説明

飲料水供給装置用クーリングユニット、およびこの種のクーリングユニットを含む飲料水供給装置

保守および清掃が容易であると共に、別の製造者の飲料水供給装置に搭載することができるように構想された内蔵式クーリングユニットを提供する。本発明に係る飲料水供給装置用の内蔵式クーリングユニット(1)は、液密チャンバを形成する外部ケーシング(2)と、チャンバ内部に保持されている冷媒と、冷媒に伝達可能な冷エネルギー源(18)と、チャンバ内部に配置され、かつ前記チャンバ外部に飲料水の入口(9)および飲料水の出口(10)を有する少なくとも一つの飲料水導管(11)と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料水供給装置用クーリングユニット、およびこの種のクーリングユニットを含む飲料水供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に飲料水供給装置は当該分野においては既知であり、長期にわたり多数の装置が商品化されている。大部分の飲料水供給装置は次の二種類、すなわち水道水供給型飲料水供給装置か、または瓶詰め飲料水供給装置のいずれか一つに分類することができる。今日製造されている大部分の飲料水供給装置は、該装置の水を分配する前に冷却することができるクーリングユニット、それにおそらくは、利用者に温水または適度に調整された水の飲料水を提供する加熱装置を有している。大部分の飲料水供給装置に搭載されているクーリングユニットは、熱交換液体である冷媒を冷却する蒸発器コイルを備えた熱交換装置を有しており、そして冷却された冷媒は、別のコイルであって冷却すべき水が通流するコイル、の回りに汲み上げられる。暖かめの飲料水が、冷媒で満たされた蒸発器コイルの一端から他の端を通じて流れるとき、熱エネルギーは、熱伝導によりその飲料水から冷媒に伝達され、こうしてその飲料水は冷ためになる。
【0003】
飲料水供給装置における大部分のクーリングユニットの現在の構成は、かなり複雑であるため、容易に保守や清掃を行なうことは困難である。さらに、各飲料水供給装置は、一つのクーリングユニットを別の製造者のクーリングユニットと交換することはきわめて困難なように、一般的に構想されており、そのため、保守費用がより高くなり、また飲料水供給装置の元々の製造者にきわめて大きく依存するものとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の出願人らが克服しようと模索してきたことは、保守および清掃が容易であると共に、別の製造者の飲料水供給装置に搭載することができるように構想された内蔵式クーリングユニットを提供することによって、こうした問題を解決しようとするのである。したがって、こうした内蔵式クーリングユニットは、経年変化や、あるいは修理の必要が生じる得る飲料水供給装置の全範囲を広げるものとなるとともに、本発明の内蔵式クーリングユニットと共に機能するよう容易に変換し得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明の対象の一つは、飲料水供給装置用の内蔵式クーリングユニットであって、該クーリングユニットが、
−液密チャンバを形成する外部ケーシングと、
−チャンバ内部に保持されている冷媒と、
−冷媒に伝達可能な冷エネルギー源と、
−チャンバ内部に配置され、かつ前記チャンバ外部に飲料水の入口および飲料水の出口を有する少なくとも一つの飲料水導管と、
を具備するクーリングユニットを提供することにある。
【0006】
本発明の好ましい実施形態によれば、冷媒を保持する液密チャンバは、二つのサブチャンバに分かれており、内部サブチャンバが外部サブチャンバの内側に収まるようになっている。また別の好ましい実施形態によれば、外部サブチャンバは、内部サブチャンバの上部領域を実質的に取り囲むが、より好ましくは内部サブチャンバの上部三分の一を、さらに最も好ましくは内部サブチャンバの上部二分の一を取り囲む。驚くべきことに、本発明の出願人らが、この特定の実施形態の利点として発見したことであるが、それは、飲料水導管が、内部の下部サブチャンバの回りにある上部の外部サブチャンバに配置されていると、同一の冷却効果を得るため、すなわち伝統的に、はるかに長い水導管で得ていた同一の水温低下を得るために必要な導管材料の量を低減し得るということであり、このことは、使用する導管材料の量が少ないため製造費用に直接影響することになる。こうした実施形態の場合に最も好ましいことは、外部サブチャンバの基床が内部にある下部サブチャンバの高さの約二分の一のところに位置することである。したがって、この構想は、エネルギー効率が良好で、かつ製造するのに経済的であるのみならず、機械的に堅牢であるが、それは、長い内部サブチャンバが、その中程の高さにおいて外部サブチャンバの基床によって補強されるためである。
【0007】
このことから、外部の上部サブチャンバと内部の下部サブチャンバは、同心円状の配置に類似して、基本的に軸心方向に並べられていることが容易に理解されよう。それにもかかわらず、内部の下部サブチャンバの垂直軸が外部の上部サブチャンバの垂直軸に対して水平方向に変位しながらも、二本の軸は平行のままで、かつ内部の下部サブチャンバが上部の外部サブチャンバの直径の内部にあるようにすることは可能であるのみならず、ある場合には好ましいことでさえある。本発明の好ましい実施形態に従って上述したサブチャンバのこうした配置の別の利点は、内蔵式クーリングユニットがきわめてコンパクトで、冷却操作中に飲料水を一時的に貯蔵するバッグ・シムテムを使用した冷却水ディスペンサに見られるような比較的狭い空間にも取り付け得る点にある。
