説明

食用基材における画像の露出制御

本発明は、食用基材を含む商品に関し、より具体的には、画像がその上に配置されている食用基材に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食用基材を含む商品に関し、より具体的には、画像がその上に配置されている食用基材に関する。
【背景技術】
【0002】
スナックなどの食用品目の上に印刷をすることで、スナックを食べること自体を超える更なるレベルの興奮を提供することができる。印刷されるコンテンツは、図柄、テキスト、又は組み合わせの形態とすることができ、並びに例えばゲーム、物語、ジョーク、及び教育的な事実を供給するために用いることができる。所望の効果を得るために、長時間にわたって、関連する情報の部分を放出する時間を計ることが必要な場合がある。例えば、関連する情報の第2の部分、例えば答え、解決法、又は他の画像を表示せずに、関連する情報の第1の部分、例えば質問、課題、又は画像を提供することで、そうした答え又は解決法を自分で考える時間を消費者に与えたり、あるいは他の画像によって消費者に驚きを与えたりすることが有利なことがある。しかしながら、消費者は依然として、自分が考えた答え又は解決法が実際に正しいものかを確認することを求める。情報の第1及び第2の部分の両方を同時に視認できるように、第1及び第2の部分を提供することによって、どの第1及び第2の部分が合致するかを消費者が容易に知ることができる。例えば、質問をチップの上に印刷し、答えを同じチップの質問の下に印刷してもよい。しかしながら、このことは、答え又は解決法などの関連する情報の第2の部分の偶発的な早過ぎる暴露につながる場合があり、それによって、情報の第1の部分によって提供される知的効果を消費者から奪ってしまう可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それ故、特定の情報の偶発的な早過ぎる暴露を所望により消費者が避けることができるように、情報の露出制御を達成する手段を提供することが有利である。更に、そのような方法は、消費者が容易に理解できるように簡単に実行されることが望ましい。更に、そのような方法は、伝達プロセスを更に強化することができる機能性を付加することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、容器と、画像がその上に配置された少なくとも2つの食用基材とを含む、商品を提供する。商品は、画像の早過ぎる暴露を所望により消費者が避けることができるように、情報の露出制御を達成する手段を提供することができる。一態様では、商品は:
(a)所望のキャニスター開口部を含むキャニスター;及び
(b)キャニスター内に収容された複数の食用基材;及び
(c)画像が所望のキャニスター開口部から離れる方向に向くようにキャニスター内で配向された、第1の食用基材上に配置された第1の画像
を含む。
【0005】
別の態様では、商品は:
(a)所望の容器開口部を含む容器;
(b)容器内に収容された複数の食用基材;
(c)第1の食用基材上に配置された第1の画像;及び
(d)第2の食用基材上に配置され、第1の画像と相互作用的に関連している第2の画像
を含む。
【0006】
第1及び第2の基材は、隣接していることができるし、又は隣接していなくてもよい。一実施形態では、食用基材は、画像が所望の容器開口部から離れる方向に向くように、容器内で配向される。別の実施形態では、少なくとも1つの中間基材が第1の食用基材と第2の食用基材との間に位置付けられている。
【0007】
更に別の態様では、商品は:
(a)所望の容器開口部を含む容器;
(b)容器内に収容された、第1面と、対向する第2面とを有する第1の食用基材を含む複数の食用基材;
(c)第1面上に配置された第1の画像;及び
(d)第2面上に配置された第2の画像
を含み、第1の画像及び第2の画像は、互いに相互作用的に関連している。
【0008】
好ましい実施形態では、食用基材は加工スナックチップである。
【0009】
本明細書で引用される全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いかなる文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
一態様において、本発明は:
(a)所望のキャニスター開口部を含むキャニスター;
(b)キャニスター内に収容された複数の食用基材;及び
(c)画像が所望のキャニスター開口部から離れる方向に向くようにキャニスター内で配向された、第1の食用基材上に配置された第1の画像
を含む商品を提供する。
【0011】
別の態様において、本発明は:
(a)所望の容器開口部を含む容器;
(b)容器内に収容された複数の食用基材;
(c)第1の食用基材上に配置された第1の画像;及び
(d)第2の食用基材上に配置され、第1の画像と相互作用的に関連している第2の画像
を含む商品を提供する。
【0012】
更に別の態様では、商品は:
(a)所望の容器開口部を含む容器;
