説明

電子部品ユニット

【課題】電線の長さ方向における電子部品の配置スペースを小さく抑える。
【解決手段】電子部品ユニット15は、絶縁性材料からなるベース部材20と、端子金具12に接続されてハウジング11の後方へ導出された電線16A,16B,17,18A,18Bと、パッケージ44,46,48からリード45L,45S,47L,47R,49L,49Rを導出させた形態の電子部品41A,41B,42A,42B,43と、ベース部材20に取り付けられ、電線16A,16B,17,18A,18Bが接続される電線用接続部35とリード45L,45S,47L,47R,49L,49Rが接続されるリード用接続部36,37,39を有するバスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電気自動車やプラグインハイブリッド車に搭載したバッテリを充電するために車体に設けられる受電側の充電用コネクタが開示されている。充電用コネクタは、車体に取り付けられるハウジングと、ハウジングに取り付けられた複数の端子金具と、端子金具に接続されてハウジングの背面側へ導出された電力線を含むワイヤーハーネスとを備えて構成されている。
【0003】
この種の充電用コネクタでは、車両と給電装置との間で充電制御のための情報を送受信するための手段として、車両側に電力線送信手段(以下、PLC(Power Line Communication)という)が設けられる。PLCの一例としては、電力線に重畳された信号を取り出すための変圧器を、充電用コネクタのハウジングの近傍に配置するとともに、電力線に重畳された信号を変圧器から抽出することにより給電装置からの信号を取り出するためのPLCユニットを、充電用コネクタから離れた位置に配置した回路基板に実装する形態が考えられる。このように変圧器をハウジングの近傍に配置する場合、変圧器の近傍において、電線に、コンデンサや、雷サージ対策用のバリスタや、嵌合検知用の抵抗等の電子部品が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−192826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、ワイヤーハーネスにおいて電子部品と電線とを接続する場合の接続手段として、圧着部を有するスプライス端子が広く用いられる。スプライス端子を用いて複数の電子部品の接続作業を行う場合、電子部品を位置決めする手段を設けないので、接続後の電子部品が散在することになり、結果的に、電子部品を配置するために広いスペースを確保する必要がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電子部品の配置スペースを小さく抑えることを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、車体に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた端子金具とを備えた充電用コネクタにおいて、前記ハウジングの後方に配置される電子部品ユニットであって、絶縁性材料からなるベース部材と、前記端子金具に接続され、前記ハウジングの後方へ導出されて前記ベース部材に沿って配索された電線と、パッケージからリードを突出させた形態の電子部品と、前記ベース部材に取り付けられ、前記電線が接続される電線用接続部と前記リードが接続されるリード用接続部を有するバスバーを備えているところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リードの突出方向が、前記ベース部材における前記電線の配索方向と交差する方向とされているところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記電子部品は、前記パッケージの外形寸法のうち前記ベース部材における前記電線の配索方向と平行な方向の外形寸法が最小となるように配置されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記バスバーと、前記リードと、前記電線における前記バスバーとの接続部分を包囲するモールド成形体を備えているところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記ベース部材には、複数本の前記電線を、前記ハウジングの後面における導出位置と対応する位置に保持する位置決め部が形成されているところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ベース部材が板状部を有しており、複数の前記電子部品を含む回路構成部品が、前記板状部の表裏両面側に配置されているところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記電線用接続部が、前記電線を仮保持することが可能な形態とされ、前記電線が、前記電線用接続部に仮保持された状態で溶接により前記バスバーに固着されているところに特徴を有する。
【0013】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のものにおいて、前記リード用接続部が、前記リードを仮保持することが可能な形態とされ、前記リードは、前記リード用接続部に仮保持された状態で溶接により前記バスバーに固着されているところに特徴を有する。
