説明

電子機器

【課題】バッテリカバーを簡便かつ確実に取り付けることができる電子機器を提供する。
【解決手段】本発明の一態様にかかる電子機器の一例であるカメラは、電源が供給される端子11iを有するカメラ本体10と、カメラ本体10に対して着脱可能に設けられ、カメラ本体10の電源端子部11hと接触する端子接触部21が一側面に設けられたバッテリ20と、カメラ本体10に対して着脱可能に設けられ、カメラ本体10に取り付けられたバッテリ20の、端子接触部21が設けられた背面20aと対向する対向側面20dと、背面20a及び対向側面20dの間の下面20fと、を覆うバッテリカバー30と、を備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関し、特に詳しくは、機器本体に着脱可能に設けられたバッテリを有する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラなどの携帯型電子機器の電源には、通常、バッテリが用いられる。特許文献1には、出力端子が、底面と端面の二面に露出しているバッテリパックが開示されている。さらに、携帯型ビデオカメラ等の電子機器においては、一側面のみに端子が設けられたバッテリパックが利用されることがある(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−298104号公報
【特許文献2】特開平7−335187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2の電子機器では、装着されたバッテリパックが外部に露出する構成となっている。従って、使用中に、バッテリパックが脱落してしまったり、バッテリパックが損傷してしまうという恐れがある。このように、特許文献2の電子機器では、バッテリパックが露出しているという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、バッテリパックを保持するバッテリカバーを容易に取り付けることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様にかかる電子機器は、電源が供給される端子を有する機器本体と、前記機器本体に対して着脱可能に設けられ、前記機器本体の端子と接触する端子接触部が一側面に設けられたバッテリと、前記機器本体に対して着脱可能に設けられ、前記機器本体に取り付けられたバッテリの、前記端子接触部が設けられた一側面と対向する対向側面と、前記一側面及び対向側面の間の底面と、を覆うバッテリカバーと、を備えるものである。これにより、バッテリカバーを容易に取り付けることができる。
上記の電子機器において、前記バッテリカバーを前記機器本体に取り付けるために、前記機器本体に対して前記バッテリカバーを相対的にスライド移動させることで、前記機器本体と係止する係止機構がバッテリカバーに設けられ、前記係止機構が、前記スライド移動中に前記機器本体と当接することで第1の方向に移動する第1の係止部と、前記第1の係止部の前記第1の方向の移動に連動する第2の係止部と、を備え、前記第1及び第2の係止部が、前記第1の方向と反対方向に突出したツメ部を備えていてもよい。これにより、バッテリカバーを確実かつ容易に取り付けることができる
上記の電子機器において、前記第1の係止部及び前記第2の係止部のそれぞれが、2つ設けられ、2つの前記第1の係止部と、2つの前記第2の係止部が連動して、前記第1の方向に移動し、2つの前記第1の係止部と、2つの前記第2の係止部が、前記第1の方向に移動した後、前記第1の方向と反対方向に移動することで、前記第1及び第2のツメ部が、前記機器本体に設けられた第1及び第2の凹部にそれぞれ挿入されてもよい。これにより、バッテリカバーを確実に取り付けることができる。
上記の電子機器において、前記第1の係止部と前記第2の係止部とを前記第1の方向と反対方向に付勢するトーションスプリングを、さらに備えていてもよい。これにより、係止機構を薄くすることができ、バッテリカバーを小型にすることができる。
上記の電子機器において、前記バッテリカバーには、前記対向側面を覆う側面カバー部が設けられ、前記側面カバー部には、前記機器本体に対する前記バッテリカバーの第1の方向の動きを規制する第3の係止部と第4の係止部が設けられ、前記第3の係止部と第4の係止部が、スライド移動方向に並んで配置されているが設けられていてもよい。これにより、バッテリカバーを確実に取り付けることができる。
上記の電子機器において、前記係止機構が、前記バッテリカバーの前記底面を覆う底面カバー部に取り付けられていてもよい。これにより、係止機構を薄くすることができ、バッテリカバーを小型にすることができる。
上記の電子機器において、前記係止機構には、前記第1の係止部と前記第2の係止部の係止を開放するノブが設けられていてもよい。これにより、簡便に係止を開放することができるため、容易に取り外すことができる。
上記の電子機器は、前記バッテリが前記機器本体と係止して、固定される電子機器に好適である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、バッテリカバーを容易に取り付けることができる電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係るカメラにおいて、バッテリを取り外す様子を示す斜視図である。
【図2】カメラのバッテリカバーの構成を示す図である。
【図3】カメラのバッテリの構成を示す図である。
【図4】カメラのカメラ本体の一部構成を示す斜視図である。
