説明

食事メニュー管理装置、食事メニュー管理方法、プログラム、および記録媒体

【課題】ユーザ各々が食事メニューを容易に管理できる食事メニュー管理装置を提供する。
【解決手段】食事メニュー管理装置1は、ユーザに提案した食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶するデータベース部2と、ユーザが実際に摂取した食事メニューを記録したい日付の入力を受け付ける入力部10と、入力部10を通じて入力された日付にユーザに提案した食事メニューを、データベース部2から抽出する食事メニュー抽出部4と、ユーザが上記日付に実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける画面を表示する画面制御部6とを備えており、画面制御部6は、上記画面において、食事メニュー抽出部4によって抽出された上記食事メニューを、当該食事メニューとは異なる他の食事メニューよりも優先的に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ各々における食事メニューを管理する食事メニュー管理装置、食事メニュー管理方法、プログラム、および記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、特に日本を含めた先進各国においては、偏った食事または食事における過度のカロリー摂取を原因とした生活習慣病等が蔓延している。こうした事情から、健康維持またはダイエット等を目的として、毎日の食事の内容を管理することが重要となっている。食事の内容を管理する方法としては、自分が摂取した食事の内容を記録していく方法があるが、このような食事の管理方法は手間がかかる。このような事情から、ユーザ各々における食事メニューを管理する装置が普及している。
【0003】
特許文献1には、ユーザ各々における運動量等の個人データと、ユーザが摂取した食事に基づく摂取栄養価データとから食事メニューを推奨する家庭用健康管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−74226号公報(公開日:1998年3月17日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来技術には次のような問題がある。
【0006】
特許文献1に記載の技術においては、個人データとユーザが摂取した食事に基づく摂取栄養価データとから食事メニューを推奨する。このため、ユーザは摂取した食事の情報をその都度装置に入力する必要がある。この入力は、入力した1文字で始まる名前の食品を表示する方法、購入した食品のレシートから装置が食品名を読み取る方法、または過去の入力データに基づいて入力される食事メニューの順番を変更する方法等があるが、いずれにしてもユーザにとっては非常に手間がかかるものである。さらに、摂取栄養価データを詳細に入力するために、装置に登録する食事メニューを多くするほど、食事メニューの選択に手間がかかるという問題もある。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザ各々が食事メニューを容易に管理できる食事メニュー管理装置、食事メニュー管理方法、プログラム、および記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る食事メニュー管理装置は、複数の食事メニューのうち少なくともいずれかをユーザに提案する食事メニュー管理装置であって、上記ユーザに提案した上記食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶する提案食事メニュー記憶手段と、上記ユーザが実際に摂取した食事メニューを記録したい日付の入力を受け付ける日付入力手段と、上記日付入力手段を通じて入力された日付に上記ユーザに提案した食事メニューを、上記提案食事メニュー記憶手段から抽出する抽出手段と、上記ユーザが上記日付に実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける画面を表示する表示手段とを備えており、上記表示手段は、上記画面において、上記抽出手段によって抽出された上記食事メニューを、当該食事メニューとは異なる他の上記食事メニューよりも優先的に表示することを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、本発明の食事メニュー管理装置の提案食事メニュー記憶手段は、ユーザに提案した上記食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶する。抽出手段は、ユーザが日付入力手段を通じて入力した日付に提案された食事メニューを、提案食事メニュー記憶手段から抽出する。表示手段は、抽出手段によって抽出された食事メニューを、食事メニューの入力を受け付ける画面において、当該食事メニューとは異なる他の上記食事メニューよりも優先的に表示する。
【0010】
