説明

電子機器

【課題】本発明は、壁掛け用の穴を有した電子機器に関し、壁掛け用の穴からケースの内部に侵入する静電気及び埃やゴミに起因する配線基板の破損を防止することのできる電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に、配線基板12を貫通する貫通部49を設け、貫通部49と対向する部分のケース本体21の底部31に、壁掛け用の穴25を囲むと共に、ケース本体21の底部31からカバー13に向かう方向に突出する絶縁材からなる筒状突出部28を設け、筒状突出部28の端面28Aとカバー13とを接触させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁掛け用の穴を有した電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子機器には、壁に取り付けられたねじと係合する壁掛け用の穴を備えた電子機器(具体的には、例えば、光回線終端装置、モデム、ハブ等)がある(図15参照)。
【0003】
図15は、従来の電子機器の断面図であり、図16は、図15に示す電子機器に設けられたケースの平面図である。
【0004】
図15及び図16を参照するに、従来の電子機器200は、ケース201と、カバー202と、配線基板203と、絶縁シート204と、雄ねじ205を有する。
【0005】
ケース201は、底板部206と、基板支持部207と、絶縁シート取付部209と、壁掛け用の穴211と、絶縁シート支持部212とを有する。
【0006】
基板支持部207は、配線基板203の配置領域に対応する部分の底板部206に4つ設けられている。基板支持部207は、底板部206と一体的に構成されている。基板支持部207の上端部には、雌ねじ207A(ねじ穴)が形成されている。基板支持部207は、配線基板203に挿入された雄ねじ205を雌ねじ207Aに螺合させることで、配線基板203を支持するための部材である。
【0007】
絶縁シート取付部209は、基板支持部207の形成位置よりも内側に位置する部分の底板部206に4つ設けられている。絶縁シート取付部209は、底板部206と一体的に構成されている。4つの絶縁シート取付部209は、壁掛け用の穴211を囲むように配置されている。
【0008】
壁掛け用の穴211は、絶縁シート取付部209の形成位置よりも内側に位置する部分の底板部206に設けられている。壁掛け用の穴211は、底板部206を貫通するように形成されている。壁掛け用の穴211は、壁に取り付けられた雄ねじ215の頭216を通過させるための第1の貫通部211Aと、雄ねじ215の軸217と接触する第2の貫通部211Bとを有する。電子機器200は、壁掛け用の穴211と雄ねじ215とが係合することで壁に掛けられる。
【0009】
絶縁シート支持部212は、壁掛け用の穴211の上方に設けられている。絶縁シート支持部212は、雄ねじ215の頭216を収容するための空間を形成するための部材である。
【0010】
カバー202は、ケース201に装着されている。配線基板203は、多層配線基板である配線基板本体(図示せず)と、配線基板本体に実装された電子部品(図示せず)とを有する。配線基板203の角部には、ねじ205を挿入するための貫通穴219が形成されている。
【0011】
絶縁シート204は、絶縁シート取付部209と絶縁シート支持部212との間に挿入されている。絶縁シート204は、壁掛け用の穴211からケース201の内部に侵入する静電気により、配線基板203が破損することを防止するための部材である(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第2853530号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、従来の電子機器200では、壁掛け用の穴211から侵入する静電気から配線基板203を保護することは可能であるが、絶縁シート204と壁掛け用の穴211が形成された底板部206との間に隙間が存在するため、壁掛け用の穴211を介して、電気機器200の外部から侵入する埃やゴミ等が配線基板203に付着して、配線基板203が破損してしまう(具体的には、例えば、2つの配線と接触するようにゴミが付着した場合、2つの配線間がショートして配線基板203が破損してしまう)という問題があった。
【0013】
そこで、本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、壁掛け用の穴からケースの内部に侵入する静電気及び埃やゴミに起因する配線基板の破損を防止することのできる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一観点によれば、配線基板(12)と、前記配線基板(12)を収容するケース本体(21)と、前記ケース本体(21)の底部(31)に設けられた壁掛け用の穴(25)とを有し、絶縁材からなるケース(11)と、前記ケース(11)に装着され、絶縁材からなるカバー(13)と、を備えた電子機器(10)であって、前記壁掛け用の穴(25)と対向する部分の前記配線基板(12)に、該配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、前記貫通部(49)と対向する部分の前記ケース本体21)の底部(31)に、前記壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、前記ケース本体(21)の底部(31)から前記カバー(13)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部(28)を設け、前記筒状突出部(28)の端面(28A)と前記カバー(13)とを接触させたことを特徴とする電子機器(10)が提供される。
【0015】
本発明によれば、壁掛け用の穴(25)と対向する部分の配線基板(12)に、配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、貫通部(49)と対向する部分のケース本体(21)の底部(31)に、壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、ケース本体(21)の底部(31)からカバー(13)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部(28)を設け、筒状突出部(28)の端面(28A)とカバー(13)とを接触させることにより、壁掛け用の穴(25)を経由した静電気及び空気が、配線基板(12)が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板(12)が破損することを防止できる。
【0016】
本発明の他の観点によれば、配線基板(12)と、前記配線基板(12)を収容するケース本体(21)と、前記ケース本体(21)の底部(31)に設けられた壁掛け用の穴(25)とを有し、絶縁材からなるケース(57)と、前記ケース(57)に装着され、絶縁材からなるカバー本体(61)と、を備えた電子機器(55)であって、前記壁掛け用の穴(25)と対向する部分の前記配線基板(12)に、該配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、前記貫通部(49)と対向する部分の前記カバー本体(61)に、前記カバー本体(61)から前記ケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部(63)を設け、前記筒状突出部(63)の端面(63A)と前記壁掛け用の穴(25)を囲む部分の前記ケース本体(21)の底部(31)とを接触させたことを特徴とする電子機器(55)が提供される。
【0017】
