電気接続部材
【課題】本発明は、バスバーと異物との短絡が抑制された電気接続部材を提供する。
【解決手段】直線状に延びる直線部13と直線部13から立ち上がる立ち上がり部14とを備えたバスバー11と、直線部13を覆う二つ割りのカバー12と、を備えた電気接続部材10であって、二つ割りのカバー12のうち下カバー17には立ち上がり部14の一方側を覆う受けカバー部22が形成されており、二つ割りのカバー12のうち上カバー18には立ち上がり部14の他方側を覆って受けカバー部22と共に立ち上がり部14を覆う押さえカバー部23が形成されている。
【解決手段】直線状に延びる直線部13と直線部13から立ち上がる立ち上がり部14とを備えたバスバー11と、直線部13を覆う二つ割りのカバー12と、を備えた電気接続部材10であって、二つ割りのカバー12のうち下カバー17には立ち上がり部14の一方側を覆う受けカバー部22が形成されており、二つ割りのカバー12のうち上カバー18には立ち上がり部14の他方側を覆って受けカバー部22と共に立ち上がり部14を覆う押さえカバー部23が形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端子間を電気的に接続する電気接続部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の端子間を電気的に接続する電気接続部材として特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続部材は、バスバーと、このバスバーの少なくとも一方の面を覆うカバーと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−123734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術においては、バスバーのうちカバーで覆われていない面は露出した状態になっている。このため、バスバーのうちカバーで覆われていない面に異物が接触すると、バスバーと異物とが短絡することが懸念される。
【0005】
そこで、二つ割りのカバーの間にバスバーを挟み、二つ割りのカバーを一体に組み付けることにより、バスバーの両面をカバーによって覆うことが考えられる。これによりバスバーを確実に電気的に絶縁することができる。
【0006】
しかしながら、上記の構成によると、バスバーが、直線状に延びる直線部と、この直線部から立ち上がる立ち上がり部と、を有する場合、この立ち上がり部がカバーから露出することになる。すると、立ち上がり部に異物が接触すると、やはりバスバーと異物とが短絡することが懸念される。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、バスバーと異物との短絡が抑制された電気接続部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、直線状に延びる直線部と前記直線部から立ち上がる立ち上がり部とを備えたバスバーと、前記直線部を覆う二つ割りのカバーと、を備えた電気接続部材であって、前記二つ割りのカバーのうち一方のカバーには前記立ち上がり部の一方側を覆う受けカバー部が形成されており、前記二つ割りのカバーのうち他方のカバーには前記立ち上がり部の他方側を覆って前記受けカバー部と共に前記立ち上がり部を覆う押さえカバー部が形成されている。
【0009】
本発明によれば、立ち上がり部は、受けカバー部と、押さえカバー部とによって覆われる。これにより、立ち上がり部に異物が衝突することを抑制することができる。この結果、バスバーと異物とが短絡することを抑制することができる。
【0010】
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記一方のカバーと前記他方のカバーとはヒンジを介して一体に形成されていることが好ましい。
【0011】
上記の態様によれば、部品点数を削減できる。
【0012】
前記受けカバー部及び前記押さえカバー部の双方又は一方には、補強壁が突出して形成されていることが好ましい。
【0013】
上記の態様によれば、受けカバー部及び押さえカバー部の双方又は一方を補強することができる。
【0014】
前記受けカバー部には第1補強壁が突出して形成されており、前記押さえカバー部には第2補強壁が突出して形成されており、前記第1補強壁と前記第2補強壁とは、前記一方のカバーと前記他方のカバーとが組み付けられた状態で重なって配されていることが好ましい。
【0015】
上記の態様によれば、受けカバー部及び押さえカバー部の双方を確実に補強することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、バスバーと異物とが短絡することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続部材を示す平面図
【図2】バスバーを示す斜視図
【図3】バスバーを示す平面図
【図4】バスバーを示す側面図
【図5】図1における矢線Aで示す方向から見た電気接続部材を示す側面図
【図6】図1における矢線Bで示す方向から見た電気接続部材を示す側面図
【図7】図1における矢線Cで示す方向から見た電気接続部材を示す側面図
【図8】下カバー及び上カバーを示す平面図
【図9】図8における矢線Dで示す方向から見たカバーを示す側面図
【図10】図8における矢線Eで示す方向から見たカバーを示す側面図
【図11】図8における矢線Fで示す方向から見たカバーを示す側面図
【図12】下カバーにバスバーを収容した状態を示す平面図
【図13】図1におけるG−G線断面図
【図14】図1におけるH−H線断面図
