説明

駐車装置

【課題】 電動車両を含む車両を駐車させる駐車装置を提供する。
【解決手段】
従来複数の駐車装置に変わって、駐車装置を制御する主制御盤と、所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる主電源盤と、複数の車両に各々に対応し前記主電源盤から給電される電気を対応する車両に給電できる複数の給電機器と、複数の車両と複数の車両に各々に対応する複数の前記給電機器とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に駐車させる駐車機構と、を備え、前記給電機器が、前記主電源盤から給電された電気を入力し外部へ出力する内部回路と前記内部回路をオン状態で通電でき及びオフ状態で遮断できる継電器と前記主制御盤から送信された「オン」又は「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態又はオフ状態にできる制御部とを持つEV充電制御箱と、前記EV充電制御箱の前記内部回路から出力される電気を対応する車両へ導く給電回路と、を有するものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を駐車させる駐車装置に係る。特に、電動車両を含む車両を駐車させる駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の車両を駐車させるのに駐車装置を用いることがある。
駐車機構は、車両を入出庫空間と駐車空間との間で移動させて駐車させる。
例えば、駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構がある。
例えば、メリーゴーランド方式駐車機構では、上下に配された一対のスプロケットに掛け渡されたチェーンに所定の間隔で吊られたケージに車両を駐車させる。電動機がスプロケットを回転駆動する。
例えば、エレベータ方式駐車機構では、垂直になった昇降路に沿って上下方向に多段の駐車空間を配し、車両を載せたケージを昇降路の中に昇降させて、車両をケージから駐車空間に移載し、駐車させる。電動機は、ケージを吊るケーブルを巻上げ、巻き下げする。さらに、他の電動機が、車両をケージと駐車空間との間で移動させる。例えば、昇降路の最下端が入出庫空間を形成する。
例えば、エレベータ・スライド方式駐車機構では、駐車空間を垂直方向と水平方向に多段に配列し、車両を搬送台車に乗せて入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。例えば、入出庫空間を地上に形成し、駐車機構を地下に配する。
例えば、平面往復方式駐車機構では、駐車空間を水平に配列し、搬送台車が車両を入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、運搬格納方式駐車機構では、車両を載せる複数のパレットを碁盤目状に配列し、複数のパレットを水平方向に循環できる。電動機が複数のパレットを間欠的に循環する。他の電動機が、車両を入出庫空間とパレットとの間で移載する。例えば、入出庫空間を地上に形成し、駐車機構を地下に配する。
【0003】
一方、車両の電動化が加速している。これらの車両を電動車両と総称する。
電動車両には、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、電動バイク、等がある。
電動車両は、交流電気を給電されるタイプと直流電気を給電されるタイプがある。
そこで、駐車している間に、電動車両に給電することが考えられる。
電動車両には、外部から給電して車載バッテリーを充電するタイプのものがある。
それらの電動車両は、給電のための給電プラグ受を持つ。
急速充電器の給電プラグや100/200V等の電源コンセントに充電ケーブルを接続し充電ケーブルの給電プラグを電動車両の給電プラグ受に接続することで充電を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、電動車両を含む車両を駐車させる駐車装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の駐車空間に電気の給電を受け付け可能な給電プラグ受を持つ車両を含む複数の車両を各々に駐車させる駐車装置であって、駐車装置を制御する主制御盤と、所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる主電源盤と、複数の車両に各々に対応し前記主電源盤から給電される電気を対応する車両に給電できる複数の給電機器と、複数の車両と複数の車両に各々に対応する複数の前記給電機器とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に駐車させる駐車機構と、を備え、前記給電機器が、前記主電源盤から給電された電気を入力し外部へ出力する内部回路と前記内部回路をオン状態で通電でき及びオフ状態で遮断できる継電器と前記主制御盤から送信された「オン」又は「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態又はオフ状態にできる制御部とを持つEV充電制御箱と、前記EV充電制御箱の前記内部回路から出力される電気を対応する車両へ導く給電回路と、を有するものとした。
