説明

電気回路収納用容器

【課題】側面に穴が設けられた上ケースと、側面に前記穴へ嵌め合わされる突起が設けられた下ケースとからなる電気回路収納用容器において、水分が上ケースの穴から毛細管現象により当該容器内に浸入することを防止する。
【解決手段】下ケース2の側面2aの突起2b周辺に、上ケース1の内側面1cから離間する窪み2cを設ける。このため、下ケース2の側面2aの突起2b周辺と、上ケース1の穴1bとの間に所定の間隔Dが確保される。よって、上ケース1の上方に付着した水分が、上ケース1の外側面1aに沿って穴1bの近傍まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により穴1bから両ケース1、2の間を通って、基板3や電子部品等が収納されている両ケース1、2の内空間1h、2hへ浸入しなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品や基板等から構成される電気回路を収納するための電気回路収納用容器の防水構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車のドアのアームレストやドアの内側壁面等には、ウインドウを開閉するためのパワーウインドウスイッチが設けられている。一般に、パワーウインドウスイッチは、手で操作する操作ボタンと、当該操作ボタンの操作状態に応じて電気的状態が切り替わる検出スイッチ等から構成されている。検出スイッチは、回路が形成された基板に実装されている。基板や検出スイッチ等は、上ケースと下ケースとからなる容器内に配設されている。操作ボタンは、上ケースの上に配設されている。容器は、操作ボタンがドアのアームレスト等から表出するように、アームレスト等の内部に固定されている。
【0003】
上記の容器には、例えば下記の特許文献1、2に開示されているように、上ケースの側面に設けた穴に下ケースの側面に設けた突起を嵌合係止することにより組立てられるものがある。このような容器では、例えば雨天時にドアまたはウインドウを開放することにより、パワーウインドウスイッチの表面に水分が付着すると、当該水分が上ケースの上方部より流下して、毛細管現象により上ケースの側面の穴から容器内へ浸入する恐れがある。容器内へ浸入した水分が検出スイッチや基板等に付着した場合、検出スイッチの接点や基板のパターンおよびレジストが損傷(短絡・腐食・焼損・剥離等)し、その結果パワーウインドウスイッチが故障するという問題が発生してしまう。
【0004】
そこで、上記のような問題を解消するために、特許文献2では、上ケースの側面に穴の周りを包囲するようにリブを設け、当該リブで上ケースの上方部より流下する水分を下方へ誘導して排出している。
【0005】
【特許文献1】特開2001−210190号公報(図3)
【特許文献2】実開平9−265851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献2の構造では、上ケースの上方部より流下する水分の量がリブを乗り越えてしまう程多い場合には、水分が上ケースの穴の近傍まで流れて来るので、毛細管現象により穴から容器内へ浸入してしまう恐れがある。
【0007】
本発明は、上述した問題を解決するものであって、その課題とするところは、側面に穴が設けられた上ケースと、側面に前記穴へ嵌め合わされる突起が設けられた下ケースとからなる電気回路収納用容器において、水分が上ケースの穴から毛細管現象により当該容器内に浸入することを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、側面に穴が設けられた上ケースと、側面に前記穴へ嵌め合わされる突起が設けられた下ケースとからなる電気回路収納用容器において、下ケースの側面の突起周辺に、上ケースの側面から離間する窪みを設ける。このようにすることで、下ケースの側面の突起周辺と上ケースの穴との間に所定の間隔が確保されるので、当該容器の表面に付着した水分が上ケースの外側面に沿って穴の近傍まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により穴から両ケースの間を通って当該容器内へ浸入することを防止することができる。
【0009】
また、本発明の一実施形態では、窪みの大きさは、上ケースの穴の径よりも大きくなっている。このようにすることで、下ケースの側面の突起周辺と上ケースの側面の穴周辺との間に所定の間隔が確実に確保されるので、水分が毛細管現象により穴から両ケースの間を通って当該容器内へ浸入することを一層確実に防止することができる。
