説明

電話システム、電話制御装置、および電話制御方法

【課題】内線電話端末を外線から個別に呼び出す機能を、発側利用者が容易に利用できるようにする。
【解決手段】内線電話端末17ごとに当該内線電話端末17を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リスト13Bを記憶部13で記憶しておき、例えば内線電話端末17AがIP網3を介して当該利用者電話端末2と通話状態にある際に、内線電話端末17Aから内線電話端末17Bへ当該通話が転送された場合、電話番号通知部15により、内線電話端末17Bの個別着信電話番号を個別着信電話番号リストから取得し、IP網3を介して利用者電話端末2へ当該個別着信電話番号を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話システムに関し、特に外線着信に応じて電話制御装置に接続されている内線電話端末のいずれかを個別に呼び出す電話制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の内線電話端末を電話網に対して交換接続するボタン電話装置の主装置やPBXシステムの構内交換装置からなる電話制御装置には、利用者にとって利便性の高い数多くの機能が設けられている。
これら機能のうち電話制御に関する機能の1つとして、ダイヤルイン機能やDID(ダイレクト・イン・ダイヤル)機能などの、いわゆる個別着信機能がある。この個別着信機能は、電話網からの外線着信に応じて、電話制御装置に内線収容されている内線電話端末のいずれかを個別に呼び出す機能である。
【0003】
このうち、ダイヤルイン機能は、電話網が提供するサービスに予め契約しておき、着側の電話制御装置が用いる加入者契約回線に、本来の電話番号とは異なる追加電話番号を割り当てておき、外線着信時に電話網から追加電話番号が通知された場合には、電話制御装置で、その追加電話番号に対応する内線電話端末を個別呼び出しする機能である(例えば、非特許文献1など参照)。
【0004】
また、DID機能は、電話制御装置で、DID受付用外線電話番号への外線着信に自動応答した後、発側電話端末から送信された内線電話番号を受信して、その内線電話番号に対応する内線電話端末を個別呼び出しする機能である(例えば、特許文献1など参照)。この際、IP網では、着信通知メッセージ内に、DID受付用外線電話番号に加えて内線電話番号を含め、発側電話端末から着側の電話制御装置へ通知する機能も利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−266554号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】「便利なサービス>その他>ダイヤルイン」、http://web116.jp/shop/benri/dialin/dialin_00.html、東日本電信電話株式会社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような電話制御装置に設けられた、内線電話端末を外線から個別に呼び出す機能を利用する場合、発側利用者は、内線電話端末を特定するための電話番号を予め知っておく必要がある。例えばダイヤルイン機能の場合には、発側利用者が追加電話番号を予め知っておく必要がある。また、DID機能の場合には、発側利用者がDID受付用外線電話番号と内線電話番号とを予め知っておく必要がある。
【0008】
したがって、発側利用者が、内線電話端末を特定するための電話番号を知らない場合には、例えば、電話制御装置の代表電話番号へ一旦発信し、応答した着側利用者に、所望の通話相手の内線電話端末へ取り次いでもらう必要がある。また、これ以降に個別呼出機能を利用する場合には、取り次いでもらった後、例えば当該内線電話端末に関するダイヤルイン機能用の追加電話番号や、DID機能用のDID受付用外線電話番号と内線電話番号とを、その通話相手から口頭で教えてもらう必要があった。
【0009】
このため、電話制御装置に、通話の取り次ぎを他者に依頼することなく、内線電話端末を外線から個別に呼び出すという、発側および着側の利用者にとって極めて利便性の高い機能が設けられているにもかかわらず、これら機能を発側利用者が容易に利用できないという問題点があった。
【0010】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、内線電話端末を外線から個別に呼び出す機能を、発側利用者が容易に利用できる電話制御技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような目的を達成するために、本発明にかかる電話システムは、複数の内線電話端末をIP網に対して交換接続することにより、当該IP網を介した内線電話端末による通話を実現する電話制御装置と、IP網と接続することにより当該IP網を介した通話を行う利用者電話端末とを含む電話システムであって、電話制御装置に、内線電話端末ごとに当該内線電話端末を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リストを記憶する記憶部と、IP網からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する内線電話端末を個別着信電話番号リストから特定し、当該内線電話端末に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行う呼制御部と、内線電話端末のうちの第1の内線電話端末がIP網を介して利用者電話端末と通話状態にある際に、当該第1の内線電話端末から内線電話端末のうちの第2の内線電話端末へ当該通話が転送された場合、当該第2の内線電話端末の個別着信電話番号を個別着信電話番号リストから取得し、IP網を介して利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知する電話番号通知部とを備えている。
