飲料製造装置
【課題】製造時においてカップに蓋をするためのキャップに汚れが溜まり難くて、容易に洗浄できる飲料製造装置を提供することを目的とする。
【解決手段】カップ15を保持するカップホルダ13と、該カップホルダ13に保持されたカップ15を覆うためのキャップ31と、該キャップ31を貫通し該キャップ31の下方に回転刃21を有する回転シャフト19と、該回転シャフト19を回転させるための回転機構とを備えている。前記キャップ31は前記カップ15の開口部に嵌合する円筒部31aと、該円筒部31aから上方に延在する胴部31bと、該開口部を覆う蓋部31cとからなり、該胴部31bの内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれている。
【解決手段】カップ15を保持するカップホルダ13と、該カップホルダ13に保持されたカップ15を覆うためのキャップ31と、該キャップ31を貫通し該キャップ31の下方に回転刃21を有する回転シャフト19と、該回転シャフト19を回転させるための回転機構とを備えている。前記キャップ31は前記カップ15の開口部に嵌合する円筒部31aと、該円筒部31aから上方に延在する胴部31bと、該開口部を覆う蓋部31cとからなり、該胴部31bの内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水や濃縮ジュース等の飲料用液体と、氷や野菜や果物等の飲料用固形物とを粉砕・混合してソフトアイス飲料やジュース飲料とするための製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カップに水や濃縮ジュース等の飲料用液体と、野菜や果物や氷等の固形分とを入れ、これをカップホルダに載せ、さらにキャップを被せた状態で切削刃によって混合粉砕する飲料製造装置が知られている(例えば特許文献1)。このタイプの飲料製造装置では、特別な容器を用いることなく、カップ内において飲料を製造するため、製造後にカップホルダからカップを取り外し、そのまま飲用に供することができるという利点がある。
【0003】
図11は、上記飲料製造装置の具体例であり、カップ100を保持するカップホルダ101と、該カップホルダ101に保持されたカップ100を覆うキャップ102と、該キャップ102を貫通し、下端に回転刃103を有する回転シャフト104と、該回転シャフト104を回転させる図示しないモータとを有している。キャップ102の内側には、図12にも示すように、内面上を軸線方向に延在する突起部105a、105b、105cが等間隔で設けられている。
【0004】
この装置により、飲料を製造する場合には、カップ100内に氷や野菜や果実等の飲料用固形物と、水や濃縮ジュース等の飲料用液体とを入れてカップホルダ101に保持させ、回転刃103をカップ100内に挿入しつつキャップ102をカップ100に被せる。そして、モータを駆動させて回転刃103を回転させる。これにより飲料用固形物及び飲料用液体が回転刃103と共に回転する。さらに、液面は遠心力によってカップ100内の壁面上を這い上がり、キャップ102内にまで達し、突起部105a、105b、105cと衝突して飲料用液体の回転が乱される。これにより飲料用液体と共に回転していた飲料用固形物もランダムな方向に放り出される。勿論、飲料用固形物が直接突起部105a、105b、105cに衝突した場合には、ランダムな方向に放り出される。こうして、3つの突起部105a、105b、105cによって、液の回転運動が乱され、飲料用固形物がランダムな方向に放出されることによって、飲料用固形物の回転速度と回転刃の回転速度に差が生じ、飲料用固形物が切削される。こうして飲料用固形物が細かく切削されて飲料用液体の混合され、ジュース等の飲料が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−301919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の飲料製造装置では、製造時にキャップ102の内側に設けられた軸線方向に延在する突起部105a、105b、105cに飲料用固形物や飲料用液体が勢いよく当たって回転を乱されるため、突起部105a、105b、105cの根元に汚れが溜まり易く、洗浄するのに手間がかかっていた。
【0007】
本発明の飲料製造装置は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、製造時においてカップに蓋をするためのキャップに汚れが溜まり難くて、容易に洗浄できる飲料製造装置を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の飲料製造装置は、
カップを保持するカップホルダと、該カップホルダに保持されたカップを覆うためのキャップと、該キャップを貫通し該キャップの下方に回転刃を有する回転シャフトと、該回転シャフトを回転させるための回転機構とを備えた飲料製造装置であって、
前記キャップは前記カップの開口部に嵌合する円筒部と、該円筒部から上方に延在する胴部と、該開口部を覆う蓋部と、からなり、
該胴部の内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれていることを特徴とする。
