説明

電気自動車の充電システム

【課題】必要な全体の設備やシステム管理に要する総合的なコストを削減する。
【解決手段】駐車スペースに駐車する電気自動車を充電する電気自動車の充電システムは、電気自動車の充電に用いられる充電レセプタクル205と、前記充電レセプタクルの位置に装着された充電認証を行うためのカードリーダー211と、前記カードリーダーで読み取られたID情報が充電を許可してよいID情報であるときに前記充電レセプタクルに接続された充電ケーブル302を介して行われる電気自動車の充電を制御する充電制御部200と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
宅配ボックスのような物品収受装置が設置される集合住宅において、電気自動車を充電する電気自動車の充電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
石油など地球資源の有効、地球温暖化防止のCo2削減などに電気自動車、電気自転車など、蓄電池(以下バッテリーともいう)駆動の電動機(以下モータという)により走行する移動体が有効であることは周知の事実である。石油で走行する自動車などには旧来の燃料補給方法としてガソリンスタンドなどがあるが、電気自動車や電気自転車(以下、これらの移動体を「電気自動車」の名称で総称する)は搭載されている蓄電池などに充電する必要がある。この電気自動車の充電には石油、軽油などに比較して短時間の給油などより時間がかかる、という問題があった。
【0003】
この問題から、電気自動車は、それを保有する各家庭の駐車場で、マンションなどの集合住宅などでは、その駐車場などの共有敷地、あるいは充電スペースなどを利用して、車両の非走行時に個々に充電せざるを得ないのが現状である。この事情は、電気自動車の保有方式として、マンションなどの集合住宅で、1台の電気自動車を不特定、複数の所帯で共有するような、いわゆるカーシェアリングのような共有システムを採用している場合でも、同様で、充電のための場所を確保する必要がある。
【0004】
特に、マンションなどの集合住宅などでは、個々の所帯に割り当てられた駐車場や、あるいは充電専用に設けた充電スペースで電気自動車の充電を行う必要があるが、この場合、充電に要する電気料金の課金をどのようにして管理するかが課題となっている。この問題は電気自動車などが普及する障害要因にもなっている。
【0005】
マンションなどの集合住宅などで居住者が充電対価をどのようにして負担するか、という問題を解決するために、たとえば、下記特許文献1に記載されるように、対価受入器に対価やプリペイドカードを提示することにより支払われた対価に見合う電力量を供給(販売)するような電気自動販売機を設置する方式も考えられるが、この種の集合住宅などの駐車場や充電スペースにおいて、現金やプリペイドカードを用いて充電サービスを購入しなければならない、という方式は決して便利とはいえず、また居住者の心証も良くないと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−231361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、マンションなどの集合住宅などには、郵便受や、宅配物保管装置、いわゆる宅配ボックスのような物品収受装置(以下、簡略化のため、これらの物品収受装置を宅配ボックスとして言及する)が設置されることがある。宅配ボックスは、特定の居住者宛ての宅配荷物を受け取る、あるいは特定の居住者が発送する宅配荷物を集荷するための、施錠可能な物品収納ボックスを複数有するロッカーに類似した物品収納(収受)装置である。この物品収納ボックスは、居住者に共有的に使用される場合もあるが、個々の居住者にそれぞれ専有的に1つの物品収納ボックスを割り当てる利用形態もあり得、その場合、物品収納ボックスは郵便物の受け取りなどにも用いることができる。
【0008】
この種の宅配ボックスでは、複数の物品収納ボックスに対する宅配荷物などの出し入れに必要な開錠(あるいは施錠)をタッチパネルなどを用いた操作表示部の操作を介して制御する制御回路により制御する。居住者には、認証手段としてたとえばIDカード(ICカードなど)が割り当てられ、居住者が物品収納ボックスに対する宅配荷物などの出し入れ操作を行う場合には、このIDカードを操作表示部に提示することにより、自己が正当な荷物受取り人(あるいは発送人)であることを証明し、その上で所定の操作を行うことによって、目的の操作を行うことができるよう、制御回路によって制御を行う。このようにして行われた宅配ボックスの操作は、時刻やIDカードによって示された居住者の識別情報とともに、データベースなどに利用情報として記録し、管理することができる。宅配ボックスの管理する利用情報は、上記制御回路の記憶手段に保持する他、必要に応じて操作表示部で表示したり、あるいはネットワークを介して遠隔地の管理センターに転送したりすることができる。
【0009】
