説明

電子機器

【課題】ソフトウエアに関する情報を、条件によって異ならせて表示できる電子機器を提供する。
【解決手段】
操作部11と、表示部21と、アプリ(ケーションソフトウエア)210を示すアプリ情報を表示部21に表示させるソフトウエア情報表示部201と、ソフトウエア情報表示部201によって表示部21に表示されたアプリ情報が選択された状態で、操作部11での起動指示操作によってアプリ210を起動させるソフトウエア起動部203と、アプリ210に対応付けられた関連情報を記憶する記憶部44と、アプリ情報が選択されているときに、選択されたアプリ情報に対応するアプリ210に対応する関連情報を、所定の条件に基づき選択する関連情報選択部204と、関連情報選択部204によって選択された関連情報を表示部21に表示させる関連情報表示部205とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機などの電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年市場に流通している携帯電話機には、様々な種類のアプリケーションソフトウエア(以下単に「ソフトウエア」又は「アプリ」ともいう)が搭載されている。それらのソフトウエアを使いこなしたい場合には、ユーザは、それら全てのソフトウエアの使用用途、使用方法などを学習しなければならないという問題がある。
【0003】
前述した問題を解決するために、例えば、下記特許文献1に記載された技術が提案されている。この技術は、ソフトウエアを選択する画面(「選択メニュー画面」、「メインメニュー画面」などと呼ばれる)において、ソフトウエアを表すアプリ情報(典型的には「アイコン」)がカーソルによって選択された場合に、当該アプリ情報に対応するソフトウエアの説明を表示する技術である。なお、ソフトウエアは、アプリ情報がカーソルによって選択されただけでは起動せず、アプリ情報が選択された状態で所定の起動指示操作が行われることによって実際に起動する。
【0004】
【特許文献1】特開2001−326714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術によれば、ソフトウエアごとに固有の(1種類の)の説明しか、ユーザに提供することができない。図11(a)は、従来の携帯電話機におけるメインメニュー画面M1を示す図で、図11(b)は、アプリの起動画面M2を示す図である。なお、図11(a)において、「医学事典」アプリの表示M12aが他のアプリの表示M12よりも一回り大きく表示されているのは、9個のアプリ情報(「赤外線」、「カメラ」などのアプリ情報)M12のうち、「医学事典」アプリの表示M12aが選択されていること意味する。
【0006】
図11(a)に示すように、メインメニュー画面M1は、アプリ情報M12が表示されるアプリ情報群表示領域M11と、文言を表示する文言表示領域M13とを有する。
メインメニュー画面M1において、あるアプリ情報M12が選択されると、そのアプリ情報M12に対応する固有の文言が表示される。例えば、「医学事典」アプリの表示M12aが選択された場合には、「医学事典」に対応する文言として「医学について調べることができます。」と表示される。
【0007】
一方、図11(b)に示すように、「医学事典」アプリの表示M12aが選択された状態で起動指示操作を行い、「医学事典」アプリを起動させた場合には、アプリ起動画面M2には、アプリを起動させた条件(日時など)に応じて異なる文言(「可変文言」ともいう)が表示される。例えば、アプリを起動させた日が「立冬」である場合には、立冬に対応する可変文言として、「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」と表示される。
【0008】
しかしながら、例えば、「医学事典」アプリに対応する可変文言は、ユーザによってそのアプリが起動されない限り、表示されない。従って、ユーザは、前述した可変文言を携帯電話機の表示部に表示させたいと欲したときには、アプリを起動させなければならなかった。つまり、ユーザがアプリを起動させるという動作が必ず必要となる。その結果、ユーザがアプリを起動させる度に、ユーザはそのアプリ(ソフトウエア)が起動されるまで待たなければいけないという問題があった。
【0009】
従って、本発明は、ソフトウエアの選択画面においてソフトウエアを起動させなくても、当該ソフトウエアに関する情報を、条件によって異ならせて表示させることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、操作部と、表示部と、アプリケーションソフトウエアを示すアプリ情報を前記表示部に表示させるソフトウエア情報表示部と、前記ソフトウエア情報表示部によって前記表示部に表示された前記アプリケーションソフトウエアを示す前記アプリ情報が、前記操作部での操作によって選択された状態で、前記操作部での起動指示操作によって前記アプリケーションソフトウエアを起動させるソフトウエア起動部と、前記アプリケーションソフトウエアに対応付けられた関連情報を記憶する記憶部と、前記操作部での操作によって前記表示部に表示された前記アプリ情報が選択されているときに、選択された前記アプリ情報に対応する前記アプリケーションソフトウエアに対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記関連情報を、所定の条件に基づき選択する関連情報選択部と、前記関連情報選択部によって選択された前記関連情報を前記表示部に表示させる関連情報表示部と、を備えることを特徴とする電子機器に関する。
【0011】
また、前記関連情報の内容は、該関連情報に対応する前記アプリケーションソフトウエアを想起させる内容であることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ソフトウエアの選択画面においてソフトウエアを起動させなくても、当該ソフトウエアに関する情報を、条件によって異ならせて表示させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1及び図2により、本発明の第1実施形態である携帯電話機1の基本構成について説明する。図1は、開いた状態における第1実施形態の携帯電話機1を示す正面斜視図である。図2は、第1実施形態の携帯電話機1の回路ブロック図である。
