説明

飲料水容器の目印

【課題】ペットボトルや缶飲料を人が集まる場所で使っていると、銘柄が同じ場合、誤って他の人の飲み物を飲んでしまうことがあり、インフルエンザや風邪の感染源となる場合があった。
【解決手段】ペットボトルや缶飲料のラベル11上に、容易に判別できる絵柄や文字12を記載し、そのすぐ近接した場所でラベルを手で切り取ることができる点線状の切り込みを入れる、もしくは、ペットボトル本体上に手で凹ませることができる突起加工14を施し、持ち主が容易に自分の使っている容器に目印をつけることができることで、自分の容器とほかの人の容器を容易に判別できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペットボトルや缶飲料、使い捨てのコップなどの飲み回し予防、及び飲み回しによるインフルエンザや風邪などの感染予防に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ペットボトルや缶飲料の普及が進んでいる。ペットボトルのラベルや缶飲料の本体には銘柄の表示を行うだけではなく、飲料水の主成分や、カロリー表示、本体の材質や、フタの材質、リサイクルの表示など、たくさんの情報表示の工夫が行われている。たとえば特許文献1には、缶飲料の側面に飲み口の位置に合わせた目印をつけて飲み口の位置が分かりやすくする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−308264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パーティーや、ボウリング、ドライブなど、複数の人が集まる所で、ペットボトルや缶飲料、または使い捨ての紙や樹脂のコップを使って飲料水を飲む場合、みんなそれぞれ違う銘柄の飲み物を飲む場合は、色やデザインの違いから自分の飲み物を容易に特定できるので、他の人の飲み物を誤飲する可能性を低くすることができる。しかし、偶然複数の人の飲料水の銘柄が一致する場合、色やデザインが一致してしまうため、自分の飲み物と他の人の飲み物を区別することが難しくなる。そのため、自分の席に飲み物を置いたり、置く場所を覚えていたりして、お互いに自分の飲み物が分かるように気をつけたりしている。しかし、席を移動したり、机が小さいなどの事情で近接して容器を置いていると、他の人の飲み物を誤飲してしまう場合があった。飲み回しは、唾液を経由して、インフルエンザや風邪、そのほかの病気の感染経路となる可能性があるため、特にインフルエンザの流行シーズンには飲み回しを避けるように気をつけるべきである。また、インフルエンザや風邪などの病気以外に、精神衛生上の理由でどうしても他の人の飲んだ飲料水を飲みたくない、あるいは、自分の飲んでいる飲料水を他の人に飲んで欲しくない人は、常に自分の飲料水が分かるように気を配るなどの工夫が必要だった。ボールペンや、マジックペンなどがある場合は、自分の名前を容器に記入するなどして容易に目印をつけることが可能であるが、娯楽施設などの場所にはボールペンやマジックペンが無い場合が多く、そのような場合には容易に目印をつけることができなかった。
【0005】
ペットボトルや紙パックに入った飲料水で、開封した当日にすべて消費できなかった場合、腐ってしまわないように冷蔵庫に保管し、数日以内に消費する必要がある。容器本体にも賞味期限の記載があるが、その多くは未開封の状態での賞味期限であって、開封後は速やかに数日以内に消費することが推奨されていることが多い。複数の人が冷蔵庫を開けたりする場合や、複数のボトルが冷蔵庫にある場合など、誰が飲んでいるのか、いつ開封されたのかなど、分からなくなることがあった。
【0006】
ペットボトルや紙パックに入った飲料水を、視覚障害を持った方が飲む場合、開封済みかどうか、いつあけたのか、誰が飲んでいるのかを手で触った感触だけで把握することが容易ではない問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、飲料水の容器もしくは容器に包装されたラベル上に、持ち主が容易に判別できる文字や絵柄、点字などのマークを数種類プリントし、それぞれのマークに近接した場所に、手や指で容易に目印として加工が施せるようにし、目印をつけたマークを持ち主が覚えることによって、自分の飲料水を特定できるようにすることで、他の人の飲料水と自分の飲料水を容易に判別できるようにした。また、手で加工した形跡が残ることにより、開封済みなのかどうか、目で見ても、手で触った感触でも容易に判別できるようにした。