(b)容器内に収容された、第1面と、対向する第2面とを有する第1の食用基材を含む複数の食用基材;
(c)第1面上に配置された第1の画像;及び
(d)第2面上に配置された第2の画像
を含む。
【0013】
A.食用基材を収容するための容器
商品は、食用基材を収容するための容器を含む。食用基材をそこから分配、提示、表示、又は貯蔵できるいかなる容器も好適である。好適な容器としては、袋、キャニスター、箱、ボウル、プレート、タブ、及び缶が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、容器は、加工クリスピーポテトを収容可能なキャニスターである。特定の一実施形態では、容器は丸い円筒形のキャニスターである。
【0014】
容器は、所望の容器開口部を含む。本明細書で使用する時、「所望の容器開口部」は、そこを介して消費者が容器から食用品を取り出すことが予期される出し入れ口を画定する、容器の部分を意味する。本明細書で使用する時、「消費者」は、商品のいかなる購入者、潜在的購入者、ユーザ、又は潜在的ユーザをも含む。
【0015】
B.食用基材
本明細書で使用する時、「食用基材」又は「基材」は、画像をその上に配置することができる、消費に適したいかなる材料をも含む。いかなる好適な食用基材も、本明細書の発明で使用可能である。好適な食用基材の例としては、スナックチップ(例えば、薄切りポテトチップ)、加工スナック(例えば、トルティーヤチップ、ポテトチップ、クリスピーポテトなどの加工チップ)、絞り出しスナック、クッキー、キャンディ、パン、ビーフジャーキー、クラッカー、パスタ、薄切り肉、薄切りチーズ、パンケーキ、ワッフル、果物フィルム、乾燥果物フィルム、朝食用シリアル、及びトースターペストリー(toaster pastries)を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0016】
食用基材は、いかなる好適な形態でもあることができる。例えば、基材は、消費可能な状態の完成食品、消費前に更なる調理が必要な食品(例えば、スナックチップの生地、乾燥パスタ)、又はこれらの組み合わせであることができる。更に、基材は、堅いもの(例えば、加工スナックチップ)又は堅くないもの(例えば、果物フィルム)であることができる。
【0017】
加えて、食用基材としては、犬用ビスケット及び犬用おやつなどがあるがこれらに限定されない、ペットフードを挙げることができる。
【0018】
好ましい一実施形態では、基材は油で揚げた加工スナックチップである。一実施形態では、加工スナックチップは、米国特許第5,464,643号(ロッジ(Lodge))及び米国特許第6,066,353号(ビラグラン(Villagran)ら)に記載されるような、ポテトから作られる加工クリスピースナックである。
【0019】
C.食用基材上に配置された画像
少なくとも1つの食用基材が、その上に配置された画像を含む。画像は、1以上のテキスト、図柄、又はこれらの組み合わせを含むことができる。本明細書で使用する時、「テキスト」は、1以上の英数字記号を意味する。テキストとしては、文字、数字、単語、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。本明細書で使用する時、「図柄」は、絵による表示を意味する。
【0020】
例えば、図柄としては、物体、記号、場面、人物、動物、おもちゃ、又はキャラクターを挙げることができる。好適なキャラクターとしては、漫画のキャラクター及び認可を受けたキャラクター、並びにメディアや広告での有名人に関連する又は特定の文化で周知のキャラクターを挙げることができる。
【0021】
本明細書で使用する時、「〜の上に配置された」とは、1つの要素が別の要素と一体化することができるか、又は1つの要素が別の要素に固着される若しくはその上に置かれる別個の構造体であることができることを意味する。したがって、画像は、食用基材に直接若しくは間接的に適用するか、食用基材の上に置かれた材料に適用するか、食用基材内に適用するか、又はこれらの他の変形形態若しくは組み合わせであることができる。特定の実施形態では、画像は、基材の表面上に印刷するか、スプレー塗布するか、又は別の方法で直接適用することができる。他の実施形態では、画像は、基材の表面上に置かれた材料に適用することができる。画像は、基材の外側表面上に位置付けられるか、基材の内部に位置付けられるか、又はこれらの組み合わせであることができる。
【0022】
基材上に画像を配置するいかなる好適な手段も、本明細書で使用することができる。例えば、画像は、食用基材に印刷、描画、塗布、又は別の方法で付着させることができる。画像は、単色又は多色であることができる。画像は、染料、色素、他の天然若しくは合成物質、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
【0023】
