説明

飲料又は類似した製品を調合するための加圧気体供給を備える移動式又は携帯型装置

飲料を調合するための移動式又は携帯型装置1であって、加圧液体を供給することによって飲料を送出するためのモジュール10と、1つより多い飲料を供給するためのモジュールにいくつかの液体の分量を供給する十分な容量の液体フィード・タンク7と、モジュールに加圧液体を供給するのに適した気体加圧手段65と、その容量がタンクの容量より数倍小さい液体フィード・チャンバ8とを含み、チャンバ内の液体を加圧しかつモジュール中に加圧液体を噴射し、それによってモジュールを通る液体の送出を可能にするために、前記チャンバが気体加圧手段に通じるようにモジュール・フィーディング構成に配置される装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品物質を使用した飲料又は類似した他の製品を調合するための装置に関する。本発明は、より正確には、移動式又は携帯型コーヒー機などの計量分配機に関する。
【背景技術】
【0002】
食品物質の事前包装された又は包装されない部分を使用するコーヒー機の形の飲料調合装置は、民間の個人の間で、地方自治体、ショッピング・センタ及び企業でも、非常に広く行き渡っている。調合の原理はこの物質を通って、冷たい又は熱い多量の液体が、通常大気圧より高い圧力の高圧力下で通過することによる物質の部分の抽出に基づいている。事前包装された部分は、部分的に剛性のカプセル、そうでなければ耐密で密封されるか又は部分的に開いた柔軟なバッグ、そうでなければ用量フィルタでよい。
【0003】
カプセルの1実施例は、特許EP 0 512 468 B1に記載されている。バッグの1実施例は、特許EP 0 602 203 B1に記載されている。
【0004】
そのような抽出システムは多くの利点をもつ。一方において、個別のパッケージは、使用が簡単で、機械内でコーヒー又は他の物質をまとめて処理する必要がない。使用者は、カプセル、粉にひかれたコーヒー用量又は他の部分を機械の中に置き、それからボタンを押して抽出を始める。他方において、個別のパッケージは、十分な特色、香り、泡又は他の重要な属性などの望ましい特徴をもつコーヒーのような飲料を送出するためにまとめて処理される。それらが不透過性の場合、したがって、それらは通常、物質の新鮮さを抽出のときまでよりよく保つ。最後に、温度、圧力及び抽出時間などの調合条件をよりよく制御することができ、それによって、比較的制御された一定の品質を消費者に保証する。
【0005】
抽出方法の実施例は特許EP 0 512 470 B1に記載されている。
【0006】
飲料をカプセル又は他の形のこれらの部分から圧力下で抽出するために、電気圧縮機などの比較的強力な水ポンプを使用することが必要である。これらのポンプは、主電源を使用する。それらはまた、抽出の間、相当に騒がしい。
【0007】
したがって、トロリーの上で又はそれらを単に運ぶことなどによって、これらの調合装置を動かすのは難しい。実際、列車、飛行機などの交通手段内で、或いは映画館、劇場などのいくつかの場所で、また海辺、公園、プール・サイドなどの公共の場所で、並びに他の公共及び私的な場所で、飲料を提供するように、これらの装置をより移動しやすくできることは有利であろう。
【0008】
特許出願WO 99/02081は、コーヒー機を、より正確には、粉にひかれたコーヒーを抽出するのに必要な圧力が圧縮空気によって生成される移動式機械を提案する。コーヒーを調合するための水は断熱容器内に保たれる。水を電気加熱要素によって加熱することができる。この解法は、機械の下に取り付けられた気体シリンダなどの自給式手段によって抽出圧力を生み出す利点を提供する。機械を、この目的のために備えられたトロリーのコンパートメント内に取り付けられた気体シリンダを備えるトロリー上に取り付けることができる。
【0009】
しかし、そのようなデバイスはいくつかの欠点を示す。実際、本発明では、シリンダの気体は温水タンクに直接通じている。これは、タンクの全体積が、数バール程度の一定圧力に保たれることを意味する。
【0010】
したがって、圧力に耐える大容量のタンクを提供することが必要であり、これは十分な安全を保証するために、否定しがたく設計及び製造の問題を引き起こす。タンクが偶発的に壊れた場合、それが破裂して損傷をもたらすことがある。漏れの場合、噴射水が放出されて、やけどなどの事故を起こすことがある。さらに、タンクの設計は材料の選択において限定され、例えばガラスなどの脆く、低比熱の材料を使用することができない。最後に、高圧力下で気体が大量の貯水と長く続けて接触することが、気体の制御されない水の中への分解を起こすこともあり、したがって、これは、例えば飲料を幾分発泡性にさせ又は酸味を帯びさせることで飲料の味を変えることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明の目的は、特許出願WO 99/02081の解法の欠点を回避しながら、移動式又は携帯型の使用に適した飲料を調合するための装置を提案することである。
【0012】
WO 02/080743は、一人分の飲料を入れる人用のバッフル作動式液体加熱及び計量分配システムに関する。そのようなシステムは、エネルギー的に自律して構成されていない。したがって、このシステムは、携帯型かつ/又は移動式に実際的になることができない。特に、抽出の間、機械を外部電源に接続させることを必要とする電気駆動の空気ポンプによって流体圧力が提供される。
【0013】
