説明

食品のスライス用装置

本発明は、選択されたスライス用プログラムに従って食品をスライスする、特に高性能スライシングデバイスであるデバイスに関する。該スライシングデバイスは、プロセスコントロール部と、前記選択されたスライス用プログラムに従って前記デバイス内にまたは前記デバイスに取り付けられるいくつかのコンポーネントとを含む。該コンポーネントはそれぞれ当該コンポーネントを一義的に識別するコードを有し、検出手段が該デバイス内にまたは該デバイスに取り付けられたコンポーネントのコードを検出する。該検出手段は、プロセスコントロール部に接続されており、該プロセスコントロール部は、該コンポーネントが選択されたスライス用プログラムに従って取り付けられたかどうかを検出されたコードから判断することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選択された切断プログラムに従って食品をスライスする、特に高性能スライサである装置に関し、該装置は、プロセスコントローラと、選択された切断プログラムに基づいて装置内にまたは装置に取り付けることができる複数のコンポーネントとを有している。
【背景技術】
【0002】
かかる装置は、一般的に知られている。より高い切断性能及びより良い切断結果を実現するために、これらの装置は、ますます複雑になってきており、設定及び操作することがより難しくなっている。装置の複雑さを、装置の要求に対処することが次第にできなくなっているオペレータとともに理解するべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
操作するのが簡単でかつ操作エラーをできる限り排除する食品のスライス用装置を提供することが本発明の根底にある目的である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の特徴を有する装置がこの目的を満足させるために提供される。
【0005】
本発明による装置は、特に、選択された切断プログラムに基づいて装置内にまたは装置に取り付けられたコンポーネントの各々が当該コンポーネントを一義的に識別するコードを有しており、該装置には、取り付けられたコンポーネントのコードを検出する検出手段が設けられており、該検出手段はプロセスコントローラに接続されており、該プロセスコントローラによって、該コンポーネントが該選択された切断プログラムに一致して取り付けられたかどうかが該検出されたコードから判断されるという事実によって特徴付けられる。
【0006】
通常、異なる装置構成要素が異なる食品をスライスするために必要であり、当該装置構成要素を、切断機のオペレータはアプリケーションに基づいて取り付けなければならない。例えば、異なる切断刃、切断刃先、製品ホルダ、製品押さえデバイス、及び/または製品をガイドするかまたは製品に接触する他のコンポーネントが、取り付けられる必要があるかもしれない。このことは、特に、多数の置換可能なコンポーネントでの潜在的なエラーの原因を意味する。それぞれのアプリケーションに必要ないくつかの装置またはコンポーネントが切断機内にまたは切断機に取り付けられるということを必ずしも保証するとは限らないからである。
【0007】
従って、本発明の根底となる概念は、個々のコードで個々の事例の個々のコンポーネントをマークし、切断機によってそれぞれのコンポーネントのコードを自動で認識することを提供し、その結果、切断機のオペレータは、選択された切断プログラムを実行するよう設計されていないコンポーネントを取り付け中であるかまたは取り付けた場合に警告されるということである。
【0008】
それぞれのコンポーネントのコンポーネント番号は、例えば、コードを用いてプロセスコントローラに転送されてもよく、該コードは、バイナリコードであってもよいしかつ/またはバーコード、カラーコード、または数値コードを含むことができる。この方法で判断されたコンポーネント番号は、選択された切断プログラムに関連して記憶された必要なコンポーネント番号と比較される。実際に判断されたコンポーネント番号が切断プログラムによって予想されたコンポーネント番号から逸脱していると、光学的なエラーメッセージ及び/または音響的なエラーメッセージが出力されて、マシンのオペレータが該障害に反応して修復することができる。即ち、正しいコンポーネントを取り付けることができる。
【0009】
コードは、コンポーネントの外側に取り付けられ、かつ/またはコンポーネントに接続されたRFIDチップに記憶されることが有利である。
【0010】
