説明

電子部品

【課題】低背化を図ることができる電子部品を提供する。
【解決手段】積層体12は、絶縁体層15,16、及び、絶縁体層15,16よりも低い透磁率を有している1層の絶縁体層17が積層されてなる。コイルLは、積層体12に内蔵されている複数のコイル導体18が電気的に接続されて構成され、かつ、z軸方向に平行なコイル軸を有する。絶縁体層17は、z軸方向の最も負方向側に設けられているコイル導体18iに対してz軸方向の負方向側から接触している。積層体12において、領域A3のz軸方向の厚みD3は、領域A2のz軸方向の厚みD2より小さい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品に関し、より特定的には、コイルを内蔵している積層体を備えている電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の開磁路型積層コイル部品(以下、単に積層コイル部品と呼ぶ)が知られている。図6は、特許文献1に記載の積層コイル部品500の断面構造図である。
【0003】
積層コイル部品500は、積層体502、外部電極504a,504b及びコイルLを備えている。積層体502は、磁性体層が積層されて構成されている。外部電極504a,504bは、積層体502の互いに対向する側面に設けられている。コイルLは、積層体502に内蔵され、かつ、外部電極504a,504bに接続されている。更に、積層コイル部品500では、磁気飽和の発生を抑制するために、積層体502には、コイルLを横切るように非磁性体層506が設けられている。以上のような積層コイル部品500では、コイルLが発生した磁束φ500は、非磁性体層506を通過するようになる。そのため、積層体502内において磁束密度が高くなりすぎて磁気飽和が発生することが抑制される。これにより、積層コイル部品500は、優れた直流重畳特性を有している。
【0004】
ところで、電子部品では、積層方向の高さを低くすること(以下、低背化と呼ぶ)が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−259774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的は、低背化を図ることができる電子部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の第1の絶縁体層、及び、該第1の絶縁体層よりも低い透磁率を有している1層の第2の絶縁体層が積層されてなる積層体と、前記積層体に内蔵されている複数のコイル導体が電気的に接続されて構成され、かつ、積層方向に平行なコイル軸を有する螺旋状のコイルと、を備え、前記第2の絶縁体層は、前記コイルが設けられている領域の積層方向における中央よりも積層方向の第1の方向に1層のみ設けられ、前記積層体において、前記コイルが設けられている領域よりも前記第1の方向に位置する領域の積層方向の厚みは、該コイルが設けられている領域よりも前記第1の方向の反対方向である第2の方向に位置する領域の積層方向の厚みより小さいこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電子部品の低背化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。
【図2】図1の電子部品の積層体の分解斜視図である。
【図3】図1の電子部品の断面構造図である。
【図4】比較例に係る電子部品の断面構造図である。
【図5】実験結果を示したグラフである。
【図6】特許文献1に記載の積層コイル部品の断面構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
【0011】
(電子部品の構成)
本発明の一実施形態に係る電子部品の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電子部品10の外観斜視図である。図2は、一実施形態に係る電子部品10の積層体12の分解斜視図である。図3は、図1の電子部品10の断面構造図である。以下、電子部品10の積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10に長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10の短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。
【0012】
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14(14a,14b)、及び、コイルL(図1には図示せず)を備えている。積層体12は、直方体状をなしており、コイルLを内蔵している。外部電極14aは、x軸方向の負方向側に位置する積層体12の側面に設けられている。外部電極14bは、x軸方向の正方向側に位置する積層体12の側面に設けられている。すなわち、外部電極14a,14bは、積層体12の互いに対向する側面に設けられている。
【0013】