一実施形態では、画像は、基材上に印刷される。印刷方法としては、レーザー、インクジェット(例えば、熱バブルジェット、オンデマンド圧電液滴、連続インクジェット)、グラビア、フレキソ、及びスタンプを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0024】
別の実施形態では、画像を含む食用ステッカーが基材に貼付される。
【0025】
別の実施形態では、画像を含む薄いフィルムが、食用接着剤で基材に貼付される。
【0026】
好ましい一実施形態では、インクジェット画像が、加工スナックチップ上に印刷される。生地を油で揚げて、油で揚げた加工スナックチップを作る前に、画像をチップ生地の上に配置することができ、又は、チップを油で揚げた後に、その上に画像を配置することもできる。
【0027】
いかなる好適な画像も使用することができる。画像は、1以上の図柄要素、1以上のテキスト要素、又はこれらの組み合わせを含むことができる。非限定例としては、文字、数字、単語、動物、漫画のキャラクター、メディアの有名人、風刺まんが、歴史上の出来事、及び写真が挙げられる。
更に、画像は、単語、数字、手がかり、ヒント、ジョーク、意外な事実、雑学クイズ、写真、絵、パズル、物語、ゲーム、又は一連の出来事(例えばアニメーション)の全体あるいは部分の形態であることができる。例えば、画像は、雑学クイズの質問部分を含むことができる。一実施形態では、画像には、ジグソーパズルの1ピースが描かれる。
画像は、食用基材の視覚的部分の一部又は全体に及ぶことができる。加えて、画像は、食用基材上に配置された1以上の画像を含むことができる。
更に、画像は、不変的なもの又は変化するものであることができる。不変的な画像としては、食用基材の消費前に変化しないものが挙げられる。変化する画像としては、食用基材の消費前に何らかの手段で変更可能なものが挙げられる。
【0028】
例えば、変化する画像としては、視覚的に変更可能なものが挙げられる。一実施形態では、基材が唾液と接触する(例えば、基材を舐める)と、目に見えない画像が目に見えるようになる。別の実施形態では、基材がブラックライト源の下に置かれると、画像が目に見えるようになる。更に別の実施形態では、基材が唾液と接触すると、目に見える画像が目に見えなくなる。更にまた別の実施形態では、基材が唾液と接触すると、目に見える画像が消え、第2の別の画像が現れる。
【0029】
好ましい一実施形態では、商品は、第1の食用基材上に配置された第1の画像、及び第2の食用基材上に配置され、第1の画像と相互作用的に関連している第2の画像を含む。本明細書で使用する時、「相互作用的に関連している」とは、相互作用的に関連している画像が共に解釈された時に、完全なテーマ、表現、又は考えを形成するように、何らかの形で互いに関連している又は関連付けられていることを意味する。したがって、2つの画像は、質問と答え、ジョークとおち、又は不完全なパズルと欠けているピースなどがあるが、これらに限定されない、何らかの形で互いに関連している又は関連付けられている場合に、相互作用的に関連している。
【0030】
別の実施形態では、商品は、食用基材の第1面上に配置された第1の画像、及び食用基材の対向する第2面上に配置された第2の画像を含む。好ましくは、第1の画像及び第2の画像は、相互作用的に関連している。
【0031】
D.画像の露出制御
商品は、画像の早過ぎる暴露を所望により消費者が避けることができるように、情報の露出制御を達成する手段を提供することができる。本発明は、次のものを含む手段を介して、画像の露出制御を提供する:(1)中間基材の使用、(2)画像を所望の容器開口部から離れる方向に向けること、及び(3)第1の画像を基材の第1面に配置し、第2の画像を基材の対向する第2面に配置すること。
【0032】
1.中間基材
第1の食用基材は、第2の食用基材に隣接していることができるし、又は隣接していなくてもよい。本明細書で使用する時、「隣接している」とは、接触していることを意味する。本明細書で使用する時、「隣接していない」とは、接触していないことを意味する。第1の食用基材及び第2の食用基材が隣接していない場合、少なくとも1つの中間基材が第1の食用基材と第2の食用基材との間に位置付けられていることができる。本明細書で使用する時、「中間基材」は、容器内で第1の食用基材と第2の食用基材との間に位置付けられている、いかなる食用又は非食用基材をも含む。例えば、中間基材としては、紙、フィルム、第1及び第2の食用基材と同じ種類の食用基材(例えば、チップなどの同じ種類の食品)、又は第1及び第2の食用基材とは異なる種類の食用基材(例えば、果物フィルムによって分離された2つのチップなどの異なる種類の食品)を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0033】
中間基材は、その上に画像が配置されていることができるし、又はその上に画像が配置されていなくてもよい。中間基材が画像を含む場合、その画像は、第1及び/又は第2の基材上の第1及び/又は第2の画像それぞれと、関連していない又は相互作用的に関連していることができる。例えば、第1の画像が質問を含むことができ、第2の画像がその質問に対する答えを含むことができ、第1の基材と第2の基材との間に位置付けられた少なくとも1つの中間基材がその質問に答えるための手がかりを含むことができる。