【図15】図1におけるI−I線断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図12を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続部材10は、複数の端子(図示せず)の間を電気的に接続するために用いられる。例えば、この電気接続部材10は、電気自動車や、ハイブリッド車等の車両(図示せず)に搭載されて、この車両の駆動源として用いられる電池モジュール(図示せず)に対して使用される。この電気接続部材10は、異なる電池モジュール同士を接続する場合や、一つの電池モジュール内において、電池モジュールに含まれる図示しない複数の単電池間を接続する場合に用いることができる。電気接続部材10は、車両内において任意の姿勢で配置することができる。
【0019】
図1に示すように、電気接続部材10は、金属板材を所定形状にプレス加工してなるバスバー11と、このバスバー11に取り付けられる合成樹脂製のカバー12と、を備える。バスバー11を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を、必要に応じて適宜選択できる。バスバー11の表面には、メッキ層が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、スズ、ニッケル等を、必要に応じて適宜選択できる。
【0020】
また、カバー12を構成する合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、PBT、PET等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6等のポリアミドなど、絶縁性を有する任意の合成樹脂を用いることができる。
【0021】
図2に示すように、バスバー11は、直線状に延びる細長い直線部13と、直線部13の延び方向の側方から立ち上がる立ち上がり部14と、を備える。図3に示すように、直線部13の一方の端部(図3における左端部)には、端子が挿通される挿通孔15Aがバスバー11を貫通して形成されている。挿通孔15Aは円形状をなしている。直線部13の他方の端部(図3における右端部)には、直線部13の板面内において、直線部13の延び方向と交差する方向に屈曲する屈曲部16が設けられている。屈曲部16は、延び方向(図3における左右方向)に対して略直角方向(図3における上方)に曲げられている。
【0022】
図2に示すように、屈曲部16の先端には、立ち上がり部14が形成されている。図3及び図4に示すように、立ち上がり部14は直線部13の板面に対して略垂直に立ち上がって形成されている。図4に示すように、立ち上がり部14の先端(上端)には、端子が挿通される挿通孔15Bが立ち上がり部14を貫通して形成されている。挿通孔15Bは円形状をなしている。
【0023】
図1に示すように、バスバー11の直線部13のうち挿通孔15Aが形成された側の端部は、カバー12から外方に突出して、外部に露出している。また、図5及び図6に示すように、バスバー11の立ち上がり部14のうち挿通孔15Bが形成された側の端部は、カバー12から外方に突出して、外部に露出している。直線部13のうちカバー12から露出した端部と、立ち上がり部14のうちカバー12から露出した端部とは、図示しない端子にそれぞれ重ねられて、図示しないボルトが挿通孔15A,15B内に挿通されて螺合されることにより、端子にそれぞれ接続される。
【0024】
図1に示すように、カバー12はバスバー11の直線部13を覆っている。カバー12は概ね直線部13の形状に倣って直線状に細長く延びて形成されている。
【0025】
図5に示すように、カバー12は、バスバー11の板面に対して図5における下側に位置する下カバー17(一方のカバー12に相当)と、バスバー11の板面に対して図5における上側に位置する上カバー18(他方のカバー12に相当)と、を備える。このように、カバー12は、二つ割り構造をなす下カバー17及び上カバー18とを備える。
【0026】
図1に示すように、カバー12のうち直線部13を覆う領域には、一方の側縁(図1における下縁)に複数(本実施形態では2つ)のヒンジ19が形成されている。このヒンジ19によって、下カバー17と上カバー18とは一体に形成されている。下カバー17と上カバー18とは、ヒンジ19を中心にして回動可能になっている。
【0027】
下カバー17と上カバー18とは、下カバー17に形成されたロック受け部20と、上カバー18に形成されたロック部21とが弾性的に係止することにより組み付けられるようになっている(図14参照)。ロック受け部20は、下カバー17のうち直線部13に対応する領域であって、ヒンジ19が形成された側縁と反対側の側縁(図1における上縁)に、複数個(本実施形態では2つ)形成されている。また、ロック部21は、上カバー18のうち直線部13に対応する領域であって、ヒンジ19が形成された側縁と反対側の側縁(図1における上縁)に複数個(本実施形態では2つ)形成されている。
【0028】
図1に示すように、下カバー17には、バスバー11の立ち上がり部14の一方側(図1における上側)を覆う受けカバー部22が形成されている。図5に示すように、受けカバー部22は、下カバー17から図5における上方に突出して形成されている。立ち上がり部14は、受けカバー部22の上端部よりも上方に突出している。
【0029】
図1に示すように、上カバー18には、バスバー11の立ち上がり部14の他方側(図1における下側)を覆う押さえカバー部23が形成されている。図6に示すように、押さえカバー部23は、上カバー18から図6における上方に突出して形成されている。立ち上がり部14は、押さえカバー部23の上端部よりも上方に突出している。