【0012】
この際、利用者電話端末に、IP網を介して任意の電話端末へ発信した際の相手電話番号を発信履歴情報として記憶部へ記録する発信履歴記録部と、IP網を介して電話制御装置へ発信して通話を開始した後、IP網を介して当該電話制御装置から個別着信電話番号が通知された場合、発信履歴記録部により発信時に記録した電話制御装置の相手電話番号に代えて当該個別着信電話番号を発信履歴情報へ記録する発信履歴更新部とを備えてもよい。
【0013】
また、利用者電話端末に、相手電話端末ごとに相手電話番号が登録されている電話帳を記憶する記憶部と、電話帳に登録されている相手電話番号を用いてIP網を介して電話制御装置へ発信して通話を開始した後、IP網を介して当該電話制御装置から個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号を電話制御装置の相手電話番号として電話帳へ追加登録する電話帳登録部とを備えてもよい。
【0014】
また、電話番号通知部で、第2の内線電話端末での通知指示操作が第2の内線電話端末から通知された時点で、IP網を介して利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知するようにしてもよい。
【0015】
また、本発明にかかる電話制御装置は、複数の内線電話端末をIP網に対して交換接続することにより、当該IP網を介した内線電話端末による通話を実現する電話制御装置であって、内線電話端末ごとに当該内線電話端末を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リストを記憶する記憶部と、IP網からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する内線電話端末を個別着信電話番号リストから特定し、当該内線電話端末に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行う呼制御部と、内線電話端末のうちの第1の内線電話端末がIP網を介して利用者電話端末と通話状態にある際に、当該第1の内線電話端末から内線電話端末のうちの第2の内線電話端末へ当該通話が転送された場合、当該第2の内線電話端末の個別着信電話番号を個別着信電話番号リストから取得し、IP網を介して利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知する電話番号通知部とを備えている。
【0016】
この際、電話番号通知部で、当該通話が第2の内線電話端末へ転送された後、第2の内線電話端末での通知指示操作が第2の内線電話端末から通知された時点で、IP網を介して利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知するようにしてもよい。
【0017】
また、本発明にかかる電話制御方法は、複数の内線電話端末をIP網に対して交換接続する電話制御装置で用いられる電話制御方法あって、記憶部が、内線電話端末ごとに当該内線電話端末を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リストを記憶する記憶ステップと、呼制御部が、IP網からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する内線電話端末を個別着信電話番号リストから特定し、当該内線電話端末に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行う呼制御ステップと、電話番号通知部が、内線電話端末のうちの第1の内線電話端末がIP網を介して利用者電話端末と通話状態にある際に、当該第1の内線電話端末から内線電話端末のうちの第2の内線電話端末へ当該通話が転送された場合、当該第2の内線電話端末の個別着信電話番号を個別着信電話番号リストから取得し、IP網を介して利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知する電話番号通知ステップとを備えている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、転送先の内線電話端末の個別着信電話番号が、IP網を介して利用者電話端末へ自動的に通知されるため、次回からこの個別着信電話番号を用いて利用者電話端末が内線電話端末を個別呼出することができる。したがって、電話制御装置に設けられている内線電話端末を外線から個別に呼び出す機能を、発側利用者が利用者電話端末から容易に利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施の形態にかかる電話システムおよび電話制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】個別着信電話番号リストの構成例である。