【0014】
図1に示すように、携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3とを備える。操作部側筐体2と表示部側筐体3とは、ヒンジ機構を備える連結部4を介して開閉可能に連結される。具体的には、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、連結部4を介して連結される。これにより、携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に動かすことが可能となる。つまり、携帯電話機1は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが開いた状態(開状態)と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが折り畳まれた状態(閉状態)とにすることができる。ここで、閉状態とは、両筐体が互いに重なるように配置された状態であり、開状態とは、両筐体が互いに重ならないように配置された状態をいう。
【0015】
操作部側筐体2は、その外面がフロントケース2aとリアケース2bとにより構成される。操作部側筐体2は、フロントケース2a側に、操作部である操作キー群11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイクとしてのマイク12とがそれぞれ露出するように構成される。
【0016】
操作キー群11は、各種設定、電話帳機能、メール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字、メール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定、上下左右方向のスクロール等を行う操作部材としての決定操作キー15とにより構成される。決定操作キー15は、主としてスクロール操作を行う環状キー15aと、主として決定操作を行う円状キー15bとにより構成される。操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や各種モード、あるいは起動されているアプリケーション等の種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。そして、使用者が各キーを押圧することにより、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
【0017】
マイク12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4側と反対の外端部側に配置される。つまり、マイク12は、携帯電話機1が開状態において、操作部側筐体2の一方の外端部側に配置される。
【0018】
操作部側筐体2における一方側の側面には、外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェース(図示せず)が配置される。操作部側筐体2の他方側の側面には、所定の機能が割り当てられているサイドキー16と、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェース(図示せず)とが配置される。インターフェースは、キャップ17により覆われている。
【0019】
表示部側筐体3は、その外面がフロントケース3bとリアケース3cとにより構成される。表示部側筐体3におけるフロントケース3bには、各種表示が表示される表示部としてのLCD表示部21と、通話の相手側の音声を出力するレシーバとしてのスピーカ22と、が露出するように配置される。
LCD表示部21は、液晶パネルと、この液晶パネルを駆動する駆動回路と、この液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とにより構成される。
【0020】
次に、図2により、携帯電話機1の回路構成について説明する。
図2に示すように、操作部側筐体2には、操作キー群11と、マイク12と、メインアンテナ40と、RF回路部41と、LCD制御部42と、音声処理部43と、記憶部であるメモリ44と、CPU45と、電源部46と、制御IC47とが配置される。また、表示部側筐体3には、LCD表示部21と、スピーカ22と、ドライバIC25とが配置される。
【0021】
無線通信部を構成するメインアンテナ40は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。メインアンテナ40により、音声通話の他、電子メールの送受信が行われる。
【0022】
なお、本実施形態では、所定の使用周波数帯を800MHzとしたが、異なる他の周波数帯であってもよい。また、メインアンテナ40は、所定の使用周波数帯だけでなく、他の使用周波数帯(例えば、2GHz)にも対応できるいわゆるデュアルバンド対応型による構成であってもよい。
【0023】
RF回路部41は、メインアンテナ40によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号をCPU45に供給すると共に、CPU45から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ40を介して外部装置(基地局)に送信するように構成される。
【0024】
CPU45は、携帯電話機1の全体を制御する。CPU45は、特に、RF回路部41、LCD制御部42及び音声処理部43に対して所定の制御を行う。CPU45は、前述のように各部を制御すると共に、後述するように、関連情報の一例である文言データの表示処理などを行う。CPU45による文言データの処理機能の詳細については後述する。
【0025】
LCD制御部42は、CPU45の制御にしたがって、入力された画像データに対して所定の画像処理を行うと共に、画像処理された画像データをドライバIC25に出力する。ドライバIC25は、LCD制御部42から入力された画像データをフレームメモリに蓄えると共に、該フレームメモリに蓄えられた画像データを所定のタイミングでLCD表示部21に出力する。
【0026】
LCD表示部21は、ドライバIC25から入力されたデータに基づいて、所定の文字や画像を表示する。LCD表示部21には、CPU45の制御にしたがって、メインメニュー画面M1(図4(a)、図5(a)参照)を含む各種メニュー画面、各種ソフトウエア(アプリ)の起動画面(図4(c)、図5(c)参照)などが表示される。