【0014】
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のものにおいて、変圧器を構成するフェライトコアが、前記ベース部材に取り付けられているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0015】
<請求項1の発明>
電子部品が接続されるバスバーは、ベース部材に取り付けられことによって位置決めされるので、電子部品も所定の位置に位置決めされる。これにより、電子部品の配置スペースを小さく抑えることができる。
【0016】
<請求項2の発明>
リードの突出方向を、ベース部材における電線の配索方向と交差する方向に向けたので、電線の配索方向における電子部品の配置スペースを小さく抑えることができる。
【0017】
<請求項3の発明>
パッケージの外形寸法は、ベース部材における電線の配索方向と平行な方向において最小となっているので、電線の配索方向における電子部品の配置スペースを小さく抑えることができる。
【0018】
<請求項4の発明>
バスバーと、リードと、電線におけるバスバーとの接続部分は、露出した導電部分であるが、この導電部分は、モールド成形体で包囲されることによって防水されている。
【0019】
<請求項5の発明>
ベース部材における複数本の電線の位置を、ハウジングの背面の導出位置と対応させたので、ベース部材をハウジングの後面に接近した位置に配置することができる。これにより、充電用コネクタの小型化を図ることができる。
【0020】
<請求項6の発明>
複数の電子部品を含む回路構成部品を、ベース部材の板状部の表裏両面に配置したので、板状部の片面側のみに回路構成部品を配置する場合に比べると、ベース部材を小型化することができる。
【0021】
<請求項7の発明>
電線が電線用接続部に仮保持されるので、電線をバスバーに溶接する際に、電線を手で押さえておかずに済み、作業性が良い。
【0022】
<請求項8の発明>
リードがリード用接続部に仮保持されるので、リードをバスバーに溶接する際に、リードを手で押さえておかずに済み、作業性が良い。
【0023】
<請求項9の発明>
フェライトコアは、ベース部材に取り付けられることによって電子部品の近傍に配置されるので、全体として小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施形態1の電子部品ユニットの斜視図
【図2】電子部品ユニットの上面側の部品を外した状態をあらわす斜視図
【図3】電子部品ユニットを上下反転させた状態をあらわす斜視図
【図4】電子部品ユニットを上下反転させて下面側の部品を外した状態をあらわす斜視図
【図5】電子部品ユニットを含む充電用コネクタの断面図
【図6】ハウジングの後面における電線の導出位置と、電子部品ユニットの前面における電線の導出位置との位置関係をあらわす斜視図
【発明を実施するための形態】
【0025】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図6を参照して説明する。
【0026】
<充電用コネクタ10>
充電用コネクタ10は、図5に示すように、車体60に設けられたものであって、この充電用コネクタ10には、給電装置の給電用コネクタ(図示省略)が嵌合されるようになっている。充電用コネクタ10に給電側コネクタを嵌合すると、車載バッテリ(図示省略)を充電することができるようになっている。尚、以下の説明において、ハウジング11を車体60に取り付けた状態において、車体60の外部から車体60の内部に向かう方向を「後方」という。
【0027】
図5に示すように、充電用コネクタ10は、ハウジング11と、ハウジング11内に収容した複数(本実施形態では5つ)の端子金具12とを備えて構成されている。ハウジング11内には複数室のキャビティ13が形成され、各キャビティ13内には、夫々、端子金具12がハウジング11の後方(車内側)から挿入されている。キャビティ13の内周と端子金具12の外周との間は、端子金具12がキャビティ13内で前後方向へ相対移動するのを許容するためのクリアランスが確保されている。車体60に固定されたハウジング11は、その前面を車体60の外部へ臨ませており、このハウジング11の前端部が給電側コネクタとの嵌合部(接続部)となっている。車体60の外部に臨むハウジング11の前面に水が付着した場合、その水は、キャビティ13と端子金具12の隙間を通って車体60の内部(ワイヤーハーネス14側)へ浸入し得るようになっている。
【0028】
<ワイヤーハーネス14>
図5に示すように、ハウジング11の後面からは、各端子金具12の挿入方向後端部に接続された電線16A,16B,17,18A,18Bが、ハウジング11の後方へ導出されている。この複数本(本実施形態では5本)の電線16A,16B,17,18A,18Bと、これらの電線16A,16B,17,18A,18Bに接続された複数の端子金具12は、ワイヤーハーネス14を構成している。ワイヤーハーネス14はハウジング11から後方へ導出されており、ワイヤーハーネス14の前端部(端末部)は充電用コネクタ10を構成している。ワイヤーハーネス14の前端部には、電子部品ユニット15と、電子部品ユニット15を包囲するグロメット56が配置されている。
【0029】
<電子部品ユニット15>
