説明

電流検出回路およびそれを用いた電源装置

【課題】 過電流保護回路の検出電流が周囲温度に関わらず一定値であったため、周囲温度が高くなると検出電流がディレーティング曲線の制限を超過し、発熱、発火などの事故が発生する可能性があったという課題を解決する。
【解決手段】 電流を検出する抵抗の一端とコンパレータの一方の入力端子間に、周囲温度が高くなると電圧が低下する電圧信号を印加し、この電圧信号が一定値以上にならないように電圧制限素子で制限すると共に、前記抵抗の他端と前記コンパレータの他方の入力端子間に一定電圧を印加するようにした。また、この電流検出回路を電源装置の過電流検出回路に用いた。周囲温度が上昇すると検出電流が低下するので、ディレーティング曲線の限界を超過することがなくなり、発熱、発火などの事故を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取り付け条件や周囲温度によって許容される電力が変化する電源装置に用いて好適な電流検出回路およびこの電流検出回路を用いた電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図4に、過電流保護回路を内蔵した直流電源装置の構成を示す。図4において、電圧制御回路10は入力された交流を直流に変換し、この直流を所定の周波数の交流に再変換してトランス11の1次側に印加する。トランス11の2次側に発生した交流はダイオード12で整流され、コンデンサ13で平滑されて負荷14に出力される。電圧制御回路10は、出力電圧Voutが一定になるようにトランス11に印加する交流を制御する。電圧制御回路10とトランス11で電圧制御部を構成している。
【0003】
電流検出回路20は、コンパレータ21、このコンパレータ21の反転入力端子に接続された基準電圧源22および負荷14に流れる電流の帰還路に挿入された抵抗23で構成される。抵抗23の両端には、負荷14に流れる電流に比例する降下電圧が発生する。この降下電圧はコンパレータ21の非反転入力端子に入力される。また、コンパレータ21の出力は電圧制御回路10に入力される。
【0004】
このような構成において、この電源装置の出力電流が小さく、抵抗23の降下電圧が基準電圧源22の両端電圧より小さいときは、コンパレータ21の出力は低レベルになる。電圧制御回路10は通常の動作を行い、出力電圧Voutを一定値に保つ。
【0005】
出力電流が増加し、抵抗23の降下電圧が基準電圧源22の両端電圧より大きくなると、コンパレータ21の出力は高レベルに変化し、電圧制御回路10は出力電圧Voutを低下させる。このため、出力電流は減少する。このようにして、出力電流を所定の値以下に制御することにより過電流が出力されないようにして、電源装置の焼損等の事故を防止する。
【0006】
このような電源装置は、装置自体の発熱によって出力することができる最大電流が制限される。すなわち、装置の取り付け位置や筐体の一部であるカバーの有無、あるいは周囲温度によって最大出力電流が変化する。この最大出力電流はディレーティング曲線によって規定されている
【0007】
図5にディレーティング曲線の一例を示す。図5の横軸は周囲温度、縦軸は最大出力電流の定格出力電流(常温時に出力可能な最大電流)に対する割合である。30〜33はディレーティング曲線であり、30は電源装置を垂直に取り付けてカバーを付けない場合、31は電源装置を水平に取り付けてカバーを付けない場合、32は電源装置を垂直に取り付けてカバーを付けた場合、33は電源装置を水平に取り付けてカバーを付けた場合のディレーティング曲線である。
【0008】
曲線33では、周囲温度が40℃になると、最大出力電流が低下し始める。同様に、曲線32では周囲温度45℃で、曲線31では周囲温度50℃で、曲線30では周囲温度55℃で最大出力電流が低下し始める。取り付け方法やカバーの有無によってディレーティング曲線が異なるのは、これらによって放熱特性が異なるためである。
【0009】
【特許文献1】特開平6−38518号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、このような電源装置には次のような課題があった。定格出力電流は余裕を持って設定されているので、通常電流検出回路20の検出電流は定格出力電流の110〜130%に設定される。すなわち、電流検出回路20の検出電流は固定値であり、装置の取り付け方法や周囲温度によって変化しない。