【図5】カメラ本体のバッテリ収納部の構成を示す正面図である。
【図6】カメラ本体にバッテリを固定するための構成を示す側面図である。
【図7】バッテリが取り外された状態のカメラ本体の構成を示す底面図である
【図8】バッテリカバーを係止する構成を示す側面図である。
【図9】係止機構の構成を示す上面図である。
【図10】バッテリカバーとカメラ本体との係止動作を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
【0010】
本実施の形態に係る電子機器の一例であるカメラについて、図1を用いて説明する。図1は、カメラからバッテリを取り外す様子を示す斜視図である。本実施の形態では、電子機器の一例として、一眼デザインのカメラの構成について、説明するが、本発明に係る電子機器は、一眼カメラに限られるものではない。本発明は、バッテリが設けられている電子機器、特に携帯型の電子機器に適用可能である。
【0011】
(全体構成)
図1(a)及び図1(d)等に示すように、カメラは、カメラ本体10と、バッテリ20と、バッテリカバー30とを備えている。カメラ本体10は、レンズユニット12と、表示部13、操作部14とを備えている。なお、以下の説明において、カメラ本体10のレンズユニット12が設けられた側を前面側とし、表示部13が設けられた側を背面側としている。よって、図1(a)、図1(c)、図1(d)、及び図1(e)は、デジタルカメラを前面上側から見た斜視図であり、図1(b)は、背面下側から見た斜視図である。なお、以下の説明において、左右方向、上下方向、前後方向は、図1で示したカメラを基準とする方向である。すなわち、左右方向は、カメラの左右方向に対応し、上下方向は、カメラの上下方向に対応し、前後方向は、カメラの前後方向に対応している。但し、以下の説明での前後、左右、上下方向は、説明を明瞭にするために定義するものであり、カメラの向き等によって変わる。
【0012】
レンズユニット12は、ほぼ円柱形状を有しており、前面側に延びている。レンズユニット12は、カメラ本体10に内蔵された撮像素子に外部からの光を導くためのレンズ等を有している。撮像素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charged Coupled Device)センサ等を有しており、静止画、又は動画、あるいはその両方を撮像する。撮像素子で撮像された画像が、カメラ本体10に内蔵された内蔵メモリ、あるいは外部メモリ等に記憶される。また、カメラ本体10の背面側には、表示部13が設けられている(図1(b)参照)。表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)パネルなどの表示パネルを備え、撮像素子で撮像された画像や、撮像に関する情報等を表示する。
【0013】
カメラ本体10の背面側において、表示部13の隣には、操作部14が設けられている。操作部14は、シャッタボタン、ズームボタン、メニューボタン、調整ダイヤル等の入力手段を備えている。ユーザがこの操作部14を操作することで、撮像、表示等が行われる。なお、操作部14の構成及び配置は、特に限定されるものではなく、一部、又は全部がカメラ本体10の上面や側面に設けられていても良い。さらに、表示部13がタッチパネルである場合、操作部14の操作ボタン等を省略することができる。
【0014】
また、カメラ本体10の前面側には、バッテリ収納部11が設けられている。ここでは、カメラの前面側から見て、レンズユニット12の左側に、バッテリ収納部11が設けられている。バッテリ収納部11は、操作部14の前面側に配置されている。図1(d)に示すように、バッテリ収納部11は、ほぼ直方体状のバッテリ20を収納している。従って、図1(e)に示すように、カメラ本体10のバッテリ収納部11には、バッテリ20の大きさに応じた空間が設けられている。さらに、図1(c)に示すように、バッテリ収納部11に収納されたバッテリ20を覆うバッテリカバー30がカメラ本体10に取り付けられる。バッテリカバー30は、バッテリ20の前面と下面をカバーしている。そして、バッテリ20から供給される電源によって、上述した表示部13、操作部14、撮像素子等が駆動する。また、本実施の形態では、操作部14の前面側に配置されるバッテリ20をバッテリカバー30でカバーしている。このため、ユーザが操作部14の周辺を持ちやすくなる。よって、操作部14での操作性を向上することができる。
【0015】
次に、バッテリ20を取り外す動作に付いて、説明する。図1(a)では、バッテリ20及びバッテリ20を保持するバッテリカバー30が取り付けられている状態を示している。この状態から、バッテリカバー30を取り外す。このため、図1(b)に示すように、バッテリカバー30の底面に設けられたノブ31をユーザがスライドさせる。これにより、バッテリカバー30のロックが解除される。ロックを解除した後、図1(c)の矢印に示すように、バッテリカバー30を下側にスライドさせる。これにより、バッテリカバー30が取り外され、バッテリ収納部11に収納されていたバッテリ20が露出する(図1(d)参照)。
【0016】
そして、ユーザが、バッテリ20をカメラ本体10から取り外す。そのため、図1(d)の矢印に示すように、バッテリ20を下側にスライドさせた後、バッテリ20を前面側から取り出す。これにより、バッテリ20がバッテリ収納部11から取り出される。よって、バッテリ収納部11内の空間が開放される。また、バッテリ20及びバッテリカバー30を取り付ける場合、上記と反対の手順を行う。すなわち、前側からバッテリ20をバッテリ収納部11に入れた後、上方向にスライドさせる。バッテリ20を取り付けた後、バッテリカバー30を上方向にスライドさせて、バッテリカバー30を取り付ける。