【0006】
上記本発明の構成により、主制御盤が、駐車装置を制御する。主電源盤が、所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる。複数の給電機器が、複数の車両に各々に対応し前記主電源盤から給電される電気を対応する車両に給電できる。駐車機構が、複数の車両と複数の車両に各々に対応する複数の前記給電機器とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に駐車させる。前記給電機器が、前記主電源盤から給電された電気を入力し外部へ出力する内部回路と前記内部回路をオン状態で通電でき及びオフ状態で遮断できる継電器と前記主制御盤から送信された「オン」又は「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態又はオフ状態にできる制御部とを持つEV充電制御箱と、前記EV充電制御箱の前記内部回路から出力される電気を対応する車両へ導く給電回路と、を有する。
その結果、複数の車両に効率よく充電様の電気を給電できる。
【0007】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0008】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記駐車機構が複数の駐車空間を形成する主構造体と車両を搭載可能な構造体である複数の車両搭載機構と車両を移載できる移載機器とを有し、前記移載機器が複数の前記車両搭載機構と複数の前記車両搭載機構に各々に固定された複数の前記給電機器とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に移載でき、前記主制御盤と複数の前記給電機器とが無線により指令または情報を送受信し、複数の前記給電機器の各々の送受信用アンテナが前記車両搭載機構の前方向または後方向のうちのひとつの特定方向に寄った縁に近い位置に各々に固定され、前記主制御盤の送受信用アンテナが前記主構造体の複数の駐車空間を囲う仮想の全体空間の前記特定方向の面に対応する位置に固定される。
上記の実施形態の構成により、前記駐車機構が複数の駐車空間を形成する主構造体と車両を搭載可能な構造体である複数の車両搭載機構と車両を移載できる移載機器とを有する。前記移載機器が複数の前記車両搭載機構と複数の前記車両搭載機構に各々に固定された複数の前記給電機器とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に移載できる。前記主制御盤と複数の前記給電機器とが無線により指令または情報を送受信する。複数の前記給電機器の各々の送受信用アンテナが前記車両搭載機構の前方向または後方向のうちのひとつの特定方向に寄った縁に近い位置に各々に固定される。前記主制御盤の送受信用アンテナが前記主構造体の複数の駐車空間を囲う仮想の全体空間の前記特定方向の面に対応する位置に固定される。
その結果、無線の混線を抑止して主制御盤と複数の給電機器とが指令または情報をやりとりできる。
【0009】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記EV充電制御箱が前記内部回路を流れる電気の電流を検知する電気測定回路を持ち、前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にした直後に前記電気測定回路の検知する電流をチェックし、前記電気測定回路が微弱電流を検知するときに対応する車両が存在しかつ車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しかつ車両が給電を受け付け可能である状態を意味する「オン」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信し、前記電気測定回路が微弱電流を検知しないときに対応する車両が存在しない又は車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しない又は車両が給電を受け付け可能でない状態を意味する「オフ」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信する。
上記の実施形態の構成により、前記EV充電制御箱の電気測定回路が、前記内部回路を流れる電気の電流を検知する。前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にした直後に前記電気測定回路の検知する電流をチェックし、前記電気測定回路が微弱電流を検知するときに対応する車両が存在しかつ車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しかつ車両が給電を受け付け可能である状態を意味する「オン」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信する。前記電気測定回路が微弱電流を検知しないときに対応する車両が存在しない又は車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しない又は車両が給電を受け付け可能でない状態を意味する「オフ」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信する。