【0027】
メモリ44には、所定のデータが記憶されている。具体的には、メモリ44には、各種機能プログラムや通信時に利用されるアドレス情報等の他、各種データが記憶される。記憶されるデータには、後述する可変文言DB220(図3参照)がある。
【0028】
音声処理部43は、CPU45の制御にしたがって、RF回路部41から供給された信号に対して所定の音声処理を行うと共に、音声処理された信号をスピーカ22に出力する。スピーカ22は、音声処理部43から供給された信号に基づいて外部に放音(出力)する。また、音声処理部43は、CPU45の制御にしたがって、マイク12から入力された信号に対して所定の処理をすると共に、処理された信号をRF回路部41に出力する。RF回路部41は、音声処理部43から入力された信号に所定の処理を行うと共に、処理が行われた信号をメインアンテナ40に出力する。
【0029】
電源部46は、バッテリを有して構成される。バッテリは、所定容量を有するリチウムイオン電池からなる。制御IC47は、電源部46から供給される電源電圧を所定の電源電圧に変換し、変換後の電源電圧を携帯電話機1における各部(例えば、CPU45等)に供給する。
【0030】
次に、図3から図5を参照しながら、メモリ44の構成並びにCPU45の構成及び動作について説明する。図3は、第1実施形態の携帯電話機1における文言データの表示処理に係る機能の機能ブロック図である。図4(a)はメインメニュー画面M1を示す図、図4(b)は「医学事典」アプリに係る可変文言DB220を示す図、図4(c)は「医学事典」アプリの起動画面M2を示す図である。図5(a)はメインメニュー画面M1を示す図、図5(b)は「占い」アプリに係る可変文言DB220を示す図、図5(c)は「占い」アプリの起動画面を示す図である。
【0031】
図3に示すように、メモリ44は、可変文言DB220を備える。可変文言DB220には、アプリケーションソフトウエアそれぞれに対応付けられた少なくとも一つ以上の文言データが記憶(収納)されている。文言データは、本発明における関連情報の一例である。文言データの内容は、文言データに対応するアプリケーションソフトウエアを想起させる内容であることが好ましい。「アプリケーションソフトウエアを想起させる内容」の具体例としては、後述するように、「医学事典」アプリにおける「風邪」、「占い」アプリにおける「大吉」などが挙げられる。
【0032】
図3に示すように、CPU45は、メインメニューに係る処理を行うメインメニューソフトウエア200と、メインメニューソフトウエア200によって呼び出されるアプリケーションソフトウエア(以下単に「ソフトウエア」又は「アプリ」ともいう)210とを備える。
【0033】
メインメニューソフトウエア200は、ソフトウエア情報表示部201と、ソフトウエア選択部202と、ソフトウエア起動部203と、関連情報選択部としての文言データ選択部204と、関連情報表示部としての文言データ表示部205とを備える。アプリ210は、アプリ制御部211と、呼出し番号通知部212と、呼出し番号決定部213とを備える。
【0034】
メインメニューソフトウエア200について説明する。
図4(a)及び図5(a)に示すように、ソフトウエア情報表示部201は、アプリ210を表すアプリ情報M12をLCD表示部21に表示させる。アプリ情報M12は、メインメニュー画面M1の一部を構成する。
メインメニュー画面M1における上部及び中央部は、アプリ情報群表示領域M11となっている。アプリ情報群表示領域M11には、9個のアプリ情報M12が表示されている。アプリ情報M12には、「医学事典」ソフトウエア(アプリ)の表示M12aや、「占い」ソフトウエア(アプリ)の表示M12bが含まれる。
【0035】
図4(a)は、「医学事典」アプリの表示M12aが選択されている状態を示しており、図5(a)は、「占い」アプリの表示M12bが選択されている状態を示している。なお、図4(a)及び図5(a)においては、選択されている状態のアプリ情報M12について、当該表示M12が選択されている状態(選択状態)であることを示すために、選択されていない状態のアプリ情報M12よりも大きく示している。
【0036】
メインメニュー画面M1における下部は、文言表示領域M13となっている。文言表示領域M13には、選択状態におけるアプリ情報M12に関する可変文言が表示される。例えば、図4(a)に示すように、「医学事典」アプリが選択されている状態においては、文言表示領域M13には、医学事典に関連する文言として、「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という文言が表示される。また、図5(a)に示すように、「占い」アプリが選択されている状態においては、文言表示領域M13には、占いに関連する文言として、「今日の運勢は大吉です。」という文言が表示される。
【0037】
メモリ44における可変文言DB220は、アプリ情報M12それぞれに対応して設けられる。例えば、図4(b)に示すように、「医学事典」アプリに対応する可変文言DB220には、医学事典に関連する文言データが記憶されている。例えば、呼出し番号「1」に対応する文言データとして「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という文言データが記憶されている。また、図5(b)に示すように、「占い」アプリに対応する可変文言DB220には、占いに関連する文言データが記憶されている。例えば、呼出し番号「1」に対応する文言データとして「今日の運勢は大吉です。」という文言データが収納されている。
【0038】
ソフトウエア選択部202は、ソフトウエア情報表示部201によってLCD表示部21に表示されたアプリ情報M12を、操作キー群11に受け付けられた操作によって選択可能とする。ソフトウエア選択部202は、決定操作キー15の環状キー15aの操作に応じて、カーソルを移動させ、カーソルが位置するアプリ情報M12を選択する。なお、アプリ情報M12を選択しただけでは、当該アプリ情報M12に対応するアプリ210は起動しない。
【0039】