ここで、「略多角形形状」とは、多角形の他、角が面取りされて丸みを帯びた多角形や、多角形の各辺が径外方向へ膨張した形状も含む意味である。
【0009】
本発明の飲料製造装置を使用する場合には、まずカップに氷や果実や野菜等の飲料用固形物と水や濃縮ジュース等の飲料用液体とを入れ、カップホルダに保持させた状態でカップの上端をキャップで覆う。そして、回転機構によって回転刃を回転させる。このときカップ内の飲料用固形物及び飲料用液体は回転刃と供回りをする。この状態では飲料用固形物と回転刃は同じ回転速度で回転するため、ほとんど飲料用固形物の切削は行われない。ところが、回転による遠心力によってその液面が回転放物面状になってカップの内面を這い上がり、ついには飲料用固形物及び飲料用液体はカップの上端からキャップの胴部に達する。ここでキャップの胴部の内側の横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれている。このため、飲料用固形物は円運動から略多角形形状に沿った運動を強制されることとなり、飲料用固形物の回転運動が角部分で乱され、様々な方向に放り出されながら落下する。このため、飲料用固形物の回転速度と回転刃の回転速度との間に差が生じ、切削刃に当たった飲料用固形物が切削される。こうして、飲料用固形物は切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって飲料用液体と混合され飲料が出来上がる。
【0010】
また、本発明の飲料製造装置では、胴部の内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれているため、キャップの内面がなめらかで汚れが溜まり難く、洗浄するのも容易で手間がかからない。
【0011】
キャップの胴部の上端に向かう横断面内径形状は略三角形や略四角形とすることができる。また、キャップの胴部の断面形状における多角形の角は面取りされて丸みを帯びていることが好ましい。こうであればキャップ内面がさらになめらかとなり、さらに汚れが溜まり難く、洗浄するのもさらに容易で手間がかからないものになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の飲料製造装置の斜視図である。
【図2】実施例1の飲料製造装置の断面図である。
【図3】実施例1の飲料製造装置にかかるキャップの斜視図である。
【図4】実施例1の飲料製造装置の使用中の各局面での状態を示す断面図であるである。
【図5】実施例1の飲料製造装置にかかるキャップの胴部の横断面図である。
【図6】実施例1の飲料製造装置にかかるキャップの円筒部の横断面図である。
【図7】実施例1の飲料製造装置の使用中におけるキャップの円筒部内の状態を示す断面図であるである。
【図8】実施例1の飲料製造装置の使用中におけるキャップの胴部内の状態を示す断面図であるである。
【図9】実施例2の飲料製造装置にかかるキャップの斜視図である。
【図10】実施例3の飲料製造装置にかかるキャップの斜視図である。
【図11】従来の飲料製造装置の縦断面図である。
【図12】図11の飲料製造装置のXII−XII矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を具体化した飲料製造装置について図面を参照しつつ詳述する。
(実施例1)
図1は実施例1の飲料製造装置1の外観を示す。この飲料製造装置1は、喫茶店やコンビニエンスストア等に設置され、客の求めにしたがって好みのソフトアイス飲料を提供するためのものであり、縦長略直方体容器状のハウジング3を備えている。ハウジング3の前面パネル5には後述するモータ17の駆動を制御するための操作ボタン7が設けられており、前面パネル5の下方は開口部9が設けられている。開口部9の下端は作業台11が奥に向かって延在している。作業台11の手前側中央には底面に円形の穴があいた円筒容器形状の固定治具14が取り付けられており、カップホルダ13が固定治具14に着脱可能に嵌合されており、さらに、カップホルダ13にはカップ15が保持されている。
【0014】
図2は飲料製造装置1の断面図である。カップホルダ13の上方には、モータ17と、モータの軸に接続された回転シャフト19と、回転シャフトの下端にネジ22によって取り付けられた回転刃21とが設けられている。モータ17は上端が逆L字状に曲げられたラック23の一端に固定されており、ラック23とピニオン25とによって上下方向に移動可能とされている。ピニオン25の軸25aの一端はハウジング3の側面から突出しており、操作レバー27が取り付けられている。回転シャフト19には、回転刃21の上側の位置にキャップ支持部材29がネジ止めされている。このキャップ支持部材29によって、キャップ31が保持されている。キャップ31の上にバネホルダ33が配置されている。バネホルダ33は凹部33aを有しており、この凹部33aにコイルバネ35が保持されている。回転シャフト19は、コイルバネ35の軸心を貫通し、さらにキャップ31及びバネホルダ33を貫通している。回転シャフト19は、キャップ31の中心を貫通して延在している。回転シャフト19の上端にはバネ押え部材37が装着されている。
【0015】
