説明

電磁石およびエレベータドア連結器

エレベータドアアッセンブリ(20)は、エレベータかごドア(24)をエレベータ昇降路ドア(26)に連結するドア連結器の部品として使用する電磁石(30)を有する。開示した実施例は電磁石コア(40)を有し、コアの4つの側部の1つにはギャップ(50)がある。ギャップ(50)は電磁石(30)の磁束を誘導し、集中させて、電磁石(30)をベーン(32)と連結させる引き付け力を集中させる。開示した実施例は、所望のグッドネスファクタを得るための独自の形状および寸法関係を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概略的には電磁石に関する。より詳細には、本発明は、エレベータ装置のドア連結装置に有用な電磁石に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータは通常、建物の異なる階の間で昇降路を垂直方向に移動するかごを有する。各階または各乗り場では、一組の昇降路ドアが、エレベータかごがその乗り場にない場合に、昇降路を閉鎖するように構成される。エレベータかごが乗り場にある場合、昇降路ドアはかごのドアとともに開いて、エレベータかごに入ったり、そこから出たりできるようにする。昇降路ドアをかごドアと適切に連結させてそれらドアを開閉する必要がある。
【0003】
従来からの構成には、通常では、幾つかの機能を単一の装置に集約したドアインターロックが含まれる。インターロックは昇降路ドアをロックし、昇降路ドアがロックされたことを検出し、開放するために昇降路ドアをかごドアに連結する。このように複数の機能を集約することによって、材料コストは下がるが、一般的な構成に起因して設計上の重大な課題がもたらされる。例えば、ロックおよび検出機能は、厳密に規準を満たさなければならない。他方では、連結機能は、昇降路ドアに対するかごドアの位置変動を吸収するのに、かなりの許容範囲を必要とする。これらの機能は通常、単一の装置に集約されるが、それらの設計含意は通常互いに相反する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来からのドア連結器は、かごドア上にベーンを有し、昇降路ドア上に一対のローラを有する。ベーンは、昇降路ドアが2つの反対方向(すなわち、開放および閉鎖)にかごドアとともに移動するように、ローラ間に収容されなければならない。このような従来からの構成にまつわる共通の問題は、かごドアベーンと昇降路ドアローラの間の位置合わせを精密に調整しなければならないことである。これにより、取り付け作業時に労力と費用が余分にかかる。さらに、将来的な位置ずれが保守要求やコールバックといった結果をもたらす。
【0005】
エレベータドア装置用部品に関するものがエレベータ保守要求の約50%を占め、コールバックの約30%を占めると考えられている。ドア装置の不具合に起因するコールバックのうちのほぼ半分が、インターロック機能の中の1つに関連する。
【0006】
かごドアと昇降路ドアを高い信頼性で連結し、その一方で、従来からの構成の複雑性をなくすようにし、保守の必要性を軽減したより信頼できる構成を提供する改良した装置がこの業界に必要である。
【0007】
新規のあらゆるエレベータドア連結器設計は、規準により義務付けられた厳しい空間上の制約に合わせなければならない。例えば、エレベータドア連結装置は、かごドアの敷居と昇降路ドア上の連結器部品との間に最小6.5mmのクリアランスを残さなければならない。それと同時に、最小6.5mmのクリアランスは、昇降路ドアの敷居とかご上の連結器部品との間でも維持されなければならない。典型的なかごドア敷居と典型的な昇降路ドア敷居の間の全体ギャップは約25mm(1インチ)である。そのような空間的な制約のために、エレベータドア連結器として使用できる部品の種類が限定される。したがって、新規の連結技術を実施するのに、企図した部品構成が必要になる。
【0008】
本発明は、これまでの装置の短所および欠点をなくしたエレベータドア連結器で使用するのに適した独自の電磁石設計を提示する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
例示的に開示した電磁石の実施形態には、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に整列された第1および第2の側部を有するコアが含まれる。コアの第3および第4の側部は、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に整列され、かつ少なくとも一部が第1および第2の側部に対して概略的に垂直に整列される。一例では、第1、第2、および第3の側部は連続し、一方、第4の側部にはギャップがある。第4の側部にあるギャップの大きさは、第1の側部と第2の側部の間の間隔よりも小さい。
【0010】
