電話装置
【課題】 着信履歴メモリを有効活用可能な電話装置を提供する。
【解決手段】 用件メッセージを再生している最中に発呼を行うと（Ｓ２０ステップ〜Ｓ２２ステップ）、着信履歴を残すか否かの設定をメモリから読み出し、最新の履歴のみ削除する設定であれば発呼した相手先の最新の履歴のみ削除するよう動作し（Ｓ２８ステップ）、一方、全ての着信履歴を削除する設定であれば、発呼した相手先の全ての着信履歴を削除する（Ｓ２９ステップ）。
【解決手段】 用件メッセージを再生している最中に発呼を行うと（Ｓ２０ステップ〜Ｓ２２ステップ）、着信履歴を残すか否かの設定をメモリから読み出し、最新の履歴のみ削除する設定であれば発呼した相手先の最新の履歴のみ削除するよう動作し（Ｓ２８ステップ）、一方、全ての着信履歴を削除する設定であれば、発呼した相手先の全ての着信履歴を削除する（Ｓ２９ステップ）。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、留守番電話機能を有する電話装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在市販されているコードレス電話や留守番電話等の電話装置には、着信履歴機能が搭載されている。この着信履歴機能は、着信があった相手先の電話番号や氏名、着信時の日付や時刻等を記憶するものである。ユーザは、この着信履歴を表示し、所望の相手先を選択することにより過去に着信があった相手先に対して容易に発呼を行うことができる。
【０００３】
又、ユーザが留守中にあった着信、所謂不在着信の相手先については、着信履歴に不在着信であった旨の情報を付加し、着信履歴を表示する際には不在着信の相手先に対しては不在着信であることを示すアイコン等を電話番号や氏名と共に表示する機能を有するものもある。
【０００４】
更に、このような着信履歴機能に関する特許も数多く出願されており、例えば特許文献１には、着信時に着信開始から応答までの時間をカウントし、カウントした時間も着信履歴に格納する技術が記載されている。
【０００５】
又、電話装置の他の機能として留守番電話機能がある。この留守番電話機能は、着信があり所定回数の着信音の鳴動後に自動的に回線を接続し、発呼側に対して応答メッセージ（例えば、「只今留守にしております。発信音の後にメッセージをどうぞ」）を送出した後に回線からの用件メッセージ（発呼側からのメッセージ）を録音し、録音終了後にユーザが録音された用件メッセージを聞くことができるというものである。
【０００６】
更に、最近の電話装置は、このような着信履歴機能と留守番電話機能の両方の機能を搭載している機種が殆どである。
【特許文献１】特開２０００−１５１７９３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
着信履歴機能は、ユーザがいつ誰から着信があったかを把握できるだけでなく、着信履歴から簡単な操作で相手先に対して容易に発呼を行うことができるという利点が存在するものの、用件メッセージを聞いた後にはその相手先からの着信の履歴は残していても活用することがないことが多々あり、無駄な着信履歴を残すことによりメモリ容量を無駄に使用してしまうという問題点があった。又、着信履歴を削除するには、ユーザが一々着信履歴の相手先の選択と削除の操作をする必要があり、非常に手間がかかるという問題点があった。
【０００８】
又、留守番電話機能においては、留守中に受信した用件メッセージをユーザが帰宅してから聞くことができるという利点が存在するが、用件メッセージを聞いた後にはその相手先からの用件メッセージは残していても活用することがないことが多々あり、無駄な用件メッセージを残すことによりメモリ容量を無駄に使用してしまうという問題点があった。又、用件メッセージを削除するには、ユーザが一々用件メッセージの選択と削除の操作をする必要があり、非常に手間がかかるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、請求項１記載の発明は、用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の用件メッセージを前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項２記載の発明は、用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージを全て前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項３記載の発明は、用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージのうち、最も新しく記憶した用件メッセージのみ前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項４記載の発明は、着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、 前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項５記載の発明は、着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴の内、最も新しい着信履歴のみ前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項６記載の発明は、着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、 前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を全て前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージや着信履歴を削除するため、ユーザが一々用件メッセージや着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項１に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージを削除するため、ユーザが一々用件メッセージの削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項２に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージを全て削除するため、ユーザが一々用件メッセージの削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項３に