検出手段は、装置の中心に配された読み出しユニットまたは、特にコンポーネントのそれぞれの設置位置に配された複数の読み出しユニットを含む。
【0011】
検出手段に加えて、プロセスコントローラに接続された位置または設定検出手段が設けられてもよい。該位置または設定検出手段によって、取り付け可能なコンポーネントのうちの1つであってもよいし別のコンポーネントであってもよい、少なくとも1つの調整可能コンポーネントの位置及び/または設定を検出することができる。コンポーネントは、選択された切断プログラムによって事前に設定された位置及び/または設定にあるかどうかをこの方法でチェックすることができる。該位置及び/設定にない場合には、エラーメッセージが切断機のオペレータに対して出力されて、それに応じてオペレータがコンポーネントの位置及び/または設定を修正することができる。あるいはまたは更に、切断機は、選択された切断プログラムによって事前に設定されたコンポーネントの正しい設定が、位置または設定検出手段によって検出された実際の設定を考慮しながら自動的に実行されるように設計されていてもよい。どちらにおいても、位置または設定検出装置は、操作をより簡単にしかつ切断機の誤操作の事例を更に排除するのに役立つ。
【0012】
切断機のより簡単な操作またはより良い誤操作の排除を、スライスされるべき食品の特性が更に自動的に考慮されるという点において実現することができる。
【0013】
このために、プロセスコントローラに接続された製品計測デバイスが、切断プロセスに関連してスライスされるべき食品の特性を判断するために設けられてもよい。このことによって、プロセスコントローラは、判断された製品の特性に基づいて、特に、装置内にまたは装置に取り付けられるコンポーネントの位置及び/または設定である、切断プログラムによって事前に設定された切断パラメータを自動的に調整して、切断プロセスを最適化することができるようになる。
【0014】
マシンに供給される食品は、例えば、判断された製品の寸法に基づいて切断機を自動で理想的に設定するために、食品の外側の寸法に関して計測されてもよい。食品の計測は、例えば、スキャナ、光バリア、カメラシステム、及び/または複数のスケールを用いて行うことができる。計測結果に基づいて、切断位置は、理想的な切断及び配置の結果を実現するために特定の状況下で再調整されることが必要になるかもしれない。
【0015】
更に、製品温度が、例えば赤外線放射温度計を用いてまたは製品ホルダ内に配された温度計を用いて、例えば、切断プロセスの前にまたは切断プロセスの間に判断されてもよい。このことによっても、判断された製品温度に基づいて切断機を自動的に設定して、理想的な切断及び配置の結果を確実にすることができる。
【0016】
製品計測デバイスの代わりにまたは製品計測デバイスに加えて、製品コントローラに接続されたプロセス結果監視デバイスを、切断プロセスの結果を監視するために更に設けることができる。スライスされた製品スライスは、例えば、カメラシステムによって検出することができる。誤った位置は、撮像された画像を適当に評価することによって認識することができる。例えば、格納位置がしわになっている場合、または製品スライスが連続して折り重なっている場合、これらは、調整されたマシン設定で補正することができるエラーであるかまたは、特定の状況下で高過ぎる製品温度によってもはや修正することができないエラーがもたらされるので、対応するエラーメッセージで表示することができるエラーである。
【0017】
請求項1に記載の本発明による装置は、位置もしくは設定検出手段だけ、製品計測デバイスだけ、プロセス結果監視デバイスだけ、またはこれらの組み合わせのいずれかを備えることができる。
【0018】
更に、食品のスライス用装置は、位置または設定検出手段、製品計測デバイス、及び/またはプロセス結果監視デバイスを含むが、装置内にまたは装置に取り付けられたコンポーネントのコードを検出する検出手段を含まないということが考えられる。従って、請求項10、11及び14に記載の装置も、本発明の対象である。
【0019】
本発明は更に、食品をスライスする方法に関し(請求項16乃至19)、該方法は、特に、上記の装置を用いて実行され、一致する利点を実現する。
【0020】
本発明は、有利な実施形態及び添付の図面を参照して単に例として以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】食品のスライスのための本発明による装置の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に示した装置は、例えば、ソーセージ、チーズ、または同様のものなどの食品12をスライスするための高性能スライサ10である。