【0008】
本発明は、飲料水の容器もしくは容器に包装されたラベル上に、持ち主が容易に判別できる文字や点字によって1週間の曜日を月、火、水、木、金、土、日までプリントし、それぞれのマークに近接した場所に、手や指で容易に目印となる加工が施せるようにし、目印をつけたマークを持ち主が覚えることによって、自分が飲料水を開封した曜日を特定できるようにすることで、現在の曜日と目印がついている曜日との差から、開封してから何日経過しているのか容易に判別できるようにした。
【発明の効果】
【0009】
従来は、気をつけていても、誤って他の人の飲料水を飲んでしまうことがあったが、本発明を使うことによって、容易に自分の飲んでいる飲料水を特定できるようになり、他の人の飲料水を誤って飲んでしまうことを予防できるようになり、風邪やインフルエンザ、そのほかの病気の感染予防になる。また、精神衛生上の理由で他の人の飲料水を飲みたくない人、もしくは他の人に自分の飲料水を飲んで欲しくないような人も、容易に飲み回しを予防することができる。
【0010】
従来は、ペットボトルや缶飲料、紙パックを冷蔵庫に保存する場合、気をつけていても、いつ開封したのか分からなくなってしまうことがあったが、本発明を使うことによって、容易に自分の開封した曜日を目印として残すことができるようになり、開封した本人も分かりやすくなり、また、開封した本人以外の人も、曜日の目印を見ることで、現在の曜日から起算して何日前に開封されたのかを容易に知ることができるようになり、鮮度の状態を把握することができる。
【0011】
視覚障害を持った人にとって、ペットボトルや缶飲料が、開封済みなのかどうか、また、開封済みの場合、誰が飲んでいるのか、いつ開封したのか、などの情報を容易には特定できない場合があったが、本発明を使うことによって、開封済みなのかどうか、いつ開封したのか、誰が飲んでいるのか、などの情報を、手で触った感触により、点字や、容器本体につけた目印によって把握することができるようになる。全く加工した形跡のない容器は、未開封であるということが容易に判別できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明目印をペットボトルのラベルに施工した事例
【図2】本発明目印からクマの絵柄を選び、ペットボトルのラベルから切り取った図
【図3】本発明目印をペットボトルのラベル及び本体に点字やエンボス加工によって施工した事例
【図4】本発明目印としてのエンボス加工可能な突起部をペットボトルの断面から見た図
【図5】本発明目印を缶飲料に施工した事例
【図6】本発明目印を使い捨ての紙コップ、プラスチックコップに施工した事例
【図7】本発明目印を使い捨ての紙コップのフタに施工した事例
【図8】本発明目印をペットボトルのラベル上に施工した事例。開封した曜日の目印をつけることができる
【図9】本発明目印を紙パック上に施工した事例。開封した曜日に目印をつけることができる
【発明を実施するための形態】
【0013】
発明の実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1において、ペットボトル1に包装されたビニール製のラベル2上に、子供でも容易に覚えることができるような絵柄、たとえば、みかん、りんご、バナナ、クマなどの絵柄3をプリントする。絵柄の付近には日本語のフリガナ4を明記し、同様の順序で同じ絵柄5及びフリガナ6を前期絵柄3のすぐ下にプリントする。絵柄3と絵柄5は同一の絵柄で、同じ順序で同じ絵柄が並ぶ。たとえば、みかんの側には同じみかんがもうひとつ描かれ、りんご、バナナ、クマも同じ絵柄を並んで配置する。絵柄5の周囲には、点線状の切り込み7を施し、複数の絵柄の中から、自分の選んだ絵柄のみを、ペットボトルのラベルから短冊状に手で容易に切り取ることができるようにする。ラベル2のすぐ下ペットボトル表面上には、点字8をエンボス加工にて施すことにより、絵柄を視認できない視聴覚障害を持った人のために手で触った感触で、点字の位置と、ラベルの位置の関係からどの銘柄を選んだか容易に判別できるようにした。図1では4種類の絵柄のみであるが、必要に応じて絵柄数を増減することができるものとする。
【0014】