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージの内最も新しく記憶した用件メッセージを削除するため、ユーザが一々用件メッセージの削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項４に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の着信履歴を削除するため、ユーザが一々着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項５に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の着信履歴の内最も新しく記憶した着信履歴を削除するため、ユーザが一々着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項６に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の着信履歴を全て削除するため、ユーザが一々着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術的思想を具体化するための電話装置を例示するものであって、本発明をこの電話装置に特定することを意図するものではなく、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって定められるものである。
【実施例】
【００１２】
図１は、本発明の実施例にかかるコードレス電話システム１０の全体構成を示す図である。本実施例のコードレス電話システム１０は、電話回線に接続された電話装置の親機２０と、無線通信機能を介してこの親機２０と接続される２台の子機３０ａ，３０ｂとを有してなる。更に、子機３０ａと３０ｂとは、親機２０を介在して無線接続される。尚、このコードレス電話システム１０の通信方式は、アナログ、デジタルのいずれであってもよい。
【００１３】
そして、本実施例の電話装置（例えば親機２０）は、規定件数の個人データを登録可能な電話帳機能を有している。又、本実施例装置は、相手先の氏名と電話番号と着信日時の情報を対で複数件格納可能な着信履歴機能と、発呼側からの用件メッセージを録音可能な留守番電話機能を有している。
【００１４】
次に、本発明の実施例にかかるコードレス電話システム１０の回路構成を説明する。図２は、本発明の実施例にかかる親機２０の構成を示すブロック図である。親機２０は、制御部２１、着信検出部２２、回線接続部２３、表示部２４、操作部２５、メモリ部２６、ＡＣアダプタ２７、電源部２８、送信部３０、受信部３１、周波数シンセサイザー３２、送受信アンテナ３３、受話器３４などを備えて構成されている。
【００１５】
制御部２１は、マイクロプロセッサを中心に構成され、一般的なコンピュータ装置と同様にＲＯＭ、フラッシュメモリなどのメモリ機能を備えており、このメモリに格納されている各種制御プログラムを読み出して処理を担う。
【００１６】
回線接続部２３は、電話回線と接続されて回線の解放閉結を行ったり、親機２０の電話帳や着信履歴に記憶されている電話番号情報に基づいて電話回線を通じた発呼処理を行う。又、回線からの電話番号情報を受信する機能も有している。
【００１７】
着信検出部２２は、回路接続部２３からの着信信号を受けて着信を検出すると共に、当該着信信号をパルス信号に波形整形して制御部２１に出力する。
【００１８】
表示部２４は、液晶パネル等から構成される表示ユニットであり、制御部２１からの制御信号に応じて、電話帳データである電話番号、通話時間や、通話料金などのテキストデータ等の適宜の表示を行う。
【００１９】
操作部２５は、数字や文字の入力などを行うためのテンキー、発呼および通話の開始などを操作するための通話キー、通話の終了などを操作するための終話キー、電話帳の検索・登録を行うための電話帳キー、その他の各種モードを設定するための操作を行うためのモード設定キー等から構成される。
【００２０】
メモリ部２６は、例えばフラッシュメモリによって構成され、本発明の要部となる着信履歴のデータや、その他機能を実行するのに利用されるユーザ入力データが記憶されている。図４は、メモリ部２６に格納されているデータを示している。
図４において、１つのアドレスにつき相手先の氏名、電話番号、着信があった日時、用件メッセージが格納される。図４のアドレス１、２、５、６は、相手先の氏名、電話番号、着信があった日時が格納されているが、氏名が格納されている相手先は、着信時に回線から受信した電話番号に対応する氏名が電話帳に格納されている相手先であり、この氏名の情報は電話帳から読み込んだ情報である。尚、ＮＴＴ（日本電信電話株式会社）が提供しているネームディスプレイサービスに対応する機能を有する電話機であれば、回線から受信した氏名の情報を着信履歴に格納しても良い。又、アドレス３は、相手先の氏名が格納されていないが、これは、着信時に回線から受信した電話番号に対応する氏名が電話帳に格納されていない場合である。更に、アドレス４は、相手先の氏名も電話番号も格納されていない。これは、着信時に回線から相手先の電話番号を受信しなかった場合であり、例えば発呼側が電話番号の先頭に「１８４」を付加して発呼した場合や、公衆電話から発呼した場合である。尚、用件メッセージを送信してきた相手先には、図４の用件メッセージの欄に用件メッセージのデータが格納される。図４では、説明を簡潔にする為に用件メッセージが格納されている相手先については、用件メッセージの欄に「有」と記載している。
【００２１】
電源部２８は、ＡＣアダプタ２７から所定の直流電圧を受けて、各回路構成要素に電源を供給する。
【００２２】
送信部３０と受信部３１は、送受信アンテナ３３を介して子機３０との間に無線通信による通話リンクを確立させて、信号の送受信を行う。また、周波数シンセサイザー３２は、当該子機との無線通信のための信号発振を担い、制御部２１からの制御信号によって、送信部３０と受信部３１の送受信周波数を適宜切り換える。
【００２３】
受話器３４は、通話用のスピーカ（ＳＰ）とマイク（ＭＩＣ）とで構成される。スピーカ（ＳＰ）は、図示しない制御部２１内の音声信号処理部で生成された電気信号を増幅して音声として出力する。マイク（ＭＩＣ）は、音声を電気信号に増幅変換して制御部２１内の音声信号処理部に出力する。
【００２４】
フック検出部３５は、受話器３４のオンフック、オフフックを検出する。
【００２５】