【0023】
切断機10は、それ自体が公知である方法で、置換可能なかつ/または調整可能な複数のマシンコンポーネントを含んでおり、該マシンコンポーネントは、製品をガイドするかまたは製品に接触し、その中の切断刃14、切断刃先16、製品ホルダ18、及び製品押さえデバイス20は、一例として称されている。
【0024】
切断機10は更に、プロセスコントローラ22を有し、プロセスコントローラ22において、食品12をそれに基づいてスライスするべき少なくとも1つの切断プログラムが記憶されている。通常、複数の切断プログラムが、プロセスコントローラ22に含まれていて、該複数の切断プログラムの中から、切断機10のオペレータはスライスされるべき食品12の種類及び/または所望のスライスの結果に基づいて選択することができる。
【0025】
切断プログラムの各々は、所望の切断プロセスに用いられるべき装置構成要素24、即ち、所望の切断プロセスに対して取り付けられるべきマシンコンポーネント14−20に関する情報、及び、これらのマシンコンポーネントの所望の位置もしくは/または所望の設定に関する情報を含む。
【0026】
図1に示したように、装置構成要素24は、切断プログラムによって異なっていてもよい。例えば、第1の装置構成要素24は、第1の切断刃14、第1の切断刃先16、第1の製品ホルダ18、第1の製品押さえデバイス20、及び対応する第1の所望の位置または所望の設定を有しており、第1の食品12のスライスのために設けられる。一方、第2の食品12’をスライスするには、第2の切断刃14’、第2の切断刃先16’、第2の製品ホルダ18’、第2の製品押さえデバイス20’、及び対応する第2の所望の位置または所望の設定を有する第2の装置構成要素24’を必要とする。従って、第3の食品12’’をスライスするための第3の切断プログラムは、第3の切断刃14’’、第3の切断刃先16’’、第3の製品ホルダ18’’、第3の製品押さえデバイス20’’、及び対応する第3の所望の位置または所望の設定を有する第3の装置構成要素24’’を設けることができる。
【0027】
操作中に、切断機のオペレータは、スライスされるべき食品12に基づいてかつ/または所望の切断結果に基づいて、適当な切断プログラムを選択する。オペレータは、選択された切断プログラムの値に従って必要なマシンコンポーネント14−20を取り付けるかまたは設定するように切断機10を構成する。
【0028】
切断プログラムに従ってオペレータによって取り付けられるべき置換可能なマシンコンポーネント14−20は、マシンコンポーネントの一義的な識別を可能にする個々のコードを各々与えられている。本実施形態において、コードは、マシンコンポーネント14−20に取り付けられるかまたは組み込まれるRFIDチップによって与えられる。あるいはまたは更に、コードは、またカラーコード、バーコード、または他の種類のバイナリコードで形成されていてもよい。
【0029】
切断機10は、検出手段26を有し、検出手段26はプロセスコントローラ22に接続されており、検出手段26によって、取り付けられたマシンコンポーネント14−20のコードが判断される。検出手段26は、このために切断機の中心に配された読み出しユニットまたは、各々がマシンコンポーネント14−20の設置位置に配された複数の読み出しユニットを含むことができる。
【0030】
オペレータが正しいマシンコンポーネント14−20、即ち、選択された切断プログラムによって事前に設定されたマシンコンポーネントを取り付けたかどうかを判断するために、検出手段26によって検出されたコードは、切断プログラムに関連して記憶されたコードと比較される。プロセスコントローラ22が、検出手段26によって検出されたコードと選択された切断プログラムに属するコードとの間で差があると判断する場合、プロセスコントローラ22は、音響出力手段及び/または光学的出力手段28を介してオペレータに対応する警告を出力し、該オペレータは、誤って取り付けられたマシンコンポーネントを正しいマシンコンポーネントに置換することができる。切断機10の操作エラーは、この方法で除去することができる。
【0031】