その結果、内部回路に流れる電流の様子をもとに給電可能または給電不能を判断できる。
【0010】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記主制御盤が複数の前記給電機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を越えない様に「オン」とした前記負荷接続情報を送信した1個または複数の前記給電機器に各々に対応する1個または複数の車両の中から優先順位にしたがって給電対象とする車両である1個または複数の給電対象車両を選択して1個又は複数の前記給電対象車両に各々に対応する1個又は複数の前記給電機器の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する。
上記の実施形態の構成により、前記主制御盤が、複数の前記給電機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を越えない様に、「オン」とした前記負荷接続情報を送信した1個または複数の前記給電機器に各々に対応する1個または複数の車両の中から優先順位にしたがって給電対象とする車両である1個または複数の給電対象車両を選択する。前記主制御盤が、1個又は複数の前記給電対象車両に各々に対応する1個又は複数の前記給電機器の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する。
その結果、定格電力容量の範囲で前記パレットに搭載された車両に給電できる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記制御部が前記主制御盤から送信された「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態からオフ状態にし、前記主制御盤が、全ての前記給電機器が前記継電器をオフ状態にしたことを確認した後で、前記移載機器を作動させる。
上記の実施形態の構成により、前記制御部が、前記主制御盤から送信された「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態からオフ状態にする。前記主制御盤が、全ての前記給電機器が前記継電器をオフ状態にしたことを確認した後で、前記移載機器を作動させる。
その結果、前記定格電力容量を超えない範囲で、パレットを移載しパレットに搭載された車両に給電できる。
【0012】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記主制御盤が、前記移載機器の作動を停止した後で、1個または複数の前記給電機器の毎に1個または複数の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する。
上記の実施形態の構成により、前記主制御盤が、前記移載機器の作動を停止した後で、1個または複数の前記給電機器の毎に1個または複数の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する。
その結果、前記定格電力容量を超えない範囲で、パレットを移載しパレットに搭載された車両に給電できる。
【0013】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記EV充電制御箱が前記内部回路を流れる電気の電流を検知する電気測定回路を持ち、前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始した直後に前記電気測定回路の検知する電流である開始電流を取得し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が前記開始電流に対して所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする。
上記の実施形態の構成により、前記EV充電制御箱の電気測定回路が、前記内部回路を流れる電気の電流を検知する。前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始した直後に前記電気測定回路の検知する電流である開始電流を取得し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が前記開始電流に対して所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする。
その結果、車両の充電状況に合わせて給電を停止できる。
【0014】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記EV充電制御箱が前記内部回路を流れる電気の電流を検知する電気測定回路を持ち、前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が所定の時間内に所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする。
