顔面マスク

【課題】空気中に漂う、様々な異物を呼吸によって吸い込まない様に、マスクを装着するが該、異物を効率良く除去するには、嵩が大きい・息苦しい・口臭が籠る・会話の音声の籠る等の多くの課題があり。尚、課題を解決するために、様々な効率のよいマスクの改良が提供されるが、現在において、求められる、効率よく異物が除去され、呼吸の息苦しさも少ないマスクの提供に至っていないと言う課題がある。
【解決手段】マスクの構成に、ガーゼ等のろ過材を使用しないので呼吸の空気抵抗も少なく、又呼吸の吐息に含まれる水蒸気によって該、マスク内に生じる結露膜に異物を効率よく吸着させる事のできる構造のマスクを構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、空気中に含む異物を除去するために、顔面に装着する４−マスクに関するものである。
【０００２】
季節によって、多種の花粉等の異物が空気中に飛び交い、これを吸入する事で人によっては呼吸気管に炎症を引き起こす、等の不快な症状を防ぐために、マスクを装着しても呼吸の抵抗による息苦しさも少なく課題の症状を根本から解消する、マスクの提供を目的としたものである。
【背景技術】
【０００３】
従来のは、ガーゼ等の布を重ねたフィルター状のマスクを顔面に覆い、呼吸による吸入の働きにより異物を該、マスクに吸着させて体内への侵入を防いでいる。
【０００４】
しかし、上述の方法では、目的量の異物を体内に侵入させないためには、布等のフィルターの（嵩）量を多く使用する事によって達成するが、反面、呼吸に抵抗が生じ息苦しく尚、会話もしづらい（音声が、籠って）課題がある。
【０００５】
自分の吐息から生じる、口臭による異臭がガーゼ等布に染み付き、不快で不衛生な面も課題である。
【０００６】
そこで、嵩の小さく一見して装着が分からない、鼻の孔にいれる、鼻マスク等も提供されている。
【特許文献１】実用新案登録第３１１４１８１号公報
【０００７】
実用新案登録第３１１４１８１号の提案によると、（考案を実施するための最良の形態）の（００１３）説明に呼吸の排気の折り、顔面に密着したマスクの両側辺を少許の浮き上がらせ透き間から排気を助け、従来のマスクに比較して息苦しさを緩和される提案がなされている。
【０００８】
英国防衛省にも使用されている、ＲＥＳＰＲＯＭＡＳＫのＤＡＣＣフィルターを始めとした、花粉はもちろんハウスダスト等までも効率よく吸着するマスクが提供されている。
【０００９】
しかし上述の、鼻専用マスクでは、鼻詰まり等のトラブルや会話時には自然（無意識）に口から呼吸するので、異物をカットするマスクとしての課題がある。
【００１０】
特許文献１では、従来どおり呼吸の折りにはガーゼ等を介して吸入するので息苦しさがあり又吐息も、マスクと顔面の透き間から排気すると説明しているが、抵抗があり息苦しさが残ると言う課題がある。
【００１１】
非特許文献１では、花粉・ハウスダスト等まで吸着させて、呼吸の抵抗も比較的少ないが、重装備な上、高価等と言う課題がのこる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１２】
ところが、ガーゼや布を使ったり、及び液体で湿らせたフィルターでの構成では、呼吸しながら目的量の異物をカットするには、大きな面積のフィルターを有するマスクが必要になり、違和感が残り該、面積を小さくするとフィルターの（目）密度を濃くする必要があり、結果呼吸に抵抗が生じ息苦しく、何れにしても楽に呼吸が出来て、効率よく異物をカットする両方に対応できず課題が残る。
【００１３】
尚、呼吸路のガーゼ等を液体で湿らせた（ぬれ綿）異物を効率よくカットできるマスクも提供されているが目的量の異物の除去を達成には、嵩が大きくなると言う課題がある。
【課題を解決するための手段】
【００１４】
本発明は空気（異物を含む）を、フィルターを通す事なく遠心分離サイクロンの作用で異物を効率よく７−結露膜に吸着（カット）させ、呼吸の抵抗も少ない４−マスクに構成したものである。
【００１５】
硬質樹脂の１ー・２−フィルムの滑らかな平面に、呼吸の風量に適した（鼻の孔程度）面積の６−穴を、複数箇所に分散穴設するものである。
【００１６】
１ーフィルム面と２−フィルム面の透き間で形成される、３−通路面に呼吸の吐息に含む、体温を保持した水蒸気（湿気）と外気の空気との温度の差で継続的に７ー結露膜を構築させる、透き間の間隔の層に形成するものである。
【発明の効果】
【００１７】
本発明は上述の様に構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【００１８】
マスクに呼吸路が適切に確保されているので、呼吸に息苦しさがなく又、空気中に含まれる花粉等の異物が除去された、きれいな空気を体内に吸入することができる。
【００１９】
体内に、きれいな空気を吸入する事によって、呼吸気管に花粉・ばい菌等の異物の吸着が減少するので、呼吸気管から侵入して発症する病原を阻止することができる。
【００２０】
マスクを着装したままでも、ガーゼ・布等を使用していないので呼吸の抵抗が少なく、又、音声が籠る事が少ないので会話も容易にすることができ、使用後は呼吸器官をウガイで、吸着した異物を洗い流す様に、水洗い程度で再度使用する事もでき、経済にも安価な上、上述の様な効果がある。
【００２１】
ファッションの面から発明のマスクの機能が、損なわれない程度の例えば、図５に示す様な荒い目の透かしたネットで覆うのもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
以下本発明の、１実施例を示す図面の符号に基づいて詳説する。
【００２３】
生態の呼吸気管において、営まれているような、（空気中に含む花粉・異物を呼吸に伴い、気管の粘膜に吸着させ肺まで到達しない様な生態）メカニズムを、本４−マスク内において代行するものであり、外面の硬質樹脂の１ーフィルム面に、呼吸に適した５−穴（鼻の孔程度）の面積を複数箇所に分散して穴設して、同じく２−フィルムの面にも６−穴を５−穴と重ならない位置に穴設して、２枚のフィルムの（間隔・透き間）３−通路を形成する様に重ね、（層を成す）顔面に適切に添った曲面に構成するものである。
【００２４】
顔面に４−マスクを装着した時点から、呼吸の吐息中に含む体温を保持した水蒸気が２−マスク面の６−穴に吐き出され該、水蒸気は３−通路を通過の過程に外気温との温度差によって、１−・２ーフィルムに継続的に７ー結露膜を構築した後に、１−フィルムの５−穴から放出する様に構成したものである。
【００２５】
呼吸により、吸い込まれる空気中に含まれる異物は１−フィルムの６−穴から、３−通路を通過時に、異物は遠心分離サイクロンの作用によって空気と異物が分離して（湿気）７−結露膜に吸着され２−フィルムの６ー穴を介して、体内の呼吸気管に、きれいな空気が吸い込まれるので、例えば花粉の反応による（アレルギー・花粉症）炎症等の発生を防ぐ事のできる構造で構成するものである。
【図面の簡単な説明】
【００２６】
【図１】外側１−フィルム面の５−穴設位置を示す平面図である。
【図２】内側２ーフィルム面の６−穴設位置を示す平面図である。
【図３】４−マスクの顔面に添った湾曲面を示すＡーＡ断面図である。
【図４】フィルムを３枚重ねた（参考）拡大断面図である。
【図５】マスク外面にファッションを施した一例の斜視図である。
【符号の説明】
【００２７】
１硬質な樹脂１−フィルム
２硬質な樹脂２−フィルム
３通路（透き間）
４マスク（本体）
５通気穴
６通気穴
７結露膜
８マスク（本体）支持ひも

