説明

飲料容器の二重ロック構造

【課題】飲料容器の蓋部材に備え付けたストッパー部により栓部材に対し二重にロックして、不使用時に蓋部材が不意に開くことのない安全性が高められた二重ロック構造を提供する。
【解決手段】栓部材2のロック部3によりロックされる蓋部材5のヒンジhの反対側tには、被係止片50で成る被ロック部が形成され、被係止片50の上部5の蓋部材5にストッパー部6が設けられ、ストッパー部6は上下方向にスライド移動可能であって下端61に下向き凸部60を有するストッパー部6が形成され、ストッパー部6の下向き凸部60が嵌り合うロック凹部30がロック部3の上端31に形成されている。ロック部3が被係止片50に係止されたロック状態で、蓋部材5のストッパー部6が下方にスライド移動されストッパー部6の下向き凸部60がロック部3のロック凹部30に嵌合することにより、栓部材2のロック部3の作動を拘束自在である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料容器の二重ロック構造に関し、より詳細には、ボトルタイプ式等の飲料容器の栓部材の上に開閉自在に取り付けられた蓋部材を、運搬や保管等の際、栓部材に対し二重にロックして安全性が高められた飲料容器における二重ロック構造の技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ボトルタイプの飲料容器が種々開発されている。その中で、持ち運びに便利で使い勝手がよい直飲み式の飲料容器がある。
【0003】
例えば、下記文献1の特開2006−158729公開特許公報には、ボトル本体の上端部片側を中心に開閉する片開き蓋と、片開き蓋を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構とを備えた型開きボトルであって、ロック機構は、片開き蓋を閉じ位置にロックするロック部材と、ロック部材のロック、ロック解除の動作方向とは異なった方向の予備操作とロック解除動作の方向のロック部材を伴っての本操作との連続操作でロック部材によるロックを解除するロック解除部材とを備えたことを特徴とする片開きボトル(請求項1)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−158729公開特許公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載された片開きボトルは、ロック解除部材の予備操作と、ロック部材を伴ってするロック解除方向の本操作との連続操作で簡単にロック解除でき、片持ち状態で片手で操作可能な利便性ゆえに、不意に蓋が開いてしまう恐れがある。また、ロック解除部材を下側に摺動させることによりロック位置からロック解除位置へ変位させるため、ロック解除部材の摺動部位が摩耗すると、ロック解除部材が簡単にロック解除位置へ変位して不意に蓋が開いてしまう危険性も否めない。
【0006】
かくして、前記のようにボトル本体の肩部材(栓部材)の側で、ロック部材とロック解除部材が備え付けられている従来型のロック構造では、片手操作できるがための誤操作や、携帯中の上下方向の揺れや何らかの衝撃で蓋が開いてしまうといった問題点がある。
【0007】
したがって、本発明の目的は、飲料容器の栓部材の上に開閉自在に取り付けられた蓋部材の側で、二重にロックする部材(ストッパー部)を備え付け、その蓋部材側のストッパー部により栓部材に対し二重にロックして、運搬や保管時等に蓋部材が不意に開いて飲料が噴き出す恐れが無く安全性が高められた飲料容器の二重ロック構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明の飲料容器の二重ロック構造は、飲料容器1の開口上部1aに着脱自在な栓部材2の上端部2aに、蓋部材5の一端5aが開閉自在にヒンジhで連結され、前記蓋部材5の他端5bをロック又はロック解除自在なロック部3が前記栓部材2の対応位置pに備えられているロック構造において、
前記栓部材2のロック部3によりロックされる蓋部材5の他端5bには、被ロック部50が形成されていると共に、その被ロック部50の上部sにおける当該蓋部材5にストッパー部6が設けられ、このストッパー部6は上下方向にスライド移動可能であり、前記栓部材2のロック部3が蓋部材5の被ロック部50に係止されたロック状態で、前記蓋部材5のストッパー部6が下方にスライド移動されて栓部材2のロック部3の作動を拘束自在に構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明の飲料容器の二重ロック構造は、飲料容器1の開口上部1aに着脱自在な栓部材2の上端部2aに、蓋部材5の一端5aが開閉自在にヒンジhにより連結されて当該蓋部材5は開き方向kにバネ4aで付勢され、前記蓋部材5のヒンジhの反対側tをロック又はロック解除自在な弾性を有するロック部3が前記栓部材2の対応位置pに備えられているロック構造において、