特に、目的の1つは、十分な液体の自給自足を提供し、しかし大容量のタンクを永続する圧力下で維持することに関連するリスク及び欠点を低減するように、液体の少量の体積だけが加圧される装置を提案することである。
【0014】
さらなる目的は、水タンクをより多様で断熱性の材料の選択から製造することができる装置を提案することである。
【0015】
さらなる目的は、例えば、気体によって飲料の味を損なうリスクを低減させるために、気体の液体との交換の制御をよりよくできることである。いくつかの場合では、実際、例えば、コーヒー又はホット・チョコレートの製造などでは気化は望ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この目的のために、本発明は飲料調合用の移動式又は携帯型装置に関する。それは、食品物質の部分を受けるのに適した抽出モジュールを、前記物質を通る加圧液体を提供することによって飲料を調合するために含むことができる。しかし、いくつかの応用例では、このモジュールを、簡単な加圧液体送出モジュールで置き換えることができる。それは、1つより多い物質の部分を抽出するためにいくつかの分量の液体をモジュールに供給するのに十分な容量の自給式の液体フィード・タンクを含む。それは加圧液体をモジュールに供給するのに適した気体加圧手段を含む。そのような手段は、好ましくは装置の気体供給を自給式にする移動可能な気体補給手段である。それらは圧縮気体の貯蔵器でよい。気体は任意の気体でよい。装置は、タンクの容量より、その容量が数倍小さい液体フィード・チャンバを含むことを特徴とする。チャンバは、液体で満たされるためにタンクに通じるように注入構成に配置される。チャンバは、チャンバ内の液体を加圧するために気体加圧手段に通じ、また加圧液体をモジュール内に噴射し、それによって、物質の部分の抽出を可能にするため抽出モジュールに通じるようにフィーディング構成にも配置される。気体手段とチャンバとの間の連通は、気体がチャンバ内に存在する液体と直接接触し、かつタンクがチャンバに関する圧力から隔離されたままで、すなわち、タンク内に存在する液体が、チャンバ内で及ぼされる気体圧力にさらされることないように提供される。
【0017】
装置は、
a)チャンバを注入構成に配置するためのチャンバ注入位置と、
b)抽出モジュール内の部分の抽出を可能にするためにチャンバによってモジュールに送り込むための位置とで作動する少なくとも2つの位置とに移動可能であるバルブ手段をさらに含む。
【0018】
したがって、本発明から、タンクはもはや必ずしも気体加圧手段で加圧されずに、逆に、チャンバを部分的に又は完全に空にして、加圧液体を抽出モジュール中に送るのに必要な気体圧力にさらされる、タンクの容量より小さい容量のフィード・チャンバが提供されるように見える。したがって、タンクから独立した、より小さい体積が気体加圧手段によって加圧され、したがって、システムをより安全にする。さらに、このより小さい体積を、抽出が終了したとき、装置を注入位置に切り換えることを可能にするバルブ手段のおかげで一定圧力に保つ必要はない。したがって、抽出モジュール・フィーディング位置にチャンバを置くように、バルブ手段を作動したときのみ、気体圧力はチャンバに作用する。したがって、加圧時間は比較的短く、それによってチャンバを加圧することに関するリスクを低減し、飲料の味を変えやすい気体―液体の接触も低減させる。
【0019】
好ましいモードでは、チャンバは、静水圧力の作用下のタンクによって送り込まれる。この目的のため、バルブ手段が作動されるとき、タンクが液体を供給するようにチャンバを少なくともタンクの半分より下に配置することができる。より好ましくは、チャンバの開口をできるだけタンクの底にできるだけ近くになるように、チャンバは、タンクの底に近いレベルに配置される。作動されたとき、バルブ手段はチャンバを大気圧又は実質的に等価な圧力に戻す。ほぼ大気圧へのこの回復は、チャンバを液体で満たす作用がある。
【0020】
したがって、チャンバは、ポンプの必要もなく、また外部エネルギー入力なしで容易に満たされる。液体でそれを満たす間、チャンバは低圧力であり、したがって危険はない。満たされると、チャンバは、モジュールが飲料を抽出するために送り込まれなければならないときまで、同じ圧力のままである。したがって、ほとんどのとき、チャンバは、低い注入圧力に維持され、それによって、高圧力に関連するリスクを低減させ、気体との接触時間も低減させることが理解できる。
【0021】
好ましい実施例では、チャンバは、一方向バルブによって作動される液体入口によってタンクに連結される。したがって、前記バルブは、注入の間、タンクからチャンバへの液体の推力の静水作用によって開かれ、気体によって及ぼされる圧力下でフィード・チャンバ内に存在する液体の推力によって閉じたままになる。そのようなバルブは簡単な設計であり、モジュール・フィーディング位置、すなわち、気体がチャンバに導入され、したがって、その中に噴射された気体のために、タンクがチャンバの内圧にさらされないときに、チャンバとタンクの間の分離を維持するのに特に効果的である。例えば、そのようなバルブは、チャンバの内部で、タンクに通じるチャンバの開口の反対に配置され、移動可能な針又はボール又は任意の他の等価の手段から構成され得る。1つの可能な代替として、バルブは電気機械的バルブでもよい。
【0022】
チャンバは、金属及び/又はプラスチックなどの耐圧力性で耐衝撃性の1つ又は複数の材料から好ましくは作られている。したがって、チャンバは、より容易に保護される部分であり、その体積が、タンクの体積と比べてより小さいので、装置内で保護するのがより容易である。
