説明

電子機器

【課題】外装カバーの数、及び基板の枚数を削減しても、電子機器の組立性を向上させつつ、操作ボタンの良好な操作性を確保することができる仕組みを提供する。
【解決手段】電子機器は、背面カバー201の上面部に取り付けられ、押し軸211bを有する操作ボタン211と、内装部材301のシャーシ341に固定された基板311に実装され、押し軸211bにより押し操作されるスイッチ321と、押し軸211bを軸方向に移動可能に保持する筒部213aを有するパッキン213とを備える。押し軸211bは、背面カバー201に内装部材301を組み付ける前においては、背面カバー201から内装部材301が配置される側に突出しない位置で筒部213aに保持される。そして、背面カバー201に内装部材301を組み付けた後、操作ボタン211を押し込むことで、押し軸211bの先端215が背面カバー201の挿通穴202から内装部材301が配置される側に突出した位置で操作ボタン211が位置決めされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラ等の電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の電子機器では、上面カバーに取り付けていたレリーズボタン等の操作ボタンを正面カバー又は背面カバーの上面部に取り付けることで、外装カバーの数を削減して低コスト化を図るようにしたものがある。また、複数のカバーごとに取り付けていた操作ボタン用のスイッチ実装基板をシャーシ部材等の内装部材に取り付けることで、基板枚数を削減して低コスト化を図るようにしたものがある。
【0003】
例えば、レリーズボタンを正面カバーの上面部に取り付け、レリーズボタンの押し軸により押し操作されるレリーズスイッチをシャーシ部材に固定された基板に実装したものが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−215593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1では、内装部材に対して正面カバーの組み込みを行う際、正面カバーに取り付けたレリーズボタンの押し軸先端と基板に実装したレリーズスイッチとの距離が近いため、誤ってレリーズスイッチに押し軸先端が干渉する可能性がある。この場合、レリーズボタンの押し軸先端とレリーズスイッチとのクリアランスを大きくすることで、組立性の向上を図ることは可能であるが、押し軸先端でレリーズスイッチを押し操作するまでのストロークが増えてしまい、操作性が低下してしまう。
【0006】
そこで、本発明は、外装カバーの数、及び基板の枚数を削減しても、組立性を向上させつつ、操作ボタンの良好な操作性を確保することができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、機器本体の外装を形成する複数の外装カバーと、前記外装カバーに取り付けられ、押し軸を有する操作ボタンと、前記機器本体の内部に配置され、前記操作ボタンが取り付けられた前記外装カバーに組み付けられる内装部材と、前記内装部材に取り付けられる基板に実装され、前記操作ボタンの前記押し軸により押し操作されるスイッチと、前記押し軸を軸方向に移動可能に保持する保持部材と、前記押し軸の先端が前記外装カバーから前記内装部材が配置される側に突出した第一位置で前記操作ボタンを位置決めする位置決め手段と、を備え、前記操作ボタンの前記押し軸は、前記外装カバーに前記内装部材を組み付ける前においては、前記外装カバーから前記内装部材が配置される側に前記第一位置より突出しない第二位置で前記保持部材に保持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外装カバーの数、及び基板の枚数を削減しても、電子機器の組立性を向上させつつ、操作ボタンの良好な操作性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の電子機器の第1の実施形態であるデジタルカメラを正面側から見た斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラを背面側から見た斜視図である。
【図3】背面カバーの上面部にレリーズボタン及び電源ボタンが仮保持された状態を示す断面図である。
【図4】図3の状態からレリーズボタン及び電源ボタンを押し込んだ状態を示す断面図である。
【図5】本発明の電子機器の第2の実施形態であるデジタルカメラにおいて、背面カバーの上面部にレリーズボタン及び電源ボタンが仮保持された状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示す背面カバーのレリーズボタン及び電源ボタンの軸方向に沿う断面図である。
【図7】シャーシに形成した立ち曲げ部によりストッパ部材をカメラ本体の背面側に向けて押し込んで挿通穴から退避させる動作を説明するための断面図である。
【図8】シャーシに形成した立ち曲げ部によりストッパ部材をカメラ本体の背面側に向けて押し込んで挿通穴から退避させる動作を説明するための断面図である。
【図9】シャーシに形成した立ち曲げ部によりストッパ部材をカメラ本体の背面側に向けて押し込んで挿通穴から退避させる動作を説明するための断面図である。
