして放送番組401の全体映像をユーザが確認できるように表示してもよい。
【0042】
割当チャンネル403はデジタルテレビ1において、放送局名405に示される放送局に割り当てられた、ユーザが簡易にデジタルテレビ1の放送局選択操作を行うために割り当てられているチャンネルである。
【0043】
局ロゴ404は放送局名405に示される放送局のロゴマークである。
【0044】
放送局名405は現在表示を行なっている放送番組401を放送している放送局の名称が示される表示である。
【0045】
3桁チャンネル406は「地デジ」、「BS」、「CS」等の放送波の種類及び各放送局に公式に割り当てられたチャンネル番号を示す表示である。
【0046】
番組名407は放送番組401に表示されている番組の番組名を表示している。本実施形態において、番組名407には放送番組401の番組名を表示しているがこれに限定されず、他にも番組出演者名、番組内容等の放送番組401に関連する他の表示、あるいはこれらを組み合わせて表示してもよい。
【0047】
放送方式408は放送番組401の放送の方式を表示している。放送方式408の「テレビd」は放送番組401の放送の方式がデジタル放送であることを示しており、このほかには「テレビa」の表示があり、これは表示している放送がアナログ放送であること示す。
【0048】
解像度409は放送番組401の解像度を示す表示である。解像度409の「HD」は放送番組401がハイビジョン放送(High Definition)であることを示しており、このほかには標準画質映像放送であることを示す「SD(Standard Definition)」の表示が存在する。
【0049】
アスペクト比410は放送番組401の映像の長辺:短辺の長さの比を示す横縦比の表示である。
【0050】
音声モード411は放送番組401の音声出力形式を示す表示である。音声モード411には「ステレオ」という表示の他に「モノラル」等の表示も存在する。
【0051】
現在時刻412は現在の時刻を示す表示である。現在時刻412は本実施形態において番組関連情報表示402の右上部に表示されている。
【0052】
番組時間バー413は放送番組401において現在表示している時点が番組全体に対してどれくらい経過した時点なのかをユーザに直感的に認識させる表示である。番組時間バー413には左に放送番組401の放送開始時間が、右には放送終了時間が示されており、これらの表示の間にバー及びスライダーが表示されている。横向きに表示されている直線がバーであり、この手前に表示されているひし形の表示がスライダーである。スライダーは放送番組401の開始時にはバー左端に存在し、時間経過に合わせて左から右へとバー上を移動し、番組終了時にはバー右端へと移動する。
【0053】
この番組時間バー413の表示を作成する際、番組関連情報表示作成部33は、まず現在時刻の情報及び番組の開始及び終了時刻が含まれているデータ信号を情報取得部32より受信する。そしてこのデータに基づいて、現在表示している箇所が番組全体に対してどの辺りになるのかの表示である番組時間バー413上のスライダーを表示する位置を決定する。
【0054】
本実施形態においては番組関連情報表示402として表示されている情報は上記のものを例示して説明したがこれに限定されない。これら情報は画面構成や表示スペース等の都合により、自由に選択、削除してもよい。
【0055】
このように現在受信している番組の表示を行なっているときに番組関連情報表示402を表示すればユーザはデジタルテレビ1が表示している番組の情報を直感的に把握することができ、視聴したいチャンネルを選択することが容易となる。
【0056】
図5は本実施形態における過去に録画を行った番組の再生中に表示される番組関連情報表示の一例を示す図である。図5には前述の第二の録画方法にて録画を行った番組を再生中に表示される番組関連情報表示が示されている。第二の録画方法で録画した番組の再生方法として二つの再生方法が存在する。前記二つの再生方法には、並行して録画された番組を一つ選び再生する第一の再生方法と、同時に並行して録画した番組が録画時と同じように放送されているかのように、ユーザのザッピング操作によって視聴番組を切り替えられる第二の再生方法である。第二の再生方法の場合、他の放送局が放送していた番組に切り替わるとき、今まで視聴していた番組の最後に再生した映像が録画された時点の時刻に相当する位置から、新たな番組の再生を開始する。このようにすると過去に録画した番組関連情報を用いて、過去の任意の時点でのザッピング操作が可能となる。第二の再生方法によって再生するとき、ユーザは同時に並行して録画した録画番組を同時に再生しつつ、この再生している中から番組を切り替えているような感覚を得ることができ、過去に戻ってデジタルテレビ1のザッピング操作をしているように感じることができる。
【0057】
本実施形態において第二の再生方法を用いて録画番組の再生を行った場合を、図5を参照しながら説明する。
【0058】
図5は本実施形態における録画番組に表示される番組関連情報表示の一例を示す図である。図5の説明において図4の説明と重複する説明は割愛する。
【0059】
