説明

食品供給用容器への適用を特に意図したディスペンサ蓋体

本発明は、容器に固定されるフレーム(2)と、ヒンジ(4)によりフレーム(2)の一端に連結される可動体(3)とを含み、ヒンジ(4)は、それらを連結する共通エッジに沿って形成され、可動体(3)は、2枚の側壁(6)と1枚の前壁(7)とを有する。本発明は、フレームの上縁内側エッジ(2c)の両端部が一対の可撓性のタブ(17)を含み、タブ(17)が、閉鎖位置において、可動体(3)の両側壁(6)の上端での前壁(7)に隣接する端部にあるそれぞれの凹部(10a)と係合する。可動体(3)及び固定されるフレーム(2)は、ヒンジ(4)の隣に空洞(12)を含み、この空洞は閉鎖位置での部材の動きを可能にする。本発明は、改良された密閉及び閉鎖装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀物製品、シリアル、ナッツ、ドライフルーツなどの食品を供給するための容器に特に適用可能なディスペンサ蓋体に関する。
【背景技術】
【0002】
シリアル、米、粉末状製品などの消費者製品を包装する分野では、製品が入れられた密封のプラスチック又はアルミニウムバッグを内部に有する厚紙パッケージの使用が周知である。
【0003】
しかし、このタイプの製品では、ユーザは、パッケージ及びバッグを手で開けなければならず、そのため場合によっては、バッグが必要以上に破損しがちである。これにより製品がこぼれ、それが内側バッグと厚紙パッケージとの間にある空間に残ったままになる可能性が生じる。
【0004】
上述の欠点を解決するために、例えば、権利者が本願出願人と同じである特許文献1に記載された蓋体のような、容器又は入れ物のためのディスペンサ蓋体が、このタイプの食品のために作られている。
【0005】
特許文献1には、あらゆるタイプの容器のための機械式の蓋体と固定基部とを備えた多機能容器シャシが記載されており、容器に保護された液体又は固体製品の取り出し又は注ぎ出しのための蓋体のモデル及びその蓋体の変形態様が言及及び記載されている。この蓋体はすべて、容器に固定される方形又は矩形のフレームと、製品用の出口を備えたディスペンサ蓋体のような可動体とから成り、フレーム及び可動体は、ヒンジにより結合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】スペイン特許第2 154 537号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明のディスペンサ蓋体の目的は、当該技術で周知のタイプのディスペンサ蓋体に技術的改良を与え、後述する複数の長所を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のディスペンサ蓋体は、内側開口部を画定するフレームからなる、容器に固定される第1の本体と、ヒンジによりフレームの一端に連結された第2の可動体とを含むタイプのものであり、ヒンジは連結された本体及び可動体の共通縁部で形成される。可動体は、2枚の側壁と1枚の前壁とを備え、フレームが上側内縁の両端部に一対の可撓性のタブを有し、タブが、可動体の両側壁の上縁の前壁に隣接した端部に配置された各凹部に、閉鎖位置において係合されることを特徴とする。
【0009】
それにより、閉鎖位置において可動体が安定することで、ディスペンサ蓋体の閉鎖を改善する。
【0010】
タブが係合される各側壁の上縁の凹部は、前壁に向かって減少する高さを有することでタブの位置を確かなものにすると有利である。
【0011】
可動体及び固定されるフレームの両方は、ヒンジの共通縁部の隣に空洞を有すると有利であり、この空洞は、可動体及びフレームが閉鎖位置になる、すなわち相互に隣り合わせに配置される時に、可動体及びフレームで起こる部材の動きを可能にする。
【0012】
これらの特徴の結果として、一方ではフレームに対する可動体の連結が改良され、他方では可動体がフレームへ閉じられた時に、ヒンジに隣接するエリアの可動部材が上述の空洞の内部に収容され、それにより中間スペースを間に残すことなくフレーム及び可動体の2枚の対向壁が完全に当接するので、より高い密着性が得られる。さらにこの改良は、蓋体製造コストの上昇を伴わない。
【0013】
可動体が、その内側端部に両側壁を結合する部分又はブリッジを有し、このブリッジの前縁が凹状輪郭を有すると有利である。
【0014】
この凹状輪郭により、容器の内容物が中央部へ向けられ、注がれる時に蓋体の側方からこぼれることが防止される。
【0015】