【0011】
ある電源装置が定格出力電流の40%で使用されているとする。図5のディレーティング曲線を参照すると、周囲温度が40℃以下ではどのような取り付け方をしても十分余裕があり、問題は発生しない。
【0012】
しかし、周囲温度が55℃を越えると、水平取り付けでカバー有りの場合はディレーティング曲線33と交差する。そのため、異常な温度上昇が発生し、最悪の場合電源装置の破壊、異常な温度上昇による発熱、発煙、発火などの事故が発生する可能性がある。前述したように、電流検出回路20の検出電流は定格出力電流の110〜130%に固定されているので、電流検出回路20ではこれらの事故を防止することができないという課題があった。
【0013】
従って本発明の目的は、周囲温度によって検出電流が変化する電流検出回路およびそれを用いた電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このような課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
2つの入力端子を有し、これらの入力端子に印加される電圧の大小によってその出力が決定されるコンパレータと、
検出する電流が流れる経路中に配置された抵抗と、
前記抵抗の一端と前記コンパレータの一方の入力端子間に、負の温度係数を有する出力電圧を印加する可変電圧源と、
前記コンパレータの前記一方の入力端子電圧を一定値以下に制限する電圧制限素子と、
前記抵抗の他端と前記コンパレータの他方の入力端子間に、一定電圧を印加する基準電圧源と、
を具備したものである。温度が上昇すると検出電流が下がる特性を実現できる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記可変電圧源を、負の温度係数を有する電圧を出力する温度センサと、一定電圧を出力する基準電圧源で構成したものである。基準電圧源選択の自由度を高くすることができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、
一定電圧の直流電力を出力し、かつ過電流検出信号が入力されると出力電圧を低下させて過電流が出力されることを防止する電圧制御部と、
前記電圧制御部の出力電流を検出して前記過電流検出信号を出力する、請求項1若しくは請求項2記載の電流検出回路と、
を具備したものである。周囲温度が高くなっても発熱、発火などの事故が起こることがない。
【0017】
請求項4記載の発明は、
一定電圧の直流電力を出力し、かつ過電流検出信号が入力されると出力電圧を低下させて過電流が出力されることを防止する電圧制御部と、
前記電圧制御部の出力電流が流れる経路中に配置された抵抗と、
前記抵抗の一端と前記コンパレータの一方の入力端子間に、負の温度係数を有する出力電圧を印加する可変電圧源と、
前記コンパレータの前記一方の入力端子電圧を一定値以下に制限する電圧制限素子と、
前記電圧制御部の出力電圧を分圧し、その分圧した電圧を前記コンパレータの他方の入力端子に出力する分圧器と、
を具備したものである。周囲温度が高くなっても発熱、発火などの事故が起こることがない。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、
前記可変電圧源を、負の温度係数を有する電圧を出力する温度センサと、一定電圧を出力する基準電圧源で構成するようにしたものである。温度センサ選択の自由度を高くすることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,2、3、4および5の発明によれば、電流を検出する抵抗の一端とコンパレータの一方の入力端子間に、周囲温度が高くなると電圧が低下する電圧信号を印加し、この電圧信号が一定値以上にならないように電圧制限素子で制限すると共に、前記抵抗の他端と前記コンパレータの他方の入力端子間に一定電圧を印加するようにした。また、この電流検出回路を電源装置の過電流検出回路に用いた。
【0020】
