説明

飲料ディスペンサ用カートリッジ容器

【課題】延伸ブロー成形される飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の底部に、逆さ吊り下げ用の別体の把手部材を、手間を掛けずに強固に取り付けることである。
【解決手段】プリフォームの原突出部を、小径の首部3aの先端側に拡径された円形頭部3bを有する突出部3に延伸ブロー成形で成形し、別体の把手部材11の環状基部12の内周側に、先端側が内向きに傾斜するように立ち上がる円錐筒部16を設け、円錐筒部16の基端内径を円形頭部3bよりも大径に、先端内径を円形頭部3bよりも小径に形成して、円錐筒部16の先端側に先端部を拡径可能とする複数の切込み16aを設け、円錐筒部16の先端側を拡径させて、円錐筒部16を基端側から円形頭部3bの下側の首部3aに嵌め込むことにより、容器本体1の底部に、逆さ吊り下げ用の別体の把手部材11を、手間を掛けずに強固に取り付けることができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料ディスペンサに下向きに接続される飲料ディスペンサ用カートリッジ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料水やジュース等の飲料ディスペンサに用いられる飲料ディスペンサ用カートリッジ容器は、充填された飲料を排出する筒口部を下に向けて、飲料ディスペンサの上面に設けられた容器接続部に接続するために、逆さに吊り下げる把手を樹脂製の容器本体の底に設けたものが多い(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような逆さ吊り下げ用の把手を樹脂製の容器本体の底に設ける手段としては、容器本体をプリフォームから延伸ブロー成形されるものとし、プリフォームの底部に設けられた原突出部を利用して、この原突出部を延伸ブロー成形で把手の形状に一体に成形する方法(例えば、特許文献2参照)、および、環状基部を有する別体の把手部材を用意し、この別体の把手部材の環状基部をプリフォームの原突出部の周りにセットして、原突出部を延伸ブロー成形で環状基部の内径よりも外側へ膨出させ、この膨出させた原突出部で把手部材の環状基部を容器本体と非分離とする方法(例えば、特許文献3参照)が知られている。
【0004】
このような延伸ブロー成形される容器本体の樹脂には、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、これらの共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が用いられている。PETは、透明性、ガス遮断性、耐薬品性、耐圧性等に優れているので、飲料ディスペンサ用カートリッジ容器に好適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−103758号公報
【特許文献2】特開2004−196332号公報
【特許文献3】特開平4−133715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載された、プリフォームの原突出部を延伸ブロー成形で把手の形状に一体に成形する方法は、把手の大きさや形状に制約があり、飲料ディスペンサ用カートリッジ容器のように、大量の飲料が充填される重い容器を逆さ吊り下げする把手の形成には適していない。また、把手部を一体に成形するために、延伸ブロー成形の成形型の形状も複雑になる。
【0007】
一方、特許文献3に記載された、別体の把手部材の環状基部を、延伸ブロー成形で原突出部を膨出させた突出部で非分離とする方法は、把手の大きさや形状に制約はないが、延伸ブロー成形する成形型に、別体の把手部材を予めセットする必要があるので、延伸ブロー成形に手間がかかり、成形型の形状も複雑になる問題がある。
【0008】
