説明

静電容量タッチパネル取付構造、電子機器

【課題】タッチセンサを備える電子機器において、静電気がタッチパネルに貯留することが原因で誤作動を起こすことを防ぐこと。
【解決手段】パネルケース110の前面113における凹部114の下側近傍には、筺体2の舌状部2bの先端部を挿入可能な挿入孔118が形成されており、パネルケース110を筺体2に取り付けた際には舌状部2bの先端部がこの挿入孔118に挿入され、パネルケース110の一部が、挿入孔118に挿入された舌状部2bの先端部とタッチパネル140の下端部との間に配置された状態となる。このことにより、パネルケース110に静電気が印加されても、その静電気をタッチパネル140ではなく接地部材である舌状部2bに導電させることができる。したがって、静電気がタッチパネル140に貯留することが原因で当該通信カラオケ装置1が誤作動を起こすことを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチセンサを備える電子機器において、静電気がタッチパネルに貯留することが原因で誤作動を起こすことを防ぐ技術に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチセンサを備える電子機器では、タッチセンサーモジュールがその機能の特性上フロントパネルに近い場所に配置される。
一例を挙げると、特許文献1に記載された電子機器は、表示窓を有するケースに表示部材と回路基板とを有するモジュールと、モジュール上にタッチパネルを載置して収納し、表示部が開口した枠形状部とケースとモジュールとを電気的に接続するための接続片を備えたシールド体を設け、モジュールに加わる静電気やノイズを遮蔽する。さらに、この電子機器では、シールド体に、このシールド体とモジュールとを位置決めする位置決め部と、タッチパネルを押圧しモジュールとタッチパネルとを位置決めするための押圧片部とを設ける。このことにより、シールド体を介して、シールド体とモジュールとタッチパネルとの相互の位置決めを行うとともに、シールド体がモジュールとタッチパネルの縁部分を囲うことから、静電気やノイズを効果的に遮断するとされている。
【特許文献1】特開2005−222091号公報(第4〜6頁、図1,2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述の電子機器においては、シールド体がタッチパネルに接触しているため、例えばシールド体に静電気が印加された場合にその静電気がタッチパネルに導電されて貯留し、そのタッチパネルに貯留した静電気が原因で誤作動を起こすおそれがある。
【0004】
特に、静電容量スイッチは、静電容量によって動作するため、抵抗式などの他のタッチパネルより静電気の影響によって誤作動しやすいという問題があった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、タッチセンサを備える電子機器において、静電気がタッチパネルに貯留することが原因で誤作動を起こすことを防ぐことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る静電容量タッチパネル取付構造は、導電性を有する導電材料からなる開口部(2a:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)を有する筺体(2)内部に配置され、電子部品がその実装面に実装された基板(120)と、前記基板の実装面に実装され、前方の物体が所定の距離まで接近したときにオンオフが切り替わる静電容量スイッチを有する操作部材(130,140)と、絶縁材料からなり、少なくとも前記筺体の前記開口部の一部を覆うとともに前記静電容量スイッチの前方に位置するよう配置され、前記操作部材を支持するパネルケース(110)と、その一部が前記操作部材の端部の近傍に配置され、前記筺体を介して接地される接地部材(2b)と、を備える静電容量タッチパネル取付構造であって、前記パネルケースは、その一部が前記操作部材と前記接地部材との間に配置されるよう形成されていることを特徴とする。
【0006】
なお、上述の操作部材については、さらに、薄板状に形成した絶縁材料からなり、少なくとも前記筺体の前記開口部の一部を覆うとともに前記スイッチの前方に位置するよう配置され、利用者によるタッチ操作によってそのタッチ操作された箇所と前記スイッチの先端部との距離が変化するよう構成された操作部を有することが考えられる。なお、タッチ操作とは、一般的に、指先の指紋面で対象物を接触することを云う。
【0007】
このように構成された本発明の静電容量タッチパネル取付構造によれば、パネルケースの一部が操作部材と接地部材との間に配置されるので、パネルケースに静電気が印加されても、その静電気を操作部材ではなく接地部材に導電させることができる。したがって、静電気が操作部材に貯留することが原因で電子機器が誤作動を起こすことを防ぐことができる。