従来は周囲温度に関わらず過電流の検出電流が一定であったため、周囲温度が上昇するとディレーティング曲線で制限される範囲を超過し、電源装置の破壊、異常な温度上昇による発熱、発火などの事故が発生する可能性があった。本発明によると、周囲温度の上昇に従って検出電流の値を低下させることができる。そのため、周囲温度が高い状態で使用してもディレーティング曲線を超過することがなくなり、発熱、発火などの事故を確実に防止することができ、電源装置を保護することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る電流検出回路の一実施例を用いた電源装置の構成図である。なお、図4と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。また、電源装置としての構成、動作は図4と同じなので、説明を省略する。図1において、40は電流検出回路であり、コンパレータ21、基準電圧源42および44、温度センサIC41、ツェナダイオード43および抵抗23で構成されている。
【0022】
温度センサIC41は電源端子S、グランド端子G、出力端子Oの3つの端子を有している。温度センサIC41は感温素子を内蔵し、電源端子Sとグランド端子Gの間に所定の電圧を印加すると、出力端子Oとグランド端子G間の電圧が電源装置の内部温度によって変化する。この電圧は内部温度に対して直線的に変化し、かつ内部温度が上昇すると低くなる負の温度係数を有している。なお、基準電圧源42、44の両端電圧およびツェナダイオード43のツェナ電圧の温度係数は、温度センサIC41の温度係数に比べ、十分小さいものを使用する。温度センサIC41と基準電圧源42で可変電圧源を構成する。また、ツェナダイオード43は電圧制限素子の機能を有する。
【0023】
ダイオード12のカソードとコンデンサ13の一端の接続点をIS、コンデンサ13の他端とトランス11の2次側の接続点をIGとする。ISはこの電源装置のプラス側出力、IGは回路の共通電位点である。
【0024】
温度センサIC41の電源端子SはISに接続され、出力端子Oはコンパレータ21の反転入力端子に接続される。温度センサIC41のグランド端子Gは基準電圧源42の一端に接続され、この基準電圧源42の他端はIGに接続される。すなわち、温度センサIC41と基準電圧源42は直列接続され、この直列回路の両端はISとIG間に接続される。コンパレータ21の反転入力端子には、基準電圧源42の両端電圧と温度センサIC41の出力電圧を加算した電圧が印加される。温度センサIC41の出力端子OとIG間にはツェナダイオード43が接続される。
【0025】
抵抗23の一端はIGに、他端はこの電源装置の出力端子GNDに接続される。従って、抵抗23にはこの電源装置の出力電流Iが矢印の方向に流れる。基準電圧源44はコンパレータ21の非反転入力端子と抵抗23の他端(IGでない側)に接続される。従って、コンパレータ21の非反転入力端子には、抵抗23の降下電圧と基準電圧源44の両端電圧を加算した電圧が印加される。コンパレータ21の出力は電圧制御回路10に入力される。
【0026】
次に、この実施例の動作を説明する。なお、基準電圧源42と44の両端電圧をそれぞれVR42、VR44、ツェナダイオード43のツェナ電圧をV、温度センサIC41が検出する温度をθ(℃)、温度センサIC41の出力電圧をV(θ)、抵抗23の抵抗値をRとする。
【0027】
IGを基準としたときの、コンパレータ21の非反転入力端子、反転入力端子の電圧をそれぞれV、Vとすると、
=R・I+VR44
=V(θ)+VR42
になる。但し、ツェナダイオード43のため、V≦Vに制限される。
【0028】
>V、すなわち
I<(V(θ)+VR42−VR44)/R
のときはコンパレータ21の出力は低レベルになる。この電源装置の出力電圧は、電圧制御回路10により一定値に制御される。
【0029】
<V、すなわち
I>(V(θ)+VR42−VR44)/R
になると、コンパレータ21の出力は高レベルに変化する。電圧制御回路10はこの電源装置の出力電圧を低下させて過電流が出力されないようにする。
【0030】
この結果、最大出力電流IMAXは下記(1)式になる。
MAX=(V(θ)+VR42−VR44)/R ・・・・・・ (1)
図5で説明したように、ディレーティング曲線は右下がりの曲線になるために、周囲温度が高いほど最大出力電流は低くなる。この実施例では温度センサIC41として負の温度係数を有するセンサを用いたので、V(θ)は温度θが高くなるほど小さくなり、前記(1)式から最大出力電流IMAXは低下する。従って、V(θ)の温度係数を調整することにより、最大出力電流IMAXをディレーティング曲線に合わせることができる。