前記栓部材2のロック部3によりロックされる蓋部材5のヒンジhの反対側tには、被係止片50で成る被ロック部が形成されていると共に、その被係止片50の上部sにおける当該蓋部材5にストッパー部6が設けられ、このストッパー部6は上下方向にスライド移動可能であって下端61に下向き凸部60を有するストッパー部6が形成され、当該ストッパー部6の下向き凸部60が嵌り合うロック凹部30が前記ロック部3の上端31に形成されており、前記栓部材2のロック部3が蓋部材5の被ロック部たる被係止片50に係止されたロック状態で、前記蓋部材5のストッパー部6が下方にスライド移動され当該ストッパー部6の下向き凸部60がロック部3のロック凹部30に嵌合することにより、栓部材2のロック部3の作動を拘束自在に構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明の飲料容器の二重ロック構造は、前記蓋部材5の被ロック部50の上部sには窓孔7が形成され、ストッパー部6の背面63に形成された左右一対の腕部65、65が前記窓孔7に引っ掛けられ、且つ当該ストッパー部6の正面62には上下移動用の突片64が突設されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明の飲料容器の二重ロック構造は、前記蓋部材5の窓孔7の下端中央71に形成された支柱70の上部外側73には水平方向に突出した水平凸部72が形成され、ストッパー部6の背面63には左右の腕部65、65の間に、水平方向に凹んで上下に形成された上側凹部66と下側凹部67が形成されており、蓋部材5のストッパー部6が下方にスライド移動され、前記支柱70の水平凸部72がストッパー部6の上側凹部66に嵌り合った際に、当該ストッパー部6の下向き凸部60がロック部3のロック凹部30に嵌り合って位置決め固定されて栓部材2のロック部3の作動が拘束され、又は蓋部材5のストッパー部6が上方にスライド移動され、前記支柱70の水平凸部72がストッパー部6の下側凹部67に嵌り合った際に、当該ストッパー部6の下向き凸部60がロック部3のロック凹部30から解放され、栓部材2のロック部3が作動自在に構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の本発明の飲料容器の二重ロック構造は、栓部材のロック部によりロックされる蓋部材の他端に被ロック部が形成されていると共に、その被ロック部の上部における当該蓋部材にストッパー部が設けられ、このストッパー部は上下方向にスライド移動可能であり、栓部材のロック部が蓋部材の被ロック部に係止されたロック状態で、蓋部材のストッパー部が下方にスライド移動されて栓部材のロック部の作動を拘束自在に構成されているので、栓部材の側ではなく蓋部材の側に設けられたストッパー部により誤作動されることなく確実に二重にロックされ、運搬や保管等の際にロック部の不意な作動による蓋部材の展開が防止されて、飲料容器内の飲料が噴き出すことのない安全構造の飲料容器の提供に寄与する。
【0013】
特に、請求項2の発明のように、栓部材のロック部によりロックされる蓋部材のヒンジの反対側には、被係止片で成る被ロック部が形成されていると共に、その被係止片の上部における当該蓋部材にストッパー部が設けられ、このストッパー部は上下方向にスライド移動可能であって下端に下向き凸部が形成され、当該ストッパー部の下向き凸部が嵌り合うロック凹部がロック部の上端に形成されているので、栓部材のロック部が蓋部材の被ロック部たる被係止片に係止されたロック状態で、蓋部材のストッパー部が下方にスライド移動され当該ストッパー部の下向き凸部がロック部のロック凹部に嵌合することにより、栓部材のロック部の作動を確実に拘束する安全性の向上に貢献する。
【0014】
請求項3の本発明の飲料容器の二重ロック構造は、蓋部材の被ロック部の上部に窓孔が形成され、ストッパー部の背面に形成された左右一対の腕部が前記窓孔に引っ掛けられ、且つ当該ストッパー部の正面には上下移動用の突片が突設されているため、当該飲料容器を持ち運んだり保管する際に、蓋部材のストッパー部を栓部材のロック部にロックさせるときは、栓部材のロック部を蓋部材の被ロック部に係止させたたロック状態で、上方に位置するストッパー部の突片の上側を人差し指等で下方に押すだけでストッパー部は窓孔から外れることなく下方に移動され、栓部材のロック部のロック凹部に、ストッパー部の下向き凸部が嵌り合って確実に二重ロックされる。
