説明

電源装置及びその電源装置を備えた電動工具

【課題】 電池パックの電池電圧の低下を作業者に報知することのできる電源装置を提供する。
【解決手段】 電源装置1は、電池パック4からの直流電力を交流電力に変換して出力するスイッチング回路26と、電池パック4の電池電圧を検出する電圧検出部21と、検出された電圧に基づきスイッチング回路26の出力実効値を設定し、設定された出力実効値を有する電力がスイッチング回路26から出力されるような制御を行うマイコン29と、を備えたことを特徴としている。。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバータを備えた電源装置及びその電源装置を備えた電動工具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部電源からの電力を蓄える電池パックと、電池パックに蓄えられた直流電力を交流電力に変換するインバータとを有し、交流駆動式の電気工具に電力を供給する電源装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−278832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記電源装置では、過放電と判別するまでは、一定の出力実効値を有する電力を電気工具に供給することができる。しかしながら、過放電となった場合には、突如として電力供給が停止されるため、作業に不都合が生じていた。
【0005】
本発明は、電池パックの電池電圧の低下を作業者に報知することのできる電源装置及び電動工具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の電源装置は、電池パックからの直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ部と、前記電池パックの電池電圧を検出する電圧検出部と、前記検出された電圧に基づき前記インバータ部の出力実効値を設定する設定部と、前記設定された出力実効値を有する電力が前記インバータ部から出力されるような制御を行う制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
このような構成によれば、検出された電圧に基づきインバータ部の出力実効値を設定するので、作業者が作業中に電池パックの電池電圧を認識することが可能となる。
【0008】
また、前記設定部は、前記電池電圧の低下に応じて前記出力実効値を低下させることが好ましい。
【0009】
このような構成によれば、出力実効値を低下させることにより電源装置に接続された電動工具のパワーも低下するので、作業者が電池パックの電池電圧の低下を容易に認識することが可能となる。
【0010】
また、前記電池パックからの直流電力を交流電力に変換するための第1のスイッチング素子と、前記変換された電力を昇圧する昇圧回路部と、前記昇圧された電力を整流・平滑して直流電力として前記インバータ部に出力する整流平滑回路部と、を更に備え、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のスイッチングのデューティを変化させることにより、前記設定された出力実効値を有する電力が前記インバータ部から出力されるような制御を行うことが好ましい。
【0011】
また、前記インバータ部は前記平滑された電力を交流電力として出力するための複数の第2のスイッチング素子を備えており、前記制御部は、前記第2のスイッチング素子のスイッチングのデューティを変化させることにより、前記設定された出力実効値を有する電力が前記インバータ部から出力されるような制御を行うことが好ましい。
【0012】
このような構成によれば、電池電圧に応じてスイッチング素子を制御するだけで、電源装置に接続された電動工具のパワーも低下し、作業者が電池パックの電池電圧の低下を容易に認識することが可能となる。
【0013】
また、前記制御部は、前記電圧検出部によって検出された前記電池パックの電圧が所定値より小さい場合に、前記電池パックから前記インバータ部への電力の供給を停止させることが好ましい。
【0014】
また、前記制御部は、前記電池パックから過放電検出信号が入力された場合には、前記電池パックから前記インバータ部への電力の供給を停止させることが好ましい。
【0015】
このような構成によれば、電池パックが過放電になることを抑制でき、電池パックの寿命低下を抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電池パックの電池電圧の低下を作業者に報知することのできる電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による電源装置の回路図。
【図2】本発明による出力実効値の制御の説明図。
【図3】本発明による出力実効値の制御についてのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1乃至図3を用いて、本発明の電源装置(インバータ装置)1の実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、電源装置1の回路図である。本実施の形態では、電源装置1は、インバータ2と、電動工具本体3と、を備えており、電動工具本体3のトリガスイッチ31aが操作されると、インバータ2は、電池パック4から供給された直流電力をインバータ2によって交流電力に変換し、電動工具本体3の整流三相変換回路31を介してブラシレスモータ32に供給するものとする。インバータ2、電動工具本体3、及び、電池パック4は、それぞれ着脱可能であるが、以下では、それぞれが接続されているものとして説明する。
【0020】