これにより、ユーザは、実際に摂取した食事メニューを記録する画面において、入力した日付すなわち実際に摂取した食事メニューを記録したい日付に食事メニュー管理装置が当該ユーザに提案した食事メニューを優先的に認識できる。ユーザは、食事メニュー管理装置が提案した食事メニューを実際に摂取した可能性が高い。そして、提案された食事メニューを実際に摂取した場合には、実際に摂取した食事メニューとして、提案された食事メニューすなわち優先的に画面に表示された食事メニューを容易に入力できる。したがって、ユーザは、食事メニューを容易に管理できるという効果を奏する。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明に係る食事メニュー管理方法は、複数の食事メニューのうち少なくともいずれかをユーザに提案する食事メニュー管理方法であって、上記ユーザに提案した上記食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶する提案食事メニュー記憶工程と、上記ユーザが実際に摂取した食事メニューを記録したい日付の入力を受け付ける日付入力工程と、上記日付入力工程において入力された日付に上記ユーザに提案した食事メニューを、上記提案食事メニュー記憶工程において記憶した食事メニューから抽出する抽出工程と、上記ユーザが上記日付に実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける画面を表示する表示工程であって、上記画面において、上記抽出工程において抽出された上記食事メニューを、当該食事メニューとは異なる他の上記食事メニューよりも優先的に表示する表示工程とを含んでいることを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、本発明に係る食事メニュー管理装置と同様の作用効果を奏する。
【0013】
本発明に係る食事メニュー管理装置は、上記ユーザが実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける摂取食事メニュー入力手段と、上記摂取食事メニュー入力手段を通じて入力された食事メニューと、上記日付入力手段に入力された日付とを関連付けて記憶する摂取食事メニュー記憶手段とをさらに備えていることが好ましい。
【0014】
上記の構成によれば、上記摂取食事メニュー入力手段は、上記ユーザが実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける。そして、上記摂取食事メニュー記憶手段は、上記摂取食事メニュー入力手段を通じて入力された食事メニューと、上記日付入力手段に入力された日付とを関連付けて記憶する。これにより、ユーザは、実際に摂取した食事メニューを食事メニュー管理装置に記憶させることができるという更なる効果を奏する。
【0015】
本発明に係る食事メニュー管理装置は、一般的な食事メニューの入力を受け付ける一般食事メニュー入力手段と、上記一般食事メニューを記憶する一般食事メニュー記憶手段とをさらに備えており、上記表示手段は、上記抽出手段が抽出した食事メニュー以外の、上記提案食事メニュー記憶手段、上記摂取食事メニュー記憶手段および上記一般食事メニュー記憶手段に記憶されている食事メニュー全てを表示することが好ましい。
【0016】
上記の構成によれば、上記表示手段は、上記抽出手段が抽出した食事メニュー以外の、上記提案食事メニュー記憶手段、摂取食事メニュー記憶手段および上記一般食事メニュー記憶手段に記憶されている全ての食事メニューを表示する。この食事メニューには、ユーザが実際に摂取したとして過去に入力した食事メニューおよび一般的な食事メニューが含まれる。したがって、ユーザは、実際に摂取した食事メニューを入力する画面において、種々の食事メニューを入力することができるという更なる効果を奏する。
【0017】
本発明に係る食事メニュー管理装置の上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、スクロール画面における最上部に表示することが好ましい。
【0018】
上記の構成によれば、上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、スクロール画面における最上部に表示する。これにより、ユーザは、スクロール画面において、抽出された食事メニューすなわち食事メニュー管理装置がユーザに提案した食事メニューを容易に認識することができるという更なる効果を奏する。
【0019】
本発明に係る食事メニュー管理装置の上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、複数のタブページを有する画面における最も手前のタブページに表示することが好ましい。
【0020】
上記の構成によれば、上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、複数のタブページを有する画面における最も手前のタブページに表示する。これにより、ユーザは、複数のタブページを有する画面において、抽出された食事メニューすなわち食事メニュー管理装置が、ユーザに提案した食事メニューを容易に認識することができるという更なる効果を奏する。
【0021】
本発明に係る食事メニュー管理装置の上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、複数のページを切り替える画面における最初のページに表示することが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、複数のページを切り替える画面における最初のページに表示する。これにより、ユーザは、複数のページを切り替える画面において、抽出された食事メニューすなわち食事メニュー管理装置がユーザに提案した食事メニューを容易に認識することができるという更なる効果を奏する。