【0008】
この種のバッグ・シムテムは、たとえば、EBAC Ltdの名前で出願されている欧州特許第0581492号明細書からも知られている。こうしたバッグの問題は、細菌増殖の可能性、小径の供給管の詰まり等のため、バッグを頻繁に交換しなければならないという点にある。現在こうしたバッグは単純に捨て去り新品と交換するが、この手順は時間の経過と共に費用がかかるのみならず、経験のある保守要員にとっても、かなり複雑、かつ面倒である。しかし本発明による内蔵式クーリングユニットの場合、こうした問題は未然に防ぐことができるのであり、それは、保守を要求することなく、あるいは面倒なバッグの交換を行なう必要もなく、長期間にわたり内蔵式クーリングユニットを使用することができるためである。実際、それぞれ飲料水の源とディスペンサのタップに接続されている水導管の入口および出口を除き、該クーリングユニットは基本的に密封されているため、クーリングユニットの冷媒は基本的に外部の細菌による感染から保護される。
【0009】
さらに別の好ましい実施形態によれば、冷媒には、チャンバ内にある少なくとも一つの流れの通路が設けてあり、冷媒がチャンバ内を流れるようになっている。より好ましくは、この少なくとも一つの流れの通路によって、冷媒が外部サブチャンバから内部サブチャンバに、またその逆方向に流れることができる。
【0010】
好ましくは、少なくとも一つの飲料水導管がチャンバの外部サブチャンバに位置している。その代わりに別の好ましい実施形態によれば、少なくとも一つの飲料水導管がチャンバの内部サブチャンバに位置している。いずれの場合においても、飲料水導管は、好ましくはコイルのようにチャンバ内部に配置される。飲料水導管は、その内容物、すなわち該導管内部を通流する飲料水に伝導によって直ちにエネルギーを伝達する材料で作ることが好ましい。ステンレス鋼は使用するのに好ましい金属ではあるが、こうした材料は一般的に銅のような金属で作る。水導管の材料としてステンレス鋼のような金属を用いる特別な利点の一つは、水導管に電流を印加することによってシステムを消毒し得る点にある。さらに水導管に規則的に波打った断面を持たせることが好ましい。換言すれば水導管に波形を付けることで、そうすることによって、冷媒、水導管の表面、それと水導管内の水の間のエネルギー交換効率を著しく向上させ、それによりまた、いかなる与えられたシステムに対しても断面積がはるかに小さく、かつ長さの短い導管を使用することができる。それは、少ない材料で等価なエネルギーの伝達を行なうことができるためである。
【0011】
一つの好ましい実施形態によれば、冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源はチャンバの外壁に位置しており、さらに最も好ましくは、冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源は内部サブチャンバの外壁に位置している。さらに別の好ましい実施形態によれば、冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源は、チャンバの内部サブチャンバの内部に位置しており、さらに特に好ましい代替の実施形態によれば、冷媒に伝達することが可能な前記冷エネルギー源は、内部サブチャンバの壁によって形成される外部キャビティの内部に位置している。
【0012】
本発明のクーリングユニットに使用することができる冷エネルギー源は、複数あり、またさまざまである。一つの好ましい実施形態によれば、冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源はペルチエ効果素子板である。またもう一つの、しかし別の好ましい実施形態によれば、冷エネルギー源は、誘電体のクーラーである。さらに別の好ましい実施形態によれば、冷エネルギー源は、チャンバの内部サブチャンバの内部に置かれた蒸発器のコイルである。
【0013】
特に好ましい実施形態によれば、断熱材は、外壁に位置する冷エネルギー源とチャンバ外壁の間にあるチャンバの片側に設けられている。こうすることにより、チャンバの該片側が冷たくなり過ぎるのを防止し、さらに冷媒が液相から固相に変化するという問題を回避することができる。
【0014】
さらに別の好ましい実施形態によれば、内蔵式クーリングユニットはさらにチャンバ内部に温度センサを具備する。この温度センサは、温度を監視して冷気発生を増加または減少させるための信号を送信するのみならず、冷媒における相変化を検出して、それを監視制御する適切な信号を送信する能力の故に選定される。
【0015】
冷媒の点では、多くのことが当業者には知られているため、ここで述べる必要はない。本発明の目的のためには水が好ましい冷媒であるが、その理由は、冷媒に比してより冷却能力のある氷をチャンバ内部に生成する能力があるためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図面について、以下に簡単な説明をする。
図1は、本発明による飲料水供給装置用内蔵式クーリングユニットの第1の好ましい実施形態の断面図である。
図2は、本発明による飲料水供給装置用内蔵式クーリングユニットの第2の好ましい実施形態の断面図である。
図3は、図2の装置に類似した好ましい装置の断面図である。
図4は、本発明の装置の別の好ましい実施形態の断面図である。
図5は、本発明の装置のさらに別の好ましい実施形態である。
【0017】
図面に関連した以下の説明は単なる例示であり、本発明の最も好ましい実施形態のいくつかを図示したものである。