【0023】
好ましい実施例では、タンクは断熱壁を含むアセンブリである。それは取り外し可能な蓋又は容易な注入用のプラグをさらに含む。これは、液体を飲料の抽出に必要な温度に一定の時間間隔の間、維持することを可能にする。それによって、液体を60と95℃の間の温度に数分間保つことができる。液体を、熱く又は沸騰してタンク内に注ぎ、かつ/又は加熱手段でタンク内で加熱することができる。断熱壁は、好ましくは、低比熱材料より作られた少なくとも1つの内壁と、内壁を囲む少なくとも1つの断熱層を含む。例えば、これは、少なくとも1つのガラス又は金属の内壁と少なくとも1つの断熱層とを一般に含む「魔法瓶」型の壁でよい。より好ましくは、壁は、気泡体付き又は気泡体なしの、気体或いは部分又は完全真空によって形成された断熱層によって分離されたガラス又は金属の二重壁である。
【0024】
したがって、好ましい構成では、実際には、チャンバがタンクの内部にある。この場合、チャンバはタンクによって保護されており、チャンバを囲むタンク内の液体は、チャンバの圧力より低い圧力にある。そのような構成は、チャンバがタンクと単一の開口によって通じるので、デバイスを単純化する傾向がある。
【0025】
好ましくは、チャンバは、タンク内でできる限り低く、注入開口を備えるタンクの底に置かれる。
【0026】
そのような構成は、装置をより小型にする傾向もある。最後に、タンクが熱い液体を収納し、したがって断熱されているとき、2つの容器の間で熱伝達が可能なので、エネルギー損失はタンク及び/又はチャンバ内でより少ない。
【0027】
チャンバがタンクの内部に配置されているとき、チャンバは、好ましく、タンクの壁に関する衝撃から隔離されている。この目的のため、チャンバを1つ又は複数の要素によってタンクの蓋又はプラグに連結することができる。チャンバを、プラスチック又は金属などの丈夫で耐久性のある材料から形成することができる。チャンバを、エラストマ又は他のバッファなどの減衰手段によってタンクの壁に連結することもできる。チャンバを衝撃から隔離することは、チャンバを加圧するとき、破裂のリスクを限定する利点があり、またタンクの壁を、脆性の、割れやすいかつ/又は穿孔された材料などの脆弱な材料を含めて任意の適切な材料で作ることができるという利点もある。
【0028】
さらなる構成では、チャンバはタンクの外側に配置される。この構成は液体をタンクの外側で加熱するという利点があり、すなわち、例えば、液体をチャンバ内で加熱し又はそれをチャンバと抽出モジュールの間で加熱する。したがって、タンクは断熱の必要がなく、加熱されていない液体を収納することができる。装置を、燃焼器などの燃焼加熱手段などの非電気的加熱手段を提供することによって、電気の使用の必要から解放することができ、これらをチャンバ及び/又はチャンバと抽出モジュールの間の管路の部分を加熱するように置く。したがって、装置は電源なしで動作することができる。
【0029】
好ましくは、バルブ手段は手動又は電動で作動する二方向バルブを含む。そのようなバルブは、例えば、電磁バルブ又は、例えば三方向形の回転バルブ又は任意の等価の手段でよい。一般に、バルブを手動で又は電気信号によって作動することができる。
【0030】
タンクの蓋又はプラグは、フィード・チャンバに通じる管路を含めて様々な必須の装置の構成要素を支持する支持構造と一体式でよい。主要管路は、気体供給管路、大気圧にチャンバを通気するための管、チャンバから抽出モジュールへのフィード管路である。タンクの空気入口管路も有用である。
【0031】
例えば、支持構造は、それによって、抽出モジュールを受けることができる。それは気体貯蔵器への連結デバイスも受けるようにも配置される。それは、バルブ手段或いは手動(レバーなどの)又は電動(押しボタン)の制御手段を収納することができる。それは様々の電気接続及び/又は監視及び制御要素も含むことができる。
【0032】
支持構造は、装置を運搬しかつ/又は動かすことをより簡単とするために、ハンドル、ストラップ、ハーネス及び/又は代替としてキャスタ、ローリング・トレイ又はストレチャ・トレイなどの運搬手段と統合し又は組み合わせることができる。
【0033】
好ましくは、気体加圧手段は、2と25バールの間の、好ましくは5と20バールの間の気体供給圧力を送出できなければならない。チャンバを部分的に又は完全に空にし、フィード管路を通って抽出モジュールに液体を運び、回路の圧力降下を考慮すると、十分な抽出圧力で食品物質を通って飲料を抽出するために、この圧力が必要である。
【0034】
フィード圧力は、好ましくは、フィード圧力を下げる圧力低減器などの圧力制御部材によって制御される。抽出モジュール内の漸進的な圧力増大を可能にするために、気体の流れも、絞りによって独立に制御することができる。ある状況下では、バルブ手段が開くとき、過度に急激な圧力上昇を防止するためにこの絞りが必要である。過度に急激な圧力上昇は、物質の部分のパッケージを時期尚早に開け、引き裂き又は押し破ることがある。
【0035】
使用される気体は、圧縮された空気、CO、NO、N、O、アルゴン又はそれらの混合気、及び/或いは任意の他の形の適切な気体でよい。気体貯蔵器は、0.1と20リットルの間の、好ましくは0.5と5リットルの間の容量をもつ好ましくはシリンダ又は補強タンクである。
【0036】
本発明による装置は、好ましくは、抽出モジュール内に導入する前に液体を加熱するための手段をさらに含む。タンク及び/又はチャンバ及び/又は、チャンバと抽出モジュールの間のフィード管路を加熱するために、これらの手段を配置することができる。しかし、そのような手段は、不可欠というわけではないが、定められた温度から液体を加熱するのに、又はそれが熱く又は沸騰してタンクに導入されるとき、液体の熱損失を単に補償するのに重要であることを示すことができる。