この種の宅配ボックスを設置されたマンションなどの集合住宅は近年増加しており、上記のように構成された宅配ボックスの制御回路、記憶手段、データベース手段は、IDカードなどを媒介として各居住者を識別できるように構成されており、このようなシステムを利用して、宅配ボックスのみならず上述の電気自動車の充電動作およびその料金(課金)情報などを管理できれば、居住者の利便性は高まり、また、宅配ボックスの制御システムと電気自動車の充電制御システムを共有できることから、当該集合住宅で必要な全体の設備やシステム管理に要する総合的なコストの削減を期待できる、と考えられる。
【0010】
本発明の課題は、必要な全体の設備やシステム管理に要する総合的なコストを削減することが可能な電気自動車の充電システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための本発明は、
駐車スペースに駐車する電気自動車を充電する電気自動車の充電システムであって、
電気自動車の充電に用いられる充電レセプタクルと、
前記充電レセプタクルの位置に装着された充電認証を行うためのカードリーダーと、
前記カードリーダーで読み取られたID情報が充電を許可してよいID情報であるときに前記充電レセプタクルに接続された充電ケーブルを介して行われる電気自動車の充電を制御する充電制御部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記構成によれば、必要な全体の設備やシステム管理に要する総合的なコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を採用した電気自動車の充電システムの要部の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明を採用した電気自動車の充電システムの全体構成を示したブロック図である。
【図3】本発明を採用した電気自動車の充電システムの充電制御部の制御手順を示したフローチャート図である。
【図4】本発明を採用した電気自動車の充電システムにおける宅配ボックス制御部の制御手順を示したフローチャート図である。
【図5】本発明を採用した電気自動車の充電システムにおける宅配ボックス制御部の充電監視手順を示したフローチャート図である。
【図6】本発明を採用した電気自動車の充電システムにおいて宅配ボックス制御部が制御する問い合せ制御手順を示したフローチャート図である。
【図7】本発明を採用した電気自動車の充電システムにおいて宅配ボックス制御部が制御する充電条件設定制御手順を示したフローチャート図である。
【図8】本発明を採用した電気自動車の充電システムにおける宅配ボックス制御部が用いる制御テーブルを示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態の一例として、マンションなどの集合住宅において実施するに好適な電気自動車の充電システムに関する実施例につき添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0015】
図1は本発明を採用した電気自動車の充電システムの要部構成を、図2は同システムの全体構成を示している。
【0016】
以下、図1および図2を参照して、本発明を採用した電気自動車の充電システムのハードウェア構成につき説明する。
【0017】
本実施例の電気自動車の充電システムは、マンションなどの集合住宅に設置されるもので、図2に示すように、駐車スペース208に充電出力手段として配置された充電レセプタクル205、205…および中速充電器207、207…を含む。
【0018】
駐車スペース208は複数台分図示してあり、これらは各居住者ごとに割り当てられ、各居住者が保有する電気自動車(電気自転車などを含む)が専有的に使用するスペース、あるいは、他の駐車位置から居住者が車両を移動してきて充電のみ行なうような共用の充電スペースであってよい。充電対象の電気自動車は、各居住者が保有するものであってもよいし、また、その集合住宅の居住者で共有(カーシェアリング)されるものであってもよい。充電対象の電気自動車が共有(カーシェアリング)される場合は、所定の予約手続を経て予約管理される。
【0019】
本実施例の充電システムでは、充電制御に宅配ボックス100の制御回路(図1)を用いる。宅配ボックス100は図2に示すように、マンションの居住者が宅配物の授受の際、また後述の充電管理や充電サービスに関する問い合せなどの際に操作する操作表示部151を有する。また、操作表示部151は、居住者(あるいは宅配業者)の認証手段としてのIDカード(ICカードなど)を読み取るためのカードインターフェースを含む。
【0020】
操作表示部151の下部には、キーボックス160が配置されているが、このキーボックス160はカーシェアリングを行なう場合に利用されるもので、その詳細については後述する。キーボックス160はカーシェアリングを行なわない場合には必ずしも設ける必要はない。
【0021】
宅配ボックス100はケーブル204を介して、駐車スペース208に配置された充電レセプタクル205、205…および中速充電器207、207…などの充電ハードウェアと接続される。
【0022】