一例では、第4の側部は、第1の面と、第1の面に交差する方向を向いた第2の面とを有する。一例では、第2の面は、第1の面に対して傾斜角をなすように向きを合わされる。
【0011】
一例としてのコアは、第1の側部と第2の側部の間に内側間隔を有する。その例のギャップはある寸法を有し、第4の側部に隣接する側部の1つはある幅を有する。その例の傾斜角は、その幅を内側間隔と前記寸法の和で割った値のアークタンジェントにほぼ等しい。
【0012】
例示的に開示したエレベータドアアッセンブリの実施形態は、第1のエレベータドアに付属する電磁石を有する。その電磁石には、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に整列された第1および第2の側部を有するコアが含まれる。第3および第4の側部は、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に整列され、かつ少なくとも一部が第1および第2の側部に対して概略的に垂直に整列される。第1、第2、および第3の側部は連続しており、一方、第4の側部にはギャップがある。ギャップの大きさは、第1の側部と第2の側部の間の間隔よりも小さい。ベーンは、第2のエレベータドアに付属し、第1および第2のエレベータドアが互いに適切に整列したときに、電磁石の第4の側部のギャップに近接して配置される。電磁石とベーンの磁気的結合は、第1および第2のエレベータドアが一緒に動く助けとなる。電磁石のコア内にギャップがあることで、ベーンとの結合を強化するように電磁石の引き付け磁力を誘導するのが容易になる。
【0013】
一例では、電磁石は、第1のエレベータドアのドアハンガが電磁石用のヒートシンクとして働くように、そのドアハンガに熱的に連結される。
【0014】
現時点での好ましい実施形態についての以下の詳細な説明から、本発明の様々な特徴および利点が当業者に明らかになるであろう。詳細な説明に付随する図面は以下に簡潔に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、独自のドア連結器を有するエレベータドアアッセンブリ20を概略的に示している。エレベータかご22は、例えば、昇降路を通るかごとともに移動できるように支持されたかごドア24を有する。かごドア24は、例えば、かご22が適切な垂直方向位置に到達したときに、乗り場で昇降路ドア26と並ぶ。
【0016】
図示した例には、かご22が乗り場で適切に位置決めされたときに、かごドア24と昇降路ドア26を一体で移動させる助けとなるドア連結器が含まれている。この例では、ドア連結器は、かごドア24の少なくとも1つに付属する電磁石30を有する。昇降路ドア26の少なくとも1つは、電磁石30と協働して、望みどおりにドア26をドア24と一体で移動させ続ける、対応するベーン32を有する。
【0017】
図示した例では、電磁石30はドアハンガ34上で支持され、このドアハンガ34は、公知の態様でトラック36と協働して、対応するドアの重量を支持し、ドアの移動を容易にする。この例のベーン32は、昇降路ドアハンガ38上で支持されている。
【0018】
エレベータドア連結装置に関する厳しい寸法上の制約を考慮して、図示した例には、エレベータドア24、26が互いに適切に連結されるように、引き付け磁力を集中させて電磁石30をベーン38と連結する独自の電磁石構造が含まれる。
【0019】
図2および図3を参照すると、電磁石30の例示的な実施例が、例えば、図1で上から見た、一部が断面の立面図に示されている。図示した電磁石30は、適切な強磁性材料で作られたコア40を有する。この説明の恩恵を受ける当業者は、彼らの特有の状況からの要求に応じて、適切な金属、積層体、または焼結粉末から選択してコア40を作ることができる。
【0020】
例示的なコア40は、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に整列された第1の側部42および第2の側部44を有する。第3の側部46および第4の側部48は、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に整列されている。第3の側部46および第4の側部48はまた、第1の側部42および第2の側部44に対して概略的に垂直である。この例では、各側部42、44、46、48は、電磁石の磁極に相当する。
【0021】
図面から分かるように、第1の側部42、第2の側部44、および第3の側部46はそれぞれ連続している(例えば、側部全体にわたって切れ目のない、連続面を有する)。この例の第4の側部48はギャップ50を有する。この例では、ギャップ50は、第4の側部48の高さ全体に沿って延びている。
【0022】