本発明によれば、壁掛け用の穴(25)と対向する部分の配線基板(12)に、配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、貫通部(49)と対向する部分のカバー本体(61)に、カバー本体(61)からケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部(63)を設け、筒状突出部(63)の端面(63A)と壁掛け用の穴(25)を囲む部分のケース本体(21)の底部(31)とを接触させることにより、壁掛け用の穴(25)を経由した静電気及び空気が、配線基板(12)が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板(12)が破損することを防止できる。
【0018】
本発明のその他の観点によれば、配線基板(12)と、前記配線基板(12)を収容するケース本体(21)と、前記ケース本体(21)の底部(31)に設けられた壁掛け用の穴(25)とを有し、絶縁材からなるケース(11)と、前記ケース(11)に装着され、絶縁材からなるカバー本体(61)と、を備えた電子機器(70,75)であって、前記壁掛け用の穴(25)と対向する部分の前記配線基板(12)に、該配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設けると共に、前記貫通部(49)と対向する部分の前記ケース本体(21)の底部(31)に、前記壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、前記ケース本体(21)の底部(31)から前記カバー本体(61)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる第1の筒状突出部(28)を設け、前記貫通部(49)と対向する部分の前記カバー本体(61)に、前記カバー本体(61)から前記ケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出し、前記第1の筒状突出部(28)の内周面(28B)又は外周面(28C)と接触し、絶縁材からなる第2の筒状突出部(63)を設けたことを特徴とする電子機器(70,75)が提供される。
【0019】
本発明によれば、壁掛け用の穴(25)と対向する部分の配線基板(12)に、配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設けると共に、貫通部(49)と対向する部分のケース本体(21)の底部(31)に、壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、ケース本体(21)の底部(31)からカバー本体(61)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる第1の筒状突出部(28)を設け、貫通部(49)と対向する部分のカバー本体(61)に、カバー本体(61)からケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出し、第1の筒状突出部(28)の内周面(28B)又は外周面(28C)と接触し、絶縁材からなる第2の筒状突出部(63)を設けることにより、壁掛け用の穴(25)を経由した静電気及び空気が、配線基板(12)が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板(12)が破損することを防止できる。
【0020】
本発明のその他の観点によれば、配線基板(83)と、前記配線基板(83)を収容し、絶縁材からなるケース本体(21)と、前記ケース本体(21)に装着され、絶縁材からなるカバー(13)と、を備えた電子機器(80)であって、前記配線基板(83)と対向しない側の前記ケース本体(21)の底部(31)に凹部(86)を設けると共に、前記凹部(86)対して着脱可能な構成とされ、壁掛け用の穴(25)を有した壁掛け用部材(82)を設けたことを特徴とする電子機器(80)が提供される。
【0021】
本発明によれば、配線基板(83)と対向しない側のケース本体(21)の底部(31)に凹部(86)を設けると共に、凹部(86)対して着脱可能な構成とされ、壁掛け用の穴(25)を有した壁掛け用部材(82)を設けることにより、壁掛け用の穴(25)を経由した静電気及び空気が、配線基板(83)が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板(83)が破損することを防止できる。
【0022】
本発明のその他の観点によれば、配線基板(12)と、前記配線基板(12)を収容するケース本体(21)と、前記ケース本体(21)の底部(31)に設けられた壁掛け用の穴(25)とを有し、絶縁材からなるケース(101)と、前記ケース(101)に装着され、絶縁材からなるカバー(13)と、前記ケース(101)と前記カバー(13)との間に配置され、前記配線基板(12)と電気的に接続されたケーブルを収容し、絶縁材からなるフレーム本体(104)と、を備えた電子機器(100)であって、前記壁掛け用の穴(25)と対向する部分の前記配線基板(12)に、該配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、前記貫通部(49)と対向する部分の前記フレーム本体(104)に、前記フレーム本体(104)から前記ケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出すると共に、前記壁掛け用の穴(25)を囲む、絶縁材からなる筒状突出部(108)を設け、前記筒状突出部(108)の端面(108A)と前記ケース本体(21)の底部(31)とを接触させたことを特徴とする電子機器(100)が提供される。
【0023】
本発明によれば、壁掛け用の穴(25)と対向する部分の配線基板(12)に、配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、貫通部(49)と対向する部分のフレーム本体(104)に、フレーム本体(104)からケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出すると共に、壁掛け用の穴(25)を囲む、絶縁材からなる筒状突出部(108)を設け、筒状突出部(108)の端面(108A)とケース本体(21)の底部(31)とを接触させることにより、壁掛け用の穴(25)を経由した静電気及び空気が配線基板(12)が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板(12)が破損することを防止できる。
【0024】
本発明のその他の観点によれば、配線基板(12)と、前記配線基板(12)を収容するケース本体(21)と、前記ケース本体(21)の底部(31)に設けられた壁掛け用の穴(25)とを有し、絶縁材からなるケース(11)と、前記ケース(11)に装着され、絶縁材からなるカバー(13)と、前記ケース(11)と前記カバー(13)との間に配置され、前記配線基板(12)と電気的に接続されたケーブルを収容し、絶縁材からなるフレーム本体(104)と、を備えた電子機器(120)であって、前記壁掛け用の穴(25)と対向する部分の前記配線基板(12)に、該配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、前記貫通部(49)と対向する部分の前記ケース本体(21)の底部(31)に、前記壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、前記ケース本体(21)の底部(31)から前記フレーム本体(104)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部(28)を設け、前記筒状突出部(28)の端面(28A)と前記フレーム本体(104)とを接触させたことを特徴とする電子機器(120)が提供される。
【0025】
本発明によれば、壁掛け用の穴(25)と対向する部分の配線基板(12)に、配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、貫通部(49)と対向する部分のケース本体(21)の底部(31)に、壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、ケース本体(21)の底部(31)からフレーム本体(104)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部(28)を設け、筒状突出部(28)の端面(28A)とフレーム本体(104)とを接触させることにより、壁掛け用の穴(25)を経由した静電気及び空気が、配線基板(12)が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板(12)が破損することを防止できる。