【0015】
一方、容器内の飲料を飲むときは、蓋部材のストッパー部の前記ロック状態を解除するため、下方に位置する前記ストッパー部の突片の下側を親指等で上方に押すだけでストッパー部は窓孔から外れることなく上方に移動され、ストッパー部による二重ロック状態は解除されるから、後は栓部材のロック部の外側下部を押してやれば蓋部材の被ロック部が解放されて蓋部材が自動的に開き方向に開き、オープンにされた飲み口部で難なく直飲みすることができる。
【0016】
また、請求項4の本発明は、蓋部材の窓孔に形成された支柱の上部外側に水平方向に突出した水平凸部が形成され、ストッパー部の背面には左右の腕部の間に、水平方向に凹んで上下に形成された上側凹部と下側凹部が形成されているので、蓋部材のストッパー部を栓部材のロック部にロックさせるとき、蓋部材のストッパー部が下方にスライド移動され、前記支柱の水平凸部がストッパー部の上側凹部に嵌り合った際に、当該ストッパー部の下向き凸部がロック部のロック凹部に嵌り合って位置決め固定されて栓部材のロック部の作動が確実に拘束される安全設計である。
【0017】
これに対し蓋部材のストッパー部の前記ロック状態を解除するときは、蓋部材のストッパー部が上方にスライド移動され、前記支柱の水平凸部がストッパー部の下側凹部に嵌り合った際に、当該ストッパー部の下向き凸部がロック部のロック凹部から確実に解放されるので、栓部材のロック部を支障なく動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の飲料容器の二重ロック構造における蓋部材が開かれた状態を示した断面図である。
【0019】
【図2】図1の状態から蓋部材を閉じる過程を示した断面図である。
【0020】
【図3】栓部材のロック部を押しつつ蓋部材を栓部材に当接した状態を示した断面図である。
【0021】
【図4】ロック部が被ロック部に係止されたロック状態を示した断面図である。
【0022】
【図5】蓋部材のストッパー部による二重ロック状態を示した断面図である。
【0023】
【図6】A、Bは蓋部材を示した上方斜視図と下方斜視図である。
【0024】
【図7】A、Bは蓋部材のストッパー部の構造を示した部分拡大断面図と下方斜視断面図である。
【0025】
【図8】A、Bは蓋部材のストッパー部を拡大して示した全体図と裏面図である。
【0026】
【図9】A、Bは蓋部材のストッパー部を除いた窓孔を示した上方斜視図と下方斜視図である。
【0027】
【図10】A、B、Cは蓋部材の二重ロック要領を示した斜視図である。
【0028】
【図11】二重ロック構造を備えた飲料容器を示した全体図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の飲料容器の二重ロック構造の好適な実施形態を、以下図面にしたがって説明する。なお、本請求項1〜4記載の発明に関する実施の形態は共通しているので、以下のとおり一括して説明する。
【0030】
本実施形態の二重ロック構造を備えた飲料容器は、全体図を示した図11のように、合成樹脂製の栓部材2が、筒状本体の当該飲料容器1の開口上部1aに対し着脱自在である。栓部材2の上部には、直飲み用の貫通された飲み口部9が突設されている(図10A参照)。一方、後述する蓋部材5の裏側面の上部で下向きに突設された支持片53に、シリコンゴム製のパッキン部54が設けられ、蓋部材5を完全に閉めたとき前記栓部材2の飲み口部9に当接して密封自在となっている(図5参照)。
【0031】
図1に示したように、前記栓部材2の上端部2aの片側に、合成樹脂製の蓋部材5の一端5aが開閉自在にヒンジhで連結されて、当該蓋部材5は開き方向kにバネ4aで付勢されている。具体的には、図6Bのように、蓋部材5の一端5aで、ヒンジhをなす外方に突き出た左右の腕部52、52が形成され、その腕部52に軸孔52aが各々形成されている。栓部材2の上端部2aにも軸孔20aが形成されており、位置を同じくする前記軸孔52a、20a、52aに通したヒンジ軸4に捲装されたバネ4aにより、蓋部材5が開き方向kにバネ付勢されている。
【0032】
栓部材2においては、前記蓋部材5のヒンジhの反対側tの他端5bをロック又はロック解除自在なロック部3が、前記蓋部材5の他端5bの対応位置pに備えられている。ロック部3は、その略中央部が栓部材2の外側でピン34により連結され、その外側下部33を内方へ押すことで上端31が内外に移動自在である。前記ロック部3の外側下部33の内部にはバネ8が装着されていて、外側下部33を押さなければ上端31が外方に移動せず当該ロック部3のロック解除ができない構造となっている。