次に、図３を参照しつつ、本発明の実施例にかかる子機３０の構成を説明する。コードレス電話装置の子機３０は、制御部４１、表示部４２、操作部４３、メモリ部４４、電源部４５、充電部４６、ＡＣアダプタ４７、送信部４８、受信部４９、周波数シンセサイザー５０、送受信アンテナ５１、レシーバ５２などを備えて構成されている。これらの構成は基本的な機能は親機と変わらず、親機２０と異なる構成のみ以下に説明する。
電源部４５は、充電式のバッテリーを内蔵し、子機３０の各回路構成要素に電源を供給する。充電部４６は、子機３０が充電台（図示せず）に載置されている間、ＡＣアダプタ４７から与えられる直流電圧により電源部４５のバッテリーの充電を行う。
【００２６】
送信部４８と受信部４９は、送受信アンテナ５１を介して親機２０との間に無線通信による通話リンクを確立させて、信号の送受信を行う。また、周波数シンセサイザー５０は、当該親機２０との無線通信のための信号発振を担い、制御部４１からの制御信号によって、送信部４８と受信部４９の送受信周波数を切り換える。
【００２７】
上述のような構成を有する本実施例の電話装置の動作内容を図５のフローチャートを参照しつつ以下詳細に説明する。尚、図５に示す動作を実行する前に、ユーザは、着信履歴を用いて相手先に発呼を行った際に発呼を行った相手先の着信履歴を自動的に消去するか否かの設定を行うものとする。この設定では、着信履歴を用いて相手先に発呼を行うと、その相手先の着信履歴全てを消去する設定や、その相手先の最新の履歴のみ消去する設定や、着信履歴を消去しない設定を行うことが可能である。又、この設定情報はメモリ部２６に格納される。
【００２８】
図５は着信があった際のフロー図である。図５のＳ０１ステップにおいて、制御部２１は、着信検出部２２から回線からの１６Ｈｚの着信があることを示す信号を受信すると、Ｓ０２ステップへ処理を進める。
【００２９】
Ｓ０２ステップでは、制御部２１は、スピーカから着信音の鳴動を開始する。尚、この時回線接続部２３が回線から発呼側の電話番号を受信すると、その電話番号をメモリ部２６に格納する。
【００３０】
Ｓ０３ステップでは、制御部２１は、着信音の鳴動回数又は回線からの１６Ｈｚの着信信号の着信回数をカウント開始する。
【００３１】
続くＳ０４ステップでは、制御部２１は、フック検出部３５から受話器がオフフックされたことを示す信号を検出すると、Ｓ０５ステップへ処理を進め、そうでなければＳ０７ステップへ処理を進める。
【００３２】
Ｓ０５ステップでは、制御部２１は、回線接続部２３を制御することにより回線を接続され、Ｓ０６ステップへ処理を進める。
【００３３】
Ｓ０６ステップでは、制御部２１は、通話処理を開始する。即ち、回線からの発呼側からの音声信号は受話器３４のスピーカから出力され、一方、受話器３４のマイクからの音声信号は回線へ出力される。尚、通話が終了する（通話相手が回線を切断するかフック検出部３５が受話器３４のオンフックを検出する）と、待機状態に戻り処理を終了する。
【００３４】
Ｓ０７ステップでは、制御部２１は、前記Ｓ０３ステップでカウントを開始した、着信音の鳴動回数又は回線からの１６Hzの着信信号の着信回数が予め定められた回数（例えば５回）となったと判定すると、Ｓ０８ステップへ処理を進め、そうでなければＳ１１ステップへ処理を進める。
【００３５】
Ｓ０８ステップでは、制御部２１は、回線接続部２３を制御することにより回線を接続し、Ｓ０９ステップへ処理を進める。
【００３６】
Ｓ０９ステップでは、制御部２１は、メモリ部２６に格納されている応答メッセージを回線へ出力した後に、回線から受信した用件メッセージを、前記Ｓ０１ステップで受信した電話番号と対でメモリ部２６に格納する。
【００３７】
Ｓ１０ステップでは、制御部２１は、回線接続部２３を制御することにより回線を切断し、待機状態に戻り処理を終了する。
【００３８】
Ｓ１１ステップでは、制御部２１は、着信検出部２２が着信信号の検出をしなくなったと判定すると、待機状態に戻り処理を終了し、一方、そうでなければＳ０４ステップに処理を戻す。
【００３９】
次に、発呼を行う際の動作について図６のフロー図に基づいて説明する。尚、予め以下の設定を行うものとする。その設定とは、発呼を行うと履歴を残すか否かの設定、そして、履歴を消去する場合に最新の履歴のみを消去する設定、そして、履歴を消去する場合に対応する相手先の全ての履歴を消去する設定、を行いこの設定を予めメモリ部２６に格納することができる。
【００４０】
Ｓ２０ステップにおいて、再生する用件メッセージの選択が行われる。具体的には、制御部２１は、操作部２５から着信履歴表示を指示する操作があると判定すると、メモリ部２６に格納されている着信履歴のリストを表示部２４に表示すると共にカーソルも表示する。続いて、操作部２５からの相手先選択操作に基づいてカーソルを移動表示し、選択操作があると、Ｓ２１ステップへ処理を進める。尚、Ｓ２０ステップにおいて、着信履歴から再生する用件メッセージを選択する構成としたが、用件メッセージの録音があると、表示部２４に「用件メッセージ１件あり」と表示させ、ユーザが所定のキー操作を行うことにより、録音された用件メッセージの再生を開始させる構成としても良い。又、用件メッセージの録音が複数件ある場合には、ユーザの所定の操作に基づいて録音された用件メッセージをサイクリックに切り替え再生するようにしても良い。
【００４１】
Ｓ２１ステップにおいて、制御部２１は、前記Ｓ２０ステップで選択された相手先に対応する用件メッセージをメモリ部２６から読み出し、受話器３４のスピーカから再生出力する。
【００４２】
続くＳ２２ステップにおいて、制御部２１は、操作部２５から発呼操作があると判定すると、Ｓ２４ステップへ処理を進め、そうでなければＳ２３ステップへ処理を進める。
【００４３】
Ｓ２３ステップにおいて、制御部２１は、操作部２５から中止操作があると判定すると、処理を終了し待機状態に戻る。一方、中止操作がなければＳ２２ステップへ処理を戻す。
【００４４】
Ｓ２４ステップにおいて、制御部２１は、Ｓ２１ステップで選択された相手先（Ｓ２１ステップで再生された用件メッセージに対応する相手先）へ発呼を行うように回線接続部２３を制御し、Ｓ２５ステップへ処理を進める。
【００４５】
尚、このとき、用件メッセージの再生中に発呼操作があれば再生中の用件メッセージに対応する相手先に対して発呼を行う構成としても良いし、用件メッセージの再生後所定時間以内（例えば１０秒）に発呼操作があれば再生した用件メッセージに対応する相手先に対して発呼を行う構成としても良いし、表示部２４に「用件メッセージ１件あり」と用件メッセージが存在することを表示している際中に発呼操作があれば録音されている用件メッセージに対応する相手先に発呼を行う構成としても良い。
【００４６】
