説明

電子機器

【課題】モニタユニットを備えた、ユーザにとって操作し易い電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、表示パネルを有するモニタユニットを含む表示部と、表示部を収納できる空間を有し、表示部を摺動自在に支持するスライドユニットと、表示部の摺動方向においてスライドユニットに隣接するスライドピースであって、表示部を摺動自在に支持するスライドピースとを備え、表示部は、スライドユニットの空間に収納された収納位置と、スライドユニットから引き出された引き出し位置との間を摺動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はモニタユニットを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の分野において、表示パネルを有するモニタユニットを備えたデジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、およびポータブルDVDプレーヤーなどが普及している。例えば、特許文献1は、使用時には見易い位置に配置でき、未使用時には視界の妨げとならず操作上の邪魔にならない位置に収納可能な表示部を備えた撮像装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−244801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、モニタユニットを備えた、ユーザにとって操作し易い電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本開示における電子機器は、表示パネルを有するモニタユニットを含む表示部と、表示部を収納できる空間を有し、表示部を摺動自在に支持するスライドユニットと、表示部の摺動方向においてスライドユニットに隣接するスライドピースであって、表示部を摺動自在に支持するスライドピースとを備え、表示部は、スライドユニットの空間に収納された収納位置と、スライドユニットから引き出された引き出し位置との間を摺動する。
【0006】
(2)本開示における電子機器は、表示パネルを有するモニタユニットと、モニタユニットの一端に設けられた回転機構ユニットと、モニタユニットおよび回転機構ユニットを収納できる空間を有し、モニタユニットおよび回転機構ユニットを摺動自在に支持するスライドユニットとを備え、モニタユニットおよび回転機構ユニットは、スライドユニットの空間に収納された収納位置と、スライドユニットから引き出された引き出し位置との間を摺動し、モニタユニットは、表示パネルの、モニタユニットおよび回転機構ユニットの摺動方向に平行な中心線からオフセットされた位置にある回転軸の周りを回転機構ユニットに対して回転できるように、回転機構ユニットによって回転自在に支持される。
【発明の効果】
【0007】
本開示における電子機器によれば、モニタユニットを備えた、ユーザにとって操作し易い電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】例示的な実施の形態1におけるムービーカメラ100の外観図である。
【図2】例示的な実施の形態1におけるムービーカメラ100のシステム構成図である。
【図3】例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の引き出し時のムービーカメラ100の外観図である。
【図4】例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の正転使用時のムービーカメラ100の外観図である。
【図5】例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の反転使用時のムービーカメラ100の外観図である。
【図6】例示的な実施の形態1におけるスライドモニタユニット140とモニタ収納部137の分解斜視図である。
【図7】(A)〜(C)は例示的な実施の形態1におけるスライドピース142を説明するための図である。
【図8】例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の分解斜視図である。
【図9】例示的な実施の形態1におけるヒンジユニット147の分解斜視図である。
【図10】例示的な実施の形態1におけるスライドユニット144の分解斜視図である。
【図11】(A)〜(D)は例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の摺動機構を説明するための図である。
【図12】(A)〜(C)は例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の引き出し時および収納時のクリック機構を説明するための図である。
【図13】(A)および(B)は例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の引き出しの検出を説明するための図である。
【図14】(A)〜(E)は例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141のロック機構を説明するための図である。
【図15】(A)〜(C)は例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の回転機構を説明するための図である。
【図16】例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の正転使用時のムービーカメラ100の側面図である。
【図17】(A)〜(D)は例示的な実施の形態2におけるモニタユニット141の摺動機構を説明するための図である。
【図18】(A)および(B)は例示的な実施の形態1におけるモニタユニット141の反転の検出を説明するための図である。
【図19】(A)および(B)は例示的な実施の形態3におけるモニタユニットを備えたポータブルDVDプレーヤー302を説明するための図である。
【図20】従来のムービーカメラの外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0010】
〔実施の形態1〕
以下、図1〜16および図18を参照しながら、実施の形態1を説明する。
【0011】
〔1−1.構成〕
〔1−1−1.ムービーカメラの構成〕
図1を参照しながら、実施の形態1にかかるムービーカメラ100の全体構成を説明する。図1は、ムービーカメラ100の外観図である。
【0012】
実施の形態1に係るムービーカメラ100は、レンズ部110と、カメラボディ部120と、ハンドル部130とを備えている。
【0013】
ハンドル部130は、カメラボディ部120の上部に設けられている。ハンドル部130は、その上面において、音声を録音するためのマイク131と、外付けのマイクが接続可能な接続端子132と、アクセサリを取り付け可能なシュー133と、把持可能なハンドル135とを有する。
【0014】
また、図1に示すムービーカメラ100の、操作部122が設けられた側面とは反対側の図示されていない側面に、カメラボディ部120は、グリップ部(不図示)を有している。ユーザは、撮影状況に応じて、ハンドル135、又はグリップ部を把持することによりムービーカメラ100を支持し、撮影を行うことができる。
【0015】
なお、ユーザは不図示のグリップ部を右手で把持するとき、ムービーカメラ100の重量を支えるために、左手をマニュアル操作リング111の付近に添えることができる。これにより、ユーザは、ムービーカメラ100の重量を支えながら、姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
【0016】
ハンドル部130の後部には、EVF(電子ビューファインダ)136が設けられている。また、ハンドル部130の先端の下面には、スライドモニタユニット140を収納することが可能なモニタ収納部137が設けられている。
【0017】
スライドモニタユニット140は、スライドモニタユニット140の長辺がハンドル部130の長手方向に垂直になるように、モニタ収納部137に収納される。これにより、ハンドル部130の先端部の上面に、広く部材の配置スペースを確保することができる。そして、マイク131、シュー133、操作部134等、多数の部材を配置することができる。
【0018】
以下、図1及び図2を参照しながら、レンズ部110およびカメラボディ部120の構成をそれぞれ説明する。図2は、ムービーカメラ100のシステム構成図である。
【0019】