図3を参照してキャップ31の構造を説明する。キャップ31の下端はカップ15(図2参照)の開口部分に嵌合する円筒部31aが設けられており、円筒部31aから上方に向かって、略正三角形形状となるように絞り込まれた胴部31bが延在している。胴部31bの上端は略正三角形形状の蓋部31cによって覆われており、蓋部31cの中央には回転シャフト19(図2参照)が挿通される孔31dが形成されている。また、円筒部31aと胴部31bの間には、径外方向にリング状に突出する鍔部31eが形成されている。胴部31bの横断面は、図5に示すように、正三角形の角が面取りされて丸みを帯びた形状とされている。また、円筒部31aの横断面は、図6に示すように、円環形状とされている。
【0016】
キャップ31の材料は、好ましくは、弾性材料によって形成され、例えば、シリコンゴムによって形成される。しかしながら、キャップ31は、フッ素ゴムやプラスチック等、他の弾性体によって形成されてもよい。
【0017】
<使用方法>
以上のように構成された実施例1の飲料製造装置の使用方法について説明する。
図4Aに示すように、操作レバー27を手動で引き上げることにより、ピニオン25が回転してラック23を上方に押し上げ、これによりモータ17、回転シャフト19、コイルバネ35、バネホルダ33、及び、キャップ31が上側の待機位置に配置される。この状態にセットし、カップ15をカップホルダ13とともに取り出し、カップ15の中に濃縮飲料、水及びブロック氷を所定量入れ、再びカップ15及びカップホルダ13を固定治具14に嵌合させ、操作ボタン7を押してON状態とする。
【0018】
そして、操作レバー27を手動で下げる。これにより図4Bに示すように、モータ17、回転シャフト19、コイルバネ35、バネホルダ33、及び、キャップ31が下がり、キャップ31の鍔部31eがカップ15の上端に当接した状態となる。このとき、コイルバネ35は圧縮されていない。
【0019】
そして、さらに操作レバー27を下げると、回転シャフト19は下降を続けるが、キャップ31及びバネホルダ33は、カップ15の上に保持される。そして、回転シャフト19の下降に伴い、バネ押え部材37も下降するため、図4Cに示すように、バネホルダ33とバネ押え部材37との間の距離が短くなり、コイルバネ35が圧縮され、その圧縮力によってバネホルダ33は下方に押し付けられる。そして、さらには押し付け力によって、キャップ31は、カップ15の上端に押し付けられ、カップ15を密閉状態にされるとともに、図示しないマイクロスイッチがON状態となり、モータ17が自動的に駆動し、回転シャフト19及び回転刃21が回転し、カップ15内の液体は、氷と共に回転する。
【0020】
カップ15内の液体は遠心力によって外側に押出され、中心付近の液面が下がる。その結果、液面は、回転放物面状になる。カップ15の内面では、液がカップ15の内壁に沿って這い上がり、カップ15の上端を越え、キャップ31の内面に沿って登る。即ち、回転放物面状の液面の縁は、キャップ31の内面を登る。そして遠心力の影響によって半径方向外側に押出され、図7に示すように、キャップ31の円筒部31a内面に移動し、液Wと氷Iとがいっしょに回転する。
【0021】
キャップ31の胴部31bの横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略正三角形となるように絞り込まれているため、図8に示すように、液W及び氷Iは円運動から略正三角形に沿った運動を強制されることとなり、略正三角形の角付近にぶつかった液W及び氷Iの回転運動が激しく乱される。その結果、液W及び氷Iは様々な方向に放り出されながら落下していく。このため、氷Iと回転刃21(図4参照)の回転速度との間に差が生じ、切削刃に当たった氷が切削される。こうして、氷Iは切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって濃縮飲料と混合されソフトアイス飲料が出来上がる。
【0022】
そして、操作レバー27を上げる。これにより、モータ17、回転シャフト19、コイルバネ35、バネホルダ33、及び、キャップ31が上がるとともに、キャップ31の鍔部31aがカップ15の上端から離れ、マイクロスイッチがOFF状態となり、モータ17、回転シャフト19及び回転刃21が停止して図4Aの状態に戻る。そして、ソフトアイス飲料の入ったカップ15を取り出し、そのまま、お客様にソフトアイス飲料を提供する。
【0023】
<洗浄方法>
次に、実施例1の飲料製造装置の洗浄方法について述べる。
本装置で主として汚れる部分は、飲料に直接触れる部分であるキャップ31の内面、回転シャフト19及び回転刃21である。これらを洗浄するために、まず回転刃21を固定しているネジ22を緩めて回転刃21を取り外し、螺合されているキャップ支持部材29緩めて取り外す。そして、シリコン樹脂からなるキャップ31を回転シャフト19から抜き取り、さらに、バネホルダ33及びコイルバネ35を回転シャフト19から抜き取る。
そして、これらを中性洗剤等を用いて丁寧に洗浄する。ここで、キャップ31の内側が滑らかな曲面とされており、突起も設けられていないため、キャップの内側の汚れを簡単に落とすことができる。
こうして、洗浄の終わったキャップ31、回転シャフト19及び回転刃21を水洗し、乾燥機で乾燥させた後、元の状態に取り付ける。
