説明

電子部品及びその製造方法

【課題】容易に製造することができると共に、抵抗値を低減することができるインダクタを内蔵した電子部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】積層体12は、複数の磁性体層4,5が積層されてなる。2つの外部電極は、積層体12の側面に形成されている。複数の内部電極8は、インダクタを構成すると共に、両端が2つの外部電極に対して電気的に接続されるように、磁性体層4に形成されている。ビア導体Ba〜Bdは、複数の内部電極8a〜8dを電気的に接続している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品及びその製造方法に関し、絶縁層が積層されてなる積層体を備えた電子部品及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インピーダンスを低下させることなく、直流抵抗を低下させうる電子部品の製造方法として、特許文献1に記載の積層ビーズインダクタの製造方法が提案されている。該積層ビーズインダクタの製造方法では、ダイサーを用いて細長い長孔を磁性体グリーンシートに形成し、該長孔に導電性ペーストを埋め込んでいる。そして、この磁性体グリーンシートを複数層積層し、外部電極を形成することにより、直方体の貫通導体が内部に含まれた積層ビーズインダクタが得られる。
【0003】
ところで、特許文献1に記載の積層ビーズインダクタの製造方法は、工程が複雑になるという問題を有する。より詳細には、該積層ビーズインダクタの製造方法では、前記の通り、磁性体グリーンシートにダイサー等を用いて長孔を形成する必要がある。このような長孔の形成において、長辺をダイサーによって切断することは行うことができるが、短辺をダイサーによって切断することは困難である。
【特許文献1】特開平6−61084号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の目的は、容易に製造することができると共に、抵抗値を低減することができるインダクタを内蔵した電子部品及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、電子部品において、複数の絶縁層が積層されてなる積層体と、前記積層体の側面に形成されている第1の外部電極及び第2の外部電極と、インダクタを構成すると共に、両端が前記第1の外部電極と前記第2の外部電極とに対して電気的に接続されるように、前記絶縁層に形成されている複数の内部電極と、前記複数の内部電極を電気的に接続しているビア導体と、を備えていること、を特徴とする。
【0006】
第1の発明によれば、内部電極は、ビア導体により電気的に接続されている。ビア導体は、絶縁層にビアホールが形成され、該ビアホールに導電性ペーストが充填されることにより形成される。更に、ビアホールの形成は、一般的に、レーザビームが絶縁層に照射されることにより形成されるので、特許文献1に記載の積層ビーズインダクタの製造方法のように、ダイサーを用いて長孔を形成する必要がない。その結果、電子部品の製造を容易化できる。
【0007】
第1の発明において、前記複数の内部電極は、積層方向から平面視したときに重なるように配置されていてもよい。
【0008】
第1の発明において、前記複数の内部電極は、同じ形状を有していてもよい。
【0009】
第1の発明において、前記積層体は、直方体状であり、前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極はそれぞれ、前記積層体の長手方向に延びている第1の側面及び第2の側面に形成されていてもよい。
【0010】
第1の発明において、前記ビア導体は、積層方向から平面視したときに、前記絶縁層において市松模様状に配置されていてもよい。
【0011】
第1の発明において、前記ビア導体が形成されている絶縁層は、非磁性体層であってもよい。
【0012】
第2の発明は、電子部品の製造方法において、絶縁層にビア導体を形成する工程と、複数の長方形状の絶縁層のそれぞれに、2つの辺に引き出されている内部電極を形成する工程と、前記複数の内部電極が前記ビア導体により電気的に接続されるように、前記絶縁層を積層して積層体を形成する工程と、を備えていること、を特徴とする。
【0013】
第2の発明において、前記ビア導体を形成する工程は、前記絶縁層に対してレーザビームを照射してビアホールを形成する工程と、前記ビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程と、を含んでいてもよい。
【0014】
第2の発明において、前記ビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程と、前記内部電極を形成する工程とは同時に行われてもよい。
【0015】
第2の発明において、前記内部電極を形成する工程では、同じ形状を有する前記複数の内部電極を形成してもよい。
【0016】
第2の発明において、前記積層体を形成する工程では、積層方向から平面視したときに、前記複数の内部電極が重なるように前記絶縁層を積層してもよい。
【0017】
第2の発明において、前記内部電極が引き出されている前記積層体の側面に第1の外部電極及び第2の外部電極を形成する工程を、更に備えていてもよい。
【0018】
第2の発明において、前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極を形成する工程では、該第1の外部電極及び該第2の外部電極をそれぞれ、直方体状の前記積層体の長手方向に延びている第1の側面及び第2の側面に形成してもよい。
【0019】
第2の発明において、前記ビア導体を形成する工程では、積層方向から平面視したときに、前記絶縁層において市松模様状に配置されていてもよい。
【0020】