そこで、本発明の課題は、延伸ブロー成形される飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の底部に、逆さ吊り下げ用の別体の把手部材を、手間を掛けずに強固に取り付けることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は、底部に原突出部が設けられたプリフォームから延伸ブロー成形される樹脂製の容器本体の底部に、逆さ吊り下げ用の別体の把手部材の環状基部を取り付けた飲料ディスペンサ用カートリッジ容器において、前記プリフォームの原突出部を、小径の首部の先端側に拡径された円形頭部を有する突出部に前記延伸ブロー成形で成形し、前記別体の把手部材の環状基部の内周側に、先端側が内向きに傾斜するように立ち上がる円錐筒部を設けて、前記円錐筒部の基端内径を前記円形頭部よりも大径に、円錐筒部の先端内径を円形頭部よりも小径に形成し、前記円錐筒部の先端側に、その先端面に開口し、先端部を拡径可能とする複数の切込みを設けて、この切込みを設けた円錐筒部の先端側を拡径させて、円錐筒部を基端側から前記突出部の円形頭部の下側の首部に嵌め込み、この嵌め込み後に、前記拡径された円錐筒部の先端内径が円形頭部よりも小径となるようにして、前記把手部材の環状基部を前記延伸ブロー成形された容器本体の底部に取り付けた構成を採用した。
【0010】
すなわち、プリフォームの原突出部を、小径の首部の先端側に拡径された円形頭部を有する突出部に延伸ブロー成形で成形し、別体の把手部材の環状基部の内周側に、先端側が内向きに傾斜するように立ち上がる円錐筒部を設けて、円錐筒部の基端内径を円形頭部よりも大径に、円錐筒部の先端内径を円形頭部よりも小径に形成し、円錐筒部の先端側に、その先端面に開口し、先端部を拡径可能とする複数の切込みを設けて、この切込みを設けた円錐筒部の先端側を拡径させて、円錐筒部を基端側から突出部の円形頭部の下側の首部に嵌め込み、この嵌め込み後に、拡径された円錐筒部の先端内径が円形頭部よりも小径となるようにして、把手部材の環状基部を延伸ブロー成形された容器本体の底部に取り付けることにより、延伸ブロー成形で成形される飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の底部に、逆さ吊り下げ用の別体の把手部材を、手間を掛けずに強固に取り付けることができるようにした。
【0011】
前記円錐筒部の高さ寸法を、前記円形頭部の下側の首部の高さ寸法よりも高くし、前記首部に嵌め込まれる円錐筒部に負の高さ隙間を付与することにより、把手部材の環状基部をガタツキなく強固に容器の底部に固定することができる。
【0012】
前記円錐筒部の先端面を、円錐筒部の軸方向と直角な平面で形成することにより、円錐筒部の先端面を円形頭部の下面側に広い面積で安定して当接させることができる。
【0013】
前記別体の把手部材を、一対の互いに反対側を向くC字状の把手部を有するものとし、前記環状基部に、外径側へ張り出して二股に分岐する二股基部を、180°の位相で2箇所に設け、前記一対のC字状の各把手部の両側の基端が、それぞれ前記2箇所に設けた各二股基部の二股に分岐する一方の先端に連なるようにし、これらの把手部の基端と二股基部の先端との連なり部を、一対の把手部が合わせて把持されるように屈曲可能とすることにより、カートリッジ容器を逆さ吊り下げするときの吊り下げ力を、2箇所の二股基部の一対のC字状の把手部との4つの連なり部に均等に分散させ、飲料が充填された重いカートリッジ容器の吊り下げに十分に耐用可能なものとすることができる。
【0014】
前記連なり部を屈曲可能とする手段が、連なり部の屈曲断面での肉厚を両側よりも薄肉に形成して、この薄肉に形成した連なり部を、前記容器本体の底側へ湾曲させたものとすることにより、繰り返しの屈曲に対する連なり部の耐久性を確保することができる。
【0015】
前記合わせて把持される一対のC字状の把手部の合わせ側の面に、C字方向に延びる軽量化等のための抉り溝を設ける場合は、少なくとも一方の合わせ側の面の抉り溝に、抉り溝の深さと等しい高さの堰を設けることにより、一対の把手部が合わせて把持されるときに、合わせ側の面の抉り溝同士が互い違いに嵌まり合うのを防止し、重いカートリッジ容器を逆さ吊り下げするときに、これらの間に手の表層部の肉が強く挟まれるのを防止することができる。
【0016】
前記合わせて把持される一対の把手部の合わせ側の面を平坦面とする場合は、この平坦面とした少なくとも一方の合わせ側の面に突起部を設けることにより、一対の把手部が合わせて把持されるときに、他方の合わせ側の面との間に隙間を形成し、重いカートリッジ容器を逆さ吊り下げするときに、一対の把手部の平坦な合わせ面間に、手の表層部の肉が強く挟まれるのを防止することができる。
【0017】
前記別体の把手部材を、前記樹脂製の容器本体と同じ種類の樹脂で形成することにより、カートリッジ容器を廃棄するときの分別を不要とすることができる。