【0037】
加熱手段は、抵抗形又は熱ブロックの電気手段、或いは固体及び/又は気体及び/又は液体燃料を使用する燃焼器形の手段でよい。例えば、加熱手段は、フィード・チャンバの内部に、それに押し付けて又は部分的でも又は全体にそれを囲み、かつ/或いは液体を抽出モジュールに運ぶフィード管路の内部に、それに押し付けて又は部分的でも又は全体にそれを囲んで置かれた電気抵抗の抵抗器又は要素でよい。1つ又は複数の電気抵抗の要素は、金属抵抗要素、セラミック・カートリッジ加熱器又は電気絶縁構造上の抵抗プリント回路でも任意の形でよい。
【0038】
装置は、好ましくは、もしあれば、電気加熱手段に供給するように提供された組み込み電源手段を含む。これらの電源手段は、少なくとも1つの電池を含むことができる。そのような電池は電気又は太陽或いは電気/太陽を組み合わせた充電式でよい。それは、取り換え可能だが充電式ではない電池でもよい。充電式の場合、電池を、装置から取り外し可能にも取り外し可能でないようにも取り付けることができる。取り外し可能でない場合、電池は、好ましくは、適切な接続要素を介して、幹線に接続可能な電気変圧器を含む充電ステーションへの接続によって充電可能である。そのような充電ステーションを、サービス期間以外に電池を充電するためにその上に装置が置かれるベースとして提供することができる。
【0039】
別の実施例によれば、電気接続手段が、外部電源への電気接続手段接続の間に、加熱手段に定期的に供給するために提供される。例えば、これらの電気接続手段は、幹線の交流の電気コネクタと/並びにタバコのライタ形の移動若しくは固定の電源への接続用の電力コネクタと/又は電気端子又は低い電圧の電力を送出するサブステーションを含む。
【0040】
本発明の別の態様では、本発明の装置において、
加圧液体を供給することによって飲料を送出するモジュールと、
1つより多い飲料を繰り返し供給するためのモジュールにいくつかの液体の分量を供給する十分な容量の液体フィード・タンクと、
モジュールに加圧液体を供給するのに適した加圧手段と、
その容量がタンクの容量より数倍小さい液体フィード・チャンバとを含み、
前記チャンバが、液体で満たされるために、タンクに通じるように注入構成に配置され、
前記チャンバ内の液体を加圧しかつモジュール中に加圧液体を噴射し、それによってモジュールを通って液体を送出することを可能にするために、チャンバが加圧手段に通じるようにモジュール・フィーディング構成に配置された装置であって、
装置が、サービスの間、電源アウトレットへの電気接続から自由であることによるサービス用に移動式又は携帯型に構成され、
前記加圧手段が非電気的で、少なくとも1つの自律的な加圧気体の貯蔵器を含み、
前記タンクが、輸送中の前記液体熱損失を低減するための断熱壁を含むことを特徴とする。
【0041】
本発明は、移動式又は携帯型の飲料分配装置で加圧液体を送出するための方法において、チャンバと、チャンバより大きな液体容量をもつ装置のフィード・タンクとの間の圧力の差の作用によって満たされ、並びに装置の自律した気体貯蔵器によって提供された気体の圧力下でチャンバが満たされた後で、チャンバが空にされる液体フィード・チャンバを提供するステップを含み、フィード・タンクが気体の圧力から自由であるように、チャンバがフィード・タンクに対して耐密である一方で、前記気体がチャンバを加圧するためにチャンバに入る方法にさらに関する。
【0042】
好ましくは、液体フィード・チャンバはチャンバとタンクとの間の静水圧力の作用によって満たされる。一方向バルブを、タンクから来る液体をチャンバに送り込むために使用することができる。
【0043】
本発明の方法で、輸送の前に、タンクが周囲温度より高い温度の液体で満たされ、又はタンク内で周囲温度より高い温度に加熱され、並びにタンクが輸送の間の熱損失を補償するために断熱されている。飲料を形成する成分の十分な抽出の温度を提供するために、液体はタンク内に満たされ、又は少なくとも90℃の温度に加熱されなければならない。
【0044】
食品物質の「部分」は事前包装された又は包装されない部分を意味する。事前包装された部分は、カートリッジ、バッグ又は他の適切なパッケージング・モードなどの容器内の食品物質の用量でよい。包装されない部分は、抽出モジュールのチャンバ内に直接導入される粉にひかれたコーヒーなどの食品物質の用量でよい。
【0045】
出願によれば、「液体」は水又は食品液体を意味する。
【0046】
「電源アウトレット」は、通常、110、220−230又は380ボルトの電気を提供する家庭用又は工業用の電源を意味する。
【0047】
これらの目的、特徴及び利点並びに本発明の他のことが、それに添付された図面に関連して、好ましい実施例の詳細な説明で詳述される。
【実施例】
【0048】
本発明によるデバイスは、圧力下でカプセル又はバッグ形の事前包装された部分5の中に収納された物質の抽出によって、熱い又は冷たい飲料を送出することができる装置1である。一般に水である加圧液体が物質を通って送られ、このように抽出された飲料はカップ2などの入れ物に集められる。したがって、本発明のデバイスは、1つ又は複数の特定の形の部分5を受けるように配置された抽出モジュール10を含む。モジュールは、一般にカプセル・サポート11と、多分、カプセル内部の圧力の作用の下、定められた抽出圧力で、抽出物を解放するための役割をするカプセルを開けるための手段12と、液体を噴射するための1つ又は複数のオリフィスと組み合わされたカプセルを開くための針又は刃を含むカプセル・ケージなどのカプセル内に液体を噴霧又は噴射するための手段13とを含む。