【0033】
前記ロック部3の上端31は内向きに折曲され、その折曲された中空内部が係止部32に形成されている。この係止部32に蓋部材5の被係止片50が係止してロックされる。すなわち、ロック部3の係止部32に対応する位置として、蓋部材5のヒンジhの反対側tには、外向きに水平状に突出した被係止片50で成る被ロック部が形成されていて、その被係止片50が係止部32に係止自在となっている。
【0034】
また、前記係止部32を形成するロック部3の上端31には、若干凹んだロック凹部30が形成されている。後述する蓋部材5のストッパー部6の下向き凸部60が、このロック凹部30に嵌合して二重にロックさせるためである。
【0035】
ここで、蓋部材5側のストッパー部6が係止される窓孔7と支柱70について説明する。図9に示したように、窓孔7は、蓋部材5の被ロック部50の上部sに形成され、その窓孔7の下端中央71には支柱70が起立するように形成されている。つまり、支柱70の外周を逆凹字状に切り欠いたようにして窓孔7は形成されている。この窓孔7に形成された支柱70の上部外側73には、水平方向に突出した水平凸部72が形成されている。
【0036】
蓋部材5の側に設けられるストッパー部6について説明する。
【0037】
ストッパー部6は、上述した被係止片50の上部sにおける当該蓋部材5に設けられており、図6〜図8に示したように、上下方向にスライド移動可能であって、その下端61は下方向に湾曲状に突出した下向き凸部60として形成されている。
【0038】
このストッパー部6の背面63には、図8Bに示したように、左右一対の腕部65、65が形成され、その各腕部65の先端65aは、各左右外向きのフック状に形成されている。よって、図6Bに示したように、腕部65、65は、その先端65a、65aが前記窓孔7に挿し込まれて引っ掛けられている。
【0039】
また、図8Bに示した前記左右の腕部65、65の間に、水平方向に凹んで上下に平行して位置する形で上側凹部66と下側凹部67が形成されている。ストッパー部6が上下にスライド移動するに従って、支柱70の水平凸部72がこれらの上側凹部66又は下側凹部67のいずれかに嵌り合ってストッパー部6が位置決め固定されるようになっている(図7参照)。
【0040】
さらに、図6Aに示したように、ストッパー部6の正面62には、当該ストッパー部6自体を上下移動させ易いように、手前に水平状に突き出た突片64が設けられている。なお、このストッパー部6だけに赤色等の目立つ濃い色や蛍光色を付する実施形態を採用すれば、ロック部3と明確に区別でき、この飲料容器1を使用する者が最終的にストッパー部6による二重ロックを忘れないように注意を喚起できてよい。
【0041】
したがって、図4に示したような栓部材2のロック部3が蓋部材5の被係止片50(被ロック部)に係止されたロック状態で、突片64を下方に押してストッパー部6を下方にスライド移動すると、裏面では支柱70の水平凸部72がストッパー部6の上側凹部66に嵌合する(図7A)と共に、正面では当該ストッパー部6の下向き凸部60がロック部3のロック凹部30に嵌り合って位置決め固定され、栓部材2のロック部3の作動が拘束されて確実に二重ロックされる(図5、図10C)。
【0042】
このときロック部3とりわけ外側下部33が何らかの拍子で不意に押されたり振動が起きても、ロック部3の不動状態は確保され、ストッパー部6が上方に動くようなことはなく、二重ロックが強固に保持される。
【0043】
かかる状態で、突片64を親指等で上方に押してストッパー部6を上方にスライド移させると、裏面では支柱70の水平凸部72がストッパー部6の下側凹部67に嵌り合うと共に、正面ではストッパー部6の下向き凸部60がロック部3のロック凹部30から解放されてストッパー部6による二重ロック状態がまず解除される(図4、図10B)。
【0044】
そこで、栓部材2のロック部3が作動自在となるので、図3のように栓部材2のロック部3の外側下部33を押して、上方の係止部32を外方に開けば、蓋部材5の被係止片(被ロック部)50の係止が解放されて先行のロックが解除され(図2)、蓋部材5は自動的に開き方向kに開き、オープン状態の飲み口部9でスムーズに直飲みすることができる(図1)。
【0045】