宅配ボックス100の制御回路(図1)は、インターネット(もちろん、インターネットに限らず、専用線や公衆線などを利用したネットワークを用いてもよい)400を介して遠隔地の管理システム401と接続される。後述の充電制御(あるいは宅配ボックス制御の一部または全部)はこの管理システムが実行することもできるが、本実施例では充電料金の課金に関する制御をこの遠隔地の管理システム401が実行するものとする。この管理システム401は、たとえば銀行口座の引き落しシステムなどとのインターフェース403を有する課金システム402と接続されており、管理帳票データベースに記録される後述の充電管理情報に基づき、課金システム402を介して充電料金の課金を行うことができる。ただし、インターフェース403は銀行口座の引き落しシステムなどと連絡するためのものでなくてもよく、充電料金の請求書(たとえばマンションの管理組合を請求人とする)の発行システムなどであってもよい。
【0023】
図1は、図2の全体構成を実施する場合の詳細な構成例を示したものである。図2の符号100で示したブロックは図2の宅配ボックス100にほぼ相当し、このブロック内部に示した回路が、宅配ボックス100の制御回路に相当し、従来の宅配ボックスのみの制御を行なう制御回路とほぼ互換の構成を有する。
【0024】
本実施例では、電気自動車300(自動車の形態で図示)の充電を行う充電制御部200を宅配ボックス100と別ブロックで示してあり、この部分は宅配ボックス100の筐体内に収容するか、あるいは駐車スペース208の近傍の所定位置などに配置される。
【0025】
以下、図1の宅配ボックス100の制御回路、電気自動車300の充電を行う充電制御部200とその周辺回路につき順次説明する。
【0026】
宅配ボックス100の制御手段は、主にマイクロプロセッサなどのCPUを用いて構成された宅配ボックス制御部101、後述の制御手順を格納したROM121、後述の制御手順を実行するためのワークエリアとして用いられるRAM122などから構成される。インターフェース103は、管理システム401と通信するためのネットワークインターフェースや、図2の操作表示部151(図1では不図示)と通信するためのインターフェースなどから構成される。
【0027】
符号104は、複数の物品収納ボックスから構成され、これら各物品収納ボックスは、通常、宅配業者が(主に)開閉するマンションの公共側に配置された扉と、居住者が開閉するマンションのプライベート(共用部分)側に配置された扉を有し、さらにこれらの2つの扉を施錠/解錠するための電気錠1042、1043をそれぞれ有する。
【0028】
ここで、1つの物品収納ボックスを居住者が専有せず、たとえば着荷ごとに宅配業者が公共側の操作表示部を用いて特定の物品収納ボックスに収容した宅配物の宛先を指定するような共用方式も考えられるが、本実施例では物品収納ボックスは、居住者(居室)ごとに1つ割り当てられるものとする。
【0029】
さらに、各物品収納ボックスは、表示部1041をそれぞれ有する。この表示部1041は、LCDやLEDなどを用いて構成され、文字表示や点滅、点灯、消灯などの表示状態を取ることができ、これらの表示状態によって物品収納ボックスの状態、たとえば物品収納ボックスに宅配物が着荷(収容)されているか否か、など物品収納ボックスに関する種々の状態を表示するとともに、本実施例では電気自動車の充電動作に関する情報も表示できるものとする。
【0030】
宅配ボックス制御部101は、従来の宅配ボックスにおけるのと同様、居住者(あるいは宅配業者)が物品収納ボックスに対する宅配荷物などの出し入れ操作を行う場合のIDカードを操作表示部151へ提示して行なう認証制御、これに基づく電気錠1042、1043の解錠/施錠制御などを行う。
【0031】
宅配ボックス制御部101は、充電制御部200と通信するためのインターフェース102を有する。また、充電制御部200は対応する仕様のインターフェース203を有する。宅配ボックス制御部101と、充電制御部200の間の通信インターフェースの仕様は任意で、たとえば適当な制御線を束ねて用いるインターフェースや、IEEE802.3のようなネットワークインターフェースを用いることができる。
【0032】
充電制御部200は、宅配ボックス制御回路を構成する宅配ボックス制御部101(CPU)、ROM121、RAM122と同等の構成部材などから成る制御回路201と、電源回路202により構成される。
【0033】
電源回路202は、たとえば、最も簡単な構成においては、制御回路201の制御に基づき、単相/3相(100V、220Vなど)などの商用交流電源(不図示)の出力を充電レセプタクル205、および中速充電器207に供給するスイッチ回路などから構成される(充電レセプタクル205と中速充電器207は1つづつのみ図示)。
【0034】
充電レセプタクル205は、バッテリー304を塔載した電気自動車300の充電回路308から延びる充電ケーブル302の先端のプラグ301を接続可能であり、電源回路202の出力を充電回路308に供給するために用いられる。
【0035】
充電レセプタクル205には、後述するようにこの充電レセプタクル205の位置で充電のための認証を行なうためのカードリーダー211が装着されている。このカードリーダー211には、居住者が提示するIDカード(ICカードなど)を読み取るカードインターフェースと、LCDなどを用いた表示器(詳細不図示)を設けておく。
【0036】