【0049】
モジュールは、カプセルを固定して維持するための閉鎖手段を通常含む。これらの閉鎖手段は、レバーの手段(図示せず)によって要素を作動させることによって開閉できるあごの形状をしたヒンジ式手段11、12を含むことができる。
【0050】
モジュールは、装置の必須の構成要素を組み合わせ、それによって、装置の残りの部分と共に、小型で容易に移動でき、かつ/又は携帯型のアセンブリを形成する支持構造本体4の部分になることができる。
【0051】
好ましい構造では、液体タンク7は、支持構造4の部分でよい。タンク7は、装置の必要及びその使用に適合された容量をもつ。目的は、装置がサービスの間に十分な数の飲料を送出できることである。したがって、タンク7は、抽出モジュール10に自給式で供給する方法で、すなわち、装置の外側のソースからの水の継続した入力なしで設計される。タンクは、クリッピング、ねじ留めや他の方法などによる任意の取り外し可能な連結手段でタンク本体に適合される蓋又はプラグ70で閉じられた容器6と境界を画する本体を含む。
【0052】
好ましくは、タンク容器は、断熱壁71によって外部環境から隔離される。これらの壁は、事実上、一般に「魔法びんのフラスコ」として知られた断熱絶縁アセンブリを形成することができる。この名称には、多くの可能な絶縁構成を含むことができる。最も一般的なのは、ガラス又は金属(銅、アルミニウム、スチールなど)などの低い比熱材料の少なくとも1つの内部層72と、内部層を囲む少なくとも1つの断熱層73との組み合わせである。断熱層は空気又はアルゴンなどの気体、真空又は発泡材ベースの又はファイバ・ベースの材料でよい。より好ましくは、効果的な断熱アセンブリは、好ましくは真空又は気体の断熱層73で分離されたガラス又は金属の少なくとも2つの層72、74を含む。
【0053】
装置のタンク7は、タンク断熱アセンブリを囲むプラスチック成形部品などの耐衝撃性の外囲容器75をさらに含む。部品75は、タンク本体の一体形部品又は、タンク7の外面形成するために他のものに付加された部品を構成することができる。
【0054】
本発明の必須の態様によれば、タンク7をモジュール10から分離するフィード・チャンバ8が提供される。チャンバ8は、フィード管路92を介してモジュール10に連結される。この管路はチャンバ内で自由に連結される。図1の実施例のフィード・チャンバ8はタンク7の内部に配置される。チャンバはタンクの下半分に、好ましくは、タンク底部に位置し、タンクに通じることができる開口80を含む。開口はチャンバの底部の方に、好ましくは、チャンバ8のまさに底部に向いている。この開口80はボール或いは針、並びにボール配置及び保持手段を含む一方向形のバルブ81によって選択的に制限される。チャンバ内の内圧の作用下、内部から閉鎖させるために、かつチャンバの外側の圧力の作用によって開かせるために、ボール又は針はチャンバの内部に配置される。
【0055】
ボール又は針の間の緊さを、開口の周りの要素と協働する環状シール又は他の等価の要素によって改良することができる。
【0056】
平均のチャンバ注入レベルの下でのチャンバ8及びその開口80の位置決めによれば、チャンバは、タンク容器6の静水圧力の作用だけで満たされることが意図される。注入は一方向バルブ81を押すことで、タンク内に存在する流体によって達成される。
【0057】
必要に応じて、チャンバ8の体積を変えることができる。体積は、物質の少なくとも1つの部分(カプセル又はバッグそうでなければ包装されない用量)を抽出する役割ができる。それは、2つ、3つ又はさらに4つの連続する部分など、いくつかの部分に達することができる。例えば、チャンバは、40mlと500mlの間の体積をもつことができる。好ましくは、チャンバは、約110mlの体積をもつ。これは、コーヒー、ティー又はホット・チョコレートの大きいカップの容量に対応する。
【0058】
フィード・チャンバ8は気体運搬手段90、901を介して気体加圧手段65に選択的に通じる。これらの手段は、好ましくは、圧力低減器などの、補給容器の出口にある圧力調整器651に関連するシリンダ又は他の形状の気体補給容器650を含む。絞り652などの気体流調整手段も、抽出モジュール10内の漸進的な液体の圧力上昇を調整するために、好ましくは、圧力低減器とチャンバの間のフィードに提供される。運搬手段90は、チャンバの上部82などチャンバ内の適切な場所で終了する。
【0059】
主要管路90は、チャンバ8と気体加圧手段65の間に配置することができるバルブ15によって分離される。
【0060】
タンクは、チャンバを液体の注入のためタンク内で失われた体積を空気によって置き換えることを可能にする空気入口管路910を介して外部に連結される。
【0061】
バルブ15は二方向運動の原理に従って働く。図2による第1位置では、バルブはフィード・チャンバ8を大気圧に開いている管路900に連結する。第2位置では、バルブ15はチャンバ8を気体フィード管路901に連結する。
【0062】
そのようなバルブ15を、レバー、押しボタン又は他の等価の要素などによって手動で作動することができる。それを、電気信号(電磁バルブ)によって作動することもできる。この場合、バルブ15は、大気圧のチャンバ内の平衡位置又はパルスのない(図2)「休止位置」のままである。バルブへの電気パルスの間、電磁バルブは、チャンバに気体を供給するための位置(図1)に切り換えられる。したがって、電磁バルブが注入位置(図2)に戻ることは、タイマ、又は一定の閾値未満の回路内の圧力降下の測定、又は任意の他の適切な測定及び監視手段によって作動される。