ソフトウエア起動部203は、ソフトウエア選択部202によってアプリ情報M12が選択された状態で、操作キー群11での起動指示操作によってアプリケーションソフトウエアを起動させる。ソフトウエア起動部203は、アプリ情報M12が選択された状態で決定操作キー15の円状キー15bによる決定操作が行われると、当該アプリ情報M12に対応するアプリ210を起動させる。
【0040】
文言データ選択部204は、操作部11での操作によってLCD表示部21に表示されたアプリ情報M12が選択されているときに、選択されたアプリ情報M12に対応するアプリケーションソフトウエア210に対応付けられてメモリ44に記憶されている所定の文言データを、所定の条件に基づき選択する。
例えば、文言データ選択部204は、ソフトウエア選択部202によってアプリ情報M12が選択されたときに、その時点における所定の条件に基づいて、選択されたアプリ情報M12に対応して、記憶部44に記憶されている文言データの中から所定の文言データを選択する。
「所定の条件」の例については、後述する第1実施形態の携帯電話機1における文言データの表示処理の説明において詳述する。「所定の文言データ」としては、例えば、前述した「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」が挙げられる。
【0041】
文言データ選択部204は、所定の文言データを決定するためのロジックを有していない。所定の文言データを決定するためのロジックは、後述するアプリ210における呼出し番号決定部213に依存している。文言データ選択部204は、後述する呼出し番号通知部212に可変文言の呼出し番号を要求する。
【0042】
文言データ表示部205は、文言データ選択部204によって選択された所定の文言データをLCD表示部21に表示させる。具体的には、図4(a)及び図5(a)に示すように、文言データ表示部205は、メインメニュー画面M1の文言表示領域M13に所定の文言データを表示させる。
【0043】
アプリ210について説明する。
アプリ制御部211は、アプリ210の全体を制御する。特に、アプリ制御部211は、LCD表示部21におけるアプリ起動画面(アプリ210の起動画面)M2に所定の表示を行う他、アプリ210における所定の制御を行う。
アプリ制御部211は、アプリ起動画面M2に可変文言を表示させる場合に、呼出し番号決定部213に対して呼出し番号の決定を要求する。
【0044】
呼出し番号通知部212は、メインメニューソフトウエア200における文言データ選択部204から可変文言の呼出し番号を要求されると、呼出し番号決定部213に対して呼出し番号の決定を要求する。
【0045】
呼出し番号決定部213は、所定の文言データに対応する呼出し番号を決定する。例えば、アプリが「医学事典」アプリであり、現在の日にちに対応して所定の文言データを選択するロジックを有している場合において、現在の日にちが「立冬」であるときには、呼出し番号決定部213は、医学事典及び立冬に関する文言データとして、呼出し番号「1」を決定する(図4(b)参照)。
また、アプリが「占い」アプリであり、現在の日時に基づいてランダムに「吉凶」を選択するロジックを有している場合には、呼出し番号決定部213は、占いに関する文言データとして、呼出し番号「1」を決定する(図5(b)参照)。
【0046】
アプリ起動画面M2について説明する。
メインメニュー画面M1のアプリ情報群表示領域M11において、「医学事典」アプリの表示M12aを選択し、「医学事典」アプリを起動させると、LCD表示部21には、図4(c)に示すように、「医学事典」アプリの起動画面M2が表示される。「医学事典」アプリの起動画面M2の上部M21には、メインメニュー画面M1と同じく、医学事典に関連する文言として「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という文言が表示される。また、「医学事典」アプリの起動画面の下部M22には、「医学事典」アプリの選択項目として、「病気一覧」及び「健康チェック」の項目が一覧状態で表示される。
【0047】
また、メインメニュー画面M1において、「占い」アプリの表示M12bを選択し、「占い」アプリを起動させると、LCD表示部21には、図5(c)に示すように、「占い」アプリの起動画面M2が表示される。「占い」アプリの起動画面M2の上部M21には、メインメニュー画面M1と同じく、占いに関連する文言として「今日の運勢は大吉です。」という文言が表示される。また、「占い」アプリの起動画面M2の下部M22には、「占い」アプリの選択項目として、「星座占い」及び「誕生日占い」の項目が一覧状態で表示される。
【0048】
次に、図3、図6などを参照しながら、メインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例について説明する。図6は、第1実施形態の携帯電話機1における、メインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例を示す図である。
本処理例は、メインメニュー画面M1における「医学事典」アプリの表示を選択した状態において、メインメニュー画面M1の文言表示領域M13に、医学事典に関連する可変文言を表示させる処理例である。
【0049】
図3及び図4(a)に示すように、LCD表示部21には、メインメニューソフトウエア200のソフトウエア情報表示部201によってメインメニュー画面M1が表示されている。ユーザは、操作キー群11を操作してアプリ情報M12を選択するためのカーソルを、「医学事典」アプリの表示M12aに位置させる。カーソルが当該表示M12aに配置されると、図6に示すように、メインメニューソフトウエア200のソフトウエア選択部202は、カーソルが位置する「医学事典」アプリの表示M12aを選択する(ステップS101)。
【0050】
図3及び図6に示すように、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204は、ソフトウエア選択部202によって選択された「医学事典」アプリの表示M12aに基づいて、「医学事典」アプリ210の呼出し番号通知部212に、可変文言の呼出し番号を要求する(ステップS102)。
【0051】