【0008】
この場合、上述の接地部材については、操作部材の下端近傍または上端近傍に配置されるよう構成されていることが考えられる(請求項2)。このことにより、例えば、静電容量タッチパネル取付構造が電子機器に搭載された場合に、接地部材が操作部材の右端近傍や左端近傍に配置される場合に比べて、筺体の内部における当該電子機器の構成のレイアウトの制約を少なくすることができる。
【0009】
また、上述の接地部材については、操作部材の外周部を覆うよう構成されていることが考えられる(請求項3)。このように構成すれば、パネルケースに印加された静電気を接地部材へより効果的に導電させることができる。但し、接地部材の先端部が操作部材の右端近傍や左端近傍に配置されることとなるため、例えば、静電容量タッチパネル取付構造が電子機器に搭載された場合に、筺体の内部における当該電子機器の構成のレイアウトの制約が大きくなる。
【0010】
また、上述の接地部材については、筺体と一体に構成されていることが考えられる(請求項4)。このように構成すれば、例えば、静電容量タッチパネル取付構造が電子機器に搭載された場合に、当該電子機器を構成する部品の点数を低減することができ、当該電子機器の製造時の組立工数および製造コストを低減することができる。
【0011】
なお、本発明については、上述の静電容量タッチパネル取付構造を備える電子楽器として構成してもよい(請求項5)。なお、上述の電子機器の具体例としては、カラオケ装置やオーディオ機器などが挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。
[第一実施形態]
図1は、本実施形態の電子機器としての通信カラオケ装置1の構成を示すブロック図である。
【0013】
[通信カラオケ装置1の構成の説明]
図1に示すように、通信カラオケ装置1は、筺体2、通信カラオケ装置1全体の制御を司るCPU14、及びこのCPU14に接続された以下の各部、すなわちカラオケ曲及びドラマや映画などのコンテンツの予約操作などを行うための操作パネル10、画像情報等を映像化するための映像処理部11、MPEG映像データの再生手段となるMPEGデコーダ12、カラオケ演奏用の楽曲データや映像データその他各種データを記憶しているハードディスク(HDD)13、システムプログラムや各種の設定に必要な設定データなどを記憶しておくメモリ15、LANインターフェース16、時刻管理をするRTC(Real Time Clock )17、MIDIデータ(楽曲データ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源部18、MIDI音源部18による再生音及び利用者(歌唱者)の歌声をミキシングする等して適宜音声処理を施す音声処理部19を備えている。
【0014】
[筺体2の構成の説明]
図2は、筺体2、操作パネル10のパネルケース110、タッチパネル140および化粧パネル150の各部構成を示す概略説明図である。また、図3(a)は操作パネル10のパネルケース110、タッチパネル140および化粧パネル150の各部構成を示す概略説明図であり、図3(b)は筺体2、操作パネル10の基板120、パネルケース110、タッチパネル140および化粧パネル150の各部構成を示す概略説明図であり、図4は図3(b)のB部の拡大図である。
【0015】
なお、以降、この通信カラオケ装置1において、図2に示すように、筺体2に対して操作パネル10が配置される側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。また、通信カラオケ装置1において、パネルケース110の挿入孔118に対して凹部114が配置される側を「上側」とし、その反対側を「下側」とする。また、通信カラオケ装置1において、パネルケース110の中央に位置するスイッチ用凹部115に対して凹部114が配置される側を「右側」とし、その反対側を「左側」とする。
【0016】
図2に示すように、筺体2は、箱形状に形成された導電性を有する金属材料で構成されるとともに、その内部にCPU14およびこのCPU14に接続された各種構成を収容可能に構成されている。また、筺体2は、その前面に略方形の開口部2aを有しており、開口部2aには操作パネル10が取り付けられている。
【0017】
さらに、筺体2における開口部2aの周縁部の下端からは4つの舌状部2bが延出している。これら舌状部2bは、その先端部が筺体2の開口部2aに取り付けられた操作パネル10のタッチパネル140の下端近傍に配置される。このことにより、舌状部2bは、筺体2の一部として構成されており、筺体2を介して接地されることとなる。したがって、舌状部2bは、タッチパネル140に貯留した静電気を逃がす機能を有する。
【0018】
なお、舌状部2bは接地部材に該当する。
[操作パネル10の構成の説明]
