説明

電子機器の押しボタン装置

【課題】オン状態であることの確認機能を保持したまま、電子機器の厚さを薄くする。
【解決手段】機器ケース2に内蔵される回路基板5上で、通電スイッチ4(プッシュスイッチ)の押しボタン4Bが、回路基板5と平行な方向での進退動作によりスイッチ4のオン・オフを行う。押しボタン4Bには押しボタン4Bと一体に進退動作する延長ボタン部材8が設けられている。この延長ボタン部材8の操作軸部8Bが、透光性素材から形成され、押しボタン4Bの進退方向に直交する方向にずれて配置され、一端部が機器ケース2外に突出する一方、他端部が、押しボタン4Bの押し込みにより点灯するLED17に対向している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチを有する回路基板を内蔵する電子機器の押しボタン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器の押しボタン装置として、回路基板を内蔵する機器ケースの前記回路基板に、透光可能な材料からなる押しボタンを有するプッシュスイッチが設けられるとともに、前記回路基板上であって前記押しボタン近傍に押しボタンの押し込みにより点灯する光源(LED)を設け、前記押しボタンを押すと、前記プッシュスイッチがオンとなり、前記押しボタン自体を通じて前記光源が点灯しているのを視認し、スイッチオン状態であることが確認できるようにしたものは知られている(例えば、特許文献1,2参照)、
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−116622号公報
【特許文献2】特開2006−79940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1,2に記載のものは、回路基板に直交する方向への押しボタンの押し込み動作で、プッシュスイッチがオンするようになっているため、そのプッシュスイッチをオン・オフ動作させるストローク幅を確保するために、電子機器の厚さ(回路基板に直交する方向の幅)を薄くすることができない。
【0005】
本発明は、スイッチオン状態であることが確認できる機能を保持したまま、電子機器の厚さを薄くできる電子機器の押しボタン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、機器ケース内に、押しボタンを有するプッシュスイッチが設けられた回路基板が内蔵され、前記回路基板上であって前記押しボタン近傍に押しボタンの押し込みにより点灯する光源が設けられている電子機器の押しボタン装置であって、前記押しボタンは、前記回路基板と平行な方向での進退動作により前記プッシュスイッチのオン・オフを行うものであり、前記押しボタンに前記押しボタンと一体に進退動作する延長ボタン部材が設けられ、前記延長ボタン部材は、前記押しボタンに連結される連結部と、前記押しボタンの進退方向に直交する方向にずれて配置され一端部が前記機器ケース外に突出する操作軸部と、この操作軸部の他端部外周を前記連結部に連接する中間連接部とを有し、前記操作軸部が透光性素材から形成され、他端部が前記光源に対向していることを特徴とする。
【0007】
このようにすれば、プッシュスイッチをオン・オフするための操作軸部(延長ボタン部材)を、回路基板と平行な方向での進退動作により前記プッシュスイッチのオン・オフを行うようにしているので、電子機器の厚さを薄くすることができ、コンパクト化に有利となる。また、透光性素材から形成され一端部が機器ケース外に突出している操作軸部の他端部が前記光源に対向しているので、前記操作軸部を通じて、前記光源が点灯しているかどうか、つまりプッシュスイッチがオンであるかオフであるかを確認できる。
【0008】
請求項2に記載のように、前記光源は、前記押しボタンと前記回路基板との間の隙間に位置するように前記回路基板に設けられており、前記操作軸部と前記光源とは、前記操作軸部の中心軸延長線が前記光源を通過する位置関係とされる構成とすることができる。
【0009】
このようにすれば、前記操作軸部と前記光源とは、前記操作軸部の中心軸延長線が前記光源を通過する位置関係となるので、請求項1の押しボタン装置を簡単に実現できる。
【0010】