図2において、ペットボトルのラベルからクマの表記のあるラベルを切り取った状態を示す。切り取ったラベルにはクマの絵柄10があり、ペットボトルにも切り取られた部分9のすぐ上にクマの絵柄が残ることで、持ち主がクマの絵柄を選んだことを容易に判別することができる。
【0015】
図3において、ペットボトルに包装されたラベル11上には子供でも容易に覚えることができるような絵柄、たとえば、みかん、りんご、バナナ、クマなどの絵柄12をプリントする。絵柄の付近には日本語のフリガナ13を明記し、ラベルに近接したペットボトル表面上に、手で容易に凹ませることができるボタン状の突起部14を施工する。突起部14は、何本かの折り目が中心から放射状に延びており、手で押して凹ませると、手を離しても凹んだままの状態を維持することができる特徴を持つ。たとえば、クマのマークのすぐしたの突起部分を凹ませれば、手を離しても凹んだままの状態が維持されることにより、クマのマークをつけたペットボトルと判別できるようになり、持ち主が容易に自分のペットボトルを特定できるようになる。突起部14の下には点字15をエンボス加工により施し、視覚障害を持った人の場合でも、点字の位置と、突起部14の位置関係により、手で触った感触により容易に自分のペットボトルを特定することができるようになる。また、視覚障害を持った人の場合でも、いずれかの目印があれば、開封済みか、未開封かどうかの確認を手で触った感触だけで把握することができるようになる。
【0016】
図4において、ペットボトル上に施した突起部16を横からみた突起部断面17において、容器の外側から指で突起部17を押すと、突起部17は凹み、加工後は、突起部断面19のように凹み、指を離しても凹んだままの状態が維持される。たとえば、クマの絵柄のすぐ下の突起部を凹ませると、クマの絵柄を選んだ目印となる。突起部17の周囲には、突起する高さに相当する分の埋没部18を施工し、ペットボトル本体の側面に突起部17が出っ張らないようにした。
【0017】
図5において、缶飲料の缶本体20の側面上に、子供でも容易に覚えることができるような絵柄、たとえば、みかん、りんご、バナナ、クマなどの絵柄21をプリントする。絵柄の付近にはフリガナ22を明記し、絵柄に近接した表面上に、手で容易に凹ませることができるボタン状の突起部23を施す。突起部23は、何本かの折り目が中心から放射状に延びており、手で凹ませると、手を離しても凹んだままの状態を維持することができる。たとえば、クマのマークのすぐ下の突起部を凹ませれば、凹んだままの状態が維持されることにより、クマの目印をつけた缶飲料となり、持ち主が容易に自分の缶飲料を特定できるようになる。突起部23の下には点字24をエンボス加工により施し、視覚障害をもった人の場合でも、点字24の位置と、突起部23の位置の関係から、容易に自分の缶飲料を特定することができるようになる。
【0018】
図6において、紙もしくはプラスチック製の使い捨てのコップ本体側面上に、子供でも容易に覚えることができるような絵柄、たとえば、みかん、りんご、バナナ、クマなどの絵柄25をプリントもしくはエンボス加工する。絵柄の付近にはフリガナ26をプリントもしくはエンボス加工により明記し、絵柄に近接した表面上に、手で容易に凹ませることができるボタン状の突起部27を施す。突起部27は、何本かの折り目が中心から放射状に延びており、手で凹ませると、手を離しても凹んだままの状態を維持することができる。たとえば、クマのマークのすぐしたのボタンを凹ませれば、手を離しても凹んだままの状態が維持されることにより、クマの目印をつけたコップとなり、持ち主が容易に自分のコップを特定できるようになる。突起部27の下には点字28をエンボス加工により施し、視覚障害をもった人の場合でも、点字と突起部の位置の関係から容易に自分のコップを特定することができるようになる。
【0019】
図7において、紙もしくはプラスチック製の使い捨てのコップ34のフタ29の表面上に、子供でも容易に覚えることができるような絵柄、たとえば、みかん、りんご、バナナ、クマなどの絵柄30をプリントもしくはエンボス加工により明記する。絵柄の付近にはフリガナ31をプリントもしくはエンボス加工により明記し、絵柄に近接した表面上に、手で容易に凹ませることができるボタン状の突起部32を施す。突起部32は、何本かの折り目が中心から放射状に延びており、手で凹ませると、手を離しても凹んだままの状態を維持することができる。たとえば、クマのマークのすぐ下のボタンを凹ませれば、凹んだままの状態が維持されることにより、クマの目印をつけたコップとなり、持ち主が容易に自分のコップを特定できるようになる。突起部32の下には点字33をエンボス加工により施し、視覚障害をもった人の場合でも容易に自分のコップを特定することができるようになる。
