説明

非円形断面型コンテナの搬送装置

【課題】空間占拠を格段に減らし、コンテナの搬送精度を上げる。
【解決手段】この装置は、2つの搬入コンベヤと、2つの別個の搬送流れを再統合する再統合スターホイール5と、再統合スターホイール5と共働する補助スターホイール6と、再統合スターホイール5に装着され、コンテナが再統合スターホイール5に転送される前に、コンテナがピットに対して正確な方向決めがなされている状態にするために、補助スタホイール6の対応ピットに収納されているコンテナに作用する第一の連結手段50と、補助スターホイール6に装着され、再統合スタホイール5が回転している間、コンテナをピットに対して正確な方向決めが維持されるように、再統合スタホイール5の対応ピットに収納されているコンテナに作用する第二の連結手段とからなる。第一、第二の連結手段50,60は、コンテナ2が統合エリアに到達した時点で作動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、非円形断面型コンテナの搬送装置に係り、詳しくは、非円形断面を有するボトル容器等のコンテナを搬送する非円形断面型コンテナの搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特に、この発明は、実質的に方形断面を有する瓶(ボトル)用に動作する瓶詰めラインに関して特許申請しようとするものである。
【0003】
この装置に関しての特許申請は、ラベリングマシンの搬入部について行うものであるが、特定的であるが排他的なものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マルチライン型コンベヤ、つまり、複数のコンテナ用搬入ラインを使用しているコンベヤの場合、及び、コンテナへの処理動作が必要な機械(例えば、ラベリングマシン)において、最終的に、どんな場合にも複数のコンテナの流れを単一のコンテナの流れにとしなければならない場合には、この複数の流れを単一の流れに縮小する必要があるので、プラント内にかなりのスペースが要求されることになる。
【0005】
したがって、これらのコンテナの流れを、より小さいスペース内で統合できることが、解決策として望ましい。
【0006】
従来技術における、さらなる問題は、断面が円形でない、例えば、断面が方形であるコンテナ上で処理動作をせねばならない時に(この場合、搬送中のコンテナの方向決めと位置決めが最も重要であるが、とりわけ、ラベリング段階では、これらが最も重要である)、コンテナの方向決めが不完全であれば、この結果として、ラベリングにおける位置決めミスが発生してしまうということである。
【0007】
相互に作用し合う星型コンベヤと逆回転デバイスが、コンテナの複数流れを単一流れに統合するために使用される場合には、カウンターガイドの形状が問題となり、このカウンターガイドが星型コンベヤのほうに伸びすぎると他のコンテナ流れを妨害するという問題がある。
【0008】
このように、コンテナは部分的にしか誘導されなくなるが、方形断面を有するコンテナの場合には、正確な方向決めがなされることが良質のラベリングには重要であり、コンテナの部分的な誘導ということは受け入れられない。事実、コンテナが回転形状を有する場合には、方向決めということは重要でないが、コンテナが方形形状を有する場合には、ラベリングマシンへの搬入口においての正確な方向決めが確保されることが不可欠である。
【0009】
このような問題は、不正確な方向決めが発生することが明白である高速搬送の場合には、特に重要である。
【0010】
特許文献WO2006/097796)には、充填プラントにおいて瓶(ボトル)の搬入を最適化するシステムが開示されており、このシステムは、ダブルピッチ型の排出ホイールが装着された2つの同期合流方式ブローイングマシンの同時連結が可能となるように、同期充填機と同じピッチの周辺小孔を有する同期型星型コンベヤで構成されている。
【0011】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、空間占拠を著しく減少させることができる、非円形断面を有するコンテナを搬送するための非円形断面型コンテナの搬送装置を提供することを第1の目的としている。