請求項3に記載のように、前記回路基板に、前記操作軸部の進退動作する範囲に対応して切り欠き部が形成され、前記光源の中心が、前記操作軸部の中心軸延長線上に位置している構成とすることが望ましい。
【0011】
このようにすれば、光源が操作軸部の中心軸延長線上に位置しているレイアウトを簡単に実現できる。
【0012】
請求項4に記載のように、前記機器ケースは、前記回路基板が内蔵されるシールドケースを収納するもので、前記シールドケースおよび前記機器ケースに前記延長ボタン部材の操作軸部がそれぞれ貫通する第1および第2の貫通穴が形成されており、前記第1および第2の貫通穴の少なくとも一方は、前記操作軸部の進退動作を案内する案内穴とされていることが望ましい。
【0013】
このようにすれば、シールドケースの第1の貫通穴および機器ケースの第2の貫通穴の少なくとも一方の貫通穴を利用して、操作軸部の進退動作を案内することができる。
【0014】
請求項5に記載のように、前記プッシュスイッチは、通電用伝送路に設けられる通電用スイッチで、前記通電用スイッチは、前記通電用伝送路を通電状態とするか通電遮断状態とするかを選択するものとすることができる。
【0015】
このようにすれば、通電用伝送路に設けられる通電用スイッチに請求項1〜4に記載の押しボタン装置を適用して、前述した作用効果を発揮させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、上記のように、プッシュスイッチをオン・オフするための操作軸部(延長ボタン部材)を、回路基板と平行な方向での進退動作により前記プッシュスイッチのオン・オフを行うようにしているので、電子機器の厚さを薄くすることができ、コンパクト化に有利となる。また、透光性素材から形成される操作軸部を通じて、プッシュスイッチの押しボタンの押し込みにより点灯する光源を視認できるので、プッシュスイッチがオンであるかオフであるかの確認もできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る電子機器の押しボタン装置が用いられる電子機器の一実施の形態であるTV用受信機器を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。
【図2】図1(c)のA−A線断面図である。
【図3】前記TV用受信機器に用いられる電子回路の一例を示す図である。
【図4】図1(b)のB−B線断面図で、(a)は通電用スイッチがオフの状態を、(b)は通電用スイッチがオンの状態をそれぞれ示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0019】
図1は本発明に係る電子機器の押しボタン装置が用いられる電子機器の一実施の形態であるTV用受信機器を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は正面図、図1(c)は側面図、図1(d)は底面図である。図2は図1(c)のA−A線断面図である。
【0020】
電子機器であるTV用受信機器1(例えば、混合器、分岐器、分配器、増幅器)は、図1および図2に示すように、機器ケース2の内部に、シールドケース3が設けられている。このシールドケース3には、通電用スイッチ4、TV信号用伝送路、通電用伝送路などの電子回路要素(図示せず)が搭載された回路基板5が内蔵されている。
【0021】
機器ケース2は、合成樹脂製のケース本体6と、ケース本体6にシールドケース3が装着された状態で、シールドケース3(ケース本体3A、カバー3B)を覆うようにケース本体6に取り付けられる合成樹脂製のカバー7とを備える。つまり、シールドケース3は、合成樹脂製の機器ケース2(ケース本体6,カバー7)にて外側が覆われていることになる。なお、ケース本体6には、マストなどに取り付けるためのマスト取付具(図示せず)や壁面へ取付可能とする壁面取付部材が設けられ、屋外・屋内への設置が可能とされる。
【0022】
ケース本体6は、マスト取付具が取り付けられる基板部6Aと、基板部6Aにシールドケース3が装着された状態で3つの端子(後述する第1の入力端子11(CATV/UHF入力端子)、出力端子12および第2の入力端子13(CS/BS−IF入力端子))が突出する開口部6Ba,6Bb,6Bcを有する底壁部6Bとを有する。
【0023】
