説明

電子黒板及びその制御方法

【課題】発光する表示パネル上に位置する線図を、通常のスキャナで読み取る技術を提供する。
【解決手段】電子黒板に描かれた線図を走査する際に、スキャナに対面する表示パネルの発光を、所定の色とする。複数の光源を有するスキャナを用いて、電子黒板に描かれた線図に対応する部分(一面分)を、表示パネルを、例えば、緑色に発色させて走査する。電子黒板に描かれた線図のうち、表示パネルに対応する部分以外の線図(余白部分)の走査と、表示パネルに対応する部分の線図(画像表示部分)の走査とで、走査モードを区別する。筆記具で描かれた線図を走査する際に、スキャナに対面する表示パネルの発光を、筆記具のインクの色に応じた発光とする。インクの色に対し、表示パネルの複数の色の輝度を低下させて発光させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示パネルを内蔵した電子黒板において、特に、筆記具で表示パネル上に描かれた線図を読み取る技術及びこれを用いた電子黒板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィスでプレゼンテーションや会議を行う場合に、電子化された文書を表示しつつ、その表示に重ねてコメントを書き込み、メモ、注記や打合せ事項を付せれば便利である。近年、フラットパネルディスプレイが大型化し、価格も低下して、大型ディスプレイが身近になって来た。かかるディスプレイは投影型(プロジェクションタイプ)のものよりも画質が鮮明で明るく、部屋の照明を落とすことなく使用できる。
【0003】
フラットパネルディスプレイを内蔵し、ディスプレイ上に筆記具等で描かれた線図を、スキャナーで読み取る機能を有する電子黒板として、特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
同文献の実施の形態1には、スキャナにより、ディスプレイ上の線図を走査し、デイスプレイの表示と合わせて、筆記具等で描かれた線図も読み取って、それらのデータを記憶する旨の、率直かつ端的な記載が有る。
【0005】
例えば、同文献の0016段落、第5文には、「14はスキャナで、図1の読取り部4に対応しており、透明シート13に書込まれた情報や、画像表示部12の表示領域120に表示された情報を読み取るために、画像表示領域120を含む透明シート13上を左右方向へ移動することができる。」とある。
【0006】
また0019段落、第3文には、「次にステップS4に進み、操作パネル8からスキャナ14を使用した画像の読取り指示が入力されたかを調べ、指示されるとステップS5に進み、スキャナ14の走査を開始して画像表示部の表示領域120に表示されている画像及び透明シート13に記入されている画像を読取り、その読み取った画像データを記憶部6に記憶する(ステップS6)。」と記載されている。
【0007】
特許文献2には、シートに描かれた付与画像と、シートに投影された像とを、シートを挟んで投影機とは反対側から走査するスキャナを有する電子黒板が記載されている。かかる電子黒板の具体的構成は、同文献の2頁右下17行から同3頁右上18行までに、第2実施例として記載されている。そして、全体の斜視図、スキャナ部分の拡大断面図が、それぞれ同文献の第4図、第5図に示されている。
【0008】
特許文献3には、文字の部分とその背景の部分の色が、レジスタに登録されていることを前提に、文字の色の部分から文字色マスクを作成し、背景色から文字背景色マスクを作成して、これらと論理をとることで文字の部分を背景と分離して、鮮明に2値記録を行う擬似階調印字装置が記載されている。
【0009】
特許文献4には、カラーインクの反射濃度差を用いて、複数の筆記具によるマーキングを色分けする電子機器が記載されている。
【0010】
【特許文献1】特開2000−229498号公報
【特許文献2】特開昭64−056599号公報
【特許文献3】特開2003−163812号公報
【特許文献4】特開平11−334277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
通常のスキャナは、内蔵する光源から読み取り対象に、単数又は複数の色彩の光を照射して、その反射光をラインセンサ、CCD等に入力し、電気信号に変換している。従って、通常のスキャナを特許文献1の実施の形態1記載のスキャナとして用いても、線図の背景に表示パネルのバックライト等の光源が位置するため、デイスプレイの表示や筆記具等で描かれた線図を読み取ることはできない。また特許文献1には、かかる読み取りを可能とするスキャナの具体的構成は記載されていない。
【0012】
特許文献2では、シート上の像の色彩については触れられておらず、スキャナ出力をカラー化することについては何ら記載がない。また、シートの一部が不透明である場合には、透過光を利用できないため、不透明なシート上の像を読み取ることはできない。更に、透過型のスキャナは一般的でなく、適用製品たる電子黒板その他の機器の製造コストを上昇させる。
【0013】
特許文献3は、文字や背景の色情報が判明していることを前提としており、筆記具で表示パネル上に描かれた線図の色情報を如何に特定するかにつき何ら記載が無い。
【0014】