電子部品ユニット15は、複数本の電線16A,16B,17,18A,18Bの端末部(前端側領域)と、ベース部材20と、第1〜第6バスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fと、パッケージ44,46,48から一対のリード45L,45S,47L,47R,49L,49Rを突出させた形態の複数(本実施形態では5つ)の電子部品41A,41B,42A,42B,43(本発明の構成要件である回路構成部品)と、変圧器53を構成するフェライトコア50(本発明の構成要件である回路構成部品)と、モールド成形体55とを備えて構成されている。回路構成部品としての5つの電子部品41A,41B,42A,42B,43とフェライトコア50は、車両と給電装置との間で充電制御用の情報を送受信する電力線通信(Power Line Communication)を行うために充電用コネクタ10側に設けたPLC回路を構成するものである。
【0030】
図1に示すように、ハウジング11から後方へ導出された複数本の電線16A,16B,17,18A,18Bのうち、2本は、径寸法の大きいシールド電線からなる高圧用のAC線16A,16Bであり、1本は、径寸法の大きいシールド電線からなるGND線17(アース線)であり、残りの2本は、径寸法の小さい非シールド電線からなる信号線18A,18Bである。
【0031】
<ベース部材20>
ベース部材20は、絶縁性材料(合成樹脂)からなり、略方形をなす水平な板状部21を有する。図2,4に示すように、板状部21は、その上面側(表面側)の前縁に沿った上側前縁壁22と、上面側の後縁に沿った上側後縁壁23と、下面側(裏面側)の前縁に沿った下側前縁壁24と、下面側の後縁に沿った下側後縁壁25を有する。上側前縁壁22と上側後縁壁23には、夫々、その上端縁を略半円弧状に切欠した形態の左右一対の位置決め部26が形成され、下側前縁壁24と下側後縁壁25にも、その下端縁を略半円弧状に切欠した形態の左右一対の位置決め部26が形成されている。
【0032】
図4に示すように、板状部21には、その下面から下方へ角形に突出した形態の突出部27が形成されている。突出部27の形成範囲は、左右方向においては板状部21の略中央領域であり、前後方向においては板状部21の略中央位置から後端に至る領域である。突出部27は、その前縁に沿った前壁部28と、後縁に沿った後壁部29とを有する。前壁部28には、その下端縁を略半円弧状に切欠した形態の位置決め部26が1つ形成されている。後壁部29には、左右2つの位置決め部26が形成されている。
【0033】
図2,4に示すように、ベース部材20には、突出部27の前方において板状部21を上下(板厚方向)に貫通する左右一対の挿通孔30L,30Rが形成されている。さらに、図4に示すように、板状部21の下面には、突出部27及び挿通孔30L,30Rよりも前方であって左右方向における略中央位置から下方へ突出した形態の位置決め突起31が形成されている。図3,4に示すように、ベース部材20には、板状部21の下面側の前縁のうち略中央部分を下方へ延出させた形態の延長壁部32が形成されている。延長壁部32には、その下端縁を略半円弧状に切欠した形態の位置決め部26が1つ形成されている。
【0034】
<バスバー33A,33B,33C,33D,33E,33F>
図2に示すように、第1バスバー33Aは、板状部21と平行な板状本体部34の外縁から電線用接続部35と、コンデンサ用接続部36(本発明の構成要件であるリード用接続部)と、バリスタ用接続部37(本発明の構成要件であるリード用接続部)とを上方へ略直角に突出させた形態である。電線用接続部35は、その上端縁を略円弧形に切欠した溝部を有し、コンデンサ用接続部36とバリスタ用接続部37は、その上端縁を下方へスリット状に切欠した形態の溝部を有する。第1バスバー33Aは、板状本体部34を板状部21の上面における右側縁に近い位置に重ねた状態で、ベース部材20に固定されている。
【0035】
第2バスバー33Bは、板状部21と平行な板状本体部34の外縁から電線用接続部35と、コンデンサ用接続部36(本発明の構成要件であるリード用接続部)と、バリスタ用接続部37(本発明の構成要件であるリード用接続部)とを上方へ略直角に突出させた形態である。電線用接続部35は、その上端縁を略円弧形に切欠した溝部を有し、コンデンサ用接続部36とバリスタ用接続部37は、その上端縁を下方へスリット状に切欠した形態の溝部を有する。第2バスバー33Bは、板状本体部34を板状部21の上面における左側縁に近い位置に重ねた状態で、ベース部材20に固定されている。
【0036】
図2,4に示すように、第3バスバー33Cは、板状部21と平行な板状をなす電線接続部38の外縁から左右一対のバリスタ用接続部37(本発明の構成要件であるリード用接続部)と、抵抗用接続部39(本発明の構成要件であるリード用接続部)とを上方へ略直角に突出させた形態である。バリスタ用接続部37と抵抗用接続部39は、その上端縁を下方へスリット状に切欠した形態の溝部を有する。第3バスバー33Cは、板状の電線接続部38を突出部27の下面に重ねるとともに、左右一対のバリスタ用接続部37と抵抗用接続部39を板状部21を貫通させてその上面側へ突出させた状態で、ベース部材20に固定されている。
【0037】