シールドケース3およびケース本体6の底壁部6B(機器ケース2)には、通電用スイッチ4のオン・オフの切換えを行うための延長ボタン部材8の操作軸部8Bが突出する第1の貫通穴3Aaおよび第2の貫通穴6Bdが形成され、第2の貫通穴6Bdが、操作軸部8Bの進退動作を案内する案内穴となっている。この案内穴(貫通穴6Bd)によって案内されることで、操作軸部8B(延長ボタン部材8)がある程度の長さを有し、片持ち梁状であっても、押しボタン4Bを押し込んだりその押し込みを解除したりするための進退動作はスムーズに行われることになる。なお、第2の貫通穴6Bdは、開口部6Bb,6Bcの間よりも間隔が広い開口部6Ba,6Bbの間に設けられている。また、通電用スイッチ4は、周知のプッシュスイッチと同様に、オフ状態(通電遮断状態)では押しボタン4Bが突出状態にあり、延長ボタン部材8にて押すことで押しボタン4Bが没入状態となってオン状態(通電状態)となる一方、オン状態で延長ボタン部材8にて押すことで押しボタン4Bが、リターンスプリングのスプリング力によって突出状態となってオフ状態となるように構成されている。
【0024】
通電用スイッチ4、3つの端子すなわち第1の入力端子11(CATV/UHF入力端子)、出力端子12および第2の入力端子13(CS/BS−IF入力端子)を含む電子回路(通電用スイッチ4、TV信号用伝送路、通電用伝送路など)は、図3に示すようになっている。具体的には、第1の入力端子11は第1の周波数帯域の第1の信号が入力されるものであり、この端子11に供給された第1の信号は直流阻止コンデンサ8を介してローパスフィルタ14(LPF)に伝送され、このローパスフィルタ14が、第1の信号(CATV/UHF帯域)のみを通過させ、混合器の16の入力端16aに伝送される。他方、第2の入力端子13は、第2の周波数帯域の第2の信号が入力されるものであり、この端子13に供給された第2の信号は、直流阻止コンデンサ19を介してハイパスフィルタ15(HPF)に伝送され、このハイパスフィルタ15が第2の信号(CS−BS−IF帯域)のみを通過させ、混合器16の入力端16bに伝送される。混合器16では、第1の信号と第2の信号が混合され、混合器16の出力端16cより混合信号として直流阻止コンデンサ20を介して出力端子12に供給される構成となっている(TV信号用伝送路)。この出力端子12と第2の入力端子13との間には通電用伝送路が設けられ、常時通電状態にあり、高周波阻止コイル21,22を介して第2の入力端子13へ動作電源が供給されている。第1の入力端子11と出力端子12との間にも通電用伝送路が設けられ、この通電用伝送路に、この通電用伝送路を通電状態とするか通電遮断状態とするかを選択する通電用スイッチ4が設けられている。そして、第1の入力端子11側に通電するときには、通電用スイッチ4の押しボタン4Bを押し込み、接点4Cの位置を実線位置から鎖線位置に切り換えればよいようになっている。この状態にあるとき、LED17(光源)が点灯し、第2の入力端子13と出力端子12との間だけでなく、第1の入力端子11と出力端子12との間も通電状態になり、高周波阻止コイル21,23を介して第1の入力端子11へも動作電源が供給されていることが確認できるようになっている。
【0025】
押しボタン4Bが押し込まれ通電用スイッチ4が切り換えられると、第1の入力端子11から入力される第1の信号(CATV/UHFの信号)が、混合器16において、第2の入力端子13から入力される第2の信号(CS/BS−IFの信号)と混合され、その混合信号が、出力端子12を通じて、テレビ受像機(図示せず)に出力される。
【0026】
このように、通電用スイッチ4は、第1の入力端子11の上流側にアクティブ機器が設けられているときには、オン状態(通電状態)とすることで前記アクティブ機器に動作電源が供給されるようにする一方、第1の入力端子11の上流側にアクティブ機器が設けられていないときには、オフ状態(非通電状態)とすることで動作電源の供給が遮断されるようにすることができる。
【0027】
続いて、通電用スイッチ4と延長ボタン部材8との関係について、図4(a)(b)に基づいて説明する。
【0028】
