説明

電子機器

【課題】電子機器本体と表示部の開閉動作と連動させることでコネクタやカードなどの開口部の蓋を容易に自動的に開閉し使用者の手間を省くとともに、蓋の閉め忘れを防止して埃や水などの異物の混入を防ぎ、電子機器の信頼性を向上させる。
【解決手段】ヒンジ13と同軸に設けられて液晶表示部12の側面部12aに固定された駆動プーリー25と、駆動プーリー25と駆動ワイヤー27で連結されてパソコン本体11の側面部11aに回動自在に固定された従動プーリー26と、従動プーリー26に同軸に固定された第1の伝達プーリー22と、蓋部16を挟んでパソコン本体11の側面部11aに回転自在に軸支された第2の伝達プーリー23と、第1の伝達プーリー22と第2の伝達プーリー23間に張られ蓋部16に連結されたワイヤー24とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノート型パソコンやモバイルパソコンなど、電子機器本体と表示部が開閉可能に構成された電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノート型パソコンやモバイルパソコン、ネットブックなど、電子機器本体と表示部が開閉可能に構成されたモバイル用途の電子機器が増加している。これらモバイル用途の電子機器においては、外部周辺機器と接続するためのUSB端子接続部やカード装着接続部などの開口部が側面に設けられている。
【0003】
一方、モバイル用途の電子機器においては、埃や水などの異物にさらされる機会が多いことから、これら異物の混入を防ぐために、電子機器に設けられた開口部には蓋が設けられている。したがって、外部周辺機器と接続する際には、これら開口部の蓋を使用者が手動で開き、使用後は同様に手動で閉じることが必要である。しかし、使用時に毎回開口部の蓋を開くのは煩雑であるとともに、使用後に開口部の蓋を閉め忘れて埃や水などの異物が混入し、電子機器に障害を生じさせるなどの課題を発生させるものであった。
【0004】
そこで、このような課題を解決するために、電子機器本体と表示部とを開閉する際に、表示部に設けられたロック用爪が電子機器本体に設けられたアームを駆動する構成とし、アームが駆動されることで電子機器のプリンター排紙口やコネクタなどの開口部の蓋を開閉する構成が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−132383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示した従来の電子機器では、ロック用爪によりコネクタなどの開口部を開閉する構成になっている。しかしながら、ロック用爪の長さが5mm程度と短く、電子機器本体と表示部が密着する寸前の5mm程度(角度にして10度程度)の短いストロークでアームを駆動しコネクタなどの開口部の蓋を開閉することが必要となる。そのため、開口部の蓋の開閉を行うロック用爪に大きな負荷が掛かり、電子機器本体と表示部の開閉が行いにくいといった課題がある。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、電子機器本体と表示部の開閉動作と連動させることでコネクタやカードなどの開口部の蓋開閉を容易に行い、使用者の蓋開閉の手間を省くとともに、蓋の閉め忘れを防止して埃や水などの異物の混入を防ぎ、電子機器の信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述したような目的を達成するために、本発明の電子機器は、電子機器本体と表示部がヒンジにより開閉自在に支持されるとともに、電子機器本体の側面部に外部機器との接続端子部と接続端子部に蓋をする蓋部とを有する電子機器であって、ヒンジと同軸に設けられて表示部の側面に固定された駆動プーリーと、駆動プーリーと駆動ワイヤーで連結され電子機器本体の側面部に回動自在に固定された従動プーリーと、従動プーリーに同軸に固定された第1の伝達プーリーと、蓋部を挟んで電子機器本体の側面部に回転自在に軸支された第2の伝達プーリーと、第1の伝達プーリーと第2の伝達プーリー間に張られて蓋部に連結されたワイヤーとを備えている。
【0009】
このような構成によれば、表示部の開閉に応じて、表示部に固定された駆動プーリーの回転により蓋部を移動させることができ、接続端子部への蓋部による蓋を自動的に行うことができる。その結果、電子機器を使用しない場合には、接続端子部への埃や水などの異物の混入を防ぎ、電子機器の信頼性を向上させることができる。さらに表示部を90度以上開閉するという長いストロークの間に蓋部の移動を行うので、過度な負荷を掛けることなく電子機器本体と表示部との開閉を行うことができる。
