説明

電子部品包装体

【課題】収容部からの電子部品の飛出しの防止と、カバーテープを引き剥がす際における該カバーテープが破断の防止の両方を実現可能な電子部品包装体を提供する。
【解決手段】エンボス加工によりテープ面に対して没入形成された複数の収容部4をテープの長手方向に配列して有するエンボスキャリアテープ2と、電子部品が収容されている収容部4の開口側のテープ面でエンボスキャリアテープ2を覆って、テープ面の一部に固着されるカバーテープ3とを有する電子部品包装体1において、エンボスキャリアテープ2とカバーテープ3との固着部分である固着部5は、長手方向に延びる帯状域をなし、エンボスキャリアテープ2のテープ面における収容部4の外周縁域にてテープ幅方向の両側位置および中間位置に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
電気コネクタや半導体等の小型の電子部品は、出荷時においてテープ状の容器に収容されて電子部品包装体とされた後、リールで巻き取られた形態で取り扱われることが多い。例えば、上記テープ状の容器は、エンボス加工により形成された複数の収容部がテープの長手方向に配列されているエンボスキャリアテープと、該収容部の開口側のテープ面で上記エンボスキャリアテープを覆うカバーテープとからなる。このようなエンボスキャリアテープおよびカバーテープからなる容器の収容部に電子部品が収容形成された電子部品包装体は、上述したように、リールに巻き取られたうえで製品として取り扱われる。例えば、電子部品を基板に実装する際には、上記製品としての電子部品包装体は自動実装装置等にセットされ、一定速度でテープ長手方向に送り出されるとともにカバーテープが剥離され、エンボスキャリアテープの収容部から電子部品が順次取り出され、該電子部品が基板に自動実装される。
【0003】
特許文献1には、このようなエンボスキャリアテープおよびカバーテープからなる容器に電子部品が収容されて形成された電子部品包装体が開示されている。図3(A)は、特許文献1に記載されている電子部品包装体を上方から見た図であり、同図(B)は、同図(A)のB−B断面図である。電子部品包装体としてのテーピング部品11は、電子部品を収容したエンボステープ12の上面にカバーテープとしてのトップテープ13が覆われて形成されている。図3(A)に示されるように、エンボステープ12は、エンボス加工により形成された複数の収容部14をテープの長手方向に配列して有しており、各収容部14にはコイル、抵抗器等の電子部品(図示せず)が収容されている。トップテープ13は、収容部14の開口部を覆っており、エンボステープ12の上面に熱圧着されている。該熱圧着は、図3(A)にて斜線領域として示されているように、トップテープ13の両側縁部寄り位置で長手方向に延びるシール部15にて施されている。
【0004】
図4(A)および同図(B)は、電子部品の取出時におけるテーピング部品11を示す図である。図4(A)は、テーピング部品11を上方から見た図であり、同図(B)は、同図(A)のB−B断面の概略図である。の幅方向にテーピング部品11を基板への電子部品の実装時において、テーピング部品11はリールに巻かれた状態で自動面実装装置(図示せず)に設置され、エンボステープ12の一方の側端縁部寄り位置に形成された自動送り用孔16に上記自動面実装装置の自動送り用ピン(図示せず)が係合されて、一定速度で前方(矢印Pの方向)へ送り出される。このとき、トップテープ13は、後方の斜め上側、すなわち矢印Qの方向へ向けて自動面実装装置によって連続して引っ張られることにより、エンボステープ12の上面から引き剥がされる。そして、トップテープ13が引き剥がされた後、例えば、図4(B)に示されるような、下端に吸引口を有する吸引部材17によって収容部14内の電子部品18が上方から吸引されて取り出され、基板に面実装される。
【0005】
図5は、シール部15についての他の例を示す図である。図5のテーピング部品11は、図3(A)および同図(B)のテーピング部品11と基本的に同様の形態であり、シール部15の位置のみが異なっている。図5のテーピング部品11では、斜線領域として示されているように、シール部15はテープの長手方向に配列された各収容部14の間に形成されている。なお、図5のテーピング部品11の使用形態は、図4(A)および同図(B)を用いて説明した、図3(A)および同図(B)のテーピング部品11の使用形態と同様である。
【特許文献1】特開平5−270565