レンズ部110は、複数枚のレンズを有する光学系201と、レンズ駆動部202と、絞り203と、手動でズーム操作及び画質調整を行うためのマニュアル操作リング111とを備えている。
【0020】
カメラボディ部120は、撮像素子204と、A/Dコンバータ205と、信号処理部206と、コントローラ207と、カードスロット208と、操作部122とを有する。また、カメラボディ部120は、ムービーカメラ100の各部に電源供給するバッテリ121を含む。
【0021】
尚、ハンドル部130に設けられた、マイク131、接続端子132、シュー133、操作部134、およびEVF136は、カメラボディ部120内のコントローラ207に電気的に接続されている。これにより、カメラボディ部120内のコントローラ207は、カメラボディ部120の内部に設けられた電気部材のみならず、ハンドル部に設けられた電気部材も制御することができる。
【0022】
以下、図2に示すシステム構成の各構成要素について詳細に説明する。
【0023】
光学系201は、ズームレンズおよびフォーカスレンズを含む。ズームレンズを光軸に沿って移動させることにより、被写体像が拡大、縮小される。また、フォーカスレンズを光軸に沿って移動させることにより、被写体像の焦点位置が調整される。
【0024】
レンズ駆動部202は、光学系201に含まれる各種レンズを駆動する。レンズ駆動部202は、例えばズームレンズを駆動するズームモータと、フォーカスレンズを駆動するフォーカスモータとを含む。
【0025】
絞り203は、ユーザの設定に応じて、または自動で絞り203の開口部の大きさを調整し、透過する光の量を調整する。
【0026】
撮像素子204は、光学系201によって形成された被写体像に基づいて撮像信号(アナログ信号)を生成する。撮像素子204は、例えば露光、転送、電子シャッタの各種動作を行う。撮像素子204は、例えばCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサで実現できる。
【0027】
A/Dコンバータ205は、撮像素子204によって生成された撮像信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。
【0028】
信号処理部206は、A/Dコンバータ205によって生成されたデジタル信号に各種処理を施す。例えば、信号処理部206は、デジタル信号に対して、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、傷補正の各種処理を行う。
【0029】
また、信号処理部206は、例えば、画像データを、H.264規格およびMPEG2規格に準拠した圧縮形式により圧縮する。そして、信号処理部206は、表示パネルユニット161(以降は、表示パネル161と称する場合がある)に表示するための画像データと、メモリカード209に格納するための画像データとを生成する。信号処理部206は、DSPなどで実現できる。
【0030】
信号処理部206は、マイク131によって取得された音声信号に対して、ノイズ除去処理などの各種処理を行う。
【0031】
また、信号処理部206は、音声データを、例えば、MPEG4Audio規格およびAC3規格に準拠した圧縮形式により圧縮する。そして、信号処理部206は、メモリカード209に格納するための音声データを生成する。
【0032】
コントローラ207は、ムービーカメラ100の全体を制御する中央演算処理ユニット(CPU)である。
【0033】
また、コントローラ207は、検出部210の検出結果に応じて、表示パネル161における画像表示を制御する。コントローラ207は、マイコンなどで実現できる。
【0034】
カードスロット208は、メモリカード209を着脱することが可能である。カードスロット208は、機械的及び電気的にメモリカード209と接続可能なインターフェース(I/F)である。メモリカード209は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどを内部に含み、信号処理部206により生成された画像ファイル等のデータを格納することが可能である。
【0035】
マイク131は集めた音声を電気信号に変換する。
【0036】
検出部210は、モニタユニット141の摺動位置および回転位置を検出する。検出部210は、スライド検知センサ182aと反転検知センサ182bとを含む。スライド検知センサ182aおよび反転検知センサ182bは、例えば磁気センサで実現できる。
【0037】
操作部122および134は、ユーザからの操作を受け付けるユーザーインターフェースの総称である。操作部122および134は、例えばユーザからの操作を受け付ける十字キーおよび決定釦を有する。
【0038】
表示パネルユニット161は、撮像素子204で撮像した被写体に基づく画像データが示す画像(スルー画像)、およびメモリカード209から読み出した画像データが示す画像を表示することが可能である。
【0039】
また、表示パネルユニット161は、ムービーカメラ100の各種設定を行うための各種メニュー画面等も表示することが可能である。
【0040】
図3は、モニタユニット141の引き出し時のムービーカメラ100の外観図である。ユーザは、モニタユニット141の先端に設けられた引き出しリブ166を用いて、モニタ収納部137からモニタユニット141を引き出す。
【0041】
図3に示すように、モニタユニット141を使用するときには、モニタユニット141はハンドル135の長手方向に垂直にスライドし、モニタ収納部137から引き出される。
【0042】
図4は、モニタユニット141の正転使用時のムービーカメラ100の外観図である。ユーザは、モニタユニット141をモニタ収納部137から引き出した後、モニタユニット141を所定の方向に一定角度回転させることによって、モニタユニット141を、図4に示すように、表示パネル161がユーザ側を向いた位置(正転位置)に配置することができる。これにより、ユーザは、モニタユニット141の表示パネル161に表示される撮影画像を確認しながら、撮影を行うことができる。
【0043】
図5は、モニタユニット141の反転使用時のムービーカメラ100の外観図である。ユーザは、モニタユニット141を正転位置から180度回転させることにより、モニタユニット141を、図5に示すような反転位置に配置することができる。このとき、モニタユニット141の表示パネル161は、被写体に向いている。これにより、例えば被写体が人物であった場合は、その人物は、自分の撮影画像を確認しながら撮影を行うことができる。
【0044】
従来の技術では、ムービーカメラの操作性が十分に高くない場合がある。その理由の1つは、図20に示すように、ムービーカメラがモニタユニットをカメラボディ部の側面に備えているためである。
【0045】
本願発明者らは、モニタユニットがカメラボディの側面に設けられている場合には、以下の問題が生じることを見出した。すなわち、モニタユニット使用時(モニタユニットがカメラボディに対して開いている状態)に、マニュアル操作リング111がユーザから見て、モニタユニットの背部に隠れてしまう。
【0046】
また、ユーザが肩でムービーカメラを支持しながら撮影する場合、ユーザとモニタユニットとの間の距離が近くなり、モニタが見辛くなる。
【0047】
本実施の形態1に係るムービーカメラ100によれば、モニタユニット141をハンドル部130における先端の下面に配置することにより、使用時にはモニタユニット141を見やすい位置に配置でき、マニュアル操作リング及び各種の操作性が向上する。
【0048】
また、未使用時にはモニタユニット141はモニタ収納部137に収納されるため、モニタユニット141はモニタ収納部137によって保護され、また持ち運びの邪魔にもならない。
【0049】
〔1−1−2.スライドモニタユニット、およびモニタ収納部の構成〕
以下、図6を参照しながら、スライドモニタユニット140およびモニタ収納部137の構成を説明する。
【0050】
図6は、スライドモニタユニット140とモニタ収納部137の分解斜視図である。スライドモニタユニット140は、モニタユニット141と、ヒンジユニット147と、スライドピース142と、スライドユニット144とを有している。
【0051】
ヒンジユニット147は、モニタユニット141とビス留め等により組み合わされるように構成されている。ヒンジユニット147は回転機構を有しているため、モニタユニット141は、ヒンジユニット147に対して回転することができる。
【0052】