上記の実施形態の構成により、前記EV充電制御箱の電気測定回路が、前記内部回路を流れる電気の電流を検知する。前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が所定の時間内に所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする。
その結果、車両の充電状況に合わせて給電を停止できる。
【0015】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記制御部が、所定の通信時間間隔の毎に前記主制御盤へ前記継電器のオン状態又はオフ状態を含むステータス情報を送信し、前記主制御盤は、1個または複数の前記給電機器の毎に前記制御部に前記通信時間間隔を設定できる。
上記の実施形態の構成により、前記制御部が、所定の通信時間間隔の毎に前記主制御盤へ前記継電器のオン状態又はオフ状態を含むステータス情報を送信する。前記主制御盤は、1個または複数の前記給電機器の毎に前記制御部に前記通信時間間隔を設定できる。
その結果、前記主制御盤は状況に合わせて給電機器の状態を把握できる。
【0016】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記制御部が、前記内部回路を流れる電力を積算した積算値である電力積算値を記録し、前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値要求指令に基づき前記電力積算値を送信し、前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をリセットする。
上記の実施形態の構成により、前記制御部が、前記内部回路を流れる電力を積算した積算値である電力積算値を記録する。前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値要求指令に基づき前記電力積算値を送信する。前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をリセットする。
その結果、前記主制御盤が給電機器の毎に任意の時間の電力積算値を取得できる。
【0017】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記給電機器が前記給電回路に設けられる漏電遮断器を有し、前記制御部が前記漏電遮断器から漏電する状態を意味する「オン」又は漏電しない状態を意味する「オフ」とした漏電検知情報を取得でき、取得した前記漏電検知情報を前記主制御盤に送信する。
上記の実施形態の構成により、前記給電機器が前記給電回路に設けられる漏電遮断器を有する。前記制御部が前記漏電遮断器から漏電する状態を意味する「オン」又は漏電しない状態を意味する「オフ」とした漏電検知情報を取得でき、取得した前記漏電検知情報を前記主制御盤に送信する。
その結果、給電機器の毎の漏電を管理できる。
【0018】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記給電機器が主電源盤から給電されるなくなると自動的に前記制御部に制御用電力を供給するバックアップ電源を有する。
上記の実施形態の構成により、前記給電機器のバックアップ電源が、主電源盤から給電されるなくなると自動的に前記制御部に制御用電力を供給する。
その結果、給電がなくなっても制御部が給電機器を制御でき、制御データを保持できる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
前記移動機器が車両と車両に対応する前記給電機器とを一体として駐車空間に移載し、定格電力容量を設定される主電源盤がEV充電制御箱と給電回路を介して車両に給電し、前記制御部が全体を制御する主制御盤からの指令に基づき継電器を制御して内部回路を通電/遮断する様にしたので、複数の車両に効率よく充電様の電気を給電できる。
また、車両を車両搭載機構に搭載して駐車させ、車両搭載機構の特定方向の端に近い位置に前記給電機器の送受信用アンテナを設置し、主制御盤の送受信用アンテナを複数の駐車空間を囲う全体空間の特定方向の面に対応する位置に設置し、前記主制御盤と複数の前記給電機器が無線により送受信する様にしたので、無線の混線を抑止して主制御盤と複数の給電機器とが指令または情報をやりとりできる。
また、電力センサを用いて内部回路を流れる電流を検知し、前記内部回路に電流を流し始めた直後に内部回路に微弱電流を検知すると対応する車両と前記給電回路と前記内部回路とが給電可能である状態であると判断し、内部回路に微弱電流を検知しないと車両と前記給電回路と前記内部回路とが給電可能でない状態であると判断して負荷接続情報を前記主制御盤へ送信する様にしたので、内部回路に流れる電流の様子をもとに給電可能または給電不能を判断できる。
また、給電可能と判断される1個または複数の車両の内から複数の前記給電機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を越えない様に1個又は複数の給電対象車両を選択して、前記給電対象車両に給電する様にしたので、定格電力容量の範囲で車両に給電できる。
また、前記主制御盤からの給電指令に基づき全ての給電機器の前記内部回路を遮断すると、主制御盤が前記移載機器を作動させる様にしたので、前記定格電力容量を超えない範囲で、車両を移載し車両に給電できる。