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図3(A)に示されたテーピング部品11のシール部15は、トップテープ13の両側縁部にてテープ長手方向で連続して一定の幅で形成されているので、トップシール13を剥がすのに必要な力である剥離力の大きさ、すなわち剥離強度は常に一定であり、トップシール13は破断しにくい。
【0007】
しかし、該シール部15は収容部14同士間には形成されていないので、トップテープ13が上記収容部14同士間でエンボステープ12から離れて該トップテープ13とエンボステープ12との間に隙間が生じる場合があり、これによって、例えば、テーピング部品11がリールに巻かれた状態での取扱中に、電子部品が収容部14から飛び出して上記隙間内に入り込んでしまうことがある。この場合、該電子部品が定位置に収まっていないために、該電子部品の自動実装での自動取出しに支障を来たす。近年では、電子機器は小型化、低背化される傾向にあり、それに伴い電子機器に使用される電子部品も薄型となってきているために、この電子部品の収容部からの飛出しそして隙間への進入という問題が発生しやすくなっている。
【0008】
一方、図5のテーピング部品11では、斜線で示されるシール部15はテープ長手方向に配列された各収容部14の間に形成されているので、テープ幅方向における収容部14と対応する位置、すなわち該テープ幅方向の中央部においてトップテープ13がエンボステープ12から離れることはない。したがって、トップテープ13とエンボステープ12との間に隙間が生じることがないので、収容部14からの電子部品の飛出しが防止される。
【0009】
しかし、図5のテーピング部品11のシール部15は、テープの長手方向で収容部14同士間にのみ形成されていて、収容部14の範囲には形成されておらず、テープ長手方向において連続していない。したがって、トップテープ13をエンボステープ12から剥がす際、トップテープ13を引っ張る力に対する抵抗力は、シール部15の部分でのみ生じ、収容部14に対応する範囲では生じない。つまり、本来必要とされる剥離力の大きさ、すなわち剥離強度は、長手方向で不連続となり、同方向で急激な変化を繰り返す。しかし、自動面実装装置は連続してトップテープ13を引っ張り続けるので、この力に対する抵抗力が発生する部分、すなわち、各シール部15の前端、換言すれば、収容部14の後端においてトップテープ13に過大な力が急激に作用し、該トップテープ13が破断しやすい。
【0010】
このように、従来の電子部品包装体においては、収容部からの電子部品の飛出しの防止およびカバーテープの破断の防止という二つの目的を同時に達成することは困難であった。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑み、収容部からの電子部品の飛出しの防止と、カバーテープを引き剥がす際における該カバーテープが破断の防止の両方を実現可能な電子部品包装体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る電子部品包装体は、エンボス加工によりテープ面に対して没入形成された複数の収容部をテープの長手方向に配列して有するエンボスキャリアテープと、電子部品が収容されている該収容部の開口側のテープ面で上記エンボスキャリアテープを覆って、該テープ面の一部に固着されるカバーテープとを有している。
【0013】
かかる電子部品包装体において、本発明では、上記エンボスキャリアテープと上記カバーテープとの固着部分である固着部は、上記長手方向に延びる帯状域をなし、上記エンボスキャリアテープの上記テープ面における上記収容部の外周縁域にてテープ幅方向の両側位置および中間位置に形成されていることを特徴としている。
【0014】
本発明の上記電子部品包装体では、固着部が、収容部の外周縁域にてテープ幅方向の両側位置および中間位置に形成されている。つまり、収容部の外周縁域全体にわたって複数の固着部が位置しているので、収容部の外周縁域にてカバーテープがエンボスキャリアテープのテープ面から離れて隙間が形成されることはない。したがって、電子部品が収容部から飛び出すことはない。
【0015】
上記固着部は、テープ長手方向に延びる帯状域をなして、収容部の外周縁域にてテープ幅方向の両側位置および中間位置に形成されている。つまり、複数の固着部はテープの長手方向にて連続して位置しているので、カバーテープを剥がす際の剥離強度の急激な変化が小さくなる。また、上述したように、固着部はテープ長手方向に延びる帯状、すなわち細長い形状をしており、上記長手方向のどの位置でも、この固着部の幅寸法の合計が小さいので、カバーテープを剥がす際の剥離力はあまり大きくなくてすむ。
【0016】