【図3】個別着信電話番号通知メッセージの構成例である。
【図4】本実施の形態にかかる利用者電話端末の構成を示すブロック図である。
【図5】発信履歴情報の構成例である。
【図6】電話帳の構成例である。
【図7】本実施の形態にかかる電話システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
[電話システム]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話システムおよび電話制御装置について説明する。図1は、本実施の形態にかかる電話システムおよび電話制御装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
この電話システム5には、インターネットに代表されるIP網3に接続された電話交換装置1と、IP網3に接続された利用者電話端末2とが含まれている。ここでは、説明を容易とするため、電話システム5には、電話交換装置1や利用者電話端末2がそれぞれ1つずつ含まれている場合を例として説明するが、電話交換装置1や利用者電話端末2が、それぞれ複数含まれていてもよい。
【0022】
電話交換装置1は、ボタン電話装置やPBXシステムなどのIP電話装置からなり、複数の内線電話端末17(17A,17B,…,17N)と、SIP(Session Initiation Protocol)などのIP電話用の呼制御プロトコルに基づき呼制御メッセージを、通信回線31を介してIP網3や利用者電話端末2などの相手電話端末との間でやり取りして、これら内線電話端末17をIP網3に対して交換接続することにより、IP網3を介した内線電話端末17による通話を実現する電話制御装置10とから構成されている。
【0023】
利用者電話端末2は、SIPなどのIP電話用の呼制御プロトコルに基づき呼制御メッセージを、通信回線32を介してIP網3や電話制御装置10などの相手電話端末との間でやり取りして、IP網3と接続することにより、IP網3を介した通話を行うIP電話端末である。
【0024】
本実施の形態は、電話交換装置1の電話制御装置10で、内線電話端末17ごとに当該内線電話端末17を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リストを記憶部で記憶しておき、IP網3からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する内線電話端末17を個別着信電話番号リストから特定し、当該内線電話端末17に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行い、内線電話端末17のうちの第1の内線電話端末がIP網3を介して当該利用者電話端末2と通話状態にある際に、当該第1の内線電話端末から内線電話端末17のうちの第2の内線電話端末へ当該通話が転送された場合、当該第2の内線電話端末の個別着信電話番号を個別着信電話番号リストから取得し、IP網3を介して利用者電話端末2へ当該個別着信電話番号を通知するようにしたものである。
【0025】
[電話制御装置]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の構成について説明する。
電話制御装置10は、ボタン電話装置の主装置やPBXシステムのPBX装置からなり、内線電話端末17をIP網3に対して交換接続することにより、当該IP網3を介した内線電話端末17による通話を実現する機能を有している。
この電話制御装置10には、主な機能部として、外線インターフェース部(以下、外線I/F部という)11、内線インターフェース部(以下、内線I/F部という)12、記憶部13、呼制御部14、および電話番号通知部15が設けられている。
【0026】
外線I/F部11は、専用の通信回路からなり、通信回線31を介してIP網3や利用者電話端末2との間でデータ通信や音声通信を行う機能を有している。
内線I/F部12は、専用の通信回路からなり、内線伝送路16を介して内線電話端末17とデータ通信や音声通信を行う機能を有している。
【0027】
記憶部13は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、電話制御装置10での処理動作に必要な各種処理情報やプログラム13Pを記憶する機能を有している。
プログラム13Pは、外部装置や記録媒体(図示せず)から読み込んで記憶部13へ予め格納したものであり、電話制御装置10のCPUに読み出されて実行されることにより、呼制御部14や電話番号通知部15などの機能部を実現するプログラムである。
【0028】
記憶部13で記憶される主な処理情報として、呼制御情報13Aと個別着信電話番号リスト13Bがある。
呼制御情報13Aは、IP網3に対して内線電話端末17を交換接続する際に用いる制御情報であり、IP網3を介して形成した呼に関する呼属性情報や、内線電話端末17の動作状態を示す動作状態情報が含まれている。呼属性情報としては、当該呼の相手電話端末の電話番号や端末アドレスなどの端末情報、当該呼で通話中の内線電話端末を示す端末識別情報、当該呼が発信呼か着信呼かを示す発着種別情報などが含まれている。
【0029】
個別着信電話番号リストは、内線電話端末17ごとに当該内線電話端末17をIP網3から個別呼出するための個別着信電話番号が登録されているリスト情報である。