図5(A)は第二の録画方法によって録画され、第二の再生方法によって再生された録画番組を再生しているときの表示画面121の一例であり、図5(B)は第二の再生方法による再生中にザッピング操作によってユーザがチャンネルを切り替えたときの表示画面121の一例である。
【0060】
図5(A)において、表示画面121には録画番組501及び番組関連情報表示502が表示されている。番組関連情報表示502には割当チャンネル503、局ロゴ504、放送局名505、3桁チャンネル506、番組名507、放送方式508、解像度509、アスペクト比510、音声モード511、録画時刻512、録画時刻マーク513、録画時間バー514、及び現在時刻515が含まれている。ここで割当チャンネル503、局ロゴ504、放送局名505、3桁チャンネル506、番組名507、放送方式508、解像度509、アスペクト比510、音声モード511は図4で説明したものとほぼ同様でため、説明を省略する。図4においてはこれらの表示は表示番組401に関する内容を示していたが、図5(A)においては録画番組501に関する内容を示している。
【0061】
録画時刻512には録画番組501が録画された日及び時間を表示している。ここでの録画された時間とは録画番組501の表示画面121に表示されている時点を録画した録画時刻が示されている。この録画時刻の情報はデータ信号に含まれており、番組関連情報表示作成部33は情報取得部32より受信するデータ信号を用いて録画時刻512の表示を作成する。また、データ信号には時刻情報とその時刻に放送された映像信号および音声信号の箇所とが対応付けられたテーブル情報である時刻日付オフセットテーブル(TOT)が含まれている。番組関連情報表示作成部33が録画時刻512の表示を作成するときには、この時刻日付オフセットテーブル(TOT)情報を参照する。また、録画制御部31が作成した録画時刻テーブルの情報を参照して表示を作成するとしてもよい。
【0062】
日本の地上デジタル放送においては、社団法人電波産業会(ARIB)の標準規格であるARIB STD−B10で番組配列情報のテーブルとして、時刻日付テーブル(TDT:Time and Date Table)と、サマータイム実施時のオフセット時間情報を含む時刻日付オフセットテーブル(TOT:Time Offset Table)とが定められており、これらのテーブルにより日本標準時(JST=協定世界時(UTC)+9)と修正ユリウス日(MJD)による現在日付と現在時刻とが伝送される。
【0063】
日本の地上デジタル放送の運用規定を定めたARIB TR−B14では、時刻日付オフセットテーブル(TOT)が送信されるデフォルト周期として、5秒が定められており、TOTは5秒に1回の周期で送信される。
【0064】
図5に示す第二の再生方法で再生した番組の番組関連情報表示502では番組関連情報表示502における録画時刻512の位置を図4の番組関連情報表示402における現在時刻412と同様の位置に表示している。
【0065】
録画時刻マーク513は録画時刻512が現在の時刻ではなく録画したときの時刻であることをユーザに認識させやすくするための表示である。本実施形態において録画時刻マークは時計の針が反対回りをしているような表示を例示しているが、これに限定されるものではなくユーザが録画時刻512は現在の時刻と異なることを認識できるような表示であればよい。また本実施形態では録画時刻マーク513は録画時刻512に横に並んで表示されているが、これに限定されることはなく録画時刻512と近接する他の場所に表示されていてもよい。また例えば録画時刻512と重なって、録画時刻512の奥に表示されるとしてもよい。
【0066】
録画時間バー514は録画番組501が録画された時間及び視聴している番組中を全体に対して今表示されている時点はどれくらい経過した時点なのかをユーザに直感的に認識させる表示である。録画時間バー514には左に録画番組501の放送開始時間が、右に録画番組501の放送終了時間が示されており、これらの時間表示の間にバー及びスライダーが表示されている。この録画時間バー514はデータ信号に含まれる、番組の開始時間及び終了時間の情報と、時刻日付オフセットテーブル(TOT)とを参照して作成される。
【0067】
現在時刻515は現在の時間を示す表示である。ユーザは現在時刻515を見ることによって現在時刻を確認できる。
【0068】
図5(B)は上述のように第二の再生方法による再生中にザッピング操作によってユーザがデジタルテレビ1のチャンネルを切り替えたときの表示画面121である。デジタルテレビ1において第二の再生方法によって録画番組の再生を行うとき、ユーザが例えばリモートコントローラ117等でのザッピング操作を行うと、デジタルテレビ1は切り替え先のチャンネルの、並行して録画していた録画番組を表示する。このとき切り替え前のチャンネルの録画番組の再生を行っていた時点の録画時間から、続けて切り替え後のチャンネルの録画番組の再生を行う。このようにチャンネルの切り替えを行なったとしても、表示されている録画時刻は連続又は連続したものに近く、録画時刻が現在時刻のように表示され、また録画時刻が連続しているためユーザは過去に戻ったような感覚でデジタルテレビ1のザッピングおよび視聴をすることができる。
【0069】