固着部は、エンボスキャリアテープの幅方向における複数の固着部の幅の合計が該エンボスキャリアテープの長手方向で一定となるように形成されていることが好ましい。このように、複数の固着部の幅の合計をテープ長手方向で一定とすることにより、カバーテープを剥がす際の剥離強度を常に一定にすることができるので、カバーテープが破断しにくくなる。
【0017】
固着部は、エンボスキャリアテープの幅方向における各固着部の幅が同一に形成されていることが好ましい。テープ幅方向でのカバーテープの剥離力が均一となるからである。
【0018】
固着部は、エンボスキャリアテープとカバーテープとの融着によって形成されていてもよく、また、該エンボスキャリアテープと該カバーテープとの接着によって形成されていてもよい。
【0019】
本発明は、収容部がテープの幅方向で複数列をなしてエンボスキャリアテープの長手方向に配列されている場合にも適用できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明では、収容部の外周縁域にてテープ幅方向の両側位置および中間位置に固着部を形成したので、上記外周縁域にてカバーテープがエンボスキャリアテープのテープ面から離れることはなく、これによって、電子部品は収容部からの飛出しが防止され、常に収容部内に収まっており、この結果、電子部品の自動取出時に電子部品は所定位置に定まるので、この自動取出しが確実かつ容易となる。また、上記固着部は、テープ長手方向に延びる帯状域をなしており、該長手方向全体にわたって固着部が形成されているので、カバーテープを剥がす際、剥離強度の急激な変化が小さくなり、エンボスキャリアテープへの衝撃的な振動がほとんどなく、電子部品は安定して収容部内にあり、さらには、カバーテープが破断しにくくなる。しかも、固着部の全幅は小さくてすむので、剥離力は小さくてよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
<第一実施形態>
図1(A)は、本発明の第一実施形態に係る電子部品包装体を上方から見た図である。電子部品包装体1は、電子部品を収容するための後述の収容部がエンボス加工により複数形成されたテープ状のエンボスキャリアテープ2(以下、「キャリアテープ2」という)と、該収容部の開口側のテープ面で該キャリアテープ2を覆うカバーテープ3とを有している。図1に示されるように、キャリアテープ2は寸法D1の幅を有しており、カバーテープ3は寸法D1よりも小さい寸法D2の幅を有している。キャリアテープ2とカバーテープ3は、該カバーテープ3の幅方向全域で互いに重なっているが、図1(A)では、理解を容易とするために、キャリアテープ2の収容部等について実線で示してある。
【0022】
キャリアテープ2は、上面から下方(図では紙面よりも没した方向)に没入形成された複数の収容部4をテープの長手方向に配列形成して有している。カバーテープ3は、電子部品(図示せず)が収容されている上記収容部4の開口側のテープ面、すなわち上面で上記キャリアテープ2を覆っているとともに、図1(A)にて斜線領域として示されている複数の固着部5にて固着されている。本実施形態では、該固着部5は、キャリアテープ2とカバーテープ3との融着によって形成されている。なお、固着部5を形成する手段自体は融着には限られず、公知の他の固着手段、例えば、該固着部5はキャリアテープ2とカバーテープ3との接着によって形成されてもよい。
【0023】
各固着部5は、テープ長手方向に延びる帯状域をなしており、同一の幅(上記テープ長手方向に対して直角方向での寸法)で形成されている。該固着部5は、図1(A)に示されるように、キャリアテープ2の上面における収容部4の外周縁域にてテープ幅方向の両側位置および中間位置に形成されている。本実施形態では、テープ長手方向における各収容部4の範囲にはカバーテープ3の両側端縁部寄り位置に側縁固着部5Aが収容部4を挟んで二つ形成されており、上記長手方向における収容部4同士間の範囲には、テープ幅方向の中間位置、すなわち収容部4同士間の領域にて中間固着部5Bが二つ形成されている。図1(A)に示されているように、側縁固着部5Aと中間固着部5Bは同一幅を有しており、側縁固着部5Aは中間固着部5Bよりも若干長く形成されている。
【0024】
本実施形態に係る電子部品包装体1は、例えば、電子部品を基板上に自動実装するとき、リールに巻かれた状態で自動実装装置(図示せず)に設置される。該自動実装装置に設置された電子部品包装体1は、キャリアテープ2の側端縁部寄り位置に長手方向にて定間隔で形成された自動送り用孔6に上記自動実装装置の自動送り用ピン(図示せず)が係合されて、一定速度で前方(矢印Pの方向)へ送り出される。
【0025】