又、Ｓ２２ステップにおける発呼操作とは、ユーザが１つのキーを押下するだけで発呼を行う構成としても良い。このような構成にすると、例えば用件メッセージの再生中にユーザが１つのキーを押下するだけで再生中の用件メッセージに対応する相手先に対して発呼を行うことが可能であり、簡単な操作で用件メッセージを送信してきた相手先に対して電話をかけることができる。
【００４７】
Ｓ２５ステップでは、制御部２１は、メモリ部２６から着信履歴を残す設定を読み込むと、Ｓ２６ステップへ処理を進め、着信履歴を残さない設定であると、Ｓ２７ステップへ処理を進める。
【００４８】
Ｓ２６ステップでは、制御部２１は、着信履歴の消去を禁止し（着信履歴の情報はそのままにし）、処理を終了する。
【００４９】
Ｓ２７ステップでは、制御部２１は、Ｓ２５ステップで読み込んだ設定が、最新の着信履歴のみ削除する設定であると判定すると、Ｓ２８ステップにおいて、Ｓ２４ステップで発呼した相手先の最新の着信履歴のみ削除し処理を終了する。一方、Ｓ２５ステップで読み込んだ設定が、全ての着信履歴を削除する情報であると判定すると、Ｓ２９ステップにおいて、Ｓ２４ステップで発呼した相手先の着信履歴を全て削除し処理を終了する。
【００５０】
このように、本実施例装置では、再生した（又は再生中の）用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、発呼した相手先の着信履歴の一部又は全てを自動的に消去するため、メモリの有効活用ができるだけでなく、ユーザが面倒な操作を行う必要がない。
【００５１】
又、本実施例装置では、着信履歴を全て削除するか一部を削除するか、又は削除しないかをユーザが設定可能であるため、ユーザの好みに応じて着信履歴を残すか残さないかを実行することが可能である。
【００５２】
又、本実施例装置では、着信履歴を自動的に削除する構成としたが、用件メッセージを削除する構成としても良い、例えば、再生した（又は再生中）の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的に再生した（又は再生中）の用件メッセージを削除したり、発呼した相手先からの用件メッセージを全て削除したり、発呼した相手先からの用件メッセージの内最も新しい用件メッセージを削除する構成としても良い。
【００５３】
更に、本実施例装置では、発呼を行うと着信履歴や用件メッセージを自動的に削除する構成としたが、発呼を行い相手先が応答すると着信履歴や用件メッセージを自動的に削除する構成としても良い。この場合でも、着信履歴や用件メッセージの全てを削除するか最新の着信履歴や用件メッセージを削除するか等をユーザが設定可能とすると、更に便利である。
【００５４】
尚、本実施例ではコードレス電話装置について実施したが、留守番電話装置、電話機能付ファクシミリ装置、携帯電話装置、電子電話帳等、留守番電話機能を有するものであれば同様に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【００５５】
【図１】本発明を適用してなる実施例装置の全体図である。
【図２】本発明を適用してなる実施例装置の親機のブロック図である。
【図３】本発明を適用してなる実施例装置の子機のブロック図である。
【図４】本発明を適用してなる実施例装置のメモリ部２６の格納形態の図である。
【図５】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【図６】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【００５６】
１０・・・・コードレス電話システム
２０・・・・親機
２１・・・・制御部
２２・・・・着信検出部
２３・・・・回線接続部
２４・・・・表示部
２５・・・・操作部
２６・・・・メモリ部
２７・・・・メモリ
２７・・・・ＡＣアダプタ
２８・・・・電源部
２９・・・・録音・再生ユニット
３０・・・・送信部
３０ａ，３０ｂ 無線子機
３１・・・・受信部
３２・・・・周波数シンセサイザー
３３・・・・無線通信アンテナ
３４・・・・受話器
４１・・・・制御部
４２・・・・表示部
４３・・・・操作部
４４・・・・メモリ部
４５・・・・電源部
４６・・・・充電部
４７・・・・ＡＣアダプタ
４８・・・・送信部
４９・・・・受信部
５０・・・・周波数シンセサイザ
５１・・・・無線通信アンテナ
５２・・・・レシーバ
１００・・・電話帳
【技術分野】
【０００１】
本発明は、留守番電話機能を有する電話装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在市販されているコードレス電話や留守番電話等の電話装置には、着信履歴機能が搭載されている。この着信履歴機能は、着信があった相手先の電話番号や氏名、着信時の日付や時刻等を記憶するものである。ユーザは、この着信履歴を表示し、所望の相手先を選択することにより過去に着信があった相手先に対して容易に発呼を行うことができる。
【０００３】
又、ユーザが留守中にあった着信、所謂不在着信の相手先については、着信履歴に不在着信であった旨の情報を付加し、着信履歴を表示する際には不在着信の相手先に対しては不在着信であることを示すアイコン等を電話番号や氏名と共に表示する機能を有するものもある。
【０００４】
更に、このような着信履歴機能に関する特許も数多く出願されており、例えば特許文献１には、着信時に着信開始から応答までの時間をカウントし、カウントした時間も着信履歴に格納する技術が記載されている。
【０００５】
又、電話装置の他の機能として留守番電話機能がある。この留守番電話機能は、着信があり所定回数の着信音の鳴動後に自動的に回線を接続し、発呼側に対して応答メッセージ（例えば、「只今留守にしております。発信音の後にメッセージをどうぞ」）を送出した後に回線からの用件メッセージ（発呼側からのメッセージ）を録音し、録音終了後にユーザが録音された用件メッセージを聞くことができるというものである。
【０００６】
更に、最近の電話装置は、このような着信履歴機能と留守番電話機能の両方の機能を搭載している機種が殆どである。
【特許文献１】特開２０００−１５１７９３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
着信履歴機能は、ユーザがいつ誰から着信があったかを把握できるだけでなく、着信履歴から簡単な操作で相手先に対して容易に発呼を行うことができるという利点が存在するものの、用件メッセージを聞いた後にはその相手先からの着信の履歴は残していても活用することがないことが多々あり、無駄な着信履歴を残すことによりメモリ容量を無駄に使用してしまうという問題点があった。又、着信履歴を削除するには、ユーザが一々着信履歴の相手先の選択と削除の操作をする必要があり、非常に手間がかかるという問題点があった。