【0010】
また、本発明の一実施形態では、窪みは、上ケースの側面から0.5mmを上回る間隔で離間している。一般に、0.5mm以下の隙間では毛細管現象が発生して、水分が行き渡って行くが、上記のようにすることで、下ケースの側面の突起周辺と上ケースの穴との間隔が0.5mmよりも大きくなるので、突起周辺の両ケースの間で毛細管現象が発生するのを確実に阻止することができる。
【0011】
また、本発明の一実施形態では、窪みは、下ケースの下面まで到るように拡がっている。このようにすることで、水分が上ケースの穴から下ケースの窪みへ入り込んでも、当該水分を下ケースの下方へ排出することができる。
【0012】
また、本発明の一実施形態では、下ケースの側面の下端部に、上ケースの側面から離間する段差を下ケースの全周に渡って設けている。このようにすることで、下ケースの側面の下端部と上ケースの側面との間に全周に渡って所定の間隔が確保されるので、水分が上ケースの下端部まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により上ケースの下方を回り込んで両ケースの間を通って当該容器内へ浸入することを防止することができる。また、水分が下ケースの下端部の近傍まで浸入しても、当該水分を段差内に集めて下ケースの下方へ排出することができる。
【0013】
また、本発明の一実施形態では、下ケースの側面の下端部に、下方へ向うに連れて上ケースの側面から離れるように傾斜する傾斜部を下ケースの全周に渡ってまたは全周の大部分に渡って設けている。このようにすることで、下ケースの側面の下端部と上ケースの側面との間隔が、全周に渡ってまたは全周の大部分に渡って下方へ向うに連れて大きくなるので、水分が上ケースの下端部まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により上ケースの下方を回り込んで両ケースの間を通って当該容器内へ浸入することを防止することができる。また、水分が下ケースの下端部の近傍まで浸入しても、当該水分を当該傾斜部に沿わせて下ケースの下方へ容易に排出することができる。
【0014】
さらに、本発明の一実施形態では、下ケースに、電気回路が形成された基板の下面を下ケースの上面から離間させて受ける受け部を設けている。このようにすることで、水分が両ケースの側面間または上ケースと下ケースの窪みとの間へ入り込んでも、当該水分が毛細管現象により基板の下面に付着することを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、下ケースの突起周辺の側面を上ケースの側面よりも窪ませることで、上ケースの側面と下ケースの突起周辺の側面との間隔が広くなるので、容器の表面に付着した水分が上ケースの外側面に沿って穴の近傍まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により穴から両ケースの側面間を通って当該容器内へ浸入することを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1〜図6は、本実施形態に係るスイッチモジュールを示す図である。詳しくは、図1は、同スイッチモジュールの斜視図である。図2は、同スイッチモジュールにおいて上ケースの図示を省略した斜視図である。図3は、同スイッチモジュールの取付状態を示す図である。図4は、同スイッチモジュールの側面図である。図5は、同スイッチモジュールの断面図(図4のA−A断面図)である。図6は、同スイッチモジュールの要部(図5の右下部分)の拡大図である。図7〜図9は、同スイッチモジュールの下ケースを示す図である。詳しくは、図7は、同下ケースの斜視図である。図8は、同下ケースの側面図である。図9は、同下ケースの断面図(図8のA’−A’断面図)である。
【0017】
図1に示す100は車載用のスイッチモジュールである。1はスイッチモジュール100の上ケース、図2に示す2はスイッチモジュール100の下ケースである。図5に示すように、上下ケース1、2によって囲まれた内空間1h、2hには、回路が形成された基板3と、当該基板3に実装された電子部品等が収納されている。上ケース1および下ケース2は、本発明における電気回路収納用容器の一実施形態を構成する。上ケース1の側面1aの上部には、取付部1tが設けられている。図3に示すように、ネジ9を取付部1tへ貫通させた後に、自動車の運転席のドア11に設けられたアームレスト12の取付部12aに螺合することによって、スイッチモジュール100はアームレスト12に取り付けられる。図3の11aはドア11の外壁、11bはドア11の内壁、10はドア11に収納された運転席のウインドウである。