インバータ2は、電池電圧検出部21と、電源部22と、昇圧回路(昇圧回路部)23と、整流・平滑回路(整流平滑回路部)24と、昇圧電圧検出部25と、スイッチング回路(インバータ部)26と、電流検出抵抗27と、PWM信号出力部28と、制御部となるマイクロコンピュータ(マイコン)29と、を備えている。
【0021】
電池電圧検出部21は、互いに直列接続された抵抗211及び212から構成されており、電池パック4からの電圧を検出し、抵抗211及び212との接続点から分圧電圧としてマイコン29に出力する。なお、図1に示す電池パック4は、3.6V/セルのリチウム電池セルが4本直列接続され、定格電圧14.4Vを出力する。
【0022】
電源部22は、電池パック4とマイコン29との間に直列に接続された電源スイッチ221及び定電圧回路222を備えている。定電圧回路222は、三端子レギュレータ222aと、発振防止用コンデンサ222b及び222cと、を備えており、ユーザにより電源スイッチ221がオンされると、電池パック4からの電圧を所定の直流電圧(例えば5V)に変換し、マイコン29に駆動電力として供給する。なお、電源スイッチ221がオフされると、マイコン29に駆動電力が供給されなくなるので、インバータ2全体がオフされることとなる。
【0023】
昇圧回路23は、トランス231と、第1のスイッチング素子となるFET232と、を備えている。トランス231の一次側は、電池パック4とGNDとの間に直列に接続されており、また、トランス231の一次側とGNDとの間にはFET232が配置されている。FET232のゲートはマイコン29に接続されており、FET232は、後述するマイコン29からの第1のPWM信号によりオン・オフされ、これにより、電池パック4からトランス231の一次側に供給された直流電力は交流電力に変換される。
【0024】
トランス231の2次側には、整流・平滑回路24と、昇圧電圧検出部25と、スイッチング回路26と、電流検出抵抗27と、が接続されている。
【0025】
整流・平滑回路24は、ダイオード241及び242と、コンデンサ243と、を備えており、これらにより、トランス231により昇圧された交流電力を整流・平滑して直流電力として出力する。
【0026】
昇圧電圧検出部25は、互いに直列接続された抵抗251及び252から構成されており、整流・平滑回路24から出力された直流の昇圧電圧(例えば140V)を検出し、互いの抵抗の接続点から分圧電圧としてマイコン29に出力する。
【0027】
スイッチング回路26は、第2のスイッチング素子となる4つのFET261−264から構成されており、直列に接続されたFET261及び262と、直列に接続されたFET263及び264とが、整流・平滑回路24の出力端子に並列に接続されている。詳細には、FET261のドレインは、整流・平滑回路24の出力端子(プラス側)に接続され、FET261のソースは、FET262のドレインに接続されている。また、FET263のドレインは、整流・平滑回路24の出力端子(プラス側)に接続され、FET263のソースは、FET264のドレインに接続されている。
【0028】
更に、FET261のソース及びFET262のドレイン、FET263のソース及びFET264のドレインはそれぞれ、出力端子265、266に接続されている。そして、出力端子265、266は整流三相変換回路31を介して電動工具本体3のブラシレスモータ32に接続されている。FET261−264のゲートは、PWM信号出力部28に接続されており、FET261−264は、後述するPWM信号出力部28からの第2のPWM信号によりオン・オフされ、これにより、整流・平滑回路24から出力された直流電力は、交流電力に変換されて電動工具本体3(モータ32)に供給される。
【0029】
なお、ブラシレスモータ32ではなく整流子モータでも良く、この場合、トリガスイッチはモータと出力端子265又は266との間に直列に接続されている。
【0030】
電流検出抵抗27は、FET262のソース及びFET264のソースと、GNDとの間に直列に接続されており、電流検出抵抗27の高電圧側の端子はマイコン29と接続されている。このような構成により、電流検出抵抗27は、ACモータ32に流れる電流を検出し、電圧としてマイコン29に出力する。
【0031】
マイコン29は、昇圧電圧検出部25によって検出された昇圧電圧に基づき、フィードバック制御を行う。具体的には、目標の実効電圧を有する交流電力がトランス231の2次側から出力されるための第1のPWM信号をFET232のゲートに出力し、FET232をオン・オフさせる。また、マイコン29は、設定された電力がACモータ32に供給されるための第2のPWM信号をPWM信号出力部28に出力する。PWM信号出力部28は、マイコン29から出力された第2のPWM信号をFET261−264のゲートに出力し、FET261−264をオン・オフさせる。詳細には、マイコン29は、FET261とFET264のセット(以降、第1のセット)とFET262とFET263のセット(以降、第2のセット)をデューティ100%で交互にオン・オフさせるための第2のPWM信号を出力する。
【0032】
更に、本実施の形態のマイコン29は、電池電圧検出部21によって検出された電池パック4の電圧に基づき、上記目標の実効電圧値を変更する。実効電圧値の変更については後述する。
【0033】
また、マイコン29は、電池電圧検出部21によって検出された電池電圧に基づき、電池パック4の過放電を判別する。具体的には、電池電圧検出部21によって検出された電池電圧が所定値以下の場合には、電池パック4に過放電が生じていると判断し、FET232及び261−264をオフさせるための第1のPWM信号及び第2のPWM信号を出力する。また、電池パック4は、その内部に保護ICやマイコンを備え、自ら過放電を検出して過放電信号をマイコン29に出力する機能を有しており、マイコン29は、信号端子LDから過放電信号を受信した場合にもFET232及び261−264をオフさせるための第1のPWM信号及び第2のPWM信号を出力する。このような構成により、電池パック4の寿命が短くなることを防止することが可能となる。