また、コンテナの搬送精度が高く、特にラベリング段階でのコンテナの完全な方向決めを可能とする、非円形断面を有するコンテナを搬送するための非円形断面型コンテナの搬送装置を提供することことを第2の目的としている。こうすることで、非円形断面を有するコンテナを搬送する装置により完全に達成される。その特徴は、下記記載のクレームにより示される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、この発明の構成は、少なくとも2つの別個の搬送流れを装置(1)に到達させる、少なくとも2つの搬入コンベヤ(3a、3b)と、前記2つの別個のコンベヤ流れを統合する少なくとも1つの再統合スターホイール(5)と、前記再統合スターホイール(5)と共働する補助スターホイール(6)とからなり、搬入コンベヤ(3a、3b)からのコンテナ(2)を受け取り、単一の搬出搬送流れに載せる複数のスターホイール(4a、4b、5、6)と、統合エリアが前記再統合スターホイール(5)と前記補助スターホイール(6)との間に配置され、コンテナが、複数の流れが単一の流れに統合される上記統合エリアに到達したときに、コンテナの流れの方向決めを行う誘導手段とを備えてなる非円形断面を有するコンテナ(2)を搬送する装置(1)に係り、前記誘導手段が、前記再統合スターホイール(5)に装着され、コンテナが前記再統合スターホイール(5)に転送される前に、コンテナを前記ピットに対しての正確な方向決めを維持するために、前記補助スターホイールの対応ピットに収容されているコンテナに作用する第一の連結手段(50)と、前記補助スターホイール(6)に装着され、前記再統合スターホイール(5)が回転している間、コンテナの前記ピットに対する正確な方向決めを維持するために前記再統合スターホイール(5)の対応ピットに収容されているコンテナに作用する第二の連結手段(60)とからなり、前記第一、第二の連結手段(50,60)は、前記コンテナ(2)が前記統合エリアに到達した時点で作動することを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
この発明の構成によれば、空間占拠を格段に減らすことができる上、コンテナの搬送精度を上げることができ、特に、ラベリング段階では、完全な方向決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
上記した特徴と利点は、この発明の好ましい実施態様の記載を添付図面と共に検討すれば、よりたやすく明白になる。なお、この発明は、次節で詳述する実施態様に限定されるものではないことは勿論である。
【図1】この発明の、非円形断面を有するコンテナの搬送装置の略平面図である。
【図2】図1の装置の構造平面図である。
【図3】図1及び図2の装置の構造要素の平面図である。
【図4】図3の構造要素の斜視図である。
【図5】図2乃至4の装置の誘導要素の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態である非円形断面型コンテナの搬送装置について説明する。
図1において、符号1は、非円形断面を有するコンテナ2を搬送する装置を全体的に示したものである。図面に示したコンテナ2は、例えば瓶である。
【0016】
この装置1は、第一スターホイール4aを介して、コンテナを後続再統合スターホイール5に供給する第一搬入コンベヤ3aと、第二スターホイール4bを介して、コンテナを補助スターホイール6に供給する第二搬入コンベヤ3bを備えている。図面に示した搬入コンベヤ3aと3bは直線形である。
【0017】
特定の場合には、この再統合スターホイール5が、第一、第二搬入コンベヤ3a、3bからの2つの個別の搬送流れが統合される搬出コンベヤを構成し、この補助スターホイール6が再統合スターホイール5と共働する中間コンベヤを構成する。
【0018】
図1と図2に示した装置1は、コンテナ本体上で動作し、ネジ8により固定されている固定カウンターガイド7からなる。このネジ8により、スターホイール4a、4b、再統合スターホイール5、及び、補助スターホイール6と相互作用するコンテナの形状に従って、この固定カウンターガイド7が調整されることなる。
【0019】
この実施形態の構成によれば、この再統合スターホイール5と補助スターホイール6は、両方ともコンテナのピットの対番号を有している。
【0020】
さらに、搬入スターホイール4a、4bは、それぞれピット番号nを有し、再統合スターホイール5は、ピット番号2nを有して、2つの搬入流れを受けて統合する。補助スターホイール6もピット番号2nを有しているが、それらピットのうちの半分だけが、搬入スターホイール4bからのコンテナを受け取ることなる。
【0021】
複数のコンテナ流れが単一の流れに統合される場所(以下、統合エリア)は、補助スターホイール6と再統合スターホイール5との合流点となる。