第2の発明において、前記ビア導体を形成する工程では、非磁性体層である前記絶縁層に前記ビア導体を形成してもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、内部電極がビア導体により電気的に接続されているので、電子部品の製造を容易化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明の一実施形態に係る電子部品及びその製造方法について説明する。図1は、電子部品10の外観斜視図である。図2は、積層体12の分解斜視図である。以下では、電子部品1の形成時に、セラミックグリーンシートが積層される方向を積層方向と定義する。そして、この積層方向をz軸方向とし、電子部品10の長手方向をx軸方向とし、x軸とz軸とに直交する方向をy軸方向とする。x軸、y軸及びz軸は、電子部品10を構成する辺に対して平行である。
【0023】
(電子部品の構成について)
電子部品10は、図1に示すように、内部にインダクタを含む直方体状の積層体12及び外部電極14a,14bを備える。積層体12は、直方体状の形状を有している。図1において、z軸方向の両端に位置する積層体12の表面を上面S1及び下面S2と称す。また、y軸方向の両端に位置すると共に、x軸方向に長手方向を有するように延びている積層体12の表面を側面Sa及び側面Sbと称す。更に、x軸方向の両端に位置する積層体12の表面を側面Sd及び側面Seと称す。外部電極14a,14bはそれぞれ、側面Sa,Sbを覆うように形成されている。
【0024】
積層体12は、複数の内部電極と複数の磁性体層とが共に積層されて構成されている。具体的には、以下の通りである。積層体12は、図2に示すように、高透磁率のフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)からなる複数の磁性体層4a〜4e,5a〜5fが積層されることにより構成される。複数の磁性体層4a〜4e,5a〜5fは、それぞれ略同じ面積及び形状を有する長方形の絶縁層である。
【0025】
磁性体層4a〜4eの主面上にはそれぞれ、内部電極8a〜8eが形成される。更に、磁性体層4a〜4dにはそれぞれ、複数のビア導体Ba〜Bdが形成されている。以下では、個別の磁性体層4a〜4e及びビア導体Ba〜Bdを示す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、磁性体層4a〜4e及びビア導体Ba〜Bdを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略するものとする。
【0026】
各内部電極8はそれぞれ、Agからなる導電性材料からなり、インダクタを構成し、両端が外部電極14aと外部電極14bとに対して電気的に接続されるように、一つの前記磁性体層4上に形成されている。すなわち、内部電極8は、複数層の磁性体層4に跨って形成されていない。本実施形態では、各内部電極8は、直線状の電極であり、側面Saに対して垂直な方向に向かって延びるように磁性体層4上に形成されている。各内部電極8は、同じ形状を有している。更に、内部電極8の両端近傍は、外部電極14a,14bとの接続の確実性を高めるために、他の部分よりも太く形成されている。なお、必ずしも、内部電極8の形状が完全一致していなくてもよい。内部電極8は、例えば、製造誤差によるばらつきを有していてもよい。
【0027】
ビア導体Bは、Agからなる導電性材料からなり、磁性体層4をz軸方向に貫通するように形成され、互いに対向する内部電極8同士を電気的に接続している。該ビア導体Bは、磁性体層4において、y軸方向に2列に並ぶように複数設けられている。
【0028】
図2に示す分解斜視図の磁性体層5a〜5c,4a〜4e,5d〜5fをz軸方向の上側からこの順に重ねて積層体12を形成する。この際、内部電極8a〜8eがz軸方向から平面視したときに重なるように、磁性体層4,5は積層される。更に、積層体12の表面に外部電極14a,14bを形成すると、電子部品10が得られる。
【0029】
(電子部品の製造方法について)
以下に図1及び図2を参照しながら電子部品10の製造方法について説明する。
【0030】
まず、磁性体層4,5となるべきセラミックグリーンシートは、以下のようにして作製される。酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)、及び、酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、2μmの粒径のフェライトセラミック粉末を得る。
【0031】
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、シート状に形成して乾燥させ、所望の膜厚(例えば、50μm)のセラミックグリーンシートを作製する。
【0032】
次に、磁性体層4a〜4dとなるべきセラミックグリーンシートに、ビア導体Ba〜Bdを形成する。具体的には、磁性体層4a〜4dとなるべきセラミックグリーンシートにレーザビームを照射してビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
【0033】
次に、磁性体層4a〜4eとなるべきセラミックグリーンシート上には、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、線幅500μmの内部電極8a〜8eを形成する。この際、磁性体層4a〜4eのそれぞれにおいて、2つの辺(y軸方向の手前側と奥側の辺)に引き出されるように内部電極8a〜8eを形成する。本実施形態では、内部電極8a〜8eは、同じ形状を有するように形成されている。なお、内部電極8a〜8dを形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同時に行われてもよい。
【0034】