同様に、本発明の別の改良によれば、可動体の前壁の上縁は凹状湾曲を有し、凹状湾曲が、中央へ方向付ける方法で製品の注ぎを容易にする。
【0016】
可動体の前壁及びフレームは、その下端にそれぞれ切欠きを含むと有利である。
【0017】
これらの切欠きにより、こぼれた製品が前壁及びフレームの下端により形成される隙間に入るのが防止されるので、供給される製品が側方にこぼれた場合において蓋体を閉鎖することを容易にする。
【0018】
また本発明の蓋体は、前壁の内面に一対の周辺リブを含むと有利である。
【0019】
上記リブは、薄いシートにより被覆されたフレームの外面に係合され、このリブをフレームの外面へ押圧することで、このリブが密着性を確実にする封入リップとして作用する。
【0020】
本発明はまた、可動体の側壁が、蓋体の閉鎖位置に近い位置でタブと接触する背の高い領域を、前壁の内面近くのエリアに有することができる。
【0021】
これにより切れ込みへタブが容易に係合され、可動体が一定の安定性で閉鎖位置の近くに維持され、使用されていない時の容器の取り扱い中に蓋体が簡単に開くのを防止するとともに、若干の抵抗を与えて蓋体を押し続けた後の閉鎖を容易にする。
【0022】
本発明の別の特徴によれば、蓋体は、可動体の両側壁を結合するブリッジに配置された固定くさびを有する。
【0023】
好ましくは、固定くさびの断面は直角三角形断面であり、固定くさびの後面が傾斜領域であるため蓋体の組立プロセス中には可動体のフレームへの挿入が容易に行われると同時に、蓋体の使用時にはこの可動体の移動を止める。
【0024】
別の特徴によれば、可動体の側壁は、蓋体の最大開口位置においてタブと接触する歯状エリアを内側端部に有する。
【0025】
歯とタブとの間での接触の結果、複数の開口位置に可動体が維持される。さらに、タブは、歯状エリアを通過する時に、蓋体の確認に役立つ特徴的な音を発する。
【0026】
フレームは、容器に固定するための固定手段を内面に備えると有利である。これにより、蓋体の容器への良好な固定が確実に行われる。
【0027】
容器に固定するための固定手段は、熱融着による固定が可能な突起を含むことが好ましい。
【0028】
本発明の別の特徴によれば、タブは自由端に切下領域を有する。これにより厚さが減少し、可動体の側壁と接触する際にタブに高い可撓性が与えられる。
【0029】
可動体の底面は、好ましくは両側壁の間にヒンジから一定距離である第2の結合ブリッジを有する。これにより、ブリッジがヒンジから一定距離にあるので、フレームを通る可動体の動きが可能である。
【0030】
可動体の前壁が、外面の上部に前壁の面に対して略垂直な把持フランジを有すると有利である。この突出部が存在し、これが前壁の面に対して垂直に配置される結果、ユーザによる蓋体の開口が容易になる。
【0031】
また、フレームの下側の内側エッジが、第2の結合ブリッジにその下部で適合する丸い輪郭を有すると有利である。
【0032】
フレームは、可動体の前壁を取り囲み、蓋体の閉鎖位置において前壁の外面と同一平面になるような前壁の厚さと等しい長さを有するフラップを、その前面に有すると有利である。このフラップは、シールの配置を正面にすることができるのでシールの配置を容易にし、さらにこのシールにより与えられる密着性を高める。
【0033】
本発明の一つの実施形態では、可動体の両側壁を結合する部分又はブリッジは、特に粒状製品の場合に製品の排出をさらに良好に制御する下方延在部を有する。
【0034】
本発明の一つの実施形態では、可動体の前壁の外面に設けられた把持フランジが前壁の全幅に亘り、前壁に高い剛性を与えて、蓋体開口動作中に受ける応力による前壁の横曲げを防止すると有利である。
【0035】
上記説明を助けることを目的として、本発明のディスペンサ蓋体の実用的な実施形態が概略的にかつ単なる非限定的な例として描かれた図面が添付される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】歯状エリアの詳細図及び切れ込みエリアの別の詳細図を含む、半開口位置における本発明のディスペンサ蓋体の側面図である。
【図2】固定くさびの詳細断面図を含む、上記ディスペンサ蓋体の平面図である。
【図3】ディスペンサ蓋体の正面図である。
【図4】タブの詳細断面図を含むフレームの正面図である。
【図5】開口位置の蓋体での可動体にフレームを結合するヒンジの詳細側面図である。
【図6】閉鎖位置における図5と同じ図である。
【図7】フレームの下側の内側エッジ及び第2の結合ブリッジの詳細図である。