【0017】
(バッテリカバー30の構成)
次に、バッテリカバー30の構成について、図2を用いて説明する。図2は、バッテリカバー30を背面上方から示す斜視図である。従って、図2は、バッテリカバー30のバッテリ20側の構成が示されている。バッテリカバー30は、側面カバー部32と、下面カバー部33とを備えている。側面カバー部32は、バッテリ20の前側に配置されて、バッテリ20の前側の側面を覆う。下面カバー部33は、バッテリ20の下側に配置されて、バッテリ20の下面(底面)を覆う。下面カバー部33は、側面カバー部32の下端から紙面手前方向に延びている。従って、カメラに取り付ける配置において、カメラの右側面方向から見た場合、バッテリカバー30は、バッテリ20の前側の側面と下面とを覆うようL字型になっている。
【0018】
また、本実施の形態では、側面カバー部32が、バッテリ20の左右の側面の一部にかかるよう、側面カバー部32の端部が背面側に向かって湾曲している。側面カバー部32は、バッテリ20の側面の大部分を覆う。例えば、側面カバー部32は、後述するバッテリ20の端子接触部よりも高い位置までカバーしている。なお、下面カバー部33と側面カバー部32とは、一体的に形成されたものでもよく、別々に形成されたものでもよい。下面カバー部33と側面カバー部32とを別々に形成した場合、連結箇所に嵌合部等を設けることで、下面カバー部33と側面カバー部32とを取り付けることができる。
【0019】
下面カバー部33には、2つの第1の係止部34と、2つの第2の係止部35が設けられている。第2の係止部35は、下面カバー部33の背面側に配置されている。2つの第2の係止部35が、左右に並んで配置されている。第1の係止部34は、下面カバー部33の左右両端に配置されている。側面カバー部32には、2つの第3の係止部36と、2つの第4の係止部37が設けられている。そして、第3の係止部36、及び第4の係止部37は、それぞれ、側面カバー部32の左右両端に配置されている。第3の係止部36、及び第4の係止部37は上下に並んで配置されている。
【0020】
第1の係止部34、第2の係止部35、第3の係止部36、及び第4の係止部37は、カメラ本体10に設けられた相手方の係止片と係止するための凹部、又は凸部を有している。なお、図2では図示していないが、下面カバー部33の下側には、図1で示したノブ31が設けられている。また、ノブ31、第2の係止部35、及び第1の係止部34は、後述する係止機構の一部である。係止機構は、皿状の下面カバー部33内に配置されるなお、係止機構は、下面カバー部33に取り付けられたカバープレート38によって覆われているため、図2では、その大部分が図示されていない。
【0021】
(バッテリ20の構成)
次に、バッテリ20の構成に付いて、図3を用いて説明する。図3(a)〜図3(d)は、それぞれ、バッテリを左側、前側、右側、背面側から見たバッテリ20の平面図である。図3に示すように、バッテリ20は、ほぼ直方体形状を有している。従って、バッテリ20は、4つの側面(20a、20b、20c、20d)と、上面20eと、下面20fとを備えている。なお、ここで、カメラ本体10にバッテリ20を取り付けた場合に、カメラの背面側に配置される側面を背面20aとして説明する。バッテリ20の背面20aが、端子接触部21を備える端子形成面となる。また、カメラを正面から見た場合に、左側に配置される側面を左側面20bとし、右側に配置される側面を右側面20cとし、背面20aと対向する反対側の側面(前面)を対向側面20dとする。
【0022】
背面20aに設けられた端子接触部21は、正負の電源端子等であり、カメラ本体10側の電源端子と接触する。なお、図3では、4つの端子接触部21が設けられている例を示しているが、端子接触部21の数は特に限定されるものではない。全ての端子接触部21が、バッテリ20の一側面(背面20a)のみに配置されている。すなわち、バッテリ20の背面20a以外の左側面20b、右側面20c、対向側面20dと、下面20fと、上面20eには、端子接触部21が設けられていない。
【0023】
バッテリ20には、第5の係止部23、第6の係止部24、第7の係止部25、及び第8の係止部26が設けられている。第5の係止部23、第6の係止部24、第7の係止部25、及び第8の係止部26は、カメラ本体10に設けられた相手方の係止片と係止するための凹部、又は凸部を有している。第5の係止部23は、バッテリ20の背面20aの下端に設けられている。第5の係止部23は、左右方向における背面20aの中央近傍に配置されている。
【0024】
第6の係止部24、第7の係止部25、及び第8の係止部26は、左側面20bと右側面20cに設けられている。ここでは、2つの第6の係止部24が左右対称に配置されている。同様に2つの第7の係止部25、及び第8の係止部26が左右対称に配置されている。第6の係止部24、第7の係止部25、及び第8の係止部26は、背面20a側に配置されている。第6の係止部24、第7の係止部25、及び第8の係止部26は、上下に並んで配置されている。なお、バッテリ20は、例えば、外部の充電器に装着されることで、充電が行われる。
【0025】
(バッテリ収納部11の構成)