電気自動車300の充電回路308は、ケーブル302から入力される充電AC入力をバッテリー304を充電するための直流に変換する整流回路、また、バッテリー304の充電量などの諸条件に応じてバッテリー304の充電に適切な充電電流が得られるような電流制御回路、さらに、バッテリー304の充電量を監視しつつ、フル充電になった時にケーブル302からの入力を遮断するような充電制御回路などから構成される。
【0037】
中速充電器207は、例えば電気自動車300から外したバッテリー304などを短時間で充電するための充電回路から構成される。中速充電器207は、たとえばバッテリー304を短時間で効率よく充電できるような充電電流/電圧カーブを得られるよう構成された低圧直流の充電出力を得られるような充電回路から構成する。
【0038】
電気自動車300のバッテリー304を(充電レセプタクル205を用いて)フル充電するには、たとえば一昼夜、といった長い充電時間が必要になることがあるが、このような中速充電器207を設けておくことにより、短時間の走行時間しか予想されないような状況において、短い充電時間で必要充分なだけの充電を行うことができる。中速充電器207にも、その位置で充電のための認証を行なうためのカードリーダー211が装着されている。
【0039】
充電レセプタクル205、中速充電器207、および、それらのカードリーダー211と、制御回路201、および電源回路202の間はケーブル204により接続する。
【0040】
次に、図3〜図8を参照して、上記のように構成された充電システムの動作につき説明する。なお、以下では、充電レセプタクル205を用いた電気自動車300の充電を例に説明するものとし、中速充電器207を用いた充電については、充電レセプタクル205に電気自動車300から引いたケーブル302のプラグ301を接続するかわりに、バッテリー(304)を不図示のケーブルを用いて中速充電器207に接続する点が異なるだけで、それぞれのカードリーダー211を用いた認証については同様であるから説明を省略するものとする。
【0041】
図3〜図7は、本充電システムの制御手順を示したもので、図3は充電制御部200の制御回路201の充電制御手順を、図4は宅配ボックス制御部101の充電制御手順を、図5は宅配ボックス制御部101の充電監視手順をそれぞれ示している。また、図6は、宅配ボックス制御部101が制御する問い合せ制御手順を、図7は宅配ボックス制御部101が制御する充電条件設定制御手順を、図8は、上記の各手順において宅配ボックス制御部101が用いる制御テーブルを示している。
【0042】
宅配ボックス制御部101の制御手順については、宅配ボックス制御部101を構成するCPUの制御プログラムとして、ROM121に格納しておくことができ、充電制御部200の制御回路201の制御手順については、制御回路201を構成するCPUの制御プログラムとして、制御回路201内の同等のROMに格納しておくことができる。
【0043】
まず、図3を用いて充電制御部200の制御回路201の制御につき説明する。電気自動車300の充電を行う場合、居住者は図3のステップS101において充電レセプタクル205に電気自動車300から引いたケーブル302のプラグ301を接続し、自己に割り当てられたIDカードを充電レセプタクル205のカードリーダー211に提示してID情報(居住者識別情報)を読み取らせる。
【0044】
ステップS102において、充電制御部200の制御回路201は、インターフェース203、102を介して宅配ボックス制御部101と通信し、カードリーダー211で読み取ったID情報を宅配ボックス制御部101に送信する。宅配ボックス制御部101は受信したID情報が、後述する図8のテーブルデータを参照して電気自動車300の充電を許可してよい居住者のID情報であるか否かを判定し、この認証結果を充電制御部200の制御回路201に返送する。
【0045】
ステップS102で充電制御部200の制御回路201が宅配ボックス制御部101から認証不可の情報を受信した場合には、ステップS103においてカードリーダー211の表示器を用いてエラー表示を行なう(さらに、操作表示部151で同様のエラー表示を行なってもよい)。
【0046】
ステップS104では、電気自動車300の充電に関する利用登録を行う。ここでは宅配ボックス制御部101に対して充電開始時刻、(予想)充電終了時刻、などの情報が宅配ボックス制御部101に送信され、宅配ボックス制御部101において、先に送信されたID情報と関連づけて図8のテーブルデータに格納する。なお、充電終了時刻を予想するための手法については後述する。
【0047】
ステップS105では、電源回路202を制御してその充電AC出力をオンとし、これにより電気自動車300の充電回路308に充電電流の供給が開始される(ステップS106)。
【0048】
ステップS107では、電源回路202の充電AC出力の監視を開始し、たとえば回路の短絡や漏電などの異常を検出した場合には電源回路202の充電AC出力をオフとし、宅配ボックス制御部101と通信し、発生した異常に対応したエラー番号などを用いてエラー発生を報告する(ステップS108)。また、後述の最大充電時間の設定(図7ステップS503)が行われている場合には、その最大充電時間が経過した場合にも同様にエラー扱いで充電を終了させることができる。
【0049】