【０００８】
又、留守番電話機能においては、留守中に受信した用件メッセージをユーザが帰宅してから聞くことができるという利点が存在するが、用件メッセージを聞いた後にはその相手先からの用件メッセージは残していても活用することがないことが多々あり、無駄な用件メッセージを残すことによりメモリ容量を無駄に使用してしまうという問題点があった。又、用件メッセージを削除するには、ユーザが一々用件メッセージの選択と削除の操作をする必要があり、非常に手間がかかるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、請求項１記載の発明は、用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の用件メッセージを前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項２記載の発明は、用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージを全て前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項３記載の発明は、用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージのうち、最も新しく記憶した用件メッセージのみ前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項４記載の発明は、着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、 前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項５記載の発明は、着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴の内、最も新しい着信履歴のみ前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
請求項６記載の発明は、着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、 前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を全て前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージや着信履歴を削除するため、ユーザが一々用件メッセージや着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項１に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージを削除するため、ユーザが一々用件メッセージの削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項２に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージを全て削除するため、ユーザが一々用件メッセージの削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項３に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の用件メッセージの内最も新しく記憶した用件メッセージを削除するため、ユーザが一々用件メッセージの削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項４に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の着信履歴を削除するため、ユーザが一々着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項５に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の着信履歴の内最も新しく記憶した着信履歴を削除するため、ユーザが一々着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
また、請求項６に記載の発明によれば、再生した又は再生中の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的にその相手先の着信履歴を全て削除するため、ユーザが一々着信履歴の削除操作を行う必要がない。又、メモリの有効活用を行うことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術的思想を具体化するための電話装置を例示するものであって、本発明をこの電話装置に特定することを意図するものではなく、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって定められるものである。
【実施例】
【００１２】
図１は、本発明の実施例にかかるコードレス電話システム１０の全体構成を示す図である。本実施例のコードレス電話システム１０は、電話回線に接続された電話装置の親機２０と、無線通信機能を介してこの親機２０と接続される２台の子機３０ａ，３０ｂとを有してなる。更に、子機３０ａと３０ｂとは、親機２０を介在して無線接続される。尚、このコードレス電話システム１０の通信方式は、アナログ、デジタルのいずれであってもよい。
【００１３】
そして、本実施例の電話装置（例えば親機２０）は、規定件数の個人データを登録可能な電話帳機能を有している。又、本実施例装置は、相手先の氏名と電話番号と着信日時の情報を対で複数件格納可能な着信履歴機能と、発呼側からの用件メッセージを録音可能な留守番電話機能を有している。
【００１４】
次に、本発明の実施例にかかるコードレス電話システム１０の回路構成を説明する。図２は、本発明の実施例にかかる親機２０の構成を示すブロック図である。親機２０は、制御部２１、着信検出部２２、回線接続部２３、表示部２４、操作部２５、メモリ部２６、ＡＣアダプタ２７、電源部２８、送信部３０、受信部３１、周波数シンセサイザー３２、送受信アンテナ３３、受話器３４などを備えて構成されている。
【００１５】
制御部２１は、マイクロプロセッサを中心に構成され、一般的なコンピュータ装置と同様にＲＯＭ、フラッシュメモリなどのメモリ機能を備えており、このメモリに格納されている各種制御プログラムを読み出して処理を担う。
【００１６】