次に、カメラ本体10に設けられたバッテリ収納部11の構成に付いて、図4、及び図5を用いて説明する。図4は、カメラ本体10の構成を示す斜視図である。図5は、バッテリ収納部11の背面部11aの一部構成を示す正面図である。なお、図4では、説明の明確化のため、カメラ本体10からレンズユニット12を取り外した状態を示している。
【0026】
図4に示すように、バッテリ収納部11は、バッテリ20の背面20a側に配置される背面部11aと、バッテリ20の左側面20b側に配置される左側面部11bと、バッテリ20の右側面20c側に配置される右側面部11cと、バッテリ20の上面20e側に配置される上面部11eを備えている。背面部11aがバッテリ20の背面20aと対向して配置され、左側面部11bがバッテリ20の左側面20bと対向して配置され、右側面部11cがバッテリ20の右側面20cと対向して配置され、上面部11eがバッテリ20の上面20eと対向して配置される。左側面部11b、右側面部11c、上面部11eは、背面部11aから前面側に延設されている。そして、左側面部11b、右側面部11c、上面部11e、及び背面部11aによって規定された空間にバッテリ20が配設される。カメラ本体10によって、バッテリ20の背面20a、左側面20b、右側面20c、及び上面20eが覆われる。また、カメラ本体10では、バッテリ20の対向側面20d側と、下面20f側が開放しており、この開放部分からバッテリカバー30が取り付けられる。カメラ本体10に取り付けられたバッテリ20の全体が、カメラ本体10と、バッテリカバー30によって、覆われる。
【0027】
背面部11aには、第2の係止片42と、第5の係止片51と、第6の係止片52と、第7の係止片53と、第8の係止片54と、が設けられている(図5も合わせて参照)。左側面部11b、右側面部11cのそれぞれには、第1の係止片41と、第3の係止片43と、第4の係止片44とが設けられている。図5に示すように、第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54は、それぞれ2つずつ設けられている。第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54は、バッテリ20の左右両側に配置される。第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54のそれぞれは、バッテリ20の上下方向の中心線を挟んで、左右対称に配置されている。第2の係止片42、第1の係止片41、第3の係止片43、第4の係止片44は、それぞれ2つずつ設けられており、バッテリ20の左右両側に配置されている。第2の係止片42、第1の係止片41、第3の係止片43、第4の係止片44のそれぞれは、バッテリ20の上下方向の中心線を挟んで、左右対称に配置されている。
【0028】
第1の係止片41と、第2の係止片42と、第3の係止片43と、第4の係止片44とは、バッテリカバー30を係止するために設けられている。第1の係止片41は第1の係止部34と係止し、第2の係止片42は第2の係止部35と係止し、第3の係止片43は第3の係止部36と係止し、第4の係止片44は第4の係止部37と係止する。そのため、第2の係止片42、第1の係止片41、第3の係止片43、及び第4の係止片44も、相手方の係止部に応じた形状となっている。
【0029】
第5の係止片51と、第6の係止片52と、第7の係止片53と、第8の係止片54とは、バッテリ20を係止するために設けられている。第5の係止片51は第5の係止部23と係止し、第6の係止片52は第6の係止部24と係止し、第7の係止片53は第7の係止部25と係止し、第8の係止片54は第8の係止部26と係止する。そのため、第5の係止片51と、第6の係止片52と、第7の係止片53と、第8の係止片54とは、相手方の係止部に応じた形状になっている。例えば、ある係止片が凸部であるとすると、対応する係止部が凹部となっている。そして、凸部に凹部が挿入されることで、対応する係止部と係止片が係止する。
【0030】
さらに、背面部11aには、電源端子部11hが設けられている(図5参照)。電源端子部11hの各端子11iは、バッテリ20の端子接触部21と接触する。これにより、バッテリ20からの電源が供給される。例えば、電源端子部11hの各端子11iは、背面側から、バネ等によってバッテリ20に付勢されている。なお、バッテリ20の全ての端子接触部21と接触する端子11iが背面部11aに設けられた電源端子部11hに配置されている。電源端子部11は、第8の係止片54と第7の係止片53の間の高さに配置されている。
【0031】
(バッテリ20の着脱)
次に、バッテリ20を係止して、カメラ本体10に着脱するための構成について説明する。上記のように、バッテリ20は、第5の係止片51、第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54によって係止され、カメラ本体10に固定される。
【0032】
図6に示すように、第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54は、下側に突出している。なお、図6は、図5のVI−VI断面図である。第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54は、上下に並んで配置されている。そして、第6の係止部24、第7の係止部25、及び第8の係止部26は、第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54の凸部に応じた凹部を形成している。凸部が凹部に挿入されることで、対応する係止片と係止部が係止する。これにより、バッテリ20の前方向(図6中の右方向)への移動が規制される。