「医学事典」アプリ210の呼出し番号通知部212は、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204からの可変文言の呼出し番号の要求に対して、該当する呼出し番号をメインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204に通知する(ステップS103)。
詳細には、「医学事典」アプリ210の呼出し番号通知部212は、文言データ選択部204から可変文言の呼出し番号を要求されると、呼出し番号決定部213に対して呼出し番号の決定を要求する。呼出し番号決定部213は、呼出し番号通知部212から呼出し番号の決定を要求されると、所定のロジックに基づき、呼出し番号を決定すると共に、決定された呼出し番号を呼出し番号通知部212に通知する。呼出し番号通知部212は、決定された呼出し番号を文言データ選択部204に通知する。前述したように、本実施形態においては、呼出し番号決定部213は、現在の日にちに対応して所定の文言データを選択するロジックを有している。従って、本処理例においては、呼出し番号通知部212は、医学事典及び立冬に関連する文言に対応する呼出し番号「1」を通知する(図4(b)参照)。
【0052】
続いて、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204は、可変文言DB220にアクセスし、呼出し番号「1」に基づいて、対応する可変文言データを取得する。本処理例においては、文言データ選択部204は、呼出し番号「1」に対応する「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という可変文言を取得する(ステップS104)。
【0053】
メインメニューソフトウエア200の文言データ表示部205は、文言データ選択部204によって取得された可変文言「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」をLCD表示部21に表示させる(ステップS105)。これにより、ユーザは、メインメニュー画面M1の文言表示領域M13において当該可変文言を視認することができる。
【0054】
次に、ユーザが「医学事典」アプリを起動させた場合における可変文言の表示処理について説明する。
ユーザは、操作キー群11を操作してアプリ情報M12を選択するためのカーソルを、「医学事典」アプリ210の表示M12aに位置させ、当該表示M12aを選択する。そして、「医学事典」アプリ210の表示M12aの起動指示操作を行うと、「医学事典」アプリ210が起動する(ステップS106)。
【0055】
「医学事典」アプリ210の起動後、アプリ制御部211は、呼出し番号決定部213に対して呼出し番号の決定を要求する。呼出し番号決定部213は、アプリ制御部211から呼出し番号の決定を要求されると、所定のロジックに基づき、呼出し番号を決定すると共に、決定された呼出し番号をアプリ制御部211に通知する。本処理例においては、呼出し番号決定部213は、医学事典及び立冬に関連する文言に対応する呼出し番号「1」を決定する(図4(b)参照)。
【0056】
続いて、アプリ制御部211は、可変文言DB220にアクセスし、呼出し番号に基づいて、対応する可変文言を取得する。ここでは、呼出し番号「1」に対応する「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という文言を取得する(ステップS107)。
【0057】
アプリ制御部211は、取得された可変文言(「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」)をLCD表示部21に表示させる(ステップS108)。これにより、ユーザは、アプリ起動画面M2において当該可変文言を視認することができる。
【0058】
以上の説明のように、第1実施形態の携帯電話機1によれば、選択状態のアプリ情報に関連する可変文言を、当該アプリ情報に対応するソフトウエアを起動させなくても、メインメニュー画面M1の文言表示領域M13に表示させることができる。つまり、ユーザは、ソフトウエアの起動時間を待つことなく、ソフトウエアに関連する文言を視認することができるので、ユーザビリティが向上する。しかも、メインメニュー画面M1に表示される文言を、アプリ情報M12が選択された時点における条件に基づいて、異ならせることができる。
【0059】
また、第1実施形態の携帯電話機1においては、所定の文言データの内容は、所定の文言データに対応するアプリを想起させる内容であるため、所定の文言データによって、選択されたアプリ情報に対応するアプリの説明を行うことができる。
【0060】
また、第1実施形態の携帯電話機1においては、文言データ選択部204はメモリ44から所定の文言データと取得するが、起動されたアプリはメモリ44から所定の文言データを取得しない。そのため、メモリ44に記憶された文言データを更新する場合に、変更すべきデータが少ない。そのため、例えば、無線通信にて携帯電話機における文言データを更新する場合に、伝送するデータの容量を少なくすることができる。
【0061】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を説明し、第1実施形態と同様の構成について同じ符号を付し、説明を省略する。他の実施形態について特に説明しない点については、第1実施形態についての説明が適宜適用される。他の実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
【0062】
図7は、第2実施形態の携帯電話機1’における文言データの表示処理に係る機能の機能ブロック図(図3対応図)である。図8は、第2実施形態の携帯電話機1’における、メインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例を示す図(図6対応図)である。
【0063】
第2実施形態の携帯電話機1’は、第1実施形態の携帯電話機1に比して、呼出し番号決定部206及び呼出し番号通知部207が、メインメニューソフトウエア200側に設けられており、アプリ210側に設けられていない点が主として異なる。また、これに起因して、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204及びアプリ210のアプリ制御部211における呼出し番号を取得する処理が異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0064】