【0030】
図5、図6、及び図7に示すように、押さえカバー部23は、受けカバー部22と共に立ち上がり部14を覆うようになっている。図6に示すように、押さえカバー部23の上端部と、受けカバー部22の上端部とは、略同じ高さ位置に設定されている。
【0031】
図6に示すように、受けカバー部22には、バスバー11の直線部13の延び方向(図6における左右方向)に対して直交する方向(図6における上方)に立ち上がる第1補強壁24が形成されている。第1補強壁24は、受けカバー部22の両側縁に形成されている。図7に示すように、第1補強壁24は、図7における上下方向について、上方に向かうに従って先細り形状に形成されている。
【0032】
図6に示すように、押さえカバー部23には、バスバー11の直線部13の延び方向(図6における左右方向)に対して直交する方向(図6における上方)に立ち上がると共に、第1補強壁24と摺接する第2補強壁25が形成されている。第2補強壁25は、押さえカバー部23の両側縁に形成されている。下カバーと上カバーとが組み付けられた状態で、第2補強壁25は、第1補強壁24に対して、図6における左右方向の内側の位置に配されて、内側から摺接して重なるようになっている。
【0033】
図8に示すように、下カバー17は、直線部13の下面を覆う底壁26を有する。底壁26には、下カバー17のうちロック部21が形成された側縁(図8における上縁)に、下部第1側壁27が底壁26から立ち上がって形成されている。また、底壁26には、下カバー17のうちヒンジ19が形成された側縁(図8における下縁)に、下部第2側壁28が底壁26から立ち上がって形成されている。下部第2側壁28は、バスバー11の屈曲部16の外方に位置する領域にまで延びている。
【0034】
図8に示すように、上カバー18は、直線部13の上面を覆う上壁29を有する。上壁には、上カバー18のうちロック受け部20が形成された側縁(図8における下縁)に、上部第1側壁30が上壁から立ち上がって形成されている。また、上壁には、上カバー18のうちヒンジ19が形成された側縁(図8における上縁)に、上部第2側壁31が上壁から立ち上がって形成されている。上部第2側壁31は、バスバー11の屈曲部16の外方に位置する領域にまで延びている。
【0035】
図11に示すように、ヒンジ19は、下カバー17の底壁26と、上カバー18の上部第2側壁31の端縁(図11における上端縁)とを連結するように形成されている。
【0036】
図12に示すように、下カバー17の下部第1側壁27の内面には、底壁26にバスバー11を載置した状態において、バスバー11を、下部第2側壁28との間で挟持する複数(本実施形態では2つ)の係止突部32が形成されている。係止突部32は、ロック受け部20と対応する位置に形成されている。また、上カバー18の上部第1側壁30には、下カバー17と上カバー18とを組み付けたときに、係止突部32と対応する位置に、係止突部32との干渉を防ぐ切欠部33が形成されている。
【0037】
係止突部32がバスバー11と係止することにより、下部第1側壁27とバスバー11との間には隙間が形成されている。この隙間は、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、上部第1側壁30が収容される収容空間34とされる。収容空間34内に嵌入した上部第1側壁30と、下部第2側壁28との間でバスバー11が挟持されるようになっている(図13参照)。
【0038】
図12に示すように、底壁26にバスバー11が載置された状態で、バスバー11の屈曲部16と、下部第2側壁28との間には空隙35が形成されている。
【0039】
図13に示すように、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態において、下部第1側壁27と、上部第1側壁30とは、各側壁の肉厚方向についてオーバーラップして配されている。本実施形態においては、下部第1側壁27が、上部第1側壁30の外側に位置するようになっている。上カバー18の端縁には、下部第1側壁27の上端縁に対して上方から当接する上フランジ部36が、外方に突出して形成されている。
【0040】
また、図13に示すように、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態において、下部第2側壁28と、上部第2側壁31とは、各側壁の肉厚方向についてオーバーラップして配されている。本実施形態においては、上部第2側壁31が、下部第2側壁28の外側に位置するようになっている。下カバー17の端縁には、上部第2側壁31の下端縁に対して下方から当接する下フランジ部37が、外方に突出して形成されている。上記したヒンジ19は下フランジ部37の先端に形成されている。
【0041】
図14に示すように、下カバー17及び上カバー18の側縁のうちヒンジ19が形成された側縁においては、上部第2側壁31が外側に位置して、下部第2側壁28が内側に位置するようになっている。また、下カバー17及び上カバー18の側縁のうちロック部21及びロック受け部20が形成された側縁においては、下部第1側壁27が外側に位置して、上部第1側壁30が内側に位置するようになっている。
【0042】
図15に示すように、下カバー17と上カバー18とを組み付けた状態では、バスバー11の屈曲部16の外側に位置する領域において、上カバー18の上部第2側壁31が、下カバー17の下部第2側壁28の外側に位置するようになっている。
【0043】