【0010】
また、本発明の電子機器は、電子機器本体と表示部がヒンジにより開閉自在に支持されるとともに、電子機器本体の側面部に外部機器との接続端子部と接続端子部に蓋をする蓋部とを有する電子機器であって、ヒンジと同軸に設けられて表示部の側面に固定された駆動歯車と、駆動歯車と連動して電子機器本体の側面部に回動自在に軸支された第1の動力伝達手段と、第1の動力伝達手段と連動して蓋部を移動させる第2の動力伝達手段とを備えている。
【0011】
このような構成によれば、表示部の開閉に応じて、表示部に固定された駆動歯車の回転により蓋部を移動させることができ、接続端子部への蓋部による蓋を自動的に行うことができる。その結果、電子機器を使用しない場合には、接続端子部への埃や水などの異物の混入を防ぎ、電子機器の信頼性を向上させることができる。さらに表示部を90度以上開閉するという長いストロークの間に蓋部の移動を行うので、過度な負荷を掛けることなく電子機器本体と表示部との開閉を行うことができる。
【0012】
さらに、第1の動力伝達手段が、駆動歯車に連動して電子機器本体の側面部に回動自在に軸支された第1の従動歯車と、第1の従動歯車より径が大きく第1の従動歯車と同軸に固定されるとともに第2の動力伝達手段に連動する第2の従動歯車とを備えることが望ましい。このような構成によれば、表示部の開閉動作を拡大して第2の動力伝達手段に連動させることができるので、移動範囲の大きな蓋部の移動が可能になる。
【0013】
さらに、駆動歯車と第1の動力伝達手段との間に、電子機器本体の側面に回動自在に軸支された遊び歯車を備えることが望ましい。このような構成によれば、従動歯車の固定位置を自由に設定できるので第2の動力伝達手段や蓋部の配置を容易にすることができる。
【0014】
さらに、第2の動力伝達手段が、第1の動力伝達手段に連動するとともに端部が蓋部に連結されたラック歯車を備えることが望ましい。このような構成によれば、第1の動力伝達手段の回転運動を簡単な構造で直線運動に変換することができ、蓋部による接続端子部への蓋の開閉を容易に行うことができる。
【0015】
さらに、第2の動力伝達手段が、第1の動力伝達手段に同軸的に固定された第1の伝達プーリーと、蓋部を挟んで電子機器本体の側面に回転自在に軸支された第2の伝達プーリーと、第1の伝達プーリーと第2の伝達プーリー間に張られて蓋部に連結されたワイヤーとを備えることが望ましい。このような構成によれば、従動歯車の回転運動を簡単な構造で直線運動に変換することができ、蓋部による接続端子部への蓋の開閉を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の電子機器によれば、表示部の開閉に応じて、接続端子部への蓋部による蓋を自動的に行うことができ、電子機器を使用しない場合には、接続端子部への埃や水などの異物の混入を防ぎ、電子機器の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1における電子機器の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態2における電子機器の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態3における電子機器の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の電子機器における一実施の形態について、ノート型パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称す)を例に挙げ、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1におけるパソコンの側面図である。図1(a)はパソコンの表示部が閉じられた状態を示し、図1(b)はパソコンの表示部が開かれた状態を示している。なお、図1には、側面部の状態を判りやすくするために、一般的には側面部に設けられているカバーを外した状態で示している。
【0020】
図1において、パソコン10は、パソコン本体11と表示部である液晶表示部12がヒンジ13により開閉自在に支持されている。すなわち、パソコン10が不使用の状態は図1(a)の状態であり、パソコン本体11と液晶表示部12とが閉じられている状態である。一方、パソコン10を使用する状態は図1(b)の状態であり、パソコン本体11と液晶表示部12とが開かれた状態である。