回線接続部２３は、電話回線と接続されて回線の解放閉結を行ったり、親機２０の電話帳や着信履歴に記憶されている電話番号情報に基づいて電話回線を通じた発呼処理を行う。又、回線からの電話番号情報を受信する機能も有している。
【００１７】
着信検出部２２は、回路接続部２３からの着信信号を受けて着信を検出すると共に、当該着信信号をパルス信号に波形整形して制御部２１に出力する。
【００１８】
表示部２４は、液晶パネル等から構成される表示ユニットであり、制御部２１からの制御信号に応じて、電話帳データである電話番号、通話時間や、通話料金などのテキストデータ等の適宜の表示を行う。
【００１９】
操作部２５は、数字や文字の入力などを行うためのテンキー、発呼および通話の開始などを操作するための通話キー、通話の終了などを操作するための終話キー、電話帳の検索・登録を行うための電話帳キー、その他の各種モードを設定するための操作を行うためのモード設定キー等から構成される。
【００２０】
メモリ部２６は、例えばフラッシュメモリによって構成され、本発明の要部となる着信履歴のデータや、その他機能を実行するのに利用されるユーザ入力データが記憶されている。図４は、メモリ部２６に格納されているデータを示している。
図４において、１つのアドレスにつき相手先の氏名、電話番号、着信があった日時、用件メッセージが格納される。図４のアドレス１、２、５、６は、相手先の氏名、電話番号、着信があった日時が格納されているが、氏名が格納されている相手先は、着信時に回線から受信した電話番号に対応する氏名が電話帳に格納されている相手先であり、この氏名の情報は電話帳から読み込んだ情報である。尚、ＮＴＴ（日本電信電話株式会社）が提供しているネームディスプレイサービスに対応する機能を有する電話機であれば、回線から受信した氏名の情報を着信履歴に格納しても良い。又、アドレス３は、相手先の氏名が格納されていないが、これは、着信時に回線から受信した電話番号に対応する氏名が電話帳に格納されていない場合である。更に、アドレス４は、相手先の氏名も電話番号も格納されていない。これは、着信時に回線から相手先の電話番号を受信しなかった場合であり、例えば発呼側が電話番号の先頭に「１８４」を付加して発呼した場合や、公衆電話から発呼した場合である。尚、用件メッセージを送信してきた相手先には、図４の用件メッセージの欄に用件メッセージのデータが格納される。図４では、説明を簡潔にする為に用件メッセージが格納されている相手先については、用件メッセージの欄に「有」と記載している。
【００２１】
電源部２８は、ＡＣアダプタ２７から所定の直流電圧を受けて、各回路構成要素に電源を供給する。
【００２２】
送信部３０と受信部３１は、送受信アンテナ３３を介して子機３０との間に無線通信による通話リンクを確立させて、信号の送受信を行う。また、周波数シンセサイザー３２は、当該子機との無線通信のための信号発振を担い、制御部２１からの制御信号によって、送信部３０と受信部３１の送受信周波数を適宜切り換える。
【００２３】
受話器３４は、通話用のスピーカ（ＳＰ）とマイク（ＭＩＣ）とで構成される。スピーカ（ＳＰ）は、図示しない制御部２１内の音声信号処理部で生成された電気信号を増幅して音声として出力する。マイク（ＭＩＣ）は、音声を電気信号に増幅変換して制御部２１内の音声信号処理部に出力する。
【００２４】
フック検出部３５は、受話器３４のオンフック、オフフックを検出する。
【００２５】
次に、図３を参照しつつ、本発明の実施例にかかる子機３０の構成を説明する。コードレス電話装置の子機３０は、制御部４１、表示部４２、操作部４３、メモリ部４４、電源部４５、充電部４６、ＡＣアダプタ４７、送信部４８、受信部４９、周波数シンセサイザー５０、送受信アンテナ５１、レシーバ５２などを備えて構成されている。これらの構成は基本的な機能は親機と変わらず、親機２０と異なる構成のみ以下に説明する。
電源部４５は、充電式のバッテリーを内蔵し、子機３０の各回路構成要素に電源を供給する。充電部４６は、子機３０が充電台（図示せず）に載置されている間、ＡＣアダプタ４７から与えられる直流電圧により電源部４５のバッテリーの充電を行う。
【００２６】
送信部４８と受信部４９は、送受信アンテナ５１を介して親機２０との間に無線通信による通話リンクを確立させて、信号の送受信を行う。また、周波数シンセサイザー５０は、当該親機２０との無線通信のための信号発振を担い、制御部４１からの制御信号によって、送信部４８と受信部４９の送受信周波数を切り換える。
【００２７】
上述のような構成を有する本実施例の電話装置の動作内容を図５のフローチャートを参照しつつ以下詳細に説明する。尚、図５に示す動作を実行する前に、ユーザは、着信履歴を用いて相手先に発呼を行った際に発呼を行った相手先の着信履歴を自動的に消去するか否かの設定を行うものとする。この設定では、着信履歴を用いて相手先に発呼を行うと、その相手先の着信履歴全てを消去する設定や、その相手先の最新の履歴のみ消去する設定や、着信履歴を消去しない設定を行うことが可能である。又、この設定情報はメモリ部２６に格納される。
【００２８】
図５は着信があった際のフロー図である。図５のＳ０１ステップにおいて、制御部２１は、着信検出部２２から回線からの１６Ｈｚの着信があることを示す信号を受信すると、Ｓ０２ステップへ処理を進める。
【００２９】
Ｓ０２ステップでは、制御部２１は、スピーカから着信音の鳴動を開始する。尚、この時回線接続部２３が回線から発呼側の電話番号を受信すると、その電話番号をメモリ部２６に格納する。
【００３０】
Ｓ０３ステップでは、制御部２１は、着信音の鳴動回数又は回線からの１６Ｈｚの着信信号の着信回数をカウント開始する。
【００３１】
続くＳ０４ステップでは、制御部２１は、フック検出部３５から受話器がオフフックされたことを示す信号を検出すると、Ｓ０５ステップへ処理を進め、そうでなければＳ０７ステップへ処理を進める。
【００３２】
Ｓ０５ステップでは、制御部２１は、回線接続部２３を制御することにより回線を接続され、Ｓ０６ステップへ処理を進める。
【００３３】
Ｓ０６ステップでは、制御部２１は、通話処理を開始する。即ち、回線からの発呼側からの音声信号は受話器３４のスピーカから出力され、一方、受話器３４のマイクからの音声信号は回線へ出力される。尚、通話が終了する（通話相手が回線を切断するかフック検出部３５が受話器３４のオンフックを検出する）と、待機状態に戻り処理を終了する。
【００３４】
Ｓ０７ステップでは、制御部２１は、前記Ｓ０３ステップでカウントを開始した、着信音の鳴動回数又は回線からの１６Hzの着信信号の着信回数が予め定められた回数（例えば５回）となったと判定すると、Ｓ０８ステップへ処理を進め、そうでなければＳ１１ステップへ処理を進める。
【００３５】