コアをU字形状にする代わりにコアに第4の側部48を設け、第1の側部42と第2の側部44の間の間隔よりも小さいギャップ50を残すことにより、52で概略的に示した磁束と、電磁石30の対応する磁気引き付け力とがギャップ50の近傍に集中する。磁束分布の一部のみを図2に52で概略的に示している。
【0023】
開示した例では、ベーン32に対してギャップ50を企図的に配置することによって、電磁石30をベーン32に連結するのに使用する引き付け磁力を集中させることができ、これは、エレベータドア同士を連結して、一緒に移動させるのを容易にする。
【0024】
図示した例は、概略的に真っ直ぐな側部と、概略的に方形の形状を含んでいるが、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に配置された第1および第2の側部と、少なくとも一部が互いに対して概略的に平行に配置された第3および第4の側部と、側部の少なくとも1つにあるギャップと、を同様に有する他の形状も可能である。言い換えると、部分的に円形や不規則な形をした形状のコアであっても、図示した例の利益を実現する複数の側部およびギャップを有することができる。一例として、概略的にアーチ形で、側部の対応する部分に沿った接線が概略的に平行になるように、互いに鏡像として整列された2つの側部が挙げられる。本発明の実施例に従って設計された電磁石に関するすべての使用例において、必ずしも図示したような概略的に方形のコア形状を有する必要はない。
【0025】
図示した例には、エレベータドアアッセンブリの特質と該当する規準によって電磁石が受ける制約内で、実現可能な引き付け力を最適化するように設計された、電磁石30の各部分間の寸法上の関係がある。図3から最もよく分かるように、第1の側部42と第2の側部44の内側面は、コイル54の少なくとも一部を受け入れる間隔をもたらす距離sだけ離間している。公知の態様でコイル54を励磁すると、例えば、電磁石30をベーン32に連結するのに使用される磁界が発生する。この例では、ギャップ50は寸法dを有する。寸法dの大きさは、間隔sよりも小さい。この例の第4の側部48は、ギャップ50に隣接する部分56に基づく公称幅wを有する。この実施例ではギャップ50に隣接する第2の側部44は、ギャップ50に隣接する部分66に沿った公称幅w1を有する。第2の側部44はまた、部分66と比べてギャップ50からより遠くにある部分68に沿った大きい方の幅w2を有する。
【0026】
この例の第4の側部48の形状は、所与のギャップ構成で実現できる引き付け力の量を最適化する。この例では、第4の側部48は、全体的に外側を向いた、すなわち、ベーン32の方を向いた第1の面60を有する。反対側を向いた面62は、コア40の内側の方を向いている。この例では、面62は、第1の面60と交差する方向に向けられている。この例では、面60に対する面62の向きの傾斜角αは、コア40の他の寸法で決まる。
【0027】
一例として、(図3に示す)角度αは、第2の側部44の幅を内側間隔sと寸法dとの和で割った値のアークタンジェントにほぼ等しい(例えば、α≒arctan(w1/(s+d)))。一例では、第2の側部44の公称幅w1は、角度αを決めるのに使用される。他の例では、幅w2が使用される(例えば、α≒arctan(w2/(s+d)))。
【0028】
この例では、第4の側部48の、部分56での公称幅wは、ギャップ50の寸法dと関係する寸法となるように選択される。一例では、公称幅wは、dの約1/2よりも小さいかまたは等しいように選択される。図から分かるように、第4の側部48の幅は、ギャップ50から遠ざかる方向にほぼ直線的に大きくなる。
【0029】
この例の第2の側部44の公称幅w1は、範囲がw2の9/10未満とされる。
【0030】
図示した例には、第1の側部44の中の、コア40の内側に面した部分に沿った傾斜面70が含まれる。この例では、傾斜面70は、ギャップ50に対して傾斜角をなすように向けられる。この実施例の傾斜角αは、傾斜面70がギャップ50に対して向けられた傾斜角とは異なっている。図示した例に含まれるような傾斜面を有することで、コア50の内側面が互いに対して垂直である構成と比較して、ギャップ50で実現可能な引き付け力が大きくなる。
【0031】
図2で最もよく分かるように、示した例は、ドアハンガ34が電磁石30用のヒートシンクとして機能するように、ドアハンガ34と熱的に結合されている。この例では、第3の側部46は、コア40の他の側部に比べて厚さが厚くなっている。この例では、アルミニウムブロック72を使用して電磁石30をドアハンガ34に取り付けている。ブロック72およびコア40は、1つまたは複数の留め具74によって所定の位置に保持されている。アルミニウムブロック72は、コイル54の一部をコア40とドアハンガ34の間に収容するための間隔をもたらす。コイル54をドアハンガ54から電気的に絶縁するために、コイル54上に適切な絶縁物またはコーティングが設けられる。アルミニウムブロック72を介した連結により、電磁石30からドアハンガ34まで熱が伝導される。