【図8】厚紙容器に適用された本発明の蓋体の例の概略斜視図である。
【図9】フレームが水平面で切り取られた状態である、ディスペンサ蓋体の変形の実施形態の平面図である。
【図10】可動体の両側壁を結合する部分又はブリッジの延在部が見えるように部分的に切断された、上記図のディスペンサ蓋体の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1及び2に見られるように、豆、ナッツ、ドライフルーツ、シリアルなどの食品を供給するための容器に特に適用可能な本発明によるディスペンサ蓋体1は、内側開口部2a(図3の点線)を画定する矩形フレーム2により形成されて容器に固定される本体と、第2の可動体3とを含む。この可動体は、連結されたフレーム2と可動体3との共通縁部5(図5)により形成されるヒンジ4によって下部でフレーム2に連結されている。可動体3は、製品用の出口6a(図8)を画定する薄い2枚の側壁6及び1枚の前壁7を備える。可動体3は、フレーム2内での可動体の移動を容易にする結合ブリッジ3aを有する。
【0038】
特に図1を参照すると、可動体の側壁6の上縁の一端に少し高い歯状エリア8が見られ、このエリアは、フレーム2に対する可動体3の位置決め手段として作用する。
【0039】
可動体3の前壁7は、ユーザが蓋体1を開け易くする把持フランジ9を外面7aの中央上部に有する。
【0040】
可動体3の側壁6は、前壁7に近いエリアに背の高い領域10を備えている。この領域10は、本発明の蓋体が意図せず開くことを防止するため、フレーム2と可動体3との間の接触を可能にする。
【0041】
前壁7の内面7bと接触するフレーム2の外面2bは、容器の密着性を確実にすることができる薄いポリエチレンシート(不図示)を備える。
【0042】
図1及び3は、可動体3の前壁7及びフレーム2が、切欠き11を下端の両側端に含むことを示している。切欠き11は、製品を供給する時に側方からこぼれるかもしれない食品が、流れ落ちることを可能にする。
【0043】
図3は、前壁7が、その上縁7cに容器内の製品の最適な排出を促す凹状湾曲を有する様子を示している。この湾曲7cは、製品が側方からこぼれるのを防止するためのものである。
【0044】
図4に示されているように、本発明のディスペンサ蓋体1は、フレーム2に、より正確にはその上縁内側2cの両端に一対の可撓性のタブ17を有し、可撓性のタブ17は、可動体3の両側壁6の上縁での前壁7の内面7bに隣接する端部に配置された二つの凹部13内に係合される。タブ17は、タブに一層の可撓性を与える切下部17aをその自由端に有し、タブ17は閉鎖位置において縁部10aの端に収容される。切下部17aは、フレーム2の内面2dに設けられている。一方で、図4に示されるように、タブ17の外縁はフレーム2の内縁2eと整列されている。
【0045】
図1は、切れ込み13aと前壁7との間に含まれる領域が、前壁7に向かって減少する高さを持つ縁部10aを有し、それによりディスペンサ蓋体の良好な閉鎖を確実に行うことを示している。
【0046】
ディスペンサ蓋体のフレーム2は、容器16(図8)に結合される面に、蓋体を容器16に固定するための固定手段を備え、この手段は、容器16に予め形成された孔に挿入される複数の小さな突起18又は留め金である。この突起は、熱融着により固定されることが好ましい。
【0047】
一方で、可動体3は、可動体3の両側壁6を結合する結合部分又はブリッジ14(図2)を一端に有し、その前縁14aは、製品の注ぎを容易にし、かつ蓋体の出口の側方から製品がこぼれるのを防止する凹状湾曲の輪郭を有する。このブリッジ14は、直角三角形の輪郭を有する固定くさび15を後端に含み、可動体3へのフレーム2の組み付けを容易にする傾斜領域15aが、くさび15の後面にある(詳細図参照)。
【0048】
図5及び6を参照すると、蓋体1のヒンジ4が、閉鎖位置になってフレーム2及び可動体3の前壁の二つの対向面2b、7bが相互に完全に合わされる時に、フレーム2及び可動体3の前壁7に起こる部材の動きを可能にする小さい空洞12を有する。フレーム2及び可動体3の両方の部材でのわずかな移動ではあるが、本発明による空洞が存在しないと、その移動がフレーム2と前壁7との間での完全な接触を妨げ、製品、好ましくは粉末製品が容器の内側から漏出するのに十分な小さな隙間又は開口を二つの対向壁の間に発生させる。
【0049】
図7に見られるように、フレーム2の下側の内側エッジ2fは、湾曲輪郭を有する第2の結合ブリッジ3aに適合する丸い輪郭を有している。
【0050】