【0018】
図1および図2の下方に示す8は、下ケース2から突出するように基板3に実装されたコネクタである。このコネクタ8には、図示しない制御装置と通信を行うためのケーブルが接続される。4はドアロックスイッチであって、自動車の各ドアを開かないようにロックしまたは当該ロックを解除するために操作される。このドアロックスイッチ4は、シーソー式のボタンスイッチであって、上ケース1上に配設された操作ボタン4aと、基板3上に実装された検出スイッチ4bと、操作ボタン4aおよび検出スイッチ4bに連結されたレバー4c等から構成されている。5はウインドウロックスイッチであって、自動車の各ウインドウを開閉できないようにロックしまたは当該ロックを解除するために操作される。このウインドウロックスイッチ5は、ロック式のボタンスイッチであって、上ケース1上に配設された操作ボタン5aと、基板3上に実装された大電流切りの有接点スイッチ5b等から構成されている。5cは操作ボタン5aに連結された有接点スイッチ5bのノブである。6はパワーウインドウスイッチであって、自動車の各ウインドウを開閉するために操作される。このパワーウインドウスイッチ6は、シーソー式のボタンスイッチであって、上ケース1上に配設された操作ボタン6aと、基板3上に実装された検出スイッチ6bと、操作ボタン6aおよび検出スイッチ6bに連結されたレバー6c等から構成されている。図3に示したようにスイッチモジュール100がアームレスト12に取り付けられた状態では、各スイッチ4〜6の操作ボタン4a〜6aはアームレスト12から上方へ表出し、手で操作可能となる。
【0019】
図1および図2に示すように、上ケース1の側面1aの下部には、複数の穴1bが設けられていて、下ケース2の側面2aには、複数の突起2bが設けられている。図1および図2では、両ケース1、2の手前側の側面1a、2aに設けられた穴1bおよび突起2bしか図示していないが、両ケース1、2の奥側の側面1a、2aにも同様に穴1bおよび突起2bが設けられている。図1、図4、および図5に示すように、上ケース1の各穴1b内へ下ケース2の各突起2bを嵌め合わせて係止することにより、上下ケース1、2が組立てられる。
【0020】
上下ケース1、2の組立て状態では、図5および図6に示すように上ケース1の内側面1cと下ケース2の側面2aとは、殆ど隙間が生じないように接近している。これにより、両ケース1、2の内空間1h、2hへの塵埃の侵入や、上ケース1に対する下ケース2のぐらつき等が防止されている。下ケース2の側面2aの突起2b周辺には、図2および図7〜図9に示すように窪み2cが設けられている。このため、ケース1、2の組立て状態では、図5に示すように窪み2cの底から上ケース1の内側面1cまでは、所定の間隔Dで離間している。毛細管現象が一般的に0.5mm以下の隙間で発生するということを考慮して、所定の間隔Dは0.5mmを上回る値、例えば両ケース1、2の肉厚よりも若干小さい1mm程度に設定されている。図4と図8を見比べて分かるように、窪み2cの大きさ(窪ませている範囲)は、上ケース1の穴1bの径(穴1bの大きさ)よりも大きくなっている。また、窪み2cは、下ケース2の上面2dおよび下面2eまで到るように拡がっている。
【0021】
下ケース2の側面2aの下端部には、図7〜図9に示すように上ケース1の内側面1cから離間する段差2fが下ケース2の全周に渡って設けられている。段差2fは、窪み2cと連通している。このため、上下ケース1、2の組立て状態では、図5および図6に示すように段差2fの底から上ケース1の内側面1cまでは、所定の間隔Dで離間している。下ケース2の上面2dには、図7〜図9に示すように上方へ突出した受け部2gが設けられている。下ケース2はこの受け部2gで、図2、図5、および図6に示すように基板3の下面を下ケース2の上面2dから離間させて受けている。
【0022】
上述した構造によると、下ケース2の側面2aの突起2b周辺に窪み2cを設けているので、下ケース2の側面2aの突起2b周辺と上ケース1の穴1bとの間に所定の間隔Dを確保することができる。このため、雨天時のドア11またはウインドウ10の開放により、前述した各スイッチ4〜6の操作ボタン4a〜6aの表面に付着した水分が、図3に実線矢印で示すように上ケース1の上方へ流下し、さらに図3および図6に実線矢印で示すように上ケース1の外側面1aに沿って穴1bの近傍まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により穴1bから両ケース1、2の間へ引き込まれて、当該間を通って基板3や電子部品等が収納されている両ケース1、2の内空間1h、2hへ浸入することを防止することが可能となる。この結果、水分が内部のスイッチ4b〜6bや基板3に付着して、各スイッチ4b〜6bの接点や基板3のパターンおよびレジストが損傷(短絡・腐食・焼損・剥離等)し、各スイッチ4〜6が故障することを回避することが可能となる。