(本実施形態の作用、効果)
下カバー17の底壁26にバスバー11を載置する。その後、ヒンジ19を中心にして上カバー18を回動させ、下カバー17のロック部21と、上カバー18のロック受け部20とを弾性的に係合させることにより、下カバー17と上カバー18とを一体に組み付ける。
【0044】
本実施形態によれば、立ち上がり部14は、受けカバー部22と、押さえカバー部23とによって覆われる。これにより、立ち上がり部14に異物が衝突することを抑制することができる。この結果、バスバー11と異物とが短絡することを抑制することができる。
【0045】
また、本実施形態によれば、下カバー17と上カバー18とはヒンジ19を介して一体に形成されている。これにより、下カバー17と上カバー18とが別体に形成される場合に比べて、部品点数を削減できる。
【0046】
また、本実施形態によれば、受けカバー部22には第1補強壁24が突出して形成されており、押さえカバー部23には第2補強壁25が突出して形成されており、第1補強壁24と第2補強壁25とは、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、重なって配されている。これにより、受けカバー部22及び押さえカバー部23の双方を確実に補強することができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、上カバー18の側壁と、下カバー17の側壁とがオーバーラップして配されている。これにより、上カバー18又は下カバー17が開く方向にずれたとしても、オーバーラップした側壁によって、カバー12内に異物が侵入することを抑制できるので、バスバー11を確実に電気的に絶縁することができる。
【0048】
また、本実施形態によれば、下カバー17と上カバー18とはヒンジ19を介して一体に形成されている。これにより、下カバー17と上カバー18とが別体に形成される場合に比べて、部品点数を削減できる。
【0049】
また、本実施形態によれば、カバー12内にバスバー11が収容された状態で、バスバー11の屈曲部16とカバー12の側壁との間には空隙35が形成されている。カバー12のうち屈曲部16が収容される領域においては、カバー12の構造が複雑になるためにヒンジ19又はロック構造を設けることができない。このため、屈曲部16の外周側においては、一方のカバー12と他方のカバー12とが離間しやすくなっている。このため、一方のカバー12と他方のカバー12とが離間すると、カバー12の内部に異物が侵入してバスバー11と接触することによりバスバー11の電気的な絶縁性が低下することが懸念される。上記の態様によれば、カバー12の屈曲部16とカバー12の側壁との間には空隙35が形成されているので、異物がカバー12内に侵入した場合でも、バスバー11と接触することを抑制できる。これにより、バスバー11を確実に電気的に絶縁することができる。
【0050】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、バスバー11には屈曲部16が形成される構成としたが、屈曲部16を有さず、直線部13の端部に立ち上がり部14が形成される構成としてもよい。
【0051】
(2)本実施形態においては、下カバー17と上カバー18とはヒンジ19により一体に形成される構成としたが、これに限られず、下カバー17と上カバー18とは別体に形成される構成としてもよい。
【0052】
(3)本実施形態においては、受けカバー部22に第1補強壁24が設けられ、押さえカバー部23に第2補強壁25が設けられる構成としてが、これに限られず、補強壁は、受けカバー部22及び押さえカバー部22の一方にのみ形成される構成としてもよい。また、補強壁は省略してもよい。
【0053】
(4)本実施形態においては、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、第1補強壁24と第2補強壁25とは重なって配される構成としたが、これに限られず、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、第1補強壁24と第2補強壁25とは離間して配される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0054】
10…電気接続部材
11…バスバー
12…カバー
13…直線部
14…立ち上がり部
16…屈曲部
17…下カバー(一方のカバー)
18…上カバー(他方のカバー)
19…ヒンジ
22…受けカバー部
23…押さえカバー部
24…第1補強壁
25…第2補強壁
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端子間を電気的に接続する電気接続部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の端子間を電気的に接続する電気接続部材として特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続部材は、バスバーと、このバスバーの少なくとも一方の面を覆うカバーと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−123734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術においては、バスバーのうちカバーで覆われていない面は露出した状態になっている。このため、バスバーのうちカバーで覆われていない面に異物が接触すると、バスバーと異物とが短絡することが懸念される。
【0005】