【0021】
パソコン本体11の側面部11aには、外部機器との接続端子部14を設けた開口部15が設けられている。また、この開口部15に蓋をして、外部からの埃や水などの浸入を防止するための蓋部16が設けられている。
【0022】
図1において、液晶表示部12の側面部12aにはヒンジ13と同軸になるように駆動プーリー25が固定されている。一方、パソコン本体11の側面部11aには従動プーリー26が回動自在に軸支されている。駆動プーリー25と従動プーリー26の外周にはそれぞれV形の溝が形成され(図示せず)、このV形の溝に装着される状態で駆動プーリー25と従動プーリー26の間にワイヤー27が張られている。従動プーリー26にはこれより径が大きい第1の伝達プーリー22が従動プーリー26と同軸となるように一体的に固定されている。また、側面部11aには、開口部15を挟んで第2の伝達プーリー23が回転自在に軸支されている。第1の伝達プーリー22と第2の伝達プーリー23の外周にはそれぞれV形の溝が形成され(図示せず)、このV形の溝に装着される状態で第1の伝達プーリー22と第2の伝達プーリー23の間にワイヤー24が張られている。さらに、ワイヤー24には蓋部16が連結されている。
【0023】
このような構成において、パソコン本体11と液晶表示部12とを図3(a)に示す閉じられた状態から、図3(b)に示すように開いていくと、駆動プーリー25が矢印A方向に回転し、従動プーリー26と第1の伝達プーリー22は矢印C方向に回転する。その結果、第2の伝達プーリー23との間に張られたワイヤー24は矢印D方向に移動し、ワイヤー24に連結された蓋部16も矢印D方向に移動して開口部15を開放させることができる。
【0024】
一方、パソコン10の使用が終了した状態で、パソコン本体11と液晶表示部12とを閉じていくと、上述と逆の動作で開口部15に蓋をするように蓋部16を移動させることができる。このような構成によれば、より簡単な構造で開口部15の蓋部16を自動的に開閉することができる。
【0025】
このように、接続端子部14が設けられた開口部15の蓋部16を、液晶表示部12の開閉に応じて自動的に開閉させることが可能となる。そのため、使用者がパソコン10を使用中には常に開口部15を開放するように蓋部16を移動させて、接続端子部14への外部機器の接続が可能となる。一方、パソコン10を使用しない状態の液晶表示部12を閉じた状態では、開口部15を蓋部16によって閉じた状態とすることができる。
【0026】
実施の形態1によれば、このような蓋部16の開閉動作を液晶表示部12の開閉動作と連動して自動で行うことができ、蓋部16を開閉する手間を省くことができるとともに、蓋部16の閉め忘れなどを防止することもできる。そのため、外部からの埃や水などの異物の混入を防ぎ、電子機器の信頼性を向上させることができる。
【0027】
さらに、液晶表示部12は通常90度以上開閉するので、このような長いストロークの間に開口部15の蓋部16をゆっくり開閉することができる。したがって、開口部15と蓋部16との間に密閉用のパッキンなどを備えた構成の場合でも、過度な負荷を掛けることなくパソコン本体11と液晶表示部12との開閉を行うことができる。
【0028】
なお、上述の説明では、駆動プーリー25、従動プーリー26、第1の伝達プーリー22、第2の伝達プーリー23などは、その外周にはそれぞれV形の溝が形成され、ワイヤー27とワイヤー24とがそれらのV形の溝に嵌り込み動力が伝達されるとして説明した。
【0029】
しかしながら、これらの動力伝達を確実に、摩擦ロスなしに行えるように、それぞれのプーリーにはその外周に矩形などの溝を形成し、さらにワイヤーにそれらの溝と噛み合う突起部を形成してもよい。
【0030】
(実施の形態2)
図2は実施の形態2におけるパソコンの側面図である。図2において図1と同じ構成については同じ符号を用い説明を省略する。
【0031】
実施の形態2においては、液晶表示部12の側面部12aには、パソコン本体11と液晶表示部12とを開閉自在に支持しているヒンジ13と同軸になるように駆動歯車17が固定されている。また、パソコン本体11の側面部11aには、駆動歯車17と噛み合う遊び歯車18が回動自在に軸支されている。さらに、遊び歯車18と噛み合う第1の従動歯車19と、第1の従動歯車19より径が大きく第1の従動歯車19と同軸で一体的に軸支された第2の従動歯車20とが、パソコン本体11の側面部11aに回動自在に軸支されている。すなわち、第1の従動歯車19と第2の従動歯車20とで、第1の動力伝達手段を構成している。