特許文献4には、反射濃度による色分け技術が示されているのみである。透明板上に筆記具等で描かれた線図を、カラー画像等の背景色が透過して来る環境下で、スキャナで読み取る技術については何ら触れられていない。
【0015】
つまり、これらの従来技術を組合せても、表示パネルを含む電子黒板上に筆記具で描かれた線図を、安定して読み取ることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0016】
電子黒板に描かれた線図を走査する際に、スキャナに対面する表示パネルの発光を、所定の色とする。
【0017】
より具体的には、複数の光源を有するスキャナを用いて、電子黒板に描かれた線図に対応する部分(一面分)を、表示パネルを、例えば、緑色に発色させて走査する。
【0018】
電子黒板に描かれた線図のうち、表示パネルに対応する部分以外の線図(余白部分)の走査と、表示パネルに対応する部分の線図(画像表示部分)の走査とで、走査モードを区別する。
【0019】
これらの結果、一走査で線図の情報を安定して取得でき、線図の表示が可能となる。
【0020】
筆記具で描かれた線図を走査する際に、スキャナに対面する表示パネルの発光を、筆記具のインクの色に応じた発光とする。
【0021】
より具体的には、インクの色に対し、表示パネルの複数の色の輝度を低下させて発光させる。この結果、線図のインク色がスキャナの感度の閾値を越えるため、線図を安定して読み取ることができる。
【0022】
筆記具のインクの色に対応させて、予め表示パネルの複数の色を選択し、これらの輝度の低下の割合を定めておく。一つのインク色と複数の色、これらの輝度の低下の割合を一組とする。予め複数の組を定め、一つの線図の走査を複数の組について行う。この結果、線図の色情報を取得でき、線図のカラー表示が可能となる。
【0023】
フルカラーで色情報を特定するには、一つのインク色と選択されるべき複数の色、これらの輝度の低下の割合を一組とするとき、合計三組、必要となる。
例えば、インク色として、絵の具の三原色である青緑、マゼンタ(赤紫)、黄、に大別して、これらのうち二つの色彩の輝度を低下させ、残る一つの色彩を対応させ、合計三組を選択する。または光の三原色である赤、緑、青紫、に対応させた三組を選択する。
【0024】
複数の組について行う一つの線図の走査は、線図に対応する電子黒板の一面を、スキャナが一往復半(三面分)、移動することでなされる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、表示パネルに表示されている画像に、利用者が所望の文字、図形その他の線図を描き加え、これを簡単な操作で印刷又は出力できるという効果がある。また、容易に表示画像と描き加えた線図との合成を行える効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0027】
図1は、本発明の実施例1に適用される電子黒板の概略構成を示すブロック図である。 電子黒板の本体1は、外部からインターフェース10を介して画像情報を入力し表示する、表示パネル2(例えば、液晶ディスプレイ)と、表示パネル2に固定され本体1の一部を構成する透明部材3と、透明部材3に描かれた線図を読み取るための移動式のスキャナ4と、スキャナ4が動作する際に、表示パネル2を発色させるための表示色発生部5と、スキャナ4によって読み取った線図のデータをメモリ9に記憶したり、表示パネル2に表示された画像情報を縮小して線図のデータと合成したり、データや情報をインターフェース10を介して外部へ出力したり、プリンタ8による印刷動作を制御する制御部6と、スキャナ4の動作開始を指示したり、表示された画像情報、読み取った線図のデータ、これらの合成結果をプリンタ8又は外部へ出力することを指示する操作部7とを有している。
【0028】
電子黒板の利用者は、筆記具(白板用インクペン)を用いて、直接、透明部材3に文字や絵、指示線などの線図を描くことができる。スキャナ4は、通常の反射型スキャナであり、内蔵する光源から読み取り対象の線図に、単数又は複数の色彩の光を照射して、その反射光を一つのラインセンサやCCDに入力しつつ、線図が描かれた透明部材3の所定範囲を左右に移動する。
【0029】
表示色発生部5は、ソフトウエアにより機能しても良いし、電子回路により機能しても良い。表示パネル2は、インターフェース10を介して外部のパソコンその他の電子機器と接続され、電子黒板1と独立した、表示モニターの機能を有する。
【0030】
以上の構成において、インターフェース10を介して、コンピュータや映像機器から入力された画像情報は、表示パネル2の表示領域に表示される。画像情報は、制御部6の支配下で、メモリ9に記憶されても良い。表示領域に表示されている画像情報に対して、利用者は、透明部材3上にインクペン等で文字や図形などを描く。この後、利用者が操作部7から、使用したインクペンの色、スキャナによる線図の読み取り等を指示すると(単色カラーモード)、表示色発生部5が機能する環境下、制御部6は、スキャナを走査する。このとき表示パネル2の表示色は所定の色彩、輝度となっている。
【0031】