一方、電源回路202の充電AC出力の監視が正常終了した場合には、ステップS109に進む。充電終了のタイミングは、たとえば電気自動車300の充電回路308によって決定される。たとえば、この種の充電回路308には上述のようにバッテリー304の充電量を監視しつつ、フル充電になった時にケーブル302からの入力を遮断するような充電制御回路などを設けるのが普通であるから、制御回路201および電源回路202においてたとえば充電AC電流を監視し、充電AC電流がほとんど流れなくなった時点で充電終了、と判断すればよい。
【0050】
電源回路202が充電終了を検出すると、ステップS109で制御回路201は電源回路202の充電AC出力をオフとし(ステップS110)、充電終了を宅配ボックス制御部101に報告する(ステップS111)。宅配ボックス制御部101では、充電処理に関する課金データを生成し、ID情報とともに記録し、あるいはこれらの情報をインターネット400を介して管理システム401に送信する。課金額は、最も簡易な計算手法によれば、たとえば充電開始時刻と充電終了時刻から算出される充電時間によって算出できる。また、電源回路202に設けた電流検出回路などの出力を制御回路201が常時取り込み、充電に用した総電力量を累計して宅配ボックス制御部101に報告するようにしてもよい。
【0051】
ステップS112では、以上のようにして完了した充電処理について、宅配ボックス制御部101の操作表示部151などを介して問い合せ操作が行われたか否かを判定する。この問い合せ操作が行われた場合には、操作が行われた操作表示部151などを介して後述の問い合せ制御手順(図6)を実行する。
【0052】
次に、図4を用いて宅配ボックス制御部101の充電制御手順につき説明する。
【0053】
図4のステップS201では、図3のステップS102において、充電制御部200の制御回路201からID情報(IDカードから読み取られたもの)が送信されたか否かを判定する。ステップS202では、宅配ボックス制御部101は受信したID情報が、後述する図8のテーブルデータを参照して電気自動車300の充電を許可してよい居住者のID情報であるか否かを判定する。この認証が成功した場合には、ステップS203において肯定応答(ACK)を、また、認証が失敗した場合には、ステップS204においてエラー応答を充電制御部200の制御回路201に返送する。
【0054】
ステップS203において肯定応答(ACK)を送信した場合、充電制御部200の制御回路201は上述の充電処理を開始するので、ステップS205において、後述の図8に示すテーブル内に配置された充電フラグ803をオンとする。
【0055】
次に、図5を参照して宅配ボックス制御部101の充電監視手順につき説明する。この充電監視手順は、図4の上記の充電制御手順において充電中フラグをオンとなった後、定期的に起動されるタイマ割り込み処理などとして実装することができる。また、図5の充電監視手順は、1つの充電レセプタクル205について、1つの充電ジョブが開始されるごとに各々1つ起動されるものとする。
【0056】
図5のステップS300では、図3のステップS101で提示されたIDカードに対応する宅配ボックスの表示部1041を所定の点灯状態とし、これによりIDカードに該当する居住者が起動した充電処理によって、電気自動車300が充電中であることを表示する。この表示部1041の表示により、居住者は、自己に割り当てられた宅配ボックスの表示部1041を視認することにより、開始された充電が続いていることを確認できる。
【0057】
続いてステップS301では、宅配ボックス制御部101は充電制御部200の制御回路201から正常な充電終了報告(図3のステップS109)を受信したか否かを判定する。正常な充電終了報告を受信した場合には、ステップS303に移行する。
【0058】
正常な充電終了報告を受信していなければ、ステップS302において、充電制御部200の制御回路201からエラー報告(図3ステップS108)を受信したか否かを判定する。エラー報告を受信した場合には、ステップS306に移行する。
【0059】
正常な充電終了報告を受信した場合には、ステップS303において、図8の充電フラグ803をオフとし、ステップS304において、対応する宅配ボックスの表示部1041を消灯状態(あるいは所定色による点灯状態でも可)とする。この表示部1041の表示を視認することにより、居住者は、自己に開始された充電が正常終了したことを確認できる。
【0060】
一方、充電がエラー終了した場合には、ステップS306において、充電フラグ803をオフとし、ステップS307において、対応する宅配ボックスの表示部1041を所定の点滅状態とする。この表示部1041の表示を視認することにより、居住者は、自己に開始された充電がエラー終了したことを確認できる。
【0061】
なお、ステップS300、S303、S306において例示した表示部1041の表示状態(点灯、点滅、消灯、やその表示色の変更)はあくまでもLEDなどを用いて行う表示形態の一例であり、たとえばLCDなど、より詳細な情報表示を行える表示手段を表示部1041に用いる場合には、「充電中です」、「充電が正常終了しました」、「充電がエラー終了しました」などの文字、あるいは適当なシンボル表示などによってこれらのステップで表示すべき充電動作に関する情報を表示すればよい。
【0062】