図2は、個別着信電話番号リストの構成例である。ここでは、内線電話端末17に固有の端末識別情報ごとに、当該内線電話端末17の個別着信電話番号が登録されている。
個別着信電話番号としては、例えばダイヤルイン機能で用いる追加電話番号や、DID機能で用いるDID受付用外線電話番号と内線電話番号の組など、電話制御装置10に設けられている個別着信機能に応じた電話番号が用いられる。
【0030】
呼制御部14は、CPUとプログラム13Pが協働して実現される機能部からなり、外線I/F部11を介してIP網3との間でやり取りした呼制御メッセージや、内線I/F部12を介して内線電話端末17との間でやり取りした制御メッセージに基づいて、記憶部13の呼制御情報13Aを用いることにより、IP網3から内線電話端末17への着信処理、内線電話端末17からIP網3への発信処理、利用者電話端末2と内線電話端末17との間の外線通話処理、内線電話端末17間における内線通話処理、内線電話端末17間における外線通話転送処理など、各種の呼制御処理を行う機能を有している。
【0031】
特に、呼制御部14は、個別着信機能として、IP網3からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する内線電話端末17を記憶部13の個別着信電話番号リスト13Bから特定し、当該内線電話端末17に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行う機能を有している。
【0032】
電話番号通知部15は、CPUとプログラム13Pが協働して実現される機能部からなり、例えば内線電話端末17A(第1の内線電話端末)がIP網3を介して利用者電話端末2と通話状態にある際に、内線電話端末17Aから内線電話端末17Bへ当該通話が転送された場合、内線電話端末17Bの個別着信電話番号を記憶部13の個別着信電話番号リスト13Bから取得し、外線I/F部11からIP網3を介して利用者電話端末2へ当該個別着信電話番号を通知する機能を有している。
【0033】
図3は、個別着信電話番号通知メッセージの構成例である。ここでは、SIPのUPDATEメッセージを利用した構成例が示されている。UPDATEメッセージは、IP通話中の電話端末が、SIPサーバや相手電話端末との間で、セッションの持続確認やセッション条件の変更を行う際に用いる呼制御メッセージである。このUPDATEメッセージは、通常、ヘッダ部に処理情報が記述されるため、ボディ部に記述された内容は、SIPサーバで変更されることなく、相手電話端末まで届く性質を有している。本実施の形態では、このUPDATEメッセージのボディ部に、個別着信電話番号を記述して利用者電話端末2へ通知している。
【0034】
図3のボディ部に記述された「p=−8142772BBBB」のうち、「p」はこれに続くデータが電話番号を示すことを表す識別子であり、「−81」は日本を示す国番号、「42」は市外局番「042」を示し、「772」と「BBBB」は市内局番以降の電話番号を示している。なお、個別着信電話番号のコーディング方法については、このような一般的なコーディング方法に限定されるものではない。例えば「p=042772BBBB」など、個別着信電話番号通知メッセージをやり取りする端末間で認識可能なコーディング方法であってもよい。また、個別着信電話番号を通知する方法については、SIPのUPDATEメッセージに限定されるものではなく、他のメッセージを用いてもよい。
【0035】
また、電話制御装置10から利用者電話端末2へ個別着信電話番号を通知する際、個別着信電話番号だけではなく、予め登録しておいた、転送先利用者に関する属性情報、例えば名前、会社名、部署名、内線番号、プロフィール情報などを、個別着信電話番号とともに通知してもよい。
また、個別着信電話番号が数字列からなる場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、IP網3上で電話端末を識別するために用いるURIなどのアドレス情報を通知してもよい。
【0036】
[利用者電話端末]
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる利用者電話端末2の構成について説明する。図4は、本実施の形態にかかる利用者電話端末の構成を示すブロック図である。
利用者電話端末2は、IP電話装置からなり、SIPなどのIP電話用の呼制御プロトコルに基づき呼制御メッセージを、通信回線32を介してIP網3やIP網3に接続されている電話制御装置10などの相手電話端末との間でやり取りして、IP網3と接続することにより、IP網3を介した通話を行う機能を有している。
【0037】
利用者電話端末2には、主な機能部として、外線インターフェース部(以下、外線I/F部という)21、音声処理部22、操作入力部23、表示部24、記憶部25、呼制御部26、発信履歴記録部27、発信履歴更新部28、および電話帳登録部29が設けられている。
【0038】
外線I/F部21は、専用の通信回路からなり、通信回線32を介してIP網3やIP網3に接続されている電話制御装置10などの相手電話端末との間でデータ通信や音声通信を行う機能を有している。
音声処理部22は、外線I/F部21で受信した音声データを音声信号に復号してスピーカ(図示せず)から出力する機能と、マイク(図示せず)から入力された音声信号を音声データに符号化して外線I/F部21から送信する機能と、呼制御部26からの指示に応じて着信音などの各種信号音をスピーカから出力する機能とを有している。