【0034】
2.所望の容器開口部から離れる方向に向く
一実施形態では、第1の食用基材は、その上の画像が所望の容器開口部から離れる方向に向くように、容器内で配向される。別の実施形態では、画像を含むすべての食用基材は、その上の画像が所望の容器開口部から離れる方向に向くように、容器内で配向される。本明細書で使用する時、「所望の容器開口部から離れる方向に向く」とは、基材を所望の容器開口部から見た時にその上に配置された画像が目に見えないように、基材を位置付けることを意味する。
【0035】
本明細書で使用する時、「目に見えない」とは、画像の少なくとも一部分を消費者が見ることができないことを意味する。
【0036】
3.対向する画像
更に別の実施形態では、食用基材は、第1面と、第1面に対向した第2面とを含む。本明細書で使用する時、「対向する」又は「対向した」とは、消費者が第1面を見た(第1面がすべて見える)時に第2面の少なくとも一部分を見ることができないように、配向されていることを意味する。本実施形態では、第1の画像が第1面上に配置され、第2の画像が第2面上に配置されている。好ましくは、例えば、質問と答え、又はジョークとおちなど、第1の画像及び第2の画像は相互作用的に関連している。消費者が食用品目を容器から取り出す時に、その上に配置された第1の画像を消費者が見ることができるように、第1の画像は所望の容器開口部から見える。しかしながら、第2の画像は、消費者が第2の画像を見るために食用品目を反対側に裏返すことを選択するまで、見ることができない。
【実施例】
【0037】
以下の実施例は本発明を例証するものであるが、本発明を限定することを意図しない。
【0038】
(実施例1)
図1は、実施例1の代表例を示す。この図は、円筒形の容器(5)と、容器の一部分(4)によって画定される所望の容器開口部(3)を覆う蓋(2)とを含む、商品(1)を示す。容器(5)はまた、底部(6)を含み、所望により、容器の一部分(4)に貼付された取外し可能な膜(図示せず)を含むことができる。容器(5)内には、食用基材(110、120、130及び140)があり、食用基材は、密集したそのような食用商品の積み重ね体を形成できるように均一に形成され、空間を有効に利用する。図面が容易に理解されるように、密集して構成された積み重ね体から4つの食用商品のみを示しているが、これらの食用商品は合わせて積み重ねることができ、更に多数の食用商品を、容器(5)内で食用商品(110)の上又は食用商品(140)の下のいずれかに収めることができることを理解されたい。本実施例に関して、(110)は(120)に隣接しているが、(130)又は(140)には隣接していないことも理解されたい。同様に、(130)は(120)及び(140)には隣接しているが、(110)には隣接していない。各食用商品(110、120、130及び140)は、所望の容器開口部(3)から反対に向いているそれぞれの下面(111、121、131及び141)と、それぞれの上にある食用商品が容器(5)から取り出されると所望の容器開口部(3)から見える、それぞれの上面(112、122、132及び142)とを有する。本実施例では、第2の食用商品の上にある第1の食用商品が容器(5)から取り出された時に、第2の食用商品上に配置された画像の早過ぎる露出を制御するため、画像は下面(111、121、131及び141)上に配置されている。本実施例では、下面(111、121、131及び141)上に配置された各画像は、それらの画像の1以上に関連していてもしていなくてもよい。
【0039】
(実施例2)
図2は、実施例2の代表例を示す。この図は、円筒形の容器(5)と、容器の一部分(4)によって画定される所望の容器開口部(3)を覆う蓋(2)とを含む、商品(1)を示す。容器(5)はまた、底部(6)を含み、所望により、容器の一部分(4)に貼付された取外し可能な膜(図示せず)を含むことができる。容器(5)内には、食用基材(210、220、230及び240)があり、食用基材は、密集したそのような食用商品の積み重ね体を形成できるように均一に形成され、空間を有効に利用する。図面が容易に理解されるように、密集して構成された積み重ね体から4つの食用商品のみを示しているが、これらの食用商品は合わせて積み重ねることができ、更に多数の食用商品を、容器(5)内で食用商品(210)の上又は食用商品(240)の下のいずれかに収めることができることを理解されたい。本実施例に関して、(210)は(220)に隣接しているが、(230)又は(240)には隣接していないことも理解されたい。同様に、(230)は(220)及び(240)には隣接しているが、(210)には隣接していない。各食用商品(210、220、230及び240)は、所望の容器開口部(3)から反対に向いているそれぞれの下面(211、221、231及び241)と、それぞれの上にある食用商品が容器(5)から取り出されると所望の容器開口部(3)から見える、それぞれの上面(212、222、232及び242)とを有する。