図8は、容器16、例えば矩形厚紙容器への本発明のディスペンサ蓋体1の配置の例をより明瞭に示している。
【0051】
本発明の蓋体1は、図4に示された実施形態において、蓋体のフレーム2の外面部分に接着されるシールを有する。
【0052】
図9及び10に示された変形の実施形態では、フレーム2がフラップ21をその前面に有する。フラップ21は、可動体3の前壁7を取り囲み、蓋体1の閉鎖位置においてフラップ21が前壁7の外面7aと同一平面になるように、前壁の厚さと等しい長さを有する。このフラップ21は、シール71の配置を正面にすることができるのでシール71の配置を容易にし、さらにこのシールにより与えられる密閉性を高める。
【0053】
図9及び10において、可動体3の両側壁を結合する部分又はブリッジ14は、特に粒状製品の場合に、製品の排出をさらに良好に制御する下方延在部14bを有する。
【0054】
上述した図9及び10に示された変形の実施形態では、可動体3の前壁7の外面7aに設けられた把持フランジ9が前壁7の全幅に亘り、前壁7に高い剛性を与えて蓋体開口動作中に受ける応力による前壁7の横曲げを防止する。
【0055】
上述したディスペンサ蓋体を構成する様々な要素の製造に使用される材料、その形状及び寸法、並びにそれが有する付帯的な詳細は、本発明の目的と無関係であり、本質的な性質に影響を与えず、請求項により規定される範囲を逸脱しない限り、技術的に同等である他のものと置き換えることが可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 ディスペンサ蓋体
2 フレーム
2b フレームの外面
2c フレームの上縁内側
2d フレームの内面
2e フレームの内縁
2f フレームの下側の内側エッジ
3 可動体
3a 結合ブリッジ
4 ヒンジ
5 共通縁部
6 側壁
7 前壁
7a 前壁の外面
7b 前壁の内面
7c 前壁の上縁
8 歯状エリア
9 把持フランジ
10 背の高い領域
10a 凹部
11 切欠き
12 空洞
13 凹部
13a 切れ込み
14 可動体の両側壁を結合する部分又はブリッジ
14a 前縁
14b 下方延在部
15 固定くさび
15a 傾斜領域
16 容器
17 可撓性のタブ
17a 切下領域
18 固定手段
19、20 周辺リブ
21 フラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品供給用の容器に特に適用可能なディスペンサ蓋体であって、前記ディスペンサ蓋体は、
内側開口部を画定するフレーム(2)からなる、前記容器(16)に固定される第1の本体と、
ヒンジ(4)によって前記フレーム(2)の一端に連結された第2の可動体(3)と、
を含み、前記ヒンジ(4)は、連結された前記フレーム(2)と前記可動体(3)との共通縁部により形成され、前記可動体(3)は、2枚の側壁(6)と1枚の前壁(7)とを備え、前記フレーム(2)は、その上縁内側(2c)の両端部に一対の可撓性のタブ(17)を有し、前記タブ(17)は、前記ディスペンサ蓋体の閉鎖位置において、前記可動体(3)の両方の前記側壁(6)の上縁での前記前壁(7)に隣接した端部に設けられた凹部(10a)のそれぞれに係合されることを特徴とするディスペンサ蓋体。
【請求項2】
それぞれの前記側壁(6)の前記上縁の前記凹部(10a)が、前記前壁(7)に向かって減少する高さを有することを特徴とする、請求項1に記載のディスペンサ蓋体。
【請求項3】
前記可動体(3)及び固定される前記フレーム(2)の両方が、閉鎖位置になる時に前記フレーム及び前記可動体(2、3)で生じる動きを可能にする空洞(12)を、前記ヒンジ(4)の前記共通縁部(5)の隣に有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のディスペンサ蓋体。
【請求項4】
前記可動体(3)が、両方の前記側壁(6)を結合する部分又はブリッジ(14)を内側端部に有し、前記部分又はブリッジ(14)の前縁(14a)が凹状輪郭を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項5】
前記可動体(3)の前記前壁(7)の上縁(7c)が凹状湾曲を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項6】
前記可動体(3)の前記前壁(7)及び前記フレーム(2)が、下端にそれぞれ切欠き(11)を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項7】