検出手段26に加えて、切断機10は、プロセスコントローラ22に接続された位置または設定検出手段30を有することができ、位置または設定検出手段30を用いて、調整可能なマシンコンポーネントが、選択された切断プログラムの値に従って正しく設定されたかどうかを判断することができる。設定可能なマシンコンポーネントは、取り付けられるべきマシンコンポーネント14−20のうちの1つであってもよいし、置換されることがない別のマシンコンポーネントであってもよい。
【0032】
位置または設定検出手段30によって判断されたマシンコンポーネントの設定を選択された切断プログラムによって事前に設定された設定と比較することによって、実際の値が所望の値から逸脱していることが示される場合、プロセスコントローラ22はまた、対応する光学的な警戒信号及び/または音響警戒信号を出力手段28を介してオペレータに出力し、該オペレータは、それぞれのマシンコンポーネントの設定を切断プログラムによって事前に設定された値に修正することができる。よって、位置または設定検出手段30は、切断機10の操作エラーを除去するのに役立つ。
【0033】
図1からわかるように、切断機10は、製品計測デバイス34を含み、製品計測デバイス34は、実際の切断ユニット32の前に配されており、製品計測デバイス34を通って、スライスされるべき食品12は、切断ユニット32に向かって進む。製品計測デバイス34は、切断プロセスに関する食品12の製品の特性の判断に役立ち、例えば、食品12の切断面及び/または長さを判断するために、例えばレーザスキャナなどのスキャナ及び/または光バリアなどを有する。更に、例えば赤外線放射温度計などの温度計が、食品12の温度を判断するために設けられてもよい。
【0034】
プロセス計測デバイス34によって判断されたデータは、プロセスコントローラ22に転送され、プロセスコントローラ22において、判断された実際の製品の特性が、選択された切断プログラムに従って予想される製品の特性と著しく異なっているかどうかがチェックされる。
【0035】
著しく異なっている場合には、切断プログラムによって事前に設定された切断パラメータは、所望の切断結果を維持するために特定の環境下でそれに応じて適合させられてもよいしまたは調整されてもよい。しかしながら、スライスされるべき食品12の製品の特性が切断プログラムによって予想される製品の特性から大きく逸脱していて、切断プログラムは切断パラメータを適合させることでそれに対して対処することができない場合、プロセスコントローラ22は、処理プロセスのシャットダウンを生じさせる。
【0036】
図1から更に理解されるように、プロセスコントローラ22に接続されていてスライシングプロセスの結果を監視するのに役立つプロセス結果監視デバイス36が、切断ユニット32の後にある。監視デバイス36は、カメラシステムであってもよく、カメラシステムによって撮像された画像の評価が、監視ユニット36自体においてまたは監視ユニット36に接続されたプロセスコントローラ22においてのいずれかで行われる。該評価は、エラーを認識するのに役立つ。
【0037】
例えば、切り離された製品スライスの格納位置がしわになっている場合または、移動された製品スライスが連続して折り重なっている場合、これらは、特定の環境下でプロセスコントローラ22によって対応するマシンの設定を変更することによって修正されてもよいエラーである。そうでなければ当該エラーは、出力手段28を介して対応するエラーメッセージで表示されてもよく、かつ/または、例えば高すぎる製品温度によってもはや修正することができないエラーが生じた場合などには処理プロセスのシャットダウンを生じさせてもよい。
【0038】
結果として、検出手段26によって検出可能な置換可能なマシンコンポーネント14−20のコードも、位置または設定検出手段30、製品計測デバイス34及びプロセス結果監視デバイス36も、切断機10の操作エラーは大部分が排除され、切断機10は製品関連のエラー及び問題から可能な限り切り離して対処することができるという事実に役立つ。
【符号の説明】
【0039】
10 切断機
12 食品
14 切断刃
16 切断刃先
18 製品ホルダ
20 製品押さえデバイス
22 プロセスコントローラ
24 装置構成要素
26 検出手段
28 出力手段
30 位置または設定検出手段
32 切断ユニット
34 製品計測デバイス
36 プロセス結果監視デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択された切断プログラムに従って食品をスライスする、特に高性能スライサである装置(10)であって、プロセスコントローラ(22)と、前記選択された切断プログラムに基づいて前記装置(10)内にまたは前記装置(10)に取り付けることができる複数のコンポーネント(14−20)とを有しており、