積層体12は、図2に示すように、絶縁体層15a〜15f,16a〜16h,17,15g,15hがz軸方向の正方向側からこの順に積層されていることにより構成されている。絶縁体層15a〜15h,16a〜16hは、磁性体材料(例えば、Ni−Cu−Zn系フェライト)からなり、長方形状をなしている。絶縁体層15a〜15hは、コイルLが設けられていない外層を構成しており、25μmの厚みを有している。また、絶縁体層16a〜16hは、コイルLが設けられている内層を構成しており、15μmの厚みを有している。また、絶縁体層17は、絶縁体層15,16よりも低い透磁率を有し、長方形状をなしている。本実施形態では、絶縁体層17は、非磁性体材料(例えば、Cu−Zn系フェライト)からなり、15μmの厚みを有している。なお、磁性体材料及び非磁性体材料とはそれぞれ、−55℃以上+125℃以下の温度範囲において、磁性体材料又は非磁性体材料として機能する材料を意味する。
【0014】
コイルLは、図2に示すように、コイル導体18a〜18i及びビアホール導体b1〜b8が接続されることにより構成されている。コイルLは、z軸方向と平行なコイル軸を有する螺旋状のコイルである。
【0015】
コイル導体18a〜18iはそれぞれ、図2に示すように、絶縁体層16a〜16h,17のz軸方向の正方向側の主面上に設けられている。コイル導体18はそれぞれ、互いに重なり合うことにより長方形状の環状の軌道を形成しており、3/4ターンのターン数を有している線状導体である。ただし、コイル導体18aは、1/4ターンのターン数を有している。コイル導体18b〜18iは、長方形状の軌道の1/4ターン分(すなわち、一辺)が切り欠かれた形状をなしている。以下では、コイル導体18において、z軸方向の正方向側から平面視したときに、反時計回りの上流側の端部を上流端とし、反時計回りの下流側の端部を下流端とする。なお、コイル導体18のターン数は、3/4ターンに限らない。よって、コイル導体18のターン数は、例えば、1/2ターンであってもよいし、7/8ターンであってもよい。
【0016】
また、コイル導体18aは、図2に示すように、絶縁体層16aのx軸方向の負方向側の短辺に引き出されることにより、外部電極14aに接続されている。コイル導体18iは、絶縁体層17のx軸方向の正方向側の短辺に引き出されることにより、外部電極14bに接続されている。
【0017】
ビアホール導体b1〜b8は、図2に示すように、絶縁体層16a〜16hをz軸方向に貫通するように設けられており、z軸方向に隣り合っているコイル導体18同士を接続している。具体的には、ビアホール導体b1は、絶縁体層16aをz軸方向に貫通し、コイル導体18aの下流端及びコイル導体18bの上流端に接続されている。ビアホール導体b2は、絶縁体層16bをz軸方向に貫通し、コイル導体18bの下流端及びコイル導体18cの上流端に接続されている。ビアホール導体b3は、絶縁体層16cをz軸方向に貫通し、コイル導体18cの下流端及びコイル導体18dの上流端に接続されている。ビアホール導体b4は、絶縁体層16dをz軸方向に貫通し、コイル導体18dの下流端及びコイル導体18eの上流端に接続されている。ビアホール導体b5は、絶縁体層16eをz軸方向に貫通し、コイル導体18eの下流端及びコイル導体18fの上流端に接続されている。ビアホール導体b6は、絶縁体層16fをz軸方向に貫通し、コイル導体18fの下流端及びコイル導体18gの上流端に接続されている。ビアホール導体b7は、絶縁体層16gをz軸方向に貫通し、コイル導体18gの下流端及びコイル導体18hの上流端に接続されている。ビアホール導体b8は、絶縁体層16hをz軸方向に貫通し、コイル導体18hの下流端及びコイル導体18iの上流端に接続されている。
【0018】
以上のように構成された電子部品10では、図3に示すように、絶縁体層17は、コイルLが設けられている領域A1のz軸方向における中央Cよりも、z軸方向の負方向側に1層のみ設けられている。すなわち、絶縁体層17は、コイルLのz軸方向の負方向側の下半分の領域に設けられている。本実施形態では、絶縁体層17は、z軸方向の最も負方向側に設けられているコイル導体18iに対してz軸方向の負方向側から接触している。すなわち、コイル導体18iは、絶縁体層17上に設けられている。
【0019】
更に、図2及び図3に示すように、コイルLよりもz軸方向の正方向側には、5層の絶縁体層15a〜15fが設けられ、コイルLよりもz軸方向の負方向側には、3層の絶縁体層17,15g,15hが設けられている。したがって、積層体12において、コイルLが設けられている領域A1よりもz軸方向の負方向側に位置する領域A3のz軸方向の厚みD3は、コイルLが設けられている領域A1よりもz軸方向の正方向側に位置する領域A2のz軸方向の厚みD2よりも小さくなっている。すなわち、絶縁体層17に近い方の外層のz軸方向の厚みは、絶縁体層17に遠い方の外層のz軸方向の厚みよりも小さくなっている。
【0020】
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10の製造方法について図2を参照しながら説明する。