【0032】
また、第2の従動歯車20には、第2の従動歯車20の回転運動を直線運動に変換する第2の動力伝達手段であるラック歯車21が噛み合い、ラック歯車21の端部は蓋部16に連結されている。
【0033】
このようなパソコン10の構成において、パソコン10を使用するために、パソコン本体11と液晶表示部12とを図2(a)に示す閉じられた状態から図2(b)に示すように開いていくと、駆動歯車17は矢印A方向に回転する。このとき、駆動歯車17に噛み合った遊び歯車18は矢印B方向に回転し、遊び歯車18に噛み合った第1の従動歯車19と、第1の従動歯車19と同軸に一体固定された第2の従動歯車20は矢印C方向に回転する。そして、第2の従動歯車20に噛み合ったラック歯車21は矢印D方向に移動し、ラック歯車21に連結された蓋部16が開口部15を開放するように移動する。
【0034】
一方、パソコン10の使用が終了し、パソコン本体11と液晶表示部12とを閉じていくと、上述と逆の動作で開口部15が蓋部16によって蓋をされ外部と遮断される。
【0035】
なお、実施の形態2では遊び歯車18を設けている。遊び歯車18を設けなくても、蓋部16の開閉動作を行うように構成することは可能であるが、遊び歯車18を設けることによって、第1の従動歯車19、第2の従動歯車20の取り付け位置を自由に設定でき、第2の動力伝達手段であるラック歯車21や蓋部16の配置を任意の位置とすることが可能となる。
【0036】
また、実施の形態2では、第1の従動歯車19の径よりも第2の従動歯車20の径を大きくしている。このように構成することで、液晶表示部12の開閉動作を拡大してラック歯車21に伝えることができるので、ラック歯車21の移動ストロークを大きくすることが可能となり、より幅の広い開口部15などにも対応が可能となる。
【0037】
(実施の形態3)
図3は実施の形態3におけるパソコンの側面図である。図3において図2と同じ構成については同じ符号を用い説明を省略する。
【0038】
実施の形態3が実施の形態2と異なるのは、実施の形態2における第2の動力伝達手段であるラック歯車21に代えて、一対のプーリーとこれに張られたワイヤーを用いたことである。この場合、実施の形態2における第2の従動歯車20を第2の動力伝達手段の一部として構成している。
【0039】
すなわち、図3に示すように、第1の従動歯車19には、これより径が大きい第1の伝達プーリー22が第1の従動歯車19と同軸となるように一体的に固定されている。さらに、パソコン本体11の側面部11aには、開口部15を挟んで第2の伝達プーリー23が回転自在に軸支されている。第1の伝達プーリー22と第2の伝達プーリー23の外周にはそれぞれV形の溝が形成され(図示せず)、このV形の溝に装着される状態で第1の伝達プーリー22と第2の伝達プーリー23の間にワイヤー24が張られている。ワイヤー24には蓋部16が連結されている。したがって、第2の動力伝達手段は、第1の伝達プーリー22と第2の伝達プーリー23とワイヤー24とにより構成されている。
【0040】
このような構成において、パソコン10を使用するために、パソコン本体11と液晶表示部12とを図3(a)に示す閉じられた状態から図3(b)に示すように開いていくと、駆動歯車17は矢印A方向に回転する。また、遊び歯車18は矢印B方向、第1の従動歯車19と第1の伝達プーリー22は矢印C方向に回転し、第2の伝達プーリー23との間に張られたワイヤー24が矢印D方向に移動する。この結果、ワイヤー24に連結された蓋部16も矢印D方向に移動し、開口部15を開放させることができる。
【0041】
一方、パソコン10の使用が終了した状態で、パソコン本体11と液晶表示部12とを閉じていくと、上述と逆の動作で開口部15に蓋をするように蓋部16を移動させることができる。このような構成によれば、より簡単な構成で開口部15への蓋部16による開閉を自動的にすることができる。
【0042】
なお、実施の形態1と同様に、それぞれのプーリーにはその外周に矩形などの溝を形成し、さらにワイヤーにそれらの溝と噛み合う突起部を形成してもよい。
【0043】
また、実施の形態2の図2と実施の形態3の図3において、駆動歯車17はその全外周にわたって歯車が形成された例を示しているが、必ずしも全外周にわたって歯車を形成する必要はなく、液晶表示部12の開閉角度に応じて歯車の形成角度を決定すればよい。