図2,4に示すように、第4バスバー33Dは、板状部21と平行な板状本体部34の外縁から抵抗用接続部39(本発明の構成要件であるリード用接続部)を上方へ略直角に突出させるとともに、板状本体部34の外縁から電線用接続部35を下方へ略直角に突出させた形態である。電線用接続部35は、その下端縁を略円弧形に切欠した溝部を有し、抵抗用接続部39は、その上端縁を下方へスリット状に切欠した形態の溝部を有する。第4バスバー33Dは、板状本体部34を板状部21の下面における右後隅部に重ねるとともに、抵抗用接続部39を板状部21を貫通させてその上面側へ突出させた状態で、ベース部材20に固定されている。
【0038】
図4に示すように、第5バスバー33Eは、板状部21と略直角をなすコンデンサ用接続部36(本発明の構成要件であるリード用接続部)を有する。コンデンサ用接続部36には、その下端縁を上方へスリット状に切欠した形態の溝部を有する。第5バスバー33Eは、板状部21の下面における左側の挿通孔30Lの左方近傍位置に固定されている。
【0039】
図4に示すように、第6バスバー33Fは、板状部21と略直角をなすコンデンサ用接続部36(本発明の構成要件であるリード用接続部)を有する。コンデンサ用接続部36には、その下端縁を上方へスリット状に切欠した形態の溝部を有する。第6バスバー33Fは、板状部21の下面における右側の挿通孔30Rの右方近傍位置に固定されている。
【0040】
<電子部品41A,41B,42A,42B,43>
図2に示すように、5つの電子部品41A,41B,42A,42B,43は、一対のコンデンサ41A,41Bと、雷サージ対策用の一対のバリスタ42A,42Bと、嵌合検知用の1つの抵抗43で構成されている。コンデンサ41A,41Bは、機能部品(図示省略)を収容するパッケージ44と、機能部品から片持ち状に延出してパッケージ44の下面から下向き(ベース部材20の近傍における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と交差する方向)に突出する長短2本の細長いリード45L,45Sとを備えている。パッケージ44は、上下寸法及び左右寸法に対して前後寸法の小さい箱形をなす。つまり、コンデンサ41A,41Bは、パッケージ44の前後方向(ベース部材20の近傍における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と平行な方向)の外形寸法が最も小さくなるような向きに配置される。
【0041】
第1コンデンサ41Aの右端部から突出した短尺のリード45Sは、側方へ略L字形に屈曲されている。第1コンデンサ41Aの左端部から突出した長尺のリード45Lは、後方へ屈曲され、側方へ屈曲され、下方へ屈曲され、更に側方へ屈曲された形状をなしている。第2コンデンサ41Bの左端部から突出した短尺のリード45Sは、側方へ略L字形に屈曲されている。第2コンデンサ41Bの右端部から突出した長尺のリード45Lは、後方へ屈曲され、側方へ屈曲され、下方へ屈曲され、更に側方へ屈曲された形状をなしている。
【0042】
第1コンデンサ41Aは、板状部21の上面側(表面側)に配置され、短尺のリード45Sが第1バスバー33Aのコンデンサ用接続部36の溝部に嵌合され、長尺のリード45Lが左側の挿通孔30Lを貫通して第5バスバー33Eのコンデンサ用接続部36の溝部に嵌合されている。このコンデンサ用接続部36への嵌合により、第1コンデンサ41Aはベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持される。リード45L,45Sとコンデンサ用接続部36は、第1コンデンサ41Aが仮保持された状態で溶接によって導通可能に固着されている。
【0043】
一方、第2コンデンサ41Bは、板状部21の上面側(表面側)に配置され、短尺のリード45Sが第2バスバー33Bのコンデンサ用接続部36の溝部に嵌合され、長尺のリード45Lが右側の挿通孔30Rを貫通して第6バスバー33Fのコンデンサ用接続部36の溝部に嵌合されている。このコンデンサ用接続部36への嵌合により、第2コンデンサ41Bはベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持される。リード45L,45Sとコンデンサ用接続部36は、第2コンデンサ41Bが仮保持された状態で溶接により導通可能に固着されている。
【0044】
バリスタ42A,42Bは、機能部品(図示省略)を収容するパッケージ46と、機能部品から片持ち状に延出してパッケージ46の下面から下向き(ベース部材20の近傍における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と交差する方向)に突出する左右一対の細長いリード47L,47Rとを備えている。パッケージ46は、正面形状が略円形であり、平面形状が左右方向に長い略楕円形であり、側面形状が上下方向に長い略楕円形である。したがって、パッケージ46の前後寸法は、上下寸法及び左右寸法に比べて小さい。つまり、バリスタ42A,42Bは、パッケージ46の前後方向(ベース部材20の近傍における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と平行な方向)の外形寸法が最も小さくなるような向きに配置される。
【0045】
第1バリスタ42Aの右側のリード47Rは、前方へ屈曲され、側方へ屈曲された形状をなす。第1バリスタ42Aの左側のリード47Lは、後方へ屈曲された形状をなす。第2バリスタ42Bの左側のリード47Lは、側方へ屈曲された形状をなす。第2バリスタ42Bの右側のリード47Rは、後方へ屈曲され、側方へ屈曲された形状をなす。