モニタユニット141は両側面にモニタ溝150(150a、150b)を有している。また、ヒンジユニット147は両側面にヒンジ溝151(151a、151b)を有している。モニタユニット141と、ヒンジユニット147とが組み合わさると、モニタ溝150aはヒンジ溝151aと一直線の溝を形成する。同様に、モニタ溝150bはヒンジ溝151bと一直線の溝を形成する。
【0053】
モニタ収納部137は、収納ケース145と、ハンドル上ユニット146とを有する。収納ケース145と、ハンドル上ユニット146とが組み合わさることにより、ボックス状の収納スペースができる。モニタ収納部137は、この収納スペースに、スライドモニタユニット140を収納する。
【0054】
ハンドル上ユニット146の上面には、マイク131、シュー133、接続端子132、操作部134などの部材を設けることができる。これらの部材は、スライドユニット144の上面に配置された基板を介して、カメラボディ部120のコントローラ207と電気的に接続されている。これにより、コントローラ207は、これらの部材を電気的に制御することができる。
【0055】
〔1−1−3.スライドピースの構成〕
図6および図7を参照しながら、スライドピース142の構成について説明する。図7(A)はモニタユニット141が引き出される側から見た矩形状のスライドピース142の正面図である。図7(B)はモニタユニット141が引き出される側から見た矩形の一辺が存在しない形状を有するスライドピース142の正面図である。図7(C)は図7(B)に示す矩形の一辺が存在しない形状を有するスライドピース142のA-A’線断面図である。
【0056】
スライドピース142は、内側の両側面に、凹形状を有する溝153(153a、153b)を有する。また、スライドピース142は、内側の両側面の溝153(153a、153b)に隣接する位置であって、モニタユニット141が引き出される側の位置に、リブ152(152a、152b)を有する。
【0057】
スライドピース142のリブ152(152a、152b)は、モニタユニット141とヒンジユニット147とから形成された一直線の溝と、モニタユニット141およびヒンジユニット147が摺動可能なように係合する。
【0058】
実施の形態1では、スライドピース142の形状は、図6や図7(A)に示すような矩形状である。しかし、スライドピース142はこのような形状に限定されない。例えば、スライドピース142の形状は、図7(A)に示すような矩形状でなく、図7(B)および(C)に示すような矩形の一辺が存在しない形状であってもよい。このような形状でも、スライドピース142はモニタユニット141およびヒンジユニット147を摺動自在に支持できる。また、スライドピース142が矩形の一辺が存在しない形状の場合には、スライドピース142は、図7(B)に示す天地の向きとは逆向きに電子機器に設けられてもよい。
【0059】
〔1−1−4.モニタユニットの構成〕
図8は、モニタユニット141の分解斜視図である。モニタユニット141は、モニタ上ケース160と、映像の表示部である表示パネルユニット161と、モニタ下ケース162と、反転検知磁石163とを有する。
【0060】
モニタ上ケース160は、その外側の両側面にモニタ溝150(150a、150b)を有する。モニタ下ケース162は、反転検知磁石163を収納する磁石ポケット164と、ユーザがモニタユニット141をモニタ収納部137から引き出すための、取手である引き出しリブ166とを有する。
【0061】
表示パネルユニット161は、モニタ上ケース160と、モニタ下ケース162との間に収納される。モニタ下ケース162は、面がくり抜かれた枠形状であり、表示パネルユニット161の表示面が外部に露出するように形成されている。
【0062】
モニタユニット141は、一面に表示パネル161を有している。モニタユニット141の表示パネル161は、カメラボディ部120内のコントローラ207と電気的に接続されており、当該コントローラ207により表示パネル161における画像表示の制御が行なわれる。
【0063】
〔1−1−5.ヒンジユニットの構成〕
図9は、ヒンジユニット147の分解斜視図である。ヒンジユニット147は、ヒンジ上ケース170、鋼球173(173a、173b)、ロックスプリング174(174a、174b)、回転ヒンジユニット172、スライド検知磁石175、およびヒンジ下ケース171を有している。
【0064】
ヒンジ上ケース170は、磁石ポケット176、孔178(178a、178b)、および鋼球孔179(179a、179b)を有している。ヒンジ上ケース170は、回転ヒンジユニット172を内部に収納した状態で、ヒンジ下ケース171と組み合わさる。
【0065】
回転ヒンジユニット172は、回転板165、ロックピン177(177a、177b)、および回転軸180を有している。
【0066】
ヒンジ下ケース171は、外側の両側面に、矩形状リブ155(155a、155b)と、矩形状リブ155に併設するヒンジ溝151(151a、151b)とを有する。
【0067】
〔1−1−6.スライドユニットの構成〕
図10は、スライドユニット144の分解斜視図である。スライドユニット144は、基板143、ロックピン183(183a、183b)、ロックスプリング184、ロックアングル185、ロックボタン187、スライドフレーム189、およびレール192(192a、192b)を有する。
【0068】
基板143は、ハンドル部130に設けられた操作部134とカメラボディ部120内のコントローラ207とを電気的に接続するための基板である。基板143は、スライドフレーム189の上面に、例えばビス留めにより装着される。
【0069】
レール192(192a、192b)は、スライドフレーム189の内側の両側面にそれぞれ嵌合される。
【0070】
また、基板143には、スライド検知センサ182a、反転検知センサ182bが設けられている。スライド検知センサ182aおよび反転検知センサ182bは、カメラボディ部120内のコントローラ207と電気的に接続されている。このため、カメラボディ部内のコントローラ207は、スライド検知センサ182aおよび反転検知センサ182bの検出結果をそれぞれ認識することができる。
【0071】
ロックアングル185は、ロック受け188(188a、188b)、摺動孔186(186a、186b)を有する。ロックアングル185は、スライドフレーム189に組み合わされる。
【0072】
このとき、ロックスプリング184は、ロックアングル185とスライドフレーム189のそれぞれの係止部を結んで装着される。ロックアングル185は、スライドフレーム189に装着された状態で、ロックピン183(183a、183b)が、摺動孔186(186a、186b)を介して、スライドフレーム189の対応する孔に嵌まるように構成されている。
【0073】
摺動孔186の開口は小判型の形状をしており、その長手方向の長さは、ロックピン183の口径よりも長くなるように構成されている。そのため、ロックアングル185が摺動したときに、摺動孔186に対するロックピン183の相対的な位置が移動する。
【0074】
スライドフレーム189は、上面における両側の前後2箇所(計4箇所)にそれぞれ孔190(190a、190b、190A、190B)を有する。後述するクリック機構の説明のため、孔190aと、孔190Aとを結んだ軌跡をボール軌跡191aと称する。同様に、孔190bと、孔190Bとを結んだ軌跡をボール軌跡191bと称する。
【0075】
〔1−2.動作〕
〔1−2−1.モニタユニットの動作〕
図6および図11を参照しながら、モニタユニット141の摺動機構を説明する。
【0076】
図11は、モニタユニット141の摺動機構を説明するための図である。図11(A)は、スライドピース142と、レール192(192a、192b)とが収納ケース145に嵌合している状態の断面図である。
【0077】
図11(B)はモニタユニット141の収納位置における、リブ(152、155)と溝(150、151、153、154)との係合関係を説明するための図である。図11(C)はモニタユニット141の収納位置と引き出し位置との間の中間位置における、リブ(152、155)と溝(150、151、153、154)との係合関係を説明するための図である。図11(D)はモニタユニット141の引き出し位置における、リブ(152、155)と溝(150、151、153、154)との係合関係を説明するための図である。
【0078】
図11(A)に示すように、嵌合状態において、スライドピース142とレール192とは密接している。すなわち、スライドピース142はモニタユニット141の摺動方向においてレール192を有するスライドユニット144に隣接する。