また、前記移載機器の作動を停止した後で、給電機器の内部回路を通電する様にしたので、前記定格電力容量を超えない範囲で、車両を移載し車両に給電できる。
また、前記内部回路を通電した後で車両に給電を開始した時の電流である開始電流を取得し、前記電気測定回路の検知する電流が前記開始電流に対して所定の割合以下になると内部回路を遮断する様にしたので、車両の充電状況に合わせて給電を停止できる。
また、前記内部回路を通電した後で、内部回路を流れる電流が所定の時間内に所定の割合まで低下すると内部回路を遮断する様にしたので、車両の充電状況に合わせて給電を停止できる。
また、前記主制御盤が給電機器毎に前記通信時間間隔を設定し、制御部が前記通信時間間隔の毎にステータス情報を送信する様にしたので、前記主制御盤は状況に合わせて給電機器の状態を把握できる。
また、電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をゼロにし、内部回路に流れる電力を積算して記録し、電力積算値要求指令に基づき前記電力積算値を送信する様にしたので、前記主制御盤が給電機器の毎に任意の時間の電力積算値を取得できる。
また、漏電遮断器から漏電検知情報を取得でき、前記給電機器の毎に取得した前記漏電検知情報を主制御盤に送信する様にしたので、給電機器の毎の漏電を管理できる。
また、主電源盤から給電されなくなるとバックアップ電源が制御用電力を前記制御部に供給する様にしたので、給電がなくなっても制御部が給電機器を制御でき、制御データを保持できる。
従って、車両を駐車させる駐車装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の電力系統図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の通信系統図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る駐車機構の斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分詳細図1である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分詳細図2である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図1である。
【図8】本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図2である。
【図9】本発明の第一の実施形態に係るケージの平面図である。
【図10】本発明の第一の実施形態に係るEV充電制御箱の機器ブロック図である。
【図11】本発明の第二の実施形態に係るパレットの斜視図である。
【図12】本発明の第三の実施形態に係る給電機器固定具の斜視図である。
【図13】各種形式の駐車機構の概念図である。
【図14】本発明の実施形態にかかる給電回路の電流の変化を示すグラフその1である。
【図15】本発明の実施形態にかかる給電回路の電流の変化を示すグラフその2である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態にかかる駐車装置は、給電プラグ受を持った車両を駐車させる装置である。
車両5は、直流または交流の電気を給電される自動車である。
例えば、車両5は、電気を給電され、電気または液体燃料で動くハイブリッド自動車である。
例えば、車両5は、電気を給電され、電気のみで動く自動車である。
【0022】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、メリーゴーランド方式の駐車機構に本願の発明を適応したものである。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の電力系統図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の通信系統図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る駐車機構の斜視図である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分詳細図1である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分詳細図2である。図6は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図である。図7は、本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図1である。図8は、本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図2である。図9は、本発明の第一の実施形態に係るケージの平面図である。図10は、本発明の第一の実施形態に係るEV充電制御箱の機器ブロック図である。
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置を、メリーゴーランド方式の駐車機構に本願の発明を適応したものを例に説明する。