【0024】
以上のように、実施例1の飲料製造装置では、その場でお客様の要望に応じて飲料を提供することが可能となる。また、毎回異なる飲料を1カップ分だけ作ることができるので、お客様の多様なニーズに答えることができるものである。さらには、カウンターに置くことの可能な卓上サイズであるので、ファーストフード店やコンビニエンスストア等への導入も可能である。
【0025】
また、お客様の多様な好みに応じた新鮮な飲料を提供することができると共に次のお客様も同じ材料を注文しなかった場合や、数時間以上お客様が途切れた場合等に、キャップ、回転刃等を取り外して容易に洗浄することができ、衛生的である。さらには、キャップの内側面が滑らかであり、氷の回転を邪魔するための突起も設けられていないため、汚れ易いキャップの内側の汚れを落とすことが容易となる。
また、使い捨ての薄肉のプラスチックカップや紙カップに材料を入れたまま飲料を製造できるので、容器の洗浄の必要がなく、メンテナンスが非常に楽になる。
【0026】
(実施例2)
実施例2では、実施例1におけるキャップ31(図3参照)に替えて、図9に示すキャップ41を用いた。キャップ41の下端はカップ15(図2参照)の開口部に嵌合する円筒部41aとされており、円筒部41aから上方に向かって、略正四角形形状となるように絞り込まれた胴部41bが延在している。胴部41bの上端は略正四角形形状の蓋部41cによって覆われており、蓋部41cの中央には回転シャフト19(図2参照)が挿通される孔41dが形成されている。また、円筒部41aと胴部41bの間には、径外方向にリング状に突出する鍔部41eが形成されている。胴部41bの横断面は、正方形の角が面取りされて丸みを帯びた形状とされており、円筒部41aの横断面は、円環形状とされている。
その他については実施例1と同様であり、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0027】
キャップ41の胴部41bの横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略正方形となるように絞り込まれている。このため、実施例1のキャップ31と同様に、略正方形角部にぶつかった液及び氷の回転運動が激しく乱され、様々な方向に放り出されながら落下し、回転刃21によって氷Iは切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって濃縮飲料と混合されソフトアイス飲料が出来上がる。
また、キャップ41の内側面が滑らかであり、氷の回転を邪魔するための突起も設けられていないため、キャップ41の内側の汚れを容易に落とすことができ、衛生的である。
【0028】
(実施例3)
実施例3では、実施例1におけるキャップ31(図3参照)に替えて、図10に示すキャップ51を用いた。キャップ51の下端はカップ15(図2参照)の開口部に嵌合する円筒部51aとされており、円筒部51aから上方に向かって、略長方形形状となるように絞り込まれた胴部51bが延在している。胴部51bの上端は略長方形形状の蓋部51cによって覆われており、蓋部51cの中央には回転シャフト19(図2参照)が挿通される孔51dが形成されている。また、円筒部51aと胴部51bの間には、径外方向にリング状に突出する鍔部51eが形成されている。胴部51bの横断面は長方形の角が面取りされて丸みを帯びた形状とされている。また、円筒部51aの横断面は、円環形状とされている。
その他については実施例1と同様であり、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】
キャップ51の胴部51bの横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略長方形となるように絞り込まれている。このため、実施例1のキャップ31と同様に、略長方形の角にぶつかった液及び氷の回転運動が激しく乱され、様々な方向に放り出されながら落下し、回転刃21によって氷Iは切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって濃縮飲料と混合されソフトアイス飲料が出来上がる。
また、キャップ51の内側面が滑らかであり、突起も設けられていないため、キャップ51の内側の汚れを容易に落とすことができ、衛生的である。
【0030】
この発明は、上記発明の実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
1…飲料製造装置
15…カップ
13…カップホルダ
19…回転シャフト
21…回転刃
31、41、51…キャップ
31a、41a、51a…円筒部
31b、41b、51b…胴部
31c、41c、51c…蓋部
17…モータ(回転機構)
【技術分野】
【0001】
本発明は水や濃縮ジュース等の飲料用液体と、氷や野菜や果物等の飲料用固形物とを粉砕・混合してソフトアイス飲料やジュース飲料とするための製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カップに水や濃縮ジュース等の飲料用液体と、野菜や果物や氷等の固形分とを入れ、これをカップホルダに載せ、さらにキャップを被せた状態で切削刃によって混合粉砕する飲料製造装置が知られている(例えば特許文献1)。このタイプの飲料製造装置では、特別な容器を用いることなく、カップ内において飲料を製造するため、製造後にカップホルダからカップを取り外し、そのまま飲用に供することができるという利点がある。