【0021】
まず、絶縁体層15,16となるべきセラミックグリーンシートを準備する。具体的には、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)及び酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
【0022】
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材及び分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、絶縁体層15,16となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
【0023】
次に、絶縁体層17となるべきセラミックグリーンシートを準備する。具体的には、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
【0024】
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材及び分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、絶縁体層17となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
【0025】
次に、絶縁体層16a〜16hとなるべきセラミックグリーンシートのそれぞれに、ビアホール導体b1〜b8を形成する。具体的には、絶縁体層16a〜16hとなるべきセラミックグリーンシートにレーザビームを照射してビアホールを形成する。更に、ビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性材料からなるペーストを印刷塗布などの方法により充填して、ビアホール導体b1〜b8を形成する。
【0026】
次に、絶縁体層16a〜16h,17となるべきセラミックグリーンシート上に、導電性材料からなるペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル導体18a〜18iを形成する。該導電性材料からなるペーストは、例えば、Agに、ワニス及び溶剤が加えられたものである。なお、コイル導体18a〜18iを形成する工程とビアホールに対して導電性材料からなるペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
【0027】
次に、絶縁体層15a〜15f,16a〜16h,17,15g,15hとなるべきセラミックグリーンシートをz軸方向の正方向側からこの順に並ぶように積層して未焼成のマザー積層体を得る。具体的には、絶縁体層15a〜15f,16a〜16h,17,15g,15hとなるべきセラミックグリーンシートを1枚ずつ積層及び仮圧着する。圧着条件は、1.0t/cm2〜1.2t/cm2の圧力及び3秒間から30秒間程度の時間である。この後、未焼成のマザー積層体に対して、静水圧プレスにて本圧着を施す。
【0028】
次に、マザー積層体をカット刃により所定寸法(1.6mm×0.8mm×0.3mm)の積層体12にカットする。これにより未焼成の積層体12が得られる。この未焼成の積層体12には、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、870℃〜900℃で2.5時間の条件で行う。
【0029】
以上の工程により、焼成された積層体12が得られる。積層体12には、バレル加工が施されて、面取りが行われる。その後、Agを主成分とする導電性材料からなる電極ペーストを、積層体12の表面に塗布する。そして、塗布した電極ペーストを約800℃の温度で1時間の条件で焼き付ける。これにより、外部電極14a,14bとなるべき銀電極を形成する。
【0030】
最後に、銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10が完成する。
【0031】
(効果)
電子部品10によれば、以下に説明するように、低背化を図ることができる。より詳細には、特許文献1に記載の積層コイル部品500では、図6に示すように、非磁性体層506は、積層方向におけるコイルLの中央を横切るように設けられている。この場合、磁束φ500は、図6に示すように、積層体502内において、コイルLよりも積層方向の上側及び下側の部分(以下、外層部分と称す)を通過する。そして、積層体502内において、外層部分にて磁気飽和が発生することを抑制するためには、外層部分の積層方向の厚みを十分に確保する必要がある。これにより、磁束φ500が狭い外層部分に集中することが抑制され、磁気飽和の発生が抑制される。
【0032】
しかしながら、積層コイル部品500は、外層部分の積層方向の厚みを十分に確保する必要があるので、積層方向における高さが大きくなってしまうという問題を有している。
【0033】