【0079】
このため、スライドピース142が有する溝153(153a、153b)と、レール192(192a、192b)が有する溝154(154a、154b)とは一直線に連続した溝を形成する。また、図11(B)〜(D)に示すように、モニタユニット141のモニタ溝150(150a、150b)と、ヒンジユニット147のヒンジ溝151(151a、151b)とは一直線に連続した溝を形成する。
【0080】
スライドピース142のリブ152(152a、152b)は、モニタユニット141とヒンジユニット147とから形成された一直線の溝と、モニタユニット141およびヒンジユニット147が摺動自在なように係合し、ヒンジユニット147の矩形状リブ155(155a、155b)は、スライドピース142とレール192とから形成された一直線の溝と、摺動自在に係合する。
【0081】
モニタユニット141と、ヒンジユニット147との一体ユニット(以降は、表示部301と称する場合がある)は、スライドピース142のリブ152(152a、152b)とヒンジユニット147の矩形状リブ155(155a、155b)とによって支持されることにより、収納位置と引き出し位置との間を摺動する。
【0082】
ここで、収納位置とは、モニタユニット141がスライドユニット144の空間に収納されたときの、モニタユニット141の位置である。また、引き出し位置とは、モニタユニット141がスライドユニット144から引き出されたときの、モニタユニット141の位置である。
【0083】
図11(B)〜(D)に示すように、ユーザが引き出しリブ166を用いてモニタユニット141を引き出すことにより、モニタユニット141は、モニタ収納部137に収納された状態から、非収納状態(取り出された状態)に遷移する。すなわち、モニタユニット141は、収納位置から引き出し位置にスライド移動する。
【0084】
これにより、表示パネル161がモニタユニット141の下面に設けられている場合でも、表示部301が摺動するときに、表示パネル161はモニタ収納部137の内面に擦れて傷つかない。また、表示部301が摺動するとき、表示部301の上下へのガタツキを低減できる。
【0085】
図11(B)に示すように、モニタユニット141の収納状態(収納位置)において、矩形状リブ155(155a、155b)は、溝154(154a、154b)の、スライドピース142とは反対側の末端に位置している。
【0086】
このとき、モニタユニット141と、ヒンジユニット147とで構成される一体ユニットは、モニタ収納部137の奥まで収納された状態となっている。また、モニタユニット141とヒンジユニット147との接合面は、外部に露出していない。したがって、モニタユニット141をヒンジユニット147に対して回転させようとユーザが力を加えても、モニタ溝150とリブ152とは係合しているため、モニタユニット141は回転しない。すなわち、ヒンジユニット147に対するモニタユニット141の回転は制限されている。
【0087】
図11(D)に示すように、モニタユニット141が引き出し位置に引き出されると、矩形状リブ155はレール192が有する溝154からスライドピース142が有する溝153に移動する。
【0088】
このとき、スライドピース142は、引き出し位置においてヒンジユニット147を覆う。そして、モニタユニット141とヒンジユニット147との接合面は、外部に露出し、モニタ溝150とリブ152との係合が解放される。このため、モニタユニット141をヒンジユニット147に対して回転させようとユーザが力を加えると、モニタユニット141は、ヒンジユニット147に対して回転する。
【0089】
本実施の形態1によれば、スライドピース142と係合する部分は、スライドピース142とは異なる材料で構成されていてもよい。すなわち、本実施の形態1では、スライドピース142と係合する、ヒンジユニット147のヒンジ下ケース171、およびモニタユニット141のモニタ上ケース160は、モニタユニット142とは異なる材料で構成されていてもよい。例えば、スライドピース142の主材料はポリアセタールであり、ヒンジユニット147のヒンジ下ケース171、およびモニタユニット141のモニタ上ケース160の主材料はABS (Acrylonitrile Butadiene Styrene)である。
【0090】
スライドピース142の主材料であるポリアセタールは、耐摩耗性、摺動性に優れた材料である。このため、本実施の形態1によれば、モニタユニット141が摺動するときの摺動音を低減することができる。
【0091】
〔1−2−2.モニタユニットのクリック動作〕
図12を参照しながら、クリック機構について説明する。図12(A)は、モニタユニット141の引き出し時(引き出し位置)および収納時(収納位置)のクリック機構を説明するための図である。図12(B)は、モニタユニット141の収納位置におけるモニタユニット141およびヒンジユニット147と、スライドユニット144との位置関係を示す図である。図12(C)は、モニタユニット141の引き出し位置におけるモニタユニット141およびヒンジユニット147と、スライドユニット144との位置関係を示す図である。
【0092】
モニタユニット141がスライドユニット144を摺動するとき、鋼球173(173a、173b)は、ボール軌道191(191a、192b)に沿って、ロックスプリング174(174a、174b)からのスライドフレーム189の方向への押圧を受けながら移動する。これにより、スライド移動において適度な摩擦を発生させることができる。従って、モニタユニット141をスライド移動させたときに、モニタユニット141の上下へのガタツキを低減することができる。
【0093】
モニタユニット141が収納位置まで到達すると、鋼球173(173a、173b)は、孔190(190a、190b)と係合してロックされる(図12(B))。同様に、モニタユニット141が引き出し位置まで到達すると、鋼球173(173a、173b)は、孔190(190A、190B)と係合してロックされる(図12(C))。このロックが生じると、モニタユニット141をスライド操作しているユーザに対して振動が伝わる。これにより、ユーザは、モニタユニット141が収納されたことおよび引き出されたことを確認することができる。
【0094】
〔1−2−3.モニタユニットの引き出しの検出〕
図13は、モニタユニット141の引き出しの検出を説明するための図である。図13(A)および(B)に示すように、モニタユニット141の引き出し位置(図13(B))において、ヒンジユニット147に設けられたスライド検知磁石175と、スライドユニット144の上面の基板143に設けられたスライド検知センサ182aとが、互いに合わさる。これにより、スライド検知センサ182aは、モニタユニット141が引き出し位置に移動したことを検出する。
【0095】
この検出結果は、カメラボディ内のコントローラ207に通知される。これにより、コントローラ207は、モニタユニット141が引き出し位置に移動したことを認識して、モニタユニット141の表示パネル161における画像表示を開始するように制御する。
【0096】
このように、コントローラ207は、モニタユニット141が引き出されてから、表示パネル161における画像表示を開始する。これにより、表示パネル161における画像表示を必要としない収納時においては、表示パネル161には画像が表示されないため、消費電力を低減することができる。
【0097】
〔1−2−4.モニタユニットの回転検出〕
図18は、モニタユニット141の反転の検出を説明するための図である。図18に示すように、モニタユニット141に設けられた反転検知磁石163と、スライドユニット144上の基板143に設けられた反転検知センサ182bとは、モニタユニット141が回転したときに互いに合わさる。
【0098】
本実施の形態1のムービーカメラ100では、表示パネル161が被写体側を向いたときに、すなわちモニタユニット141の反転位置において、反転検知磁石163と反転検知センサ182bとが、対向するよう合わさる。これにより、反転検知センサ182bは、モニタユニット141の反転状態を検出する。つまり、反転検知センサ182bは、モニタユニット141が反転位置にあることを検出する。
【0099】
反転検知センサ182bによるモニタユニット141の反転状態の検出結果は、カメラボディ内のコントローラ207に通知される。コントローラ207は、モニタユニット141の反転状態を認識して、モニタユニット141の表示パネル161における画像の天地を制御する。これにより、被写体側に立っている人物は、モニタユニット141の表示パネル161に表示される画像の天地を正しく見ることができる。