【0046】
第1バリスタ42Aは、板状部21の上面側(表面側)に配置され、右側のリード47Rが第1バスバー33Aのバリスタ用接続部37の溝部に嵌合され、左側のリード47Lが第3バスバー33Cの右側のバリスタ用接続部37の溝部に嵌合されている。このバリスタ用接続部37への嵌合により、第1バリスタ42Aはベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持される。リード47L,47Rとバリスタ用接続部37は、第1バリスタ42Aが仮保持された状態で溶接により導通可能に固着されている。
【0047】
第2バリスタ42Bは、板状部21の上面側(表面側)に配置され、左側のリード47Lが第2バスバー33Bのバリスタ用接続部37の溝部に嵌合され、右側のリード47Rが第3バスバー33Cの左側のバリスタ用接続部37の溝部に嵌合されている。このバリスタ用接続部37への嵌合により、第2バリスタ42Bはベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持される。リード47L,47Rとバリスタ用接続部37は、第2バリスタ42Bが仮保持された状態で溶接により導通可能に固着されている。
【0048】
抵抗43は、機能部品(図示省略)を収容する略円柱性のパッケージ48と、機能部品から片持ち状に延出してパッケージ48の左右両端面から側方(ベース部材20の近傍における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と交差する方向)へ突出する2本の細長いリード49L,49Rとを備えて構成されている。パッケージ48は、軸線を左右方向に向けた姿勢である。つまり、抵抗43は、パッケージ48の前後方向(ベース部材20の近傍における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と平行な方向)の外形寸法が最小となる向きに配置される。
【0049】
抵抗43は、板状部21の上面側(表面側)に配置され、右側のリード49Rが第4バスバー33Dの抵抗用接続部39の溝部に嵌合され、左側のリード49Lが第3バスバー33Cの抵抗用接続部39の溝部に嵌合されている。この抵抗用接続部39への嵌合により、抵抗43はベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持される。そして、リード49L,49Rと抵抗用接続部39は、抵抗43が仮保持された状態で溶接により導通可能に固着されている。
【0050】
<フェライトコア50>
図4に示すように、フェライトコア50は、軸線を上下方向(板状部21と略直角な方向)に向けた円環形をなす。フェライトコア50に巻線51を複数回巻回することにより、一次コイルが構成されている。巻線51の両端には一対の細長い端子ピン52が接続されている。フェライトコア50は、板状部21の下面側に配置され、位置決め突起31に外嵌されることで、ベース部材20に対して位置決めされた状態に保持されている。また、一方の端子ピン52は第5バスバー33Eのコンデンサ用接続部36の溝部に嵌合され、他方の端子ピン52は第6バスバー33Fのコンデンサ用接続部36の溝部に嵌合されている。端子ピン52は、溝部への嵌合によりコンデンサ用接続部36に仮保持される。端子ピン52は、仮保持された状態で溶接により長尺のリード45Lと共にコンデンサ用接続部36に導通可能に固着される。これにより、巻線51は、コンデンサ41A,41Bとバスバー33E,33Fを介して一対のAC線16A,16Bに接続された状態となる。
【0051】
フェライトコア50には、PLCユニット(図示省略)に接続されたPLC線(図示省略)の折返し部分が巻回され、二次コイルが構成されている。このフェライトコア50と巻線51(一次コイル)と端子ピン52とPLC線(二次コイル)によって変圧器53が構成されている。変圧器53は、ハウジング11の近傍に配置され、AC線16A,16Bに重畳された信号を取り出す。一方、PLCユニットは、充電用コネクタ10から離れた位置に配置され、AC線16A,16Bに重畳された信号を変圧器53から抽出することにより給電装置からの信号を取り出す。
【0052】
<ベース部材20に対する電線16A,16B,17,18A,18Bの取付け構造>
2本のAC線16A,16Bは、ベース部材20と対応する領域の一部分が絶縁被覆を除去して導体54を露出させた状態となっており、板状部21の上面に沿って前後方向に配索されている。2本のAC線16A,16Bのうち右側の第1AC線16Aは、絶縁被覆で覆われた部分が上側前縁壁22の右側の位置決め部26と上側後縁壁23の右側の位置決め部26に嵌合され、露出した導体54が第1バスバー33Aの電線用接続部35に嵌合されている。一方、左側の第2AC線16Bは、絶縁被覆で覆われた部分が上側前縁壁22の左側の位置決め部26と上側後縁壁23の左側の位置決め部26とに嵌合され、露出した導体54が第2バスバー33Bの電線用接続部35に嵌合されている。2本のAC線16A,16Bは、位置決め部26及び電線用接続部35への嵌合により、ベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持されている。AC線16A,16Bが仮保持されている状態で、導体54が溶接によって電線用接続部35に導通可能に固着されている。