【0023】
本発明に係る食事メニュー管理装置の上記抽出手段は、上記提案食事メニュー記憶手段から抽出した食事メニューから、上記日付入力手段を通じて入力された日付以前の一定期間において、上記摂取食事メニュー記憶手段が記憶している食事メニューと同一の食事メニューを削除することが好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、上記抽出手段は、上記抽出した食事メニューから、上記日付以前の一定期間において実際に摂取したとして記憶されている食事メニューを削除する。ユーザは、ある程度短い期間において同一の食事メニューを摂取する可能性は低い。したがって、上記日付から過去の一定期間において実際に摂取したとして記憶されている食事メニューを削除することにより、ユーザは、より効率良く実際に摂取した食事メニューを入力できるという更なる効果を奏する。
【0025】
本発明に係る食事メニュー管理装置は、上記一定期間の入力を受け付ける期間入力手段をさらに備えていることが好ましい。
【0026】
上記の構成によれば、食事メニュー管理装置は、上記一定期間の入力を受け付ける期間入力手段をさらに備えている。これにより、ユーザは、この一定期間を任意に設定できる。したがって、ユーザ各々における食事の習慣に応じて一定期間を設定することにより、ユーザ各々に適した効率良い食事メニューの入力ができるという更なる効果を奏する。
【0027】
なお、上記食事メニュー管理装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記食事メニュー管理装置をコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0028】
以上のように、本発明に係る食事メニュー管理装置は、複数の食事メニューのうち少なくともいずれかをユーザに提案する食事メニュー管理装置であって、上記ユーザに提案した上記食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶する提案食事メニュー記憶手段と、上記ユーザが実際に摂取した食事メニューを記録したい日付の入力を受け付ける日付入力手段と、上記日付入力手段を通じて入力された日付に上記ユーザに提案した食事メニューを、上記提案食事メニュー記憶手段から抽出する抽出手段と、上記ユーザが上記日付に実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける画面を表示する表示手段とを備えており、上記表示手段は、上記画面において、上記抽出手段によって抽出された上記食事メニューを、当該食事メニューとは異なる他の上記食事メニューよりも優先的に表示する。したがって、ユーザ各々は食事メニューを容易に管理できる。
【0029】
また、本発明に係る食事メニュー管理方法は、以上のように、複数の食事メニューのうち少なくともいずれかをユーザに提案する食事メニュー管理方法であって、上記ユーザに提案した上記食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶する提案食事メニュー記憶工程と、上記ユーザが実際に摂取した食事メニューを記録したい日付の入力を受け付ける日付入力工程と、上記日付入力工程において入力された日付に上記ユーザに提案した食事メニューを、上記提案食事メニュー記憶工程において記憶した食事メニューから抽出する抽出工程と、上記ユーザが上記日付に実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける画面を表示する表示工程であって、上記画面において、上記抽出工程において抽出された上記食事メニューを、当該食事メニューとは異なる他の上記食事メニューよりも優先的に表示する表示工程を含んでいる。したがって、ユーザ各々は食事メニューを容易に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る食事メニュー管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る食事メニュー管理装置のデータベース部が記憶している食事メニューを示す図である。
【図3】本発明に係る食事メニュー管理装置における処理のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明に係る食事メニュー管理装置の表示部に表示される食事メニューを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明に係る食事メニュー管理装置1の一実施形態について、図1〜図4を参照して以下に説明する。
【0032】
(食事メニュー管理装置1の構成)
図1は、本発明に係る食事メニュー管理装置1の構成を示すブロック図である。本発明に係る食事メニュー管理装置1は、データベース部2、食事メニュー抽出部4、画面制御部6、表示部8および入力部10を備えている。
【0033】