【0044】
なお、上述の実施の形態においては電子機器としてパソコンの例について示したが、モバイルパソコン、ネットブックなど、電子機器本体と表示部が開閉可能に構成されたモバイル用途の電子機器についても同様の作用効果が得られる。
【0045】
以上述べたように、本発明の電子機器によれば、電子機器本体と表示部の開閉動作と連動させることで、接続端子部の開口部の蓋部を自動的に開閉でき、蓋の閉め忘れを防止して埃や水などの異物の混入を防ぐ信頼性の高い電子機器を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明による電子機器は、接続端子部などへの蓋の開閉を容易にし、蓋の閉め忘れを防止することで埃や水などの異物の混入を防ぎ、ノート型パソコンやモバイルパソコン、ネットブックなどモバイル用途の電子機器に広く有用である。
【符号の説明】
【0047】
10 パソコン
11 パソコン本体
11a,12a 側面部
12 液晶表示部
13 ヒンジ
14 接続端子部
15 開口部
16 蓋部
17 駆動歯車
18 遊び歯車
19 第1の従動歯車
20 第2の従動歯車
21 ラック歯車
22 第1の伝達プーリー
23 第2の伝達プーリー
24,27 ワイヤー
25 駆動プーリー
26 従動プーリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器本体と表示部がヒンジにより開閉自在に支持されるとともに、前記電子機器本体の側面部に外部機器との接続端子部と前記接続端子部に蓋をする蓋部とを有する電子機器であって、
前記ヒンジと同軸に設けられて前記表示部の側面に固定された駆動プーリーと、前記駆動プーリーと駆動ワイヤーで連結され前記電子機器本体の側面部に回動自在に固定された従動プーリーと、前記従動プーリーに同軸に固定された第1の伝達プーリーと、前記蓋部を挟んで前記電子機器本体の側面部に回転自在に軸支された第2の伝達プーリーと、前記第1の伝達プーリーと前記第2の伝達プーリー間に張られ前記蓋部に連結されたワイヤーとを備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
電子機器本体と表示部がヒンジにより開閉自在に支持されるとともに、前記電子機器本体の側面部に外部機器との接続端子部と前記接続端子部に蓋をする蓋部とを有する電子機器であって、
前記ヒンジと同軸に設けられて前記表示部の側面に固定された駆動歯車と、前記駆動歯車と連動して前記電子機器本体の側面部に回動自在に軸支された第1の動力伝達手段と、前記動力伝達手段と連動して前記蓋部を移動させる第2の動力伝達手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
前記第1の動力伝達手段が、前記駆動歯車に連動して前記電子機器本体の側面部に回動自在に軸支された第1の従動歯車と、前記第1の従動歯車より径が大きく前記第1の従動歯車と同軸に固定されるとともに前記第2の動力伝達手段に連動する第2の従動歯車とを備えることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記駆動歯車と前記第1の動力伝達手段との間に、前記電子機器本体の側面に回動自在に軸支された遊び歯車を備えたことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第2の動力伝達手段が、前記第1の動力伝達手段に連動するとともに端部が前記蓋部に連結されたラック歯車を備えたことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第2の動力伝達手段が、前記第1の動力伝達手段に同軸的に固定された第1の伝達プーリーと、前記蓋部を挟んで前記電子機器本体の側面に回転自在に軸支された第2の伝達プーリーと、前記第1の伝達プーリーと前記第2の伝達プーリー間に張られ前記蓋部に連結されたワイヤーとを備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−18667(P2011−18667A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160345(P2009−160345)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】