【0053】
GND線17は、ベース部材20と対応する領域の一部分が絶縁被覆を除去して導体54を露出させた状態となっており、突出部27(板状部21)の下面に沿って前後方向に配索されている。GND線17は、絶縁被覆で覆われた部分が延長壁部32の位置決め部26と前壁部28の位置決め部26と後壁部29の右側の位置決め部26とに嵌合され、露出した導体54が第3バスバー33Cの電線接続部38の下面と接近する位置に配置されいる。GND線17は、位置決め部26への嵌合により、ベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持されている。GND線17が仮保持されている状態で、導体54が溶接によって電線接続部38に導通可能に固着されている。
【0054】
2本の信号線18A,18Bのうち右側の第1信号線18Aは、ベース部材20と対応する領域の一部分が絶縁被覆を除去して導体54を露出させた状態となっており、板状部21の下面に沿って前後方向に配索されている。第1信号線18Aは、絶縁被覆で覆われた部分が下側前縁壁24の右側の位置決め部26と下側後縁壁25の右側の位置決め部26とに嵌合され、露出した導体54が第4バスバー33Dの電線用接続部35に嵌合されている。第1信号線18Aは、位置決め部26への嵌合により、ベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持されている。第1信号線18Aが仮保持されている状態で、導体54が溶接によって電線用接続部35に導通可能に固着されている。左側の第2信号線18Bは、板状部21の下面に沿って前後方向に配索されている。第2信号線18Bは、下側前縁壁24の左側の位置決め部26と下側後縁壁25の左側の位置決め部26とに嵌合されることにより、ベース部材20に対して位置決めされた状態に仮保持されている。
【0055】
ベース部材20には、ハウジング11から導出された5本の電線16A,16B,17,18A,18Bとは別の第3信号線19の前端部が接続されている。この第3信号線19は、前端部が絶縁被覆を除去して導体54を露出させた状態となっている。第3信号線19は、後壁部29の左側の位置決め部26に嵌合されているとともに、露出した導体54が第3バスバー33Cの電線接続部38の下面と接近する位置に配置されている。そして、第3信号線19が位置決め部26への嵌合によって仮保持されている状態で、導体54が溶接によって電線接続部38に導通可能に固着されている。
【0056】
<モールド成形体55>
図1,3に示すように、電子部品ユニット15は、ベース部材20の全体、全てのバスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fの全体、コンデンサ41A,41Bの全体、バリスタ42A,42Bの全体、抵抗43の全体、変圧器53の全体、及び電線16A,16B,17,18A,18B,19のうちベース部材20の近傍に配索されている部分を包み込むモールド成形体55を備えている。電子部品ユニット15における露出した導電部分(バスバー33A,33B,33C,33D,33E,33F、電線16A,16B,17,18A,18B,19における導体54の露出部分、リード45L,45S,47L,47R,49L,49R、変圧器53の巻線51と端子ピン52)は、モールド成形体55で包囲することにより、被水及び浸水から保護され、確実に防水されている。
【0057】
また、各電線16A,16B,17,18A,18B,19は、モールド成形体55の前面及び後面から前後方向に導出されている。そして、図6に示すように、モールド成形体55の前面における5本の電線16A,16B,17,18A,18Bの導出位置は、ハウジング11の後面における5本の電線16A,16B,17,18A,18Bの導出位置と対応する位置関係となっている。このような位置関係としたことにより、ベース部材20(電子部品ユニット15)をハウジング11の後面に接近した位置に配置することができた。これにより、充電用コネクタ10は、電線の長さ方向において小型化されている。
【0058】
<グロメット56>
図5に示すように、グロメット56は、全体として前後方向に貫通する筒状をなす。グロメット56の径寸法は、前端部で最大であり、後方に向かって次第に小径となり、後端部で最小となる。グロメット56の前端部は、ハウジング11のフランジ部11Fの後面に液密状に取り付けられている。電子部品ユニット15は、その全体がグロメット56内に収容されている。グロメット56の内部空間はハウジング11の後面に臨んでいるので、ハウジング11の前面に付着してキャビティ13と端子金具12の隙間を通過した水は、グロメット56の内部に入り込む。グロメット56内に入り込んだ水は、グロメット56の底面を貫通する排水孔57からドレンホース58を通り、グロメット56外へ排出される。
【0059】
<実施形態の効果>