図7に示すように、第2実施形態の携帯電話機1’におけるメインメニューソフトウエア200は、ソフトウエア情報表示部201、ソフトウエア選択部202、ソフトウエア起動部203、文言データ選択部204及び文言データ表示部205に加えて、呼出し番号決定部206及び呼出し番号通知部207を備える。第2実施形態における呼出し番号決定部206及び呼出し番号通知部207は、それぞれ第1実施形態における呼出し番号決定部213及び呼出し番号通知部212と同様の構成を有するため、その構成の説明を省略する。
一方、アプリ210は、アプリ制御部211を備えているが、呼出し番号通知部及び呼出し番号決定部を備えていない。
【0065】
次に、図7、図8などを参照しながら、第2実施形態におけるメインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例について説明する。
図7及び図4(a)に示すように、LCD表示部21には、メインメニューソフトウエア200のソフトウエア情報表示部201によってメインメニュー画面M1が表示されている。ユーザは、操作キー群11を操作してアプリ情報M12を選択するためのカーソルを、「医学事典」アプリの表示M12aに位置させる。カーソルが当該表示M12aに位置すると、図8に示すように、メインメニューソフトウエア200のソフトウエア選択部202は、カーソルが位置する「医学事典」アプリの表示M12aを選択する(ステップS201)。
【0066】
図7及び図8に示すように、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204は、ソフトウエア選択部202によって選択された「医学事典」アプリの表示M12aに基づいて、呼出し番号決定部206に、可変文言の呼出し番号の決定を要求する。呼出し番号決定部206は、文言データ選択部204からの可変文言の呼出し番号の決定の要求に対して、該当する呼出し番号を文言データ選択部204に通知する。本処理例においては、文言データ選択部204は、医学事典及び立冬に関連する文言に対応する呼出し番号「1」を通知する(図4(b)参照)。
【0067】
続いて、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204は、可変文言DB220にアクセスし、呼出し番号「1」に基づいて、対応する可変文言データを取得する(ステップS202)。本処理例においては、文言データ選択部204は、呼出し番号「1」に対応する「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という可変文言を取得する。
【0068】
メインメニューソフトウエア200の文言データ表示部205は、文言データ選択部204によって取得された可変文言「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」をLCD表示部21に表示させる(ステップS203)。これにより、ユーザは、メインメニュー画面M1の文言表示領域M13において当該可変文言を視認することができる。
【0069】
次に、ユーザが「医学事典」アプリを起動させた場合における可変文言の表示処理について説明する。
ユーザは、操作キー群11を操作してアプリ情報M12を選択するためのカーソルを、「医学事典」アプリ210の表示M12aに位置させ、当該表示M12aを選択する。そして、「医学事典」アプリ210の表示M12aの起動指示操作を行うと、「医学事典」アプリ210が起動する(ステップS204)。
【0070】
「医学事典」アプリ210の起動後、アプリ制御部211は、メインメニューソフトウエア200の呼出し番号通知部207に、可変文言の呼出し番号を要求する(ステップS205)。詳細には、メインメニューソフトウエア200の呼出し番号通知部207は、アプリ制御部211から可変文言の呼出し番号を要求されると、呼出し番号決定部206に対して呼出し番号の決定を要求する。呼出し番号決定部206は、呼出し番号通知部207から呼出し番号の決定を要求されると、所定のロジックに基づき、呼出し番号を決定すると共に、決定された呼出し番号を呼出し番号通知部207に通知する。
【0071】
メインメニューソフトウエア200の呼出し番号通知部207は、決定された呼出し番号をアプリ210のアプリ制御部211に通知する(ステップS206)。本処理例においては、呼出し番号通知部207は、医学事典及び立冬に関連する文言に対応する呼出し番号「1」を通知する(図4(b)参照)。
【0072】
続いて、アプリ210のアプリ制御部211は、可変文言DB220にアクセスし、呼出し番号に基づいて、対応する可変文言を取得する(ステップS207)。ここでは、呼出し番号「1」に対応する「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という文言を取得する。
【0073】
アプリ210のアプリ制御部211は、取得された可変文言(「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」)をLCD表示部21に表示させる(ステップS208)。これにより、ユーザは、アプリ起動画面M2において当該可変文言を視認することができる。
【0074】
以上の説明のように、第2実施形態の携帯電話機1’によれば、第1実施形態の携帯電話機1と同様の効果が奏される。また、第1実施形態とは異なり、アプリ210を全く起動させることなく(アプリ210に対して可変文言の呼出し番号の要求を行わずに)、メインメニュー画面M1に可変文言を表示させることができる。
【0075】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態については、主として、第1及び第2実施形態とは異なる点を説明し、第1及び第2実施形態と同様の構成について同じ符号を付し、説明を省略する。第3実施形態について特に説明しない点については、第1及び第2実施形態についての説明が適宜適用される。第3実施形態においても、第1及び第2実施形態と同様の効果が奏される。
【0076】
図9は、第3実施形態の携帯電話機1”における文言データの表示処理に係る機能の機能ブロック図(図3対応図)である。図10は、第3実施形態の携帯電話機1”における、メインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例を示す図(図6対応図)である。