【0033】
また、図4に示すように、第5の係止片51は、背面部11aの下端中央に設けられている。そして、図7に示すように、第5の係止片51は、背面部11aから前面側に突出している。なお、図7は、カメラ本体10の下面図である。第5の係止片51は、バッテリ20の下側への移動を規制する。なお、第5の係止片51と第5の係止部23を、前側への移動を規制できる形状にしてもよい。
【0034】
バッテリ20をカメラ本体10から取り外す場合、ユーザが第5の係止片51に力を加える。これにより、第5の係止片51の係止が解除され、バッテリ20が下方向に移動可能になる。バッテリ20をある一定距離以上、下方向に移動させると、第6の係止片52、第7の係止片53、及び第8の係止片54の係止が解除する。すなわち、第6の係止片52、第7の係止片53、及び第8の係止片54の凸部が、第6の係止部24、第7の係止部25、第8の係止部26の凹部から離れる。これにより、バッテリ20が前方向に移動可能になる。このように、バッテリ20を下側にスライド移動させることで、バッテリ20を前側に取り出すことができるようになる。
【0035】
なお、バッテリ20をカメラ本体10に取り付ける場合、前側からバッテリ20をバッテリ収納部11まで移動させて、バッテリ20の背面20aと、バッテリ収納部11の背面部11aを当接させる。そして、バッテリ20を上方向にスライドさせる。これにより、バッテリ20が第6の係止片52、第7の係止片53、第8の係止片54と係止して、バッテリ20の前側への動きが規制される。そして、所定の装着位置まで、バッテリ20をスライド移動させた後で、ユーザが第5の係止片51に力を加える。これにより、第5の係止片51がバッテリ20を係止して、バッテリ20がカメラ本体10に固定される。このようにして、バッテリ20がカメラ本体10に装着される。カメラ本体10の前面側及び下面側が開放しているため、バッテリ20の着脱を容易に行うことができる。バッテリ20がカメラ本体10と係止され、固定される構成となっている。よって、バッテリカバー30を取り外したとしても、バッテリ20が脱落しない。
【0036】
(バッテリカバー30の着脱)
次に、バッテリカバー30を係止して、カメラ本体10に着脱するための構成について説明する。図8に示すように、第3の係止片43、及び第4の係止片44は、下側に突出している。なお、図8は、カメラ本体10の一部構成を示す左側面図である。第3の係止片43、及び第4の係止片44は、上下に並んで配置されている。また、相手方の第3の係止部36、第4の係止部37は、第3の係止片43、及び第4の係止片44の凸部に応じた凹部を有している。凸部が凹部に挿入されることで、対応する係止片と係止部が係止する。これにより、バッテリカバー30の前方向(図8中の右方向)への移動が規制される。
【0037】
第2の係止片42と第1の係止片41とは、係止機構によって、前後方向にスライド移動する。第2の係止片42と第1の係止片41により、カメラ本体10に対するバッテリカバー30の下方向の移動が規制される。以下に、第2の係止部35と第1の係止部34が設けられている係止機構60の構成について、図9を用いて説明する。図9は、係止機構60の構成を示す上面図である。図9に示すように、下面カバー部33内に、係止機構60が配置されている。係止機構60は、第2の係止部35と、第1の係止部34と、ガイド穴64と、バネ受け65と、移動プレート66と、トーションスプリング68とを備えている。なお、図9での矢印方向が、カメラの後方向になっている。
【0038】
移動プレート66は、側面カバー部32に対して、前後方向にスライド可能に取り付けられている。移動プレート66からは、第1の係止部34、第2の係止部35が上方向に延設されている。さらに、移動プレート66には、ガイド穴64が設けられている。ガイド穴64は、前後方向を長手方向とする長穴である。ガイド穴64には、下面カバー部33に設けられたガイドピン39が挿入されている。ガイド穴64の中のガイドピン39によってガイドされて、移動プレート66が前後方向にスライド移動する。
【0039】
移動プレート66の前端には、バネ受け65が設けられている。さらに、下面カバー部33には、バネ受け38が設けられている。バネ受け38とバネ受け65とには、トーションスプリング68が取り付けられている。トーションスプリング68は、2つの巻き線部68aを有している。バネ受け38とバネ受け65との間に、トーションスプリング68を設けることによって、移動プレート66が矢印方向に付勢される。そして、移動プレート66が、ストッパ(例えば、ガイド穴64の縁)と接触して、停止する。
【0040】
なお、移動プレート66は、下面カバー部33の中心を前後方向に通る中心線(図9中の点線)に対して、ほぼ左右対称になっている。第2の係止部35、第1の係止部34、ガイド穴64、バネ受け65は、それぞれ2つずつ設けられている。2つの第2の係止部35は、中心線を挟んで、左右対称に配置されている。同様に、第1の係止部34、ガイド穴64、バネ受け65も、中心線を挟んで、左右対称に配置されている。また、下面カバー部33に設けられた2つのバネ受け38も、中心線を挟んで、左右対称に配置されている。1つのトーションスプリング68が左右対称な形状になっている。具体的には、トーションスプリング68の2つの巻き線部68aは、中心線を挟んで、対称に配置される。巻き線部68aの巻き軸は、上下方向に沿って配置されている。トーションスプリング68の両端は、それぞれバネ受け65に取り付けられている。一方、2つの巻き線部68aの間の箇所で、トーションスプリング68が、2つのバネ受け38に取り付けられている。トーションスプリング68の弾性力が、バネ受け38とバネ受け65との間に発生する。このようなトーションスプリング68を設けることで、係止機構60の薄型化、小型化、軽量化を図ることができる。