【0034】
次に、図2及び図3を用いて、本実施の形態におけるマイコン29による出力実効値の制御について説明する。
【0035】
図3のフローチャートは、電池パック4がインバータ2に装着されている状態で電源スイッチ221がオンされた時、又は、電源スイッチ221がオンされた状態で電池パック4がインバータ2に装着された時にスタートする。なお、電源スイッチ221をオンすることによって、電池パック4の電圧から定電圧回路222に電圧が供給されることでマイコン29の駆動電圧が生成されマイコン29が動作することになる。
【0036】
まず、マイコン28は、第1のPWM信号をFET232に出力し、昇圧回路23を動作させ(S200)、昇圧電圧検出部25によって検出された昇圧電圧に基づき、整流平滑回路部24のコンデンサ242の昇圧電圧(検出電圧)が目標出力実効値(例えば140V)より大きいか否かを判断する(S201)。検出電圧が目標出力実効値より大きい場合には(S201:YES)、デューティ比を減少させた第1のPWM信号をFET232のゲートに出力し(S203)、検出電圧が目標出力実効値以下の場合には(S201:NO)、デューティ比を増加させた第1のPWM信号をFET232のゲートに出力する(S202)。
【0037】
以上のようにして、まず、昇圧電圧(コンデンサ243の電圧)のフィードバック制御を行った後に、続いて、電池電圧検出部21によって電池パック4の電圧を検出し(S204)、電池電圧に基づき、目標出力実効値を変更する(S205)。
【0038】
続いて、電池電圧検出部21によって検出された電池電圧が所定の過放電電圧より小さいか否かを判断する(S206)。所定の過放電電圧より小さい場合には(S206:YES)、電池パック4が過放電状態にあると判断し、第1のPWM信号及び第2のPWM信号を停止して昇圧回路23及びスイッチング回路26の動作を停止させる(S207)。これにより、電池パック4からの電力の供給が停止される。
【0039】
一方、電池電圧が所定の過放電電圧以上の場合には(S206:NO)、電池パック4からLD端子を介して過放電信号が入力されたか否かを判断する(S208)。過放電信号が入力されていた場合には(S208:YES)、電池電圧が所定の過放電電圧より小さい場合(S206:YES)と同様に、昇圧回路23及びスイッチング回路26の動作を停止させる(S207)。過放電信号が入力されていなかった場合には(S208:NO)、S200に戻る。
【0040】
従来の電源装置では、S205における目標出力実効値の変更を行っていないため、電池パック4の電圧の変化によらず常に一定の出力実効値を有する電力が電動工具本体3へ供給されていた。しかしながら、従来の電源装置では、S206、S208で過放電と判断された場合に、突如として電動工具本体3への供給が停止されていたため、作業に不都合が生じていた。
【0041】
しかしながら、本実施の形態による電源装置1では、S201〜S203で昇圧回路23(コンデンサ243)の昇圧電圧のフィードバック制御を行った後に、電池電圧に基づき目標出力実効値を変更する(S205)。即ち、S204で電池電圧検出部21により電池パック4の電圧を検出し、その検出した電池電圧に応じてFET232或いはFET261−264をスイッチング制御する。
【0042】
電池パック4は3.6V/セルのリチウム電池セルを4本接続した定格電圧14.4Vだが、充電によって満充電とすると16V程度まで電池電圧が上昇する。この満充電の状態で電動工具、例えば芝刈り機3を駆動した場合は、コンデンサ243の電圧が例えば目標値140Vになるように、第1のPWM信号によりFET232をスイッチング制御すると共に、インバータ装置2(スイッチング回路26)の出力が交流100Vとなるように、第2のPWM信号によりFET261−264をデューティ100%でスイッチング制御する。
【0043】
その後、モータ3や、刈り取る芝等の負荷によって電池パック4の電力が消費され、図2に示すように、電池電圧は満充電時の16Vから徐々に低下していく。本実施の形態では、電池電圧が10Vまでは、インバータ2の出力が交流100VになるようにFET232及びFET261−264をスイッチング制御する。
【0044】
更に芝刈作業が進み、電池電圧が10Vより低下すると、マイコン29は、FET232或いはFET261−264のスイッチング制御を、電池電圧に応じて変更する。
【0045】
具体的には、FET232は満充電時と同様にコンデンサ243の電圧が140Vになるようにスイッチング制御される。一方、スイッチング回路26の4つのFETは、図2に示すように、電池電圧の低下に対応してインバータ2の出力を100Vから60Vまで低下するように、スイッチング制御される。
【0046】
なお、本実施の形態では、S205で電池電圧に応じてインバータ回路26の出力を設定(FET261−264を制御)するようにしたが、スイッチング回路26のFET261−264だけでなく、FET232のデューティ、即ち、コンデンサ電圧の目標値を電池電圧に応じて下げても良いし、FET232のみを変更しても良い。
【0047】
従って、電動工具本体3を継続して使用すると、図2に示すように、電池電圧の低下(16Vから8V)に対応してインバータ2からの出力も低下(100Vから60V)していくため、電動工具本体3のパワーが低下していくこととなる。そして、作業者は、電動工具本体3のパワーの低下により、電池パック4の電池電圧の低下を認識することができ、作業の継続等の判断を早目に行うことが可能となる。
【0048】
図2に示すように、電池パック4の電池電圧が8V(セル当たり2V)になったことを電池電圧検出部21で検出したら、上記したように、昇圧回路23及びインバータ回路26を停止させることで、電池パック4の過放電を防止し、電池寿命の低下を抑制することができる。
【0049】