即ち、指定されたインクペンの色に対応して、制御部6は、スキャナが読み取った線図の信号値はスキャナの感度の閾値を十分に越えるように、かつ、スキャナが読み取った表示パネル2の表示色の信号値はスキャナの感度の閾値を越えないように、表示色発生部5を制御する。または表示色発生部5が表示パネル2の発色の設定値を予め有し、スキャナの走査に同期して、制御部6からの信号を受けて、表示パネル2を発色させても良い。
【0032】
かかる制御部6の指示を受け、表示色発生部5は表示パネル2を所定の色彩、輝度で発色させる。そしてスキャナ4により読み取られた線図のデータには、使用したインクペンの色に対応した色情報が付される。
【0033】
利用者が、透明部材3上に複数のインクペンで多色で文字等を描いた後、操作部7からカラー情報の読み取りを指示すると、制御部6は、線図に対応する電子黒板の一面を、スキャナ4が一往復半(三面分)移動するよう駆動する(フルカラーモード)。
【0034】
これに伴い表示色発生部5は、スキャナ4が一面分を走査する間、一組の色彩と輝度で表示パネル2を発色させる。表示パネル2は、スキャナ4の一往復半(三面分)の移動に同期して、一つの線図に対し三組(三面分)の発色を行う。スキャナ4により読み取られたカラーの線図のデータには、使用したインクペンの多色に対応した色情報がそれぞれ付される。
【0035】
読み取られた線図のデータは、制御部6により、メモリ9に記憶される。また制御部6は、線図に重ねて表示パネル3に表示した画像情報を縮小し、読み取られた線図のデータに合成しても良い。この場合、電子黒板に表示された画像と、これに重ねて利用者が描いた線図とを合成し、合成結果全体を所定の用紙、例えばA4版の紙面に印刷可能な大きさに変換して、メモリ9に記憶する。利用者が操作部7により、かかる合成後の線図のデータ(変換画像情報)の出力を指示すると、プリンタ8対して又はインターフェース10を経由して外部に対して、合成後のデータが送出される。
【0036】
かかる合成をしない場合には、線図の読み取りデータが、利用者が操作部7を操作することにより、プリンタ8対して又はインターフェース10を経由して外部に対して、送出される。
【0037】
表示パネル2としては、フラット型のパネルディスプレイが望ましく、例えば、液晶を用いた画像表示装置(LCD)、有機エレクトロルミネセンス現象を用いた有機ELディスプレイ装置などが挙げられる。
【0038】
図2は、本発明の実施例1に適用される電子黒板の外観構造を示す斜視図である。
電子黒板の本体11は、図1の本体1に対応している。本体11の前面開口部に固定されている液晶ディスプレイ12は、図1の表示パネル2に対応している。表面を硬化した透明樹脂板13は、図1の透明部材3に対応する。透明樹脂板13には、筆記具(白板用インクペン)を用いて利用者が直接、文字、絵、指示線、注記などを描くことができる。また、透明樹脂板13は、液晶ディスプレイ12の表示面より大きく、表示面以外の領域(余白部分)は白色に形成され、通常のホワイトボードとして機能する。
【0039】
移動式スキャナ14は、図1のスキャナ4に対応し、透明樹脂板13に描かれた線図を読み取る。
【0040】
以上の構成において、インターフェース10を介して接続されているコンピュータ機器や映像機器等から、この電子黒板に入力された画像情報は、LCDを用いた液晶ディスプレイ12の表示領域に表示される。また、画像情報は、制御部6の支配の下に、メモリ9に記憶されても良い。
【0041】
ここで表示される画像情報に重ねて、利用者が、透明樹脂板13上に水性インクを用いたペンやマーカーで、文字・記号や注意書などを描くことができる。
【0042】
利用者の操作部7に対するアクションを契機として、透明樹脂板13上に描かれた線図は、移動式スキャナ14が左又は右に移動しながら読み取って、電子データに変換され、必要な色情報と共に、メモリ9に記憶される。図示しない制御部6は、液晶ディスプレイ12に表示された画像情報を縮小し、読み取った線図のデータと合成しても良い。
【0043】
また図示しない操作部7からの利用者の指示に基づき、制御部6は、合成後の読み取られた線図のデータ(変換された画像情報)を、図示しないプリンタ18に出力(印刷)し、又は、インターフェース10を介して接続されたコンピュータ機器へ送出しても良い。
【0044】
図3は、実施例1の電子黒板の制御部6による処理を示すフローチャートである。この処理を実行する制御プログラムは、制御部6のプログラムメモリに格納されている。
【0045】
制御部6は、インターフェース10を介して接続されているコンピュータ機器等から画像情報が入力されるかを調べ、入力されると(ステップ1)その入力した画像情報を液晶ディスプレイ12に表示する(ステップ2)。この際に、制御部6は、画像情報を縮小処理その他必要な画像処理を行い、その結果をメモリ9又は図示しない制御部6の内部メモリに記憶しても良い。
【0046】
次に、操作部7から移動式スキャナ14を使用した画像の読取り指示が入力されたかを調べ(ステップ3)、指示があれば、移動式スキャナ14の走査を開始して、液晶ディスプレイ12の所定の表示領域に表示されている線図を読み取る(ステップ4)。読み取った線図のデータをメモリ9に記憶する(ステップS5)。
【0047】