【0031】
なお、前記(1)式では温度θが低くなる程V(θ)が大きくなり、やがてIMAXがこの電源装置の定格出力電流より大きくなってしまう。そのため、出力端子OとIGとの間にツェナダイオード43を挿入し、V(θ)+VR42を一定電圧以下に規制する。定格出力電流をI、ツェナダイオード43のツェナ電圧をVとすると、下記(2)式からツェナ電圧Vを選定すればよい。
=I・R+VR44 ・・・・・・・ (2)
【0032】
次に、図2を用いて本実施例の動作を説明する。図2はディレーティング曲線と電流検出回路40が検出する過電流値を表したグラフであり、横軸は電源装置の内部温度、縦軸は定格出力電流に対する割合である。電源装置の内部温度は温度センサIC41が検出する温度θと同じである。
【0033】
図2において、50はディレーティング曲線である。図5のディレーティング曲線30〜33は、電源装置の取り付け状態等で複数の曲線に分かれていたが、電源装置内部の温度を変数に取ると、1本の曲線50に集約することができる。ディレーティング曲線50は、内部温度70℃から最大出力電流が低下する特性を有している。
【0034】
51は電流検出回路40が検出する過電流の変化を表した曲線である。この曲線51はディレーティング曲線50の120%の値に設定されている。すなわち、常温での検出電流を定格出力電流の120%とし、内部温度70℃から、ディレーティング曲線50の同じ勾配で低下する特性に設定する。この勾配、開始温度などは、温度センサIC41の温度係数、基準電圧源42、44の両端電圧、抵抗23の抵抗値を調整することにより、達成することができる。
【0035】
次に、曲線51を実現するための具体例を説明する。電流検出回路40の検出電流を常温で12Aとし、70℃から0.4A/℃の勾配で低下する特性とする。この特性は、定格出力電流が10Aの電源装置に対応している。
【0036】
温度センサIC41として、0℃のときの出力電圧が1.713Vで、−8.2mV/℃の温度係数を有する素子を使用する。このような温度センサICとしては、例えばセイコーインスツル株式会社のS−8120Cが該当する。温度θ(℃)と出力電圧V(θ)の関係は、下記(3)式で表される。
V(θ)=1.713−0.0082・θ ・・・・・・ (3)
【0037】
温度センサIC41の温度係数と曲線51の勾配から、抵抗23の抵抗値を決定できる。抵抗23の抵抗値をRとすると、抵抗値Rは下記(4)式を満足しなければならない。
−0.0082(V/℃)/R(Ω) =−0.4(A/℃) ・・・ (4)
上記(4)式から、R=0.0205Ωになる。
【0038】
前記(3)式から、70℃のときのV(θ)は、
V(θ)=1.713−0.0082・70=1.139V
になる。このときの最大出力電流IMAXは12Aなので、前記(1)式から、
12=(1.139+VR42−VR44)/0.0205
になる。従って、VR42−VR44=―0.893Vになる。これから、基準電圧源42として両端電圧が2.500Vのものを、基準電圧源44として両端電圧が3.393Vのものを用いる。
【0039】
常温時の検出電流は12Aなので、前記(2)式のI=12、VR44=3.393、R=0.00205を代入すると、ツェナ電圧V=3.639Vを得ることができる。
【0040】
なお、基準電圧源44として両端電圧が0.893Vのものを用いると、基準電圧源42をなくすることもできる。但し、基準電圧源42を用いると、基準電圧源決定の自由度を増すことができる。そのため、市販の標準的な基準電圧源を用いることができる。また、図1では温度センサIC41と基準電圧源42を直列接続してこれらの電圧を加算するようにしたが、加算器を用いて加算するようにすることもできる。
【0041】
図3に本発明の他の実施例を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図3において、60は電流検出回路であり、コンパレータ21、基準電圧源42、温度センサIC41、ツェナダイオード43、抵抗23、61、62で構成されている。抵抗61と62は直列接続され、この直列回路の両端はそれぞれISとGNDに接続される。また、抵抗61と62の接続点の電圧は、コンパレータ21の非反転入力端子に入力される。抵抗61、62で分圧器を構成している。
【0042】
