説明

電子機器

【課題】操作ボタンの構造が複雑になるのを抑制するとともに、操作ボタンの操作性が良好な電子機器を提供する。
【解決手段】このビデオカメラ(電子機器)1は、押圧可能な中央ボタン7と中央ボタン7の周りに十字状に配置された押圧可能な4つの押圧部(右ボタン8a、左ボタン8b、上ボタン8cおよび下ボタン8d)を含む十字ボタン8とを含む操作ボタンと、操作ボタンの裏面側に、平面的に見て重なるように配置され、中央ボタン7に対応する1個の第1スイッチ部12を含む第1配線基板11および十字ボタン8の4つの押圧部に対応する4個の第2スイッチ部14を含む第2配線基板とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器に関し、特に、操作ボタンを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器などにおいては、中央ボタンや十字ボタンなどの操作ボタンが知られている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
上記特許文献1には、電子機器などの操作ボタンを狭いスペースでも配置できるように、操作ボタンを横長形状に形成し、上下用と、左用と、右用との3つのボタンを有するように構成した電子機器が開示されている。
【0004】
また、上記特許文献2には、操作ボタンを確実にスイッチングするために、操作ボタンの傾斜角度(チルト角)を大きくするための構成が開示されている。また、操作ボタンの構成部品として、ボタン部と、スプリングと、ボタン部を支持するためのベースと、操作ボタンの外周面に設けられた係止部と、操作ボタンの裏面に設けられたボタンピンとを用いている。また、操作ボタンの外周面に設けられた係止部と操作ボタンの裏面に設けられたボタンピンとの間隔を狭くすることにより操作ボタン自体が小型に形成されている。
【0005】
また、上記特許文献3には、カメラのストロボ機能を使用する際に操作する操作ボタンが開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2001−218093号公報
【特許文献2】特開2004−146301号公報
【特許文献3】特開平11−212159号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の操作ボタンは、操作ボタンを横長形状に形成することにより、狭いスペースでも配置することが可能である一方、操作ボタンを3つ使用するため、操作ボタンの構造が複雑になるという問題点がある。
【0008】
また、上記特許文献2に記載の操作ボタンは、確実にスイッチングするために、操作ボタンの傾斜角度(チルト角)を大きくすることができる一方、操作ボタンは、ボタン部と、スプリングと、ボタン部を支持するためのベースと、操作ボタンの外周面に設けられた係止部と、操作ボタンの裏面に設けられたボタンピンとが必要であるため、操作ボタンの構造が複雑になるという問題点があると考えられる。
【0009】
また、上記特許文献3に記載の操作ボタンは、ストロボ機能を使用する際に操作するボタンであり、操作ボタンは1個のみ取り付けられているだけであるので、操作性が不十分であると考えられる。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、操作ボタンの構造が複雑になるのを抑制するとともに、操作ボタンの操作性が良好な電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0011】
この発明の一の局面による電子機器は、押圧可能な中央ボタンと中央ボタンの周りに十字状に配置された押圧可能な4つの押圧部を含む十字ボタンとを含む操作ボタンと、操作ボタンの裏面側に、平面的に見て重なるように配置され、中央ボタンに対応する1個の第1スイッチ部を含む第1配線基板および十字ボタンの4つの押圧部に対応する4個の第2スイッチ部を含む第2配線基板とを備える。
【0012】
この一の局面による電子機器では、上記のように、押圧可能な中央ボタンと中央ボタンの周りに十字状に配置された押圧可能な4つの押圧部を含む十字ボタンとで操作ボタンを構成することによって、中央ボタンおよび十字ボタンの2つのボタンによって操作ボタンを構成することができるので、操作ボタンの構造が複雑になるのを抑制することができる。また、中央ボタンおよび十字ボタンによって5通りの押圧が可能であるので、十分な操作性を期待することができる。また、操作ボタンの裏面側に、平面的に見て重なるように中央ボタンに対応する1個の第1スイッチ部を含む第1配線基板と十字ボタンの4つの押圧部に対応する4個の第2スイッチ部を含む第2配線基板とを構成することによって、第1スイッチ部および第2スイッチ部を2つの配線基板に分けて配置することができるので、第1スイッチ部および第2スイッチ部を1つの配線基板上に配置する場合に比べて、第2スイッチ部の少なくとも1つを十字ボタンの交点(中心点)により近くなるように配置することができる。このため、第2スイッチ部を配置するのに必要な面積を小さくすることができるので、その分、表示部などを配置するために必要な面積をより多く確保することができる。
【0013】