【0018】
前記容器本体と別体の把手部材を形成する同じ種類の樹脂は、ポリエチレンテレフタレートとするとよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器は、プリフォームの原突出部を、小径の首部の先端側に拡径された円形頭部を有する突出部に延伸ブロー成形で成形し、別体の把手部材の環状基部の内周側に、先端側が内向きに傾斜するように立ち上がる円錐筒部を設けて、円錐筒部の基端内径を円形頭部よりも大径に、円錐筒部の先端内径を円形頭部よりも小径に形成し、円錐筒部の先端側に、その先端面に開口し、先端部を拡径可能とする複数の切込みを設けて、この切込みを設けた円錐筒部の先端側を拡径させて、円錐筒部を基端側から突出部の円形頭部の下側の首部に嵌め込み、この嵌め込み後に、拡径された円錐筒部の先端内径が円形頭部よりも小径となるようにして、把手部材の環状基部を延伸ブロー成形された容器本体の底部に取り付けたので、延伸ブロー成形で成形される飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の底部に、逆さ吊り下げ用の別体の把手部材を、手間を掛けずに強固に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を示す切欠き正面図
【図2】図1の底面図
【図3】図1の把手部材を示す平面図
【図4】a、bは、それぞれ図3のIVa−IVa線とIVb−IVb線に沿った断面図
【図5】a、b、cは、図3の把手部材の円錐筒部を円形頭部の下側の首部に嵌め込む過程を示す断面図
【図6】図3の把手部材の一対の把手部を把持するために合わせた状態を示す切欠き側面図
【図7】図3の把手部材の変形例を示す平面図
【図8】図7のVIII−VIII線に沿った断面図
【図9】図7の把手部材の一対の把手部を把持するために合わせた状態を示す切欠き側面図
【図10】図1のカートリッジ容器を飲料ディスペンサにセットした状態を示す縦断面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。この飲料ディスペンサ用カートリッジ容器は、図1および図2に示すように、PET製の容器本体1が、プリフォームから延伸ブロー成形で薄肉の角形ボトル形状に成形され、その底の中心部に、同じくPET製の別体の把手部材11が取り付けられており、筒口部2を下向きにして逆さに吊り下げられるようになっている。この容器本体1は、折り畳み可能な可撓性を有するものである。
【0022】
前記容器本体1の底の中心部には、プリフォームの原突出部を利用して、小径の首部3aの先端側に拡径された円形頭部3bを有する突出部3が、延伸ブロー成形で同時に成形されている。首部3aと円形頭部3bは中空とされ、円形頭部3bの外径面は、丸みを付与された断面形状とされている。
【0023】
前記別体の把手部材11は、図3および図4(a)、(b)に示すように、前記突出部3の首部3aに嵌まり込む環状基部12と、環状基部12の180°の位相で2箇所から外径側へ張り出して二股に分岐する二股基部13と、一対の互いに反対側を向くC字状の把手部14を有し、各把手部14の両側の基端が、それぞれ各二股基部13の二股に分岐する一方の先端と連なり部15で連なっている。環状基部12と二股基部13の外周部には、それぞれ補強用のリブ12a、13aが形成されている。
【0024】
前記環状基部12の内周側には、先端側が内向きに傾斜するように立ち上がる円錐筒部16が設けられ、円錐筒部16は、基端内径が前記突出部3の円形頭部3bよりも大径に、先端内径が円形頭部3bよりも小径に形成され、後述するように、先端側を拡径可能とする複数の切込み16aが先端面16bに開口するように設けられている。これらの切込み16aは、切欠きのない切込み線のみのものとしてもよい。
【0025】
前記連なり部15は、両側の把手部14の基端と二股基部13の先端よりも薄肉に形成され、容器本体1の底側となる下方へ湾曲するように形成されており、後述するように、一対の把手部14を合わせて把持するように屈曲可能とされている。
【0026】
前記C字状の把手部14は、剛性を確保して軽量化するために、両側面にC字方向に延びる抉り溝14aが設けられており、一対の把手部14が合わせて把持されるときの、一方の把手部14の合わせ側の面の抉り溝14aに、溝の深さと等しい高さの堰14bが2箇所に設けられている。また、各把手部14は、手で把持される中央の把持部の幅が基端側よりも広く形成され、その内周側に波状の指係止部14cが設けられている。