【図10】本発明の電子機器の第3の実施形態であるデジタルカメラにおいて、正面カバーの一部を内面側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は本発明の電子機器の第1の実施形態であるデジタルカメラを正面側から見た斜視図、図2は図1に示すデジタルカメラを背面側から見た斜視図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、本実施形態のデジタルカメラは、正面カバー101と背面カバー201とによりカメラ本体の外装を形成している。カメラ本体の内部には、不図示のレンズ鏡筒、シャーシ、撮像素子、制御回路、電池室、及びストロボユニット等の内装部材301(図3及び図4参照)が内蔵されている。ここで、カメラ本体は、本発明の機器本体の一例に相当する。
【0013】
正面カバー101には、レンズ鏡筒を保護する保護レンズ111、マイクの通気孔121、AF補助光窓131、ストロボ光窓141、及び意匠カバー151が取り付けられている。
【0014】
背面カバー201の上面部には、レリーズボタン211、及び電源ボタン221が背面カバー201にビス等により固定されたホルダ261を介して取り付けられている。ここで、レリーズボタン211、及び電源ボタン221は、本発明の操作ボタンの一例に相当する。
【0015】
背面カバー201の4つの角部には、ストラップ取付部251(下側の2つの角部は不図示)が設けられているに。また、背面カバー201の中央部には、液晶表示部241が取り付けられており、その上部に撮影/再生切り替えボタン231、モード選択ボタン232とが取り付けられている。
【0016】
ここで、本実施形態では、背面カバー201に上述した内装部材301を組み込んだ後、正面カバー101に設けられた不図示の溝に背面カバー201に設けられた不図示のリブを不図示のパッキンを介して嵌め込む。そして、この状態で正面カバー101と背面カバー201とをビス等により締結することで、デジタルカメラの外装に防水/防塵性能を持たせている。
【0017】
図3は、背面カバー201の上面部にレリーズボタン211及び電源ボタン221が仮保持された状態を示す断面図である。
【0018】
図3に示すように、レリーズボタン211は、キートップ211a及び押し軸211bを有し、キートップ211aには、装飾用のキャップ212が嵌め込まれている。押し軸211bには、先端面からキートップ211a側に向けてスリット216が形成されており、また、押し軸211bの先端215には、径方向外側に突出する係止突起217が設けられている。
【0019】
図3の状態では、レリーズボタン211の押し軸211bは、ホルダ261と背面カバー201との間に保持されたパッキン213の筒部213aの穴に圧入された状態で、その先端215が背面カバー201に形成された挿通穴202を臨む位置に配置される。なお、押し軸211bの係止突起217を含めた先端215の径は、挿通穴202の径より大径とされている。
【0020】
また、レリーズボタン211のキートップ211aの外周部に設けられたフランジ部214がホルダ261に当接することで、押し軸211bの筒部213aの穴からの抜け止めがなされる。
【0021】
このとき、パッキン213は、押し軸211bをキートップ211a側に付勢しており、また、筒部213aの穴は、押し軸211bに弾性的に密着した状態で押し軸211bを軸方向に移動可能に保持している。これにより、レリーズボタン211に防水/防塵性能を持たせている。
【0022】
一方、電源ボタン221も同様に、キートップ221a及び押し軸221bを有し、キートップ221aには、装飾用のキャップ222が嵌め込まれている。押し軸221bには、先端面からキートップ221a側に向けてスリット226が形成されており、また、押し軸221bの先端225には、径方向外側に突出する係止突起227が設けられている。
【0023】
そして、図3の状態では、電源ボタン221の押し軸221bは、ホルダ261と背面カバー201との間に保持されたパッキン223の筒部223aの穴に圧入された状態で、その先端225が背面カバー201に形成された挿通穴203を臨む仮保持位置に配置される。なお、押し軸221bの係止突起227を含めた先端225の径は、挿通穴203の径より大径とされている。
【0024】
また、電源ボタン221のキートップ221aの外周部に設けられたフランジ部224がホルダ261に当接することで、押し軸221bの筒部223aの穴からの抜け止めがなされる。
【0025】
このとき、パッキン223は、押し軸221bをキートップ221a側に付勢しており、また、筒部223aの穴は、押し軸221bに弾性的に密着した状態で押し軸221bを軸方向に移動可能に保持している。これにより、電源ボタン221に防水/防塵性能を持たせている。ここで、パッキン213,223は、本発明の保持部材の一例に相当する。
【0026】
また、内装部材301のシャーシ341には、フレキシブルプリント基板311が固定され、フレキシブルプリント基板311には、レリーズスイッチ321及び電源スイッチ331が実装されている。
【0027】
そして、レリーズボタン211及び電源ボタン221が仮保持された背面カバー201に対して内装部材301の組み込み作業を行う。
【0028】
このとき、上述したように、レリーズボタン211の押し軸211bの先端215は、背面カバー201に形成された挿通穴202を臨む仮保持位置(第二位置)に配置されている。従って、レリーズボタン211の押し軸211bの先端215は、背面カバー201からレリーズスイッチ321側へは突出せず、押し軸211bの先端215とレリーズスイッチ321とのクリアランスH1は大きくなっている。
【0029】