【0041】
また、移動プレート66には、係止を解除するためのノブ31が設けられている。例えば、ノブ31は、2つのガイド穴64の中間に配置されている。ノブ31は、下側に突出しており、下面カバー部33の下側に露出している(図1(b)も合わせて参照)。これにより、バッテリカバー30をカメラ本体10に取り付けた状態で、ユーザがノブ31に力を与えることができる。ノブ31を前側に動かすことで、移動プレート66が移動する。すなわち、ユーザがトーションスプリング68の弾性力と反対方向の力を与えることで、トーションスプリング68が収縮する。これにより、移動プレート66に設けられた第2の係止部35、第1の係止部34が前方向(矢印方向と反対方向)に移動する。
【0042】
次に、係止機構60の係止動作について、を用いて説明する。図10(a)〜図10(d)は、係止機構60の係止動作を模式的に示す側面図である。なお、図10では、説明の簡略化のため、一部の構成に付いて、省略して図示している。例えば、第1の係止片41、及び第2の係止片42を固定している側面カバー部32、下面カバー部33が省略されている。図10では、上下方向が、カメラの上下方向である。また、図10の左右方向が、カメラの前後方向に相当する。図9で示したトーションスプリング68の弾性力が、矢印Aの方向に、発生している。移動プレート66に設けられた第2の係止部35、第1の係止部34が、矢印Aの方向に付勢されている。なお、矢印Aの方向は上記の通り、カメラの前側から後側に向かう方向である。
【0043】
図10(a)に示すように、第2の係止部35、第1の係止部34は、移動プレート66から、上方に突出している。そして、第1の係止部34の上端には、後側に突出した第1のツメ部34aが設けられている。同様に、第2の係止部35の上端には、後側に突出した第2のツメ部35aが設けられている。第1の係止片41には、第1のツメ部34aに対応する第1の凹部41aが設けられている。第2の係止片42には、第2のツメ部35aに対応する第2の凹部42aが設けられている。第1のツメ部34aの上側には傾斜面34bが設けられている。同様に、第1の係止片41の下面の一部は、傾斜面41bとなっている。具体的には、上から下に向かうにつれて、後側(図10中の右側)になるような傾斜面34b、傾斜面41bが設けられている。第1のツメ部34aの傾斜面34bと第1の係止片41の傾斜面41bとは、平行になっている。
【0044】
バッテリカバー30が取り外されている状態では、図10(a)に示すように、第2の係止部35、及び第1の係止部34がそれぞれ、第2の係止片42、及び第1の係止片41から離間している。バッテリカバー30を所定の位置から上方向(白抜き矢印方向)に移動させると、図10(b)に示すように、第1の係止片41と第1の係止部34が当接する。具体的には、第1のツメ部34aの傾斜面34bと第1の係止片41の傾斜面41bが当接する。
【0045】
図10(b)に示す状態から、さらにバッテリカバー30に上方向に移動させていくと、第1の係止部34が傾斜面41bに沿ってスライドする。すなわち、バッテリカバー30を移動させるための上方向の力が、傾斜面41bによって、前方向の力に変換される。トーションスプリング68の後方向(矢印Aの方向)の弾性力に逆らって、移動プレート66が前側(矢印Aと反対方向)に移動する。従って、傾斜面34bと傾斜面41bが接触している間は、バッテリカバー30を上方向に移動するにつれて、トーションスプリング68が収縮していく。
【0046】
さらに、バッテリカバー30を上方向に移動させて、第1のツメ部34aを第1の凹部41aに挿入可能な高さまで移動させると、図10(c)に示すようになる。この状態では、傾斜面34bと傾斜面41bが離間する。従って、トーションスプリング68の弾性力によって、移動プレート66が右側に移動する。これにより、図10(d)に示すように、第1のツメ部34aが第1の凹部41aに挿入する。第1の係止片41と第1の係止部34が係止する。さらに、第1のツメ部34aの係止動作と連動して、第2のツメ部35aが第2の凹部42aに挿入する。これにより、図10(d)に示すように、第2の係止片42と第2の係止部35が係止する。
【0047】
第1の係止部34と第2の係止部35と移動プレート66が一体的に形成されているため、第1の係止部34が第2の係止部35と同じ方向に同じ距離だけ、前後移動する。換言すると、スライド移動中に、第1の係止部34が第1の係止片41と当接して、前側に移動するメインロックとなり、第2の係止部35が第1の係止部34に連動して動作するサブロックとなる。このように係止機構60が係止動作を行うことで、バッテリカバー30がカメラ本体10に係止する。また、バッテリカバー30を上方向に移動させている間、第2の係止部35が第2の係止片42と接触しない構成となっている。これにより、スライド中に生じる摩擦を低減することができる。よって、弱い力でも、速やかな動作が可能になる。
【0048】