また本実施形態において第二の再生方法における番組関連情報表示502、512は録画時刻512、532を表示しながら異なる位置に(表示されている枠が異なっている)現在時刻515、534を表示するため、ユーザは過去に戻ったような感覚を得ることができながら、再生されている番組が現在放送されている番組であると勘違いをすることなく現在時刻の確認をも行なえる。
【0070】
図6は本実施形態における過去に録画を行った番組の再生中に表示される番組関連情報表示の一例を示す図である。図6には前述の第一の録画方法によって録画したものを再生する場合、または第二の録画方法によって録画したものを第一の再生方法によって再生された場合に表示される番組関連情報表示602が示されている。図6を用いた説明に関して上述しているものと重複する箇所に関してはこれを省略し、異なっている箇所に関して重点的に説明する。
【0071】
番組関連情報表示602は録画番組601に関する情報を表示しており、入力先表示603、入力先マーク604、番組名605、放送方式606、解像度607、アスペクト比608、音声モード609、現在時刻610、および録画時間611が表示されている。
【0072】
入力先表示603は録画番組601の入力先のモジュールを表示している。本実施形態においてはHDD170に格納された録画動画の表示を行なうため、入力先表示603には「ハードディスク」と表示されている。本実施形態ではHDD170から録画動画を取得して動画の再生を行っているが、前述のようにこれに限定されるものではなく、例えばLAN端子やUSB端子や外部のSDカード等から動画を取得するのであれば入力先表示603にはそれぞれ「LAN」、「USB」、「メモリーカード」等の表示が行なわれる。
【0073】
入力先マーク604はユーザが入力先表示603で示される入力先のモジュールを直感的に把握できるように、入力先表示603で示されるモジュールを簡易的な絵で表した表示である。
【0074】
現在時刻610の番組関連情報表示602における表示箇所は図5で示す第二の再生方法による番組関連情報表示502における現在時刻515の表示箇所とは異なり、図4に示す現在時刻412の番組関連情報表示402における表示箇所と同様の箇所に表示されている。
【0075】
録画時間611は録画番組601を録画した日及び録画した開始時間から終了時間までの時間帯を示している。
【0076】
本実施形態において図5に示す第二の録画方法で録画し、かつ第二の再生方法によって再生された録画番組501の番組関連情報表示502と、図4に示す現在放送中の番組である放送番組401の番組関連情報表示402とはほぼ同様のフォーマットでの表示が行なわれている。図5は図4と比較して録画時刻512が図4に示された現在時刻412の代わりに表示されており、また現在の時刻を示す表示である現在時刻515はそれに伴い異なった場所に表示されている。
【0077】
また図6に示す第一の再生方法によって再生される録画番組601の番組関連情報表示602と図5に示す第二の録画方法で録画し、かつ第二の再生方法によって再生された録画番組501の番組関連情報表示502および、図4に示す現在放送中の番組である放送番組401の番組関連情報表示402の表示のフォーマットは異なっている。
【0078】
図5に示す番組関連情報表示502においては放送局等に関する情報(割当チャンネル503、局ロゴ504、放送局名505、3桁チャンネル506)、録画時刻512、および番組の経過時間情報を示すバー(録画時間バー514)が番組関連情報表示402と同様に示されているのに対し、図6に示す番組関連情報表示602にはこれらが表示されておらず、また録画番組601の情報を入力するモジュールの情報(入力先表示603及び入力先マーク604)が表示されている。
【0079】
第二の録画方法によって録画され、第二の再生方法によって再生された番組の表示を行なう際には、ユーザは同時に録画された複数の番組のザッピング操作を行うことが可能となる。
【0080】
ある時間にある放送局が放送しているテレビ番組は一つであるため、ユーザは放送している時間帯と、放送局との情報を把握できれば、放送番組を一義的に認識することができる。そのため、ザッピング操作が可能となるように第二の録画方法によって録画され、第二の再生方法によって再生された番組の表示を行なう場合には、録画時刻及び、番組を放送した放送局に関する情報を番組関連情報表示として表示することで、ユーザは過去に戻ったような感覚でザッピング操作をしながらデジタルテレビ1の視聴を行うことが可能となる。
【0081】
本実施形態において第一の再生方法等によって再生されている場合には、ザッピング操作が不可能なため、録画時刻及び放送局に関する情報を表示は特に不用であり、その場合には録画時刻および放送局に関する情報ではなく、どのモジュールから映像を入力しているかの情報を表示する方がユーザにとって有益であるため番組関連情報601のように入力先に関する情報を表示する。
【0082】
図7は本実施形態における番組関連情報表示の作成及び表示処理フローの一例を示すフロー図である。
【0083】
