説明

電源回路遮断装置

【課題】本発明は、作業者の感電防止を図った電源回路遮断装置を提供することを目的とする。
【解決手段】電源回路遮断装置10は、端子金具3と、前記端子金具3が取り付けられるハウジング4と、を有するプラグ1と、前記端子金具3に接続される第2端子金具6と、前記第2端子金具6が取り付けられる第2ハウジング7と、を有するプラグ装着部2と、を備えている。前記ハウジング4には、前記第2ハウジング7側の底面に対して直交する側面には、前記ハウジング4に前記端子金具を取り付けるための第2開口部4Eが設けられている。前記第2ハウジング7には、前記端子金具3と前記第2端子金具6とが接続され、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に収容される前の端子接触位置に位置付けられた状態で前記第2開口部4Eを塞ぐ塞ぎ壁7Eが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源回路遮断装置に係り、特に、電源回路を開き電流を遮断する電源回路遮断装置(サービスプラグ)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した従来の電源回路遮断装置(サービスプラグ)は、電気自動車に搭載されており、バッテリから負荷への電源供給を行うための電源回路に組み込まれて、この電源回路に必要に応じて開閉する装置である。この種の電源回路遮断装置が搭載される電気自動車は、バッテリである電源の容量が通常のガソリンエンジン車等に比べて大容量であるため、電源回路遮断装置を車両に搭載する際には、電源回路が開かれた(遮断された)状態で行われる。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9は、従来の電源回路遮断装置を構成するプラグを示す斜視図である。図10は、図9に示された電源回路遮断装置を構成するプラグが、該プラグが装着されるプラグ装着部に装着される様子を示す斜視図である。上記電源回路遮断装置110は、図9、図10に示すように、端子金具103と、前記端子金具103を取り付けるための開口部140Eが設けられたハウジング104と、前記ハウジング104に回転自在に取り付けられるレバー105と、を有するプラグ101と、前記端子金具103に接続される第2端子金具(図示しない)と、前記第2端子金具が取り付けられる第2ハウジング107と、を有するプラグ装着部102と、を備え、前記ハウジング104が前記第2ハウジング107に近付けられて、前記第2端子金具の先端部が前記端子金具103に最初に接触された、前記第2ハウジングに収容される前の端子接触位置から、前記レバー105が回転することで、前記第2端子金具の前記先端部が前記端子金具103の奥側に進入し、前記ハウジング104が前記第2ハウジング107に収容されるとともに前記開口部140Eが前記第2ハウジング107によって塞がれた完全嵌合位置に位置付けられる。即ち、ハウジング104が端子接触位置に位置付けられた状態では、第2端子金具に接続された端子金具103が、ハウジング104に設けられた開口部140Eから露出している。また、図9、図10に示す矢印Z方向は、ハウジング104が第2ハウジング107に近付けられる方向を示している。
【0004】
上記レバー105は、端子接触位置、及び、ハウジング104が第2ハウジング107に対して、端子接触位置から、完全嵌合位置に位置付けられる前の、端子接触位置と完全嵌合位置との間の半嵌合状態では、回転されることが規制されており、これらハウジング104、107が端子接触位置、または、半嵌合状態で、該レバー105を回転した際には、レバー105が回転されることが規制されているので、該レバー105を回転する作業を一旦中止して、ハウジング104を第2ハウジング107にさらに近付けて、該ハウジング104を完全嵌合位置に位置付けた後、レバー105を回転することとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−322983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の電源回路遮断装置110には、以下に示す問題点があった、即ち、従来の電源回路遮断装置110に設けられたハウジング104には、端子金具103を取り付けるための開口部140Eが設けられており、ハウジング104が第2ハウジング107に近付けられて、前記第2端子金具の先端部が前記端子金具103に最初に接触された、該第2ハウジング107に収容される前の端子接触位置において、ハウジング104に取り付けられた端子金具103は、前記開口部140Eから露出されているので、電源回路遮断装置110を搭載する際に、作業者が、第2端子金具に接続された端子金具103に、過って触ってしまうことで、該作業者が感電してしまう虞れがあった。
【0007】
