説明

電子通信機器を用いての、カラー表示による将棋配信システム

【課題】電子通信機器で行う将棋ゲームに関する画面を視覚的効果において刷新し、携帯電話機のような比較的表示画面が小さい電子通信機器においても、容易に視認でき、操作に適しているように、将棋の電子データ画面を作成する。これにより、将棋ゲームを通じての情報提供システムを構築可能にする。
【解決手段】電子通信機器における将棋ゲームにおいて将棋駒を表示するさいに、各種の将棋駒を別個に色分けし電子データ画面を作成し、ゲーム進行のためのスクロール用のアイコン16を提示する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面上に将棋ゲームを配した電子通信機器に関するものである。
【0002】
本発明は、カラー表示による将棋駒を用いた将棋ゲーム操作画面についての電子データ及び電子データ画面に関するものである。
【0003】
本発明は、将棋ゲームを電子通信機器に送信し、将棋にかかわるサービスを提供するためのシステムにかかわるものである。
【背景技術】
【0004】
従来、パーソナルコンピューターや携帯電話といった電子通信機器で行う将棋ゲームに関するものとして提供されていた電子データに表示される将棋の駒は、木目調からなるベージュ系単色から構成されている。そのため視覚的効果に欠け、他のゲームと比較して新規需要者を開拓することについて期待値が乏しい傾向にあった。
【0005】
携帯電話機のような比較的表示画面が小さい電子通信機器においては、単色で将棋駒を表示すると、視認することが困難であり、操作に適しているとはいえない。
【0006】
電子通信機器において、単色で将棋駒を表示すると旧態依然な将棋ゲームの陳腐性が生じてしまう。そのため、従前からの将棋愛好者といった層からの限られた需要程度しか見込めない。斯様な状況下においては、将棋にかかわるサービスを提供することにより、将棋の商業的利用をするための機会も限定されてしまう。よって、将棋ゲームを通じての情報提供システムを構築するにあたり、十分な効果を発揮することが困難であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
パーソナルコンピューターや携帯電話といった、電子通信機器で行う将棋ゲームに関する画面を視覚的効果において、他のゲームと遜色ない程度に刷新する必要がある。
【0008】
携帯電話機のような比較的表示画面が小さい電子通信機器においても、容易に視認でき、操作に適しているように、将棋の電子データを作成しなければならない。
【0009】
電子通信機器において、将棋駒を表示するさいに、旧態依然な将棋ゲームの陳腐性が生じないような、視覚的効果を施さねばならない。将棋にかかわるサービスを提供することにより、将棋の商業的利用をするための十分な機会を獲得できるようなゲーム表示画面を配信する必要がある。将棋ゲームを通じての情報提供システムを構築可能にするためである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
電子通信機器において、将棋ゲームの将棋駒を表示するさいに、各種の将棋駒を別個に色分けした電子データ画面(図1)を作成する。また、携帯電話機の電子通信機器の画面(図2)に表示するため、操作に適するように上記の各種の将棋駒を別個に色分けした電子データを作成する。
【0011】
携帯電話機の電子通信機器の画面(図2)に表示するための、各種の将棋駒を別個に色分けした電子データは、フラッシュ・ジェイペグ等の電子ファイルを用いて、メモリー容量を少なくしたものにより作成する。
【0012】
携帯電話機の電子通信機器の画面(図2)に表示する電子データには、将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるためのスクロール用のアイコンをともなった電子画面(図3)を提示する。同時に各種情報を配信する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、電子通信機器において、将棋ゲームの将棋駒を表示するさいに、各種の将棋駒を別個に色分けした電子データ画面である。色分けすることにより、視覚的効果を高め、使用者の操作を容易化する。
【0014】
図2は、携帯電話機のような比較的小さな電子通信機器の画面に表示するため、操作に適するように上記の各種の将棋駒を別個に色分けした電子データ画面である。
【0015】
図3は、電子通信機器の画面に表示するための、各種の将棋駒を別個に色分けした電子データに将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるためのスクロール用のアイコンを伴った電子データ画面である。
同時に、将棋に関する各種情報を電子画面用データとして配信することも可能である。これらの電子画面用データは、データを管理・保全するおのおののホスト・コンピューターからRAN装置等を用いて、電子通信機器に向けて、電子通信回線を通じて配信する。
【実施例】
【0016】
電子通信機器において、将棋ゲーム・将棋定跡等を提供するさいに、各種の将棋駒を別個に色分けした電子データを配信する。また携帯電話機の電子通信機器の画面に表示するため、操作に適するように設定した、上記の各種の将棋駒を別個に色分けした電子データを配信する。各種の将棋駒に用いる配色は任意である。
【0017】
電子通信機器の画面に表示するための、各種の将棋駒を別個に色分けした電子データに将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるために、操作性を高めるためのスクロール用のアイコンをともなった、電子データを配信する。スクロール用のアイコンの種類は、任意に設定できる。
