説明

顕微鏡観察装置

【課題】複数の光源、および光源の切り替え機構を設けることなく、単一の白色光源によるカラー観察と単色光観察とを行なうことができる顕微鏡観察装置を提供する。
【解決手段】白色光源6から射出された光を試料2に照射し、試料2を透過または反射した光を結像して試料2の観察像を取得する照射光学系18および観察光学系19と、観察光学系19により結像した観察像を観察するために、光を異なる複数の波長成分毎に分離して受光し、受光した各波長成分の光を電気信号として取り出す機能を有する3CCDカメラ17と、を備え、3CCDカメラ17が受光する全波長成分の電気信号に基づき形成された画像を観察するカラー観察と、各波長成分単独の電気信号に基づき形成された画像を観察する単色光観察とを、スイッチ21の切り替えにより行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RGB等のすべての波長成分の光から形成される画像を観察するカラー観察と、青色、緑色、赤色等の各波長成分の光から形成される画像を観察する単色光観察とを行なうことが可能な顕微鏡観察装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顕微鏡における光源として、ハロゲンランプ等の各種照明用光源を使用して顕微鏡観察が行なわれている。ハロゲンランプは所定の照度が得られやすいものの、エネルギーが熱に変換してしまうため、ファンなどの冷却装置が必要となり、光源装置の大型化、およびこれに伴うコスト的な問題を有していた。
【0003】
近年、高輝度、小型化、安価という特徴を有する種々のLEDが開発され、LEDを光源として使用する顕微鏡装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、白色LED、赤色LED、青色LED、緑色LED等の発光色の異なる種々のLEDを備え、当該LEDが取り付けられた基板の軸を中心として回転することで、各光源を光学系の所定光源位置にセットし、各色光での被検体観察を行なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−207718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、発光色の異なる複数のLEDを設ける必要があるためコスト的な問題を有するとともに、光源の切り替えが必要となるため操作性が劣るものである。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の光源、および光源の切り替え機構を設けることなく、簡易な構成でカラー観察と単色光観察とを行なうことができる顕微鏡観察装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の顕微鏡観察装置は、白色光源から射出された光を試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を結像して前記試料の観察像を取得する光学系と、前記光学系により結像した観察像を観察するために、光を異なる複数の波長成分毎に分離して受光し、受光した各波長成分の光を電気信号として取り出す機能を有する撮像素子と、を備え、前記撮像素子が受光する全波長成分の電気信号に基づき形成された画像を観察するカラー観察と、各波長成分単独の電気信号に基づき形成された画像を観察する単色光観察とを、行なうことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の顕微鏡観察装置は、上記発明において、前記白色光源は、白色LEDであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の顕微鏡観察装置は、上記発明において、前記白色LEDは、波長特性として450nm近傍にピークを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の顕微鏡観察装置は、上記発明において、前記撮像素子は、3CCDカメラであることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の顕微鏡観察装置は、上記発明において、前記光学系は、明視野観察と暗視野観察とを切り替える光学素子切替手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明にかかる顕微鏡観察装置は、光学系により結像した観察像を観察するために、光をRGB等の波長成分毎に分離して受光し、受光した各波長成分の光を電気信号として取り出す機能を有する撮像素子を備えることにより、前記撮像素子が受光するRGB等の全波長成分の電気信号に基づき形成された画像を観察するカラー観察と、RGB等の各波長成分単独の電気信号に基づき形成された画像を観察する単色光観察とを、低コストに、かつ操作性よく行なうことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、実施例1の顕微鏡観察装置の概略構成を示す右側面図である。
【図2】図2は、青色LEDのスペクトル分布を示す図である。
【図3】図3は、青色LEDと緑色蛍光体の組み合わせによる白色LEDのスペクトル分布を示す図である。
【図4】図4は、実施例1の顕微鏡観察装置で使用する3CCDカメラの概略構成図である。
【図5】図5は、3CCDカメラの分光感度特性を示す図である。