本実施形態の電子部品ユニット15は、充電用コネクタ10を構成するハウジング11の後方に配置されたものであって、絶縁性材料からなるベース部材20と、端子金具12に接続され、ハウジング11の後方へ導出されてベース部材20に沿って配索された電線16A,16B,17,18A,18Bと、パッケージ44,46,48からリード45L,45S,47L,47R,49L,49Rを導出させた形態の電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)と、ベース部材20に取り付けられ、電線16A,16B,17,18A,18Bが接続される電線用接続部35とリード45L,45S,47L,47R,49L,49Rが接続されるリード用接続部(コンデンサ用接続部36とバリスタ用接続部37と抵抗用接続部39)を有するバスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fを備えている。電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)が接続されるバスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fは、ベース部材20に取り付けられことによって位置決めされるので、電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)も所定の位置に位置決めされる。これにより、電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)の配置スペースを小さく抑えることができる。
【0060】
また、リード45L,45S,47L,47R,49L,49Rの突出方向を、ベース部材20における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と交差する方向に向けたので、電線の配索方向における電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)の配置スペースを小さく抑えることができる。また、電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)は、パッケージ44,46,48の外形寸法のうちベース部材20における電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向と平行な方向の外形寸法が最小となるように配置されている。この構成によれば、電線16A,16B,17,18A,18Bの配索方向における電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)の配置スペースを小さく抑えることができる。
【0061】
本実施形態では、ベース部材20が板状部21を有しており、複数の電子部品を含む回路構成部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43とフェライトコア50)が、板状部21の表裏両面側に配置されている。この構成によれば、板状部の片面側のみに回路構成部品を配置する場合に比べると、ベース部材20を小型化することができる。また、変圧器53を構成するフェライトコア50は、ベース部材20に取り付けたことにより、電子部品(コンデンサ41A,41Bとバリスタ42A,42Bと抵抗43)の近傍に配置されるので、電子部品ユニット15を全体的に小型化することができる。
【0062】
また、電線16A,16B,17,18A,18Bは、溝状の電線用接続部35に仮保持された状態で溶接によりバスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fに固着されている。リード45L,45S,47L,47R,49L,49Rも、溝状のリード用接続部(コンデンサ用接続部36とバリスタ用接続部37と抵抗用接続部39)に仮保持された状態で溶接によりバスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fに固着されている。したがって、電線16A,16B,17,18A,18Bやリード45L,45S,47L,47R,49L,49Rをバスバー33A,33B,33C,33D,33E,33Fに溶接する際に、電線16A,16B,17,18A,18Bやリード45L,45S,47L,47R,49L,49Rを手で押さえておかずに済むので、作業性が良い。
【0063】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、電子部品を含む回路構成部品を、ベース部材の板状部の表裏両面に実装したが、回路構成部品は板状部の表裏両面のうちいすれか一方の面のみに実装してもよい。
(2)上記実施形態では、ベース部材に板状部を形成し、この板状部に電子部品(回路構成部品)を実装したが、ベース部材に箱状部を形成し、この箱状部の内部に電子部品を収容する形態で実装してもよい。
(3)上記実施形態では、充電用コネクタが、キャビティと端子金具との隙間から水が浸入するタイプのコネクタである場合について説明したが、本発明は、キャビティと端子金具との隙間がシールされたタイプの充電用コネクタにも適用できる。この場合、電子部品ユニットにおけるバスバーと電子部品との接続部分及びバスバーと電線との接続部分に対する防水処理や、防水用のグロメットは不要となる。
(4)上記実施形態では、組付け工程において、バスバーに対し電線と電子部品を仮保持した状態で、この仮保持部分を溶接(半田付け)により導通可能に固着したが、電線や電子部品をバスバーに仮保持せずに、溶接してもよい。