【0018】
電子データによる将棋ゲームについては、コンピューターを相手に行う対局、またはウェッブ上で不特定多数のアクセスを行った他人との対局等、設定が可能である。
【0019】
詰め将棋のような対局ゲーム以外のデータの供給も可能である。
また、創作された詰め将棋の配信による掲示を行うことができる。
【0020】
電子通信機器において、将棋ゲーム・将棋定跡等を提供するさいに、級・段位といった実力認定を電子通信機器の画面上で、容易に行えるように設定することが可能である。
【0021】
電子データは、メモリー容量を少なくしたものにより作成することが望ましいが、内容により任意に設定することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果を奏する。
【0023】
上下対称に置かれている将棋ゲームの駒配置が効果的に色分けされているので、電子通信機器において、将棋ゲーム・将棋定跡等を提供するさいに、使用する者の操作に適する。
【0024】
電子通信機器において、単色で将棋駒を表示するものと比較して視覚的効果が強いため、若年層を始めとした、新規需要を期待することが可能である。また、カラー表示した駒はその視覚的効果において、外国人需要者に対しても有効な説得力を発揮する。
【0025】
フラッシュ・ジェイペグ等メモリー容量を少なくしたファイル・データ用いることにより、携帯電話機によるダウンロード時間が短縮され、コスト的にも需要者が利用しやすい環境をつくれる。
【0026】
詰め将棋のような、対局ゲーム以外のデータの供給も可能であるため、新規需要を期待でき、また、創作された詰め将棋の掲示等により、創作者の欲求を充足させるための効果的な手段となりうる。
【0027】
将棋にかかわるサービスをゲーム画面と同時に提供することが容易となり、データ提供側からの情報通信のための機会を広げることができる。
【0028】
電子通信機器においてウェッブ・サイト等を利用することにより、将棋にかかわる級・段位といった実力認定を容易かつ効率的に行うことが可能となり、新規利用層の拡充が期待できる。
【0029】
現在の携帯電話機の普及度を勘案するに、携帯電話機のような比較的表示画面が小さい電子通信機器においても、容易に視認でき、操作に適しているような環境を創造することにより、将来的に将棋と融合する情報提供システムを構築することで、商業上利用可能な市場の開拓につながる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】将棋ゲームの将棋駒を表示するさいに、将棋駒を別個に色分けした電子データ画面をともなった電子通信機器
【図2】比較的小さな電子通信機器の画面に表示するために将棋駒を別個に色分けした電子データ画面をもつ携帯電話機
【図3】電子通信機器の画面に表示するための将棋駒を別個に色分けした電子データに将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるためのスクロール用のアイコン及び各種将棋情報から配信される電子データ画面をともなった携帯電話機と、電子データ情報を管理・保全するホスト・コンピューター及び配信用のRAN装置による将棋サービス提供システム・チャート
【符号の説明】
【0031】
1 電子通信機器画面
2 色分けした将棋駒を配した電子データ画面
3 電子データ情報を管理・保全電子通信機器
4 携帯電話機画面
5 色分けした将棋駒を配した携帯電話機の電子データ画面
6 携帯電話機本体
7 将棋サービス提供用画面
8 将棋サービス提供用画面の情報を管理・保全するホスト・コンピューター
9 色分けした将棋駒を配した、将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるためのスクロール用のアイコンを伴った電子データ画面
10 色分けした将棋駒を配した、将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるためのスクロール用のアイコンを伴った電子データ提供用画面の情報を管理・保全するホスト・コンピューター
11 ホスト・コンピューターからRAN装置と連絡するための配線
12 電子通信機器配信用のRAN装置
13 RAN装置から電子通信機器への配信
14 携帯電話機画面
15 色分けした将棋駒を配した、将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるためのスクロール用のアイコンを伴った、携帯電話機上の電子データ画面
16 携帯電話機画面上の将棋ゲーム・将棋定跡を進行させるためのスクロール用のアイコン
17 携帯電話機本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラー表示による将棋駒を用いて、将棋ゲーム操作画面を電子通信機器に提供する将棋配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−233300(P2009−233300A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−110725(P2008−110725)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(398059482)株式会社創作駒センター (2)
【Fターム(参考)】