これは、電磁石30からの熱が分散するために、例示した構成が、エレベータ規準によってこの種の部品に課せられた温度制限に適合できるようになるという点で大きな利点をもたらす。1つの例示的な規準では、温度が80℃を超えてはならないとされる。この例示的な構成により、別の規準条項によって規定された空間的制約に適合しないかさばった部品を導入することなく、この温度条件を満たすことが可能になる。図2のイラストは、1つの例示的な構成が、エレベータドア敷居76と昇降路ドア敷居78の間の空間的制約にどのように適合しているかを示している。同じ実施例は熱的制限条件を満たし、ドア24、26を一体で確実に移動させるのに十分な磁気的結合をもたらす。
【0032】
一例では、図2の例示的な実施例のような電磁石構造は、エアギャップが1mmの場合に、空間的制約に適合するU字形状のコアよりも少なくとも2倍強力で、最大で約5倍強力な引き付け力を有する。同じ実施例では、引き付け力と電力消費の間の関係によって決まるグッドネスファクタ(goodness factor)が、U字形状のコアを有する同等の大きさの電磁石よりも約5倍良好である。
【0033】
図4は、電磁石コア40’が、例えば、電磁石をドアハンガに取り付けるのに有用であるフランジ80を有する別の例示的な構成を概略的に示している。図4の例はまた、ギャップ50の近傍で第4の側部48’上にフランジ82を有する。フランジ82を組み込むことで、実施例によってはさらに限定的に磁束を誘導することができる。
【0034】
開示した実施例は、公知のエレベータドア用連結装置に比べて幾つかの利点をもたらす。開示した実施例は保守およびコールバックの頻度を少なくする。開示した実施例は、はるかに少ない部品点数で従来からの装置と同等の機能性をもたらす。本発明に基づいて設計された実施例には、ハードウェアコストが安く、従来からのドア連結器と比較して最大で約30%節約可能なものもある。ドア連結器用部品の配置を製造工場で調整できるので、エレベータ装置のある現場での設置時間が大幅に短縮される。例えば、ベーン32および電磁石30を配置する場合のクリアランス、すなわち許容公差は、機械式連結装置が必要とするほど厳しいものではない。これにより、労力と設置時間に関して費用を大幅に節約できる。
【0035】
開示した実施例は空間的な制約に適合し、信頼できるドア動作に足る連結をもたらし、エレベータドア用部品に関する温度制限を満たす。
【0036】
前記の説明は、本質的に限定するものではなく例示したものである。本発明の本質から必ずしも逸脱するものではない、開示された実施例に対する変更および修正が当業者に明らかになるであろう。この発明に付与された法的保護の範囲は、添付の特許請求の範囲を検討することによってのみ決まり得る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例に従って設計されたドアアッセンブリを組み込んだエレベータ装置の選択した部分を概略的に示す概略図。
【図2】本発明の実施例の例示的な電磁石構成を概略的に示す概略図。
【図3】図2の実施例の選択した特徴部を示す概略図。
【図4】別の例示的な実施例を示す概略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のエレベータドアに付属する電磁石であって、少なくとも一部同士が概略的に整列された第1および第2の側部と、少なくとも一部同士が概略的に整列され、少なくとも一部が前記第1および第2の側部に対して概略的に横向きとなった第3および第4の側部とを有するコアを含み、前記第1、第2、および第3の側部は連続し、前記第4の側部は、前記第1の側部と前記第2の側部の間の間隔よりも小さいギャップを有する電磁石と、
第2のエレベータドアに付属するベーンであって、前記電磁石と前記ベーンの間の磁気的結合が、前記第1および第2のエレベータドアを一緒に動かす助けとなるように、前記電磁石の前記第4の側部の前記ギャップに近接して配置されたベーンと、
を有することを特徴とするエレベータドアアッセンブリ。
【請求項2】
前記第1のエレベータドアに付属するドアハンガを有し、前記コアは、前記ドアハンガが前記電磁石からの熱を吸収するように、前記ドアハンガに隣接することを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項3】
前記コアを構成する前記側部の少なくとも1つは、前記コアを前記ドアハンガに固定する留め具を受け入れることを特徴とする請求項2記載のアッセンブリ。
【請求項4】
前記側部の少なくとも1つは、前記留め具を受け入れる延長部を有することを特徴とする請求項3記載のアッセンブリ。
【請求項5】
前記コアは、前記第1の側部と前記第2の側部の間に内側間隔を有し、
前記第4の側部は、前記ギャップに対して傾斜角をなす面を有し、
前記ギャップはある寸法を有し、