そこで、本発明は、作業者の感電防止を図った電源回路遮断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の本発明は、端子金具と、前記端子金具が取り付けられるハウジングと、を有するプラグと、前記端子金具に接続される第2端子金具と、前記第2端子金具が取り付けられる第2ハウジングと、を有するプラグ装着部と、を備え、前記ハウジングには、前記第2ハウジング側の底面に前記第2端子金具を進入させるための第1開口部が設けられ、前記底面に対して直交する側面には、前記ハウジングに前記端子金具を取り付けるための第2開口部が設けられ、前記ハウジングが前記第2ハウジングに近付けられて、前記第2端子金具の先端部が前記端子金具に最初に接触された、前記第2ハウジングに収容される前の端子接触位置から、前記第2端子金具の前記先端部が前記端子金具の奥側に進入し、前記ハウジングが前記第2ハウジングに収容されるとともに前記第2開口部が前記第2ハウジングによって塞がれた完全嵌合位置に位置付けられる電源回路遮断装置において、前記ハウジングが前記第2ハウジングに挿入される挿入口の縁から突出し、前記ハウジングが前記端子接触位置に位置付けられた状態で前記第2開口部を塞ぐ塞ぎ壁が設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、前記ハウジングに回転自在に取り付けられるレバーが備えられ、前記ハウジングには、前記レバーを該ハウジングに取り付けるために互いに離れる方向に突出した一対の凸部が設けられ、前記プラグ装着部には、各凸部が設けられた外壁に重ねられる重なり壁から互いに離れる突出方向に突出した一対の当接軸が設けられ、前記当接軸は、前記端子接触位置から前記レバーが回転されると該レバーの外縁に当接される位置に設けられ、前記レバーは、前記当接軸が前記外縁に当接した状態で回転されるように設けられ、前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記当接軸が、前記凸部よりも離れる方向側に位置していることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の本発明において、前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバーは、前記ハウジングと該ハウジングが収容された前記第2ハウジングとに対してスライド自在に設けられており、バッテリから負荷に対する電源ライン上に、互いに間隔をあけて設けられ、前記第2ハウジングに取り付けられる一対のピン受け端子と、前記レバーに取り付けられ、前記一対のピン受け端子同士を接続するピン端子と、が備えられ、前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバーがスライドされると、前記ピン端子が前記一対のピン受け端子同士を接続することで、前記一対のピン受け端子間が導通し閉回路が形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の本発明によれば、端子金具と、前記端子金具が取り付けられるハウジングと、を有するプラグと、前記端子金具に接続される第2端子金具と、前記第2端子金具が取り付けられる第2ハウジングと、を有するプラグ装着部と、を備え、前記ハウジングには、前記第2ハウジング側の底面に前記第2端子金具を進入させるための第1開口部が設けられ、前記底面に対して直交する側面には、前記ハウジングに前記端子金具を取り付けるための第2開口部が設けられ、前記ハウジングが前記第2ハウジングに近付けられて、前記第2端子金具の先端部が前記端子金具に最初に接触された、前記第2ハウジングに収容される前の端子接触位置から、前記第2端子金具の前記先端部が前記端子金具の奥側に進入し、前記ハウジングが前記第2ハウジングに収容されるとともに前記第2開口部が前記第2ハウジングによって塞がれた完全嵌合位置に位置付けられる電源回路遮断装置において、前記ハウジングが前記第2ハウジングに挿入される挿入口の縁から突出し、前記ハウジングが前記端子接触位置に位置付けられた状態で前記第2開口部を塞ぐ塞ぎ壁が設けられているので、前記端子接触位置において、前記第2開口部は前記塞ぎ壁によって塞がれることとなり、よって、前記端子接触位置において、作業者が感電による危険から保護されることとなり、よって、感電保護を図った電源回路遮断装置を提供することができる。
【0012】
さらに、作業者の安全性を確保するために予め前記ハウジングに前記第2開口部を覆うための蓋部を設けずとも、前記第2開口部は前記塞ぎ壁によって塞がれていることとなり、よって、前記ハウジングを成型するための樹脂が削減されることとなり、よって、コストダウンを図ることができる。
【0013】
請求項2に記載の本発明によれば、前記ハウジングに回転自在に取り付けられるレバーが備えられ、前記ハウジングには、前記レバーを該ハウジングに取り付けるために互いに離れる方向に突出した一対の凸部が設けられ、前記プラグ装着部には、各凸部が設けられた外壁に重ねられる重なり壁から互いに離れる突出方向に突出した一対の当接軸が設けられ、前記当接軸は、前記端子接触位置から前記レバーが回転されると該レバーの外縁に当接される位置に設けられ、前記レバーは、前記当接軸が前記外縁に当接した状態で回転されるように設けられ、前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記当接軸が、前記凸部よりも離れる方向側に位置しているので、前記レバーは、前記ハウジングが前記第2ハウジングに収容された完全嵌合位置に位置付けられた状態