【0027】
図5(a)、(b)、(c)は、前記円錐筒部16を突出部3の円形頭部3bの下側の首部3aに嵌め込む過程を示す。円錐筒部16の高さ寸法Hは、円形頭部3bの下側の首部3aの高さ寸法hよりも少し高く形成され、先端面16bは、筒軸と直角な平面で形成されている。まず、図5(a)に示すように、円形頭部3bよりも内径が大径の基端を下に向けて、円錐筒部16の内径面を、丸みを持たせた円形頭部3bの外径面に当接させる。つぎに、図5(b)に示すように、円錐筒部16を下方へ押し込んで、切込み16aを設けた円錐筒部16の先端側を円形頭部3bで拡径させる。
【0028】
こののち、図5(c)に示すように、円錐筒部16をさらに下方へ押し込んで、円錐筒部16を円形頭部3bの下側の首部3aに嵌め込む。このとき、円錐筒部16の高さ寸法Hは、円形頭部3bの下側の首部3aの高さ寸法hよりも少し高く形成されているので、首部3aに嵌め込まれる円錐筒部16に負の高さ隙間が付与され、環状基部12がガタツキなく強固に容器本体1の底部に固定されるとともに、円錐筒部16の筒軸と直角な平面で形成された先端面16bが、円形頭部3bの下面側に広い面積で安定して当接される。
【0029】
図6は、前記一対の把手部14を各連なり部15で屈曲させて、合わせて把持されるようにした状態を示す。これらの連なり部15は、屈曲断面で薄肉に形成され、屈曲方向と逆方向に湾曲しているので、屈曲時の曲げ応力が集中せず、繰り返しの屈曲に対する耐久性を確保することができる。また、一方の把手部14の合わせ側の面の抉り溝14aには、把持部の2箇所で溝の深さと等しい高さの堰14bが設けられているので、飲料が充填された重いカートリッジ容器を逆さに吊り下げるときに、合わせて把持される一対の把手部14が上下にずれても、その合わせ側の面の抉り溝14aが互い違いに嵌まり合うことはなく、これらの間で手の表層部の肉が強く挟まれることはない。
【0030】
図7および図8は、前記把手部材11の変形例を示す。この把手部材11は、前記C字状の把手部14が、片面側のみにC字方向に延びる抉り溝14aが設けられ、反対側の合わせ側の面が平坦面とされており、この平坦面とされた一方の把手部14の合わせ側の面に、突起部14dが把持部の2箇所で設けられている点が異なる。その他の部分は実施形態のものと同じである。したがって、図9に示すように、飲料が充填された重いカートリッジ容器を逆さに吊り下げるときに、合わせて把持される一対の把手部14の合わせ側の面間に隙間が形成され、これらの面間で手の表層部の肉が強く挟まれることはない。
【0031】
図10は、上述した飲料が充填された飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を逆さ吊り下げして、飲料ディスペンサ21にセットした状態を示す。容器本体1は、下向きとされた筒口部2が、飲料ディスペンサ21の上面に設けられた容器接続部22に接続され、可撓性を有する側壁部が、飲料ディスペンサ21に載置された枠状の支持具23で周囲を支持されている。筒口部2から容器接続部22に排出される飲料は、フロート弁24が設けられた注水パイプ25から、タンク26内の水位が低下したときに落下する。
【0032】
上述した実施形態と変形例では、別体の把手部材を、一対の互いに反対側を向くC字状の把手部を有し、これらの把手部が二股に分岐する二股基部を介して環状基部と連なるものとしたが、把手部の形態は実施形態のものに限定されることはなく、内周側に円錐筒部を有する環状基部と連なるものであればよい。
【0033】
また、上述した実施形態では、容器本体を角形ボトル形状で可撓性を有するものとしたが、容器本体は丸形ボトル形状とすることもでき、可撓性のない剛性を有するものとすることもできる。また、容器本体はPET製のものに限定されることはなく、延伸ブロー成形可能な樹脂製のものであればよい。
【符号の説明】
【0034】
1 容器本体
2 筒口部
3 突出部
3a 首部
3b 円形頭部
11 把手部材
12 環状基部
13 二股基部
12a、13a リブ
14 把手部
14a 抉り溝
14b 堰
14c 指係止部
14d 突起部
15 連なり部
16 円錐筒部
16a 切込み
16b 先端面
21 飲料ディスペンサ
22 容器接続部
23 支持具
24 フロート弁
25 注水パイプ