【0077】
第3実施形態の携帯電話機1”は、第1実施形態の携帯電話機1及び第2実施形態の携帯電話機1”に比して、呼出し番号決定部206及び213が、それぞれメインメニューソフトウエア200側及びアプリ210側に(つまり両方に)設けられている点、並びに呼出し番号通知部がメインメニューソフトウエア200側及びアプリ210側のいずれにも設けられていない点が主として異なる。また、これに起因して、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204及びアプリ210のアプリ制御部211における呼出し番号を取得する処理が異なる。その他の構成は、第1及び第2実施形態と同様である。
【0078】
図9に示すように、第3実施形態の携帯電話機1”におけるメインメニューソフトウエア200は、ソフトウエア情報表示部201、ソフトウエア選択部202、ソフトウエア起動部203、文言データ選択部204及び文言データ表示部205に加えて、呼出し番号決定部206を備える。第3実施形態における呼出し番号決定部206は、第2実施形態における呼出し番号決定部206と同様の構成を有するため、その構成の説明を省略する。
【0079】
また、アプリ210は、アプリ制御部211と、呼出し番号決定部213とを備える。第3実施形態における呼出し番号決定部213は、第1実施形態における呼出し番号決定部213と同様の構成を有するため、その構成の説明を省略する。
一方、呼出し番号通知部は、メインメニューソフトウエア200側及びアプリ210側のいずれにも設けられていない。
【0080】
次に、図9、図10などを参照しながら、第3実施形態におけるメインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例について説明する。
図9及び図4(a)に示すように、LCD表示部21には、ソフトウエア情報表示部201によってメインメニュー画面M1が表示されている。ユーザは、操作キー群11を操作してアプリ情報M12を選択するためのカーソルを、「医学事典」アプリの表示M12aに位置させる。カーソルが当該表示M12aに位置すると、図10に示すように、ソフトウエア選択部202は、カーソルが位置する「医学事典」アプリの表示M12aを選択する(ステップS301)。
【0081】
図9及び図10に示すように、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204は、ソフトウエア選択部202によって選択された「医学事典」アプリの表示M12aに基づいて、呼出し番号決定部206に、可変文言の呼出し番号の決定を要求する。呼出し番号決定部206は、文言データ選択部204からの可変文言の呼出し番号の決定の要求に対して、該当する呼出し番号を文言データ選択部204に通知する。本処理例においては、文言データ選択部204は、医学事典及び立冬に関連する文言に対応する呼出し番号「1」を通知する(図4(b)参照)。
【0082】
続いて、メインメニューソフトウエア200の文言データ選択部204は、可変文言DB220にアクセスし、呼出し番号「1」に基づいて、対応する可変文言データを取得する。本処理例においては、文言データ選択部204は、呼出し番号「1」に対応する「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という可変文言を取得する(ステップS302)。
【0083】
メインメニューソフトウエア200の文言データ表示部205は、文言データ選択部204によって取得された可変文言「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」をLCD表示部21に表示させる(ステップS303)。これにより、ユーザは、メインメニュー画面M1の文言表示領域M13において当該可変文言を視認することができる。
【0084】
次に、ユーザが「医学事典」アプリを起動させた場合における可変文言の表示処理について説明する。
ユーザは、操作キー群11を操作してアプリ情報M12を選択するためのカーソルを、「医学事典」アプリ210の表示M12aに位置させ、当該表示M12aを選択する。そして、「医学事典」アプリ210の表示M12aの起動指示操作を行うと、「医学事典」アプリ210が起動される(ステップS304)。
【0085】
「医学事典」アプリ210の起動後、アプリ制御部211は、呼出し番号決定部213に対して呼出し番号の決定を要求する。呼出し番号決定部213は、アプリ制御部211から呼出し番号の決定を要求されると、所定のロジックに基づき、呼出し番号を決定すると共に、決定された呼出し番号をアプリ制御部211に通知する。本処理例においては、呼出し番号決定部213は、医学事典及び立冬に関連する文言に対応する呼出し番号「1」を決定する(図4(b)参照)。
【0086】
続いて、アプリ210のアプリ制御部211は、可変文言DB220にアクセスし、呼出し番号に基づいて、対応する可変文言を取得する(ステップS305)。ここでは、呼出し番号「1」に対応する「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」という文言を取得する。
【0087】
アプリ210のアプリ制御部211は、取得された可変文言(「今日は立冬です。風邪に気をつけて!」)をLCD表示部21に表示させる(ステップS306)。これにより、ユーザは、アプリ起動画面M2において当該可変文言を視認することができる。
【0088】
以上の説明のように、第3実施形態の携帯電話機1”によれば、第1実施形態の携帯電話機1及び第2実施形態の携帯電話機1’と同様の効果が奏される。また、第1及び第2実施形態とは異なり、メインメニューソフトウエア200とアプリ210との間で、呼出し番号に関するデータのやり取りが行われないため、可変文言の表示に関する処理速度が速くなる。
【0089】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態においては、アプリ情報M12は、電子機器の起動時に表示されるメインメニュー画面M1に表示されているが、本発明はこれに制限されず、メインメニュー画面M1よりも1階層又は複数階層下のメニュー画面にアプリ情報M12を表示させる場合にも適用することができる。