【0018】
図1は、第1の好ましい実施形態による内蔵式クーリングユニットの断面を示したものである。クーリングユニットは、全体として符号1で示してあり、上部エンクロージャ3と下部エンクロージャ8とを有する液密チャンバを形成する外部ケーシング2を具備する。チャンバは、外部サブチャンバ5と、外部サブチャンバ5の内部に位置した内部サブチャンバ7の二つのサブチャンバに分割される。外部5と内部7のサブチャンバは、それぞれ外壁4と内壁6によって画定されているため、外壁4と内壁6の間の空間は外部サブチャンバ5に対応しているが、一方内壁6は連続しており、その周囲は概ね円形であり、それにより該周囲の内部に空間が画定され、それが内部サブチャンバ7となっている。
【0019】
この実施形態における内蔵式クーリングユニットは、また、外部サブチャンバ5の内部にコイル状に配置されると共に、チャンバの外部に位置している飲料水の入口9および出口10が接続されている飲料水導管11を具備する。クーリングユニットには、また、上部エンクロージャ3から内部サブチャンバ7に向けて下方に突出している温度センサ12が装備されている。温度センサ12は、先端を除くほぼその全長にわたり断熱シース材13によって覆われている。この温度センサは、冷媒の温度を検出し得るのみならず、内部サブチャンバにおける相変化の存在を確認することができる。内部サブチャンバ7および外部サブチャンバ5は、たとえば水(図示せず)のような同一の冷媒で充満されている。
【0020】
冷媒は、サブチャンバ5および7の内部にある少なくとも一つの流れの通路を経由して一つのサブチャンバから次のサブチャンバに流入することができる。冷媒として利用され、かつこれらサブチャンバ内部に保持されている水は、クーリングユニットの側面に配置されたポンプ14を経由して内部および外部のサブチャンバ7と5の間を通流し、なおこのポンプは、冷媒の水を内部サブチャンバ7から取り出して通路16を通って汲み上げ、外部サブチャンバ5に戻す。こうすることにより、冷媒は、水導管11の回りをくまなく回り外部サブチャンバ5の側面を上向きに流れ、次いで内壁6の上部を越えてクーリングユニットの上部から内部サブチャンバ7の中に流入する。ポンプ15は、通路17に近接して設けられ、それによって恒久的に、あるいは一時的に冷媒の汲み出しがなされ、次いで通路17を経由してチャンバに戻るようになっている。
【0021】
内部サブチャンバ7は、冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源を収納している。現在の好ましい実施形態によれば、冷エネルギー源は、内部サブチャンバの内部に保持された蒸発器回路18であり、それにより、冷エネルギーが冷媒、この場合は水の中に分散され、次いで上述したように、この水が内部サブチャンバ7からチャンバの回りに汲み出され、外部サブチャンバ5に流入するようになっている。蒸発器が水に冷エネルギーを与えるため、内部サブチャンバ7の内部に氷の結晶が生成するようになり、それが冷媒である水の冷却効果に加算される。したがって、クーリングユニットの運転中、冷却された冷媒は飲料水導管11の回りをくまなく通流して、水導管11の内部にある飲料水を冷却する。未冷却の状態にある飲料水は、入口9を通じてシステムに入った後、出口10を通ってシステムから出るようになり、このプロセスにおいて、飲料水は冷却されている。
【0022】
ここで図2に移る。内蔵式クーリングユニットに関するこの好ましい実施形態に、図1に関連して上述した実施形態におけるのと同一の要素がある場合には、同一の符号を付した。ここでもクーリングユニットは、やはり、一つは外部サブチャンバ5、もう一つは内部サブチャンバ7の二つのサブチャンバを有するチャンバを具備しており、これらのサブチャンバは外壁4および内壁6によって画定されている。しかし、この場合、飲料水導管11は、内部サブチャンバ7の内部に螺旋状に配置されている。外壁4は、たとえばシリコーンゴムかポリスチレン製であって、かつクーリングユニットの片側の外壁4の外面に取り付けられた断熱被覆21で覆われている。蒸発器コイル19は、外壁4の全周に広がっており、また断熱被覆21を有していないクーリングユニットの側面において蒸発器コイル19は外壁4に接触しており、冷エネルギーを伝導によって外部サブチャンバ5に伝達し、さらに外壁4を通じて伝導によって冷媒を含むチャンバ5内部に伝達する。運転中、伝導によって伝達された冷エネルギーによって冷媒は相変化を起こして固体、すなわち水が冷媒である場合はアイスブロック20となる。アイスブロック20はさらに残りの冷媒に冷却効果を与える。
【0023】
この冷媒は、双方のサブチャンバに存在しており、ロータ25が装備してあるポンプ24に続く通路22によって、内部サブチャンバ7と外部サブチャンバ5の間を通流する。ポンプ24のロータ25は、外部サブチャンバ5の下部に位置した出口23を経由して、外部サブチャンバ5の下部に冷却された冷媒を放出する。こうすることによって、冷却された冷媒は外部サブチャンバ5の上部から内部サブチャンバ7の上部へ流れ、次いで飲料水導管11へと下がっていき、飲料水を冷却する。
【0024】
さらに内部サブチャンバ7には出口26を設けることがある。この出口は、たとえば清掃や保守のような必要性が生じた場合、そこを通じてクーリングユニットから冷媒を排出することができる上、一旦こうした作業を実施した後、前記冷媒をチャンバに再度導入し得る便利な通路ともなる。このことは、たとえば容器を設け、別のポンプを用いて出口26を経由してその容器の中に冷媒を汲み上げることにより実施することができるのであり、なお、この容器は、飲料水供給装置の別の場所にあるクーリングユニットの上に設置することができる。