このとき、カバーテープ3は、後方側、すなわち矢印Pと逆の方向へ向けて自動面実装装置によって連続して引っ張られることにより、キャリアテープ2の上面から引き剥がされる。そして、カバーテープ3が引き剥がされた後、例えば、吸引部材(図示せず)によって収容部4内の電子部品が上方から吸引されて取り出され、基板の所定位置に実装される。
【0026】
本実施形態では、収容部4の外周縁域全体にわたって複数の固着部5を形成したので、上記外周縁域にてカバーテープ4がキャリアテープ2の上面から離れて隙間が生じることはなく、これによって、電子部品は収容部4から飛び出すことが防止され、常に収容部4内に収まる。この結果、電子部品の自動取出しが安定かつ容易となる。
【0027】
図1(A)に示されているように、長手方向において、側縁固着部5Aの後端部と中間固着部5Bの前端部は同位置にあり、また、中間固着部5Bの後端部と側縁固着部5Aの前端部は同位置にある。すなわち、上記長手方向にて側縁固着部5Aおよび中間固着部5Bは交互に連続して形成されている。したがって、カバーテープ3がキャリアテープ2の上面から剥がされるとき、該カバーテープ3を引っ張る力に対する抵抗力は連続して生じる。
【0028】
また、テープ長手方向における収容部4の範囲に形成されている側縁固着部5Aの個数と該長手方向における収容部4同士間の範囲に形成されている中間固着部5Bの個数とは同数であり、側縁固着部5Aの幅の合計と中間固着部5Bの幅の合計は等しい。つまり、固着部5は、テープ長手方向において幅が一定であるので、上述したカバーテープ3を引っ張る力に対する抵抗力も一定となる。したがって、カバーテープ3を剥がす際に必要とされる剥離力の大きさ、すなわち剥離強度も、図1(B)に示されるように、変化することなく常に一定であるので、カバーテープ3に過大な力が急激に作用することはなく、該カバーテープ3は破断しにくい。また、固着部5はテープ長手方向に延びる帯状、すなわち細長い形状をしており、その幅寸法が小さいので、カバーテープを剥がす際の剥離力はあまり大きくなくてすむ。
【0029】
本実施形態では、固着部を同一の幅で形成して、テープ長手方向で一定の個数の固着部を位置させることにより、剥離強度を一定とした。しかし、固着部は、必ずしも同一の幅で形成されたり、上記長手方向で一定の個数が形成されたりする必要はなく、キャリアテープの幅方向における複数の固着部の幅の合計が該キャリアテープの長手方向で一定となるように形成されていればよい。例えば、収容部4の幅寸法が小さいときには、側縁固着部の幅の合計に等しい幅で中間固着部を一つ形成してもよい。また、収容部4の幅寸法が大きいときには、例えば、側縁固着部の幅の半分の幅を有する中間固着部を該側縁固着部の倍の個数だけ形成して該中間固着部をテープ幅方向全体に分布させることにより、中間固着部同士の上記幅方向の間隔を狭めて配置させてもよい。このように固着部を形成することにより、中間固着部同士の間隔が狭くなるので収容部4からの電子部品の飛出しを良好に防止でき、また、中間固着部の個数が増えても該中間固着部の幅の合計は長手方向で一定となるので剥離強度も一定となり、カバーテープの破断を良好に防止できる。
【0030】
本実施形態では、図1(A)に示されるように、収容部はテープ長手方向に一列に配列されたが、変形例として、収容部がテープの幅方向で複数列をなして上記長手方向に配列されていてもよい。
【0031】
<第二実施形態>
本実施形態は、中間固着部を多く形成した点、側縁固着部が長手方向で連続して形成されている点で、第一実施形態と相違する。本実施形態に係る電子部品包装体の基本的な構成は、第一実施形態と同様であるので、第一実施形態と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
図2(A)は、本実施形態に係る電子部品包装体を上方から見た図である。本実施形態に係る電子部品包装体1の固着部5’のうち、側縁固着部5’Aは、カバーテープ3の両側端縁部寄り位置にてテープの長手方向で連続して形成されている。また、中間固着部5’B自体は、第一実施形態における中間固着部5Bと同じ形状をなしているが、本実施形態では、この中間固着部5Bは収容部4同士間に三つ形成されている。すなわち、本実施形態では、中間固着部5’Bは、第一実施形態の中間固着部5Bよりも一つ多く形成されている。本実施形態では、中間固着部の数が増えた分、テープ幅方向における該中間固着部同士の間隔が狭くなっているので、第一実施形態と比較して、カバーテープ2とキャリアテープ3との間に隙間が形成されにくくなっており、収容部4からの電子部品の飛出し防止の効果が向上する。
【0033】