上記一の局面による電子機器において、好ましくは、第1配線基板および第2配線基板のうち、操作ボタン側に配置される側は、操作ボタンとは反対側に配置される側のスイッチ部を押圧するための穴部を含む。このように構成すれば、第1配線基板および第2配線基板を平面的に重なるように配置したとしても、容易に穴部を介して操作ボタンとは反対側に配置される側の配線基板のスイッチ部を押圧することができる。
【0014】
上記穴部が設けられた配線基板を含む電子機器において、好ましくは、中央ボタンの裏面に一体的に設けられた第1ボス部と、十字ボタンの4つの押圧部の裏面に一体的に設けられた4つの第2ボス部とをさらに備え、第2配線基板は、第1配線基板よりも操作ボタン側に配置されるとともに、第2配線基板に穴部が設けられ、第1ボス部の長さは第2ボス部の長さよりも大きく形成され、第1ボス部は、第2配線基板の穴部を介して第1配線基板の第1スイッチ部を押圧可能なように構成されている。このように構成すれば、容易に第1ボス部を用いて、第2配線基板の穴部を介して第1配線基板の第1スイッチ部を押圧することができる。
【0015】
この場合、好ましくは、第2配線基板の操作ボタンとは反対側に配置される第1配線基板は、第2配線基板よりも面積が小さくなるように形成されている。このように構成すれば、第1配線基板とは別個に第2配線基板を設けた場合にも、配線基板の構成材料の量が大幅に増加するのを抑制することができる。
【0016】
この一の局面による電子機器において、好ましくは、第2配線基板に設けられた4個の第2スイッチ部が十字状に配置された場合に、第2配線基板の端部側に設けられた第2スイッチ部が、他の第2スイッチ部よりも第2スイッチ部の十字の交点に近くなるように配置されている。このように構成すれば、第2配線基板の端部側に設けられた第2スイッチ部を4つの第2スイッチ部の交点(中心点)に近づけることができる分、第2スイッチ部の十字の交点を第2配線基板の端部により近づけることができるので、操作ボタンも第2配線基板の端部により近づけて配置することができる。これにより、操作ボタンに隣接する表示部を第2配線基板の端部側により近い位置まで配置することができるので、より大きいサイズの表示部を配置することができる。
【0017】
この場合、好ましくは、第2配線基板の少なくとも一部と平面的に見て重なるように配置された表示部をさらに備え、十字ボタンおよび中央ボタンを含む操作ボタンは、表示部に隣接するように設けられ、第2配線基板の表示部が配置される側とは反対側の端部側に設けられた第2スイッチ部が、他の第2スイッチ部よりも第2スイッチ部の十字の交点により近くなるように配置されている。このように構成すれば、第2配線基板の端部側に設けられた第2スイッチ部を4つの第2スイッチ部の交点(中心点)に近づけることができる分、第2スイッチ部の十字の交点を第2配線基板の端部により近づけることができるので、操作ボタンも第2配線基板の端部により近づけて配置することができる。これにより、操作ボタンに隣接する表示部を第2配線基板の端部側により近い位置まで配置することができるので、より大きいサイズの表示部を配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1および図2は、本発明の一実施形態によるビデオカメラの全体構成を示す斜視図である。図3は、本発明の一実施形態によるビデオカメラの正面図である。図4〜図16は、本発明の一実施形態によるビデオカメラの詳細を示す図である。まず、図1〜図16を参照して、本発明の一実施形態によるビデオカメラ1の構造を説明する。なお、本実施形態では、電子機器の一例であるビデオカメラ1に本発明を適用した場合について説明する。
【0020】
本発明の一実施形態によるビデオカメラ1は、図1〜図3に示すように、レンズ2と、ファインダ3と、ストロボ4と、撮影/録画ボタン5と、電源ボタン6と、中央ボタン7および十字ボタン8からなる操作ボタンと、撮像した画像を再生表示する液晶表示部9と、表示部保持ケース10とを含んでいる。なお、液晶表示部9は、本発明の「表示部」の一例である。
【0021】
また、ファインダ3は、ユーザがファインダ3を介して被写体を見ながら、撮影または録画範囲を決定することが可能なように構成されている。また、ストロボ4は、撮影時に発光する機能を有している。また、撮影/録画ボタン5は、撮影時に押圧することにより、撮影が行われるとともに、録画時に押圧することにより録画が行われるように構成されている。また、電源ボタン6は、ビデオカメラ1のON/OFFの設定を行うために設けられている。
【0022】
また、図3、図4および図5に示すように、中央ボタン7は十字ボタン8により入力した事項を決定するときなどに用いられ、押圧可能なように構成されている。十字ボタン8は、十字状に配置された4つの押圧部(ボタン)を有する。具体的には、十字ボタン8は、右ボタン8aと、左ボタン8bと、上ボタン8cと、下ボタン8dとにより構成されている。なお、右ボタン8a、左ボタン8b、上ボタン8cおよび下ボタン8dは本発明の「押圧部」の一例である。また、液晶表示部9は、撮影した画像を再生表示するとともに、ビデオカメラ1の各種設定を行うメニュー画面(図示せず)を表示するために設けられている。また、メニュー画面(図示せず)における各種設定は、中央ボタン7および十字ボタン8を操作して設定するように構成されている。表示部保持ケース10は、前面側ケース部10aおよび後面側ケース部10bから構成されている。また、中央ボタン7および十字ボタン8からなる操作ボタンは、液晶表示部9に隣接するように設けられている。