通電用スイッチ4は、スイッチ本体4Aに対し、回路基板5に平行な方向において進退することで出没可能に設けられた押しボタン4Bを有し、押しボタン4Bが突出状態にあるときはオフ状態(非通電状態)で、没入状態にあるときはオン状態(通電状態)となる。そして、押しボタン4Bと回路基板5との間の空間に位置するようにLED17が回路基板5に取り付けられている。つまり回路基板5と押しボタン4Bとの間に形成される空間を利用してLED17が配置されている。
【0029】
延長ボタン部材8は、透光性を有する合成樹脂材料(透光性素材)で形成され、押しボタン4Bに連結される連結部8Aと、押しボタン4Bの進退方向に直交する方向であって回路基板5側にずれ一端部が機器ケース2外に突出する操作軸部8Bと、この操作軸部8Bの他端部と連結部8Aとを連接する中間連接部8Cとを有する。
【0030】
操作軸部8Bを、押しボタン4Bより、LED17が設けられている回路基板5側にオフセットさせ、円形端面8BaをLED17に対向させることで、操作軸部8BがLED17からの光を案内する導光機能を発揮し、通電インジケータの役割を果たすようにしている。このように、延長ボタン部材8(操作軸部8B)をLED点灯確認部品として利用することができるので、そのような点灯確認部品を設けるための特別のスペースの必要がなくなり、コンパクト化に有利となる。
【0031】
連結部8Aは、押しボタン4Bの両側部に嵌合する左右側壁部8Aaと,それらを連結する結合部8Abとを有する。中間連接部8Cは、左右側壁部8Aaと結合部8Abとに結合される縦壁形状で、中間連接部8Cの下端部に操作軸部8Bの他端部外周部分が連接されている。これにより、延長ボタン部材8の操作軸部8Bが押されることで、押しボタン4Bが押され、通電用スイッチ4のオン・オフの切換えが行われる。なお、連結部8Aと、押しボタン4Bとの結合は、押しボタン4Bの進退方向のみ相対移動を規制し、その他の方向はある程度相対移動できるように取り付けられている。これにより、部品に寸法誤差があったり組み付け位置がずれても、通電用スイッチ4を作動可能となるようにしている。
【0032】
そして、操作軸部8Bの他端部が、LED17に対向するように回路基板5上に取り付けられている。これにより操作軸部8Bの他端側の円形端面8Ba(平坦面)の中心が、LED17に対向することになる。
【0033】
この操作軸部8Bが進退動作する範囲に対応して、回路基板5には切り欠き部5aが形成され、その切り欠き部5a内に操作軸部8Bが位置して進退動作するようにようにされ、延長ボタン部材8の移動を妨げず、LED17の中心が、操作軸部8Bの中心軸延長線上に位置するようにしている。
【0034】
操作軸部8Bの一端部(先端部)は,外側に位置するケース本体6の貫通穴6Bdを通じて、外部に突出し、3つの端子11〜13と平行に延びている。よって、取付具を用いて屋外に取り付ける場合、端子11〜13と共に操作軸部8Bは下面側に位置することになるので、防雨性能を比較的容易に確保することが可能となる。つまり、操作軸部8B付近からの雨水の浸入を防止することを目的として、カバーなどを設ける必要がなくなる。
【0035】
上記装置によれば、通電用スイッチ4(プッシュスイッチ)をオン・オフするための操作軸部8B(延長ボタン部材8)を、回路基板5と平行な方向での進退動作により通電用スイッチ4のオン・オフを行うようにし、通電用スイッチ4のオン・オフのためのストロークを回路基板5と平行な方向に確保すればよいようにしたので、共聴器1の厚さを薄くすることができ、コンパクト化に有利となる。また、延長ボタン部材8を透光性素材で形成し、それの操作軸部8Bの一端部が機器ケース2外に突出し、他端部がLED17に対向させているので、操作軸部8Bを通じて、LED7が点灯しているかどうか、つまり通電用スイッチ4がオンであるかオフであるかを、カバーなどを開閉したりすることなく、簡単に確認することができる。
【0036】
本発明は,前述したほか,次のように変更して実施することも可能である。
【0037】
(i)前記実施の形態では、LED17の中心が操作軸部8Bの中心軸延長線上に位置するようにしているが、必ずしもその必要はなく、操作軸部8Bの中心軸延長線がLED17を通過する位置関係として、LED17の点灯の確認を行うようにしてもよい。
【0038】