前記コンポーネント(14−20)の各々は、当該コンポーネントを一義的に識別するコードを有しており、
前記装置(10)には、
前記装置内にまたは前記装置に取り付けられたコンポーネント(14−20)の前記コードを検出する検出手段(26)が設けられ、前記検出手段(26)は、前記プロセスコントローラ(22)に接続されていて、前記プロセスコントローラ(22)によって、前記コンポーネント(14−20)が前記選択された切断プログラムに一致して取り付けられたかどうかが前記検出コードから判断されることを特徴とする装置(10)。
【請求項2】
前記コードは、バイナリコードであり、かつ/またはバーコード、カラーコードまたは数値コードを含み、特に、前記コンポーネント(14−20)のコンポーネント番号に関する情報を含むことを特徴とする請求項1記載の装置(10)。
【請求項3】
前記コードは、前記コンポーネント(14−20)の外側に取り付けられ、かつ/または前記コンポーネント(14−20)に接続されたRFIDチップに記憶されることを特徴とする請求項1または2記載の装置(10)。
【請求項4】
前記検出手段(26)は、前記装置(10)の中心に配された読み出しユニットまたは、特に前記コンポーネント(14−20)のそれぞれの設置位置に配された複数の読み出しユニットを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項5】
前記コンポーネントは、異なる種類の切断刃(14)、切断刃先(16)、製品ホルダ(18)、及び/または製品押さえデバイス(20)を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項6】
前記プロセスコントローラ(22)に接続された位置または設定検出手段(30)が、少なくとも1つの設定可能なコンポーネント(14−20)の前記位置及び/または設定を検出するために設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項7】
前記プロセスコントローラ(22)に接続された製品計測デバイス(34)が、前記切断プロセスに関する前記食品(12)の製品の特性を判断するために設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項8】
前記プロセスコントローラ(22)に接続された特にカメラシステムである監視デバイス(36)が、前記切断プロセスの結果を監視するために設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項9】
前記切断プログラムによって事前に設定される切断パラメータは、特に前記装置内にまたは前記装置に取り付けることができる前記コンポーネント(14−20)の位置及び/または設定であり、前記切断プロセスに関する前記判断された製品の特性に基づいてかつ/または前記監視された切断プロセスの結果に基づいて、前記プロセスコントローラ(22)によって自動的に調整されることを特徴とする請求項7または8記載の装置(10)。
【請求項10】
選択された切断プログラムに従って食品(12)をスライスする、特に高性能スライサである装置(10)であって、プロセスコントローラと、前記選択された切断プログラムに基づいて設定可能な少なくとも1つのコンポーネント(14−20)とを有しており、
前記プロセスコントローラ(22)は、位置または設定検出手段(30)に接続されていて、前記位置または設定検出手段(30)は、前記選択可能なコンポーネント(14−20)の前記位置を検出して、前記コンポーネント(14−20)が前記選択された切断プログラムに一致する位置にあるかどうかを判断することを特徴とする装置(10)。
【請求項11】
選択された切断プログラムに従って食品(12)をスライスする、特に高性能スライサである装置(10)であって、プロセスコントローラ(22)を有しており、
前記切断プロセスに関する製品の特性を判断する製品計測デバイス(34)が、前記プロセスコントローラ(22)に接続されていて、前記切断プログラムによって事前に設定された切断パラメータは、前記切断プロセスに関する前記判断された製品の特性に基づいて前記プロセスコントローラ(22)によって自動的に調整されることを特徴とする装置(10)。
【請求項12】
前記製品計測デバイス(34)は、スキャナ、光バリア、カメラシステム、複数のスケール、及び/または赤外線放射温度計などの温度計を含むことを特徴とする請求項7または11記載の装置(10)。