では、該レバーが回転された後、前記当接軸が、該レバーの外縁に当接されることとなり、さらに、前記ハウジングが前記第2ハウジングに収容される前の端子接触位置に位置付けられた状態、及び、ハウジングが第2ハウジングに対して端子接触位置から完全嵌合位置に位置付けられる前の、端子接触位置と完全嵌合位置との間の状態である半嵌合状態では、前記レバーは、前記当接軸が前記外縁に当接した状態で回転されることで、前記ハウジングが前記第2ハウジングに収容された完全嵌合位置に位置付けられることとなり、よって、従来のように、ハウジングが端子接触位置に位置付けられた状態、または、これらハウジング、第2ハウジングが半嵌合状態でレバーを回転した際に、該レバーを回転する作業を一旦中止して、ハウジングを第2ハウジングにさらに近付けて、該ハウジングを完全嵌合位置に位置付けた後レバーを回転せずとも、ハウジングが端子接触位置に位置付けられた状態、または、これらハウジング、第2ハウジングが半嵌合状態で、レバーを回転することで該ハウジングを完全嵌合位置付けることができるので、作業性の向上を図ることができる。
【0014】
請求項3に記載の本発明によれば、前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバーは、前記ハウジングと該ハウジングを収容した前記第2ハウジングとに対してスライド自在に設けられており、バッテリから負荷に対する電源ライン上に、互いに間隔をあけて設けられ、前記第2ハウジングに取り付けられる一対のピン受け端子と、前記レバーに取り付けられ、前記一対のピン受け端子同士を接続するピン端子と、が備えられ、前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバーがスライドされると、前記ピン端子が前記一対のピン受け端子同士を接続することで、前記一対のピン受け端子間が導通し閉回路が形成されるので、前記レバーが前記完全嵌合位置からスライドされる前に閉回路が形成される(即ち、電流が流れる)ことを確実に防止することとなり、よって、より一層、確実に感電保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電源回路遮断装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示された電源回路遮断装置を構成するプラグを示す斜視図である。
【図3】図1に示された電源回路遮断装置を構成するプラグ装着部を示す斜視図である。
【図4】図3に示されたプラグ装着部を示す斜視図である。
【図5】図2に示されたプラグを構成するハウジングが端子接触位置に位置付けられた状態で、レバーが、回転されている様子を示す斜視図である。
【図6】図2に示されたプラグを構成するハウジングが完全嵌合位置に位置付けられた状態を示す斜視図である。
【図7】図2に示されたプラグを構成するレバーがスライド完了位置に位置付けられた状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示された電源回路遮断装置が組み込まれた電源回路を示す回路図である。
【図9】従来の電源回路遮断装置を構成するプラグを示す斜視図である。
【図10】図9に示された電源回路遮断装置を構成するプラグが、該プラグが装着されるプラグ装着部に装着される様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態にかかる電源回路遮断装置を、図1乃至図8に基づいて説明する。この電源回路遮断装置10は、電気自動車に搭載された、電源としてのバッテリBから負荷Fへの電源供給を行うための電源回路Dに組み込まれて、この電源回路Dに必要に応じて開閉する装置である。
【0017】
上記電源回路遮断装置10は、図1、図2に示すように、端子金具としてのメス端子3と、前記メス端子3が取り付けられる本体部40と、前記本体部40から突出した一対の凸部としての回転軸45と、を備えたハウジング4と、前記一対の回転軸45それぞれが通される孔部52が設けられ、前記ハウジング4に回転自在に取り付けられるレバー5と、を有するプラグ1と、前記メス端子3に接続される第2端子金具としてのオス端子6と、前記オス端子6が取り付けられるとともに、前記ハウジング4が近付けられて収容される第2ハウジング7と、を有するプラグ装着部2と、を備えている。
【0018】
また、本明細書では、ハウジング4が第2ハウジング7に近付けられて、オス端子6の先端部がメス端子3に最初に接触された、第2ハウジング7に収容される前に位置付けられた位置を「端子接触位置」といい、前記端子接触位置に対して、ハウジング4が第2ハウジング7にさらに近付けられて、前記オス端子6の前記先端部が前記メス端子3の奥側に進入し、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に収容されて位置付けられた位置を「完全嵌合位置」という。また、ハウジング4が第2ハウジング7に対して端子接触位置から完全嵌合位置に位置付けられる前の、端子接触位置と完全嵌合位置との間の状態を「半嵌合状態」という。
【0019】