【0063】
加熱手段45を、抽出モジュール10に入る前に水を加熱するために提供することができる。そのような加熱手段は、例えば、加熱するためにチャンバを囲む少なくとも1つの抵抗加熱要素でよい。これらの加熱手段は、フィード管路92を囲み、そうでなければ、管路の内部に置くこともできる。抵抗を任意の等価の加熱手段で置き換えることができる。これらの手段は、電源46に接続される。
【0064】
本発明による装置は、以下の原理に従って動作する。
【0065】
図2に対応する注入位置では、バルブ15は開位置にある。したがって、チャンバ8は大気圧と常に平衡である。チャンバが抽出の後で部分的に又は完全に空にされたとき、タンクが十分なレベルの水を収納していることを考慮すれば、タンク内の液体の静止圧力が一方向バルブ81の可動要素をチャンバの中に押す。これがタンクからの水がチャンバを完全に満たすことを可能にする。タンクの水のレベルがチャンバの上より低いとき、注入はタンクのレベルまで部分的に行われる。しかし、タンク内の水がより低いレベルに達したとき、チャンバに供給を続けるために、加圧気体を加えることによって、タンク7の容器を、幾分過剰な圧力下に置くことができる。使用可能な気体補給容器からの気体によって、チャンバが満たされたときにチャンバによって放出された気体のオーバーフロー、或いは手動又は電気ポンプでタンク内に空気をポンプ輸送することによって、気体を追加することができる。
【0066】
フィード・チャンバ8が満たされている場合、装置は、飲料を抽出するために再び動作可能である。
【0067】
コーヒーなどの飲料を調合するために、したがって、使用者はコーヒー5の部分を抽出モジュール10の中に挿入する。モジュールは部分の周りで閉じている。
【0068】
次に、使用者は、バルブをフィード位置に移動させるために制御手段(図示せず)を作動する。そこで、幹線管路90が気体入口管路901に通じ、それがチャンバを圧力下に置き、一方向バルブを閉じる(図1)。
【0069】
絞り652によって制御されて気体が入り続けると、チャンバは、圧力が漸次的に上昇し、チャンバ内の液体がフィード管路92中にまた抽出モジュール中に放出される。次に、加圧された水はコーヒーの部分を無理に通ってコーヒーを抽出する。カプセルが抽出圧力の作用の下で開き、次に液体抽出物が部分を通ってカップの中に流れる。
【0070】
チャンバが完全に空になり気体だけを逃がすことが可能になるとき、或いはバルブ15が図1に対応する閉位置に戻るとき、液体抽出物の流れが止まる。この閉鎖を、手動又は自動で実行することができる。
【0071】
大気圧に戻る間、チャンバはまた、再び水で満たされる(図2)。そのとき、装置は次の飲料を抽出する準備ができている。
【0072】
図3はチャンバがタンクの外側にあり、加熱手段がチャンバと抽出モジュールの間に配置された1つの実施例を示す。
【0073】
より正確には、図3の装置は加熱されていない水を収納したタンク7bを含む。タンクは、重力によってタンクが完全に空になるまでチャンバを満たすために、タンクの外側で好ましくはタンクより下のレベルに配置されたフィード・チャンバ8bに連通する。
【0074】
チャンバは、バルブ15bによって分離された管路90b、901bを介して気体加圧手段65bに通じている。バルブ15bは、三方向バルブでよい。手又は電気で作動されたバルブ15bの回転は、チャンバ加圧位置で、管路90b、901bが互いに通じ合うことを可能にし、チャンバ注入及び圧力―再平衡位置で、管路90b、900bが互いに通じ合うことを可能にする。
【0075】
チャンバを加圧することは、チャンバ8bを空にし、加圧液体をフィード管路92bを通って抽出モジュール10bに送る作用がある。液体を抽出温度に加熱するために、管路92bに沿って取り付けられた例えば、燃焼器でよい加熱手段45bが提供される。燃焼器は、固体、液体又は気体形の燃焼手段450を含む。気体手段の気体の形によっては、フィーディング手段を迂回し特定の圧力低減器を介して、この気体は燃焼器に供給する役割をすることができる。
【0076】
そのようなデバイスはエネルギーに関し自給式であるという利点があり、すなわち、外部エネルギー源に接続する必要なしに、それを移動させることができる。
【0077】
図4は、携帯型又は移動式構成における本発明による装置の電源の実施例を概略的に示す。
【0078】
例えば、装置は支持構造内に電池20などの組み込み電源手段を含むことができる。電池は電気的に液体加熱手段45に接続される。それは電磁バルブ15、制御パネル29に関連した制御器28、監視ダイオード、タイマなどを含む複雑な電気回路に供給することもできる。
【0079】
加熱方法、加熱される水の体積及び断熱状況によって、いくつかの飲料を連続して加熱するのに必要なエネルギーは変わる。しかし、平均して、電池が少なくとも50000ジュール、好ましくは100000と1000000ジュールの間の電源蓄積容量をもつように選択される。
【0080】
電池の電源を、太陽電気エネルギー或いは定期的又は永続的な幹線への接続によって提供することができる。
【0081】