【0023】
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、複数の駐車空間に電気の給電を受け付け可能な給電プラグ受を持つ車両を含む複数の車両を各々に駐車させる装置である。
駐車装置は、主制御盤100と主電源盤200と複数の給電機器300と駐車機構400とで構成される。
主制御盤100は、駐車装置を制御する機器である。
主制御盤100は、主電源盤200と複数の給電機器300とを制御して車両へ電力を給電する。
主制御盤100は、駐車機構400を制御して車両5を駐車させる。
例えば、主制御盤100は、駐車機構400を制御して駐車させた車両に給電機器300を制御して電力を給電し、車両に充電させる。
主制御盤100と複数の給電機器300とが、無線により指令または情報を送受信してもよい。
【0024】
主電源盤200は、所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる機器である。
主電源盤200は、公衆電力網から電力を給電され、複数の給電機器300と駐車機構400とに必要な電力を給電する。
例えば、主電源盤200は、複数の給電機器300への給電を通電しまたは遮断できてもよい。
例えば、主電源盤200は、駐車機構400への給電を通電しまたは遮断できてもよい。
【0025】
複数の給電機器300は、複数の車両に各々に対応し主電源盤200から給電される電気を対応する車両5に給電できる機器である。
給電機器300は、車両に対応し主電源盤200から給電される電気を対応する車両5に給電できる機器である。
給電機器300は、EV充電制御箱310と給電回路320とで構成される。
EV充電制御箱310は、給電機器300に対応する車両に充電用の電力を給電する電気機器である。
給電回路320は、EV充電制御箱310の内部回路311から出力される電気を対応する車両へ導く電気回路である。
【0026】
EV充電制御箱310は、内部回路311と継電器312と制御部313とで構成される。
EV充電制御箱310は、内部回路311と継電器312と制御部313と電器測定回路314とで構成されてもよい。
EV充電制御箱310は、内部回路311と継電器312と制御部313と電器測定回路314と無線モジュール315と送受信アンテナ316と漏電遮断器317と内部電源318とバックアップ電源319とで構成されてもよい。
【0027】
内部回路311は、主電源盤200から給電された電気を入力し外部へ出力する電気回路である。
例えば、内部回路311は、主電源盤200から給電された電気を入力端子へ入力し、出力端子から出力する。
継電器312は、内部回路をオン状態で通電でき及びオフ状態で遮断できる電気要素である。
制御器313は、給電機器300を制御する機器である。
制御部313は、主制御盤100から送信された「オン」又は「オフ」とした給電指令に基づき継電器312をオン状態又はオフ状態にできる。
制御部313は、主制御盤100から送信された「オン」とした給電指令に基づき継電器312をオン状態にでき、主制御盤100から送信された「オフ」とした給電指令に基づき継電器312をオフ状態にできる。
電気測定回路314は、内部回路を流れる電気の物理量を検知する回路である。
電気測定回路314は、内部回路を流れる電気の電流を検知できてもよい。
電気測定回路314は、内部回路を流れる電気の電力を検知できてもよい。
電気測定回路314は、内部回路を流れる電気の電圧を検知できてもよい。
無線モジュール315は、主制御盤100と無線により指令または情報を送受信するためのモジュールである。
送受信用アンテナ316は、無線モジュール315が主制御盤100と無線通信するための無線アンテナである。
漏電遮断器317は、内部回路311の漏電を検知し、漏電を検知すると内部回路311を遮断する電気要素である。
内部電源318は、内部回路311から電気を入力し制御部313に給電する電気を供給する電気要素である。
バックアップ電源319は、主電源盤100から給電されるなくなると自動的に制御部313に制御用電力を供給する電気要素である。
【0028】
給電回路60は、給電ケーブル61で構成される。
給電回路60は、給電ケーブル61と差込口62とで構成されてもよい。
給電回路60は、給電ケーブル61と差込口62と車両充電ケーブル6とで構成されてもよい。
給電ケーブル61は、一方の端部をEV充電制御箱310の内部回路311の出力端子に接続される。
給電ケーブル61は、他方の端部からケージ40に乗った車両5の給電プラグ受へ給電可能な電力を出力できる。
給電ケーブル61は、他方の端部からケージに乗った車両の給電プラグ受へ、差込口62に電気的に接続した車両充電ケーブル6とを介して、給電可能であってもよい。
車両充電ケーブル6は、給電プラグ65と電源側差込プラグ64と充電ケーブル66とで構成される。給電プラグ65は車両の給電プラグ受7に抜き差しできるプラグである。電源側差込プラグ64は差込口62に抜き差しできるプラグである。充電ケーブル66は、給電プラグ65と電源側差込プラグ64とを電気的に接続するケーブルである。電源側差込プラグ65は一般家屋の100Vコンセントに抜き刺しすることもできる。
【0029】