また、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられた状態で、レバー5は、ハウジング4と該ハウジング4を収容した第2ハウジング7とに対してスライド自在に設けられており、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられた状態で、レバー5が、ハウジング4、7に対してスライドされて位置付けられた位置を、「スライド完了位置」という。
【0020】
また、ハウジング4が第2ハウジング7に収容された完全嵌合位置に位置付けられた状態では、電源回路Dは開かれて(遮断されて)おり、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられた後、レバー5がこれらハウジング4、7に対してスライドされて、該レバー5がスライド完了位置に位置付けられると、電源回路Dは閉ざされる(導通される)。
【0021】
上記メス端子3は、図2に示すように、導電性の板金に打ち抜き加工や曲げ加工が施されて得られたものである。また、メス端子3は、互いに間隔をあけて板状に設けられ、内側に、プラグ装着部2の後述するオス端子6が進入される一対の接続部31と、これら一対の接続部31を連結する連結部32と、によってU字状に形成されている。また、これら一対の接続部31は、互いに近付く方向に弾性変形自在に形成されており、一対の接続部31間にオス端子6は弾性的に接続される。
【0022】
上記ハウジング4は、図2に示すように、天井壁4Aと、天井壁4Aの縁に連なる複数(3つ)の側壁4B、4Cと、によって、箱状に形成された本体部40と、3つの側壁4B、4Cのうち、互いに対向する一対の第1側壁4B(外壁に相当する)それぞれから突出し、レバー5に形成された後述する孔部52が通される一対の凸部としての回転軸45と、を備えている。即ち、一対の回転軸45は、本体部40(各第1側壁4B)から突出している。また、本体部40には、オス端子6を進入させるために開口した第1開口部4Dと、本体部40(ハウジング4)にメス端子3を取り付けるために開口した第2開口部4Eと、が設けられている。また、これら本体部40と一対の回転軸45とは、絶縁性の樹脂からなり、周知の射出成形によって一体に形成されている。
【0023】
上記第2側壁4Cには、当該第2側壁4Cから突出し、天井壁4Aとの間にメス端子3の連結部32を挟む端子挟持部46が設けられている。
【0024】
上記第1開口部4Dは、天井壁4Aと対向する位置に設けられている(本体部40の第2ハウジング7側の底面に設けられている)。
【0025】
上記第2開口部4Eは、第2側壁4Cと対向する位置に設けられている(本体部40の底面に対して直交する側面に設けられている)。この第2開口部4Eは、図1に示すように、ハウジング4が第2ハウジング7に収容される前の端子接触位置に位置付けられた状態で、プラグ装着部2の後述する塞ぎ壁としての第2突出部7Eが設けられた第2外壁7C2によって塞がれる。
【0026】
また、図1などに示された矢印Z方向は、プラグ1(ハウジング4)がプラグ装着部2(第2ハウジング7)に近付けられる方向(図1中の上方から下方に向かう方向)と、離れる方向(図1中の下方から上方に向かう方向)を示し、矢印X方向は、プラグ装着部2の後述する一対の当接軸73が互いに離れる突出方向、及び、一対の回転軸45が本体部40(各第1側壁4B)から突出する方向、及び、天井壁4Aの幅方向を示し、矢印Y方向は、天井壁4Aの長手方向、及び、ハウジング4が第2ハウジング7に収容された完全嵌合位置に位置付けられた状態で、レバー5がハウジング4、7に対してスライドされるスライド方向を示している。
【0027】
上記レバー5は、図1、図2に示すように、前述したハウジング4に設けられた一対の第1側壁4Bそれぞれに重ねられる一対のプレート部51と、一対のプレート部51を連結する連結部57と、によって、U字状に形成されたレバー本体部50と、前記一対のプレート部51のうち一方の第プレート部51の外側に向かって設けられた外側筒部58と、外側筒部58の内側に取り付けられた、導電性の第1検知端子P1(図8に示す)と、を備えている。また、これらレバー本体部50と、外側筒部58とは、絶縁性の樹脂からなり、周知の射出成形によって、一体に形成されている。第1検知端子P1は、特許請求項の範囲に示された「ピン端子」に相当する。
【0028】
上記一対のプレート部51は、互いに近付く方向と離れる方向とに弾性変形自在に設けられている。各プレート部51それぞれには、前述したハウジング4に設けられた回転軸45が通される孔部52と、前記孔部52に連通する直線状のガイド溝53と、当該プレート部51の外縁に設けられ、当接軸73がスライドされるスライド溝59と、が設けられている。
【0029】
上記スライド溝59は、前記プレート部51の前記第1外壁7Bに重ねられる内表面が切り欠かれることで形成されており、前記ガイド溝53に沿って形成されている。
【0030】
上記外側筒部58は、筒状に形成されており、内側に導電性の第1検知端子P1が取り付けられている。(即ち、第1検知端子P1は、レバー5に取り付けられている。)また、外側筒部58は、レバー5がハウジング4、7に対してスライド完了位置に位置付けられると、プラグ装着部2に設けられた後述する内側筒部71が挿入される。
【0031】