【0026】
本発明のその他の観点によれば、配線基板(12)と、前記配線基板(12)を収容すると共に、前記配線基板(12)を支持するケース本体(21)と、前記ケース本体(21)の底部(31)に設けられた壁掛け用の穴(25)とを有し、絶縁材からなるケース(11)と、前記ケース(11)に装着され、絶縁材からなるカバー(13)と、前記ケース(11)と前記カバー(13)との間に配置され、前記配線基板(12)と電気的に接続されたケーブルを収容し、絶縁材からなるフレーム本体(104)と、を備えた電子機器(130)であって、前記壁掛け用の穴(25)と対向する部分の前記配線基板(12)に、該配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、前記貫通部(49)と対向する部分の前記ケース本体(21)の底部(31)に、前記壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、前記ケース本体(21)の底部(31)から前記フレーム本体(104)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる第1の筒状突出部(28)を設け、前記貫通部(49)と対向する部分の前記フレーム本体(104)に、前記フレーム本体(104)から前記ケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出し、前記第1の筒状突出部(28)の内周面(28B)又は外周面(28C)と接触し、絶縁材からなる第2の筒状突出部(108)を設けたことを特徴とする電子機器(130)が提供される。
【0027】
本発明によれば、壁掛け用の穴(25)と対向する部分の配線基板(12)に、配線基板(12)を貫通する貫通部(49)を設け、貫通部(49)と対向する部分のケース本体(21)の底部(31)に、壁掛け用の穴(25)を囲むと共に、ケース本体(21)の底部(31)からフレーム本体(104)に向かう方向に突出し、絶縁材からなる第1の筒状突出部(28)を設け、貫通部(49)と対向する部分のフレーム本体(104)に、フレーム本体(104)からケース本体(21)の底部(31)に向かう方向に突出し、第1の筒状突出部(28)の内周面(28B)又は外周面(28C)と接触し、絶縁材からなる第2の筒状突出部(108)を設けることにより、壁掛け用の穴(25)を経由した静電気及び空気が、配線基板(12)が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板(12)が破損することを防止できる。
【0028】
なお、上記参照符号は、あくまでも参考であり、これによって、本願発明が図示の態様に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、壁掛け用の穴を経由した静電気及び空気が、配線基板が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板が破損することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【0032】
図1を参照するに、第1の実施の形態の電子機器10は、ケース11と、配線基板12と、カバー13とを有する。
【0033】
図2は、図1に示す電子機器に設けられたケースの平面図である。
【0034】
図1及び図2を参照するに、ケース11は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されており、ケース本体21と、基板支持部22と、カバー固定部23と、壁掛け用の穴24,25と、筒状突出部27,28とを有する。
【0035】
ケース本体21は、板状とされた底部31と、底部31と一体的に構成された側壁部32とを有する。ケース本体21は、略矩形とされた配線基板12を収容するためのものである。
【0036】
基板支持部22は、ケース11に収容された配線基板12の角部と対向する部分のケース本体21に設けられている。基板支持部22は、底部31と一体的に構成されている。基板支持部22は、その上部に雄ねじ14と螺合する雌めじ35(ねじ穴)を有する。基板支持部22は、配線基板12に形成された後述する貫通穴48に挿入された雄ねじ14と雌めじ35とを螺合させることで、配線基板12をケース11に固定するための部材である。
【0037】
カバー固定部23は、底部31の角の近傍に設けられている。カバー固定部23は、底部31と一体的に構成されている。カバー固定部23は、カバー13に挿入された雄ねじ(図示せず)と螺合される雌ねじ37(ねじ穴)を有する。カバー固定部23は、雄ねじ(図示せず)により、カバー13と固定される。
【0038】
壁掛け用の穴24は、配線基板12の配置領域とは異なる領域に対応する部分の底部31を貫通するように形成されている。壁掛け用の穴24は、壁に取り付けられた雄ねじ41の頭42を通過させるための貫通部45Aと、雄ねじ41の軸43と接触する貫通部45B,45Cとを有する。
【0039】
壁掛け用の穴25は、配線基板12の配置領域と対向する部分の底部31を貫通するように形成されている。壁掛け用の穴25は、壁に取り付けられた雄ねじ41の頭42を通過させるための貫通部45Aと、雄ねじ41の軸43と接触する貫通部45B,45Cとを有する。電子機器10は、壁掛け用の穴24,25の貫通部45Bと雄ねじ41の軸43とが接触することで縦掛けされ、壁掛け用の穴24,25の貫通部45Cと雄ねじ41の軸43とが接触することで横掛けされる。
【0040】
筒状突出部27は、ケース本体21の底部31に設けられている。筒状突出部27は、壁掛け用の穴24を囲むと共に、ケース本体21の底部31からケース11に装着されたカバー13に向かう方向に突出している。筒状突出部27は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されている。カバー13と対向する筒状突出部27の端面27Aは、カバー13の内面13Aと接触している。
【0041】
このように、絶縁材により構成され、壁掛け用の穴24を囲むと共に、ケース本体21の底部31からケース11に装着されたカバー13に向かう方向に突出する筒状突出部27をケース本体21の底部31に設け、カバー13と対向する筒状突出部27の端面27Aとカバー13の内面13Aとを接触させることにより、電子機器10の外部から壁掛け用の穴24を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0042】
筒状突出部27の外形は、例えば、四角形とすることができる。筒状突出部27の外形が四角形の場合、筒状突出部27の幅W,W、例えば、20mmとすることができる。この場合、筒状突出部27の厚さMは、例えば、1mmとすることができる。
【0043】
筒状突出部28は、ケース本体21の底部31に設けられている。筒状突出部28は、壁掛け用の穴25を囲むと共に、ケース本体21の底部31からケース11に装着されたカバー13に向かう方向に突出している。筒状突出部28は、配線基板12に形成された後述する貫通部49(壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12を貫通する貫通部)を貫通している。また、筒状突出部28と貫通部49を構成する部分の配線基板との間には、隙間が形成されている。筒状突出部28は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されている。カバー13と対向する筒状突出部28の端面28Aは、カバー13の内面13Aと接触している。
【0044】