【0003】
図11は、上記飲料製造装置の具体例であり、カップ100を保持するカップホルダ101と、該カップホルダ101に保持されたカップ100を覆うキャップ102と、該キャップ102を貫通し、下端に回転刃103を有する回転シャフト104と、該回転シャフト104を回転させる図示しないモータとを有している。キャップ102の内側には、図12にも示すように、内面上を軸線方向に延在する突起部105a、105b、105cが等間隔で設けられている。
【0004】
この装置により、飲料を製造する場合には、カップ100内に氷や野菜や果実等の飲料用固形物と、水や濃縮ジュース等の飲料用液体とを入れてカップホルダ101に保持させ、回転刃103をカップ100内に挿入しつつキャップ102をカップ100に被せる。そして、モータを駆動させて回転刃103を回転させる。これにより飲料用固形物及び飲料用液体が回転刃103と共に回転する。さらに、液面は遠心力によってカップ100内の壁面上を這い上がり、キャップ102内にまで達し、突起部105a、105b、105cと衝突して飲料用液体の回転が乱される。これにより飲料用液体と共に回転していた飲料用固形物もランダムな方向に放り出される。勿論、飲料用固形物が直接突起部105a、105b、105cに衝突した場合には、ランダムな方向に放り出される。こうして、3つの突起部105a、105b、105cによって、液の回転運動が乱され、飲料用固形物がランダムな方向に放出されることによって、飲料用固形物の回転速度と回転刃の回転速度に差が生じ、飲料用固形物が切削される。こうして飲料用固形物が細かく切削されて飲料用液体の混合され、ジュース等の飲料が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−301919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の飲料製造装置では、製造時にキャップ102の内側に設けられた軸線方向に延在する突起部105a、105b、105cに飲料用固形物や飲料用液体が勢いよく当たって回転を乱されるため、突起部105a、105b、105cの根元に汚れが溜まり易く、洗浄するのに手間がかかっていた。
【0007】
本発明の飲料製造装置は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、製造時においてカップに蓋をするためのキャップに汚れが溜まり難くて、容易に洗浄できる飲料製造装置を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の飲料製造装置は、
カップを保持するカップホルダと、該カップホルダに保持されたカップを覆うためのキャップと、該キャップを貫通し該キャップの下方に回転刃を有する回転シャフトと、該回転シャフトを回転させるための回転機構とを備えた飲料製造装置であって、
前記キャップは前記カップの開口部に嵌合する円筒部と、該円筒部から上方に延在する胴部と、該開口部を覆う蓋部と、からなり、
該胴部の内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれていることを特徴とする。
ここで、「略多角形形状」とは、多角形の他、角が面取りされて丸みを帯びた多角形や、多角形の各辺が径外方向へ膨張した形状も含む意味である。
【0009】
本発明の飲料製造装置を使用する場合には、まずカップに氷や果実や野菜等の飲料用固形物と水や濃縮ジュース等の飲料用液体とを入れ、カップホルダに保持させた状態でカップの上端をキャップで覆う。そして、回転機構によって回転刃を回転させる。このときカップ内の飲料用固形物及び飲料用液体は回転刃と供回りをする。この状態では飲料用固形物と回転刃は同じ回転速度で回転するため、ほとんど飲料用固形物の切削は行われない。ところが、回転による遠心力によってその液面が回転放物面状になってカップの内面を這い上がり、ついには飲料用固形物及び飲料用液体はカップの上端からキャップの胴部に達する。ここでキャップの胴部の内側の横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれている。このため、飲料用固形物は円運動から略多角形形状に沿った運動を強制されることとなり、飲料用固形物の回転運動が角部分で乱され、様々な方向に放り出されながら落下する。このため、飲料用固形物の回転速度と回転刃の回転速度との間に差が生じ、切削刃に当たった飲料用固形物が切削される。こうして、飲料用固形物は切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって飲料用液体と混合され飲料が出来上がる。
【0010】
また、本発明の飲料製造装置では、胴部の内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれているため、キャップの内面がなめらかで汚れが溜まり難く、洗浄するのも容易で手間がかからない。