本実施形態において、テープ長手方向における収容部4の範囲と、収容部4同士間の範囲とでは、固着部の幅の合計が等しくないので、カバーテープ3が剥がされる際に生じる抵抗力が上記長手方向で一定とはならず、したがって、図2(B)に示されるように、剥離強度も上記長手方向で一定とはならない。しかし、本実施形態におけるテープ長手方向での収容部同士間の範囲に形成されている固着部の幅の合計は、図5を用いて説明した従来の電子部品包装体における場合と比較して小さいので、必要とされる剥離力も小さい。したがって、図2(B)に示される本実施形態における剥離強度の変化の度合いも、上記従来の電子部品包装体における場合と比較して小さく、カバーテープ3に過大な力が急激に作用することはないので、該カバーテープ3の破断は生じない。このように、本実施形態の電子部品包装体によれば、収容部4からの電子部品の飛出しを効果的に防止するとともに、カバーテープ3を剥がす際の該カバーテープ3の破断を防止することができる。
【0034】
本実施形態では、図2(A)に示されるように、収容部はテープ長手方向に一列に配列されたが、変形例として、収容部がテープの幅方向で複数列をなして上記長手方向に配列されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】(A)は第一実施形態に係る電子部品包装体を示す図であり、(B)は該電子部品包装体における剥離強度の変化を示す図である。
【図2】(A)は第二実施形態に係る電子部品包装体を示す図であり、(B)は該電子部品包装体における剥離強度の変化を示す図である。
【図3】(A)は従来の電子部品包装体を上方から見た図であり、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図4】電子部品の取出時における電子部品包装体を示す図であり、(A)は該電子部品包装体を上方から見た図であり、(B)は(A)のB−B断面の概略図である。
【図5】シール部についての他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 電子部品包装体 4 収容部
2 エンボスキャリアテープ 5 固着部
3 カバーテープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンボス加工によりテープ面に対して没入形成された複数の収容部をテープの長手方向に配列して有するエンボスキャリアテープと、電子部品が収容されている該収容部の開口側のテープ面で上記エンボスキャリアテープを覆って、該テープ面の一部に固着されるカバーテープと、を有する電子部品包装体において、上記エンボスキャリアテープと上記カバーテープとの固着部分である固着部は、上記長手方向に延びる帯状域をなし、上記エンボスキャリアテープの上記テープ面における上記収容部の外周縁域にてテープ幅方向の両側位置および中間位置に形成されていることを特徴とする電子部品包装体。
【請求項2】
固着部は、エンボスキャリアテープの幅方向における複数の固着部の幅の合計が該エンボスキャリアテープの長手方向で一定となるように形成されていることとする請求項1に記載の電子部品包装体。
【請求項3】
固着部は、エンボスキャリアテープの幅方向における各固着部の幅が同一に形成されていることとする請求項1または請求項2に記載の電子部品包装体。
【請求項4】
固着部は、エンボスキャリアテープとカバーテープとの融着によって形成されていることとする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の電子部品包装体。
【請求項5】
固着部は、エンボスキャリアテープとカバーテープとの接着によって形成されていることとする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の電子部品包装体。
【請求項6】
収容部は、テープの幅方向で複数列をなしてエンボスキャリアテープの長手方向に配列されていることとする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の電子包装体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−102025(P2009−102025A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−273883(P2007−273883)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【出願人】(390005049)ヒロセ電機株式会社 (383)
【Fターム(参考)】