このように、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12を貫通する貫通部49と、絶縁材により構成され、壁掛け用の穴25を囲むと共に、ケース本体21の底部31からケース11に装着されたカバー13に向かう方向に突出し、貫通部49を貫通する筒状突出部28とを設け、カバー13と対向する筒状突出部28の端面28Aとカバー13の内面13Aとを接触させることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0045】
また、筒状突出部27,28の端面27A,28Aとカバー13の内面13Aとを接触させて、静電気及び埃やゴミによる配線基板12の破損を防止することにより、従来の電子機器200に設けられていた絶縁シート204が不要となるため、電子機器10のコスト(製造コストも含む)を低減することができる。
【0046】
筒状突出部27,28は、ケース本体21の底部31と一体的に構成されている。このように、筒状突出部27,28をケース本体21の底部31と一体的に構成することにより、例えば、射出成形を用いて、ケース本体21、基板支持部22、カバー固定部23、壁掛け用の穴24,25、及び筒状突出部27,28を同時に形成することが可能となる。つまり、筒状突出部27,28を備えたケース11は、従来の電子機器200に設けられたケース201と略等しいコストで製造することができる。
【0047】
筒状突出部28の外形は、例えば、四角形とすることができる。筒状突出部28の外形が四角形の場合、筒状突出部28の幅W,W、例えば、20mmとすることができる。この場合、筒状突出部28の厚さMは、例えば、1mmとすることができる。
【0048】
図3は、図1に示す配線基板の平面図である。
【0049】
図1及び図3を参照するに、配線基板12は、矩形とされており、貫通穴48と、貫通部49とを有する。貫通穴48は、配線基板12の4つの角部にそれぞれ設けられている。貫通穴48は、配線基板12を貫通するように形成されている。貫通穴48は、配線基板12を基板支持部22に固定する際に使用する雄ねじ14を挿入するための穴である。配線基板12は、貫通穴48に挿入された雄ねじ14と基板支持部22に形成された雌ねじ35とを螺合させることで、基板支持部22に固定される。
【0050】
貫通部49は、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12を貫通するように形成されている。このように、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に貫通部49を設けることにより、貫通部49を介して、ケース本体21の底部31からケース11に装着されたカバー13に向かう方向に突出する筒状突出部28の端部28Aとカバー13の内面13Aとを接触させることができる。
【0051】
筒状突出部28の外形が四角形の場合、貫通部49の形状は四角形とすることができる。筒状突出部28の外形が四角形で幅W,Wが20mmの場合、貫通部49の幅W,Wは、例えば、25mmとすることができる。
【0052】
上記構成とされた配線基板12としては、例えば、片面基板、両面基板、多層基板のうちのいずれかの基板に電子部品が実装された基板を用いることができる。また、貫通部49は、片面基板、両面基板、多層基板のうちのいずれかの基板を形成後に行われる貫通穴48の形成工程において、貫通穴48と同時に形成する。
【0053】
このように、貫通穴48と貫通部49とを同時に形成することで、電子機器10の製造コストの増加を抑制することができる。
【0054】
配線基板12の構成要素として片面基板又は両面基板のいずれかの基板を用いると共に、貫通部49の形成領域に対応する部分の基板にパターンが密集していない場合、貫通部49は、例えば、プレス加工により形成することができる。
【0055】
また、配線基板12の構成要素として多層基板を用いた場合、貫通部49は、例えば、ルーターにより形成することができる。
【0056】
図1を参照するに、カバー13は、カバー13の内面13Aが筒状突出部27,28の端面27A,28Aと接触するように、ケース11に装着されている。カバー13は、ケース11に対して着脱可能な構成とされている。カバー13は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されている。
【0057】
本実施の形態の電子機器によれば、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12を貫通する貫通部49と、絶縁材により構成され、壁掛け用の穴25を囲むと共に、ケース本体21の底部31からケース11に装着されたカバー13に向かう方向に突出し、貫通部49を貫通する筒状突出部28とを設け、カバー13と対向する筒状突出部28の端面28Aとカバー13の内面13Aとを接触させることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0058】
また、筒状突出部27,28の端面27A,28Aとカバー13の内面13Aとを接触させて、静電気及び埃やゴミによる配線基板12の破損を防止することにより、従来の電子機器200に設けられていた絶縁シート204が不要となるため、電子機器10のコスト(製造コストも含む)を低減することができる。
【0059】
さらに、筒状突出部27,28がケース本体21の底部31とカバー13とを支持する支持体として機能するため、ケース11及びカバー13からなる筐体の強度を補強することができる。
【0060】
図4は、他の筒状突出部を示す平面図である。図4において、図2に示すケース11と同一構成部分には同一符号を付す。
【0061】
なお、本実施の形態では、外形が四角形とされた筒状突出部27,28を例に挙げて説明したが、電子機器10に設けられた筒状突出部27,28の代わりに、図4に示す外形が円形とされた筒状突出部52を設けてもよい。この場合、本実施の形態の電子機器10と同様な効果を得ることができる。筒状突出部52の直径Rは、例えば、20mmとすることができる。
【0062】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器の断面図である。図5において、第1の実施の形態の電子機器10と同一構成部分には同一符号を付す。
【0063】
図5を参照するに、第2の実施の形態の電子機器55は、第1の実施の形態の電子機器10に設けられたケース11及びカバー13の代わりに、ケース57及びカバー58を設けた以外は電子機器10と同様に構成される。
【0064】
ケース57は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されており、第1の実施の形態で説明したケース11の構成要素から筒状突出部27,28を除いた以外は、ケース11と同様に構成される。
【0065】
図6は、図5に示すカバーをA視した図である。
【0066】
図5及び図6を参照するに、カバー58は、カバー本体61と、筒状突出部62,63とを有する。カバー本体61は、第1の実施の形態で説明したカバー13と同様な構成とされている。
【0067】
筒状突出部62は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されており、壁掛け用の穴24と対向する部分のカバー本体61に設けられている。筒状突出部62は、カバー本体61からケース本体21の底部31に向かう方向に突出している。筒状突出部62の端面62Aは、壁掛け用の穴24を囲むように、底部31の内面31Aと接触している。
【0068】
このように、絶縁材により構成され、カバー本体61からケース本体21の底部31に向かう方向に突出する筒状突出部62をカバー本体61に設け、筒状突出部62の端面62Aを壁掛け用の穴25を囲むように、底部31の内面31Aと接触させることにより、電子機器55の外部から壁掛け用の穴24を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0069】