前記前壁(7)の内面(7b)に一対の周辺リブ(19、20)を含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項8】
前記可動体(3)の前記側壁(6)が、前記前壁(7)の内面(7b)に近いエリアに、前記ディスペンサ蓋体の閉鎖位置に近い位置において前記タブ(17)と接触する背の高い領域(10)を有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項9】
前記可動体(3)の両方の前記側壁(6)を結合する部分又はブリッジ(14)に配置された固定くさび(15)を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項10】
前記固定くさび(15)が直角三角形断面を有し、前記固定くさびの後面が傾斜領域(15a)であることを特徴とする、請求項9に記載のディスペンサ蓋体。
【請求項11】
前記可動体(3)の前記側壁(6)が、その内側端部に前記ディスペンサ蓋体の最大開口位置において前記タブ(17)と接触する歯状エリア(8)を有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項12】
前記フレーム(2)が、その内面(2d)に前記容器(16)に固定するための固定手段(18)を備えることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項13】
前記容器(16)に固定するための前記固定手段(18)が、熱融着による固定が可能な突起を含むことを特徴とする、請求項12に記載のディスペンサ蓋体。
【請求項14】
前記タブ(17)が、その自由端に切下領域(17a)を有することを特徴とする、請求項1に記載のディスペンサ蓋体。
【請求項15】
前記可動体(3)の底面が、両方の前記側壁(6)の間に、前記ヒンジ(4)から一定距離にある第2の結合ブリッジ(3a)を有することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項16】
前記可動体(3)の前記前壁(7)が、その外面(7a)の上部に、前記前壁の面に対して略垂直な把持フランジ(9)を有することを特徴とする、請求項1から15のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項17】
前記フレーム(2)の下側の内側エッジ(2f)が、前記第2の結合ブリッジ(3a)に適合する丸い輪郭を有することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項18】
前記フレーム(2)が、その外面(7a)にフラップ(21)を有し、前記フラップ(21)は、前記可動体(3)の前記前壁(7)の少なくとも一部を取り囲み、前記前壁の厚さと等しい長さを有し、前記ディスペンサ蓋体(1)の閉鎖位置において、シール(71)を固定するために前記可動部品(7)の前記前面(7a)と同一平面の表面を画定することを特徴とする、請求項1から17のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項19】
前記可動体(3)の両方の前記側壁を結合する部分又はブリッジ(14)が、前記ディスペンサ蓋体を通して供給される製品の排出を制御するための下方延在部(14b)を有することを特徴とする、請求項1から3及び5から18のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。
【請求項20】
前記可動体(3)の前記前壁(7)の外面(7a)に設けられた把持フランジ(9)が、前記前壁の全幅に亘ることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一つに記載のディスペンサ蓋体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−524700(P2012−524700A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506535(P2012−506535)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【国際出願番号】PCT/ES2010/000150
【国際公開番号】WO2010/122185
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(511255616)
【Fターム(参考)】