上記プラグ装着部2は、図3、図4に示すように、メス端子3によって互いに接続される一対のオス端子6と、前記オス端子6が取り付けられる第2ハウジング7と、第2ハウジング7に取り付けられ、前述したレバー5に取り付けられた第1検知端子P1によって互いに接続される、一対のピン受け端子としての一対の第2検知端子P2(図8に示す)と、を備えている。
【0032】
上記一対のオス端子6は、第2ハウジング7の後述する端子取付部74によって互いに間隔をあけて設けられている。また、一対のオス端子6のうち一方のオス端子6は、バッテリBに接続されて、他方のオス端子6は負荷Fに接続されている。
【0033】
上記第2ハウジング7は、前述したプラグ1に設けられたハウジング4(本体部40)が挿入される挿入口が設けられた、箱状の第2本体部70と、前述したレバー5に設けられた外側筒部58の内側に挿入される内側筒部71と、プラグ装着部2を自動車の車体に取り付けるために前記車体を構成する車体パネルに重ねられる、孔部72aが設けられた車体取付部72と、を備えている。
【0034】
上記第2本体部70は、前述した本体部40の天井壁4Aと相対する位置に設けられる底壁7Aと、前記底壁7Aの前記幅方向(矢印X方向)の縁から立設し、前述した本体部40の各第1側壁4Bそれぞれに重ねられる一対の第1外壁7B(重なり壁に相当する)と、前記底壁7Aの前記長手方向(矢印Y方向)の縁から立設した一対の第2外壁7C1、7C2と、によって有底筒状に形成されている。この一対の第2外壁7C1、C2のうち、一方の第2外壁7C1には、前述した本体部40の第2側壁4Cが重ねられ、他方の第2外壁7C2は、前述した本体部40の第2開口部4Eを塞ぐ位置に設けられている。
【0035】
上記底壁7Aには、一対のオス端子6を取り付ける端子取付部74が設けられている。上記端子取付部74は、底壁7Aから板状に立設し、一対のオス端子6間に設けられている。
【0036】
上記一対の第1外壁7Bそれぞれは、当該第1外壁7Bの縁(即ち、挿入口の縁)7eからプラグ1に向かうように突出した一対の第1突出部7Dと、第1突出部7Dに設けられた当接軸73と、を備えている。また、一対の第1外壁7Bのうち、一方の第1外壁7Bの外表面には、内側筒部71が矢印X方向に突出するように設けられ、他方の第1外壁7Bの外表面には、車体取付部72が矢印X方向に突出するように設けられている。
【0037】
上記第1突出部7Dは、図4、図5に示すように、スライド方向(矢印Y方向)の奥側の端部に設けられており、ハウジング4が第2ハウジング7に収容される前の端子接触位置に位置付けられた状態で、該第1突出部7Dは、回転軸45のスライド方向(矢印Y方向)の奥側に該回転軸45と並ぶ位置に設けられている。
【0038】
上記当接軸73は、第1突出部7Dの第1外壁7Bから離れた端部に設けられ、互いに離れる方向(矢印X方向)に突出している。この当接軸73は、ハウジング4が端子接触位置に位置付けられた状態、または、これらハウジング4、7が半嵌合状態で、レバー5が回転されると、該当接軸73は、当該レバー5の外縁(即ち、スライド溝59)に当接する位置に設けられており、これら当接軸73と、当該レバー5の外縁(即ち、スライド溝59)と、が当接された状態で、さらにレバー5が回転されて、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられる。また、ハウジング4が、完全嵌合位置に位置付けられると、該当接軸73は、一対の回転軸45よりも、前記離れる方向(矢印Z方向)側に位置している。即ち、当接軸73は、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられると、一対の回転軸45よりも、前記離れる方向(矢印Z方向)側に位置しているので、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられた状態でレバー5が回転された際においては、レバー5が回転された後に、該当接軸73が、レバー5のスライド溝59に当接されることとなる。
【0039】
上記第2外壁7C2には、図4に示すように、前述した一対の第1突出部7D間に位置する、塞ぎ壁としての第2突出部7Eが設けられている(即ち、第2突出部7Eは、挿入口の縁7eからプラグ1に向かうように突出している。)。この第2外壁7C2(第2突出部7E)の底壁7Aから離れた端部は、前記第2外壁7C1よりも、底壁7Aから離れた位置に設けられている。また、第2突出部7Eが設けられた第2外壁7C2
によって、ハウジング4が第2ハウジング7に収容される前の端子接触位置に位置付けられた状態で、前述した本体部40に設けられた第2開口部4Eは塞がれている。
【0040】
上記内側筒部71は、スライド方向(矢印Y方向)に開口を有する筒状に形成されており、内側に、一対の第2検知端子P2が設けられている。
【0041】
上記一対の第2検知端子P2は、図8に示すように、互いに間隔をあけて設けられている(互いに離間されている)。また、一対の第2検知端子P2のうち一方の第2検知端子P2は、バッテリBに接続されて、他方の第2検知端子P2は負荷Fに接続されている。即ち、第2検知端子P2は、バッテリBから負荷Fに対する電源ライン上に設けられている。また、一対の第2検知端子P2は、レバー5が、スライド完了位置に位置付けられると、第1検知端子P1がこれら一対の第2検知端子P2同士を接続し、これら第1検知端子P1と各第2検知端子P2とが電気的に接続されることで、電源回路Dが閉じられる(閉回路が形成される)。