また、電源ボタン221の押し軸221bの先端225についても、同様に、背面カバー201に形成された挿通穴203を臨む仮保持位置(第二位置)に配置されている。従って、電源ボタン221の押し軸221bの先端225は、背面カバー201から電源スイッチ331側へは突出せず、押し軸221bの先端225と電源スイッチ331とのクリアランスH2は大きくなっている。
【0030】
この為、背面カバー201に内装部材301を組み込む際に、レリーズボタン211の押し軸211bの先端215、及び電源ボタン221の押し軸221bの先端225がそれぞれレリーズスイッチ321、及び電源スイッチ331に干渉することはない。
【0031】
そして、レリーズボタン211及び電源ボタン221が仮保持された状態の背面カバー201に対して内装部材301を組み込んだ後、図4に示すように、レリーズボタン211及び電源ボタン221を押し込む。
【0032】
このときのレリーズボタン211の押し込み動作は、キートップ211aと押し軸211bとの段差部211cがパッキン213の筒部213aの上端に当接するまで行う。その際、押し軸211bの先端215は、スリット216により径方向内側に弾性変形しながら挿通穴202を挿通し、挿通後、径方向外側に弾性復帰する。
【0033】
また、パッキン213は、レリーズボタン211の押し込み時に押し込み方向に弾性変形するが、押し軸211bの先端215が挿通穴202を挿通した後、押し込み動作を解除すると、筒部213aで押し軸211bを保持した状態で弾性復帰する。このとき、押し軸211bの先端215の係止突起217が挿通穴202の段差に係止され、これにより、レリーズボタン211が完成位置(第一位置)に位置決めされ、押し軸211bの先端215がレリーズスイッチ321に近接配置される。
【0034】
電源ボタン221の押し込み動作についても、同様に、キートップ221aと押し軸221bとの段差部221cがパッキン223の筒部223aの上端に当接するまで行う。その際、押し軸221bの先端225は、スリット226により径方向内側に弾性変形しながら挿通穴203を挿通し、挿通後、径方向外側に弾性復帰する。
【0035】
また、パッキン223は、電源ボタン221の押し込み時に押し込み方向に弾性変形するが、押し軸221bの先端225が挿通穴203を挿通した後、押し込み動作を解除すると、筒部223aで押し軸221bを保持した状態で弾性復帰する。このとき、押し軸221bの先端225の係止突起227が背面カバー201の裏面に係止され、これにより、電源ボタン221が完成位置(第一位置)に位置決めされ、押し軸221bの先端225が電源スイッチ331に近接配置される。
【0036】
そして、レリーズボタン211及び電源ボタン221を完成位置(第一位置)に位置決めした後、上述したように、背面カバー201に対して正面カバー101を組み込んで組立作業を完了する。
【0037】
以上説明したように、本実施形態では、正面カバー101と背面カバー201とによりデジタルカメラの外装を形成して背面カバー201の上面部にボタン211,221を取り付けている。また、内装部材301のシャーシ341に固定したフレキシブルプリント基板311に、ボタン211,221により押し操作されるスイッチ321,331を実装している。これにより、外装カバーの数、及び基板の枚数を削減することができ、デジタルカメラの低コスト化を図ることができる。
【0038】
また、本実施形態では、ボタン211,221が仮保持された背面カバー201に対して内装部材301を組み込む際に、ボタン211,221の押し軸211b,221bの先端215,225がスイッチ321,331に干渉しないようになっている。このため、デジタルカメラの組立性の向上を図ることができる。
【0039】
更に、本実施形態では、ボタン211,221が仮保持された背面カバー201に内装部材301を組み込んだ後、ボタン211,221を押し込むことで、押し軸211b,221bの先端215,225がそれぞれスイッチ321,331に近接配置される。このため、ボタン211,221の適正な操作ストロークを得ることができ、良好な操作性を確保することができる。
【0040】
更に、本実施形態では、パッキン213の筒部213aによるボタン211の押し軸211bの保持状態は、背面カバー201にボタン211が仮保持された状態(図3)とボタン211が正規位置に位置決めされた状態(図4)とで変化しないようになっている。同様に、パッキン223の筒部223aによるボタン221の押し軸221bの保持状態も、背面カバー201にボタン221が仮保持された状態(図3)とボタン221が正規位置に位置決めされた状態(図4)とで変化しないようになっている。このため、背面カバー201に内装部材301を組み込む前に、背面カバー201のボタン211,221部分の防水、防塵試験を行うことが可能となる。
【0041】
(第2の実施形態)
次に、図5〜図9を参照して、本発明の電子機器の第2の実施形態であるデジタルカメラについて説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】
図5は背面カバー201の上面部にレリーズボタン211及び電源ボタン221が仮保持された状態を示す斜視図、図6は図5に示す背面カバー201のボタン211,221の軸方向に沿う断面図である。
【0043】
本実施形態では、図5及び図6に示すように、背面カバー201の上面部の裏面側の挿通穴202,203に対向する位置に、それぞれ規制部材271が配置されている。規制部材271は、コイルばね272によりカメラ本体の正面側に付勢された状態で、カメラ本体の厚さ方向に移動可能とされている。