まず、ユーザからのリモートコントローラ117等からの番組関連情報表示の表示指示(例えばユーザのリモートコントローラ117への番組関連情報のための所定のボタンの押下)の受信を待機する(S71)。このとき番組関連情報表示の表示指示には番組の表示指示等も含まれる。本実施形態においてデジタルテレビ1は番組が(放送中の番組であっても、録画した番組であっても)表示されると最初に番組関連情報表示の表示を行なう。S71における番組関連情報表示の表示指示を受信しない場合は(No)、処理フローは再びS71へと戻り、受信するまでループする。
【0084】
S71において番組関連情報表示の表示指示を受信するとき(Yes)、情報取得部32が各種情報を取得する(S71)。このとき、本実施形態においては表示している番組が現在受信している番組なのであれば、情報取得部32は信号処理部100よりデータ信号を取得し、録画番組であるのならばHDD170よりデータ信号および録画方法情報を取得する。本実施形態では録画番組の取得先はHDD170と例示しているが、上述のように他のモジュールを介して外部より取得しても、またデジタルテレビ1中の他の記憶媒体であってもよい。情報所得部32は取得したデータ信号、録画方法情報、また情報の取得先モジュール、時間情報を番組関連情報表示作成部33に対して送信する。
【0085】
番組関連情報表示作成部33は前述の各種情報を情報取得部32より受信すると、情報の取得先のモジュール情報より表示を行なう番組が現在受信中の放送番組であるのか、録画番組であるのかを判別する(S73)。このとき番組関連情報表示作成部33は、情報取得部32が信号処理部100からデータ信号を取得しているときは、デジタルテレビ1は現在受信中の放送番組の表示を行なうと判別し、信号処理部100以外のモジュールからデータ信号を取得するときはデジタルテレビ1は録画番組の表示を行なうと判別する。
【0086】
番組関連情報表示作成部33はデジタルテレビ1が放送中の番組の表示を行なわないと判別する(録画された番組の表示を行なうと判別する)とき(S73、No)、番組関連情報表示作成部33は録画番組の再生方法が第一の再生方法なのか第二の再生方法なのかの情報を取得する。再生処理は制御部156が行っているので、番組関連情報表示作成部33は制御部156よりどちらの再生方法で再生を行っているかの情報を取得し、情報取得部32より受信する録画方法情報および制御部156より取得する再生方法の情報に基づいて、録画番組の録画方法が第二の録画方法かつその再生方法が第二の再生方法であるか否かの判別を行う(S74)。
【0087】
表示する録画番組が第二の録画方法によって録画されたものであって、かつ、再生方法が第二の再生方法による再生であるとき(S74、Yes)、番組関連情報表示作成部33は情報取得部32より受信するデータ信号より録画番組の表示している箇所の録画時刻および録画番組の開始時間と終了時間の情報を取得し(S75)、録画時間バーのスライダーの位置を決定する(S76)。このときの録画時間の取得は前述のようにデータ信号に含まれる時刻日付オフセットテーブル(TOT)より取得してもよいし、録画制御部31が作成した録画時刻テーブルを利用して取得するとしてもよい。
【0088】
ここでS73において表示する番組が現在放送中(受信中)の番組であったとき(Yes)、番組関連情報表示作成部33は情報取得部32より受信するデータ信号の録画番組の開始時間及び終了時間の情報と現在時刻の情報に基づいて、番組時間バー413のスライダーの位置を決定する(S77)。
【0089】
S74において第二の録画方法かつ第二の再生方法でないとき(No)、またS76、S77の終了後番組関連情報表示作成部33は情報取得部32より受信するデータ信号に基づいて番組関連情報表示を作成する(S78)。このとき表示する動画が現在放送中の番組であるか、第二の録画方法かつ第二の再生方法によって表示される録画番組であるか、それ以外の録画及び再生方法によって表示される録画番組であるかによってそれぞれ表示形式は異なっており、それぞれ図4〜図6において表示される表示形式である。
【0090】
番組関連情報表示を作成した番組関連情報表示作成部33はそれを上記のように各種構成を介して表示部120に表示させる。
【0091】
以上で一連の処理フローは終了となる。
【0092】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1…デジタルテレビ、10…本体、110…スピーカ、120…表示部、100…信号処理部、116…操作部、117…リモートコントローラ、118…受光部、119A…第1のメモリーカード、119B…第2のメモリーカード、121…表示画面、131…第1のLAN端子、132…第2のLAN端子、133…USB端子、135…外部出力端子、136…外部出力端子、137…ライン入力端子、143…アンテナ、144…入力端子、145…チューナ、146…PSK復調器、147…TS復号器、148…アンテナ、149…入力端子、150…チューナ、151…OFDM復調器、152…グラフィック処理部、153…音声処理部、154…信号生成部、155…映像処理部、156…制御部、157…ROM、158…RAM、159…不揮発性メモリ、160…カードI/F、161…カードホルダ、162…カードI/F、163…カードホルダ、164、165…通信I/F、166…USBI/F、168…アナログチューナ、169…アナログ復調器、170…HDD、31…録画制御部、32…情報取得部、