なお、バッテリカバー30をカメラ本体10から取り外す場合、上記と逆の順、すなわち、図10(d)、図10(c)、図10(b)、図10(a)の順で動作する。具体的には、図10(d)に示す係止状態から、ユーザがノブ31を前側にスライドさせる。これにより、移動プレート66が左方向にスライドして、図10(c)に示す構成となる。この状態では、第2のツメ部35aが第2の凹部42aの外側に出ており、かつ第1のツメ部34aが第1の凹部41aの外側に出ている。従って、係止機構60の係止が解除され、バッテリカバー30が下方向にスライド可能になる。図10(c)に示す状態で、ユーザがバッテリカバー30を下方向に移動すると、図10(b)に示すようになる。係止機構60の係止を解除して、下方向にスライドさせている間は、傾斜面34bと傾斜面41bとが接触している。よって、ユーザがバッテリカバー30に前方向の力を与えてなくても、第1のツメ部34aと第2のツメ部35aがそれぞれ、第1の凹部41aと第2の凹部42aに挿入されない。また、トーションスプリング68により移動プレート66が後側に付勢されている。よって、傾斜面34bと傾斜面41bが当接した状態で、第1の係止部34が傾斜面41bに沿ってスライドしていく。さらに、ユーザが、バッテリカバー30を下方向に移動させると、図10(a)に示す状態となり、バッテリカバー30をカメラ本体10から取り外すことができる。
【0049】
また、本実施の形態では、下面カバー部33と側面カバー部32の材料として、例えば、ガラス入り樹脂、より具体的には、ガラスを含むPC(ポリカーボネイト)樹脂を用いることができる。このようにすることで、軽量、かつ高剛性のバッテリカバー30を実現することができる。ここでは、ガラスを20%含有したPC樹脂を用いている。さらに、第1〜第8の係止部及び係止片の一部または全部の材料として、高摺動性の樹脂、より具体的には、POM(ポリアセタール)樹脂を用いることができる。相手方の係止片又は係止部と接触する部分にPOM(ポリアセタール)樹脂を用いることで、摺動性、及び耐久性を向上することができる。また、上記の材料に限らず、公知のABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂、又はポリカABS樹脂を用いても良い。
【0050】
本実施形態では、2つの第1の係止部34と、2つの第2の係止部35とで、バッテリカバー30の下方向の移動を規制している。すなわち、バッテリカバー30のスライド移動と反対方向の移動を規制する係止部が4箇所設けられている。同様に、2つの第3の係止部36と、2つの第4の係止部37とで、バッテリカバー30の前方向の動作を規制している。このようにすることで、カメラ本体10に対してバッテリカバー30を確実に固定することができる。もちろん、これら以外の係止部をさらに設けることも可能である。
【0051】
上記のように、本実施形態では、バッテリカバー30が、カメラ本体10に取り付けられたバッテリ20の、端子接触部21が設けられた背面20aと対向する対向側面20dと、背面20a及び対向側面20dの間の下面20fと、を覆っている。端子接触部21が一側面(背面20a)に設けられたバッテリ20を容易にカバーすることができる。よって、使用中のバッテリの脱落や、バッテリの損傷等を防止することができる。さらに、バッテリカバー30のデザインによっては、意匠性を高めることができる。
【0052】
また、上記の係止機構60を用いることで、確実かつ簡便にバッテリカバー30を取り付けることができる。例えば、上記の係止機構60では、スライド移動中にカメラ本体10と当接することで第1の方向(前方向)に移動する第1の係止部34と、第1の係止部34の第1の方向の移動に連動する第2の係止部35と、を備えている。第1の係止部34と、第2の係止部35が、第1の方向と反対方向に突出する第1のツメ部34a、第2のツメ部35aを備えている。これにより、上方向にバッテリカバー30をスライド移動させるだけで、前後方向の係止動作を行うことができる。よって、下方向への移動が規制され、簡便かつ確実にバッテリカバー30を取り付けることができる。
【0053】
また、第1の係止部34及び第2の係止部35のそれぞれが、2つ設けられている。2つの第2の係止部35が、2つの第1の係止部34と連動して、第1の方向に移動する。2つの第1の係止部34と、2つの第2の係止部35が、第1の方向に移動した後、第1の方向と反対方向に移動する。こうすることで、第1のツメ部34aと第2のツメ部35aが、第1の凹部41a及び第2の凹部42aにそれぞれ挿入される。第1の係止部34、及び第2の係止部35がそれぞれ第1の係止片41、及び第2の係止片42と係止するため、確実にバッテリカバー30を取り付けることができる。
【0054】
第1の係止部34と第2の係止部35とを第1の方向と反対方向(後方向)に付勢するトーションスプリング68が設けられている。これにより、バッテリカバー30を小型にすることができる。本実施の形態では、バッテリカバー30には、バッテリ20の対向側面20dを覆う側面カバー部32が設けられている。そして、側面カバー部32には、カメラ本体10に対するバッテリカバー30の第1の方向の動きを規制する第3の係止部36と第4の係止部37が設ける。そして、第3の係止部36と第4の係止部37が、スライド移動方向に並んで配置されている。第3の係止部36と第4の係止部37が、それぞれ、第3の係止片43と第4の係止片44と係止することで、バッテリカバー30を確実かつ容易に装着することができる。
【0055】