図2に示すように、操作パネル10は、パネルケース110と、基板120(図2では図示省略、図3(b)および図3(c)参照)と、静電容量スイッチ130と、タッチパネル140と、化粧パネル150と、を備えている。
【0019】
[操作パネル10のパネルケース110の構成の説明]
このうちパネルケース110は、その一部が開口する箱形状に形成された樹脂などの絶縁材料で構成されるとともに、その内部に基板120を収容可能に構成されている(図3(b)参照)。また、パネルケース110は、その開口部111の周縁部112を筺体2の開口部2aの周縁部に取り付けることで、筺体2の開口部2aを塞ぐことが可能に構成されている。
【0020】
また、パネルケース110の前面113には、右側から順にタッチパネル用凹部114、スイッチ用凹部116およびタッチパネル用凹部117が左右方向に並べて形成されている。このうちタッチパネル用凹部114は、その開口部114aが略方形に形成されるとともにその底部114bが平面状に形成され、その内部に板状のタッチパネル140を収納可能である。また、タッチパネル用凹部114の内部の右端には、タッチパネル140の舌状体141を挿入可能な挿入孔114cが形成されている。この挿入孔114cにタッチパネル140の舌状体141を挿入することにより、パネルケース110に対するタッチパネル140の位置決めを可能とするとともに、パネルケース110のタッチパネル用凹部114の内部にタッチパネル140を収納可能とし、タッチパネル140を前後方向に移動させることを可能とする。さらに、タッチパネル用凹部114の内部には、5つのスイッチ用凹部115が形成されている。このスイッチ用凹部115は、その開口部115aが略円形であるすり鉢状に形成されるとともに、その底部115bには、基板120に取り付けられた静電容量スイッチ130の先端部130aを挿入可能な挿入孔115cが形成されている。
【0021】
また、スイッチ用凹部116は、その開口部116aが略円形であるすり鉢状に形成されるとともに、その底部116bには、基板120に取り付けられた3つのLED131の先端部131aを挿入可能な挿入孔116cが形成されている。
【0022】
なお、タッチパネル用凹部117については、上述のタッチパネル用凹部114と同様の構成を有しているので、ここではその詳細な説明は省略する。
また、パネルケース110の前面113におけるタッチパネル用凹部114の下側近傍には、筺体2の2つの舌状部2bの先端部を挿入可能な2つの挿入孔118が形成されており、パネルケース110を筺体2に取り付けた際には2つの舌状部2bの先端部それぞれがこれら挿入孔118にそれぞれ挿入される。この際、パネルケース110の一部が、挿入孔118に挿入された舌状部2bの先端部とタッチパネル140の下端部との間に配置された状態となる。
【0023】
また、パネルケース110の前面113におけるタッチパネル用凹部117の下側近傍にも、上述の挿入孔118と同様の挿入孔119が形成されている。
[操作パネル10の基板120およびLED130の構成の説明]
基板120には、LED130やLED131、コンデンサ、抵抗器などの電子部品がその実装面に実装されている。そして、基板120は、実装面に実装されたLED130の先端部130aがパネルケース110のタッチパネル用凹部114の挿入孔115cなどに挿入されるとともに、実装面に実装されたLED131の先端部131aがパネルケース110のスイッチ用凹部116の挿入孔116cに挿入された状態で、パネルケース110の内部に収納されている。このことにより、LED130の前方にパネルケース110およびタッチパネル140が配置された状態となる。
【0024】
LED130は、CPU14からの指令に応じて可視光を前方に照射する機能を有する。なお、LED131についても同様に、CPU14からの指令に応じて可視光を前方の化粧パネル150の中央部に照射する機能を有する。
【0025】
[操作パネル10のタッチパネル140の構成の説明]
次に、タッチパネル140について説明する。なお、ここでは、右側に配置されるタッチパネル140について説明し、左側に配置されるタッチパネル140については、右側に配置されるタッチパネル140と同様の構成を有するのでその詳細な説明は省略する。
【0026】
タッチパネル140は、略方形の薄板状に形成した透過性および絶縁性を有する樹脂材料から構成されており、その右端からは、タッチパネル用凹部114の内部の右端に形成された挿入孔114cに挿入可能な舌状体141が延出している。このタッチパネル140は、タッチパネル用凹部114の挿入孔114cに舌状体141を挿入することで、上述のように、パネルケース110に対する位置決めが可能となり、パネルケース110のタッチパネル用凹部114の内部に収納可能となり、前後方向に移動可能となる。
【0027】