【0039】
操作入力部23は、ダイヤルキーや通話転送キーなどの操作キーやフックスイッチからなり、利用者の操作を検出して呼制御部26へ出力する機能を有している。
表示部24は、LCDなどの表示装置やLEDなどの表示素子からなり、呼制御部26からの指示に応じて、着信表示などの各種表示を行う機能を有している。
【0040】
記憶部25は、半導体メモリなどの記憶装置からなり、利用者電話端末2での処理動作に必要な各種処理情報やプログラム25Pを記憶する機能を有している。
プログラム25Pは、外部装置や記録媒体(図示せず)から読み込んで記憶部25へ予め格納したものであり、利用者電話端末2のCPUに読み出されて実行されることにより、呼制御部26、発信履歴記録部27、発信履歴更新部28、電話帳登録部29などの機能部を実現するプログラムである。
【0041】
記憶部25で記憶される主な処理情報として、呼制御情報25A、発信履歴情報25B、および電話帳25Cがある。
呼制御情報25Aは、IP網3に接続して通話を行う際に用いる制御情報であり、IP網3を介して形成した呼に関する呼属性情報や、自装置の動作状態を示す動作状態情報が含まれている。呼属性情報としては、当該呼の相手電話端末の電話番号や端末アドレスなどの端末情報などが含まれている。
【0042】
発信履歴情報25Bは、自装置からIP網3を介して発信した際の履歴を示す情報である。図5は、発信履歴情報の構成例である。ここでは、発信ごとに、発信日時、相手電話番号、通話時間などが組として記録されている。
電話帳25Cは、自装置からIP網3を介して発信する際に利用する発信先データベースである。図6は、電話帳の構成例である。ここでは、相手利用者の名前ごとに、相手電話端末の相手電話番号、会社名、部署、メールアドレスなどが登録されている。
【0043】
呼制御部26は、CPUとプログラム25Pが協働して実現される機能部からなり、外線I/F部21を介してIP網3との間でやり取りした呼制御メッセージに基づいて、記憶部25の呼制御情報25Aを用いることにより、IP網3からの着信処理、IP網3への発信処理、IP網3に接続されている電話制御装置10などの相手電話端末との外線通話処理など、各種の呼制御処理を行う機能を有している。
【0044】
発信履歴記録部27は、IP網3を介して発信した際に、当該発信に関する履歴を記憶部25の発信履歴情報25Bへ記録する機能を有している。
発信履歴更新部28は、IP網3を介して電話制御装置10へ発信して通話を開始した後、IP網3を介して電話制御装置10から個別着信電話番号が通知された場合、発信履歴記録部27により発信時に記録した電話制御装置10の相手電話番号に代えて当該個別着信電話番号を、記憶部25の発信履歴情報25Bへ記録する機能を有している。
【0045】
電話帳登録部29は、記憶部25の電話帳25Cに登録されている相手電話番号を用いてIP網3を介して電話制御装置10へ発信して通話を開始した後、IP網3を介して電話制御装置10から個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号を電話制御装置10の相手電話番号として電話帳25Cへ追加登録する機能を有している。
【0046】
[本実施の形態の動作]
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる電話システム5の動作について説明する。図7は、本実施の形態にかかる電話システムの動作を示すシーケンス図である。ここでは、利用者電話端末2からの電話制御装置10への発信に応じて、利用者電話端末2と内線電話端末17Aの間で通話し、その後、その通話を内線電話端末17Bへ転送した場合を例として説明する。
【0047】
まず、発側利用者は、利用者電話端末2で電話帳25Cを参照して、電話制御装置10の代表電話番号である「042772AAAA」を選択し、この電話番号への発信操作を行ったものとする。
利用者電話端末2は、電話帳を用いたこれら一連の発信操作を操作入力部23で検出し(ステップ100)、発信履歴記録部27により、その発信相手先の電話番号「042772AAAA」を含む発信履歴を記憶部25の発信履歴情報25Bに記録するとともに(ステップ101)、呼制御部26により、この電話番号「042772AAAA」を含む発信要求メッセージを、外線I/F部21からIP網3へ送信する(ステップ102)。
【0048】
電話制御装置10は、IP網3を介して外線I/F部11で発信要求メッセージを受信した場合、呼制御部14により、発信要求メッセージに代表電話番号が含まれていることから、この代表電話番号に対応する内線電話端末17Aへ、内線I/F部12から内線伝送路16を介して着信を通知する(ステップ103)。
内線電話端末17Aは、この着信通知に応じて、着信音の送出や着信表示を行うことにより利用者へ着信を報知し、着側利用者の応答操作に応じて、内線伝送路16を介して電話制御装置10へ応答操作を通知する(ステップ104)。
【0049】
電話制御装置10の呼制御部14は、内線電話端末17Aからの応答操作の通知に応じて、外線I/F部11からIP網3へ応答メッセージを送信し(ステップ105)、内線電話端末17Aの通話パスを、IP網3を介した内線電話端末17Aとの通話回線に接続する。