【0100】
〔1−2−5.モニタユニットの摺動の制限〕
上述では、図12を参照しながら、モニタユニット141が収納されたこと及び引き出されたことをユーザが確認できるクリック機構について説明した。ここでは、モニタユニット141の摺動を制限するロック機構について説明する。
【0101】
図14は、モニタユニット141のロック機構を説明するための図である。図14(A)は、モニタユニット141がモニタ収納部137から完全に引き出されたとき(引き出し位置にあるとき)に、ロック機構が働いて、収納方向への移動が制限された状態のイメージ図である。図14(B)は、ロック機構による収納方向への移動制限を、ロックボタン187(ロック解除ボタン)の押下により解除しているイメージ図である。図14(C)から(E)は、モニタユニット141がモニタ収納部137に収納された状態(収納位置)から、引き出されてロック機構が働く様子を示す状態遷移を表す図である。
【0102】
ロックアングル185は、ロック受け188(188a、188b)、摺動孔186(186a、186b)を有する。ロックアングル185は、スライドフレーム189に組み合わされる。このとき、ロックスプリング184は、ロックアングル185とスライドフレーム189のそれぞれの係止部を結んでスライドフレーム189に装着される。
【0103】
ロックスプリング184は、ロックボタン187を押下する方向に付勢力を持つ。すなわち、図14(B)に示すように、ユーザがロックボタン187を押下すると、ロックスプリング184にはロックスプリング184の付勢力が働く方向とは反対の方向に力が加わる。
【0104】
モニタユニット141のスライド移動が制限されている状態では、図14(E)に示すように、ロックピン177(177a、177b)がロック受け188(188a、188b)に当接している。ロックボタン187の押下により、このモニタユニット141の摺動の制限を解除することができる。
【0105】
図14(C)に示すように、モニタ収納部137に収納された状態(収納位置)から、モニタユニット141を引き出していくと、ロックピン177(177a、177b)が、ロック受け188(188a、188b)に当接する(図14(C)→図14(D))。
【0106】
ロック受け188(188a、188b)は斜め形状を形成しており、ロックピン177(177a、177b)は、この斜め形状に沿って当接することにより、ロックアングル185をロックスプリング184の付勢力が働く方向とは反対の方向に押圧する。これにより、ロックピン177(177a、177b)は、ロック受け188(188a、188b)のモニタユニット141側へと移動する。ロックピン177(177a、177b)が、モニタユニット141側へと移動すると、ロックスプリング184の付勢力によりロックアングル185は、図14(E)に示す位置へと移動する。
【0107】
このように、モニタユニット141がモニタ収納部137に収納された状態(収納位置)から引き出し位置に引き出されたときに、モニタユニット141の摺動を制限するように、ロック機構が働く。
【0108】
また、ロック機構が働いた状態で、ロックボタン187の押下により、モニタユニット141の摺動の制限を解除することができる。
【0109】
〔1−2−6.モニタユニットの回転〕
図15は、モニタユニット141の回転機構を説明するための図である。図15(B)は、図4に示すムービーカメラ100の正転使用時におけるモニタユニット141の回転軸を示した図である。図15(C)は、図5に示すムービーカメラ100の反転使用時におけるモニタユニット141の回転軸を示した図である。
【0110】
モニタユニット141の回転軸は、モニタユニット141(表示パネル161)の、摺動方向に平行な中心線からオフセットした位置、すなわち、例えば10mmだけ中心線から偏心した位置にある。
【0111】
本実施の形態1では、このような機構を偏心機構と称する。これにより、モニタユニット141を中心線から偏心した回転軸で回転させたときのモニタユニット141の使用位置を、モニタユニット141を中心線で回転させたときのモニタユニット141の使用位置に対して上下にシフトさせることができる。
【0112】
ここで、図15に示す中心線と回転軸との間の所定の距離を示すオフセット量は、モニタユニット141の使用位置の上下シフトの量を定義する。本実施の形態1によれば、例えばオフセット量Dは10mmである。
【0113】
これにより、モニタユニット141の使用時において、モニタユニット141をより高い位置に配置できるため、ユーザは、撮影中において表示パネル161をより確認し易くなる。また、ユーザは、レンズと視線との位置をほぼ同じ高さで撮影するときに、モニタユニット141によって被写体が遮られることなく被写体を確認しながら撮影することができる。
【0114】
モニタユニット141を、マニュアル操作リング111の近くの位置に配置した場合、モニタユニット141の使用時において、ユーザがマニュアル操作リング111を操作するための空間が少なくなってしまう。そこで、本実施の形態1のムービーカメラ100は、モニタユニット141をより高い位置にシフトさせる偏心機構を備える。これにより、モニタユニット141とマニュアル操作リング111との配置位置が近い場合でも、ユーザがマニュアル操作リング111を操作するための空間を確保することができる。
【0115】
図16は、モニタユニット141の正転使用時のムービーカメラ100の側面図である。実施の形態1のムービーカメラ100では、上下方向のみならず、光軸方向への空間を確保できる。図16に示すように、実施の形態1においては、モニタユニット141は光学系201への入射光の光軸方向において操作部111の位置よりも被写体側に配置される。これにより、操作リング111に対してモニタユニット141の位置が相対的にずれる。
【0116】
したがって、ムービーカメラ100が上記で説明した偏心機構を備えることによって、マニュアル操作リング111を操作するための空間をさらに確保できる。このため、ユーザはマニュアル操作リング111をより操作し易くなる。
【0117】
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、
(1)ムービーカメラ100は、表示パネル161を有するモニタユニット141を含む表示部301と、表示部301を収納できる空間を有し、表示部301を摺動自在に支持するスライドユニット144と、表示部301の摺動方向においてスライドユニット144に隣接するスライドピース142であって、表示部301を摺動自在に支持するスライドピース142とを備え、表示部301は、スライドユニット144の空間に収納された収納位置と、スライドユニット144から引き出された引き出し位置との間を摺動する。
【0118】
これにより、表示部301は、摺動するとき、スライドピース142のリブ152(152a、152b)とヒンジユニット147の矩形状リブ155(155a、155b)とによって支持される。表示パネル161がモニタユニット141の下面に設けられている場合でも、表示部301が摺動するときに、表示パネル161はモニタ収納部137の内面に擦れて傷つかない。また、表示部301が摺動するとき、表示部301の上下へのガタツキを低減できる。
【0119】
(2)表示部301は、モニタユニット141の一端に設けられたヒンジユニット147をさらに含み、スライドユニット144は、表示部301においてヒンジユニット147を摺動自在に支持し、スライドピース142は、モニタユニット141およびヒンジユニット147の少なくとも一方を摺動自在に支持する。
【0120】
これにより、ユーザは、モニタユニット141を正転位置に配置して、モニタユニット141の表示パネル161に表示される撮影画像を確認しながら、撮影を行うことができる。また、ユーザは、モニタユニット141を反転位置に配置して、自分の撮影画像を確認しながら撮影を行うことができる。
【0121】
(3)モニタユニット141は、表示パネル161の、摺動方向に平行な中心線からオフセットされた位置にある回転軸の周りをヒンジユニット147に対して回転できるように、ヒンジユニット147によって回転自在に支持される。
【0122】
これにより、モニタユニット141の使用時において、モニタユニット141をより高い位置に配置できるため、ユーザは、撮影中において表示パネル161をより確認し易くなる。また、ユーザは、レンズと視線との位置をほぼ同じ高さで撮影するときに、モニタユニット141によって被写体が遮られることなく被写体を確認しながら撮影することができる。