【図6】図6は、単板カラーCCDカメラのカラーフィルタを模式的に示す図である。
【図7】図7は、実施例2の顕微鏡観察装置の概略構成例を示す右側面図である。
【図8】図8は、光学素子切替装置の水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明にかかる顕微鏡観察装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の実施例1の顕微鏡観察装置の概略構成を示す右側面図である。顕微鏡本体1は、下部側に、上面に試料2が載置されて矢印Aで示す上下方向(Z軸方向)に移動可能なステージ3を備えている。また、顕微鏡本体1は、ステージ3を上下方向に移動させるための焦準機構における焦準ハンドル4を側面に備えている。
【0016】
また、顕微鏡本体1は、上部側に落射投光管5を備え、さらに、この落射投光管5の背面側に白色LED等の白色光源6を内蔵している。また、落射投光管5は、落射照明光軸L1上に白色光源6側から順に配置させた、照明レンズ7および8、開口絞り9、視野絞り10、照明レンズ11および12、光路切換え用のハーフミラー13等の所定の光学素子を備えている。試料2は、白色光源6、照明レンズ7および8、開口絞り9、視野絞り10、照明レンズ11および12、光路切換え用のハーフミラー13から構成される照明光学系18を用いて照明される。照明光学系18を構成する各光学素子は、落射照明光軸L1上に配置される。
【0017】
白色光源6から射出された光は、照明レンズ7により平行光とされ、照明レンズ8により集光される。開口絞り9は対物レンズ14の瞳と共役な位置に設置され、開口絞り9を調節することにより開口数NAを調整する。視野絞り10は、対物レンズ14の焦点位置と共役な位置に設置され、視野絞り10を調整することにより視野を調整する。照明レンズ11は、視野絞り10を通過した光を再び平行光とし、照明レンズ12は、照明レンズ11を通過した光を対物レンズ14の瞳位置に集光する。ハーフミラー13は、照明レンズ12が集光する光を落射照明光軸L1に直交する観察光軸L2方向に反射し、試料2で反射した光を透過する。
【0018】
白色光源6として、ハロゲンランプ、キセノンランプ等の照明用光源のほか、高輝度で、小型化可能であり、かつ安価な白色LEDが好適に使用される。白色LEDとしては、青色LEDと、その光で励起される緑色の蛍光を発する蛍光物質をカバーしたものの他、赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDを組み合わせて白色を得るタイプ、近紫外線または紫色LEDにより、赤色、緑色及び青色の蛍光体を光らせるタイプも使用可能であるが、青色LEDと緑色蛍光体の組み合わせによる白色LEDが発光効率の点で好ましい。
【0019】
図2に、青色LEDのスペクトル分布を示す。図2に示す青色LEDのスペクトル分布は、450nm近傍に急峻な最大ピークを有し、このようなスペクトル分布を有する青色波長で観察を行なうと、高い分解能を示し、高コントラストな結像観察が可能となる。図3に、青色LEDと緑色蛍光体の組み合わせによる白色LEDのスペクトル分布を示す。青色LEDと緑色蛍光体の組み合わせによる白色LEDは、図3に示すように450nm近傍で最大ピークを有し、500〜650nm近傍で緩やかなピークを有する。当該白色LEDからの照射光を、後述する撮像素子によりRGBの波長成分毎に分離して受光し、受光した各波長成分、特に450nm近傍にピークを有する青色波長の光を電気信号として取り出すことにより、青色LEDでの単色光観察と同様の観察を行なうことが可能となる。また、他の単色光での観察も同様に行なうことができる。
【0020】
対物レンズ14は、落射照明光軸L1に直交する観察光軸L2上の下面側に取り付けられている。一方、落射投光管5における観察光軸L2上の上方には、結像レンズ15が内蔵された鏡筒16が設けられている。この鏡筒16の上部には、撮像素子である3CCDカメラ17が備えられている。対物レンズ14、ハーフミラー13、結像レンズ15から観察光学系19は構成され、観察光学系19と3CCDカメラ17とを用いて結像が観察される。観察光軸L2上に、観察光学系19を構成する各光学素子は配置される。
【0021】
焦準ハンドル4を操作して、ステージ3上の試料2を所望の位置に移動させて観察を行なう。ハーフミラー13が反射した光は、対物レンズ14によって試料2に照射され、照射された光は、試料2で反射した後、対物レンズ14、ハーフミラー13を透過して、結像レンズ15により3CCDカメラ17の撮像面に結像される。
【0022】
3CCDカメラ17は、光をRGBの波長毎に別々の素子に取り込む機能を有する。図4に、3CCDカメラ17の概略構成図を示す。3CCDカメラ17は、特定の波長の光を反射し、その他の光を透過するダイクロイックプリズム20により、光をRGBの波長毎に分解し、各波長の光は別々のCCD素子17a、17b、17cで検知される。例えば、面F1では、青色波長(B)が反射され、赤色波長(R)および緑色波長(G)は透過される。面F1で反射された青色波長(B)はCCD素子17aにより検知される。面F2では、赤色波長(R)が反射され、緑色波長(G)は透過される。面F2で反射された赤色波長(R)はCCD素子17bにより検知される。面F2を透過した緑色波長(G)はCCD素子17cにより検知される。
【0023】