係止機構60が、バッテリ20の下面を覆う下面カバー部33に取り付けられていてもよい。こうすることで、薄型化を図ることができる。係止機構60には、第1の係止部34と第2の係止部35の係止を開放するノブ31が設けられていてもよい。こうすることで、簡便に係止を開放することができる。上記のバッテリカバー30により、端子接触部21が一側面に設けられているバッテリ20をカバーすることができる。さらに、上記のバッテリカバー30は、カメラ本体10と係止して、固定されるバッテリ20のバッテリカバー30に好適である。
【0056】
なお、上記の説明では、ユーザがバッテリ20、バッテリカバー30を移動させることで、取り付けを行ったが、カメラ本体10に対してバッテリ20、及びバッテリカバー30を相対的に移動させるものであればよい。例えば、バッテリ20を取り付ける際、バッテリ20に対してカメラ本体10を移動させても良く、さらには、カメラ本体10とバッテリ20の両方を近づけるように移動させても良い。上記の説明では、トーションスプリング68を用いて、弾性力を発生させたが、その他の弾性部材を用いてもよい。さらには、第1の係止部34、第2の係止部35、第1の係止片41、第2の係止片42が、弾性を有する樹脂部材等で形成されていても良い。
【符号の説明】
【0057】
10 カメラ本体
11 バッテリ収納部
11a 背面部
11b 左側面部
11c 右側面部
11e 上面部
11h 電源端子部
11i 端子
12 レンズユニット
13 表示部
14 操作部
20 バッテリ
20a 背面
20b 左側面
20c 右側面
20d 対向側面
20e 上面
20f 下面
21 端子接触部
23 第5の係止部
24 第6の係止部
25 第7の係止部
26 第8の係止部
30 バッテリカバー
31 ノブ
32 側面カバー部
33 下面カバー部
34 第1の係止部
34a 第1のツメ部
35 第2の係止部
35a 第1のツメ部
36 第3の係止部
37 第4の係止部
38 バネ受け
39 ガイドピン
41 第1の係止片
41a 第1の凹部
41b 傾斜面
42 第2の係止片
42a 第2の凹部
43 第3の係止片
44 第4の係止片
51 第5の係止片
52 第6の係止片
53 第7の係止片
54 第8の係止片
60 係止機構
63 バネ受け
64 ガイド穴
65 バネ受け
66 移動プレート
68 トーションスプリング
68 巻き線部
69 カバープレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源が供給される端子を有する機器本体と、
前記機器本体に対して着脱可能に設けられ、前記機器本体の前記端子と接触する端子接触部が一側面に設けられたバッテリと、
前記機器本体に対して着脱可能に設けられ、前記機器本体に取り付けられたバッテリの、前記端子接触部が設けられた一側面と対向する対向側面と、前記一側面及び対向側面の間の底面と、を覆うバッテリカバーと、を備える電子機器。
【請求項2】
前記バッテリカバーを前記機器本体に取り付けるために、前記機器本体に対して前記バッテリカバーを相対的にスライド移動させることで、前記機器本体と係止する係止機構がバッテリカバーに設けられ、
前記係止機構が、
前記スライド移動中に前記機器本体と当接することで第1の方向に移動する第1の係止部と
前記第1の係止部の前記第1の方向の移動に連動する第2の係止部と、を備え、
前記第1及び第2の係止部が、前記第1の方向と反対方向に突出したツメ部を備えている請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1の係止部及び前記第2の係止部のそれぞれが、2つ設けられ、
2つの前記第1の係止部と、2つの前記第2の係止部が連動して、前記第1の方向に移動し、
2つの前記第1の係止部と、2つの前記第2の係止部が、前記第1の方向に移動した後、前記第1の方向と反対方向に移動することで、前記第1及び第2のツメ部が、前記機器本体に設けられた第1及び第2の凹部にそれぞれ挿入されることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1の係止部と前記第2の係止部とを前記第1の方向と反対方向に付勢するトーションスプリングを、さらに備える請求項2、又は3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記バッテリカバーには、前記対向側面を覆う側面カバー部が設けられ、
前記側面カバー部には、前記機器本体に対する前記バッテリカバーの第1の方向の動きを規制する第3の係止部と第4の係止部が設けられ、
前記第3の係止部と第4の係止部が、スライド移動方向に並んで配置されている請求項2乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記係止機構が、前記バッテリカバーの前記底面を覆う底面カバー部に取り付けられている請求項2乃至5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記係止機構には、前記第1の係止部と前記第2の係止部の係止を開放するノブが設けられている請求項2乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記バッテリが前記機器本体と係止して、固定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−164569(P2012−164569A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25097(P2011−25097)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】