本実施例では、第2の食用商品の上にある第1の食用商品が容器(5)から取り出された時に、第2の食用商品上に配置された画像の早過ぎる露出を制御するため、画像は下面(211、221、231及び241)上に配置されている。本実施例では、食用商品(210)の下面(211)上に配置された第1の画像は、食用商品(230)の下面(231)上に配置された第2の画像と関連している。食用商品(210)と(230)との間に位置付けられている食用商品(220)は、中間基材として機能し、下面(221)又は上面(222)のいずれかに画像が配置されていてもいなくてもよい。
【0040】
本実施例の別の実施形態では、食用商品(220)は、その上に画像が配置されず、消費者に食用商品(210)の下面(211)上に配置された第1の画像が暴露されてから、食用商品(230)の下面(231)上に配置された関連している第2の画像が暴露されるまでのスナックを食べている時間を増加させるように機能する。
【0041】
本実施例の別の変形例では、第3の画像が食用商品(220)の下面(221)上に配置されている。本実施例では、この第3の画像は、ユーザが、食用商品(230)の下面(231)上に配置された第2の画像に対して備えるのを助け、予想させる。本実施例の更に別の変形例では、第3の画像は、第1又は第2の画像と関連していない。
【0042】
(実施例3)
図3は、実施例3の代表例を示す。この図は、円筒形の容器(5)と、容器の一部分(4)によって画定される所望の容器開口部(3)を覆う蓋(2)とを含む、商品(1)を示す。容器(5)はまた、底部(6)を含み、所望により、容器の一部分(4)に貼付された取外し可能な膜(図示せず)を含むことができる。容器(5)内には、食用基材(310、320、330及び340)があり、食用基材は、密集したそのような食用商品の積み重ね体を形成できるように均一に形成され、空間を有効に利用する。図面が容易に理解されるように、密集して構成された積み重ね体から4つの食用商品のみを示しているが、これらの食用商品は合わせて積み重ねることができ、更に多数の食用商品を、容器(5)内で食用商品(310)の上又は食用商品(340)の下のいずれかに収めることができることを理解されたい。本実施例に関して、(310)は(320)に隣接しているが、(330)又は(340)には隣接していないことも理解されたい。同様に、(330)は(320)及び(340)には隣接しているが、(310)には隣接していない。各食用商品(310、320、330及び340)は、所望の容器開口部(3)から反対に向いているそれぞれの下面(311、321、331及び341)と、それぞれの上にある食用商品が容器(5)から取り出されると所望の容器開口部(3)から見える、それぞれの上面(312、322、332及び342)とを有する。本実施例では、画像は上面(312、322、332及び342)上に配置されている。本実施例では、食用商品(310)の上面(312)上に配置された第1の画像は、食用商品(330)の上面(332)上に配置された第2の画像と関連している。食用商品(310)と(330)との間に位置付けられている食用商品(320)は、中間基材として機能し、下面(321)又は上面(322)のいずれかに画像が配置されていてもいなくてもよい。
【0043】
本実施例の別の実施形態では、食用商品(320)は、その上に画像が配置されず、消費者に食用商品(310)の上面(312)上に配置された第1の画像が暴露されてから、食用商品(330)の上面(332)上に配置された関連している第2の画像が暴露されるまでのスナックを食べている時間を増加させるように機能する。
【0044】
本実施例の更に別の変形例では、第3の画像が食用商品(320)の上面(322)上に配置されている。本実施例では、この第3の画像は、ユーザが、食用商品(330)の上面(332)上に配置された第2の画像に対して備えるのを助け、予想させる。本実施例の更に別の変形例では、第3の画像は、第1又は第2の画像と関連していない。
【0045】
(実施例4)
図4は、実施例4の代表例を示す。この図は、トレー型の容器(405)と、容器の一部分(404)によって画定される所望の容器開口部(403)とを含む、商品(1)を示す。容器(405)は、所望により、容器の一部分(404)に貼付された取外し可能な膜(図示せず)を含むことができる。容器(405)は、所望により、図示しないプラスチック又は金属化された袋又は他の構造体の中に挿入することができる。容器(405)内には、食用基材(410、420、430及び440)があり、食用基材は、密集したそのような食用商品の積み重ね体を形成できるように均一に形成され、空間を有効に利用する。図面が容易に理解されるように、密集して構成された積み重ね体の外側に4つの食用商品のみを示しているが、これらの食用商品は合わせて積み重ねることができ、更に多数の食用商品を、容器(405)内で食用商品(410)の左側又は食用商品(440)の右側のいずれかに収めることができることを理解されたい(そのいくつかを図示する)。