【0022】
この実施形態によれば、この装置1は、コンテナが統合エリアに到達した時にコンテナ2の流れ方向を指定する誘導手段を備えている。
【0023】
この誘導手段は、図2に示すように、再統合スターホイール5に装着され、補助スターホイール6のそれぞれの対応ピット内に収容されているコンテナに作用する第一連結手段50を備えており、その目的は、コンテナが再統合スターホイール5に転送される前に、コンテナがピットに対して正確に向いている状態にしておくことである。
【0024】
上記誘導手段は、さらに、補助スターホイール6に装着され、再統合スターホイール5のそれぞれの対応ピットに収容されているコンテナに作用する第二連結手段60を備えている。この手段を備える目的は、再統合スターホイール5が回転している間、コンテナがピットに対して正確に向いている状態にしておくことである。
【0025】
特に、第一、第二の連結手段50,60は、コンテナが統合エリアに到着した時点で作動することになる。
【0026】
好ましい実施形態によれば、図4に示すように、上記再統合スターホイールは、多層構造であり、コンテナの上部を収容できる形状に形成された、複数のピット51aを有する上部層を備えている。この再統合スターホイール5は、さらに、上記上部層と一体構造になっており、コンテナの下部を収容できる形状をした下部層52を備えている。
【0027】
特に、図4に示すように、第一連結手段50は、上部層51と下部層52の本体に実装されている。この補助スターホイール6も、多層構造に形成され、複数のピットを有し、コンテナの上部に収容できる形状になっている上部層と、上記上部層と一体的に形成されて、複数ピットを有し、コンテナの下部を収容できる形状になっている下部層とを備えていることが好ましい。第二連結手段60は、上部層と下部層の本体に実装されている。
【0028】
多層組立部を備えた補助スターホイールは、ここでは図示されてない。その理由は、図4で示した再統合スターホイール5と実質的に同一だからである。
【0029】
図示されてない別の実施形態では、多層組立部を備えた補助スターホイール6だけを設置できる可能性が示唆されている。
【0030】
図4に示す実施形態では、再統合スターホイール5、及び/又は、補助スターホイール6は、上部層の頂部に位置決めされて、スターホイールの全体寸法を越えて突出しているディスク95を有している。このディスク95を備えている理由は、輸送中でのコンテナの安定性を確保しながら、コンテナのネック(頚部)を誘導することである。さらに正確に言えば、このディスク95の高さは、それぞれのピットに挿入されたコンテナの高さと実質的に同じである。
【0031】
この第一連結手段50は、図3に示すように、再統合スターホイール5上において、1つおきのそれぞれのピットごとに配置された第一の複数の回転ブレード55を備えている。より正確に言えば、この回転ブレード55の数は、ピットの数の半分であり、この回転ブレード55のそれぞれは、コンテナの抜き取り位置とコンテナの後退位置との間で移動可能なように設置されている。ここで抜き取り位置というのは、例えば、図2で示したブレード551、552の位置である。この位置では、回転ブレード55は、補助スターホイールのピットに収容された対応コンテナに作用する。こうすることで、コンテナをそれぞれのピット位置にそのまま留めておくことができる。さらに、ここで、後退位置というのは、例えば、図2で示したブレード553の位置である。ここでは、補助スターホイール6から再統合スターホイール5にそれまでにすでに搬送されているコンテナが存在するので、同じブレードがピットには連結されてない状態である。
【0032】
図3に示される好ましい実施形態によれば、各回転ブレード55は、再統合スターホイール5上で回動可能な状態に実装された接続部55aと、補助スターホイール6上で作動する作動部55cと、接続部55aと作動部55cとの間に位置する中間部55bとからなる。特に、各回転ブレード55は、コンテナ抜き取り位置と後退位置との間を往復運動する。この抜き取り位置では、作動部55が補助スターホイール6のピット方向に突出しており、コンテナをそのピット内にそのまま留められた状態になっている。後退位置では、補助スターホイール6から再統合スターホイール5にそれまでにすでに搬送されているコンテナが存在するので、作動部55cがピットには連結されてない状態にある。
【0033】
この装置1は、再統合スターホイール5の回転ブレード55の往復運動を活発化させる手段を備えている。
【0034】