データベース部2には、「通常メニューリスト」、「提案メニューリスト」および「入力済メニューリスト」として、複数の食事メニューが記憶されている。なお、実際には食事メニュー管理装置1においては、「食事メニューの情報」が記憶されているが、本実施形態においては「食事メニュー」と記載する。以下についても同様である。データベース部2は、「通常メニューリスト」として、例えばタッチパネルである入力部10を通じて入力された一般的な食事メニューのリストを予め記憶している。「入力済メニューリスト」としては、過去に実際に摂取した食事メニューとして、入力部10を通じて一度でも入力した食事メニューを、日付と関連付けてユーザ別に記憶している。この「入力済メニューリスト」の入力において、ユーザは入力当日の食事メニューを入力することもできるし、過去例えば前日の日付を入力し、前日に摂取した食事メニューを入力することもできる。詳しくは後述するが、本発明に係る食事メニュー管理装置1は、この「入力済メニューリスト」への食事メニューの入力が容易となるものである。「提案メニューリスト」については、食事メニュー抽出部4とともに説明する。なお、データベース部2は、記憶している食事メニューを必要に応じて画面制御部6に送信する。
【0034】
食事メニュー抽出部4は、ユーザ各々に適した食事メニューをデータベース部2から抽出する。これを以下に説明する。まず、食事メニュー抽出部4は、ユーザの入力によるログイン情報からユーザを特定する。次に、特定したユーザ各々における生活パターンまたは食事の好み等の情報をデータベース部2から取得する。そして、取得したこれらの情報に基づいて、データベース部2の「通常メニューリスト」からユーザ各々に適した食事メニューを抽出する。また、食事メニュー抽出部4は、ユーザが実際に摂取したとして過去に入力した食事メニューを「入力済メニューリスト」から抽出する。なお、ユーザは、予め生活パターンまたは食事の好みの情報等を、入力部10を通じてデータベース部2に記憶させておくことができる。
【0035】
食事メニュー抽出部4がこのようにして食事メニューを抽出する際に、データベース部2は、抽出された食事メニュー、すなわち最終的にユーザに提案する食事メニューを抽出された日付と関連付けて、「提案メニューリスト」として記憶する。また、食事メニュー抽出部4は、抽出した食事メニューを必要に応じて画面制御部6に送信する。
【0036】
次に、「提案メニューリスト」として記憶した食事メニューの例を図2に示す。この図に示すように、「提案メニューリスト」として、データベース部2は、食事メニューを提案した日時、換言すれば食事メニューを抽出された日時すなわち2009年9月1日AM10時を記憶する。また、提案した食事メニュー名すなわち「とんかつ」と、当該食事メニューに含まれるエネルギー量等の栄養価との情報を記憶する。このように、データベース部2は、「提案メニューリスト」として、過去に食事メニュー抽出部4が抽出した食事メニューをユーザ各々別に記憶する。なお、ここでは「とんかつ」の例しか図示しないが、複数の食事メニューがある場合には、データベース部2は、その全ての食事メニューを記憶する。
【0037】
画面制御部6は、データベース部2または食事メニュー抽出部4から食事メニューを受信し、受信した情報に基づいて表示画面を作成する。また、食事メニュー管理装置1における種々の定型的な画面を作成する。そして、画面制御部6は、作成した画面を表示部8に出力する。表示部8は画面を表示するものであり、例えばディスプレイである。
【0038】
(食事メニュー管理装置1の処理)
次に、食事メニュー管理装置1における実際の処理の流れを図3のフローチャートを参照して説明する。なお、この処理において、実際に摂取した食事メニューを「入力済メニューリスト」に記憶する食事メニュー入力画面における操作が容易となる。
【0039】
まず、ユーザはパスワード等を用いて入力部10を通じてログイン情報を入力する(ステップS1)。このログイン情報により食事メニュー管理装置1は個人を特定する。次に、ユーザは、画面制御部6が作成し、表示部8に表示された食事メニュー入力画面において入力部10を通じて、実際に摂取した食事メニューを入力したい日付を入力する(ステップS2)。この日付は、当日を選択してもよいし、過去の日付を選択してもよい。また、日付に加えて、時間帯を選択するようにしてもよい。日付のみを選択した場合には、食事メニュー抽出部4は、この日に当該ユーザに提案した全ての食事メニューをデータベース部2の「提案メニューリスト」から抽出する。
【0040】
すなわち、ユーザが11月5日を入力すると、食事メニュー抽出部4は、データベース部2の「提案メニューリスト」から11月5日にユーザに提案した食事メニューを全て抽出する(ステップS3)。これを仮に食事メニュー群Aとする。ここでは、食事メニュー群Aは、「とんかつ」、「いわし」、および「ロールキャベツ」である。
【0041】
次に、食事メニュー抽出部4は、指定日である11月5日から予め定められた一定期間例えば過去2週間さかのぼった期間にユーザが実際に摂取した食事として入力した全ての食事メニューを、データベース部2の「入力済メニューリスト」から抽出する(ステップS4)。これを仮に食事メニュー群Bとする。ここでは、食事メニュー群Bに含まれる過去2週間における多数の食事メニューに「いわし」および「ロールキャベツ」が含まれている。なお、上述した一定期間はユーザが入力部10を通じて入力することにより任意に変更できる。
【0042】