【0023】
また、本実施形態では、図6、図9、図10、図11、図12および図13に示すように、中央ボタン7の裏面には、中央ボタン7と一体的に形成された円柱状の第1ボス部7aが設けられている。また、十字ボタン8の裏面には、十字ボタン8と一体的に形成された4つの円柱状の第2ボス部8eが設けられている。また、第1ボス部7aは、後述する第2配線基板13に設けられた穴部13aを介して第1配線基板11の第1スイッチ部12を押圧することが可能なように、第2ボス部8eよりも長く形成されている。
【0024】
また、本実施形態では、図5および図7に示すように、液晶表示部9は平面的に見て、第2配線基板13の一部と重なるように配置されている。また、図10および図14に示すように、操作ボタンを構成する中央ボタン7および十字ボタン8の裏面側には、中央ボタン7に対応する1個の第1スイッチ部12を含む第1配線基板11と、十字ボタン8に対応する4個の第2スイッチ部14a、14b、14cおよび14dを含む第2配線基板13とが平面的に見て重なるように配置されている。また、図14〜図16に示すように、第2配線基板13の操作ボタンとは反対側に配置される1個の第1スイッチ部12のみが配置される第1配線基板11は、4個の第2スイッチ部14a、14b、14cおよび14dが配置される第2配線基板13よりも面積が小さくなるように形成されている。
【0025】
また、本実施形態では、図7に示すように、操作ボタン側に配置される第2配線基板13は、操作ボタンとは反対側に配置される第1配線基板11に設けられた第1スイッチ部12を押圧するための穴部13aを含んでいる。
【0026】
また、本実施形態では、図14〜図16に示すように、第2配線基板13に設けられた4個の第2スイッチ部14が十字状に配置された場合に、第2配線基板13の端部側に設けられた第2スイッチ部14aが、第2スイッチ部14b、第2スイッチ部14cおよび第2スイッチ部14dの十字の交点(穴部13aの中心)に近くなるように配置されている。つまり、第2スイッチ部14aの矢印X1方向側の端辺と穴部13aの中心線との距離L1は、第2スイッチ部14bの矢印X2方向側の端辺と穴部13aの中心線との距離L2よりも短い。また、第2スイッチ部14aの矢印X2側の端辺は、第2配線基板13の矢印X2側の端辺と実質的に同一線上に配置されている。
【0027】
また、図6に示すように、液晶表示部9、第1配線基板11および第2配線基板13は、それぞれ、後面側ケース部10bに一体的に設けられた支持部10cによってそれぞれ支持されている。
【0028】
また、図12に示すように、中央ボタン7は、アーム部7bの先端に設けられた取付穴7cが前面側ケース部10aの裏面に一体的に設けられた凸状の取付部10dに嵌め込まれることによって、前面側ケース部10aに固定されている。また、図13に示すように、十字ボタン8は、アーム部8fの先端に設けられた取付穴8gが前面側ケース部10aの裏面に一体的に設けられた凸状の取付部10dに嵌め込まれることによって、前面側ケース部10aに固定されている。
【0029】
図17〜図19は、本発明の一実施形態によるビデオカメラの中央ボタンおよび十字ボタンの動作を説明するための図である。次に、図12、図13、図17および図18を参照して、本発明の一実施形態による中央ボタン7および十字ボタン8の動作について説明する。
【0030】
まず、図17に示した状態から図18に示すように、中央ボタン7を矢印方向に押圧することにより、第1ボス部7aを介して、第1ボス部7aが第1スイッチ部12に当接することにより第1スイッチ部12が押圧される。
【0031】
中央ボタン7のアーム7bは、前面側ケース部10aのボス部10dに固定されているため(図12参照)、押圧後は、アーム部7bの撓み変形による復元力により元の位置に戻る。
【0032】
次に、十字ボタン8の動作としては、図17に示した状態から図19に示すように、十字ボタン8を矢印方向に押圧することにより、第2ボス部8eを介して、第2ボス部8eが第2スイッチ部14aに当接することにより第2スイッチ部14aが押圧される。
【0033】
十字ボタン8のアーム部8fは、前面側ケース部10aのボス部10dと固定されているため(図13参照)、アーム部8fの撓み変形による復元力により元の位置に戻る。
【0034】
本実施形態では、上記のように、押圧可能な中央ボタン7と中央ボタン7の周りに十字状に配置された押圧可能な4つの押圧部を含む十字ボタン8とで操作ボタンを構成することによって、中央ボタン7および十字ボタン8の2つのボタンによって操作ボタンを構成することができるので、操作ボタンの構造が複雑になるのを抑制することができる。また、中央ボタン7および十字ボタン8によって5通りの押圧が可能であるので、十分な操作性を期待することができる。また、操作ボタンの裏面側に、平面的に見て重なるように中央ボタン7に対応する1個の第1スイッチ部12を含む第1配線基板11と十字ボタン8の4つの押圧部に対応する4個の第2スイッチ部14を含む第2配線基板13とを構成することによって、第1スイッチ部12および第2スイッチ部14を2つの配線基板に分けて配置することができるので、第1スイッチ部12および第2スイッチ部14を1つの配線基板上に配置する場合に比べて、第2スイッチ部14の少なくとも1つを十字ボタン8の交点(中心点)により近くなるように配置することができる。このため、第2スイッチ部14を配置するのに必要な面積を小さくすることができる。その分、液晶表示部9などを配置するために必要な面積をより多く確保することができる。