【0025】
図3の好ましい実施形態は、図2のものに類似しており、クーリングユニットの要素が同一の場合、符号はそのままにしてある。図3の実施形態と図2の実施形態の主要な相違は、図3の内蔵式クーリングユニットが、飲料水分配用バッグ・システムを使用するある種の飲料水供給装置に見られるように、はるかに小さい有効容積に適合するように構想されている点にある。この場合、クーリングユニットは、バッグの対応した寸法、すなわち比較的狭くまた比較的長い寸法に従って寸法決めする必要がある。したがって、飲料水導管のコイルは、タイトに製作してあり、そのため、小さい容積に適合すると同時に、外部サブチャンバ5の内部で一部は氷として凍結している冷媒に対して十分な表面接触を与えて、飲料水導管と接触して適切な冷却を確保するようになる。
【0026】
図4の好ましい実施形態は、内蔵式クーリングユニットを配置するさらに別の方法を示したものである。このクーリングユニットは、図1に関連した記述の中で上述したものに類似しているが、ただ、次の点で相違している。すなわち、
−冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源は、セラミックシェルの内部に収容された蒸発器27である。当業者にとってこのようなセラミックシェルの蒸発器は、それ自体は既知のものであり、ここでさらなる説明は不要である。
−セラミックシェルの蒸発器27は、内部サブチャンバ7の壁29によって形成される外部キャビティ30の中に密封係合するように挿入される。
【0027】
ここで分かるように、この配置を取ることにより、必要となった場合には、セラミックシェルの蒸発器27を変更または交換することも容易となる。また、内部サブチャンバ7の壁29によって形成される外部キャビティ30の形状は、セラミックシェルの蒸発器27の周囲の形状に実質的に対応しており、後者を前者に導くと、両者の間に弾性的に捕捉されて、シール係合されたようになる。またその代わりに、セラミックシェルの蒸発器をペルチエ効果素子挿入板と交換し、外部キャビティへ挿入することもできる。なお、ペルチエ効果素子板については図5に関連して以下詳細に議論する。
【0028】
図5に図示するように、さらに別の好ましい実施形態では、同一の基本クーリングユニットを改造して、冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源をペルチエ効果素子板31としている。これらは当業者にとっては既知であるため、ここでこれ以上述べる必要はない。ペルチエ効果素子板31は、好ましくは下部エンクロージャ8に向かうように、内部サブチャンバ7の壁6に取り付けまたは貼り付けし、また温度センサ12はチャンバの上部3から下方に張り出して、温度センサ先端がペルチエ効果素子板31の中央部と実質的に揃うようにする。こうすることにより、温度センサは発生する冷エネルギーの度合い、およびチャンバ内部の氷の形成状態をより正確に監視することができる。
【0029】
上記の実施例は単に本発明のいくつかの好ましい実施形態を代表したものであり、本発明の精神あるいは本発明の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る飲料水供給装置用内蔵式クーリングユニットの第1の好ましい実施形態の断面図
【図2】本発明に係る飲料水供給装置用内蔵式クーリングユニットの第2の好ましい実施形態の断面図
【図3】図2の装置に類似した好ましい内蔵式クーリングユニットの断面図
【図4】本発明に係る内蔵式クーリングユニットの別の好ましい実施形態の断面図
【図5】本発明に係る内蔵式クーリングユニットのさらに別の好ましい実施形態
【符号の説明】
【0031】
1 クーリングユニット
2 外部ケーシング
3 上部エンクロージャ
4 外壁
5 外部サブチャンバ
6 内壁
7 内部サブチャンバ
8 下部エンクロージャ
9 入口
10 出口
11 飲料水導管
12 温度センサ
13 断熱シース材
14、15 ポンプ
16、17 通路
18 蒸発器回路
19 蒸発器コイル
20 アイスブロック
21 断熱被覆
22 通路
23 出口
24 ポンプ
25 ロータ
26 出口
27 蒸発器
29 壁
30 外部キャビティ
31 ペルチエ効果素子板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料水供給装置用の内蔵式クーリングユニットであって、該クーリングユニットが、
−液密チャンバを形成する外部ケーシングと、
−チャンバ内部に保持されている冷媒と、
−冷媒に伝達可能な冷エネルギー源と、
−チャンバ内部に配置され、かつ前記チャンバ外部に飲料水の入口および飲料水の出口を有する少なくとも一つの飲料水導管と、
を具備する内蔵式クーリングユニット。
【請求項2】
冷媒を保持する液密チャンバが、二つのサブチャンバに分かれており、内部サブチャンバが外部サブチャンバの内側に収まるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項3】
前記外部サブチャンバが、前記内部サブチャンバの上部領域を実質的に取り囲むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項4】
前記外部サブチャンバが、前記内部サブチャンバの上部三分の一を取り囲むことを特徴とする、請求項3に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項5】