また、利用者電話端末2の呼制御部26は、外線I/F部21を介してこの応答メッセージを受信し、IP網3を介した内線電話端末17Aとの通話回線に接続する。
これにより、IP網3を介して利用者電話端末2と内線電話端末17Aとが通話回線で接続され、発側利用者と着側利用者との間で通話が開始される(ステップ106)。
【0050】
この通話において、発側利用者から電話の取り次ぎが要求されて、着側利用者が、内線電話端末17Aで通話の保留操作を行った場合、呼制御部26は、内線伝送路16を介して電話制御装置10へ保留操作を通知する(ステップ110)。
電話制御装置10の呼制御部14は、内線電話端末17Aからの保留操作の通知に応じて、利用者電話端末2との通話回線から内線電話端末17Aの通話パスを切り離して利用者電話端末2との通話回線を保留状態とする(ステップ111)。
【0051】
続いて、着側利用者が、内線電話端末17Aで内線電話端末17Bの内線番号を指定した通話転送操作を行った場合、呼制御部26は、内線伝送路16を介して電話制御装置10へ通話転送操作を通知する(ステップ112)。
電話制御装置10の呼制御部14は、内線電話端末17Aからの通話転送操作の通知に応じて、その通話転送操作時に内線番号で指定された内線電話端末17Bへ、内線I/F部12から内線伝送路16を介して内線呼出を通知し(ステップ113)、内線電話端末17Bからの応答操作の通知に応じて(ステップ114)、利用者電話端末2との通話回線に内線電話端末17Bの通話パスを接続する。これにより、利用者電話端末2との通話が内線電話端末17Aから内線電話端末17Bへ転送されて、発側利用者と内線電話端末17Bの転送先利用者との間で通話が開始される(ステップ115)。
【0052】
また、電話制御装置10の電話番号通知部15は、呼制御部14での上記通話転送処理の完了、すなわち利用者電話端末2と内線電話端末17Bとの通話開始に応じて、転送先である内線電話端末17Bの端末識別情報、例えば内線番号と対応する個別着信電話番号が、記憶部13の個別着信電話番号リスト13Bに登録されているか否かを検索する(ステップ120)。ここで、内線電話端末17Bに個別着信電話番号が登録されていない場合には(ステップ120:NO)、個別着信電話番号の通知処理を終了する。
【0053】
一方、内線電話端末17Bに個別着信電話番号が登録されている場合(ステップ120:YES)、電話番号通知部15は、その個別着信電話番号「042772BBBB」を取得して(ステップ121)、個別着信電話番号通知メッセージに格納し、外線I/F部21からIP網3を介して利用者電話端末2へ送信する(ステップ122)。
【0054】
利用者電話端末2は、外線I/F部21を介してこの個別着信電話番号通知メッセージを受信した場合、発信履歴更新部28により、個別着信電話番号通知メッセージに格納されている個別着信電話番号を、発信履歴情報25Bのうち当該通知に関する相手先電話番号に代えて記録する(ステップ123)。したがって、図5の例では、「042772AAAA」が「042772BBBB」に書き換えられる。
【0055】
また、利用者電話端末2は、外線I/F部21を介してこの個別着信電話番号通知メッセージを受信した場合、当該通知が電話帳25Cを用いた発信であることから、電話帳登録部29により、当該個別着信電話番号を、当該通知の相手先電話番号、すなわち電話制御装置10の相手電話番号として電話帳25Cへ追加登録する(ステップ124)。したがって、図6の例では、「042772AAAA」に「042772BBBB」が追加登録される。
【0056】
この後、発側利用者または転送先利用者による終話操作に応じて、IP網3を介した利用者電話端末2と電話制御装置10との間の通話回線が切断され、発側利用者と転送先利用者との間の通話が終了する(ステップ125)
これにより、利用者電話端末2の発信履歴情報25Bに、内線電話端末17Bの個別着信電話番号が自動的に記録されているため、発信履歴情報25Bを用いたこれ以降の発信操作で、利用者電話端末2から内線電話端末17Bを個別に呼び出すことができる。
また、利用者電話端末2の電話帳25Cに、内線電話端末17Bの個別着信電話番号が自動的に追加登録されているため、電話帳25Cを用いたこれ以降の発信操作で、利用者電話端末2から内線電話端末17Bを個別に呼び出すことができる。
【0057】
[本実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、内線電話端末17ごとに当該内線電話端末17を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リスト13Bを記憶部13で記憶しておき、例えば内線電話端末(第1の内線電話端末)17AがIP網3を介して当該利用者電話端末2と通話状態にある際に、内線電話端末17Aから内線電話端末(第2の内線電話端末)17Bへ当該通話が転送された場合、電話番号通知部15により、内線電話端末17Bの個別着信電話番号を個別着信電話番号リストから取得し、IP網3を介して利用者電話端末2へ当該個別着信電話番号を通知する。
【0058】
これにより、転送先の内線電話端末17Bの個別着信電話番号が、IP網3を介して利用者電話端末2へ自動的に通知されるため、次回からこの個別着信電話番号を用いて利用者電話端末2が内線電話端末17Bを個別呼出することができる。したがって、電話制御装置10に設けられている内線電話端末を外線から個別に呼び出す機能を、発側利用者が利用者電話端末2から容易に利用することが可能となる。