【0020】
図8において、ペットボトルのラベル上には月曜日から日曜日を意味する文字、たとえば、月、火、水、木、金、土、日などの文字列35をプリントする。ラベルに近接したペットボトル表面上に、手で容易に凹ませることができるボタン状の突起部36を施す。突起部36は、何本かの折り目が中心から放射状に延びており、手で凹ませると、手を離しても凹んだままの状態を維持することができる。たとえば、火の文字のすぐ下の突起部を凹ませれば、手を離しても凹んだままの状態が維持されることにより、火の目印をつけたペットボトルとなり、持ち主が火曜日に開封したことを容易に特定できるようになる。突起部36の下には点字37をエンボス加工により施し、視覚障害をもった人の場合でも容易に自分のペットボトルを何曜日に開封したのか特定することができるようになる。
【0021】
図9において、紙パックの側面には月曜日から日曜日を意味する文字、たとえば、月、火、水、木、金、土、日などの文字列38をプリントする。ラベルに近接した表面上に、手で容易に凹ませることができるボタン状の突起部39をエンボス加工により施す。突起部39は、何本かの折り目が中心から放射状に延びており、手で凹ませると、手を離しても凹んだままの状態を維持することができる。たとえば、火の文字のすぐ下の突起部を凹ませれば、手を離しても凹んだままの状態が維持されることにより、火の目印をつけた紙パックとなり、持ち主が火曜日に開封したことを容易に特定できるようになる。突起部39の下には点字40をエンボス加工により施し、目に障害をもった人の場合でも手で触った感触だけで容易に何曜日に開封したのか把握することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
何人か集まるような場所で、ペットボトルや、缶飲料、使い捨ての紙やプラスチックのコップを使っていた場合、飲んでいる飲料水の銘柄が一致すると、自分の飲んでいる飲料水と、他の人の飲んでいる飲料水の区別がつきにくい問題があった。本発明容器は、容易に自分の飲んでいる容器に自分だけの目印加工を施すことが可能となり、自分の容器を容易に特定できるようになった。精神衛生上の理由で自分の飲料水を他の人には飲んで欲しくない人や、インフルエンザや風邪などの感染を予防するための産業上の製品の市場規模は年々増大の方向にあり、そうした製品は産業上大きな効果を与える可能性がある。
【0023】
視覚障害を持った人にとって、ペットボトルや、缶飲料、紙パック飲料を使うとき、開封済みかどうか、いつ開封したのか、及び、誰が飲んでいるのかを把握することが難しい問題があった。本発明容器は、開封済みかどうかの目印をつけることが可能となり、誰が飲んでいるのか、いつ開封したのか、などを手で触った感触により容易に判別することができるため、視覚障害を持った人にとって、とても優しい製品となる。昨今、バリアフリー化が進んでおり、あらゆる製品がさまざまな障害を持った人たちに優しく設計されており、そうした産業に大きな効果を与える可能性がある。
【符号の説明】
【0024】
1 ペットボトル本体
2 ペットボトル表面に包装されたラベル
3 ラベル上にプリントされた文字もしくは絵柄
4 絵柄3のフリガナ
5 絵柄3と同じ文字もしくは絵柄
6 絵柄5のフリガナ。
7 絵柄5を囲むように、ラベル上に施された点線状の切り込み。絵柄ひとつひとつの周囲を囲うように切り込みを施す
8 ペットボトル本体上に点字で明記された絵柄3、絵柄5の名前もしくは数字
9 ラベルからクマの部分が点線に沿って切り取られた部分
10 ラベルから点線に沿って切り取ったクマのマークの入った短冊状の札
11 ペットボトルに包装されたラベル
12 ラベル上にプリントされた文字もしくは絵柄
13 絵柄12の名前を記載したフリガナ
14 ペットボトル本体上で、手で凹ませることが可能なエンボス加工が施された突起部
15 絵柄12の名前もしくは数字を明記した点字。エンボス加工が施されている
16 ペットボトル本体上で、手で凹ませることが可能なエンボス加工が施された突起部
17 突起部16を真横からみた断面。突起部全体を埋没部18により凹ませているため、突起部はペットボトル表面に出っ張らない。
18 突起部17がペットボトル表面に出っ張らないようにするための埋没部。