33…番組関連情報表示作成部、401…放送番組、402…番組関連情報表示、403…割当チャンネル、404…局ロゴ、405…放送局名、406…3桁チャンネル、407…番組名、408…放送方式、409…解像度、410…アスペクト比、411…音声モード、412…現在時刻、413…番組時間バー、501…録画番組、502…番組関連情報表示、503…割当チャンネル、504…局ロゴ、505…放送局名、506…3桁チャンネル、507…番組名、508…放送方式、509…解像度、510…アスペクト比、511…音声モード、512…録画時刻、513…録画時刻マーク、514…録画時間バー、515…現在時刻、601…録画番組、602…番組関連情報表示、603…入力先表示、604…入力先マーク、605…番組名、606…放送方式、607…解像度、608…アスペクト比、609…音声モード、610…現在時刻、611…録画時間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の録画番組と、前記第1の録画番組と同時刻に放送された第2の録画番組とを、切り替え可能に再生する再生手段と、
前記再生手段が、前記第1の録画番組から前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第2の録画番組の再生箇所と対応する時刻が表示される時刻表示を作成する表示作成手段と、
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記表示作成手段は、前記再生手段が前記第1の録画番組から前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第2の録画番組の再生箇所と対応する時刻と、現在時刻が表示される時刻表示を作成する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示作成手段は、前記再生手段が前記第1の録画番組を再生した場合、前記第1の録画番組の再生箇所と対応する時刻が表示される時刻表示を作成し、
前記再生手段が前記第1の録画番組から、前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第1の録画番組の再生中に前記第1の録画番組の再生箇所と対応する時刻が表示された時刻表示と同様の位置に配置されるように、前記第2の録画番組の再生箇所と対応する時刻が表示される時刻表示を作成する請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示作成手段は、前記時刻表示を再生された番組の映像信号に重畳する映像信号として作成する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記再生手段が再生する録画番組を表示する表示部を更に具備する請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
第1の録画番組と、前記第1の録画番組と同時刻に放送された第2の録画番組とを、切り替え可能に再生する再生手段と、
前記再生手段が、前記第1の録画番組から前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第2の録画番組のチャンネルの情報を示す表示を作成する表示作成手段と、
を具備する電子機器。
【請求項7】
前記表示作成手段は、前記再生手段が前記第1の録画番組を再生した場合、前記第1の録画番組のチャンネルの情報を示す表示を作成し、
前記再生手段が前記第1の録画番組から、前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第1の録画番組の再生中に前記第1の録画番組のチャンネルの情報が示された表示と同様の位置に配置されるように、前記第2の録画番組のチャンネルの情報が示された表示を作成する請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示作成手段は、前記チャンネルの情報を示す表示を、再生された番組の映像信号に重畳する映像信号として作成する請求項6記載の電子機器。
【請求項9】
前記再生手段が再生する録画番組を表示する表示手段を更に具備する請求項6記載の電子機器。
【請求項10】
第1の録画番組と、前記第1の録画番組と同時刻に放送された第2の録画番組とを、切り替え可能に再生し、
前記第1の録画番組から前記第2の録画番組へと再生を切り替えた場合、前記第2の録画番組が録画された時刻が表示される時刻表示を作成する表示作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−120249(P2011−120249A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282004(P2010−282004)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【分割の表示】特願2009−200813(P2009−200813)の分割
【原出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】