【特許請求の範囲】
【請求項１】
樹脂等で、滑らかな面に成型した硬質１−フィルム、２−フィルムの板面を、（透き間）３−通路、を形成して複数枚に（層）重ね、顔面に添う様な湾曲面に構成したことを特徴とする４−マスク。
【請求項２】
顔面に添って湾曲する、外側１ーフィルム面に呼吸の障害が生じない（鼻の孔程度）５−穴の面積を、適宜に分割して穴設し尚、内側２−フィルムにも上記と同じ面積の６−穴を穴設して、５−穴との間に３ー通路を形成する様に尚、５−・６−穴の位置が重ならない様に構成したことを特徴とする、請求項１に記載のマスク。
【請求項３】
呼吸の吸入及び吐息の風量が、５−・６−の穴を介して次に、適切に該、風量が通過できる透き間・３−通路を構成したことを特徴とする、請求項１に記載のマスク。
【請求項４】
呼吸により、体の温度を保持した吐息中に含む水蒸気が、６−穴から３−通路の通過過程に、外気温度との、温度差によって３−通路の１−・２−フィルム面に７−結露膜を継続的に構築するような構造で構成したことを特徴とする請求項１に記載のマスク。
【請求項５】
呼吸の吸入により、花粉等異物を含む空気は５−穴から湾曲な形状の３−通路を通過する過程で、空気と異物は分離（空気と異物の重量差による遠心分離サイクロンの作用）して７ー結露膜に吸着して、空気は体内に吸入する様な構造に構成したことを特徴とする請求項１に記載のマスク。

【図１】