図2,3で示される好ましい実施形態によれば、再統合スターホイール5の回転ブレード55の往復運動を活発化させる上記手段は、複数の弾性軸方向要素56、好ましくは、2つのストローク端58,59の間にブロックされて、それぞれのバー57に巻き回されたバネ56aを備える。特に、第一のストローク端59は、回動できるような状態で、再統合スターホイール5に固定されており、一方、第二のストローク端58は、バー57と一体形成されており、対応ブレード55の中間部55に接続されている。第一の回動ストローク端59は、バー59の一端に配置されている調整止め金159のストローカとして作動し、その目的は、ブレードの全体の抜き取り動作を調整することである。
【0035】
図5に示される択一又は平行動作の実施形態によれば、この再統合ホイール5の回転ブレードの往復運動を活発化させる手段は、複数のねじれ弾性要素で構成可能であり、各要素は再統合スターホイール5に固定され、回動可能の状態にある、対応ブレード55の接続部55aに連結されるようになっている。
【0036】
この実施形態によれば、図2に示すように、第二連結手段60は、補助スターホイール6上で1つおきのそれぞれのピットに配置された第二の複数回転ブレード65を備える。ここで、回転ブレードの数は、ピット数の半分である。特に、各回転ブレード65は、コンテナ抜き取り位置とコンテナ後退位置(この位置では部分的にだけではあるが)との間で移動が可能であり、この抜き取り位置では、再統合スターホイール5(例えば、図2で示したブレード651の位置)のピットに収容されているコンテナにブレードが作用する。この後退位置(例えば、図2で示したブレード652の位置)では、再統合スターホイール5の回転により、それまでにすでに補助スターホイール6に到達しているコンテナが存在するので、同じブレードがピットには部分的に連結されていない状態にある。
【0037】
この実施形態によれば、図2に示すように、各回転ブレード65は、再統合スターホイール5に回動可能な状態に実装された接続部65a、補助スターホイール6上で作動する作動部65c、接続部65aと作動部65cとの間に位置する中間部65bで構成されている。各回転ブレード65は、抜き取り位置と少なくとも部分的な後退位置との間で往復運動をする。この抜き取り位置では、ブレードは再統合スターホイール5のピットに収容されている対応コンテナに作用し、その目的は、コンテナをピット内に留めたままにしておくことである。この後退位置では、再統合スターホイール5の回転のために、それまでにすでに補助スターホイール6に到達しているコンテナが存在するので、同じブレードがピットには部分的には連結されていない状態にある。
【0038】
この装置1は、さらに、補助スターホイール6の回転ブレード65の往復運動を活性化する手段を備える。
【0039】
図2に示す好ましい実施形態によれば、補助スターホイール6の回転ブレード65の往復運動を活発化させる上記手段は、複数の弾性軸方向要素66、好ましくは、2つのストローク端の68,69間にブロックされて、それぞれのバー67に巻き回されたバネ66aからなる。特に、第一のストローク端69は、回動できるような状態で、補助スターホイール5に固定されており、一方、第二のストローク端68は、各バー67と一体形成されており、対応ブレード65の中間部65bに接続されている。第一の回動ストローク端69は、バー67の一端に配置されている調整止め金169のストローカとして作動し、この目的は、ブレードの全体の抜き取り動作を調整することである。このような構成は、実質的に、上記で記載した再統合スターホイール5の構成と同じである。
【0040】
択一又は平行動作の実施形態によれば、図5に示すように、補助ホイール6の回転ブレード65の往復運動を活発化させる手段は、複数のねじれ弾性要素96で構成可能であり、各要素は補助ホイール6に固定され、回動可能の状態にある、対応ブレード65の接続部65aに連結されるようにする。この実施形態の構成によれば、第一、第二の複数ブレード55、65は、プラスチック材料で作製されるのが好ましい。
【0041】
図2に示すように、第二の固定カウンターガイド97は統合エリアの後方の再統合スターホイール5の近くに配置されており、その目的は、上記の再統合スターホイール5の対応ピット内にコンテナを留めておくためである。
【0042】
補助スターホイール6は、ピット番号2nを有しているが、第二の連結手段の存在のために、そのピットの半分だけが搬入スターホイール4bからのコンテナを受け取ることになる。このことは、再統合スターホイールのコンテナを正確にピット位置に向けさせ、コンテナをピット内に確実にブロックさせるために必要なことである。半分しか受け取らない理由は、搬入スターホイール4bの数は、ピットの半分であるためである。