筒状突出部62の外形は、例えば、四角形とすることができる。筒状突出部62の外形が四角形の場合、筒状突出部62の幅W,Wは、例えば、20mmとすることができる。この場合、筒状突出部62の厚さMは、例えば、1mmとすることができる。
【0070】
筒状突出部63は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されており、配線基板12に形成された貫通部49と対向する部分のカバー本体61に設けられている。筒状突出部63は、カバー本体61からケース本体21の底部31に向かう方向に突出すると共に、配線基板12に形成された貫通部49を貫通している。底部31と対向する筒状突出部63の端面63Aは、壁掛け用の穴25を囲むように、底部31の内面31Aと接触している。筒状突出部63と貫通部49を構成する部分の配線基板12との間には、隙間が形成されている。
【0071】
このように、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に、配線基板12を貫通する貫通部49を設け、貫通部49と対向する部分のカバー本体61に、カバー本体61からケース本体21の底部31に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部63を設け、底部31と対向する筒状突出部63の端面63Aと壁掛け用の穴25を囲む部分の底部31の内面31Aとを接触させることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0072】
また、カバー本体61に設けられた筒状突出部62,63の端面62A,63Aとケース本体21に設けられた底部31の内面31Aとを接触させてで、静電気及び埃やゴミによる配線基板12の破損を防止することにより、従来の電子機器200に設けられていた絶縁シート204が不要となるため、電子機器55のコスト(製造コストも含む)を低減することができる。
【0073】
筒状突出部62,63は、カバー本体61と一体的に構成されている。このように、筒状突出部62,3をカバー本体61と一体的に構成することにより、例えば、射出成形を用いて、カバー本体61及び筒状突出部62,63を同時に形成することが可能となる。つまり、筒状突出部62,63を備えたカバー58は、従来の電子機器200に設けられたカバー202と略等しいコストで製造することができる。
【0074】
筒状突出部63の外形は、例えば、四角形とすることができる。筒状突出部63の外形が四角形の場合、筒状突出部63の幅W,Wは、例えば、20mmとすることができる。この場合、筒状突出部63の厚さMは、例えば、1mmとすることができる。
【0075】
本実施の形態の電子機器によれば、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に、配線基板12を貫通する貫通部49を設け、貫通部49と対向する部分のカバー本体61に、カバー本体61からケース本体21の底部31に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部63を設け、底部31と対向する筒状突出部63の端面63Aと壁掛け用の穴25を囲む部分の底部31の内面31Aとを接触させることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0076】
また、カバー本体61に設けられた筒状突出部62,63の端面62A,63Aとケース本体21に設けられた底部31の内面31Aとを接触させてで、静電気及び埃やゴミによる配線基板12の破損を防止することにより、従来の電子機器200に設けられていた絶縁シート204が不要となるため、電子機器55のコスト(製造コストも含む)を低減することができる。
【0077】
さらに、筒状突出部62,63がケース本体21の底部31とカバー本体61とを支持する支持体として機能するため、電子機器55の強度を補強することができる。
【0078】
なお、本実施の形態では、外形が四角形とされた筒状突出部62,63を例に挙げて説明したが、電子機器55に設けられた筒状突出部62,63の外形を円形にしてもよい。この場合、本実施の形態の電子機器55と同様な効果を得ることができる。
【0079】
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る電子機器の断面図である。図7において、第1及び第2の実施の形態の電子機器10,55(図1及び図5参照)と同一構成部分には同一符号を付す。
【0080】
図7を参照するに、第3の実施の形態の電子機器70は、第1の実施の形態の電子機器10に設けられたケース11と、第2の実施の形態の電子機器55に設けられたカバー58と、貫通部49を備えた配線基板12とを有する。
【0081】
筒状突出部27(第1の筒状突出部)の内周面27Bは、筒状突出部62(第2の筒状突出部)の外周面62Cと接触している。筒状突出部27の端面27Aは、カバー本体61の内面61Aと接触している。筒状突出部62の端面62Aは、底部31の内面31Aと接触している。
【0082】
筒状突出部28(第1の筒状突出部)の内周面28Bは、筒状突出部63(第2の筒状突出部)の外周面63Cと接触している。筒状突出部28の端面28Aは、カバー本体61の内面61Aと接触している。筒状突出部63の端面63Aは、底部31の内面31Aと接触している。
【0083】
本実施の形態の電子機器によれば、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に貫通部49を設けると共に、貫通部49と対向する部分のケース本体21の底部31に、壁掛け用の穴25を囲むと共に、底部31からカバー本体61に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部28を設け、貫通部49と対向する部分のカバー本体61に、カバー本体61からケース本体21の底部31に向かう方向に突出し、筒状突出部28の内周面28Bと接触し、絶縁材からなる筒状突出部63を設けることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0084】
図8は、本発明の第3の実施の形態の変形例に係る電子機器の断面図である。図8において、第3の実施の形態の電子機器70と同一構成部分には同一符号を付す。
【0085】
図8を参照するに、第3の実施の形態の変形例の電子機器75は、筒状突出部27(第1の筒状突出部)の外周面27Cと筒状突出部62(第2の筒状突出部)の内周面62Bとを接触させると共に、筒状突出部28(第1の筒状突出部)の外周面28Cと筒状突出部63(第2の筒状突出部)の内周面63Bとを接触させた以外は、第3の実施の形態の電子機器70と同様に構成される。
【0086】
このような構成とされた電子機器75は、第3の実施の形態の電子機器70と同様な効果を得ることができる。
【0087】
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る電子機器の断面図である。図9において、第1の実施の形態の電子機器10と同一構成部分には同一符号を付す。
【0088】
図9を参照するに、第4の実施の形態の電子機器80は、カバー13と、ケース81と、壁掛け用部材82と、配線基板83とを有する。カバー13は、着脱可能な状態で、ケース81に装着されている。
【0089】
図10は、壁掛け用部材が装着されたケースの平面図である。図10において、第4の実施の形態の電子機器80と同一構成部分には同一符号を付す。
【0090】
図9及び図10を参照するに、ケース81は、第1の実施の形態で説明したケース11に設けられた筒状突出部27,28の代わりに、凹部85,86を設けた以外はケース11と同様に構成される。凹部85,86は、配線基板83と対向しない側のケース本体21の底部31に形成されている。凹部85は、配線基板83の配置領域に対応しない部分の底部31に設けられている。凹部86は、配線基板83の配置領域に対応する部分の底部31に設けられている。凹部85,86は、凹部85,86の側壁の一部を貫通する貫通部87を有する。貫通部87は、壁掛け用部材82を凹部85,86に装着させる際、壁掛け用部材82に設けられた後述する係止用突起93と係合する。