次に、各セラミックグリーンシートを積層する。具体的には、磁性体層5fとなるべきセラミックグリーンシートを配置する。次に、磁性体層5fとなるべきセラミックグリーンシート上に、磁性体層5eとなるべきセラミックグリーンシートの配置及び仮圧着を行う。この後、磁性体層5d,4e,4d,4c,4b,4a,5c,5b,5aとなるべきセラミックグリーンシートについても同様にこの順番に積層及び仮圧着する。磁性体層4d,4c,4b,4aとなるべきセラミックグリーンシートを積層する際には、互いに対向する内部電極8同士がビア導体Ba〜Bdにより電気的に接続されるように、これらのセラミックグリーンシートを積層する。例えば、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、各内部電極8が重なるように、磁性体層4となるべきセラミックグリーンシートを積層すればよい。これにより、マザー積層体が形成される。このマザー積層体には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。
【0035】
次に、マザー積層体をギロチンカットにより2.0mm×1.25mmの寸法の積層体12にカットする。これにより未焼成の積層体12が得られる。この未焼成の積層体12には、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中で500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、890℃で2.5時間の条件で行う。これにより、焼成された積層体12が得られる。積層体12の表面には、例えば、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストが塗布及び焼き付けされることにより、外部電極14a,14bが形成される。外部電極14a,14bの乾燥は、120℃で10分間行われ、外部電極14a,14bの焼き付けは、800℃で60分行われる。外部電極14a,14bはそれぞれ、図1に示すように、側面Sa,Sbに形成される。内部電極8a〜8eは、外部電極14a及び外部電極14bに電気的に接続されている。
【0036】
最後に、外部電極14a,14bの表面に、Niめっき/Snめっきを施す。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10が完成する。
【0037】
(効果)
電子部品10及びその製造方法によれば、内部電極8は、ビア導体Bにより電気的に接続されている。ビア導体Bは、磁性体層4にビアホールが形成され、該ビアホールに導電性ペーストが充填されることにより形成される。ビアホールの形成は、一般的に、レーザビームが磁性体層4に照射されることにより形成されるので、特許文献1に記載の積層ビーズインダクタの製造方法のように、ダイサーを用いて長孔を形成する必要がない。すなわち、ビアホールは、長孔に比べて容易に形成できる。その結果、電子部品10及びその製造方法によれば、該電子部品10を容易に製造することが可能となる。
【0038】
また、ビア導体Bを設けることにより、電子部品10の抵抗値を低減することが可能となる。更に、ビア導体Bを設けることにより、電子部品10の抵抗値を低く維持した状態で、内部電極8の枚数を減らして、電子部品10のインダクタンスを大きくすることも可能である。
【0039】
また、図2に示すように、ビア導体Bを磁性体層4に多数形成することにより、電子部品10の抵抗値をより低減することが可能となる。
【0040】
電子部品10によれば、図1に示すように、長手方向に延びる側面Sa,Sbに外部電極14a,14bが形成されている。そのため、電子部品10では、外部電極14a,14bが側面Sd,Seに形成された場合に比べて、外部電極14aと外部電極14bとの間の距離が小さくなる。その結果、外部電極14aと外部電極14bとを接続する内部電極8の長さを短くすることができ、電子部品10の抵抗値を小さくすることができる。特に、本実施形態では、内部電極8は、側面Saに対して垂直方向に直線状に延びている。そのため、内部電極8の長さは、最短となる。その結果、より効果的に電子部品10の抵抗値を小さくすることができる。
【0041】
また、電子部品10によれば、図1に示すように、外部電極14a,14bは、長手方向に延びる側面Sa,Sbに形成されている。そのため、電子部品10では、外部電極14a,14bが側面Sd,Seに形成されている場合に比べて、外部電極14a,14bを大きくすることができる。電子部品10が回路基板に実装された場合には、回路基板と外部電極14a,14bとの接触面積が大きくなる。その結果、電子部品10の放熱性が向上する。
【0042】
(変形例)
本発明に係る電子部品は、前記実施形態に係る電子部品10に限らない。したがって、電子部品10は、適宜、設計変更されてもよい。以下に、変形例に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図3は、変形例に係る電子部品の積層体12aの分解斜視図である。図3の積層体12aにおいて、図2の積層体12と同じ構成については同じ参照符号が付してある。
【0043】
図2に示す積層体12では、ビア導体Bは、z軸方向から平面視したときに、磁性体層4においてy軸方向に2列に並ぶように形成されている。一方、図3に示す積層体12aでは、ビア導体Bは、z軸方向から平面視したときに、市松模様状に配置されている。図3のようにビア導体Bが配置されることにより、以下に図面を参照しながら説明するように、電子部品10の直流重畳特性を向上させることが可能となる。図4は、図3に示す積層体12aを含んだ電子部品10をx軸方向から平面視した説明図である。
【0044】
図3に示す積層体12aでは、ビア導体Bは、市松模様状に配置されているので、y軸方向において隣り合うビア導体B同士の間隔は、図2に示す積層体12に比べて大きくなる。故に、図3に示す積層体12aでは、図2に示す積層体12よりもビア導体Bの径を大きくできる。そのため、図4に示すように、x軸方向から平面視した場合に、内部電極8に挟まれた領域におけるビア導体Bが占める面積が大きくできる。磁束は、ビア導体Bにおいて遮られるので、内部電極8に挟まれた領域における磁束密度は、図2に示す積層体よりも図3に示す積層体の方が小さくなる。その結果、内部電極8に挟まれた領域において磁気飽和が発生することが抑制され、電子部品10の直流重畳特性が向上する。