【0123】
(4)ムービーカメラ100は、表示部301が引き出し位置に移動したときに、表示部301の摺動を制限し、または、表示部301の摺動の制限を解除するように構成されたロック機構を備える。
【0124】
これにより、モニタユニット141がモニタ収納部137の収納位置から引き出し位置に引き出されたときに、モニタユニット141の摺動が制限される。また、ロックボタン187の押下により、このモニタユニット141の摺動の制限を解除することができる。
【0125】
(5)ヒンジユニット147は鋼球173を有し、スライドユニット144は鋼球173に係合する孔190(190a、190b、190A、190B)を有し、モニタユニット141の収納位置および引き出し位置において、孔190と鋼球173とは互いに係合する。
【0126】
これにより、ユーザは、モニタユニット141が収納されたこと及び引き出されたことを確認することができる。
【0127】
(6)ムービーカメラ100は、表示部301が引き出し位置に移動したことを検出する検出部210と、検出部210の検出結果に応じて、表示パネル161における画像の表示を制御するコントローラ207とをさらに備える。
【0128】
これにより、表示パネル161における画像表示を必要としない収納時においては、表示パネル161には画像が表示されないため、消費電力を低減することができる。
【0129】
(7)ムービーカメラ100では、スライドピース142の主材料はポリアセタールである。表示部301におけるスライドピース142と係合する部分は、スライドピース142とは異なる材料であるABSで構成されている。
【0130】
これにより、モニタユニット141が摺動するときの摺動音を低減することができる。
【0131】
(8)ムービーカメラ100は、ユーザが手動で操作するためのマニュアル操作リング111をさらに備え、表示部301は、光学系への入射光の光軸方向においてマニュアル操作リング111とは異なる位置に配置される。
【0132】
これにより、マニュアル操作リング111を操作するための空間をさらに確保できるため、ユーザはマニュアル操作リング111をより操作し易くなる。
【0133】
(実施の形態2)
以下、図6および図15〜図18を参照しながら、実施の形態2を説明する。なお、本実施の形態2に係るムービーカメラの説明において、実施の形態1に係るムービーカメラと実質的に同一の構成に対する重複説明は省略する。
【0134】
〔2−1.構成〕
〔2−1−1.スライドモニタユニットの構成〕
図6に示すように、実施の形態1におけるムービーカメラ100では、スライドモニタユニット140は、モニタユニット141と、ヒンジユニット147と、スライドピース142と、スライドユニット144とを有している。本実施の形態2におけるムービーカメラ100では、スライドモニタユニット140は、モニタユニット141と、ヒンジユニット147と、スライドユニット144とを有している。すなわち、スライドモニタユニット140はスライドピース142を含まない。
【0135】
モニタユニット141は両側面にモニタ溝150(150a、150b)を有している。また、ヒンジユニット147は両側面にヒンジ溝151(151a、151b)を有している。モニタユニット141と、ヒンジユニット147とが組み合わさると、モニタ溝150aはヒンジ溝151aと一直線の溝を形成する。同様に、モニタ溝150bはヒンジ溝151bと一直線の溝を形成する。
【0136】
図17は、モニタユニット141の摺動機構を説明するための図である。図17を参照しながら、モニタユニット141の摺動機構について説明する。図17(A)は、レール192(192a、192b)が収納ケース145に嵌合している状態の断面図である。図17(B)はモニタユニット141の収納位置における、リブ(155,193)と溝(150、151、154)との係合関係を説明するための図である。図17(C)はモニタユニット141の収納位置と引き出し位置との間の中間位置における、リブ(155,193)と溝(150、151、154)との係合関係を説明するための図である。図17(D)はモニタユニット141の引き出し位置における、リブ(155,193)と溝(150、151、154)との係合関係を説明するための図である。
【0137】
レール192(192a、192b)は、ヒンジユニット147の両側面に形成された矩形状リブ155(155a、155b)が摺動可能な溝154(154a、154b)を有する。また、レール192(192a、192b)は、モニタユニット141が引き出される側の位置に、リブ193(193a、193b)を有する。
【0138】
レール192(192a、192b)のリブ193(193a、193b)は、モニタユニット141とヒンジユニット147とから形成された一直線の溝と、モニタユニット141およびヒンジユニット147が摺動可能なように係合する。矩形状リブ155(155a、155b)は、レール192の一直線の溝154(154a、154b)と摺動可能なように係合する。
【0139】
図17(B)に示すとおり、モニタユニット141の収納位置において、矩形状リブ155(155a、155b)は、リブ193(193a、193b)とは反対側の、溝154(154a、154b)の末端に位置している。このとき、モニタユニット141は、モニタ収納部137の奥まで収納された状態となっている。また、モニタユニット141とヒンジユニット147との接合面は、外部に露出していない。
【0140】
したがって、モニタユニット141をヒンジユニット147に対して回転させようとユーザが力を加えても、モニタ溝150とリブ193とは係合しているため、モニタユニット141は回転しない。すなわち、ヒンジユニット147に対するモニタユニット141の回転は制限されている。
【0141】
図17(D)に示すとおり、モニタユニット141の引き出し位置において、矩形状リブ155(155a、155b)は、リブ193(193a、193b)側の、溝154(154a、154b)の末端に位置している。このとき、モニタユニット141とヒンジユニット147との接合面は、外部に露出し、モニタ溝150とリブ193との係合が解放される。このため、モニタユニット141をヒンジユニット147に対して回転させようとユーザが力を加えると、モニタユニット141は、ヒンジユニット147に対して回転する。
【0142】
[2−2.動作]
[2−2−1.モニタユニットの摺動]
以下、図17を参照して、モニタユニットの摺動について説明する。
【0143】
図17(B)〜(D)に示すとおり、モニタユニット141およびヒンジユニット147は、スライドユニット144に摺動自在に支持されて、収納位置と引き出し位置との間を摺動する。ユーザが引き出しリブ166を用いてモニタユニット141を引き出すことにより、モニタユニット141は、収納位置から引き出し位置にスライド移動する。
【0144】
〔2−2−2.モニタユニットの回転〕
実施の形態2におけるムービーカメラ100は、図16に示すとおり、モニタユニット141の回転軸は、モニタユニット141の、摺動方向に平行な中心線からオフセットした位置、すなわち、例えば10mmだけ中心線から偏心した位置にある。これにより、モニタユニット141を中心線から偏心した回転軸で回転させたときのモニタユニット141の使用位置を、モニタユニット141を中心線で回転させたときのモニタユニット141の使用位置に対して上下にシフトさせることができる。
【0145】
また、モニタユニット141の回転軸を、被写体とは逆側(つまりユーザ)から見て前方に、例えば10mmだけ中心線から偏心させて、図15に示すように、モニタユニット141の収納時に表示パネル161が下方になるようにモニタユニット141を構成することにより、ユーザからより遠い位置にて、ユーザはモニタユニット141を使用することができる。ユーザとモニタユニット141との距離が確保されるため、ユーザは、撮影中において表示パネル161を確認し易くなる。
【0146】
〔2−2−3.モニタユニットの回転検出〕
実施の形態2のムービーカメラ100は、実施の形態1のムービーカメラ100と同様に、図18に示すようにモニタユニット141の回転検出を行うための機構を有している。
【0147】
これにより、被写体側に立っている人物は、モニタユニット141の表示パネル161に表示される画像の天地を正しく見ることができる。
【0148】
[2−3.効果等]