【0011】
キャップの胴部の上端に向かう横断面内径形状は略三角形や略四角形とすることができる。また、キャップの胴部の断面形状における多角形の角は面取りされて丸みを帯びていることが好ましい。こうであればキャップ内面がさらになめらかとなり、さらに汚れが溜まり難く、洗浄するのもさらに容易で手間がかからないものになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の飲料製造装置の斜視図である。
【図2】実施例1の飲料製造装置の断面図である。
【図3】実施例1の飲料製造装置にかかるキャップの斜視図である。
【図4】実施例1の飲料製造装置の使用中の各局面での状態を示す断面図であるである。
【図5】実施例1の飲料製造装置にかかるキャップの胴部の横断面図である。
【図6】実施例1の飲料製造装置にかかるキャップの円筒部の横断面図である。
【図7】実施例1の飲料製造装置の使用中におけるキャップの円筒部内の状態を示す断面図であるである。
【図8】実施例1の飲料製造装置の使用中におけるキャップの胴部内の状態を示す断面図であるである。
【図9】実施例2の飲料製造装置にかかるキャップの斜視図である。
【図10】実施例3の飲料製造装置にかかるキャップの斜視図である。
【図11】従来の飲料製造装置の縦断面図である。
【図12】図11の飲料製造装置のXII−XII矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を具体化した飲料製造装置について図面を参照しつつ詳述する。
(実施例1)
図1は実施例1の飲料製造装置1の外観を示す。この飲料製造装置1は、喫茶店やコンビニエンスストア等に設置され、客の求めにしたがって好みのソフトアイス飲料を提供するためのものであり、縦長略直方体容器状のハウジング3を備えている。ハウジング3の前面パネル5には後述するモータ17の駆動を制御するための操作ボタン7が設けられており、前面パネル5の下方は開口部9が設けられている。開口部9の下端は作業台11が奥に向かって延在している。作業台11の手前側中央には底面に円形の穴があいた円筒容器形状の固定治具14が取り付けられており、カップホルダ13が固定治具14に着脱可能に嵌合されており、さらに、カップホルダ13にはカップ15が保持されている。
【0014】
図2は飲料製造装置1の断面図である。カップホルダ13の上方には、モータ17と、モータの軸に接続された回転シャフト19と、回転シャフトの下端にネジ22によって取り付けられた回転刃21とが設けられている。モータ17は上端が逆L字状に曲げられたラック23の一端に固定されており、ラック23とピニオン25とによって上下方向に移動可能とされている。ピニオン25の軸25aの一端はハウジング3の側面から突出しており、操作レバー27が取り付けられている。回転シャフト19には、回転刃21の上側の位置にキャップ支持部材29がネジ止めされている。このキャップ支持部材29によって、キャップ31が保持されている。キャップ31の上にバネホルダ33が配置されている。バネホルダ33は凹部33aを有しており、この凹部33aにコイルバネ35が保持されている。回転シャフト19は、コイルバネ35の軸心を貫通し、さらにキャップ31及びバネホルダ33を貫通している。回転シャフト19は、キャップ31の中心を貫通して延在している。回転シャフト19の上端にはバネ押え部材37が装着されている。
【0015】
図3を参照してキャップ31の構造を説明する。キャップ31の下端はカップ15(図2参照)の開口部分に嵌合する円筒部31aが設けられており、円筒部31aから上方に向かって、略正三角形形状となるように絞り込まれた胴部31bが延在している。胴部31bの上端は略正三角形形状の蓋部31cによって覆われており、蓋部31cの中央には回転シャフト19(図2参照)が挿通される孔31dが形成されている。また、円筒部31aと胴部31bの間には、径外方向にリング状に突出する鍔部31eが形成されている。胴部31bの横断面は、図5に示すように、正三角形の角が面取りされて丸みを帯びた形状とされている。また、円筒部31aの横断面は、図6に示すように、円環形状とされている。
【0016】
キャップ31の材料は、好ましくは、弾性材料によって形成され、例えば、シリコンゴムによって形成される。しかしながら、キャップ31は、フッ素ゴムやプラスチック等、他の弾性体によって形成されてもよい。
【0017】
<使用方法>
以上のように構成された実施例1の飲料製造装置の使用方法について説明する。
図4Aに示すように、操作レバー27を手動で引き上げることにより、ピニオン25が回転してラック23を上方に押し上げ、これによりモータ17、回転シャフト19、コイルバネ35、バネホルダ33、及び、キャップ31が上側の待機位置に配置される。この状態にセットし、カップ15をカップホルダ13とともに取り出し、カップ15の中に濃縮飲料、水及びブロック氷を所定量入れ、再びカップ15及びカップホルダ13を固定治具14に嵌合させ、操作ボタン7を押してON状態とする。
【0018】
そして、操作レバー27を手動で下げる。これにより図4Bに示すように、モータ17、回転シャフト19、コイルバネ35、バネホルダ33、及び、キャップ31が下がり、キャップ31の鍔部31eがカップ15の上端に当接した状態となる。このとき、コイルバネ35は圧縮されていない。