Ｓ０８ステップでは、制御部２１は、回線接続部２３を制御することにより回線を接続し、Ｓ０９ステップへ処理を進める。
【００３６】
Ｓ０９ステップでは、制御部２１は、メモリ部２６に格納されている応答メッセージを回線へ出力した後に、回線から受信した用件メッセージを、前記Ｓ０１ステップで受信した電話番号と対でメモリ部２６に格納する。
【００３７】
Ｓ１０ステップでは、制御部２１は、回線接続部２３を制御することにより回線を切断し、待機状態に戻り処理を終了する。
【００３８】
Ｓ１１ステップでは、制御部２１は、着信検出部２２が着信信号の検出をしなくなったと判定すると、待機状態に戻り処理を終了し、一方、そうでなければＳ０４ステップに処理を戻す。
【００３９】
次に、発呼を行う際の動作について図６のフロー図に基づいて説明する。尚、予め以下の設定を行うものとする。その設定とは、発呼を行うと履歴を残すか否かの設定、そして、履歴を消去する場合に最新の履歴のみを消去する設定、そして、履歴を消去する場合に対応する相手先の全ての履歴を消去する設定、を行いこの設定を予めメモリ部２６に格納することができる。
【００４０】
Ｓ２０ステップにおいて、再生する用件メッセージの選択が行われる。具体的には、制御部２１は、操作部２５から着信履歴表示を指示する操作があると判定すると、メモリ部２６に格納されている着信履歴のリストを表示部２４に表示すると共にカーソルも表示する。続いて、操作部２５からの相手先選択操作に基づいてカーソルを移動表示し、選択操作があると、Ｓ２１ステップへ処理を進める。尚、Ｓ２０ステップにおいて、着信履歴から再生する用件メッセージを選択する構成としたが、用件メッセージの録音があると、表示部２４に「用件メッセージ１件あり」と表示させ、ユーザが所定のキー操作を行うことにより、録音された用件メッセージの再生を開始させる構成としても良い。又、用件メッセージの録音が複数件ある場合には、ユーザの所定の操作に基づいて録音された用件メッセージをサイクリックに切り替え再生するようにしても良い。
【００４１】
Ｓ２１ステップにおいて、制御部２１は、前記Ｓ２０ステップで選択された相手先に対応する用件メッセージをメモリ部２６から読み出し、受話器３４のスピーカから再生出力する。
【００４２】
続くＳ２２ステップにおいて、制御部２１は、操作部２５から発呼操作があると判定すると、Ｓ２４ステップへ処理を進め、そうでなければＳ２３ステップへ処理を進める。
【００４３】
Ｓ２３ステップにおいて、制御部２１は、操作部２５から中止操作があると判定すると、処理を終了し待機状態に戻る。一方、中止操作がなければＳ２２ステップへ処理を戻す。
【００４４】
Ｓ２４ステップにおいて、制御部２１は、Ｓ２１ステップで選択された相手先（Ｓ２１ステップで再生された用件メッセージに対応する相手先）へ発呼を行うように回線接続部２３を制御し、Ｓ２５ステップへ処理を進める。
【００４５】
尚、このとき、用件メッセージの再生中に発呼操作があれば再生中の用件メッセージに対応する相手先に対して発呼を行う構成としても良いし、用件メッセージの再生後所定時間以内（例えば１０秒）に発呼操作があれば再生した用件メッセージに対応する相手先に対して発呼を行う構成としても良いし、表示部２４に「用件メッセージ１件あり」と用件メッセージが存在することを表示している際中に発呼操作があれば録音されている用件メッセージに対応する相手先に発呼を行う構成としても良い。
【００４６】
又、Ｓ２２ステップにおける発呼操作とは、ユーザが１つのキーを押下するだけで発呼を行う構成としても良い。このような構成にすると、例えば用件メッセージの再生中にユーザが１つのキーを押下するだけで再生中の用件メッセージに対応する相手先に対して発呼を行うことが可能であり、簡単な操作で用件メッセージを送信してきた相手先に対して電話をかけることができる。
【００４７】
Ｓ２５ステップでは、制御部２１は、メモリ部２６から着信履歴を残す設定を読み込むと、Ｓ２６ステップへ処理を進め、着信履歴を残さない設定であると、Ｓ２７ステップへ処理を進める。
【００４８】
Ｓ２６ステップでは、制御部２１は、着信履歴の消去を禁止し（着信履歴の情報はそのままにし）、処理を終了する。
【００４９】
Ｓ２７ステップでは、制御部２１は、Ｓ２５ステップで読み込んだ設定が、最新の着信履歴のみ削除する設定であると判定すると、Ｓ２８ステップにおいて、Ｓ２４ステップで発呼した相手先の最新の着信履歴のみ削除し処理を終了する。一方、Ｓ２５ステップで読み込んだ設定が、全ての着信履歴を削除する情報であると判定すると、Ｓ２９ステップにおいて、Ｓ２４ステップで発呼した相手先の着信履歴を全て削除し処理を終了する。
【００５０】
このように、本実施例装置では、再生した（又は再生中の）用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、発呼した相手先の着信履歴の一部又は全てを自動的に消去するため、メモリの有効活用ができるだけでなく、ユーザが面倒な操作を行う必要がない。
【００５１】
又、本実施例装置では、着信履歴を全て削除するか一部を削除するか、又は削除しないかをユーザが設定可能であるため、ユーザの好みに応じて着信履歴を残すか残さないかを実行することが可能である。
【００５２】
又、本実施例装置では、着信履歴を自動的に削除する構成としたが、用件メッセージを削除する構成としても良い、例えば、再生した（又は再生中）の用件メッセージに対応する相手先に発呼を行うと、自動的に再生した（又は再生中）の用件メッセージを削除したり、発呼した相手先からの用件メッセージを全て削除したり、発呼した相手先からの用件メッセージの内最も新しい用件メッセージを削除する構成としても良い。
【００５３】
更に、本実施例装置では、発呼を行うと着信履歴や用件メッセージを自動的に削除する構成としたが、発呼を行い相手先が応答すると着信履歴や用件メッセージを自動的に削除する構成としても良い。この場合でも、着信履歴や用件メッセージの全てを削除するか最新の着信履歴や用件メッセージを削除するか等をユーザが設定可能とすると、更に便利である。
【００５４】
尚、本実施例ではコードレス電話装置について実施したが、留守番電話装置、電話機能付ファクシミリ装置、携帯電話装置、電子電話帳等、留守番電話機能を有するものであれば同様に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【００５５】
【図１】本発明を適用してなる実施例装置の全体図である。
【図２】本発明を適用してなる実施例装置の親機のブロック図である。
【図３】本発明を適用してなる実施例装置の子機のブロック図である。
【図４】本発明を適用してなる実施例装置のメモリ部２６の格納形態の図である。