前記外部サブチャンバが、前記内部サブチャンバの上部二分の一を取り囲むことを特徴とする、請求項3に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項6】
冷媒には、チャンバ内にある少なくとも一つの流れの通路が設けてあり、冷媒がチャンバ内を流れるようになっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項7】
前記少なくとも一つの流れの通路によって、冷媒が外部サブチャンバから内部サブチャンバに、またその逆方向に流れることができることを特徴とする、請求項6に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項8】
少なくとも一つの飲料水導管が、チャンバの外部サブチャンバに位置していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項9】
少なくとも一つの飲料水導管が、チャンバの内部サブチャンバに位置していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つに記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項10】
冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源が、チャンバの外壁に位置していることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項11】
冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源が、内部サブチャンバの外壁に位置していることを特徴とする、請求項10に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項12】
冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源が、チャンバの内部サブチャンバの内部に位置していることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項13】
冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源が、内部サブチャンバの壁によって形成される外部キャビティの内部に位置していることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一つに記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項14】
冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源が、ペルチエ効果素子板であることを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項15】
冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源が、誘電体のクーラーであることを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項16】
冷媒に伝達することが可能な冷エネルギー源が、チャンバの内部サブチャンバの内部に置かれた蒸発器のコイルであることを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項17】
断熱材が、外壁に位置する冷エネルギー源とチャンバの外壁の間にあるチャンバの片側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項18】
内蔵式クーリングユニットが、さらにチャンバ内部に温度センサを具備することを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項19】
冷媒が、水であることを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項20】
少なくとも一つの飲料水導管が、チャンバ内部にコイル状に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項21】
少なくとも一つの飲料水導管が、規則的に波打った断面を有することを特徴とする、請求項1に記載の内蔵式クーリングユニット。
【請求項22】
少なくとも一つの飲料水導管が、内部の下部サブチャンバの上部二分の一の回りにある上部の外部サブチャンバの中でコイル状に配置されていることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか一つに記載の内蔵式クーリングユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−523317(P2007−523317A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−500312(P2007−500312)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000465
【国際公開番号】WO2005/085726
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(506286397)
【氏名又は名称原語表記】DIEAU S.A.
【Fターム(参考)】