【0090】
記憶部(メモリ)44に記憶されている文言データの中から所定の文言データを選択する場合の「所定の条件」は、特に制限されない。例えば、本発明に係る携帯電話機がGPS(Global positioning system)受信部を備えている場合には、携帯電話機の位置情報を所定の条件として利用することができる。
また、関連情報は、文言データに制限されず、その内容も、特に制限されない。
【0091】
前記実施形態における連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸を中心に開閉可能に連結するいわゆる1軸ヒンジ機構を備えているが、これに制限されず、連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸を中心に開閉可能に連結すると共に、該開閉軸に直交する回動軸を中心に回動可能に連結するいわゆる2軸ヒンジ機構を備えていてもよい。
【0092】
また、携帯電話機1は、連結部4により折り畳み可能な形式に制限されず、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転(水平回転)式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない形式(ストレートタイプ)でもよい。
【0093】
本発明の電子機器は、携帯電話機以外の携帯電子機器に適用することができ、また、携帯電子機器以外の電子機器にも適用することができる。
携帯電話機以外の携帯電子機器としては、例えば、PHS(登録商標:Personal Handy phone System)、ポータブルゲーム機、ポータブルナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコン、操作部を備えるELディスプレイ又は液晶ディスプレイが挙げられる。
携帯電子機器以外の電子機器としては、例えば、電子辞書、電卓、電子手帳、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ラジオ等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】開いた状態における第1実施形態の携帯電話機1を示す正面斜視図である。
【図2】第1実施形態の携帯電話機1の回路ブロック図である。
【図3】第1実施形態の携帯電話機1における文言データの表示処理に係る機能の機能ブロック図である。
【図4】(a)はメインメニュー画面M1を示す図、(b)は「医学事典」アプリに係る可変文言DB220を示す図、(c)は「医学事典」アプリの起動画面M2を示す図である。
【図5】(a)はメインメニュー画面M1を示す図、(b)は「占い」アプリに係る可変文言DB220を示す図、(c)は「占い」アプリの起動画面を示す図である。
【図6】第1実施形態の携帯電話機1における、メインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例を示す図である。
【図7】第2実施形態の携帯電話機1’における文言データの表示処理に係る機能の機能ブロック図(図3対応図)である。
【図8】第2実施形態の携帯電話機1’における、メインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例を示す図(図6対応図)である。
【図9】第3実施形態の携帯電話機1”における文言データの表示処理に係る機能の機能ブロック図(図3対応図)である。
【図10】第3実施形態の携帯電話機1”における、メインメニュー画面M1への可変文言の表示処理の一例を示す図(図6対応図)である。
【図11】(a)は、従来の携帯電話機におけるメインメニュー画面M1を示す図で、(b)は、アプリの起動画面M2を示す図である。
【符号の説明】
【0095】
1、1’、1” 携帯電話機(電子機器)
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
4 連結部
11 操作キー群(操作部)
21 LCD表示部(表示部)
44 メモリ(記憶部)
45 CPU
200 メインメニューソフトウエア
201 ソフトウエア情報表示部
202 ソフトウエア選択部
203 ソフトウエア起動部
204 文言データ選択部(関連情報選択部)
205 文言データ表示部(関連情報表示部)
210 アプリ(アプリケーションソフトウエア)
220 可変文言DB
M1 メインメニュー画面
M12 アプリ情報
M2 アプリ起動画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部と、
表示部と、
アプリケーションソフトウエアを示すアプリ情報を前記表示部に表示させるソフトウエア情報表示部と、
前記ソフトウエア情報表示部によって前記表示部に表示された前記アプリケーションソフトウエアを示す前記アプリ情報が、前記操作部での操作によって選択された状態で、前記操作部での起動指示操作によって前記アプリケーションソフトウエアを起動させるソフトウエア起動部と、
前記アプリケーションソフトウエアに対応付けられた関連情報を記憶する記憶部と、
前記操作部での操作によって前記表示部に表示された前記アプリ情報が選択されているときに、選択された前記アプリ情報に対応する前記アプリケーションソフトウエアに対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記関連情報を、所定の条件に基づき選択する関連情報選択部と、
前記関連情報選択部によって選択された前記関連情報を前記表示部に表示させる関連情報表示部と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記関連情報の内容は、該関連情報に対応する前記アプリケーションソフトウエアを想起させる内容であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−244954(P2009−244954A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−87665(P2008−87665)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】