【請求項13】
前記製品の特性は、前記製品(12)の断面、長さ、重さ、及び/または温度を含むことを特徴とする請求項7、11または12記載の装置(10)。
【請求項14】
選択されたプログラムに従って食品(12)をスライスする、特に高性能スライサである装置(10)であって、プロセスコントローラ(22)を有しており、
前記切断プロセスの結果を監視するための特にカメラシステムであるプロセス結果監視装置(36)が、前記プロセスコントローラ(22)に接続されていて、前記切断プログラムによって事前に設定された切断パラメータは、前記監視された切断プロセスの結果に基づいて前記プロセスコントローラ(22)によって自動的に調整されることを特徴とする装置(10)。
【請求項15】
出力手段(28)が設けられていて、取り付けられたコンポーネント(14−20)が前記選択された切断プログラム用に設けられていない場合に、前記切断プログラムに一致する位置になくかつ/または前記切断プログラムに一致する設定を有していない場合に、判断された製品の特性が、前記切断プログラムによって予想される製品の特性に一致していない場合に、かつ/または監視されたプロセスの結果が、前記切断プログラムによって予想されるプロセス結果に一致していない場合に、前記出力手段(28)が、エラーメッセージを表示することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項16】
特に請求項1乃至9のいずれか1に記載の装置を用いて、選択された切断プログラムに従って食品(12)をスライスする方法であって、
前記装置は、前記選択された切断プログラムに基づいて前記装置(10)内にまたは前記装置に取り付けることができる複数のコンポーネント(14−20)を含み、前記コンポーネントの各々は、当該コンポーネントを一義的に識別するコードを有しており、
前記装置(10)内にまたは前記装置に取り付けられたコンポーネント(14−20)の前記コードは検出手段(26)を用いて検出され、前記コンポーネント(14−20)が前記選択された切断プログラムに一致して取り付けられたかどうかが前記検出されたコードから判断されることを特徴とする方法。
【請求項17】
特に請求項10に記載の装置(10)を用いて、選択された切断プログラムに従って食品(12)をスライスする方法であって、前記装置(10)は、前記選択された切断プログラムに基づいて設定可能な少なくとも1つのコンポーネント(14−20)を含んでおり、
前記コンポーネント(14−20)が前記選択された切断プログラムに一致する位置にあるかどうかかつ/または前記切断プログラムに一致する設定を有するかどうかが位置または設定検出手段(30)を用いて判断されることを特徴とする方法。
【請求項18】
特に請求項10に記載の装置(10)を用いて、選択された切断プログラムに従って食品(12)をスライスする方法であって、前記切断プロセスに関する製品の特性は、製品計測装置(34)を用いて判断され、前記切断プログラムによって事前に設定された切断パラメータは、前記切断プロセスに関する前記判断された製品の特性に基づいて前記プロセスコントローラ(22)によって自動的に調整されることを特徴とする方法。
【請求項19】
特に請求項14記載の装置(10)を用いて、選択された切断プログラムに従って食品(12)をスライスする方法であって、前記切断プロセスの結果は、特にカメラシステムであるプロセス結果監視デバイス(36)を用いて監視され、前記切断プログラムによって事前に設定された切断パラメータは、前記監視された切断プロセスの結果に基づいて自動的に調整されることを特徴とする方法。


【図1】
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【公表番号】特表2011−500347(P2011−500347A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530292(P2010−530292)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【国際出願番号】PCT/EP2008/007566
【国際公開番号】WO2009/052904
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(502451557)ヴェーバー マシーネンバオ ゲーエムベーハー ブレイデンバッハ (7)
【Fターム(参考)】