【0042】
上述した電源回路遮断装置10の組立手順について説明する。まず、予め、一対のオス端子6のうち一方のオス端子6を、電線を介してバッテリBに接続して、他方のオス端子6を電線を介して負荷Fに接続し、プラグ装着部2の車体取付部72と、車体パネルとを重ねて、車体取付部72の孔部72aにボルトを通して、車体パネルに設けられたナットと螺合させることで、プラグ装着部2を車体(車体パネル)に取り付けておく。
【0043】
次に、メス端子3の連結部32を端子挟持部46と天井壁4Aとの間に挟むように、本体部40の第2開口部4Eからメス端子3を挿入し、本体部40(ハウジング4)にメス端子3を取り付けた後、レバー5の一対のプレート部51同士を、これらプレート部51同士が互いに離れるように拡げて、レバー5の各孔部52に各回転軸45を通す。こうして、プラグ1が組み立てられる(図2に示す)。
【0044】
続いて、プラグ1を、天井壁4Aと、プラグ装着部2の底壁7Aとを相対する位置に位置付けて、第2側壁4Cと、第2外壁7C1とを互いに重ねるように、これらプラグ1(ハウジング4)と、プラグ装着部2(第2ハウジング7)とを近付ける。すると、オス端子6の先端部がメス端子3に(最初に)接触し、ハウジング4が第2ハウジング7に収容される前の端子接触位置に位置付けられる(図1に示す)。即ち、ハウジング4が端子接触位置に位置付けられた状態では、一対のオス端子6同士がメス端子3によって接続されている。この際、第2開口部4Eは、塞ぎ壁としての第2突出部7Eが設けられた第2外壁7C2によって塞がれている。
【0045】
さらに、ハウジング4が端子接触位置に位置付けられた状態で、レバー5をハウジング4、7に対して回転させる。すると、プラグ装着部2の当接軸73が、レバー5のスライド溝59に当接されて、当接軸73とスライド溝59とが互いに当接された状態でさらにレバー5が回転される。と同時に、プラグ1(ハウジング4)が、プラグ装着部2(第2ハウジング7)にさらに近付けられて、オス端子6の先端部がメス端子3の奥側に進入し、ハウジング4が第2ハウジング7に収容されて、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられることとなる。
【0046】
または、ハウジング4が端子接触位置に位置付けられた状態で、これらプラグ1(ハウジング4)と、プラグ装着部2(第2ハウジング7)とをさらに近付けた後に、レバー5をハウジング4、7に対して回転させてもよい。この際、ハウジング4が、第2ハウジング7に対して、半嵌合状態であれば、プラグ装着部2の当接軸73が、レバー5のスライド溝59に当接されて、当接軸73とスライド溝59とが互いに当接された状態でさらにレバー5が回転されて、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられることとなる。または、ハウジング4が、第2ハウジング7に対して、完全嵌合位置に位置付けられていれば、レバー5が回転された後、プラグ装着部2の当接軸73が、レバー5のスライド溝59に当接されて、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられることとなる。
【0047】
こうして、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられた状態では、当接軸73が、離れる方向(矢印Z方向)側に位置している(図6に示す)。
【0048】
また、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられた状態では、一対の第2検知端子P2同士が互いに離間されており、よって、電源回路Dが開かれているので、オス端子6からメス端子3に電流が流れない。
【0049】
さらに、ハウジング4が完全嵌合位置に位置付けられた状態で、レバー5をスライドする。すると、レバー5に設けられたガイド溝53に沿って回転軸45が動かされる(スライドされる)とともに、スライド溝59に沿って当接軸73が動かされ(スライドされ)て、レバー5に設けられた外側筒部58に、第2ハウジング7に設けられた内側筒部71が挿入されて第1検知端子P1が一対の第2検知端子P2同士を接続する、と同時に、レバー5がスライド完了位置に位置付けられる(図7に示す)。こうして、レバー5がスライド完了位置に位置付けられると、第1検知端子P1によって一対の第2検知端子P2同士が互いに電気的に接続されることとなり、そのために、電源回路Dが閉ざされることとなり、よって、オス端子6からメス端子3に電流が流れることとなる。
【0050】