ステップS305では、充電処理がエラー終了したか、または正常終了したかの結果に応じて、当該居住者が亨受した充電サービスに関する利用データを記録する(あるいはインターネット400を介して管理システム401と通信して利用データを送信する)。ここでは、たとえば、居住者のID情報と関連づけて、充電開始時刻、終了時刻、充電所要時間、充電サービス利用料の金額、などの情報を利用データとして記録(あるいは管理システム401へ送信)する。
【0063】
図6は、宅配ボックス制御部101が制御する問い合せ制御手順を示している。この問い合せ制御手順は、操作表示部151で所定の操作(図3ステップS112)が行われ、電気自動車の充電処理に関する問い合せジョブが指定された場合に、宅配ボックス制御部101が実行する。ここでは、宅配ボックスおよび電気自動車の充電システムの管理権限のある管理者が操作表示部151を用いて行う問い合せ処理を制御する手順を例示するが、居住者(電気自動車の充電システムの利用者)が同様のユーザーインターフェースを利用することもできる。その場合の変形例については必要な個所で適宜説明する。
【0064】
ステップS401は、たとえば、操作表示部151のタッチパネルを用いて管理者(居住者)が操作表示部151のトップメニュー表示などから「電気自動車」に関する問い合せを選択したことを意味している。
【0065】
この操作が行われると、ステップS402で、操作表示部151のカードリーダーによりIDカードを提示させ、IDカードから得られたID情報が電気自動車に関する問い合せを許可して良いID情報であるか否かを判定する。この認証処理が成功した場合にのみ、ステップS403以降の問い合せ操作を許容する(認証失敗の場合は不図示のエラー処理を行う)。なお、IDカードが管理権限のある者が用いるカードであるか否かによって、管理者用のユーザーインターフェースを選択するか、居住者(充電システム利用者)用のユーザーインターフェースを選択するかを選択すればよい。以下では、管理権限のある者が用いるIDカードが提示され、管理者用のユーザーインターフェースが選択された場合の例を示す。
【0066】
ステップS403は、ステップS401の「電気自動車」より下位の管理メニューを表示する。図6のメニューの例では、
・居住者部屋番号(ご利用部屋番号)
・利用データ
・基本料金設定
などの選択が可能となっている。各メニューエントリが選択された場合には、図示のようにステップS404、S405、S406のような表示出力を操作表示部151で行う。
【0067】
ステップS404の「ご利用部屋番号」の表示では、RAM122などに記録されている利用データに基づき、現在までに充電システムを利用した居住者の部屋番号を表示する。ここでは、202号室、301号室、605号室の各部屋の居住者が充電システムを利用したことが表示されている。
【0068】
ステップS405の「基本料金設定」の表示では、1H(1時間)あたり○○円との現在の基本料金設定を表示する。ここでは、管理者が使用するメニューインターフェースを示しており、「基本料金設定」に関する変更を可能とする。たとえば、タッチパネルを利用して金額設定の数字を選択し、異なる金額を入力することを許可してよい。この充電時間あたりの基本料金設定の金額を用いて、充電時間から課金の金額を算出することができる。なお、利用者が用いるユーザーインターフェースでは、単に現在の基本料金の設定金額を表示するだけの処理を行えばよい。
【0069】
ステップS406の「利用データ」の表示インターフェースでは、RAM122などに記録されている利用データに基づき、図示のようなテーブルフォーマットにより、過去の充電ジョブについて、充電開始時刻、充電終了時刻、部屋番号、充電時間を表示する。充電開始時刻、充電終了時刻、部屋番号、充電時間の各項目部分をタッチパネルでクリックすることによりそれぞれの項目によってデータのソート順序を変更するようにしておくと、表示内容の把握がより容易になる。
【0070】
図7は宅配ボックス制御部101が制御する充電条件設定制御手順を示している。ここでも、宅配ボックスおよび電気自動車の充電システムの管理権限のある管理者が操作表示部151を用いて行う問い合せ処理を制御する手順を例示するが、居住者(電気自動車の充電システムの利用者)が同様のユーザーインターフェースを利用することもできる。その場合の変形例については必要な個所で適宜説明する。
【0071】
図7の手順では、図6の場合と同様にまず、IDカード認証を行い、認証が成功した場合にステップS502以降のメニュー操作を許容する。
【0072】
管理者(利用者)用のIDカードの認証が成功すると、ステップS502では、「電気自動車利用登録」のサブメニューに入る。
【0073】
この「電気自動車利用登録」以下のメニュー操作では、図示のもの以外にも様々な電気自動車に関する登録、変更操作を行わせることができるが、ここでは、たとえば居住者から電気自動車の充電サービス申し込みが行われた際に実施する初期設定手順の一例を示している。
【0074】
ステップS503のインターフェースは、充電時間の制限を行えるようにしてある。ここでは一例として最大の充電時間を5時間までとし、その範囲内で申し込みのあった居住者に対して許容する最大充電時間を設定できるようにしてある。この最大充電時間はたとえば、申し込みをした居住者の希望によって設定することもできる。最大充電時間は、たとえば図3のステップS107で充電をエラー終了させる条件などとして用いることができる。