【0019】
そして、さらに操作レバー27を下げると、回転シャフト19は下降を続けるが、キャップ31及びバネホルダ33は、カップ15の上に保持される。そして、回転シャフト19の下降に伴い、バネ押え部材37も下降するため、図4Cに示すように、バネホルダ33とバネ押え部材37との間の距離が短くなり、コイルバネ35が圧縮され、その圧縮力によってバネホルダ33は下方に押し付けられる。そして、さらには押し付け力によって、キャップ31は、カップ15の上端に押し付けられ、カップ15を密閉状態にされるとともに、図示しないマイクロスイッチがON状態となり、モータ17が自動的に駆動し、回転シャフト19及び回転刃21が回転し、カップ15内の液体は、氷と共に回転する。
【0020】
カップ15内の液体は遠心力によって外側に押出され、中心付近の液面が下がる。その結果、液面は、回転放物面状になる。カップ15の内面では、液がカップ15の内壁に沿って這い上がり、カップ15の上端を越え、キャップ31の内面に沿って登る。即ち、回転放物面状の液面の縁は、キャップ31の内面を登る。そして遠心力の影響によって半径方向外側に押出され、図7に示すように、キャップ31の円筒部31a内面に移動し、液Wと氷Iとがいっしょに回転する。
【0021】
キャップ31の胴部31bの横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略正三角形となるように絞り込まれているため、図8に示すように、液W及び氷Iは円運動から略正三角形に沿った運動を強制されることとなり、略正三角形の角付近にぶつかった液W及び氷Iの回転運動が激しく乱される。その結果、液W及び氷Iは様々な方向に放り出されながら落下していく。このため、氷Iと回転刃21(図4参照)の回転速度との間に差が生じ、切削刃に当たった氷が切削される。こうして、氷Iは切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって濃縮飲料と混合されソフトアイス飲料が出来上がる。
【0022】
そして、操作レバー27を上げる。これにより、モータ17、回転シャフト19、コイルバネ35、バネホルダ33、及び、キャップ31が上がるとともに、キャップ31の鍔部31aがカップ15の上端から離れ、マイクロスイッチがOFF状態となり、モータ17、回転シャフト19及び回転刃21が停止して図4Aの状態に戻る。そして、ソフトアイス飲料の入ったカップ15を取り出し、そのまま、お客様にソフトアイス飲料を提供する。
【0023】
<洗浄方法>
次に、実施例1の飲料製造装置の洗浄方法について述べる。
本装置で主として汚れる部分は、飲料に直接触れる部分であるキャップ31の内面、回転シャフト19及び回転刃21である。これらを洗浄するために、まず回転刃21を固定しているネジ22を緩めて回転刃21を取り外し、螺合されているキャップ支持部材29緩めて取り外す。そして、シリコン樹脂からなるキャップ31を回転シャフト19から抜き取り、さらに、バネホルダ33及びコイルバネ35を回転シャフト19から抜き取る。
そして、これらを中性洗剤等を用いて丁寧に洗浄する。ここで、キャップ31の内側が滑らかな曲面とされており、突起も設けられていないため、キャップの内側の汚れを簡単に落とすことができる。
こうして、洗浄の終わったキャップ31、回転シャフト19及び回転刃21を水洗し、乾燥機で乾燥させた後、元の状態に取り付ける。
【0024】
以上のように、実施例1の飲料製造装置では、その場でお客様の要望に応じて飲料を提供することが可能となる。また、毎回異なる飲料を1カップ分だけ作ることができるので、お客様の多様なニーズに答えることができるものである。さらには、カウンターに置くことの可能な卓上サイズであるので、ファーストフード店やコンビニエンスストア等への導入も可能である。
【0025】
また、お客様の多様な好みに応じた新鮮な飲料を提供することができると共に次のお客様も同じ材料を注文しなかった場合や、数時間以上お客様が途切れた場合等に、キャップ、回転刃等を取り外して容易に洗浄することができ、衛生的である。さらには、キャップの内側面が滑らかであり、氷の回転を邪魔するための突起も設けられていないため、汚れ易いキャップの内側の汚れを落とすことが容易となる。
また、使い捨ての薄肉のプラスチックカップや紙カップに材料を入れたまま飲料を製造できるので、容器の洗浄の必要がなく、メンテナンスが非常に楽になる。
【0026】
(実施例2)
実施例2では、実施例1におけるキャップ31(図3参照)に替えて、図9に示すキャップ41を用いた。キャップ41の下端はカップ15(図2参照)の開口部に嵌合する円筒部41aとされており、円筒部41aから上方に向かって、略正四角形形状となるように絞り込まれた胴部41bが延在している。胴部41bの上端は略正四角形形状の蓋部41cによって覆われており、蓋部41cの中央には回転シャフト19(図2参照)が挿通される孔41dが形成されている。また、円筒部41aと胴部41bの間には、径外方向にリング状に突出する鍔部41eが形成されている。胴部41bの横断面は、正方形の角が面取りされて丸みを帯びた形状とされており、円筒部41aの横断面は、円環形状とされている。