また、給電回路60は、給電ケーブル61と給電プラグ65とで構成されてもよい。
この様にすると、車両充電ケーブル6を用いずに、直接に車両の給電プラグ受7に給電できる。
【0030】
主制御盤100と複数の給電機器300とが無線により指令または情報を送受信してもよい。
主制御盤100と複数の給電機器300とが無線により指令または情報を送受信する場合に、複数の給電機器300の各々の送受信用アンテナ316が駐車する車両の前方向または後方向のうちのひとつの特定方向に寄った縁に近い位置に各々に固定され、主制御盤100の送受信用アンテナが主構造体10の複数の駐車空間を囲う仮想の全体空間の特定方向の面に対応する位置に固定されてもよい。
例えば、駐車機構400が複数の駐車空間を形成する主構造体10と車両5を搭載可能な構造体である複数のパレット41と移載機器とを有し、移載機器が複数のパレットと複数のパレットに各々に固定された複数の給電機器300とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に移載し、主制御盤100と複数の給電機器300とが無線により指令または情報を送受信する場合に、複数の給電機器300の各々の送受信用アンテナがパレット41の前方向または後方向のうちのひとつの特定方向に寄った縁に近い位置に各々に固定され、主制御盤100の送受信用アンテナが主構造体10の複数の駐車空間を囲う仮想の全体空間の特定方向の面に対応する位置に固定される。
例えば、駐車機構400が複数の駐車空間を形成する主構造体10と車両5を搭載可能な構造体である複数の車両搭載機構と移載機器とを有し、移載機器が複数の車両搭載機構40と複数の車両搭載機構40に各々に固定された複数の給電機器300とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に移載し、主制御盤100と複数の給電機器300とが無線により指令または情報を送受信する場合に、複数の給電機器300の各々の送受信用アンテナが車両搭載機構40の前方向または後方向のうちのひとつの特定方向に寄った縁に近い位置に各々に固定され、主制御盤100の送受信用アンテナが主構造体10の複数の駐車空間を囲う仮想の全体空間の特定方向の面に対応する位置に固定される。
この様にすると、給電機器300と主制御盤100との無線通信の混線を抑制できる。
【0031】
制御部313が、継電器312をオフ状態からオン状態にした直後に電気測定回路314の検知する電流をチェックし、電気測定回路314が微弱電流を検知するときに対応する車両5が存在しかつ車両5の給電プラグ受7と内部回路311とが給電回路320を経由して導通しかつ車両5が給電を受け付け可能である状態を意味する「オン」とした負荷接続情報を主制御盤100へ送信し、電気測定回路314が微弱電流を検知しないときに対応する車両5が存在しない又は車両5の給電プラグ受7と内部回路311とが給電回路320を経由して導通しない又は車両5が給電を受け付け可能でない状態を意味する「オフ」とした負荷接続情報を主制御盤100へ送信してもよい。
制御部313が、主制御盤100から指令を受けると、継電器312をオフ状態からオン状態にした直後に電気測定回路314の検知する電流をチェックし、継電器312をオン状態からオフ状態にする。
ただし、制御部313は、主制御盤100から「オン」とした給電指令を受けているときに、継電器312をオン状態に維持する。
制御部313は、電気測定回路314が微弱電流を検知するときに、対応する車両5が存在しかつ車両5の給電プラグ受7と内部回路311とが給電回路320を経由して導通しかつ車両5が給電を受け付け可能である状態を意味する「オン」とした負荷接続情報を主制御盤100へ送信する。
制御部313は、電気測定回路314が微弱電流を検知しないときに、対応する車両5が存在しない又は車両5の給電プラグ受7と内部回路311とが給電回路320を経由して導通しない又は車両5が給電を受け付け可能でない状態を意味する「オフ」とした負荷接続情報を主制御盤100へ送信する。
【0032】
主制御盤100は、制御部313から「オン」または「オフ」とした負荷接続情報を受けると給電機器300に対応する車両と負荷接続情報を関係づけて記録する。
この様にすると、主制御盤100は、充電可能な車両5と充電不能な車両5を区別して管理できる。
この様にすると、主制御盤100は、充電可能な車両搭載機構420と充電不能な車両搭載機構420を区別して管理できる。
【0033】
主制御盤100が、複数の給電機器300の給電する電力の総和が定格電力容量を越えない様に、「オン」とした負荷接続情報を送信した1個または複数の給電機器300に各々に対応する1個または複数の車両の中から優先順位にしたがって給電対象とする車両である1個または複数の給電対象車両を選択して1個又は複数の給電対象車両に各々に対応する1個又は複数の給電機器300の制御部313に「オン」とした給電指令を送信してもよい。
例えば、優先順位は、給電予約をした順である。
例えば、優先順位は、出庫の早い順である。
例えば、優先順位は、充電率の低い順である。ここで、充電率は、満充電時の充電される電力量に対する充電された電力量の割合を表す率である。
【0034】