【0043】
装置の機能は、以下のとおりである。
補助スターホイール6のコンテナが統合エリアに到達し、固定カウンターガイド7から離れると、再統合スターホイール7のブレード55(例えば、ブレード552)がコンテナに作用して、補助スターホイール6の対応ピットの壁部に向かってコンテナを押し当て、この結果、コンテナの方向決めが可能となり、コンテナがブロックされた状態に保たれることになる。
【0044】
補助スターホイール6と再統合スターホイール5の両方が回転するので、コンテナは再統合スターホイール5の対応ピットの中に向けて挿入され始め、同時にブレード55を押して、コンテナが後退姿勢に入るようにさせる(例えば、図2のブレード553)。
【0045】
この後、再統合スターホイール5は、回転を続けて、コンテナが第二の固定カウンターガイド97との相互作用に入るようにする。
【0046】
すでに再統合スターホイール5上にあるコンテナと、補助スターホイール6のブレード5との間の相互作用に関して、コンテナが固定カウンターガイド7(例えば、図2でのブレード651)を離れると、ブレードはコンテナの連結を開始する。特に、補助スターホイール6のブレード65が、前記再統合スターホイール5のコンテナに作用した時に、それらのコンテナが抜き取とられる姿勢に入ることになる。
【0047】
この後、スターホイールの回転のために、ブレードが作用しているコンテナは補助スターホイール6に近づき、そのことで、ブレードが少なくとも部分的に後退位置に入るようにする(例えば、図2でのブレード652)。このようにして、コンテナの方向決めが正確なものとなり、再統合スターホイール5内にブロックされることなる。
【0048】
この発明の実施形態によれば、上記のような装置を採用することで、空間占拠を格段に減らすことができる。
【0049】
加えて、上記構成によれば、コンテナの搬送精度を上げることができ、特に、ラベリング段階では、完全な方向決めを行うことができる。
【0050】
また、コンテナの複数ライン搬入では、再統合スターホイール5と補助スターホイール6が共働することで、複数のコンベヤラインの流れを単一流れに変える際に要求される容量の削減を図ることができる。
【0051】
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
1 コンテナ搬送装置
2 コンテナ(瓶)
3a 第一搬入コンベヤ
3b 第二搬入コンベヤ
4a 第一スターホイール
4b 第二スターホイール
5 再統合スターホイール
6 補助スターホイール
7 固定カウンターガイド
8 ネジ
50 第一連結手段
51 上部層
51a、52a ピット
52 下部層
55、95 ディスク
55a、65a 接続部
55b、65b 中間部
55c、65c 作動部
56 弾性軸方向要素
56a、66a バネ
57、67 バー
58、59、68、69 ストローク端
60 第二連結部
65 回転ブレード
66 弾性軸方向要素
96 ねじれ弾性要素
97 第二固定カウンターガイド
551、552、553、651、652 ブレード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの別個の搬送流れを装置(1)に到達させる、少なくとも2つの搬入コンベヤ(3a、3b)と、
前記2つの別個のコンベヤ流れを統合する少なくとも1つの再統合スターホイール(5)と、前記再統合スターホイール(5)と共働する補助スターホイール(6)とからなり、搬入コンベヤ(3a、3b)からのコンテナ(2)を受け取り、単一の搬出搬送流れに載せる複数のスターホイール(4a、4b、5、6)と、
統合エリアが前記再統合スターホイール(5)と前記補助スターホイール(6)との間に配置され、コンテナが、複数の流れが単一の流れに統合される上記統合エリアに到達したときに、コンテナの流れの方向決めを行う誘導手段とを備えてなる非円形断面を有するコンテナ(2)を搬送する装置(1)であって、
前記誘導手段が、前記再統合スターホイール(5)に装着され、コンテナが前記再統合スターホイール(5)に転送される前に、コンテナを前記ピットに対しての正確な方向決めを維持するために、前記補助スターホイールの対応ピットに収容されているコンテナに作用する第一の連結手段(50)と、