19 突起部17を指で押して凹ませた状態。指を離しても凹んだままの状態を維持し、元の形状に戻らない
20 缶飲料の缶容器
21 缶の表面にプリントされた文字もしくは絵柄
22 絵柄21の名前を記載したフリガナ
23 缶容器の表面上で、手で凹ませることが可能なエンボス加工が施された突起部
24 絵柄21の名前もしくは数字を記載した点字
25 使い捨ての紙もしくはプラスチックのコップの表面にプリントもしくはエンボス加工された文字もしくは絵柄
26 絵柄25の名前をプリントもしくはエンボス加工したフリガナ
27 容器の表面上で、手で凹ませることが可能なエンボス加工が施された突起部
28 絵柄25の名前もしくは数字を記載した点字。エンボス加工による
29 使い捨ての紙もしくはプラスチックのコップのフタ
30 フタ29の表面にプリントもしくはエンボス加工された文字もしくは絵柄
31 絵柄30の名前を記載したフリガナ
32 フタ29の表面上で、手で凹ませることが可能なエンボス加工が施された突起部
33 絵柄30の名前もしくは数字を記載した点字。エンボス加工による
34 使い捨ての紙もしくはプラスチックのコップ
35 ペットボトルのラベル上にプリントされた曜日の文字
36 ペットボトル本体上で、手で凹ませることが可能なエンボス加工が施された突起部
37 曜日の文字35のフリガナを記載した点字。エンボス加工による
38 紙パック上にプリントされた曜日の文字
39 紙パック本体上で、手で凹ませることが可能なエンボス加工が施された突起部
40 曜日の文字38のフリガナを記載した点字。エンボス加工による

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料水の容器を特定するための目印であって、容器に描かれた数種類の文字や絵柄または点字を有し、それぞれの目印に近接した場所に、素手で容易に切り取り可能なラベル、もしくは素手で容易にエンボス加工を施すことが可能な加工可能部を有することを特徴とする飲料水の容器。
【請求項2】
飲料水の容器を開封した曜日を特定するための目印であって、容器に描かれた曜日の文字や曜日をあらわす点字を有し、それぞれの目印に近接した場所に、素手で容易に切り取り可能なラベルもしくは素手で容易にエンボス加工を施すことが可能な加工可能部を有することを特徴とする飲料水の容器。
【請求項3】
飲料水の容器を特定するための目印であって、容器に包装されたラベル上に目印として描かれた数種類の文字や絵柄を印刷もしくはエンボス加工によって有し、近接した場所に前期目印と全く同じ並び順序で文字や絵柄を並行して印刷もしくはエンボス加工し、数種類の絵柄が2個ずつ近接して並んでいるような配置にし、一方の文字や絵柄の周囲に沿って、各絵柄や文字の周囲に沿って短冊状の切り取り線を施し、手によって選択した絵柄もしくは文字のみを容易に切り取ることが可能であり、切り取った短冊上のラベルには1種類の文字もしくは絵柄が記載され、残った容器上の切り取られた部分に近接して、切り取ったラベルと同様の文字もしくは絵柄が残されていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の飲料水の容器。
【請求項4】
飲料水の容器を特定するための目印であって、容器のラベルもしくは容器のふたもしくは容器表面上に印刷もしくはエンボス加工によって描かれた数種類の文字や絵柄もしくは点字を有し、それぞれの目印に近接した部分で容器表面上に素手によって容易に凹ませることが可能なボタン状の突起加工を行い、突起部中央から放射状に複数本施した折り目により、一度凹ませると凹んだままの形状を維持することを特徴とし、前期突起加工部周囲に、突起する高さと同等の深さの埋没加工を施し、飲料水容器の側面に前期突起部が突き出ないことを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の飲料水の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−116397(P2011−116397A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274015(P2009−274015)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(709003573)
【Fターム(参考)】