【0091】
凹部85,86の形状は、例えば、平面視四角形とすることができる。この場合、凹部85,86の大きさ(縦×横)は、例えば、20.5mm×20.5mm、凹部85,86の深さD,Dは、例えば、10mmとすることができる。
【0092】
図11は、図9に示す壁掛け用部材の平面図である。
【0093】
図9〜図11を参照するに、壁掛け用部材82は、壁掛け用の穴25が形成された板状部材88と、脚部89とを有する。脚部89は、板状部材88に設けられた脚部本体92と、凹部85,86の側壁と対向する部分の脚部本体92に設けられた係止用突起93とを有する。
【0094】
脚部本体92は、凹部85,86に壁掛け用部材82が装着された状態において、凹部85,86の側壁と接触している。
【0095】
係止用突起93は、凹部85,86に壁掛け用部材82が挿入されることで、凹部85,86に形成された貫通部87と係合する。これにより、壁掛け用部材82が凹部85,86に装着される。また、係止用突起93と貫通部87とが係合することにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板83が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板83が破損することを防止できる。
【0096】
係止用突起93は、貫通部87と係合した状態において、凹部85,86の側壁から突出する形状にするとよい。
【0097】
このように、貫通部87と係合する係止用突起93を、凹部85,86の側壁から突出する形状とすることにより、カバー13及び配線基板83を取り外した後、凹部85,86の側壁から突出した部分の係止用突起93を両側から押す(図9に示すB,B方向から押す)ことで、ケース81から壁掛け用部材82を取り外すことができる。
【0098】
また、ケース81に対して壁掛け用部材82を着脱可能な構成とすることにより、例えば、ケース81に装着された2つの壁掛け用部材82のうちの一方が破損した場合、破損した壁掛け用部材82のみを交換すればよいため、ケース81全体を交換する必要がないので、電子機器80の使い勝手をよくすることができる。
【0099】
上記構成とされた壁掛け用部材82の材料としては、例えば、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)を用いることができる。また、壁掛け用部材82の脚部本体92の厚さMは、例えば、1mmとすることができる。
【0100】
本実施の形態の電子機器によれば、配線基板83と対向しない側のケース本体21の底部31に凹部85,86を設けると共に、凹部85,86に装着可能な構成とされ、壁掛け用の穴25を有した壁掛け用部材82を設けることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板83が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板83が破損することを防止できる。
【0101】
また、貫通部87と係合する係止用突起93を、凹部85,86の側壁から突出した形状とすることにより、カバー13及び配線基板83を取り外した後、凹部85,86の側壁から突出した部分の係止用突起93を両側から押すことで、ケース81から壁掛け用部材82を取り外すことができる。
【0102】
さらに、ケース81から壁掛け用部材82を取り外すことが可能になることにより、例えば、2つの壁掛け用部材82のうちの一方が破損した場合、破損した壁掛け用部材82のみを交換すればよく、ケース81全体を交換する必要がないので、電子機器80の使い勝手をよくすることができる。
【0103】
(第5の実施の形態)
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る電子機器の断面図である。図12において、第1の実施の形態の電子機器10と同一構成部分には同一符号を付す。
【0104】
図12を参照するに、第5の実施の形態の電子機器100は、第1の実施の形態の電子機器10に設けられたケース11の代わりにケース101を設けると共に、さらにフレーム部材102を設けた以外は、電子機器10と同様に構成される。
【0105】
ケース101は、第1の実施の形態で説明したケース11の構成から筒状突出部28を除いた以外はケース11と同様に構成される。
【0106】
フレーム部材102は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されており、カバー13とケース101との間に配置されている。フレーム部材102は、フレーム本体104と、ケーブル収容部105と、筒状突出部107,108とを有する。
【0107】
フレーム本体104は、ケース本体21の側壁部32の内面32A及びカバー13の内面13Aの一部と接触している。フレーム本体104は、カバー13が装着されたケース101の強度を補強するための部材である。
【0108】
ケーブル収容部105は、カバー13と対向する部分のフレーム本体104に形成された凹部111と、凹部111の底部に対応する部分に形成された貫通部112とを有する。凹部111は、配線基板12と電気的に接続されたケーブル(図示せず)を収容するための空間である。貫通部112は、ケーブル(図示せず)を凹部111に導入、或いは、ケーブル(図示せず)を凹部111からケース101へ引き出すためのケーブルの出入り口である。
【0109】
このように、配線基板12と電気的に接続されたケーブルを収容するケーブル収容部105を有するフレーム部材102を設けることにより、カバー13が装着されたケース101の強度を補強することが可能になると共に、ケーブルが煩雑になることを防止できる。
【0110】
筒状突出部107は、壁掛け用の穴24と対向する部分のフレーム本体104に設けられている。筒状突出部107は、フレーム本体104からケース本体21の底部31に向かう方向に突出している。筒状突出部107の端面107Aは、壁掛け用の穴24を囲むように、底部31の内面31Aと接触している。筒状突出部107の形状は、第2の実施の形態で説明した筒状突出部62と同様な形状とすることができる。
【0111】
このように、絶縁材により構成され、フレーム本体104からケース本体21の底部31に向かう方向に突出する筒状突出部107をフレーム本体104に設け、底部31と対向する筒状突出部107の端面107Aを壁掛け用の穴24を囲むように、底部31の内面31Aと接触させることにより、電子機器100の外部から壁掛け用の穴24を介して、ケース101内に侵入した空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0112】
筒状突出部108は、絶縁材(例えば、絶縁樹脂)により構成されており、配線基板12に形成された貫通部49と対向する部分のフレーム本体104に設けられている。筒状突出部108は、フレーム本体104からケース本体21の底部31に向かう方向に突出すると共に、配線基板12に形成された貫通部49を貫通している。底部31と対向する筒状突出部108の端面108Aは、壁掛け用の穴25を囲むように、底部31の内面31Aと接触している。筒状突出部108と貫通部49を構成する部分の配線基板12との間には、隙間が形成されている。
【0113】
このように、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に、配線基板12を貫通する貫通部49を設け、貫通部49と対向する部分のフレーム本体104に、フレーム本体104からケース本体21の底部31に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部108を設け、底部31と対向する筒状突出部108の端面108Aと壁掛け用の穴25を囲む部分の底部31の内面31Aとを接触させることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0114】