この実施例では、基準電圧源44の代わりに、電源装置の出力電圧を抵抗61と62で分圧し、この分圧した電圧をコンパレータ21の非反転入力端子に入力するようにする。この実施例では、電圧制御回路10が故障して過大電圧が発生するとコンパレータ21の出力が高レベルになるので、過大電圧検出回路として用いることもできるという特徴がある。但し、過大電流が流れて出力電圧が低下するとコンパレータ21の出力は低レベルに移行する。そのため、過電流保護回路として用いるときは、コンパレータの出力が高レベルになったときにその出力をラッチする機構が必要になる。
【0043】
なお、これらの実施例では電源装置の過電流保護回路の一部として用いたが、これに限られることはない。他の装置の電流検出回路として用いることもできる。また、温度センサIC41の両端電圧をコンパレータ21の反転入力端子に、基準電圧源44の両端電圧を非反転入力端子に入力するようにしたが、逆にしてもよい。この場合はコンパレータ21の出力レベルが逆になる。
【0044】
また、これらの実施例では交流入力の電源装置について説明したが、DC−DCコンバータのような直流入力の電源であってもよい、また、絶縁型だけでなく非絶縁型の電源装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】検出電流の温度特性を示した特性図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来の過電流保護回路付き電源装置の構成図である。
【図5】ディレーティング曲線の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
【0046】
10 電圧制御回路
11 トランス
12 ダイオード
13 コンデンサ
14 負荷
21 コンパレータ
23、61、62 抵抗
40、60 電流検出回路
41 温度センサIC
42、44 基準電圧源
43 ツェナダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの入力端子を有し、これらの入力端子に印加される電圧の大小によってその出力が決定されるコンパレータと、
検出する電流が流れる経路中に配置された抵抗と、
前記抵抗の一端と前記コンパレータの一方の入力端子間に、負の温度係数を有する出力電圧を印加する可変電圧源と、
前記コンパレータの前記一方の入力端子電圧を一定値以下に制限する電圧制限素子と、
前記抵抗の他端と前記コンパレータの他方の入力端子間に、一定電圧を印加する基準電圧源と、
を具備したことを特徴とする電流検出回路。
【請求項2】
前記可変電圧源は、負の温度係数を有する電圧を出力する温度センサと、一定電圧を出力する基準電圧源で構成されることを特徴とする請求項1記載の電流検出回路。
【請求項3】
一定電圧の直流電力を出力し、かつ過電流検出信号が入力されると出力電圧を低下させて過電流が出力されることを防止する電圧制御部と、
前記電圧制御部の出力電流を検出して前記過電流検出信号を出力する、請求項1若しくは請求項2記載の電流検出回路と、
を具備したことを特徴とする電源装置。
【請求項4】
一定電圧の直流電力を出力し、かつ過電流検出信号が入力されると出力電圧を低下させて過電流が出力されることを防止する電圧制御部と、
前記電圧制御部の出力電流が流れる経路中に配置された抵抗と、
前記抵抗の一端と前記コンパレータの一方の入力端子間に、負の温度係数を有する出力電圧を印加する可変電圧源と、
前記コンパレータの前記一方の入力端子電圧を一定値以下に制限する電圧制限素子と、
前記電圧制御部の出力電圧を分圧し、その分圧した電圧を前記コンパレータの他方の入力端子に出力する分圧器と、
を具備したことを特徴とする電源装置。
【請求項5】
前記可変電圧源は、負の温度係数を有する電圧を出力する温度センサと、一定電圧を出力する基準電圧源で構成されることを特徴とする請求項4記載の電源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−167572(P2008−167572A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353776(P2006−353776)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】