【0035】
また、本実施形態では、上記のように、第1配線基板11および第2配線基板13のうち、操作ボタン側に配置される側は、操作ボタンとは反対側に配置される側のスイッチ部を押圧するための穴部13aを含むように構成することによって、第1配線基板11および第2配線基板13を平面的に重なるように配置したとしても、容易に穴部13aを介して操作ボタンとは反対側に配置される側の第1配線基板の第1スイッチ部を押圧することができる。
【0036】
また、本実施形態では、上記のように、中央ボタン7の裏面に一体的に設けられた第1ボス部7aと、十字ボタン8の4つの押圧部の裏面に一体的に設けられた4つの第2ボス部8eとをさらに備え、第2配線基板13は、第1配線基板11よりも操作ボタン側に配置されるとともに、第2配線基板13に穴部13aが設けられ、第1ボス部7aの長さは第2ボス部8eの長さよりも大きく形成され、第1ボス部7aは、第2配線基板13の穴部13aを介して第1配線基板11の第1スイッチ部12を押圧可能なように構成することによって、容易に第1ボス部7aを用いて、第2配線基板13の穴部13aを介して第1配線基板11の第1スイッチ部12を押圧することができる。
【0037】
また、本実施形態では、上記のように、第2配線基板13の操作ボタンとは反対側に配置される第1配線基板11は、第2配線基板13よりも面積が小さくなるように形成することによって、第1配線基板11とは別個に第2配線基板13を設けた場合にも、配線基板の構成材料の量が大幅に増加するのを抑制することができる。
【0038】
また、本実施形態では、上記のように、第2配線基板13に設けられた4個の第2スイッチ部14が十字状に配置された場合に、第2配線基板13の端部側に設けられた第2スイッチ部14aが、他の第2スイッチ部14b、14cおよび14dよりも第2スイッチ部14の十字の交点に近くなるように配置することによって、第2配線基板13の端部側に設けられた第2スイッチ部14aを4つの第2スイッチ部14の交点(中心点)に近づけることができる分、第2スイッチ部14の十字の交点を第2配線基板13の端部により近づけることができるので、操作ボタンも第2配線基板13の端部により近づけて配置することができる。これにより、操作ボタンに隣接する液晶表示部9を第2配線基板13の端部側により近い位置まで配置することができるので、より大きいサイズの液晶表示部9を配置することができる。
【0039】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0040】
たとえば、上記実施形態では、操作ボタンを備える電子機器の一例として、ビデオカメラを示したが、本発明はこれに限らず、操作ボタンを備えた電子機器であれば、ビデオカメラ以外の電子機器にも適用可能である。
【0041】
また、上記実施形態では、穴部を含む第2配線基板の操作ボタンとは反対側に第1配線基板を配置し、第1ボス部が穴部を介して第1配線基板のスイッチ部を押圧する例を示したが、本発明はこれに限らず、第1配線基板の操作ボタンとは反対側に第2配線基板を配置し、第1配線基板に穴部を設けることにより、第2ボス部が穴部を介して第2配線基板のスイッチ部を押圧可能なように構成してもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、第2配線基板13の端部側に設けられた第2スイッチ部14aが、他の第2スイッチ部14b、14cおよび14dよりも第2スイッチ部14の十字の交点に近くなるように配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、図20に示すように、X1およびX2方向に沿って配置された第2スイッチ部14aおよび14bの両方が、第2スイッチ部14cおよび14dよりも第2スイッチ部14の十字の交点(穴部13aの中心)に近くなるように配置してもよい。つまり、矢印X1方向側の端辺と穴部13aの中心線との距離L1および第2スイッチ部14bの矢印X2方向側の端辺と穴部13aの中心線との距離L2を第2スイッチ部14cの矢印Y1方向側の端辺と穴部13aの中心線との距離L3および第2スイッチ部14dの矢印Y2方向側の端辺と穴部13aの中心線との距離L4よりも短くなるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態によるビデオカメラの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるビデオカメラの全体構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態によるビデオカメラの全体構成を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部を示す図4の100−100線に沿った断面図である。
【図7】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部を示す平面図である。
【図8】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンを示す平面図である。