(ii)前記実施の形態では、ケース本体3A(シールドケース3)およびケース本体6の底壁部6B(機器ケース2)に形成した第1の貫通穴3Aaおよび第2の貫通穴6Bdのうち第2の貫通穴6Bdが、操作軸部8aの進退動作を案内する案内穴としているが、第1の貫通穴3Aaを案内穴としてもよいし、両貫通穴3Aa,6Bdとも案内穴として利用することも可能である。
【0039】
(iii)前記実施の形態では、電子機器であるTV用受信機器に適用したものについて説明したが、本発明はこれに制限されることなく、機器ケース内に、押しボタンを有するプッシュスイッチが設けられた回路基板が内蔵され、押しボタンの押し込みにより点灯する光源が設けられている電子機器であれば、同様に適用することができる。
【0040】
(iv)前記実施の形態では、プッシュスイッチを、接点4Cの位置の切換えによって通電状態としたり非通電状態としたりする通電用スイッチに適用しているが、本発明はそれに限定されず、電源スイッチなどの通常の開閉スイッチにも適用することができるのはもちろんである。
【符号の説明】
【0041】
1 TV用受信機器(電子機器)
2 機器ケース
3 シールドケース
3Aa 第1の貫通穴
4 通電用スイッチ(プッシュスイッチ)
4A スイッチ本体
4B 押しボタン
4C 接点
5 回路基板
5a 切り欠き部
6 ケース本体
6Bd 第2の貫通穴
7 カバー
8 延長ボタン部材
8A 連結部
8B 操作軸部
8Ba 円形端面
8C 中間連接部
11 第1の入力端子
12 出力端子
13 第2の入力端子
16 混合器
17 LED(光源)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器ケース内に、押しボタンを有するプッシュスイッチが設けられた回路基板が内蔵され、前記回路基板上であって前記押しボタン近傍に押しボタンの押し込みにより点灯する光源が設けられている電子機器の押しボタン装置であって、
前記押しボタンは、前記回路基板と平行な方向での進退動作により前記プッシュスイッチのオン・オフを行うものであり、前記押しボタンに前記押しボタンと一体に進退動作する延長ボタン部材が設けられ、
前記延長ボタン部材は、
前記押しボタンに連結される連結部と、
前記押しボタンの進退方向に直交する方向にずれて配置され一端部が前記機器ケース外に突出する操作軸部と、
この操作軸部の他端部外周を前記連結部に連接する中間連接部とを有し、
前記操作軸部が透光性素材から形成され、他端部が前記光源に対向していることを特徴とする電子機器の押しボタン装置。
【請求項2】
前記光源は、前記押しボタンと前記回路基板との間の隙間に位置するように前記回路基板に設けられており
前記操作軸部と前記光源とは、前記操作軸部の中心軸延長線が前記光源を通過する位置関係とされている請求項1記載の電子機器の押しボタン装置。
【請求項3】
前記回路基板に、前記操作軸部の進退動作する範囲に対応して切り欠き部が形成され、
前記光源の中心が、前記操作軸部の中心軸延長線上に位置している請求項1記載の電子機器の押しボタン装置。
【請求項4】
前記機器ケースは、前記回路基板が内蔵されるシールドケースを収納するもので、
前記シールドケースおよび前記機器ケースに前記延長ボタン部材の操作軸部がそれぞれ貫通する第1および第2の貫通穴が形成されており、
前記第1および第2の貫通穴の少なくとも一方は、前記操作軸部の進退動作を案内する案内穴とされている請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子機器の押しボタン装置。
【請求項5】
前記プッシュスイッチは、通電用伝送路に設けられる通電用スイッチで、
前記通電用スイッチは、前記通電用伝送路を通電状態とするか通電遮断状態とするかを選択するものである請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子機器の押しボタン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−181938(P2012−181938A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42320(P2011−42320)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000109668)DXアンテナ株式会社 (394)
【Fターム(参考)】