本実施例に関して、(410)は(420)に隣接しているが、(430)又は(440)には隣接していないことも理解されたい。同様に、(430)は(420)及び(440)には隣接しているが、(410)には隣接していない。各食用商品(410、420、430及び440)は、所望の容器開口部(403)から反対に向いているそれぞれの下面(411、421、431及び441)と、それぞれの上にある食用商品が容器(405)から取り出されると所望の容器開口部(403)から見える、それぞれの上面(412、422、432及び442)とを有する。本実施例では、第2の食用商品の上にある第1の食用商品が容器(405)から取り出された時に、第2の食用商品上に配置された画像の早過ぎる露出を制御するため、画像は下面(411、421、431及び441)上に配置されている。本実施例では、下面(411、421、431及び441)上に配置された各画像は、それらの画像の1以上に関連していてもしていなくてもよい。
【0046】
本発明の特定の実施形態を例示し記載してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第1面が所望の容器開口部から反対に向いている、容器、第1及び第2の対向する面を有するスナック片を含む商品。図1は、側面から見た容器の切欠き図。
【図2】第1面が所望の容器開口部から反対に向いている、容器、第1及び第2の対向する面を有するスナック片を含む商品。図2は、側面から見た容器の切欠き図。
【図3】第1面が所望の容器開口部から反対に向いている、容器、第1及び第2の対向する面を有するスナック片を含む商品。図3は、側面から見た容器の切欠き図。
【図4】第1面が所望の容器開口部から反対に向いている、容器、第1及び第2の対向する面を有するスナック片を含む商品。図4は、側面から見た容器の切欠き図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)所望の容器開口部を含む容器;
(b)前記容器内に収容された複数の食用基材;
(c)第1の食用基材上に配置された第1の画像;及び
(d)第2の食用基材上に配置され、前記第1の画像と相互作用的に関連している第2の画像
を含む商品。
【請求項2】
前記第1の食用基材が前記第2の食用基材に隣接している、請求項1に記載の商品。
【請求項3】
前記第1の食用基材が前記第2の食用基材に隣接していない、請求項1に記載の商品。
【請求項4】
少なくとも1つの中間基材が前記第1の食用基材と前記第2の食用基材との間に位置付けられている、請求項3に記載の商品。
【請求項5】
前記中間基材が食用である、請求項4に記載の商品。
【請求項6】
前記中間基材が非食用である、請求項4に記載の商品。
【請求項7】
少なくとも1つの前記中間基材の上に画像が配置されている、請求項4に記載の商品。
【請求項8】
少なくとも1つの前記中間基材の上に画像が配置されていない、請求項4に記載の商品。
【請求項9】
前記中間基材上に配置された少なくとも1つの画像が、前記第1の画像及び前記第2の画像から成る群から選択された少なくとも1つの画像と相互に関連している、請求項7に記載の商品。
【請求項10】
前記第1の基材及び前記第2の基材が、前記第1の画像及び第2の画像が所望の容器開口部から見えないように配向されている、請求項1に記載の商品。
【請求項11】
(a)所望の容器開口部を含むキャニスター;及び
(b)前記キャニスター内に収容された複数の食用基材;及び
(c)画像が所望の容器開口部から離れる方向に向くようにキャニスター内で配向された、第1の食用基材上に配置された第1の画像
を含む商品。
【請求項12】
(a)所望の容器開口部を含む容器;
(b)前記容器内に収容された、第1面と、対向する第2面とを有する第1の食用基材を含む複数の食用基材;
(c)前記第1面上に配置された第1の画像;及び
(d)前記第2面上に配置された第2の画像
を含む商品。
【請求項13】
第1の食用基材上の第1の画像及び第2の画像が、互いに相互作用的に関連している、請求項12に記載の商品。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−505633(P2007−505633A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527134(P2006−527134)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/030898
【国際公開番号】WO2005/027655
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.バブルジェット
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】