(1)ムービーカメラ100は、表示パネル161を有するモニタユニット141と、モニタユニット141の一端に設けられたヒンジユニット147と、モニタユニット141およびヒンジユニット147を収納できる空間を有し、モニタユニット141およびヒンジユニット147を摺動自在に支持するスライドユニット144とを備え、モニタユニット141およびヒンジユニット147は、スライドユニット144の空間に収納された収納位置と、スライドユニット144から引き出された引き出し位置との間を摺動し、モニタユニット141は、表示パネル161の、モニタユニット141およびヒンジユニット147の摺動方向に平行な中心線からオフセットされた位置にある回転軸の周りをヒンジユニット147に対して回転できるように、ヒンジユニット147によって回転自在に支持される。
【0149】
これにより、モニタユニット141およびヒンジユニット147は、スライドユニット144によって摺動自在に支持されて、収納位置と引き出し位置との間を摺動する。また、モニタユニット141の使用時において、モニタユニット141をより高い位置に配置できるため、ユーザは、撮影中において表示パネル161をより確認し易くなる。
【0150】
また、ユーザは、レンズと視線との位置をほぼ同じ高さで撮影するときに、モニタユニット141によって被写体が遮られることなく被写体を確認しながら撮影することができる。
【0151】
(2)ムービーカメラ100は、光学系201と、光学系201を介して形成された被写体像に基づいて撮像信号を生成する撮像素子204と、撮像信号に基づいて画像信号を生成する信号処理部206とをさらに備える。回転軸は表示パネル161の中心線に関して被写体側に位置し、表示パネル161はモニタユニット141の下面に配置されている。
【0152】
これにより、ユーザとモニタユニット141との距離が確保されるため、ユーザは、撮影中において表示パネル161を確認し易くなる。
【0153】
(3)ムービーカメラ100は、モニタユニット141の回転位置を検出する検出部210と、検出部210の検出結果に応じて、表示パネル161において表示される画像の天地を制御するコントローラ207とをさらに備える。
【0154】
これにより、被写体側に立っている人物は、モニタユニット141の表示パネル161に表示される画像の天地を正しく見ることができる。
【0155】
〔実施の形態3〕
以下、図19を参照しながら、実施の形態3を説明する。
【0156】
[3−1.構成]
実施の形態1および2では、モニタユニットを備えたムービーカメラ100について説明した。実施の形態3では、モニタユニットを備えたポータブルDVDプレーヤー302について説明する。図19はモニタユニットを備えたポータブルDVDプレーヤー302を説明するための図である。図19(A)は、ポータブルDVDプレーヤー302の側面図である。図19(B)は、ポータブルDVDプレーヤー302の外観図である。
【0157】
図19(A)に示すように、ポータブルDVDプレーヤー302は、本体部300と、表示部301と、スライドユニット144と、スライドピース142とを備える。表示部301は表示パネル161を含む。
【0158】
[3−2.動作]
実施の形態1および2で説明したように、表示部301は、引き出し位置と収納位置との間を摺動する。ユーザは、表示部301を使用するときに、表示部301を引き出し位置に引き出す。また、表示部301を使用しないときは、表示部301を収納位置に収納することができる。
【0159】
[3−3.効果等]
ポータブルDVDプレーヤー302は、本体部300と、表示パネル161を有する表示部301と、表示部301を収納できる空間を有し、表示部301を摺動自在に支持するスライドユニット144と、表示部301の摺動方向においてスライドユニット144に隣接するスライドピース142であって、表示部301を摺動自在に支持するスライドピース142とを備え、表示部301は、スライドユニット144の空間に収納された収納位置と、スライドユニット144から引き出された引き出し位置との間を摺動する。
【0160】
これにより、表示パネル161が表示部301の下面に設けられている場合でも、表示部301が摺動するときに、表示パネル161は本体部300の内面に擦れて傷つかない。
【0161】
また、表示部301が摺動するとき、表示部301の上下へのガタツキを低減できる。
【0162】
実施の形態1に係るムービーカメラ100のように、表示部301はヒンジユニット147を含んでいてもよい。この場合、図19(A)に示すように、ユーザは表示部301の角度を調節することにより、表示パネル161を見易い位置に配置することができる。
【0163】
〔4.他の実施の形態〕
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0164】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0165】
上記の実施の形態1にかかるムービーカメラ100では、ユーザが引き出しリブ166を用いてモニタユニット141を引き出すことにより、モニタユニット141はスライド移動したが、これに限定されない。
【0166】
例えば、モニタユニット141の、引き出しリブ166が設けられた露出面に対向する側面に、モニタユニット141を使用状態(引き出し位置)の方向へと付勢する付勢手段(スプリングなど)が設けられており、ユーザがモニタユニット141の露出面を押下することによって、付勢手段の付勢力によりモニタユニット141が使用状態(引き出し位置)へとスライドするようにしてもよい。
【0167】
上記の実施の形態1にかかるムービーカメラ100は、モニタユニット141が、ボックス形状を有するモニタ収納部137内に収納されるように構成されるが、これに限定されない。
【0168】
例えばムービーカメラ100は、モニタユニット141が、収納されなくても、スライド移動することにより、表示パネル161の使用状態と非使用状態とを遷移するように構成されていればよい。すなわち、ムービーカメラ100は、モニタユニット141が収納されず外部に露出するように構成されていてもよい。
【0169】
この場合、スライドピース142の形状は、図7(B)に示すように矩形の一辺が存在しない形状であってもよい。また、スライドピース142は、図7(B)に示す天地の向きとは逆向きにムービーカメラ100に設けられてもよい。
【0170】
但し、モニタユニット141を、ボックス形状を有するモニタ収納部137に収納することにより、例えば外部からの損傷および粉塵から表示パネル161を保護することができる。
【0171】
上記の実施の形態1にかかるムービーカメラ100では、スライド移動を実現するために、スライドピース142が有する溝153とレール192が有する溝154とが一直線に連続した溝を形成し、この溝を、ヒンジユニット147の矩形状リブ155が摺動するように構成した。
【0172】
また、モニタユニット141のモニタ溝150と、ヒンジユニット147のヒンジ溝151とが一直線に連続した溝を形成し、この溝を、スライドピース142のリブ152が摺動するように構成した。
【0173】
しかしながら、この構成に限定されない。すなわち、ムービーカメラ100では、モニタユニット141と、ヒンジユニット147との組み合せにより形成された溝でなく、それぞれのユニットに形成された単一の溝を、対応するリブが摺動するように構成してもよい。
【0174】
但し、モニタユニット141と、ヒンジユニット147との組み合せにより形成された溝をリブが摺動するような構成にすることにより、一方のユニットに対して、他方のユニットは回転することができる。
【0175】
実施の形態1にかかるムービーカメラ100において、使用状態および非使用状態は、表示パネル161において画像が表示している状態、および表示パネル161において画像が表示していない状態にそれぞれ対応付けたが、これに限定されない。
【0176】
例えば、使用状態および非使用状態は、モニタユニット141の表示パネル161が、外部に露出した状態、および外部に露出していない状態にそれぞれ対応付けてもよい。
【0177】
実施の形態1にかかるムービーカメラ100において、スライドフレーム189は、上面の両側の前後2箇所(計4箇所)にそれぞれ孔190(190a、190b、190A、190B)を有する。
【0178】
しかし、これに限定されない。例えば、スライドフレーム189には、孔190aと190bの代わりに、孔190aと190bとの間に係合孔Aが設けられ、孔190Aと190Bの代わりに、孔190Aと190Bとの間に係合孔Bが設けられている。また、ヒンジユニット147には、鋼球173aと鋼球173bの代わりに、鋼球173aと鋼球173bとの間に、係合孔AおよびBと係合する凸部が設けられている。モニタユニット141の収納位置と引き出し位置とにおいて、凸部が係合孔AおよびBとそれぞれ係合してもよい。