飲み終えて蓋部材5を閉じるときは、栓部材2のロック部3の外側下部33を指yで押したままの状態で(図10A、図2)、蓋部材5を栓部材2に当接するまで閉じた後(図1〜図3)、前記のロック部3の外側下部33から指を離す。そうすると、バネ付勢でロック部3の係止部32が被ロック部50に係止されてロックされる(図4、図10B)。しかる後、上記同様に、ストッパー部6の突片64を指で下方にスライド移動してやれば下向き凸部60がロック凹部30に嵌合し、閉じた蓋部材5は二重に確実にロックされるのである(図10C、図5)。
【符号の説明】
【0046】
1 飲料容器
1a 開口上部
2 栓部材
2a 上端部
3 ロック部
30 ロック凹部
31 上端
4a バネ
5 蓋部材
5a 一端
5b 他端
50 被ロック部(被係止片)
6 ストッパー部
60 下向き凸部
61 下端
62 正面
63 背面
64 突片
65 腕部
66 上側凹部
67 下側凹部
7 窓孔
70 支柱
71 下端中央
72 水平凸部
73 上部外側
8 バネ
s 上部
p 対応位置
h ヒンジ
t 反対側
k 開き方向


【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料容器の開口上部に着脱自在な栓部材の上端部に、蓋部材の一端が開閉自在にヒンジ連結され、前記蓋部材の他端をロック又はロック解除自在なロック部が前記栓部材の対応位置に備えられているロック構造において、
前記栓部材のロック部によりロックされる蓋部材の他端には、被ロック部が形成されていると共に、その被ロック部の上部における当該蓋部材にストッパー部が設けられ、このストッパー部は上下方向にスライド移動可能であり、前記栓部材のロック部が蓋部材の被ロック部に係止されたロック状態で、前記蓋部材のストッパー部が下方にスライド移動されて栓部材のロック部の作動を拘束自在に構成されていることを特徴とする飲料容器の二重ロック構造。
【請求項2】
飲料容器の開口上部に着脱自在な栓部材の上端部に、蓋部材の一端が開閉自在にヒンジにより連結されて当該蓋部材は開き方向にバネ付勢され、前記蓋部材のヒンジの反対側をロック又はロック解除自在な弾性を有するロック部が前記栓部材の対応位置に備えられているロック構造において、
前記栓部材のロック部によりロックされる蓋部材のヒンジの反対側には、被係止片で成る被ロック部が形成されていると共に、その被係止片の上部における当該蓋部材にストッパー部が設けられ、このストッパー部は上下方向にスライド移動可能であって下端に下向き凸部が形成され、当該ストッパー部の下向き凸部が嵌り合うロック凹部が前記ロック部の上端に形成されており、前記栓部材のロック部が蓋部材の被ロック部たる被係止片に係止されたロック状態で、前記蓋部材のストッパー部が下方にスライド移動され当該ストッパー部の下向き凸部がロック部のロック凹部に嵌合することにより、栓部材のロック部の作動を拘束自在に構成されていることを特徴とする飲料容器の二重ロック構造。
【請求項3】
蓋部材の被ロック部の上部には窓孔が形成され、ストッパー部の背面に形成された左右一対の腕部が窓孔に引っ掛けられ、且つ当該ストッパー部の正面には上下移動用の突片が突設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載した飲料容器の二重ロック構造。
【請求項4】
蓋部材の窓孔の下端中央に形成された支柱の上部外側には水平方向に突出した水平凸部が形成され、ストッパー部の背面には左右の腕部の間に、水平方向に凹んで上下に形成された上側凹部と下側凹部が形成されており、蓋部材のストッパー部が下方にスライド移動され、前記支柱の水平凸部がストッパー部の上側凹部に嵌り合った際に、当該ストッパー部の下向き凸部がロック部のロック凹部に嵌り合って位置決め固定されて栓部材のロック部の作動が拘束され、又は蓋部材のストッパー部が上方にスライド移動され、前記支柱の水平凸部がストッパー部の下側凹部に嵌り合った際に、当該ストッパー部の下向き凸部がロック部のロック凹部から解放され、栓部材のロック部が作動自在に構成されていることを特徴とする請求項3に記載した飲料容器の二重ロック構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−93544(P2011−93544A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−247536(P2009−247536)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(593193077)和平フレイズ株式会社 (7)
【出願人】(509299123)浙江先行実業有限公司 (1)
【Fターム(参考)】