次に、食事メニュー抽出部4は、上述した食事メニュー群Aと、食事メニュー群Bとを照合する(ステップS5)。そして、食事メニュー群Aと食事メニュー群Bとに同一の食事メニューがある場合には、食事メニュー群Aからこの同一の食事メニューを削除する(ステップS6)。すなわち、「とんかつ」、「いわし」および「ロールキャベツ」から「いわし」および「ロールキャベツ」を削除する。これを抽出した食事メニュー群とする。ここでは、抽出した食事メニュー群は「とんかつ」である。ユーザは、ある程度短い期間において同一の食事メニューを続けて摂取する可能性は低いと推測される。したがって、入力日から過去の一定期間において実際に摂取した同一の食事メニューを削除することによって、ユーザは実際に摂取した食事メニューをより効率良く入力できる可能性が高くなる。なお、同一の食事メニューが無い場合には、食事メニュー群Aがそのまま抽出した食事メニュー群となる。食事メニュー抽出部4は、この抽出した食事メニュー群を画面制御部6に送信する。
【0043】
画面制御部6は、食事メニュー抽出部4が抽出した食事メニュー群すなわち「とんかつ」を受信する。次に、画面制御部6は、この抽出した食事メニュー群すなわち「とんかつ」に基づいて、食事メニュー入力画面を作成する(ステップS7)。ここで、画面制御部6は、この抽出した食事メニュー群すなわち「とんかつ」を表示部8において優先的に表示するように画面を作成する。そして、画面制御部6は、作成した画面を表示部8に出力することによって表示する(ステップS8)。このステップS7およびステップS8における処理について図4を参照して説明する。
【0044】
図4は、画面制御部6が作成した画面に基づいて、表示部8に表示された画面を示す図である。
【0045】
図4(a)に示すスクロール画面においては、抽出した食事メニュー群すなわち「とんかつ」を最上部に表示する。これにより、ユーザは、指定した日に食事メニュー管理装置1が提案した食事メニュー、すなわち「とんかつ」を容易に認識することができる。この「とんかつ」はユーザに提案された食事メニューであるため、ユーザが実際に摂取した可能性が高い。したがって、食事入力画面においてこの食事メニューすなわち「とんかつ」を優先的に表示することによって、ユーザは実際に摂取した食事メニューを容易に入力することができる。
【0046】
また、この図に示すように、表示部8は、優先的に表示する「とんかつ」以外の食事メニューも表示する。この食事メニューとしては、抽出した食事メニュー群すなわち「とんかつ」以外の食事メニューであり、データベース部2の「提案メニューリスト」、「通常メニューリスト」および「入力済メニューリスト」に記憶されている全ての食事メニューが、所定の分類方法に基づいて表示される。すなわち、データベース部2に記憶されている「さんまの塩焼き」および「キャベツの千切り」等が表示される。
【0047】
また、図4(b)に示す複数のタブページを有する画面においては、最も手前すなわち最も左のタブページに「とんかつ」を表示する。そして、複数のタブページを有する画面においては、上述した「とんかつ」以外の全ての食事メニューを、「とんかつ」以外のタブページに表示する。すなわち、魚類のタブページに「さんまの塩焼き」、また野菜のタブページに「キャベツの千切り」等を表示する。
【0048】
また、図示はしないが、複数のページを切り替える画面においては、最初のページに「とんかつ」を表示し、次のページ以降に「さんまの塩焼き」および「キャベツの千切り」等の食事メニューを表示するようにしてもよい。
【0049】
以上のことから、ユーザは、実際に摂取した食事メニューを入力する日付を入力することのみにより、実際に摂取した食事メニューである可能性が高い食事メニューを容易に認識することができる。したがって、食事メニューの入力が容易となる。
【0050】
(プログラムおよび記憶媒体)
最後に、食事メニュー管理装置1に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0051】
すなわち食事メニュー管理装置1は、各機能を実現する制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。食事メニュー管理装置1(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
【0052】
プログラムコードを食事メニュー管理装置1に供給する記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
【0053】
また食事メニュー管理装置1は、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して食事メニュー管理装置1に供給する。この通信ネットワークは、食事メニュー管理装置1にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
【0054】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線などの有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0055】
(付記事項)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明に係る食事メニュー管理装置は、健康管理またはダイエット等の目的に用いられる食事メニュー管理装置として好適に利用できる。
【符号の説明】
【0057】
1 食事メニュー管理装置
2 データベース部(提案食事メニュー記憶手段 摂取食事メニュー記憶手段
一般食事メニュー記憶手段)