(5)上記実施形態では、ベース部材とバスバーと電子部品をモールド成形体によって防水したが、モールド成形体を用いずに、熱収縮チューブ等で防水してもよい。
(6)上記実施形態では、ベース部材における複数本の電線の位置を、ハウジングの後面の導出位置と対応させたが、ベース部材における複数本の電線の位置は、ハウジングの背面の導出位置と非対応の位置関係であってもよい。
(7)上記実施形態では、パッケージからのリードの突出方向を、ベース部材における電線の配索方向と交差する方向に向けたが、これに限らず、リードの突出方向は、ベース部材における電線の配索方向と平行な方向に向けてもよく、ベース部材における電線の配索方向に対して斜めの方向に向けてもよい。
(8)上記実施形態では、電子部品が、パッケージの外形寸法のうちベース部材における電線の配索方向と平行な方向の外形寸法が最小となるように配置されているが、これに限らず、電子部品は、パッケージの外形寸法のうちベース部材における電線の配索方向と交差する方向の外形寸法が最小となるように配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0064】
10…充電用コネクタ
11…ハウジング
12…端子金具
15…電子部品ユニット
16A,16B…AC線(電線)
17…GND線(電線)
18A,18B…信号線(電線)
20…ベース部材
21…板状部
26…位置決め部
33A…第1バスバー
33B…第2バスバー
33C…第3バスバー
33D…第4バスバー
33E…第5バスバー
33F…第6バスバー
35…電線用接続部
36…コンデンサ用接続部(リード用接続部)
37…バリスタ用接続部(リード用接続部)
39…抵抗用接続部(リード用接続部)
41A,41B…コンデンサ(電子部品、回路構成部品)
42A,42B…バリスタ(電子部品、回路構成部品)
43…抵抗(電子部品、回路構成部品)
44,46,48…パッケージ
45L,45S,47L,47R,49L,49R…リード
50…フェライトコア(回路構成部品)
53…変圧器
55…モールド成形体
60…車体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に取り付けられるハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた端子金具とを備えた充電用コネクタにおいて、前記ハウジングの後方に配置される電子部品ユニットであって、
絶縁性材料からなるベース部材と、
前記端子金具に接続され、前記ハウジングの後方へ導出されて前記ベース部材に沿って配索された電線と、
パッケージからリードを突出させた形態の電子部品と、
前記ベース部材に取り付けられ、前記電線が接続される電線用接続部と前記リードが接続されるリード用接続部を有するバスバーを備えていることを特徴とする電子部品ユニット。
【請求項2】
前記リードの突出方向が、前記ベース部材における前記電線の配索方向と交差する方向とされていることを特徴とする請求項1記載の電子部品ユニット。
【請求項3】
前記電子部品は、前記パッケージの外形寸法のうち前記ベース部材における前記電線の配索方向と平行な方向の外形寸法が最小となるように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品ユニット。
【請求項4】
前記バスバーと、前記リードと、前記電線における前記バスバーとの接続部分を包囲するモールド成形体を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子部品ユニット。
【請求項5】
前記ベース部材には、複数本の前記電線を、前記ハウジングの後面における導出位置と対応する位置に保持する位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子部品ユニット。
【請求項6】
前記ベース部材が板状部を有しており、
複数の前記電子部品を含む回路構成部品が、前記板状部の表裏両面側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電子部品ユニット。
【請求項7】
前記電線用接続部が、前記電線を仮保持することが可能な形態とされ、
前記電線が、前記電線用接続部に仮保持された状態で溶接により前記バスバーに固着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電子部品ユニット。
【請求項8】
前記リード用接続部が、前記リードを仮保持することが可能な形態とされ、
前記リードが、前記リード用接続部に仮保持された状態で溶接により前記バスバーに固着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電子部品ユニット。
【請求項9】
変圧器を構成するフェライトコアが、前記ベース部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の電子部品ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−8457(P2013−8457A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138491(P2011−138491)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】