図5に、3CCDカメラ17の分光感度特性を示す。図5に示すように、青色波長を検知するCCD素子17aの感度は450nm近傍、緑色波長のピークを検知するCCD素子17cの感度は520nm近傍、赤色波長のピークを検知するCCD素子17bの感度は600nm近傍となっている。
【0024】
試料2をカラー観察する場合は、各CCD素子17a、17b、17cが検知したすべての信号に基づき画像を形成して、表示部22に表示し、表示されたカラー画像を観察する。試料2を単色光観察する場合には、CCD素子17a、17b、17cのうち、所望の単色光波長を検知するいずれか一つが検知した信号に基づき画像を形成して、表示部22に表示し、表示された単色光画像を観察する。カラー観察または単色光観察の切り替えはスイッチ21によって行なわれ、観察波長の切り替えは3CCDカメラ17内の各CCD素子17a、17b、17cのチャンネル切り替えだけで極めて簡易に行なうことができるため操作性に優れ、複数の光源の設置も必要がなく安価に行なうことが可能となる。
【0025】
また、上記の実施例1では、撮像素子として3CCDカメラ17を使用するが、単板のカラーCCDカメラを使用する顕微鏡観察装置が、上記実施例1の変形例1として例示される。本変形例1は、単板カラーCCDカメラを撮像素子として使用する以外は、上述した実施例1と同様の構成を有する。白色光源6から出射された光は、上述した実施例1と同様の照射光学系18をとおり試料2に照射され、照射された光は試料2で反射した後、観察光学系19によって単板カラーCCDカメラの撮像面に結像される。
【0026】
変形例1で使用する単板カラーCCDカメラは、モノクロの撮像素子上にRGBのカラーフィルタを配置したものであり、図6に、単板カラーCCDカメラのカラーフィルタの配列を模式的に示す。R,G,Bの各カラーフィルタは図6に示すように配列され、単板カラーCCDカメラに入射した光は、R,G,Bの各カラーフィルタにより各波長成分の光のみ透過され、各カラーフィルタ下に配置される素子により透過した光の強度が検出される。この場合、各素子はR,G,Bいずれかの波長成分しか撮像することはできないが、近傍の他の素子の画素値を利用することで、不足するR,G,B成分が補間される。この手法は、例えば特許第3510037号公報で開示されている。
【0027】
図6に示すように、単板カラーCCDカメラに入射された光は、単板カラーCCDカメラの各素子上に配置されたR,G,BのカラーフィルタによってRGBの各波長成分に分解されて受光される。試料2をカラー観察する場合は、各素子が検知したすべての信号に基づき画像を形成して、表示部22に表示し、表示されたカラー画像を観察する。試料2を単色光観察、例えば青色波長観察する場合には、図6に示すBのカラーフィルタによりフィルタされた素子(B)が検知した信号のみを抽出し、当該信号に基づき画像を形成して表示部22に表示し、表示された青色光画像を観察する。他の単色光観察する場合も同様である。
【0028】
変形例1に示す単板カラーCCDカメラを使用することにより、装置費用の低減が可能となるので好ましい。
【0029】
さらに、撮像素子としてCMOSイメージセンサを使用する顕微鏡観察装置が、上記実施例1の変形例2として例示される。本変形例2は、CMOSイメージセンサを撮像素子として使用する以外は、上述した実施例1と同様の構成を有する。白色光源6から出射された光は、上述した実施例1と同様の照射光学系18をとおり試料2に照射され、照射された光は試料2で反射した後、観察光学系19によってCMOSイメージセンサの撮像面に結像される。
【0030】
変形例2で使用するCMOSイメージセンサは、撮像素子である単位セル上にRGBのカラーフィルタを配置したものであり、白色光源6から出射され、CMOSイメージセンサに入射した光はR,G,BのカラーフィルタによってRGBの波長毎に分解されて受光される。試料2をカラー観察する場合は、R,G,Bを検知する各セルが検知したすべての信号に基づき画像を形成して、表示部22に表示し、表示されたカラー画像を観察する。試料2を単色光観察、例えば青色波長観察する場合には、青色波長を検知するセルの信号のみを抽出し、当該信号に基づき画像を形成して表示部22に表示し、表示された青色光画像を観察する。他の単色光観察する場合も同様である。
【0031】
変形例2に示すCMOSイメージセンサを使用することにより、装置費用の低減が可能となるほか、消費電力の抑制も可能となる。
【実施例2】
【0032】
実施例2にかかる顕微鏡観察装置は、明視野観察光路と暗視野観察光路とを切り替える光学素子切替装置を備える点で実施例1と異なる。明視野観察を行なう光学素子は実施例1と同様の構成であり、以下、暗視野観察を行なう光学素子、ならびに光学素子切替装置について説明する。
【0033】
図7は、実施例2の顕微鏡観察装置の概略構成例を示す右側面図である。図7に示すように、落射照明光軸L1上には暗視野観察を行なうための光学素子であるリング絞り25、およびリング状ミラー24が配置されるとともに、観察光軸L2上には明視野観察と暗視野観察とを切り替え観察するための明暗視野対物レンズ14Aが配置される。
【0034】
図8は、光学素子切替装置23の水平断面図である。明視野観察を行なう光学素子である照明レンズ12およびハーフミラー13と、暗視野観察を行なう光学素子であるリング絞り25およびリング状ミラー24は、保持部材29に保持され、保持部材29には落射投光管5外から保持部材29を移動させるための操作つまみ26が取り付けられる。保持部材29はガイド28に摺動可能に係合され、操作つまみ26によりY軸方向に往復直動される。