太陽エネルギー構成では、電池20に供給するために太陽エネルギーを電気エネルギーに変換するソーラー・パネル要素21が装置上に置かれる。要素21は、使用に応じて補助又は主要要素であり得る。幹線の電気エネルギー構成では、電池は接続23によって幹線に接続可能な低電圧電気変圧器22に接続される。好ましくは、充電ステーション又はベース24が、その間、電池20が適切な接続手段25によって変圧器22に直接接続される充電構成で装置を受けるように提供される。他の電源手段を、必要及び使用に応じて、煙草のライタ形27の電源ケーブル又は任意の他の標準又は特定の電気接続など補助又は主要手段として提供することもできる。
【0082】
本発明を従来のエスプレッソ機で使用されているような包装しない食品部分を使用する他の飲料分配装置に適用することができる。その原理を、例えば、ビールのタップなどの他の形の飲料分配装置にも延長することができる。この場合、抽出モジュールを、例えば、手動又は電動制御のバルブを備える分配ノズル又はファウンテン(fountain)などの単純な加圧液体分配モジュールに置き換えることができる。モジュールの数は決定的ではなく、特に同時に1つより多い飲料を計量分配するのが望ましい場合には、いくつかのモジュールを装置に備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】チャンバの、したがって抽出モジュールの気体加圧構成おける本発明による装置の概略断面図である。
【図2】チャンバ注入構成おける図1の装置の概略断面図である。
【図3】チャンバが水タンクの外側に配置された装置の変形である。
【図4】本発明による装置の電源の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を調合するための移動式又は携帯型装置において、
加圧液体を供給することによって飲料を送出するモジュールと、
1つより多い飲料を繰り返し供給するための前記モジュールにいくつかの液体の分量を供給する十分な容量の液体フィード・タンクと、
前記モジュールに加圧液体を供給するのに適した加圧手段と、
その容量が前記タンクの容量より数倍小さい液体フィード・チャンバとを含み、
前記チャンバが、液体で満たされるために、前記タンクに通じるように注入構成に配置され、
前記チャンバ内の前記液体を加圧しかつ前記モジュール中に加圧液体を噴射し、それによって前記モジュールを通って前記液体の送出を可能にするために、前記チャンバが前記加圧手段に通じるようにモジュール・フィーディング構成に配置される装置であって、
前記加圧手段が少なくとも1つの加圧気体の自律した貯蔵器を含み、
前記モジュール・フィーディング構成では、
前記タンクが前記チャンバに関して圧力から隔離されたままで、すなわち、前記タンク内に存在する前記液体が、前記チャンバ内で及ぼされる前記気体圧力にさらされることなく、前記気体が前記チャンバ内に存在する前記液体と直接接触することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記モジュールが、前記チャンバから前記物質を通って加圧液体を供給することにより飲料を前記調合するための食品物質の部分を受けるのに適した抽出モジュールであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
a)前記チャンバを前記注入構成に配置するためのチャンバ注入位置と、
b)前記抽出モジュール内の前記部分の抽出を可能にするために前記チャンバによって前記モジュールに送り込むための位置とで作動する少なくとも2つの位置に移動可能であるバルブ手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記バルブ手段が大気圧にほぼ等しい圧力に前記チャンバを戻すように作動されるとき、前記チャンバが前記タンクの前記静水圧力の作用下の液体によって供給されるように前記タンクの半分より下に配置されることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記チャンバが、一方向バルブによって作動される液体入口によって前記タンクに連結され、前記バルブが前記タンクから前記チャンバへの前記液体の推力の静水作用によって注入の間、開かれ、また前記気体によって及ぼされる前記圧力下の前記フィード・チャンバ内に存在する前記液体の前記推力によって閉じたままであることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記チャンバが、金属及び/又はプラスチックなどの耐圧性で耐衝撃性の1つ又は複数の材料から作られていることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記タンクが断熱壁を含むことを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記断熱壁が、低比熱材料の少なくとも1つの内壁と、前記内壁を囲む少なくとも1つの断熱層とを含むことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記内壁がガラス又は金属から作られていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記チャンバが、前記タンクの内部に配置されることを特徴とする請求項1から9までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記チャンバが、前記タンクの前記断熱壁の前記内壁に関する衝撃から機械的に隔離されていることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記チャンバが、前記タンクの外側に配置されることを特徴とする請求項1から9までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記バルブ手段が、手動又は電動の二方向バルブを含むことを特徴とする請求項3から10までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記気体供給圧力が2と25バールの間であることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