【0044】
そして、ボタン211,221が仮保持された状態の背面カバー201に対して内装部材301を組み込む前に作業者が誤ってボタン211,221を押し込むと、規制部材271により押し軸211b,221bの移動が規制される。
【0045】
このため、背面カバー201に対して内装部材301を組み込む前に作業者が誤ってボタン211,221を押し込み操作しても、押し軸211b,221bの係止突起217,227が挿通穴202,203を挿通して背面カバー201に係止されることはない。
【0046】
また、背面カバー201に対して内装部材301を組み込む際には、図7〜図9に示すように、内装部材301のシャーシ341に形成した立ち曲げ部341aにより規制部材271をコイルばね272の付勢力に抗してカメラ本体の背面側に向けて押し込む。
【0047】
これにより、規制部材271を挿通穴202,203から退避させることができ、上記第1の実施形態と同様に、ボタン211,221の押し込み動作を行うことができる。ここで、立ち曲げ部341aは、本発明の解除部の一例に相当する。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0048】
(第3の実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の電子機器の第3の実施形態であるデジタルカメラについて説明する。なお、上記第1及び第2の実施形態に対して重複又は相当する部分については、図及び符号を流用して説明する。
【0049】
図10は、正面カバー101の一部を内面側から見た斜視図である。図10に示すように、正面カバー101の内面側には、図5及び図6に示す規制部材271をコイルばね272の付勢力に抗してカメラ本体の背面側に向けて押し込むための複数のリブ102が形成されている。
【0050】
即ち、本実施形態では、内装部材301が組み込まれた背面カバー201に対して正面カバー101を組み込む際に、リブ102により規制部材271をコイルばね272の付勢力に抗してカメラ本体の背面側に向けて押し込む。
【0051】
これにより、規制部材271を挿通穴202,203から退避させることができ、上記第1の実施形態と同様に、ボタン211,221の押し込み動作を行うことができる。ここで、正面カバーは、本発明の他の外装カバーの一例に相当し、リブ102は、本発明の解除部の一例に相当する。その他の構成、及び作用効果は、上記第1及び第2の実施形態と同様である。
【0052】
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0053】
201 背面カバー
211 レリーズボタン
211b,221b 押し軸
213,223 パッキン
221 電源ボタン
301 内装部材
311 フレキシブルプリント基板
321 レリーズスイッチ
331 電源スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体の外装を形成する複数の外装カバーと、
前記外装カバーに取り付けられ、押し軸を有する操作ボタンと、
前記機器本体の内部に配置され、前記操作ボタンが取り付けられた前記外装カバーに組み付けられる内装部材と、
前記内装部材に取り付けられる基板に実装され、前記操作ボタンの前記押し軸により押し操作されるスイッチと、
前記押し軸を軸方向に移動可能に保持する保持部材と、
前記押し軸の先端が前記外装カバーから前記内装部材が配置される側に突出した第一位置で前記操作ボタンを位置決めする位置決め手段と、を備え、
前記操作ボタンの前記押し軸は、前記外装カバーに前記内装部材を組み付ける前においては、前記外装カバーから前記内装部材が配置される側に前記第一位置より突出しない第二位置で前記保持部材に保持されることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記操作ボタンが前記位置決め手段により位置決めされる位置への前記押し軸の移動を規制する規制部材と、
前記内装部材に設けられ、前記内装部材を前記外装カバーに組み付ける際に、前記規制部材による前記押し軸の移動の規制を解除する解除部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記操作ボタンが前記位置決め手段により位置決めされる位置への前記押し軸の移動を規制する規制部材と、
前記操作ボタンが取り付けられる前記外装カバーに組み付けられる他の外装カバーに設けられ、前記内装部材を前記外装カバーに組み付けた後、前記他の外装カバーを前記外装カバーに組み付ける際に、前記規制部材による前記押し軸の移動の規制を解除する解除部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記保持部材は、パッキンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記保持部材は、前記操作ボタンの前記押し軸が前記外装カバーから前記内装部材が配置される側に突出する位置と突出しない位置とで前記押し軸の保持状態が変化しないように前記押し軸を保持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−128347(P2012−128347A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281981(P2010−281981)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】