そこで、二つ割りのカバーの間にバスバーを挟み、二つ割りのカバーを一体に組み付けることにより、バスバーの両面をカバーによって覆うことが考えられる。これによりバスバーを確実に電気的に絶縁することができる。
【0006】
しかしながら、上記の構成によると、バスバーが、直線状に延びる直線部と、この直線部から立ち上がる立ち上がり部と、を有する場合、この立ち上がり部がカバーから露出することになる。すると、立ち上がり部に異物が接触すると、やはりバスバーと異物とが短絡することが懸念される。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、バスバーと異物との短絡が抑制された電気接続部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、直線状に延びる直線部と前記直線部から立ち上がる立ち上がり部とを備えたバスバーと、前記直線部を覆う二つ割りのカバーと、を備えた電気接続部材であって、前記二つ割りのカバーのうち一方のカバーには前記立ち上がり部の一方側を覆う受けカバー部が形成されており、前記二つ割りのカバーのうち他方のカバーには前記立ち上がり部の他方側を覆って前記受けカバー部と共に前記立ち上がり部を覆う押さえカバー部が形成されている。
【0009】
本発明によれば、立ち上がり部は、受けカバー部と、押さえカバー部とによって覆われる。これにより、立ち上がり部に異物が衝突することを抑制することができる。この結果、バスバーと異物とが短絡することを抑制することができる。
【0010】
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記一方のカバーと前記他方のカバーとはヒンジを介して一体に形成されていることが好ましい。
【0011】
上記の態様によれば、部品点数を削減できる。
【0012】
前記受けカバー部及び前記押さえカバー部の双方又は一方には、補強壁が突出して形成されていることが好ましい。
【0013】
上記の態様によれば、受けカバー部及び押さえカバー部の双方又は一方を補強することができる。
【0014】
前記受けカバー部には第1補強壁が突出して形成されており、前記押さえカバー部には第2補強壁が突出して形成されており、前記第1補強壁と前記第2補強壁とは、前記一方のカバーと前記他方のカバーとが組み付けられた状態で重なって配されていることが好ましい。
【0015】
上記の態様によれば、受けカバー部及び押さえカバー部の双方を確実に補強することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、バスバーと異物とが短絡することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続部材を示す平面図
【図2】バスバーを示す斜視図
【図3】バスバーを示す平面図
【図4】バスバーを示す側面図
【図5】図1における矢線Aで示す方向から見た電気接続部材を示す側面図
【図6】図1における矢線Bで示す方向から見た電気接続部材を示す側面図
【図7】図1における矢線Cで示す方向から見た電気接続部材を示す側面図
【図8】下カバー及び上カバーを示す平面図
【図9】図8における矢線Dで示す方向から見たカバーを示す側面図
【図10】図8における矢線Eで示す方向から見たカバーを示す側面図
【図11】図8における矢線Fで示す方向から見たカバーを示す側面図
【図12】下カバーにバスバーを収容した状態を示す平面図
【図13】図1におけるG−G線断面図
【図14】図1におけるH−H線断面図
【図15】図1におけるI−I線断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図12を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続部材10は、複数の端子(図示せず)の間を電気的に接続するために用いられる。例えば、この電気接続部材10は、電気自動車や、ハイブリッド車等の車両(図示せず)に搭載されて、この車両の駆動源として用いられる電池モジュール(図示せず)に対して使用される。この電気接続部材10は、異なる電池モジュール同士を接続する場合や、一つの電池モジュール内において、電池モジュールに含まれる図示しない複数の単電池間を接続する場合に用いることができる。電気接続部材10は、車両内において任意の姿勢で配置することができる。
【0019】
図1に示すように、電気接続部材10は、金属板材を所定形状にプレス加工してなるバスバー11と、このバスバー11に取り付けられる合成樹脂製のカバー12と、を備える。バスバー11を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を、必要に応じて適宜選択できる。バスバー11の表面には、メッキ層が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、スズ、ニッケル等を、必要に応じて適宜選択できる。
【0020】
また、カバー12を構成する合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、PBT、PET等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6等のポリアミドなど、絶縁性を有する任意の合成樹脂を用いることができる。
【0021】