前記第4の側部に隣接する側部の1つはある幅を有し、
前記傾斜角は、前記幅を前記内側間隔と前記寸法との和で割った値のアークタンジェントにほぼ等しいことを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項6】
前記第4の側部の幅は、前記第4の側部の、前記コアの内側に面した面が、前記ギャップに対して傾斜角をなすように直線的に大きくなり、
前記第1の側部は、前記ギャップに隣接する部分を有し、
前記第1の側部は、前記ギャップに対して傾斜角をなす、前記コアの前記内側に面した前記第1の側部の少なくとも一部に沿った面を有することを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項7】
前記第1および第2の側部は、前記第1および第2の側部の実質的に全長に沿って、互いに対して概略的に平行であり、前記第3および第4の側部は、前記第3および第4の側部の実質的に全長に沿って、互いに対して概略的に平行であることを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項8】
前記第3および第4の側部は、前記第1および第2の側部に対して概略的に垂直であることを特徴とする請求項7記載のアッセンブリ。
【請求項9】
前記第1、第2、第3、および第4の側部は、概略的に方形形状で配置されることを特徴とする請求項8記載のアッセンブリ。
【請求項10】
前記第4の側部は、第1の面と、前記第1の面と交差する方向を向いた第2の面とを有することを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項11】
前記ギャップは、前記第1の面に対して概略的に垂直で、前記第2の面と交差する方向に前記第4の側部を貫通することを特徴とする請求項10記載のアッセンブリ。
【請求項12】
前記第2の面は、前記第1の面に対して傾斜角をなすように向けられることを特徴とする請求項10記載のアッセンブリ。
【請求項13】
前記第4の側部は、第1の面と、前記第1の面に対して傾斜角をなすように向けられた第2の面とを有し、前記第4の側部に隣接する側部の1つは、前記1つの側部の、ギャップに近い部分に沿った公称幅と、前記1つの側部の、前記ギャップから離れた別の部分に沿った相対的により大きい別の幅とを有し、前記公称幅かまたは前記別の幅の少なくとも一方により、前記傾斜角が決まることを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項14】
前記公称幅は、前記相対的により大きい別の幅の約9/10よりも小さいことを特徴とする請求項13記載のアッセンブリ。
【請求項15】
前記1つの側部の、ギャップに近い前記部分は、前記1つの側部の前記部分の面が前記ギャップの1つの縁部を規定するように、前記ギャップに直接隣接することを特徴とする請求項13記載のアッセンブリ。
【請求項16】
前記ギャップはある寸法を有し、
前記第4の側部は、前記ギャップに隣接する部分に沿った公称幅を有し、
前記公称幅は、前記寸法の約1/2よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項17】
前記第4の側部は、前記ギャップから離れた部分に沿った、相対的により大きい別の幅を有することを特徴とする請求項16記載のアッセンブリ。
【請求項18】
前記第4の側部は、前記第4の側部の長さ方向に沿って、幅が前記公称幅から増大することを特徴とする請求項16記載のアッセンブリ。
【請求項19】
前記第1の側部は、前記ギャップに対して傾斜角をなす、前記コアの前記内側に面した面を有し、
前記第4の側部は、前記ギャップに対して第2の異なる傾斜角をなす、前記コアの前記内側に面した面を有することを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項20】
前記コアの外部の、前記電磁石の磁界に基づく磁気引き付け力は、前記ギャップの近傍で最も大きいことを特徴とする請求項1記載のアッセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−511390(P2009−511390A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−535500(P2008−535500)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/036584
【国際公開番号】WO2007/044008
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(591020353)オーチス エレベータ カンパニー (402)
【氏名又は名称原語表記】OTIS ELEVATOR COMPANY
【Fターム(参考)】