その他については実施例1と同様であり、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0027】
キャップ41の胴部41bの横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略正方形となるように絞り込まれている。このため、実施例1のキャップ31と同様に、略正方形角部にぶつかった液及び氷の回転運動が激しく乱され、様々な方向に放り出されながら落下し、回転刃21によって氷Iは切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって濃縮飲料と混合されソフトアイス飲料が出来上がる。
また、キャップ41の内側面が滑らかであり、氷の回転を邪魔するための突起も設けられていないため、キャップ41の内側の汚れを容易に落とすことができ、衛生的である。
【0028】
(実施例3)
実施例3では、実施例1におけるキャップ31(図3参照)に替えて、図10に示すキャップ51を用いた。キャップ51の下端はカップ15(図2参照)の開口部に嵌合する円筒部51aとされており、円筒部51aから上方に向かって、略長方形形状となるように絞り込まれた胴部51bが延在している。胴部51bの上端は略長方形形状の蓋部51cによって覆われており、蓋部51cの中央には回転シャフト19(図2参照)が挿通される孔51dが形成されている。また、円筒部51aと胴部51bの間には、径外方向にリング状に突出する鍔部51eが形成されている。胴部51bの横断面は長方形の角が面取りされて丸みを帯びた形状とされている。また、円筒部51aの横断面は、円環形状とされている。
その他については実施例1と同様であり、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】
キャップ51の胴部51bの横断面内径形状は下端において円であるが、上端に向かって該円内に収まる大きさの略長方形となるように絞り込まれている。このため、実施例1のキャップ31と同様に、略長方形の角にぶつかった液及び氷の回転運動が激しく乱され、様々な方向に放り出されながら落下し、回転刃21によって氷Iは切削されて細かくなるとともに、回転刃の回転運動によって濃縮飲料と混合されソフトアイス飲料が出来上がる。
また、キャップ51の内側面が滑らかであり、突起も設けられていないため、キャップ51の内側の汚れを容易に落とすことができ、衛生的である。
【0030】
この発明は、上記発明の実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
1…飲料製造装置
15…カップ
13…カップホルダ
19…回転シャフト
21…回転刃
31、41、51…キャップ
31a、41a、51a…円筒部
31b、41b、51b…胴部
31c、41c、51c…蓋部
17…モータ(回転機構)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップを保持するカップホルダと、該カップホルダに保持された該カップを覆うためのキャップと、該キャップを貫通し該キャップの下方に回転刃を有する回転シャフトと、該回転シャフトを回転させるための回転機構とを備えた飲料製造装置であって、
前記キャップは前記カップの開口部に嵌合する円筒部と、該円筒部から上方に延在する胴部と、該開口部を覆う蓋部と、からなり、
該胴部の内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれていることを特徴とする飲料製造装置。
【請求項2】
前記略多角形が略三角形又は略四角形であることを特徴とする請求項1記載の飲料製造装置。
【請求項1】
カップを保持するカップホルダと、該カップホルダに保持された該カップを覆うためのキャップと、該キャップを貫通し該キャップの下方に回転刃を有する回転シャフトと、該回転シャフトを回転させるための回転機構とを備えた飲料製造装置であって、
前記キャップは前記カップの開口部に嵌合する円筒部と、該円筒部から上方に延在する胴部と、該開口部を覆う蓋部と、からなり、
該胴部の内側の横断面形状は下端において円であり、上端に向かって該円内に収まる大きさの略多角形形状となるように絞り込まれていることを特徴とする飲料製造装置。
【請求項2】
前記略多角形が略三角形又は略四角形であることを特徴とする請求項1記載の飲料製造装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−81514(P2013−81514A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221694(P2011−221694)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(000213231)株式会社中部コーポレーション (35)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(000213231)株式会社中部コーポレーション (35)
【Fターム(参考)】
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