図2に示すように、バスバー11は、直線状に延びる細長い直線部13と、直線部13の延び方向の側方から立ち上がる立ち上がり部14と、を備える。図3に示すように、直線部13の一方の端部(図3における左端部)には、端子が挿通される挿通孔15Aがバスバー11を貫通して形成されている。挿通孔15Aは円形状をなしている。直線部13の他方の端部(図3における右端部)には、直線部13の板面内において、直線部13の延び方向と交差する方向に屈曲する屈曲部16が設けられている。屈曲部16は、延び方向(図3における左右方向)に対して略直角方向(図3における上方)に曲げられている。
【0022】
図2に示すように、屈曲部16の先端には、立ち上がり部14が形成されている。図3及び図4に示すように、立ち上がり部14は直線部13の板面に対して略垂直に立ち上がって形成されている。図4に示すように、立ち上がり部14の先端(上端)には、端子が挿通される挿通孔15Bが立ち上がり部14を貫通して形成されている。挿通孔15Bは円形状をなしている。
【0023】
図1に示すように、バスバー11の直線部13のうち挿通孔15Aが形成された側の端部は、カバー12から外方に突出して、外部に露出している。また、図5及び図6に示すように、バスバー11の立ち上がり部14のうち挿通孔15Bが形成された側の端部は、カバー12から外方に突出して、外部に露出している。直線部13のうちカバー12から露出した端部と、立ち上がり部14のうちカバー12から露出した端部とは、図示しない端子にそれぞれ重ねられて、図示しないボルトが挿通孔15A,15B内に挿通されて螺合されることにより、端子にそれぞれ接続される。
【0024】
図1に示すように、カバー12はバスバー11の直線部13を覆っている。カバー12は概ね直線部13の形状に倣って直線状に細長く延びて形成されている。
【0025】
図5に示すように、カバー12は、バスバー11の板面に対して図5における下側に位置する下カバー17(一方のカバー12に相当)と、バスバー11の板面に対して図5における上側に位置する上カバー18(他方のカバー12に相当)と、を備える。このように、カバー12は、二つ割り構造をなす下カバー17及び上カバー18とを備える。
【0026】
図1に示すように、カバー12のうち直線部13を覆う領域には、一方の側縁(図1における下縁)に複数(本実施形態では2つ)のヒンジ19が形成されている。このヒンジ19によって、下カバー17と上カバー18とは一体に形成されている。下カバー17と上カバー18とは、ヒンジ19を中心にして回動可能になっている。
【0027】
下カバー17と上カバー18とは、下カバー17に形成されたロック受け部20と、上カバー18に形成されたロック部21とが弾性的に係止することにより組み付けられるようになっている(図14参照)。ロック受け部20は、下カバー17のうち直線部13に対応する領域であって、ヒンジ19が形成された側縁と反対側の側縁(図1における上縁)に、複数個(本実施形態では2つ)形成されている。また、ロック部21は、上カバー18のうち直線部13に対応する領域であって、ヒンジ19が形成された側縁と反対側の側縁(図1における上縁)に複数個(本実施形態では2つ)形成されている。
【0028】
図1に示すように、下カバー17には、バスバー11の立ち上がり部14の一方側(図1における上側)を覆う受けカバー部22が形成されている。図5に示すように、受けカバー部22は、下カバー17から図5における上方に突出して形成されている。立ち上がり部14は、受けカバー部22の上端部よりも上方に突出している。
【0029】
図1に示すように、上カバー18には、バスバー11の立ち上がり部14の他方側(図1における下側)を覆う押さえカバー部23が形成されている。図6に示すように、押さえカバー部23は、上カバー18から図6における上方に突出して形成されている。立ち上がり部14は、押さえカバー部23の上端部よりも上方に突出している。
【0030】
図5、図6、及び図7に示すように、押さえカバー部23は、受けカバー部22と共に立ち上がり部14を覆うようになっている。図6に示すように、押さえカバー部23の上端部と、受けカバー部22の上端部とは、略同じ高さ位置に設定されている。
【0031】
図6に示すように、受けカバー部22には、バスバー11の直線部13の延び方向(図6における左右方向)に対して直交する方向(図6における上方)に立ち上がる第1補強壁24が形成されている。第1補強壁24は、受けカバー部22の両側縁に形成されている。図7に示すように、第1補強壁24は、図7における上下方向について、上方に向かうに従って先細り形状に形成されている。
【0032】
図6に示すように、押さえカバー部23には、バスバー11の直線部13の延び方向(図6における左右方向)に対して直交する方向(図6における上方)に立ち上がると共に、第1補強壁24と摺接する第2補強壁25が形成されている。第2補強壁25は、押さえカバー部23の両側縁に形成されている。下カバーと上カバーとが組み付けられた状態で、第2補強壁25は、第1補強壁24に対して、図6における左右方向の内側の位置に配されて、内側から摺接して重なるようになっている。
【0033】
図8に示すように、下カバー17は、直線部13の下面を覆う底壁26を有する。底壁26には、下カバー17のうちロック部21が形成された側縁(図8における上縁)に、下部第1側壁27が底壁26から立ち上がって形成されている。また、底壁26には、下カバー17のうちヒンジ19が形成された側縁(図8における下縁)に、下部第2側壁28が底壁26から立ち上がって形成されている。下部第2側壁28は、バスバー11の屈曲部16の外方に位置する領域にまで延びている。
【0034】