また、舌状体141は、その一方が静電容量スイッチ142に接続する電線を内蔵するフレキシブル基板を内蔵している。そして、舌状体141は、自らがパネルケース110の挿入孔114cに挿入されることでタッチパネル140がパネルケース110に取り付けられた際に、静電容量スイッチ142を基板120に電気的に接続する機能を有する。
【0028】
また、タッチパネル140には、5つの静電容量スイッチ142が形成されている。これら5つの静電容量スイッチ142は、当該タッチパネル140が、パネルケース110のタッチパネル用凹部114に収納された際に、タッチパネル用凹部114の5つのスイッチ用凹部115それぞれ対応するように配置されている。この静電容量スイッチ142は、前方の化粧パネル150に対する利用者のタッチ操作によってオンオフが切り替わり、そのことを示す信号をCPU14に出力する機能を有する。
【0029】
さらに、タッチパネル140は、パネルケース110の表面に当接し、且つ基板120に実装されたLED130の前方にその先端部130aから所定間隔を離れるように配置されている。
【0030】
なお、静電容量スイッチ142は操作部に該当する。
[操作パネル10の化粧パネル150の構成の説明]
化粧パネル150は、略方形の薄板状に形成した透過性を有する樹脂材料から構成されており、パネルケース110の前面113に取り付け可能に構成されている(図3(a)および図3(b)参照)。このことにより、化粧パネル150は、LED130から照射された可視光を透過させて、静電容量スイッチ142の位置を利用者に知らせることができる(図4参照)。また、化粧パネル150は、利用者によるタッチ操作をタッチパネル140の静電容量スイッチ142に伝える。
【0031】
[通信カラオケ装置1のその他の構成について]
なお、本実施形態の通信カラオケ装置1のその他の構成については、公知技術に従っているので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0032】
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の通信カラオケ装置1によれば、パネルケース110の前面113におけるタッチパネル用凹部114の下側近傍には、筺体2の舌状部2bの先端部を挿入可能な挿入孔118が形成されており、パネルケース110を筺体2に取り付けた際には舌状部2bの先端部がこの挿入孔118に挿入され、パネルケース110の一部が、挿入孔118に挿入された舌状部2bの先端部とタッチパネル140の下端部との間に配置された状態となる。このことにより、パネルケース110に静電気が印加されても、その静電気をタッチパネル140ではなく接地部材である舌状部2bに導電させることができる。したがって、静電気がタッチパネル140に貯留することが原因で当該通信カラオケ装置1が誤作動を起こすことを防ぐことができる。
【0033】
(2)また、第一実施形態の通信カラオケ装置1によれば、筺体2における開口部2aの周縁部の下端から舌状部2bが延出するよう構成されており、この舌状部2bの先端部が筺体2の開口部2aに取り付けられた操作パネル10のタッチパネル140の下端近傍に配置される。このことにより、当該通信カラオケ装置1を構成する部品の点数を低減することができ、当該通信カラオケ装置1の製造時の組立工数および製造コストを低減することができる。
【0034】
(3)また、第一実施形態の通信カラオケ装置1によれば、舌状部2bの先端部が筺体2の開口部2aに取り付けられた操作パネル10のタッチパネル140の下端近傍に配置されている。このことにより、舌状部2bの先端部がタッチパネル140の右端近傍や左端近傍に配置される場合に比べて、筺体2の内部における当該通信カラオケ装置1の構成のレイアウトの制約を少なくすることができる。
【0035】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
【0036】
(1)上記実施形態では、本発明を通信カラオケ装置1に適用した例を挙げたが、これには限られず、オーディオ装置などの電子機器に本発明を適用することも可能である。
(2)上記実施形態では、筺体2における開口部2aの周縁部の下端から舌状部2bが延出するよう構成されているが、これには限られず、舌状部2bを、筺体2とは別体に構成し、舌状部2bの一端が筺体2における底部の内面側に図示しないビスなどで取り付けられるようにしてよい。
【0037】
(3)上記実施形態では、上述のように舌状部2bの一端が筺体2における底部の内面側に図示しないビスなどで取り付けられているが、これには限られず、舌状部2bを接地することが可能であれば、舌状部2bの一端を筺体2以外の構成に取り付けてもよい。
【0038】