前記補助スターホイール(6)に装着され、前記再統合スターホイール(5)が回転している間、コンテナの前記ピットに対する正確な方向決めを維持するために前記再統合スターホイール(5)の対応ピットに収容されているコンテナに作用する第二の連結手段(60)とからなり、前記第一、第二の連結手段(50,60)は、前記コンテナ(2)が前記統合エリアに到達した時点で作動することを特徴とする非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項2】
前記再統合スターホイール(5)は、多層構造であり、コンテナの上部を収容できる形状に形成された複数のピット(51a)を有する上部層(51)と、
前記上部層(51)と一体形成されて、コンテナの下部を収容できる形状に形成された複数のピット(52a)を有する下部層(52)とからなり、前記第一の連結手段(50)が、上部層(51)の本体及び/又は下部層(52)の本体上に装着されていることを特徴とする請求項1記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項3】
前記補助スターホイール(6)は、多層構造からなり、コンテナの上部を収容できる形状に形成された複数のピットを有する上部層と、
前記上部層と一体形成されて、コンテナの下部を収容できる形状に形成された複数のピットを有する下部層とからなり、前記第二の連結手段が、上部層の本体及び/又は下部層の本体上に装着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項4】
前記再統合スターホイール(5)と前記補助スターホイール(6)の両方ともにコンテナのピンの対番号を有していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項5】
前記第一の連結手段(50)は、前記再統合スターホイール(5)上の1つおきのそれぞれのピットに配置されている第一の複数回転ブレード(55)のそれぞれからなり、前記回転ブレード(55)の数は、前記ピットの数の半分であり、前記回転ブレード(55)は、それぞれ、抜き取り位置と後退位置との間で移動が可能となっており、前記抜き取り位置では、前記各コンテナをピット内に留めておくために前記補助スターホイール(6)に収容されている対応コンテナにブレードに作用し、前記後退位置では、前記補助スターホイール(6)から前記再統合スターホイール(5)に、それまでにすでに転送されているコンテナが存在するので、同じブレードはピットに非連結のままの状態であることを特徴とする請求項4記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項6】
各回転ブレード(55)は、前記再統合スターホイール(5)に回動可能に装着された接続部(55a)、前記補助スターホイール(6)のコンテナに作用する作動部(55c)、前記接続部と前記作動部との間に配置された中間部(55b)からなり、各回転ブレード(55)が、コンテナを前記ピットに留めておくために、前記作動部(55c)が前記補助スターホイール(6)のピットの方向に突出している抜き取り位置と、前記補助スターホイール(6)から前記再統合スターホイール(5)に対してそれまでにすでに転送されているコンテナが存在するために、前記作動部(55c)がピットに非連結のままの状態である後退位置との間で往復動作をすることを特徴とする請求項5記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項7】
前記再統合スターホイール(5)の前記回転ブレード(55)の往復動作を促進させる手段からなる請求項6記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項8】
前記再統合スターホイール(5)の前記回転ブレード(55)の往復動作を促進させる前記手段は、複数の弾性軸方向要素(56)からなり、各要素は、前記再統合スターホイール(5)に回動可能に固定された第一の端部と、対応ブレード(55)の前記中間部(55b)に固定された第二の端部を有することを特徴とする請求項7記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項9】
前記再統合スターホイール(5)の前記回転ブレード(55)の往復動作を促進させる前記手段は、複数のねじれ弾性要素(96)からなり、各要素は、前記再統合スターホイール(5)に固定されて対応ブレード(55)に回動可能に構成された接続部(55a)に連結されていることを特徴とする請求項7記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項10】