上述した実施形態によれば、端子金具としてのメス端子3と、前記メス端子3が取り付けられるハウジング4と、前記ハウジング4に回転自在に取り付けられるレバー5と、を有するプラグ1と、前記メス端子3に接続される第2端子金具としてのオス端子6と、前記オス端子6が取り付けられる第2ハウジング7と、を有するプラグ装着部2と、を備え、前記ハウジング4には、前記第2ハウジング7側の底面に前記オス端子6を進入させるための第1開口部4Dが設けられ、前記底面に対して直交する側面には、前記ハウジング4に前記メス端子3を取り付けるための第2開口部4Eが設けられ、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に近付けられて、前記オス端子6の先端部が前記メス端子3に最初に接触された、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に近付けられて収容される前の端子接触位置から、前記オス端子6の前記先端部が前記メス端子3の奥側に進入し、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に収容されるとともに前記第2開口部4Eが前記第2ハウジング7によって塞がれた完全嵌合位置に位置付けられる電源回路遮断装置1において、前記第2ハウジング7の前記ハウジング4が収容される挿入口の縁7eから突出し、前記ハウジング4が前記端子接触位置に位置付けられた状態で前記第2開口部4Eを塞ぐ塞ぎ壁としての第2突出部7Eが設けられているので、前記端子接触位置において、前記第2開口部4Eは前記第2突出部7Eによって塞がれることとなり、よって、前記端子接触位置において、作業者が感電による危険から保護されることとなり、よって、感電保護を図った電源回路遮断装置1を提供することができる。
【0051】
詳しく説明すると、メス端子3と、オス端子6とが接続されても、一対のピン受け端子としての第2検知端子P2同士が、ピン端子としての第1検知端子P1によって接続されていなければ、閉回路が形成されることがないが、例えば、水や、鉄片などによって、電源回路Dが短絡して閉回路が形成された際においても、本発明では、第2ハウジング7には、ハウジング4が端子接触位置に位置付けられた状態で、第2開口部4Eを塞ぐ塞ぎ壁としての第2突出部7Eが設けられているので、端子接触位置において、第2開口部4Eは塞ぎ壁としての第2突出部7Eによって塞がれることとなり、よって、端子接触位置において、作業者が感電による危険から保護されることとなり、よって、感電保護を図った電源回路遮断装置1を提供することができる。
【0052】
さらに、作業者の安全性を確保するために予め前記ハウジング4に前記第2開口部4Eを覆うための蓋部を設けずとも、前記第2開口部4Eは前記塞ぎ壁としての第2突出部7Eによって塞がれていることとなり、よって、前記ハウジング4を成型するための樹脂が削減されることとなり、よって、コストダウンを図ることができる。
【0053】
また、前記ハウジング4に回転自在に取り付けられるレバー5が備えられ、前記ハウジング4には、前記レバー5を該ハウジング4に取り付けるために互いに離れる方向(矢印X方向)に突出した一対の凸部としての回転軸45が設けられ、前記プラグ装着部2には、各回転軸45が設けられた外壁としての第1側壁4Bに重ねられる重なり壁としての第1外壁7Bから互いに離れる突出方向(矢印X方向)に突出した一対の当接軸73が設けられ、前記当接軸73は、前記端子接触位置から前記レバー5が回転されると該レバー5の外縁に当接される位置に設けられ、前記レバー5は、前記当接軸73が前記外縁に当接した状態で回転されるように設けられ、前記ハウジング4が前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記当接軸73が、前記回転軸45よりも離れる方向(矢印Z方向)側に位置しているので、前記レバー5は、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に収容された完全嵌合位置に位置付けられた状態では、該レバー5が回転された後、前記当接軸73が、該レバー5のスライド溝59に当接されることとなり、さらに、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に収容される前の端子接触位置に位置付けられた状態、及び、ハウジング4が第2ハウジング7に対して端子接触位置から完全嵌合位置に位置付けられる前の、端子接触位置と完全嵌合位置との間の状態である半嵌合状態では、前記レバー5は、前記当接軸73が前記外縁(スライド溝59)に当接した状態で回転されることで、前記ハウジング4が前記第2ハウジング7に収容された完全嵌合位置に位置付けられることとなり、よって、従来のように、ハウジング104が端子接触位置に位置付けられた状態、または、これらハウジング104、107が半嵌合状態でレバー105を回転した際に、該レバー105を回転する作業を一旦中止して、ハウジング104を第2ハウジング107にさらに近付けて、該ハウジング104を完全嵌合位置に位置付けた後レバー105を回転せずとも、ハウジング4が端子接触位置に位置付けられた状態、または、これらハウジング4、7が半嵌合状態で、レバー5を回転することで該ハウジング4を完全嵌合位置付けることができるので、作業性の向上を図ることができる。
【0054】