(4)上記実施形態では、舌状部2bの先端部が筺体2の開口部2aに取り付けられた操作パネル10のタッチパネル140の下端近傍に配置されているが、これには限られず、舌状部2bの先端部を、操作パネル10のタッチパネル140の上端近傍に配置するようにしてもよい。このようにしても、舌状部2bの先端部がタッチパネル140の右端近傍や左端近傍に配置される場合に比べて、筺体2の内部における当該通信カラオケ装置1の構成のレイアウトの制約を少なくすることができる。
【0039】
(5)また、筺体2の内部における当該通信カラオケ装置1の構成のレイアウトの制約が大きくなるが、舌状部2bの先端部を、操作パネル10のタッチパネル140の右端近傍や左端近傍に配置するようにしてもよい。
【0040】
(6)また、舌状部2bの先端部が操作パネル10のタッチパネル140の外周部を覆うよう構成してもよい。このようにすれば、パネルケース110に印加された静電気を舌状部2bへより効果的に導電させることができる。但し、舌状部2bの先端部を、操作パネル10のタッチパネル140の右端近傍や左端近傍に配置することとなるため、筺体2の内部における当該通信カラオケ装置1の構成のレイアウトの制約が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】通信カラオケ装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】筺体、パネルケース、タッチパネルおよび化粧パネルの各部構成を示す概略説明図である。
【図3】(a)はパネルケース、タッチパネルおよび化粧パネルの各部構成を示す概略説明図であり、(b)は筺体、基板、パネルケース、タッチパネルおよび化粧パネルの各部構成を示す概略説明図であり、(c)はB部の拡大図である。
【符号の説明】
【0042】
1…通信カラオケ装置、2…筺体、2a…筺体の開口部、2b…舌状部、10…操作パネル、11…映像処理部、12…MPEGEデコーダ、13…ハードディスク、14…CPU、15…メモリ、16…LANインターフェース、17…RTC、18…MIDI音源部、19…音声処理部、20…アンプ、22…スピーカ、23…マイクロフォン、24…モニタ、110…パネルケース、111…パネルケースの開口部、112…パネルケースの開口部の周縁部、113…パネルケースの前面、114,117…タッチパネル用凹部、115,116…スイッチ用凹部、114a,115a,116a…凹部の開口部、114b,115b,116b…凹部の底部、114c,115c,116c,118,119…挿入孔、120…基板、130,131…LED、130a,131a…LEDの先端部、140…タッチパネル、141…舌状体、142…静電容量スイッチ、150…化粧パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性を有する導電材料からなる開口部を有する筺体内部に配置され、電子部品がその実装面に実装された基板と、
前記基板の実装面に実装され、前方の物体が所定の距離まで接近したときにオンオフが切り替わる静電容量スイッチを有する操作部材と、
絶縁材料からなり、少なくとも前記筺体の前記開口部の一部を覆うとともに前記静電容量スイッチの前方に位置するよう配置され、前記操作部材を支持するパネルケースと、
その一部が前記操作部材の端部の近傍に配置され、前記筺体を介して接地される接地部材と、
を備える静電容量タッチパネル取付構造であって、
前記パネルケースは、その一部が前記操作部材と前記接地部材との間に配置されるよう形成されていること
を特徴とする静電容量タッチパネル取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載の静電容量タッチパネル取付構造において、
前記接地部材は、前記操作部材の下端近傍または上端近傍に配置されるよう構成されていることを特徴とする静電容量タッチパネル取付構造。
【請求項3】
請求項1に記載の静電容量タッチパネル取付構造において、
前記接地部材は、前記操作部材の外周部を覆うよう構成されていることを特徴とする静電容量タッチパネル取付構造。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかに記載の静電容量タッチパネル取付構造において、
前記接地部材は、前記筺体と一体に構成されていることを特徴とする静電容量タッチパネル取付構造。
【請求項5】
導電性を有する導電材料からなる開口部を有する筺体と、
請求項1〜4の何れかに記載の静電容量タッチパネル取付構造を備えたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−47357(P2008−47357A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−220192(P2006−220192)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】