【0045】
また、図2及び図3に示す積層体12,12aにおいて、ビア導体Bが形成されている磁性体層4を非磁性体層としてもよい。これにより、内部電極8に挟まれた領域において磁気飽和が発生することがより効果的に抑制され、電子部品10の直流重畳特性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る電子部品の外観斜視図である。
【図2】前記電子部品の積層体の分解斜視図である。
【図3】変形例に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。
【図4】図3に示す積層体を含んだ電子部品をx軸方向から平面視した説明図である。
【符号の説明】
【0047】
4a,4b,4c,4d,4e,5a,5b,5c,5d,5e,5f 磁性体層
8a,8b,8c,8d,8e 内部電極
10 電子部品
12,12a 積層体
14a,14b 外部電極
Ba,Bb,Bc,Bd ビア導体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の絶縁層が積層されてなる積層体と、
前記積層体の側面に形成されている第1の外部電極及び第2の外部電極と、
インダクタを構成すると共に、両端が前記第1の外部電極と前記第2の外部電極とに対して電気的に接続されるように、前記絶縁層に形成されている複数の内部電極と、
前記複数の内部電極を電気的に接続しているビア導体と、
を備えていること、
を特徴とする電子部品。
【請求項2】
前記複数の内部電極は、積層方向から平面視したときに重なるように配置されていること、
を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記複数の内部電極は、同じ形状を有していること、
を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
【請求項4】
前記積層体は、直方体状であり、
前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極はそれぞれ、前記積層体の長手方向に延びている第1の側面及び第2の側面に形成されていること、
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
【請求項5】
前記ビア導体は、積層方向から平面視したときに、前記絶縁層において市松模様状に配置されていること、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
【請求項6】
前記ビア導体が形成されている絶縁層は、非磁性体層であること、
を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
【請求項7】
絶縁層にビア導体を形成する工程と、
複数の長方形状の絶縁層のそれぞれに、2つの辺に引き出されている内部電極を形成する工程と、
前記複数の内部電極が前記ビア導体により電気的に接続されるように、前記絶縁層を積層して積層体を形成する工程と、
を備えていること、
を特徴とする電子部品の製造方法。
【請求項8】
前記ビア導体を形成する工程は、
前記絶縁層に対してレーザビームを照射してビアホールを形成する工程と、
前記ビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程と、
を含んでいること、
を特徴とする請求項7に記載の電子部品の製造方法。
【請求項9】
前記ビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程と、前記内部電極を形成する工程とは同時に行われること、
を特徴とする請求項8に記載の電子部品の製造方法。
【請求項10】
前記内部電極を形成する工程では、同じ形状を有する前記複数の内部電極を形成すること、
を特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
【請求項11】
前記積層体を形成する工程では、積層方向から平面視したときに、前記複数の内部電極が重なるように前記絶縁層を積層すること、
を特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
【請求項12】
前記内部電極が引き出されている前記積層体の側面に第1の外部電極及び第2の外部電極を形成する工程を、
更に備えていること、
を特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
【請求項13】
前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極を形成する工程では、該第1の外部電極及び該第2の外部電極をそれぞれ、直方体状の前記積層体の長手方向に延びている第1の側面及び第2の側面に形成すること、
を特徴とする請求項12に記載の電子部品の製造方法。
【請求項14】
前記ビア導体を形成する工程では、積層方向から平面視したときに、前記絶縁層において市松模様状に配置されていること、
を特徴とする請求項7ないし請求項13のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
【請求項15】
前記ビア導体を形成する工程では、非磁性体層である前記絶縁層に前記ビア導体を形成すること、
を特徴とする請求項7ないし請求項14のいずれかに記載の電子部品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−170446(P2009−170446A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−3372(P2008−3372)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】