また、前記ハウジング4が前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバー5は、前記ハウジング4と該ハウジング4を収容した前記第2ハウジング7とに対してスライド自在に設けられており、バッテリBから負荷Fに対する電源ライン上に、互いに間隔をあけて設けられ、前記第2ハウジング7に取り付けられる一対のピン受け端子としての第2検知端子P2と、前記レバー5に取り付けられ、前記一対の第2検知端子P2同士を接続するピン端子としての第1検知端子P1と、が備えられ、前記ハウジング4が前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバー5がスライドされると、前記第1検知端子P1が前記一対の第2検知端子P2同士を接続することで、前記一対の第2検知端子P2間が導通し閉回路が形成されるので、前記レバー5が前記完全嵌合位置からスライドされる前に閉回路が形成される(即ち、電流が流れる)ことを確実に防止することとなり、よって、より一層、確実に感電保護を図ることができる。
【0055】
なお、上述した実施形態によれば、レバー5が設けられているが、本発明はこれに限ったものではなく、レバー5はなくてもよい。また、上述した実施形態によれば、ピン端子としての第1検知端子P1と、ピン受け端子としての第2検知端子P2と、が設けられているが、本発明はこれに限ったものではなく、第1検知端子P1と、ピン受け端子としての第2検知端子P2と、はなくてもよい。
【0056】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0057】
10 電源回路遮断装置
1 プラグ
2 プラグ装着部
3 メス端子(端子金具)
4 ハウジング
45 (一対の)回転軸(凸部)
4B 第1側壁(外壁)
4D 第1開口部
4E 第2開口部
5 レバー
6 オス端子(第2端子金具)
7 第2ハウジング
7E 第2突出部(塞ぎ壁)
7e 挿入口の縁
73 当接軸
D 電源回路
B バッテリ
F 負荷
P1 第1検知端子(ピン端子)
P2 (一対の)第2検知端子(ピン受け端子)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子金具と、
前記端子金具が取り付けられるハウジングと、を有するプラグと、
前記端子金具に接続される第2端子金具と、
前記第2端子金具が取り付けられる第2ハウジングと、を有するプラグ装着部と、を備え、
前記ハウジングには、前記第2ハウジング側の底面に前記第2端子金具を進入させるための第1開口部が設けられ、
前記底面に対して直交する側面には、前記ハウジングに前記端子金具を取り付けるための第2開口部が設けられ、
前記ハウジングが前記第2ハウジングに近付けられて、前記第2端子金具の先端部が前記端子金具に最初に接触された、前記第2ハウジングに収容される前の端子接触位置から、前記第2端子金具の前記先端部が前記端子金具の奥側に進入し、前記ハウジングが前記第2ハウジングに収容されるとともに前記第2開口部が前記第2ハウジングによって塞がれた完全嵌合位置に位置付けられる電源回路遮断装置において、
前記ハウジングが前記第2ハウジングに挿入される挿入口の縁から突出し、前記ハウジングが前記端子接触位置に位置付けられた状態で前記第2開口部を塞ぐ塞ぎ壁が設けられていることを特徴とする電源回路遮断装置。
【請求項2】
前記ハウジングに回転自在に取り付けられるレバーが備えられ、
前記ハウジングには、前記レバーを該ハウジングに取り付けるために互いに離れる方向に突出した一対の凸部が設けられ、
前記プラグ装着部には、各凸部が設けられた外壁に重ねられる重なり壁から互いに離れる突出方向に突出した一対の当接軸が設けられ、
前記当接軸は、前記端子接触位置から前記レバーが回転されると該レバーの外縁に当接される位置に設けられ、前記レバーは、前記当接軸が前記外縁に当接した状態で回転されるように設けられ、
前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記当接軸が、前記凸部よりも離れる方向側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の電源回路遮断装置。
【請求項3】
前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバーは、前記ハウジングと該ハウジングが収容された前記第2ハウジングとに対してスライド自在に設けられており、バッテリから負荷に対する電源ライン上に、互いに間隔をあけて設けられ、前記第2ハウジングに取り付けられる一対のピン受け端子と、
前記レバーに取り付けられ、前記一対のピン受け端子同士を接続するピン端子と、が備えられ、
前記ハウジングが前記完全嵌合位置に位置付けられた状態で、前記レバーがスライドされると、前記ピン端子が前記一対のピン受け端子同士を接続することで、前記一対のピン受け端子間が導通し閉回路が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源回路遮断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−79644(P2012−79644A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226351(P2010−226351)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】