【0023】
また、窪み2cの大きさが上ケース1の穴1bの径よりも大きくなっているので、下ケース2の側面2aの突起2b周辺と上ケース1の内側面1cの穴1b周辺との間に所定の間隔Dを確実に確保することができる。このため、水分が毛細管現象により穴1bから両ケース1、2の間を通って内空間1h、2hへ浸入することを一層確実に防止することが可能となる。また、図7に示すように、窪み2cを設けることで下ケース2の内空間2hの幅が狭くなるが、窪み2cは突起2b周辺にしか設けていないので、内空間2hの幅全体が無駄に狭くなることはなく、内空間2hに収納する部品の大きさおよび基板3の実装面積の大きさがそれぞれ制約を受けることもない。
【0024】
また、一般に0.5mm以下の隙間では毛細管現象が発生して、水分が行き渡って行くが、上記所定の間隔Dを0.5mmよりも大きな値に設定しているので、突起2bおよび穴1bの周辺の上下ケース1、2間で毛細管現象が発生するのを確実に阻止することができる。なお、下ケース1、2間での毛細管現象の発生阻止の万全を図るには、所定の間隔Dをより大きくすることが効果的である。しかしながら、所定の間隔Dを大きくするには、上ケース1の内空間1hの幅を大きくするか、または下ケース2の窪み2cの深さを深くするかしなければならず、前者では上ケース1およびスイッチモジュール100の外形幅が大きくなり、後者では下ケース2の内空間2hの幅が狭くなるという弊害が生じる。然るに、上記実施形態では所定の間隔Dを、毛細管現象の発生限界の間隔(0.5mm)まで十分余裕がありかつ両ケース1、2の肉厚に対して大き過ぎない値(例えば1mm程度)に設定しているので、突起2bおよび穴1bの周辺の両ケース1、2間での毛細管現象の発生阻止の万全を図りつつ、スイッチモジュール100等の大型化および下ケース2の内空間2hの狭小化という弊害の発生を抑制することができる。
【0025】
また、窪み2cを下ケース2の下面2eまで到るように拡げているので、水分が上ケース1の穴1bから窪み2cへ入り込んでも、当該水分を図6に一点鎖線矢印で示すように下ケース2の下方へ排出することができる。
【0026】
また、下ケース2の側面2aの下端部に段差2fを下ケース2の全周に渡って設けているので、下ケース2の側面2aの下端部と上ケース1の内側面1cとの間に全周に渡って所定の間隔Dを確保することができる。このため、水分が上ケース1の下端部まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により上ケース1の下方を回り込んで両ケース1、2の間を通って内空間1h、2hへ浸入することを防止することが可能となる。また、水分が下ケース2の下端部の近傍まで浸入しても、当該水分を段差2f内に集めて、図6に破線矢印で示すように下ケース2の下方へ排出することができる。
【0027】
さらに、基板3の下面を下ケース2の上面2dから離間させて受ける受け部2gを設けているので、水分が両ケース1、2の側面1c、2a間または上ケース1と下ケース2の窪み2cとの間へ入り込んでも、当該水分が毛細管現象により基板3の下面に付着することを確実に防止することができる。
【0028】
図10および図11は、他の実施形態に係る下ケースの断面図である。なお、これらの図中、図1〜図9に示した部分と同一部分については同一符号を付してある。図10に示す実施形態では、下ケース2’の側面2aの下端部に、段差2fと下面2eとに連通し、かつ下方へ向うに連れて上ケース1の内側面1c(例えば図5)から離れる方向(下ケース2の中心に向う方向)に傾斜する傾斜部2jを下ケース2の全周に渡って設けている。図11に示す実施形態では、下ケース2’’の側面2aの下端部に、段差2fに代えて、下方へ向うに連れて上ケース1の内側面1cから離れる方向に傾斜する傾斜部2kを窪み2c以外の部分に設けている。また、窪み2cには、窪み2cと下面2eとに連通し、かつ下方へ向うに連れて上ケース1の内側面1cから離れる方向に傾斜する傾斜部2mを設けている。
【0029】