【0035】
操作つまみ26により保持部材29を図8に示す矢印方向に移動させると、ガイド28の端部に設置される規制ピン27に保持部材29の端部が接した状態で移動が制限される。ガイド28の両端部に設置される規制ピン27は、保持部材29の移動範囲を制限するために設けられ、これによって明視野観察用の光学素子と暗視野観察用の光学素子の観察光軸L2上に位置決めを行なう。
【0036】
暗視野観察用のリング絞り25、およびリング状ミラー24が観察光軸L2上に配置されると、白色光源6から出射された光は、上述した実施例1と同様に、照明レンズ7により平行光とされ、照明レンズ8により集光される。集光された光は、開口絞り9、視野絞り10を通過し、照明レンズ11に入射される。照明レンズ11に入射した光は再び平行光とされ、リング絞り25により平行光はリング状の光束となる。リング状光束はリング状ミラー24により、落射照明光軸L1に直交する観察光軸L2方向に反射され、明暗視野対物レンズ14Aを介して試料2に入射される。
【0037】
試料2からの散乱・回折光は、明暗視野対物レンズ14Aを通過し、リング状ミラー24の中心の穴部を通過してそのまま観察光軸L2上の結像レンズ15により3CCDカメラ17の撮像面に結像される。
【0038】
試料2を暗視野において単色光観察する場合には、実施例1で説明したように、図4に示すCCD素子17a、17b、17cのうち、所望の単色光波長を検知するいずれか一つが検知した信号に基づき画像を形成して、表示部22に表示し、表示された単色光画像を観察する。カラー観察する場合には、スイッチ21によりカラー観察に切り替えた後、各CCD素子17a、17b、17cが検知したすべての信号に基づき画像を形成して、表示部22に表示し、表示された暗視野カラー画像を観察する。実施例2の顕微鏡観察装置は、光学素子切替装置23により暗視野観察と明視野観察との切り替えのみならず、観察波長の切り替えを極めて簡易に行なうことができるため操作性に優れ、複数の光源の設置も必要がなく安価に行なうことが可能である。また、暗視野において単色光観察、特に短波長観察が可能となるので、よりコントラストの高い試料観察が可能となる。
【0039】
なお、上述した顕微鏡観察装置では、照明光学系18、18Aは、照明光としての白色光源を対物レンズ14、14Aを介して試料2に照射する落射照明光学系としたが、ステージ3に対して対物レンズ14、14Aと反対側に集光レンズとしてのコンデンサレンズを設け、このコンデンサレンズを介して照明光を試料2に照射する透過照明光学系としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上のように、本発明にかかる顕微鏡観察装置は、RGBすべての波長成分の光から形成される画像を観察するカラー観察と、青色、緑色、赤色等の各波長成分の光から形成される画像を観察する単色光観察とを行う顕微鏡に有用である。
【符号の説明】
【0041】
1 顕微鏡本体
2 試料
3 ステージ
4 焦準ハンドル
5 落射投光管
6 白色光源
7、8、11、12 照明レンズ
9 開口絞り
10 視野絞り
13 ハーフミラー
14 対物レンズ(明視野)
14A 明暗視野対物レンズ
15 結像レンズ
16 鏡筒
17 3CCDカメラ
17a、17b、17c CCD素子
18、18A 照明光学系
19 観察光学系
20 ダイクロイックプリズム
21 スイッチ
22 表示部
23 光学素子切替装置
24 リング状ミラー
25 リング絞り
26 操作つまみ
27 規制ピン
28 ガイド
29 保持部材
L1 落射照明光軸
L2 観察光軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
白色光源から射出された光を試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を結像して前記試料の観察像を取得する光学系と、
前記光学系により結像した観察像を観察するために、光を異なる複数の波長成分毎に分離して受光し、受光した各波長成分の光を電気信号として取り出す機能を有する撮像素子と、
を備え、前記撮像素子が受光する全波長成分の電気信号に基づき形成された画像を観察するカラー観察と、各波長成分単独の電気信号に基づき形成された画像を観察する単色光観察とを行なうことを特徴とする顕微鏡観察装置。
【請求項2】
前記白色光源は、白色LEDであることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡観察装置。
【請求項3】
前記白色LEDは、波長特性として450nm近傍にピークを有することを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡観察装置。
【請求項4】
前記撮像素子は、3CCDカメラであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の顕微鏡観察装置。
【請求項5】
前記光学系は、明視野観察と暗視野観察とを切り替える光学素子切替手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡観察装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図6】
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