【0075】
ステップS504のインターフェースでは、サービス申し込みをした居住者の部屋番号を登録できるようにしてある。ここでは、操作表示部151で入力した部屋番号を登録し、登録直後の表示では図示のように登録した部屋番号、ステップS503のインターフェースで設定した最大充電時間の設定内容などを表示する。
【0076】
なお、居住者のIDカードの提示が行われた場合には、ステップS504のインターフェースの最後の表示、すなわち、IDカードに対応したサービス登録に関する部屋番号、ステップS503のインターフェースで設定済みとなっている最大充電時間の設定内容などを表示すればよい。
【0077】
図8は、上述の電気自動車の充電制御において、宅配ボックス制御部101が用いる制御テーブルデータの一例を示している。
【0078】
図8のテーブルデータは、RAM122などの一部に割り当てられる。図示のように、このテーブルデータは、居住者の部屋番号801に関連して、居住者に割り当てられた物品収納ボックスに物品が着荷しているか否かを示す着荷中フラグ802、居住者が自己のIDカードを用いて起動した充電ジョブが進行中にオンに制御される充電フラグ(図5)803、充電制御情報フィールド804などを格納できるようにしたものである。
【0079】
充電制御情報フィールド804には、充電開始時刻、充電終了時刻などの種々のデータを記録するサブフィールドを設けることができ、充電開始時刻、充電終了時刻はいったんこれらのサブフィールドに記録した後、充電ジョブの終了後、利用データベース(管理帳票データベース)などに転記される。また、図示のように充電終了時刻を記録することもでき、この充電終了時刻は種々の予測手法を用いて更新し、その値を操作表示部151(あるいは表示部1041)で表示することができる。充電終了時刻の予測手法には、たとえば充電レセプタクル205に流れる電流変化から、満充電の条件が成立するタイミングを予測する、あるいは単に最大充電時間までの残り時間を算出して予測値として代用する、などといった手法を採用することができる。
【0080】
上記構成によれば、宅配ボックスの管理、および電気自動車の充電管理および課金制御を1つの管理制御手段(宅配ボックス制御部101、あるいはこれと協働する管理システム401)によって実施することができ、システム全体を簡単安価に構成することができる。また、これらのサービスに関する管理データ、すなわち、宅配ボックスの利用データ、電気自動車の充電利用データや課金データ、などを1つの管理制御手段(宅配ボックス制御部101、あるいはこれと協働する管理システム401)によって一元的に管理でき、また、これら管理制御手段のユーザーインターフェース(たとえば操作表示部151)を用いて管理者や利用者である居住者は上記の各種管理データを管理ないし参照できる、という優れた利点がある。
【0081】
また、居住者は、充電ジョブを起動している場合、わざわざ電気自動車の充電場所に移動しなくても自己に割り当てられた宅配ボックス100の物品収納ボックスに設けられた表示部1041を介して現在の充電ジョブの状態を確認することができるため、宅配ボックスの設置場所(通常、集合住宅のエントランス付近など、居住者がひんぱんに行き来する通路に沿って設けられる)と電気自動車の充電場所の距離が離れている場合にも容易に現在の充電ジョブの状態を確認することができ、便利である。
【0082】
電気自動車充電に関する管理業務を行なう管理者は、宅配ボックス100の操作表示部151を介して、自己のIDカード(管理カード)を用いて認証を行うことにより、電気自動車充電サービスに関する利用状況の確認(図6)、電気自動車充電サービスに関する設定登録(図7)などを行うことができる。電気自動車充電に関する管理業務を行なう管理者が宅配ボックス100の管理業務を行なう管理者と共通である場合には、同一のIDカード(管理カード)と、同一のユーザーインターフェースを用いて電気自動車充電サービスと宅配ボックスの管理業務を行うことができる。
【0083】
また、電気自動車充電サービスの利用者である居住者は、宅配ボックス100の操作表示部151を介して、自己のIDカード(管理カード)を用いて認証を行うことにより、自己の電気自動車充電サービスに関する利用状況の確認(図6)、自己の電気自動車充電サービスに関する設定登録状態の確認(図7)などを行うことができる。また、居住者は、自己に割り当てられた宅配ボックス100のIDカード(管理カード)と、同一のユーザーインターフェースを用いて電気自動車充電サービスに関する問い合せや宅配ボックスに関する操作を行うことができ、便利である。
【0084】
電気自動車充電サービスと宅配ボックスの管理に関しては、宅配ボックス制御部101、あるいはこれと協働する遠隔地の管理システム401のいずれを用いても可能であり、たとえば、電気自動車充電サービスと宅配ボックスの利用データや課金データなどを宅配ボックス制御部101、あるいはこれと協働する遠隔地の管理システム401のいずれにおいても参照できる。
【0085】