【0059】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【0060】
また、以上の実施の形態では、利用者電話端末2が、いわゆる単独電話装置である場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、複数の内線電話端末を持つボタン電話装置やPBXシステムなどであってもよい。
【0061】
また、以上の実施の形態では、通話を転送する際、内線電話端末17Aで利用者電話端末2との通話回線を保留する保留操作を行った後、通話転送操作を行う場合を例として説明したが、通話転送処理のための操作についてはこれに限定されるものではない。例えば、利用者電話端末2と通話中の内線電話端末17Aからの通話転送操作に応じて、電話制御装置10の呼制御部14で、利用者電話端末2との通話回線を保留するとともに、転送先として指定された内線電話端末17Bを内線呼出し、内線電話端末17Bからの応答操作の通知に応じて、利用者電話端末2との通話回線に内線電話端末17Bの通話パスを接続することにより、通話転送を行ってもよい。
【0062】
また、以上の実施の形態では、通話転送処理の完了に応じて、個別着信電話番号を自動的に通知する場合を例として説明したが、個別着信電話番号の通知タイミングは、これに限定されるものではない。例えば、内線電話端末17に個別着信電話番号の通知を指示する通知キーを設けておき、転送先利用者によるこのような通知キーを用いた通知操作が電話制御装置10に通知された時点で、電話番号通知部15から、個別着信電話番号通知メッセージを送信するようにしてもよい。
【0063】
これにより、例えば、通話転送が複数回行われて所望の転送先利用者との通話が成立する場合、通話転送ごとに個別着信電話番号が通知されることを回避して、所望の転送先利用者との通話が成立した時点で個別着信電話番号を通知することができる。
また、個別着信電話番号の通知要否を転送先利用者が選択することができ、個人情報の不要な開示を抑制することが可能となる。
【0064】
また、以上の実施の形態では、利用者電話端末2からの発信に応じた通話が、電話制御装置10により内線電話端末間で転送された場合に、個別着信電話番号を通知する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、電話制御装置10から利用者電話端末2へ発信した通話が電話制御装置10により内線電話端末間で転送された場合にも、個別着信電話番号を通知するようにしてもよい。
【0065】
これにより、利用者電話端末2の利用者との通話の内容により、他の利用者との通話が必要となって電話制御装置10で通話を他の内線電話端末17転送した場合でも、利用者電話端末2に対して転送先の内線電話端末17の個別着信電話番号を通知することができ、これ以降、必要に応じて利用者電話端末2から転送先の内線電話端末17を個別呼出することが可能となる。
【0066】
また、以上の実施の形態では、記憶部13の個別着信電話番号リスト13Bに登録されている個別着信電話番号を、電話番号通知部15から利用者電話端末2へ通知する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば通話転送時に内線電話端末17Aで転送先電話端末の個別着信電話番号を入力する場合には、この入力された個別着信電話番号を、利用者電話端末2へ通知するようにしてもよい。
これにより、例えば電話制御装置10の内線電話端末17以外の電話端末、例えば電話制御装置10や利用者電話端末2と同様に、IP網3を利用できる他の電話端末へ通話転送する場合にも、転送先電話端末の個別着信電話番号を利用者電話端末2へ通知することができる。
【符号の説明】
【0067】
1…電話交換装置、10…電話制御装置、11…外線I/F部、12…内線I/F部、13…記憶部、13A…呼制御情報、13B…個別着信電話番号リスト、13P…プログラム、14…呼制御部、15…電話番号通知部、16…内線伝送路、17,17A,17B,17N…内線電話端末、2…利用者電話端末、21…外線I/F部、22…音声処理部、23…操作入力部、24…表示部、25…記憶部、25A…呼制御情報、25B…発信履歴情報、25C…電話帳、25P…プログラム、26…呼制御部、27…発信履歴記録部、28…発信履歴更新部、29…電話帳登録部、3…IP網、31,32…通信回線、5…電話システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の内線電話端末をIP網に対して交換接続することにより、当該IP網を介した前記内線電話端末による通話を実現する電話制御装置と、前記IP網と接続することにより当該IP網を介した通話を行う利用者電話端末とを含む電話システムであって、
前記電話制御装置は、
前記内線電話端末ごとに当該内線電話端末を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リストを記憶する記憶部と、
前記IP網からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する前記内線電話端末を前記個別着信電話番号リストから特定し、当該内線電話端末に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行う呼制御部と、