【図５】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【図６】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【００５６】
１０・・・・コードレス電話システム
２０・・・・親機
２１・・・・制御部
２２・・・・着信検出部
２３・・・・回線接続部
２４・・・・表示部
２５・・・・操作部
２６・・・・メモリ部
２７・・・・メモリ
２７・・・・ＡＣアダプタ
２８・・・・電源部
２９・・・・録音・再生ユニット
３０・・・・送信部
３０ａ，３０ｂ 無線子機
３１・・・・受信部
３２・・・・周波数シンセサイザー
３３・・・・無線通信アンテナ
３４・・・・受話器
４１・・・・制御部
４２・・・・表示部
４３・・・・操作部
４４・・・・メモリ部
４５・・・・電源部
４６・・・・充電部
４７・・・・ＡＣアダプタ
４８・・・・送信部
４９・・・・受信部
５０・・・・周波数シンセサイザ
５１・・・・無線通信アンテナ
５２・・・・レシーバ
１００・・・電話帳
【特許請求の範囲】
【請求項１】
用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、
前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の用件メッセージを前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項２】
用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、
前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージを全て前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項３】
用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、
前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージのうち、最も新しく記憶した用件メッセージのみ前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項４】
着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項５】
着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴の内、最も新しい着信履歴のみ前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項６】
着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を全て前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項１】
用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、
前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の用件メッセージを前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項２】
用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、
前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージを全て前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項３】
用件メッセージと当該用件メッセージに対応する電話番号を記憶する用件メッセージ記憶手段と、当該用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている電話番号へ発呼を行う発呼手段と、
前記再生手段により、前記用件メッセージ記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する電話番号へ発呼を行うと、当該発呼した相手先に対応する用件メッセージのうち、最も新しく記憶した用件メッセージのみ前記用件メッセージ記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項４】
着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項５】
着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴の内、最も新しい着信履歴のみ前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項６】
着信の履歴と、当該履歴に対応する用件メッセージと、を記憶する着信履歴記憶手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生する再生手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている相手先へ発呼を行う発呼手段と、
前記着信履歴記憶手段に記憶されている用件メッセージを再生中又は再生後に、前記発呼手段により前記再生中又は再生後の用件メッセージに対応する相手先へ発呼を行うと、当該発呼した相手先の着信履歴を全て前記着信履歴記憶手段から自動的に消去する消去手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１０−１１４６３７（Ｐ２０１０−１１４６３７Ａ）
【公開日】平成２２年５月２０日（２０１０．５．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２８５２６６（Ｐ２００８−２８５２６６）
【出願日】平成２０年１１月６日（２００８．１１．６）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年５月２０日（２０１０．５．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１１月６日（２００８．１１．６）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
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