制御部6は、適宜、メモリ9に記憶された不要な画像情報を消去し、メモリの空き容量を監視し、メモリ9と内部メモリとを使い分ける。制御部6は、適当なタイミングで、読み取った線図のデータと、縮小処理等をした画像情報とを合成し、変換後の画像情報として、メモリ9又は内部メモリに記憶しても良い。
【0048】
次に、操作部7から、インターフェース10を介してデータを出力する出力指示が入力されたかを調べ(ステップ6)、その出力指示があれば、メモリ9に記憶されているデータを、プリンタ8又はインターフェース10を介して接続された外部のコンピュータ機器などに出力する(ステップ7)。
【0049】
以上説明したように実施例1によれば、表示パネルに表示されている画像に、利用者が所望の絵や図形、文字その他の線図をパネルの上から描き入れ、これを安定して容易に読み取ることができる。通常の反射型スキャナを用いて、簡単な操作で、表示パネルに表示した画像情報と、これに描かれた線図とを重ねて合成した画像データを作成することができる。
【0050】
本発明の実施は、前述の実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラムコード)をインターフェース10を介して制御部6へインストールすることにより、又は、上記ソフトウェア(プログラムコード)を格納した記憶媒体を制御部6に設けられた図示しない所定のポートへ接続してインストールすることにより、達成されるようにしても良い。
【0051】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現する。換言すればコンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される。
【0052】
なお、上記ソフトウエア(プログラムコード)が、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施例1に適用される電子黒板の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1に適用される電子黒板の外観構造を示す斜視図である。
【図3】実施例1の電子黒板の制御部6による処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
4 スキャナ
5 表示色発生部
6 制御部
7 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルの少なくとも前面に配設された透明部材と、
前記透明部材上に描かれた線図を走査するスキャナと、
前記表示パネルを所定の色に発光させる制御部と、
を有することを特徴とする電子黒板。
【請求項2】
前記スキャナは、複数の光源を有し、前記透明部材に描かれた線図に対応する部分を走査する請求項1記載の電子黒板。
【請求項3】
表示パネルと、
前記表示パネルの少なくとも前面に配設された透明部材と、
前記透明部材上に筆記具で描かれた線図を走査するスキャナと、
前記表示パネルの発光を前記筆記具のインクの色に応じた発光とする制御部と、
を有することを特徴とする電子黒板。
【請求項4】
前記筆記具のインクの色に対応させて、予め選択した複数の色の輝度を低下させる請求項3記載の電子黒板。
【請求項5】
前記線図の走査は、前記透明部材に描かれた線図に対応する部分を、前記スキャナが一往復半、移動することでなされる請求項2又は請求項3記載の電子黒板。
【請求項6】
前記インクの色として、青緑、マゼンタ(赤紫)、黄、のうちの2色を予め選択した請求項4記載の電子黒板。
【請求項7】
前記インクの色として、赤、緑、青紫、のうちの2色を予めを選択した請求項4記載の電子黒板。
【請求項8】
前記スキャナは、前記表示パネルに対応する部分のみならず、前記表示パネルに対応する部分以外の前記透明部材に描かれた線図も読み取る請求項1又は請求項3記載の電子黒板。
【請求項9】
更に、前記表示パネルに表示される画像データ又は前記スキャナにより読取られた線図のデータを記憶する記憶手段を有する請求項1又は請求項3記載の電子黒板。
【請求項10】
表示パネルと、前記表示パネルの少なくとも前面に配設された透明部材と、前記透明部材上に描かれた線図を走査するスキャナと、前記表示パネルと前記スキャナを駆動する制御部とを有する電子黒板の制御方法であって、
前記スキャナを移動させる際に、前記表示パネルを所定の色に発光させることを特徴とする電子黒板の制御方法。
【請求項11】
表示パネルと、前記表示パネルの少なくとも前面に配設された透明部材と、前記透明部材上に筆記具で描かれた線図を走査するスキャナと、前記表示パネルと前記スキャナを駆動する制御部とを有する電子黒板の制御方法であって、
前記スキャナを移動させる際に、前記表示パネルを前記筆記具のインクの色に応じた発光とすることを特徴とする電子黒板の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−166340(P2009−166340A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−6396(P2008−6396)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000153421)株式会社日立アドバンストシステムズ (9)
【Fターム(参考)】