前記第二の連結手段(60)は、前記補助スターホイール(6)上の1つおきのそれぞれのピットに配置されている第二の複数回転ブレード(65)のそれぞれからなり、この回転ブレード(65)の数は、前記ピットの数の半分であり、前記回転ブレード(65)は、それぞれ抜き取り位置と後退位置との間で移動が可能であり、前記抜き取り位置では、前記コンテナをピット内に留めておくために前記再統合スターホイール(5)に収容されている対応コンテナにブレードが作用し、少なくとも部分的に後退する位置では、前記再統合スターホイール(5)の回転のために、それまでにすでに前記補助スターホイール(6)に到達しているコンテナが存在するので、同じブレードが部分的に前記ピットに非連結のままの状態であることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか一に記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項11】
各回転ブレード(65)は、前記補助スターホイール(6)に回動可能に装着された接続部(65a)、前記再統合スターホイール(5)のコンテナに作用する作動部(65c)、前記接続部(65a)と前記作動部(65c)との間に配置された中間部(65b)からなり、各回転ブレード(65)が、コンテナを前記ピットに留めておくために、ブレードが前記再統合スターホイール(5)のピットに収容されている対応コンテナに作用する抜き取り位置と、前記再統合スターホイール(5)の回転のために、それまでにすでに到達しているコンテナが存在するので、同じブレードが前記ピットに部分的に非連結のままの状態である少なくとも部分的に後退する位置との間で往復動作をすることを特徴とする請求項10記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項12】
前記補助スターホイール(6)の前記回転ブレード(65)の往復動作を促進させる手段からなる請求項11記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項13】
前記補助スターホイール(6)の前記回転ブレード(65)の往復動作を促進させる前記手段は、複数の弾性軸方向要素からなり、各要素は、前記補助スターホイール(6)に回動可能に固定された第一の端部と、対応ブレードの前記中間部(65b)に固定された第二の端部を有することを特徴とする請求項12記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項14】
前記補助スターホイール(6)の前記回転ブレード(65)の往復動作を促進させる前記手段は、複数のねじれ弾性要素からなり、各要素は、前記補助スターホイール(6)に固定され、対応ブレードに回動可能に構成された接続部(65a)に連結されていることを特徴とする請求項12記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項15】
前記第一の複数ブレード(55)、及び、前記第二の複数ブレード(65)の両方ともに、プラスチック材料で作製されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一に記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。
【請求項16】
前記上部層の頂部に配置され、コンテナのネック(頚部)を誘導するスターホイールの全体寸法を越えて突出し、搬送中において、より高い安定性を可能にしているディスク(95)からなる請求項2又は3記載の非円形断面型コンテナの搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−514644(P2010−514644A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543452(P2009−543452)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/EP2007/064361
【国際公開番号】WO2008/080884
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(507152475)シデル ホールディングス アンド テクノロジー エスエー (2)
【Fターム(参考)】