また、フレーム本体104に設けられた筒状突出部107,108の端面107A,108Aとケース本体21に設けられた底部31の内面31Aとを接触させて、静電気及び埃やゴミによる配線基板12の破損を防止することにより、従来の電子機器200に設けられていた絶縁シート204が不要となるため、電子機器100のコスト(製造コストも含む)を低減することができる。
【0115】
筒状突出部107,108は、フレーム本体104と一体的に構成されている。このように、筒状突出部107,108をフレーム本体104と一体的に構成することにより、例えば、射出成形を用いて、フレーム本体104及び筒状突出部107,108を同時に形成することが可能となる。つまり、筒状突出部107,108を設けることにより、フレーム部材102のコストが増加することはない。
【0116】
上記構成とされた筒状突出部108の形状は、第2の実施の形態で説明した筒状突出部63と同様な形状とすることができる。
【0117】
本実施の形態の電子機器によれば、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に、配線基板12を貫通する貫通部49を設け、貫通部49と対向する部分のフレーム本体104に、フレーム本体104からケース本体21の底部31に向かう方向に突出すると共に、壁掛け用の穴25を囲む絶縁材からなる筒状突出部108を設け、筒状突出部108の端面108Aとケース本体21の底部31とを接触させることにより、壁掛け用の穴25を経由した空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0118】
(第6の実施の形態)
図13は、本発明の第6の実施の形態に係る電子機器の断面図である。図13において、第1の実施の形態の電子機器10又は第5の実施の形態の電子機器100と同一構成部分には同一符号を付す。
【0119】
図13を参照するに、第6の実施の形態の電子機器120は、第1の実施の形態の電子機器10に設けられたカバー13とケース11との間に、図12に示すフレーム部材102を設け、筒状突出部27,28の端面27A,28Aとフレーム本体104の面104A(筒状突出部27,28と対向するフレーム本体104の面)とを接触させた以外は、電子機器10と同様に構成される。
【0120】
本実施の形態の電子機器によれば、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に、配線基板12を貫通する貫通部49を設け、貫通部49と対向する部分のケース本体21の底部31に、壁掛け用の穴25を囲むと共に、ケース本体21の底部31からフレーム本体104に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部28を設け、筒状突出部28の端面28Aとフレーム本体104とを接触させることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が、配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0121】
(第7の実施の形態)
図14は、本発明の第7の実施の形態に係る電子機器の断面図である。図14において、第5の実施の形態の電子機器100又は第6の実施の形態の電子機器120と同一構成部分には同一符号を付す。
【0122】
図14を参照するに、第7の実施の形態の電子機器130は、第5の実施の形態の電子機器100に設けられたカバー13及びフレーム部材102と、第6の実施の形態の電子機器120に設けられたケース11と、貫通部49を備えた配線基板12とを有する。
【0123】
筒状突出部27(第1の筒状突出部)の内周面27Bは、筒状突出部107(第2の筒状突出部)の外周面107Cと接触している。筒状突出部27の端面27Aは、フレーム本体104の面104Aと接触している。筒状突出部107の端面107Aは、底部31の内面31Aと接触している。
【0124】
筒状突出部28(第1の筒状突出部)の内周面28Bは、筒状突出部108(第2の筒状突出部)の外周面108Cと接触している。筒状突出部28の端面28Aは、フレーム本体104の面104Aと接触している。筒状突出部108の端面108Aは、底部31の内面31Aと接触している。
【0125】
本実施の形態の電子機器によれば、壁掛け用の穴25と対向する部分の配線基板12に、配線基板12を貫通する貫通部49を設け、貫通部49と対向する部分のケース本体21の底部31に、壁掛け用の穴25を囲むと共に、ケース本体21の底部31からフレーム本体104に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部28を設け、貫通部49と対向する部分のフレーム本体104からケース本体21の底部31に向かう方向に突出すると共に、筒状突出部28の内面28Bと接触し、絶縁材からなる筒状突出部108を設けることにより、壁掛け用の穴25を経由した静電気及び空気が配線基板12が収容された空間に移動することがなくなるため、静電気及び埃やゴミにより配線基板12が破損することを防止できる。
【0126】
なお、本実施の形態では、筒状突出部27(第1の筒状突出部)の内周面27Bと筒状突出部107(第2の筒状突出部)の外周面107Cとを接触させると共に、筒状突出部28(第1の筒状突出部)の内周面28Bと筒状突出部108(第2の筒状突出部)の外周面108Cとを接触させた場合を例に挙げて説明したが、筒状突出部27(第1の筒状突出部)の外周面27Cと筒状突出部107(第2の筒状突出部)の内周面107Bとを接触させると共に、筒状突出部28(第1の筒状突出部)の外周面28Cと筒状突出部108(第2の筒状突出部)の内周面108Bとを接触させてもよい。
【0127】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、1つの電子機器に、筒状突出部28,62を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0128】
本発明は、壁掛け用の穴を有した電子機器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【図2】図1に示す電子機器に設けられたケースの平面図である。
【図3】図1に示す配線基板の平面図である。
【図4】他の筒状突出部を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【図6】図5に示すカバーをA視した図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の変形例に係る電子機器の断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【図10】壁掛け用部材が装着されたケースの平面図である。
【図11】図9に示す壁掛け用部材の平面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係る電子機器の断面図である。
【図15】従来の電子機器の断面図である。
【図16】図15に示す電子機器に設けられたケースの平面図である。
【符号の説明】
【0130】
10,55,70,75,80,100,120,130 電子機器
11,57,81,101 ケース
12,83 配線基板
13,58 カバー
13A 内面
14,41 雄ねじ
21 ケース本体
22 基板支持部
23 カバー固定部
24,25 壁掛け用の穴
27,28,52,62,63,107,108 筒状突出部
27A,28A,62A,63A,107A,108A 端面
27B,28B,62B,63B,107B,108B 内周面
27C,28C,62C,63C,107C,108C 外周面
31 底部
31A,32A,61A 内面
32 側壁部
35,37 雌ねじ
42 頭
43 軸
45A,45B,45C,49,87,112 貫通部
48 貫通穴
61 カバー本体
82 壁掛け用部材
85,86,111 凹部
88 板状部材
89 脚部
92 脚部本体
93 係止用突起
102 フレーム部材
104 フレーム本体
104A 面
105 ケーブル収容部
,B 方向
,D 深さ
,M,M,M,M 厚さ
直径