前記内線電話端末のうちの第1の内線電話端末が前記IP網を介して前記利用者電話端末と通話状態にある際に、当該第1の内線電話端末から前記内線電話端末のうちの第2の内線電話端末へ当該通話が転送された場合、当該第2の内線電話端末の個別着信電話番号を前記個別着信電話番号リストから取得し、前記IP網を介して前記利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知する電話番号通知部と
を備えることを特徴とする電話システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電話システムであって、
前記利用者電話端末は、前記IP網を介して任意の電話端末へ発信した際の相手電話番号を発信履歴情報として記憶部へ記録する発信履歴記録部と、
前記IP網を介して前記電話制御装置へ発信して通話を開始した後、前記IP網を介して当該電話制御装置から前記個別着信電話番号が通知された場合、前記発信履歴記録部により発信時に記録した前記電話制御装置の相手電話番号に代えて当該個別着信電話番号を前記発信履歴情報へ記録する発信履歴更新部と
を備えることを特徴とする電話システム。
【請求項3】
請求項1に記載の電話システムであって、
前記利用者電話端末は、
相手電話端末ごとに相手電話番号が登録されている電話帳を記憶する記憶部と、
前記電話帳に登録されている相手電話番号を用いて前記IP網を介して前記電話制御装置へ発信して通話を開始した後、前記IP網を介して当該電話制御装置から前記個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号を前記電話制御装置の相手電話番号として前記電話帳へ追加登録する電話帳登録部と
を備えることを特徴とする電話システム。
【請求項4】
請求項1に記載の電話システムであって、
前記電話番号通知部は、前記第2の内線電話端末での通知指示操作が前記第2の内線電話端末から通知された時点で、前記IP網を介して前記利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知することを特徴とする電話システム。
【請求項5】
複数の内線電話端末をIP網に対して交換接続することにより、当該IP網を介した前記内線電話端末による通話を実現する電話制御装置であって、
前記内線電話端末ごとに当該内線電話端末を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リストを記憶する記憶部と、
前記IP網からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する前記内線電話端末を前記個別着信電話番号リストから特定し、当該内線電話端末に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行う呼制御部と、
前記内線電話端末のうちの第1の内線電話端末が前記IP網を介して利用者電話端末と通話状態にある際に、当該第1の内線電話端末から前記内線電話端末のうちの第2の内線電話端末へ当該通話が転送された場合、当該第2の内線電話端末の個別着信電話番号を前記個別着信電話番号リストから取得し、前記IP網を介して前記利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知する電話番号通知部と
を備えることを特徴とする電話制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の電話制御装置であって、
前記電話番号通知部は、当該通話が前記第2の内線電話端末へ転送された後、前記第2の内線電話端末での通知指示操作が前記第2の内線電話端末から通知された時点で、前記IP網を介して前記利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知することを特徴とする電話制御装置。
【請求項7】
複数の内線電話端末をIP網に対して交換接続する電話制御装置で用いられる電話制御方法であって、
記憶部が、前記内線電話端末ごとに当該内線電話端末を個別呼出するための個別着信電話番号が登録されている個別着信電話番号リストを記憶する記憶ステップと、
呼制御部が、前記IP網からの着信通知時に個別着信電話番号が通知された場合、当該個別着信電話番号と対応する前記内線電話端末を前記個別着信電話番号リストから特定し、当該内線電話端末に対して当該着信を通知することにより個別呼出を行う呼制御ステップと、
電話番号通知部が、前記内線電話端末のうちの第1の内線電話端末が前記IP網を介して利用者電話端末と通話状態にある際に、当該第1の内線電話端末から前記内線電話端末のうちの第2の内線電話端末へ当該通話が転送された場合、当該第2の内線電話端末の個別着信電話番号を前記個別着信電話番号リストから取得し、前記IP網を介して前記利用者電話端末へ当該個別着信電話番号を通知する電話番号通知ステップと
を備えることを特徴とする電話制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−199767(P2011−199767A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−66779(P2010−66779)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】