気体が、圧縮された空気、CO、N、NO、O又はアルゴン或いはそれらの混合気であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記抽出モジュールに導入する前に前記液体を加熱するための手段を含むことを特徴とする請求項2から15までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記加熱手段が抵抗形又は熱ブロックの電気手段、或いは固体、気体及び/又は液体の燃料を使用した燃焼器形の手段であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記組み込み電源手段が前記電気加熱手段を供給するために提供され、これらの電源手段は少なくとも1つの電池を含むことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項19】
電気接続手段を外部電源に接続させる間、電気接続手段が、加熱手段を定期的に供給するために提供されることを特徴とする請求項17又は18に記載の装置。
【請求項20】
前記電気接続手段が、幹線の交流の電気コネクタと/並びにタバコのライタ形の移動若しくは固定の電源、又は電気端子、又は低い電圧の電力を送出するサブステーションへの一時的接続用の電力コネクタとを含むことを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記モジュールが、加圧液体送出モジュールであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項22】
飲料を調合するための装置において、
加圧液体を供給することによって飲料を送出するモジュールと、
1つより多い飲料を繰り返し供給するための前記モジュールにいくつかの液体の分量を供給する十分な容量の液体フィード・タンクと、
前記モジュールに加圧液体を供給するのに適した加圧手段と、
その容量が前記タンクの容量より数倍小さい液体フィード・チャンバとを含み、
前記チャンバが、液体で満たされるために、前記タンクに通じるように注入構成に配置され、
前記チャンバ内の前記液体を加圧しかつ前記モジュール中に加圧液体を噴射し、それによって前記モジュールを通って前記液体を送出することを可能にするために、前記チャンバが前記加圧手段に通じるようにモジュール・フィーディング構成に配置される装置であって、
前記装置が、サービスの間、電源アウトレットへの電気接続から自由であることによってサービス用に移動式又は携帯型に構成され、
前記加圧手段が非電気的で、少なくとも1つの自律的な加圧気体の貯蔵器を含み、
前記タンクが、輸送中の液体熱損失を低減するための断熱壁を含むことを特徴とする装置。
【請求項23】
飲料分配装置で加圧液体を送出するための方法において、
前記チャンバと、前記チャンバより大きな液体容量をもつ前記装置のフィード・タンクとの間の圧力の差の作用によって満たされ、並びに前記装置の自律した気体貯蔵器によって提供された気体の前記圧力下で前記チャンバを満たした後で、前記チャンバが空にされる液体フィード・チャンバを提供するステップを含み、前記フィード・タンクが気体の前記圧力から自由であるように、前記チャンバが前記フィード・タンクに対して耐密である一方で、前記気体が前記チャンバを加圧するために前記チャンバに入る方法。
【請求項24】
前記液体フィード・チャンバが、前記チャンバと前記タンクとの間の前記静水圧力の作用によって満たされる請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記装置が携帯型、又は移動式である請求項23又は24に記載の方法。
【請求項26】
輸送の前に、前記タンクが周囲温度より高い温度の液体で満たされ、前記タンクが断熱されている請求項25に記載の方法。
【請求項27】
輸送の前に、前記タンクが周囲温度より高い温度の液体で加熱され、前記タンクが断熱されている請求項25に記載の方法。
【請求項28】
輸送の前に、前記液体が少なくとも90℃の温度で満たされ、又はその温度に加熱される請求項26又は27に記載の方法。
【請求項29】
前記タンク内の前記液体が、サービスの間の前記熱損失を少なくとも部分的に補償するために加熱される請求項26、27又は28に記載の方法。
【請求項30】
前記液体が、電池によって電気的に供給される加熱器又は燃焼器によって装置内で加熱される請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−514468(P2007−514468A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540325(P2006−540325)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013093
【国際公開番号】WO2005/053489
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】