上記のように、下ケース2’、2’’の側面2aの下端部に傾斜部2j、2k、2mを下ケース2の全周に渡ってまたは全周の大部分に渡って設けることで、いずれかの下ケース2’、2’’と上ケース1とを組立てたときに形成される下ケース2’、2’’の下端部と上ケース1の内側面1cとの間隔を、全周に渡ってまたは全周の大部分に渡って下方へ向うに連れて大きくすることができる。このため、水分が上ケース1の下端部まで流れて来ても、当該水分が毛細管現象により上ケース1の下方を回り込んで上下ケース1、2’、2’’の間を通って内空間1h、2hへ浸入することを防止することが可能となる。また、水分が下ケース2’、2’’の下端部の近傍まで浸入しても、当該水分を傾斜部2j、2k、2mに沿わせて下ケース2の下方へ容易に排出することができる。
【0030】
以上述べた実施形態では、本発明を車載用のスイッチモジュールに適用した例を挙げたが、本発明はこれに限らず、電気回路を収納する容器全般に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施形態に係るスイッチモジュールの斜視図である。
【図2】同スイッチモジュールの上ケースの図示を省略した斜視図である。
【図3】同スイッチモジュールの取付状態を示す図である。
【図4】同スイッチモジュールの側面図である。
【図5】同スイッチモジュールの断面図である。
【図6】同スイッチモジュールの要部拡大図である。
【図7】同スイッチモジュールの下ケースの斜視図である。
【図8】同スイッチモジュールの下ケースの側面図である。
【図9】同スイッチモジュールの下ケースの断面図である。
【図10】他の実施形態に係る下ケースの断面図である。
【図11】他の実施形態に係る下ケースの断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 上ケース
1a 外側面
1b 穴
1c 内側面
2 下ケース
2a 側面
2b 突起
2c 窪み
2d 上面
2e 下面
2f 段差
2g 受け部
2j 傾斜部
2k 傾斜部
2m 傾斜部
3 基板
D 間隔


【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面に穴が設けられた上ケースと、側面に前記穴へ嵌め合わされる突起が設けられた下ケースとからなる電気回路収納用容器において、
前記下ケースの前記側面の前記突起周辺に、前記上ケースの前記側面から離間する窪みを設けたことを特徴とする電気回路収納用容器。
【請求項2】
請求項1に記載の電気回路収納用容器において、
前記窪みの大きさは、前記上ケースの前記穴の径よりも大きくなっていることを特徴とする電気回路収納用容器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電気回路収納用容器において、
前記窪みは、前記上ケースの前記側面から0.5mmを上回る間隔で離間していることを特徴とする電気回路収納用容器。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気回路収納用容器において、
前記窪みは、前記下ケースの下面まで到るように拡がっていることを特徴とする電気回路収納用容器。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気回路収納用容器において、
前記下ケースの前記側面の下端部に、前記上ケースの前記側面から離間する段差を前記下ケースの全周に渡って設けたことを特徴とする電気回路収納用容器。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電気回路収納用容器において、
前記下ケースの前記側面の下端部に、下方へ向うに連れて前記上ケースの前記側面から離れるように傾斜する傾斜部を前記下ケースの全周に渡ってまたは全周の大部分に渡って設けたことを特徴とする電気回路収納用容器。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電気回路収納用容器において、
前記下ケースに、電気回路が形成された基板の下面を前記下ケースの上面から離間させて受ける受け部を設けたことを特徴とする電気回路収納用容器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2006−120468(P2006−120468A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−307390(P2004−307390)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】