そこで、電子部品10では、図3に示すように、絶縁体層17は、z軸方向の最も負方向側に設けられているコイル導体18iに対してz軸方向の負方向側から接触している。磁束φは、絶縁体層16が磁性体層であり、絶縁体層17が非磁性体層であるので、絶縁体層16を優先的に通過する。そのため、絶縁体層16hの方向に向かった磁束φは、絶縁体層17の手前の絶縁体層16hにて、z軸方向の正方向側に曲がるようになる。その結果、電子部品10では、外層である絶縁体層15g,15hを通過する磁束φは少ない。よって、絶縁体層15g,15hでは、磁気飽和が発生しにくい。そこで、積層体12において、コイルLが設けられている領域A1よりもz軸方向の負方向側に位置する領域A3のz軸方向の厚みD3を、コイルLが設けられている領域A1よりもz軸方向の正方向側に位置する領域A2のz軸方向の厚みD2よりも小さくできる。その結果、電子部品10の低背化が図られる。
【0034】
本願発明者は、電子部品10が奏する効果をより明確にするために、以下に説明する実験を行った。まず、第1のサンプルとして、電子部品10を作製した。また、第2のサンプルとして、以下に説明する比較例に係る電子部品100を作製した。図4は、比較例に係る電子部品110の断面構造図である。なお、電子部品110では、電子部品10と同じ構成については、電子部品10にて用いた参照符号に100を足した参照符号を付した。
【0035】
電子部品110は、電子部品10と、外層の厚さにおいて相違点を有している。具体的には、電子部品110では、コイルLよりもz軸方向の正方向側には、5層の絶縁体層115a〜115eが設けられており、コイルLよりもz軸方向の負方向側には、6層の絶縁体層117,115f〜115jが設けられている。
【0036】
本願発明者は、第1のサンプル及び第2のサンプルを用いて、これらの直流重畳特性を調べた。図5は、実験結果を示したグラフである。縦軸は、インダクタンス値を示し、横軸は、電流値を示している。
【0037】
第1のサンプルの直流重畳特性と第2のサンプルの直流重畳特性を比較すると、殆ど同じであることが分かる。これにより、電子部品10では、図3に示すように、絶縁体層17を、z軸方向の最も負方向側に設けられているコイル導体18iに対してz軸方向の負方向側から接触させることにより、領域A3の厚みD3を小さくしても、直流重畳特性が大きく劣化しないことが理解できる。すなわち、電子部品10では、電子部品10の低背化を図ることができることが分かる。
【0038】
なお、電子部品10では、絶縁体層17は、z軸方向の最も負方向側に設けられているコイル導体18iに対してz軸方向の負方向側から接触している。しかしながら、絶縁体層17は、図3に示すように、コイルLが設けられている領域A1のz軸方向における中央Cよりも、z軸方向の負方向側に1層のみ設けられていればよい。これにより、領域A3を通過する磁束φの量を減らすことができる。その結果、電子部品10の低背化を図ることができる。
【0039】
なお、電子部品10では、絶縁体層17は、z軸方向の最も負方向側に設けられているコイル導体18iに対してz軸方向の負方向側から接触している。しかしながら、絶縁体層17は、z軸方向の最も正方向側に設けられているコイル導体18iに対してz軸方向の正方向側から接触していてもよい。この場合、積層体12において、領域A2のz軸方向の厚みD2は、領域A3のz軸方向の厚みD3よりも小さくなっていればよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、電子部品に有用であり、低背化を図ることができる点において優れている。
【符号の説明】
【0041】
L コイル
b1〜b8 ビアホール導体
10 電子部品
12 積層体
14a,14b 外部電極
15a〜15h,16a〜16h,17 絶縁体層
18a〜18i コイル導体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1の絶縁体層、及び、該第1の絶縁体層よりも低い透磁率を有している1層の第2の絶縁体層が積層されてなる積層体と、
前記積層体に内蔵されている複数のコイル導体が電気的に接続されて構成され、かつ、積層方向に平行なコイル軸を有する螺旋状のコイルと、
を備え、
前記第2の絶縁体層は、前記コイルが設けられている領域の積層方向における中央よりも積層方向の第1の方向に1層のみ設けられ、
前記積層体において、前記コイルが設けられている領域よりも前記第1の方向に位置する領域の積層方向の厚みは、該コイルが設けられている領域よりも前記第1の方向の反対方向である第2の方向に位置する領域の積層方向の厚みより小さいこと、
を特徴とする電子部品。
【請求項2】
前記第2の絶縁体層は、最も前記第1の方向側に設けられているコイル導体に対して該第1の方向側から接触していること、
を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記第1の絶縁体層は、磁性体層であり、
前記第2の絶縁体層は、非磁性体層であること、
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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