図8に示すように、上カバー18は、直線部13の上面を覆う上壁29を有する。上壁には、上カバー18のうちロック受け部20が形成された側縁(図8における下縁)に、上部第1側壁30が上壁から立ち上がって形成されている。また、上壁には、上カバー18のうちヒンジ19が形成された側縁(図8における上縁)に、上部第2側壁31が上壁から立ち上がって形成されている。上部第2側壁31は、バスバー11の屈曲部16の外方に位置する領域にまで延びている。
【0035】
図11に示すように、ヒンジ19は、下カバー17の底壁26と、上カバー18の上部第2側壁31の端縁(図11における上端縁)とを連結するように形成されている。
【0036】
図12に示すように、下カバー17の下部第1側壁27の内面には、底壁26にバスバー11を載置した状態において、バスバー11を、下部第2側壁28との間で挟持する複数(本実施形態では2つ)の係止突部32が形成されている。係止突部32は、ロック受け部20と対応する位置に形成されている。また、上カバー18の上部第1側壁30には、下カバー17と上カバー18とを組み付けたときに、係止突部32と対応する位置に、係止突部32との干渉を防ぐ切欠部33が形成されている。
【0037】
係止突部32がバスバー11と係止することにより、下部第1側壁27とバスバー11との間には隙間が形成されている。この隙間は、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、上部第1側壁30が収容される収容空間34とされる。収容空間34内に嵌入した上部第1側壁30と、下部第2側壁28との間でバスバー11が挟持されるようになっている(図13参照)。
【0038】
図12に示すように、底壁26にバスバー11が載置された状態で、バスバー11の屈曲部16と、下部第2側壁28との間には空隙35が形成されている。
【0039】
図13に示すように、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態において、下部第1側壁27と、上部第1側壁30とは、各側壁の肉厚方向についてオーバーラップして配されている。本実施形態においては、下部第1側壁27が、上部第1側壁30の外側に位置するようになっている。上カバー18の端縁には、下部第1側壁27の上端縁に対して上方から当接する上フランジ部36が、外方に突出して形成されている。
【0040】
また、図13に示すように、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態において、下部第2側壁28と、上部第2側壁31とは、各側壁の肉厚方向についてオーバーラップして配されている。本実施形態においては、上部第2側壁31が、下部第2側壁28の外側に位置するようになっている。下カバー17の端縁には、上部第2側壁31の下端縁に対して下方から当接する下フランジ部37が、外方に突出して形成されている。上記したヒンジ19は下フランジ部37の先端に形成されている。
【0041】
図14に示すように、下カバー17及び上カバー18の側縁のうちヒンジ19が形成された側縁においては、上部第2側壁31が外側に位置して、下部第2側壁28が内側に位置するようになっている。また、下カバー17及び上カバー18の側縁のうちロック部21及びロック受け部20が形成された側縁においては、下部第1側壁27が外側に位置して、上部第1側壁30が内側に位置するようになっている。
【0042】
図15に示すように、下カバー17と上カバー18とを組み付けた状態では、バスバー11の屈曲部16の外側に位置する領域において、上カバー18の上部第2側壁31が、下カバー17の下部第2側壁28の外側に位置するようになっている。
【0043】
(本実施形態の作用、効果)
下カバー17の底壁26にバスバー11を載置する。その後、ヒンジ19を中心にして上カバー18を回動させ、下カバー17のロック部21と、上カバー18のロック受け部20とを弾性的に係合させることにより、下カバー17と上カバー18とを一体に組み付ける。
【0044】
本実施形態によれば、立ち上がり部14は、受けカバー部22と、押さえカバー部23とによって覆われる。これにより、立ち上がり部14に異物が衝突することを抑制することができる。この結果、バスバー11と異物とが短絡することを抑制することができる。
【0045】
また、本実施形態によれば、下カバー17と上カバー18とはヒンジ19を介して一体に形成されている。これにより、下カバー17と上カバー18とが別体に形成される場合に比べて、部品点数を削減できる。
【0046】
また、本実施形態によれば、受けカバー部22には第1補強壁24が突出して形成されており、押さえカバー部23には第2補強壁25が突出して形成されており、第1補強壁24と第2補強壁25とは、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、重なって配されている。これにより、受けカバー部22及び押さえカバー部23の双方を確実に補強することができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、上カバー18の側壁と、下カバー17の側壁とがオーバーラップして配されている。これにより、上カバー18又は下カバー17が開く方向にずれたとしても、オーバーラップした側壁によって、カバー12内に異物が侵入することを抑制できるので、バスバー11を確実に電気的に絶縁することができる。
【0048】
また、本実施形態によれば、下カバー17と上カバー18とはヒンジ19を介して一体に形成されている。これにより、下カバー17と上カバー18とが別体に形成される場合に比べて、部品点数を削減できる。
【0049】