,W,W,W,W,W

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線基板と、
前記配線基板を収容するケース本体と、前記ケース本体の底部に設けられた壁掛け用の穴とを有し、絶縁材からなるケースと、
前記ケースに装着され、絶縁材からなるカバーと、を備えた電子機器であって、
前記壁掛け用の穴と対向する部分の前記配線基板に、該配線基板を貫通する貫通部を設け、
前記貫通部と対向する部分の前記ケース本体の底部に、前記壁掛け用の穴を囲むと共に、前記ケース本体の底部から前記カバーに向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部を設け、前記筒状突出部の端面と前記カバーとを接触させたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記筒状突出部は、前記ケース本体と一体的に構成されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
配線基板と、
前記配線基板を収容するケース本体と、前記ケース本体の底部に設けられた壁掛け用の穴とを有し、絶縁材からなるケースと、
前記ケースに装着され、絶縁材からなるカバー本体と、を備えた電子機器であって、
前記壁掛け用の穴と対向する部分の前記配線基板に、該配線基板を貫通する貫通部を設け、前記貫通部と対向する部分の前記カバー本体に、前記カバー本体から前記ケース本体の底部に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部を設け、前記筒状突出部の端面と前記壁掛け用の穴を囲む部分の前記ケース本体の底部とを接触させたことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
前記筒状突出部は、前記カバー本体と一体的に構成されることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
配線基板と、
前記配線基板を収容するケース本体と、前記ケース本体の底部に設けられた壁掛け用の穴とを有し、絶縁材からなるケースと、
前記ケースに装着され、絶縁材からなるカバー本体と、を備えた電子機器であって、
前記壁掛け用の穴と対向する部分の前記配線基板に、該配線基板を貫通する貫通部を設けると共に、
前記貫通部と対向する部分の前記ケース本体の底部に、前記壁掛け用の穴を囲むと共に、前記ケース本体の底部から前記カバー本体に向かう方向に突出し、絶縁材からなる第1の筒状突出部を設け、
前記貫通部と対向する部分の前記カバー本体に、前記カバー本体から前記ケース本体の底部に向かう方向に突出し、前記第1の筒状突出部の内周面又は外周面と接触し、絶縁材からなる第2の筒状突出部を設けたことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記第1の筒状突出部は、前記ケース本体と一体的に構成され、
前記第2の筒状突出部は、前記カバー本体と一体的に構成されることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
配線基板と、
前記配線基板を収容し、絶縁材からなるケース本体と、
前記ケース本体に装着され、絶縁材からなるカバーと、を備えた電子機器であって、
前記配線基板と対向しない側の前記ケース本体の底部に凹部を設けると共に、
前記凹部に対して着脱可能な構成とされ、壁掛け用の穴を有した壁掛け用部材を設けたことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
前記壁掛け用部材は、前記壁掛け用の穴が形成された板状部材と、前記板状部材に設けられ、前記凹部の側壁と接触すると共に、係止用突起を有した脚部とを有しており、
前記凹部の側壁に、該凹部の側壁を貫通すると共に、前記係止用突起と係合する貫通部を設けたことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
配線基板と、
前記配線基板を収容するケース本体と、前記ケース本体の底部に設けられた壁掛け用の穴とを有し、絶縁材からなるケースと、
前記ケースに装着され、絶縁材からなるカバーと、
前記ケースと前記カバーとの間に配置され、前記配線基板と電気的に接続されたケーブルを収容し、絶縁材からなるフレーム本体と、を備えた電子機器であって、
前記壁掛け用の穴と対向する部分の前記配線基板に、該配線基板を貫通する貫通部を設け、
前記貫通部と対向する部分の前記フレーム本体に、前記フレーム本体から前記ケース本体の底部に向かう方向に突出すると共に、前記壁掛け用の穴を囲む、絶縁材からなる筒状突出部を設け、前記筒状突出部の端面と前記ケース本体の底部とを接触させたことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
前記筒状突出部は、前記フレーム本体と一体的に構成されることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
【請求項11】
配線基板と、
前記配線基板を収容するケース本体と、前記ケース本体の底部に設けられた壁掛け用の穴とを有し、絶縁材からなるケースと、
前記ケースに装着され、絶縁材からなるカバーと、
前記ケースと前記カバーとの間に配置され、前記配線基板と電気的に接続されたケーブルを収容する絶縁材からなるフレーム本体と、を備えた電子機器であって、
前記壁掛け用の穴と対向する部分の前記配線基板に、該配線基板を貫通する貫通部を設け、
前記貫通部と対向する部分の前記ケース本体の底部に、前記壁掛け用の穴を囲むと共に、前記ケース本体の底部から前記フレーム本体に向かう方向に突出し、絶縁材からなる筒状突出部を設け、前記筒状突出部の端面と前記フレーム本体とを接触させたことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
前記筒状突出部は、前記ケース本体と一体的に構成されることを特徴とする請求項11記載の電子機器。
【請求項13】
配線基板と、
前記配線基板を収容するケース本体と、前記ケース本体の底部に設けられた壁掛け用の穴とを有し、絶縁材からなるケースと、
前記ケースに装着され、絶縁材からなるカバーと、
前記ケースと前記カバーとの間に配置され、前記配線基板と電気的に接続されたケーブルを収容し、絶縁材からなるフレーム本体と、を備えた電子機器であって、
前記壁掛け用の穴と対向する部分の前記配線基板に、該配線基板を貫通する貫通部を設け、
前記貫通部と対向する部分の前記ケース本体の底部に、前記壁掛け用の穴を囲むと共に、前記ケース本体の底部から前記フレーム本体に向かう方向に突出し、絶縁材からなる第1の筒状突出部を設け、
前記貫通部と対向する部分の前記フレーム本体に、前記フレーム本体から前記ケース本体の底部に向かう方向に突出し、前記第1の筒状突出部の内面又は外面と接触し、絶縁材からなる第2の筒状突出部を設けたことを特徴とする電子機器。
【請求項14】
前記第1の筒状突出部は、前記ケース本体と一体的に構成され、
前記第2の筒状突出部は、前記フレーム本体と一体的に構成されることを特徴とする請求項13記載の電子機器。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図2】
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【図6】
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【図10】
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【図12】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−50420(P2010−50420A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−215903(P2008−215903)
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】