4 食事メニュー抽出部(抽出手段)
6 画面制御部(表示手段)
8 表示部(表示手段)
10 入力部(日付入力手段 摂取食事メニュー入力手段 一般食事メニュー入力
手段 期間入力手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の食事メニューのうち少なくともいずれかをユーザに提案する食事メニュー管理装置であって、
上記ユーザに提案した上記食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶する提案食事メニュー記憶手段と、
上記ユーザが実際に摂取した食事メニューを記録したい日付の入力を受け付ける日付入力手段と、
上記日付入力手段を通じて入力された日付に上記ユーザに提案した食事メニューを、上記提案食事メニュー記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記ユーザが上記日付に実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける画面を表示する表示手段とを備えており、
上記表示手段は、上記画面において、上記抽出手段によって抽出された上記食事メニューを、当該食事メニューとは異なる他の上記食事メニューよりも優先的に表示することを特徴とする食事メニュー管理装置。
【請求項2】
上記ユーザが実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける摂取食事メニュー入力手段と、
上記摂取食事メニュー入力手段を通じて入力された食事メニューと、上記日付入力手段に入力された日付とを関連付けて記憶する摂取食事メニュー記憶手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の食事メニュー管理装置。
【請求項3】
一般的な食事メニューの入力を受け付ける一般食事メニュー入力手段と、
上記一般食事メニューを記憶する一般食事メニュー記憶手段とをさらに備えており、
上記表示手段は、上記抽出手段が抽出した食事メニュー以外の、上記提案食事メニュー記憶手段、上記摂取食事メニュー記憶手段および上記一般食事メニュー記憶手段に記憶されている食事メニュー全てを表示することを特徴とする請求項2に記載の食事メニュー管理装置。
【請求項4】
上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、スクロール画面における最上部に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の食事メニュー管理装置。
【請求項5】
上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、複数のタブページを有する画面における最も手前のタブページに表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の食事メニュー管理装置。
【請求項6】
上記表示手段は、上記抽出手段によって抽出された食事メニューを、複数のページを切り替える画面における最初のページに表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の食事メニュー管理装置。
【請求項7】
上記抽出手段は、上記提案食事メニュー記憶手段から抽出した食事メニューから、上記日付入力手段を通じて入力された日付以前の一定期間において、上記摂取食事メニュー記憶手段が記憶している食事メニューと同一の食事メニューを削除することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の食事メニュー管理装置。
【請求項8】
上記一定期間の入力を受け付ける期間入力手段をさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の食事メニュー管理装置。
【請求項9】
複数の食事メニューのうち少なくともいずれかをユーザに提案する食事メニュー管理方法であって、
上記ユーザに提案した上記食事メニューと、当該食事メニューを提案した日付とを関連付けて記憶する提案食事メニュー記憶工程と、
上記ユーザが実際に摂取した食事メニューを記録したい日付の入力を受け付ける日付入力工程と、
上記日付入力工程において入力された日付に上記ユーザに提案した食事メニューを、上記提案食事メニュー記憶工程において記憶した食事メニューから抽出する抽出工程と、
上記ユーザが上記日付に実際に摂取した食事メニューの入力を受け付ける画面を表示する表示工程であって、上記画面において、上記抽出工程において抽出された上記食事メニューを、当該食事メニューとは異なる他の上記食事メニューよりも優先的に表示する表示工程とを含んでいることを特徴とする食事メニュー管理方法。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか1項に記載の食事メニュー管理装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−108115(P2011−108115A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264207(P2009−264207)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】