26 タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に原突出部が設けられたプリフォームから延伸ブロー成形される樹脂製の容器本体の底部に、逆さ吊り下げ用の別体の把手部材の環状基部を取り付けた飲料ディスペンサ用カートリッジ容器において、前記プリフォームの原突出部を、小径の首部の先端側に拡径された円形頭部を有する突出部に前記延伸ブロー成形で成形し、前記別体の把手部材の環状基部の内周側に、先端側が内向きに傾斜するように立ち上がる円錐筒部を設けて、前記円錐筒部の基端内径を前記円形頭部よりも大径に、円錐筒部の先端内径を円形頭部よりも小径に形成し、前記円錐筒部の先端側に、その先端面に開口し、先端部を拡径可能とする複数の切込みを設けて、この切込みを設けた円錐筒部の先端側を拡径させて、円錐筒部を基端側から前記突出部の円形頭部の下側の首部に嵌め込み、この嵌め込み後に、前記拡径された円錐筒部の先端内径が円形頭部よりも小径となるようにして、前記把手部材の環状基部を前記延伸ブロー成形された容器本体の底部に取り付けたことを特徴とする飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項2】
前記円錐筒部の高さ寸法を、前記円形頭部の下側の首部の高さ寸法よりも高くし、前記首部に嵌め込まれる円錐筒部に負の高さ隙間を付与した請求項1に記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項3】
前記円錐筒部の先端面を、円錐筒部の軸方向と直角な平面で形成した請求項1または2に記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項4】
前記別体の把手部材を、一対の互いに反対側を向くC字状の把手部を有するものとし、前記環状基部に、外径側へ張り出して二股に分岐する二股基部を、180°の位相で2箇所に設け、前記一対のC字状の各把手部の両側の基端が、それぞれ前記2箇所に設けた各二股基部の二股に分岐する一方の先端に連なるようにし、これらの把手部の基端と二股基部の先端との連なり部を、一対の把手部が合わせて把持されるように屈曲可能とした請求項1乃至3のいずれかに記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項5】
前記連なり部を屈曲可能とする手段が、連なり部の屈曲断面での肉厚を両側よりも薄肉に形成して、この薄肉に形成した連なり部を、前記容器本体の底側へ湾曲させたものである請求項4に記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項6】
前記合わせて把持される一対のC字状の把手部の合わせ側の面に、C字方向に延びる抉り溝を設け、少なくとも一方の合わせ側の面の抉り溝に、抉り溝の深さと等しい高さの堰を設けた請求項4または5に記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項7】
前記合わせて把持される一対の把手部の合わせ側の面を平坦面とし、この平坦面とした少なくとも一方の合わせ側の面に突起部を設けた請求項4または5に記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項8】
前記別体の把手部材を、前記樹脂製の容器本体と同じ種類の樹脂で形成した請求項1乃至7のいずれかに記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
【請求項9】
前記容器本体と別体の把手部材を形成する同じ種類の樹脂を、ポリエチレンテレフタレートとした請求項8に記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−20729(P2011−20729A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−169834(P2009−169834)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【特許番号】特許第4460625号(P4460625)
【特許公報発行日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(397077807)株式会社コスモライフ (15)
【Fターム(参考)】