また、本実施形態によれば、カバー12内にバスバー11が収容された状態で、バスバー11の屈曲部16とカバー12の側壁との間には空隙35が形成されている。カバー12のうち屈曲部16が収容される領域においては、カバー12の構造が複雑になるためにヒンジ19又はロック構造を設けることができない。このため、屈曲部16の外周側においては、一方のカバー12と他方のカバー12とが離間しやすくなっている。このため、一方のカバー12と他方のカバー12とが離間すると、カバー12の内部に異物が侵入してバスバー11と接触することによりバスバー11の電気的な絶縁性が低下することが懸念される。上記の態様によれば、カバー12の屈曲部16とカバー12の側壁との間には空隙35が形成されているので、異物がカバー12内に侵入した場合でも、バスバー11と接触することを抑制できる。これにより、バスバー11を確実に電気的に絶縁することができる。
【0050】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、バスバー11には屈曲部16が形成される構成としたが、屈曲部16を有さず、直線部13の端部に立ち上がり部14が形成される構成としてもよい。
【0051】
(2)本実施形態においては、下カバー17と上カバー18とはヒンジ19により一体に形成される構成としたが、これに限られず、下カバー17と上カバー18とは別体に形成される構成としてもよい。
【0052】
(3)本実施形態においては、受けカバー部22に第1補強壁24が設けられ、押さえカバー部23に第2補強壁25が設けられる構成としてが、これに限られず、補強壁は、受けカバー部22及び押さえカバー部22の一方にのみ形成される構成としてもよい。また、補強壁は省略してもよい。
【0053】
(4)本実施形態においては、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、第1補強壁24と第2補強壁25とは重なって配される構成としたが、これに限られず、下カバー17と上カバー18とが組み付けられた状態で、第1補強壁24と第2補強壁25とは離間して配される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0054】
10…電気接続部材
11…バスバー
12…カバー
13…直線部
14…立ち上がり部
16…屈曲部
17…下カバー(一方のカバー)
18…上カバー(他方のカバー)
19…ヒンジ
22…受けカバー部
23…押さえカバー部
24…第1補強壁
25…第2補強壁
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線状に延びる直線部と前記直線部から立ち上がる立ち上がり部とを備えたバスバーと、
前記直線部を覆う二つ割りのカバーと、を備えた電気接続部材であって、
前記二つ割りのカバーのうち一方のカバーには前記立ち上がり部の一方側を覆う受けカバー部が形成されており、
前記二つ割りのカバーのうち他方のカバーには前記立ち上がり部の他方側を覆って前記受けカバー部と共に前記立ち上がり部を覆う押さえカバー部が形成されている電気接続部材。
【請求項2】
前記一方のカバーと前記他方のカバーとはヒンジを介して一体に形成されている請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項3】
前記受けカバー部及び前記押さえカバー部の双方又は一方には、補強壁が突出して形成されている請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項4】
前記受けカバー部には第1補強壁が突出して形成されており、前記押さえカバー部には第2補強壁が突出して形成されており、前記第1補強壁と前記第2補強壁とは、前記一方のカバーと前記他方のカバーとが組み付けられた状態で重なって配されている請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項1】
直線状に延びる直線部と前記直線部から立ち上がる立ち上がり部とを備えたバスバーと、
前記直線部を覆う二つ割りのカバーと、を備えた電気接続部材であって、
前記二つ割りのカバーのうち一方のカバーには前記立ち上がり部の一方側を覆う受けカバー部が形成されており、
前記二つ割りのカバーのうち他方のカバーには前記立ち上がり部の他方側を覆って前記受けカバー部と共に前記立ち上がり部を覆う押さえカバー部が形成されている電気接続部材。
【請求項2】
前記一方のカバーと前記他方のカバーとはヒンジを介して一体に形成されている請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項3】
前記受けカバー部及び前記押さえカバー部の双方又は一方には、補強壁が突出して形成されている請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項4】
前記受けカバー部には第1補強壁が突出して形成されており、前記押さえカバー部には第2補強壁が突出して形成されており、前記第1補強壁と前記第2補強壁とは、前記一方のカバーと前記他方のカバーとが組み付けられた状態で重なって配されている請求項1または請求項2に記載の電気接続部材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−41707(P2013−41707A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176667(P2011−176667)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】
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