以上のようにして、本実施例によれば、宅配ボックス制御部101により、電気自動車の充電サービスに関する制御を行うようにしているので、宅配ボックスの制御システムと電気自動車の充電制御システムを共有化でき、宅配ボックス制御と電気自動車の充電制御を一元化して行うことにより、集合住宅で必要な全体の設備やシステム管理に要する総合的なコストの削減を期待できる、という優れた効果がある。
【0086】
なお、充電対象の電気自動車が共有(カーシェアリング)される場合は、所定の予約手続を経て予約管理されるが、この予約管理は、宅配ボックス制御部101、あるいは、遠隔の管理システム401によって行うことができる。その場合、宅配ボックスの管理、電気自動車の充電管理および課金制御に加え、さらに電気自動車の予約管理(あるいはさらに電気自動車の利用が有料サービスとして提供される場合にはその課金制御など)を1つの管理制御手段(宅配ボックス制御部101、あるいはこれと協働する管理システム401)によって実施することができ、システム全体を簡単安価に構成することができる。また、これらのサービスに関する管理データ、すなわち、宅配ボックスの利用データ、電気自動車の充電利用データや課金データ、電気自動車の予約や利用、課金に関するデータなどを1つの管理制御手段(宅配ボックス制御部101、あるいはこれと協働する管理システム401)によって一元的に管理でき、また、これら管理制御手段のユーザーインターフェース(たとえば操作表示部151)を用いて管理者や利用者である居住者は上記の各種管理データを管理ないし参照できる、という優れた利点がある。
【0087】
なお、上記では「宅配ボックス」の名称を用いて説明したが、宅配ボックス100の物品収納ボックスは、必ずしも宅配物の授受に用いられるものでなくても構わない。上記実施例のように物品収納ボックスが集合住宅の個々の居住者に割り当てられるような構成では、この物品収納ボックスが例えば郵便物の授受に用いられるようになっていてもよい。すなわち、上記実施例の構成は、宅配ボックス100の物品収納ボックスの部分を集合住宅の個々の居住者に割り当てられる郵便受(郵便ポスト)に置換してもそのまま実施することができる。その場合、上述の作用効果は、物品収納ボックスを郵便受(郵便ポスト)に読み換えればそのまま成立する。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、宅配ボックスのような物品収受装置が設置される集合住宅において、居住者が保有する、あるいは居住者に共有される電気自動車を充電する設備を併せて設置する場合に広く実施することができる。
【符号の説明】
【0089】
100 宅配ボックス
101 宅配ボックス制御部
102 インターフェース
103 インターフェース
121 ROM
122 RAM
151 操作表示部
160 キーボックス
200 充電制御部
201 制御回路
202 電源回路
203 インターフェース
204 ケーブル
205 充電レセプタクル
207 中速充電器
208 駐車スペース
211 カードリーダー
300 電気自動車
301 プラグ
302 充電ケーブル
304 バッテリー
308 充電回路
400 インターネット
401 管理システム
402 課金システム
403 インターフェース
801 部屋番号
802 着荷中フラグ
803 充電フラグ
804 充電制御情報フィールド
1041 表示部
1042、1043 電気錠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車スペースに駐車する電気自動車を充電する電気自動車の充電システムであって、
電気自動車の充電に用いられる充電レセプタクルと、
前記充電レセプタクルの位置に装着された充電認証を行うためのカードリーダーと、
前記カードリーダーで読み取られたID情報が充電を許可してよいID情報であるときに前記充電レセプタクルに接続された充電ケーブルを介して行われる電気自動車の充電を制御する充電制御部と、
を備えたことを特徴とする電気自動車の充電システム。
【請求項2】
前記駐車スペースは集合住宅に配置された駐車スペースであり、前記ID情報が電気自動車の充電を許可してよい集合住宅の居住者のID情報であるときに充電制御が行われることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車の充電システム。
【請求項3】
前記充電制御部が駐車スペース近傍に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気自動車の充電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−102679(P2013−102679A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−278804(P2012−278804)
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2011−267434(P2011−267434)の分割
【原出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(501377139)日本宅配システム株式會社 (35)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】