【図9】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンを示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンを示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンを示す側面図である。
【図12】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンを示す図8の200−200線に沿った断面図である。
【図13】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンを示す図8の300−300線に沿った断面図である。
【図14】本発明の一実施形態によるビデオカメラの第1配線基板および第2配線基板を示す斜視図である。
【図15】本発明の一実施形態によるビデオカメラの第1配線基板および第2配線基板を示す平面図である。
【図16】本発明の一実施形態によるビデオカメラの第1配線基板および第2配線基板を示す図15の400−400線に沿った断面図である。
【図17】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンの動作を説明するための図4の100−100線に沿った断面図である。
【図18】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンの動作を説明するための図4の100−100線に沿った断面図である。
【図19】本発明の一実施形態によるビデオカメラの表示部の中央ボタンおよび十字ボタンの動作を説明するための図4の100−100線に沿った断面図である。
【図20】本発明の一実施形態による第2スイッチ部の配置に関する変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0044】
7 中央ボタン
7a 第1ボス部
8 十字ボタン
8a 右ボタン(押圧部)
8b 左ボタン(押圧部)
8c 上ボタン(押圧部)
8d 下ボタン(押圧部)
8e 第2ボス部
9 液晶表示部(表示部)
11 第1配線基板
12 第1スイッチ部
13 第2配線基板
13a 穴部
14、14a、14b、14c、14d 第2スイッチ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧可能な中央ボタンと前記中央ボタンの周りに十字状に配置された押圧可能な4つの押圧部を含む十字ボタンとを含む操作ボタンと、
前記操作ボタンの裏面側に、平面的に見て重なるように配置され、前記中央ボタンに対応する1個の第1スイッチ部を含む第1配線基板および前記十字ボタンの4つの押圧部に対応する4個の第2スイッチ部を含む第2配線基板とを備える、電子機器。
【請求項2】
前記第1配線基板および前記第2配線基板のうち、前記操作ボタン側に配置される側は、前記操作ボタンとは反対側に配置される側のスイッチ部を押圧するための穴部を含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記中央ボタンの裏面に一体的に設けられた第1ボス部と、
前記十字ボタンの4つの押圧部の裏面に一体的に設けられた4つの第2ボス部とをさらに備え、
前記第2配線基板は、前記第1配線基板よりも前記操作ボタン側に配置されるとともに、前記第2配線基板に前記穴部が設けられ、
前記第1ボス部の長さは前記第2ボス部の長さよりも大きく形成され、
前記第1ボス部は、前記第2配線基板の前記穴部を介して前記第1配線基板の前記第1スイッチ部を押圧可能なように構成されている、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第2配線基板の前記操作ボタンとは反対側に配置される前記第1配線基板は、前記第2配線基板よりも面積が小さくなるように形成されている、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第2配線基板に設けられた4個の前記第2スイッチ部が十字状に配置された場合に、前記第2配線基板の端部側に設けられた前記第2スイッチ部が、他の前記第2スイッチ部よりも前記第2スイッチ部の十字の交点により近くなるように配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第2配線基板の少なくとも一部と平面的に見て重なるように配置された表示部をさらに備え、
前記十字ボタンおよび中央ボタンを含む操作ボタンは、前記表示部に隣接するように設けられ、
前記第2配線基板の前記表示部が配置される側とは反対側の端部側に設けられた前記第2スイッチ部が、他の前記第2スイッチ部よりも前記第2スイッチ部の十字の交点により近くなるように配置されている、請求項5に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−48844(P2009−48844A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−213225(P2007−213225)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】