尚、本発明の電源装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0050】
例えば、上記実施の形態では、電池電圧検出部21によって検出された電池電圧に基づいてインバータ2の目標出力実効値を変更したが、昇圧電圧検出部25によって検出された昇圧電圧に基づいて変更してもよい。この場合、FET232のデューティを一定としておくことで、電池電圧に応じて昇圧電圧(コンデンサ243の電圧)が低下することを昇圧電圧検出部25で検出し、その結果に応じて、インバータ回路26のFETを制御すれば良い。
【0051】
また、上記実施の形態では、第1のPWM信号を変化させることにより、インバータ2から目標出力実効値を有する電力が出力されるようにフィードバック制御を行ったが、第2のPWM信号を変化させることにより行ってもよい。
【0052】
また、インバータ2の出力を100Vから60Vとして説明したが、これに限るものではなく、出力範囲を広く或いは狭くしても良く、作業者が電池パックの充電状態を把握できれば良い。
【0053】
また、上記実施の形態では、インバータ2に接続される電池パック4を14.4Vのリチウム電池パックとして説明したが、種類が異なる電池パック、例えばリチウム電池の他にニカド電池やニッケル水素電池からなる電池パックの何れかを接続可能にしても良いし、電池電圧が異なる複数の電池パックを接続可能にしても良い。この場合、電池パックには電池電圧や種類を識別するために識別手段(例えば抵抗)を設け、マイコン29がこの抵抗からの情報により接続された電池パックを判別し、その電池パックに応じて昇圧回路部23の昇圧動作を制御するようにすれば、種々の電池パックを使用することができ作業性を向上することができる。また、接続した電池パックに応じてインバータ2の出力範囲を変えても良い。
【0054】
また、図3のフローチャートでは、S206、S208で過放電状態を判別するようにしたが、いずれの時点で判別するようにしても良い。
【符号の説明】
【0055】
1:電源装置、2:インバータ、3:電動工具、4:電池パック、21:電池電圧検出部、22:マイコン電源部、23:昇圧回路、24:整流・平滑回路、25:昇圧電圧検出部、26:スイッチング回路、27:電流検出抵抗、28:PWM信号出力部、29:マイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池パックからの直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ部と、
前記電池パックの電池電圧を検出する電圧検出部と、
前記検出された電圧に基づき前記インバータ部の出力実効値を設定する設定部と、
前記設定された出力実効値を有する電力が前記インバータ部から出力されるような制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする電源装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記電池電圧の低下に応じて前記出力実効値を低下させることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記電池パックからの直流電力を交流電力に変換するための第1のスイッチング素子と、
前記変換された電力を昇圧する昇圧回路部と、
前記昇圧された電力を整流・平滑して直流電力として前記インバータ部に出力する整流平滑回路部と、
を更に備え、
前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のスイッチングのデューティを変化させることにより、前記設定された出力実効値を有する電力が前記インバータ部から出力されるような制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
【請求項4】
前記インバータ部は前記平滑された電力を交流電力として出力するための複数の第2のスイッチング素子を備えており、
前記制御部は、前記第2のスイッチング素子のスイッチングのデューティを変化させることにより、前記設定された出力実効値を有する電力が前記インバータ部から出力されるような制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電源装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記電圧検出部によって検出された前記電池パックの電圧が所定値より小さい場合に、前記電池パックから前記インバータ部への電力の供給を停止させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電源装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記電池パックから過放電検出信号が入力された場合には、前記電池パックから前記インバータ部への電力の供給を停止させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電源装置。
【請求項7】
モータと、前記電池パックから前記モータへの電力供給を指示するトリガスイッチと、を備え、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の電源装置に接続可能であることを特徴とする電動工具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−95458(P2012−95458A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240803(P2010−240803)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000005094)日立工機株式会社 (1,861)
【Fターム(参考)】