【0179】
このような構成においても、ロックが生じてユーザに振動が伝わり、ユーザは、モニタユニット141が収納されたこと、および引き出されたことを確認することができる。
【0180】
また、上記の構成とは逆に、スライドフレーム189に凸部が設けられ、ヒンジユニット147に係合孔が設けられていてもよい。
【0181】
このような構成においても、ロックが生じてユーザに振動が伝わり、ユーザは、モニタユニット141が収納されたこと、および引き出されたことを確認することができる。
【0182】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
【0183】
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0184】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0185】
本開示は、例えばデジタルスチルカメラ、ムービーカメラ、ポータブルDVDプレーヤー、記録メディア再生装置の電子機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0186】
100 ムービーカメラ
110 レンズ部
111 マニュアル操作リング
120 カメラボディ部
121 バッテリ
122 操作部
130 ハンドル部
131 マイク
132 接続端子
133 シュー
134 操作部
135 ハンドル
136 EVF
137 モニタ収納部
140 スライドモニタユニット
141 モニタユニット
142 スライドピース
143 基板
144 スライドユニット
145 収納ケース
146 ハンドル上ユニット
147 ヒンジユニット
150(a,b) モニタ溝
151(a,b) ヒンジ溝
152(a,b) リブ
153(a,b) 溝
154(a,b) 溝
155(a,b) 矩形状リブ
160 モニタ上ケース
161 表示パネルユニット
162 モニタ下ケース
163 反転検知磁石
164 磁石ポケット
165 回転板
166 引き出しリブ
170 ヒンジ上ケース
171 ヒンジ下ケース
172 回転ヒンジユニット
173(a,b) 鋼球
174(a,b) ロックスプリング
175 スライド検知磁石
176 磁気ポケット
177(a,b) ロックピン
178(a,b) 孔
179(a,b) 鋼球孔
180 回転軸
182a スライド検知センサ
182b 反転検知センサ
183(a,b) ロックピン
184 ロックスプリング
185 ロックアングル
186(a,b) 摺動孔
187 ロックボタン
188(a,b) ロック受け
189 スライドフレーム
190(a,b) 孔
190(A,B) 孔
191a ボール軌道
192(a,b) レール
193(a,b) リブ
201 光学系
202 レンズ駆動部
203 絞り
204 撮像素子
205 ADC
206 信号処理部
207 コントローラ
208 カードスロット(I/F)
209 メモリカード
210 検出部
300 本体部
301 表示部
302 ポータブルDVDプレーヤー
400 モニタユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルを有するモニタユニットを含む表示部と、
前記表示部を収納できる空間を有し、前記表示部を摺動自在に支持するスライドユニットと、
前記表示部の摺動方向において前記スライドユニットに隣接するスライドピースであって、前記表示部を摺動自在に支持するスライドピースと
を備え、
前記表示部は、前記スライドユニットの前記空間に収納された収納位置と、前記スライドユニットから引き出された引き出し位置との間を摺動する、電子機器。
【請求項2】
前記表示部は、前記モニタユニットの一端に設けられた回転機構ユニットをさらに含み、
前記スライドユニットは、前記表示部において前記回転機構ユニットを摺動自在に支持し、前記スライドピースは、前記モニタユニットおよび前記回転機構ユニットの少なくとも一方を摺動自在に支持する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記モニタユニットは、前記表示パネルの、前記摺動方向に平行な中心線からオフセットされた位置にある回転軸の周りを前記回転機構ユニットに対して回転できるように、前記回転機構ユニットによって回転自在に支持される、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示部が前記引き出し位置に移動したときに、前記表示部の摺動を制限し、または、前記表示部の前記摺動の制限を解除するように構成されたロック機構をさらに備えた、請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記回転機構ユニットは、係合孔および前記係合孔に係合する凸部分のいずれか一方を有し、前記スライドユニットは、前記係合孔および前記係合孔に係合する前記凸部分のいずれか他方を有し、
前記収納位置および前記引き出し位置の少なくとも一方において、前記係合孔と前記凸部分とは互いに係合する、請求項2に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示部が前記引き出し位置に移動したことを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に応じて、前記表示パネルにおける画像の表示を制御する制御部とをさらに備えた、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記スライドピースの主材料はポリアセタールである、請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示部における前記スライドピースと係合する部分は、前記スライドピースとは異なる材料で構成されている、請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
光学系と、
前記光学系を介して形成された被写体像に基づいて撮像信号を生成する撮像素子と、
前記撮像信号に基づいて画像信号を生成する画像処理部と
をさらに備えた、請求項1から8のいずれかに記載の電子機器。
【請求項10】
ユーザが手動で操作するための操作部をさらに備え、前記表示部は、前記光学系への入射光の光軸方向において前記操作部とは異なる位置に配置される、請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
表示パネルを有するモニタユニットと、
前記モニタユニットの一端に設けられた回転機構ユニットと、
前記モニタユニットおよび前記回転機構ユニットを収納できる空間を有し、前記モニタユニットおよび前記回転機構ユニットを摺動自在に支持するスライドユニットと
を備え、
前記モニタユニットおよび前記回転機構ユニットは、前記スライドユニットの前記空間に収納された収納位置と、前記スライドユニットから引き出された引き出し位置との間を摺動し、
前記モニタユニットは、前記表示パネルの、前記モニタユニットおよび前記回転機構ユニットの摺動方向に平行な中心線からオフセットされた位置にある回転軸の周りを前記回転機構ユニットに対して回転できるように、前記回転機構ユニットによって回転自在に支持される、電子機器。
【請求項12】
光学系と、
前記光学系を介して形成された被写体像に基づいて撮像信号を生成する撮像素子と、
前記撮像信号に基づいて画像信号を生成する画像処理部と
をさらに備え、前記回転軸は前記表示パネルの前記中心線に関して被写体側に位置し、前記表示パネルは前記モニタユニットの下面に配置されている、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記モニタユニットの回転位置を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に応じて、前記表示パネルにおいて表示される画像の天地を制御する制御部とをさらに備えた、請求項11または12に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−61635(P2013−61635A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−175520(P2012−175520)
【出願日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】