制御部313が、主制御盤100から送信された「オフ」とした給電指令に基づき継電器312をオン状態からオフ状態にし、主制御盤100が全ての給電機器300が継電器312をオフ状態にしたことを確認した後で、移載機器430を作動させてもよい。
主制御盤100が、継電器312をオン状態にしている全ての給電機器300の制御部313に「オフ」とした給電指令を送信する。
制御部313が、継電器312をオフ状態にし、オフ状態を意味する「オフ」とし給電情報を主制御盤100に送信する。
主制御盤100が、全ての給電機器300が継電器312をオフ状態にしたことを確認した後で、移載機器430を作動させて、車両5と給電機器300とを一体として移載させる。
【0035】
主制御盤100が、移載機器430の作動を停止した後で、1個または複数の給電機器300の毎に1個または複数の制御部に「オン」とした給電指令を送信してもよい。
主制御盤100が、移載機器430の作動させて、車両5と給電機器300とを一体として移載させる。
主制御盤100が、移載機器430の作動完了を確認すると、1個または複数の給電機器300の毎に1個または複数の制御部に「オン」とした給電指令を送信する。
例えば、主制御盤100が、車両5を駐車空間に格納作業を完了すると、1個または複数の給電機器300の毎に1個または複数の制御部に「オン」とした給電指令を送信する。
例えば、主制御盤100が、車両5の出庫作業を完了すると、1個または複数の給電機器300の毎に1個または複数の制御部に「オン」とした給電指令を送信する。
【0036】
制御部313が、継電器312をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始した直後の電流である開始電流を取得し、その後で電気測定回路314の検知する電流が開始電流に対して所定の割合以下になると継電器312をオン状態からオフ状態にしてもよい。
制御部313は、主制御盤100から「オン」とした給電指令を受けると、継電器312をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始した直後に電気測定回路314の検知する電流である開始電流を取得する。
制御部313は、電気測定回路314の検知する電流が所定の値になったことにより、充電のために給電を開始したことを確認する。
その後、制御部313は、継電器312がオン状態である際に、電気測定回路314の検知する電流が開始電流に対して所定の割合以下になると継電器312をオン状態からオフ状態にする。
図14は、本発明の実施形態にかかる給電回路の電流の変化を示すグラフその1である。図中で、破線は継電器312をオフ状態にしなかったと仮定した場合の電流の変化を示す。
【0037】
制御部313が、継電器312をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始し、その後で電気測定回路314の検知する電流が所定の時間T内に所定の割合以下になると継電器312をオン状態からオフ状態にしてもよい。
制御部313は、主制御盤100から「オン」とした給電指令を受けると、継電器312をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始する。
制御部313は、電気測定回路314の検知する電流が所定の値になったことにより、充電のために給電を開始したことを確認する。
その後、制御部313は、継電器312がオン状態である際に、電気測定回路314の検知する電流が所定の時間内に所定の割合以下になると継電器312をオン状態からオフ状態にする。
図15は、本発明の実施形態にかかる給電回路の電流の変化を示すグラフその2である。図中で、破線は継電器312をオフ状態にしなかったと仮定した場合の電流の変化を示す。
【0038】
制御部313が、所定の通信時間間隔の毎に主制御盤100へ継電器312のオン状態またはオフ状態を含むステータス情報を送信し、主制御盤100は、1個または複数の給電機器300の毎に制御部313に通信時間間隔を設定できてもよい。
主制御盤100は、1個または複数の給電機器300の毎に制御部313に通信時間間隔を設定する。
制御部313が、所定の通信時間間隔の毎に主制御盤100へ継電器312のオン状態またはオフ状態を含むステータス情報を送信する。
【0039】
制御部313が、内部回路311を流れる電力を積算した積算値である電力積算値を記録し、主制御盤100から送信された「オン」とした電力積算値要求指令に基づき電力積算値を送信し、主制御盤100から送信された「オン」とした電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をリセットする。
制御部313が、内部回路311を流れる電力を積算した積算値である電力積算値を記録する。
制御部313は、主制御盤100から送信された「オン」とした電力積算値要求指令に基づき電力積算値を送信する。
制御部313は、主制御盤100から送信された「オン」とした電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をリセットする。
電力積算値をリセットすると、制御部313が記録した電力積算値がゼロになる。
【0040】
制御部313が、漏電遮断器317から漏電する状態を意味する「オン」又は漏電しない状態を意味する「オフ」とした漏電検知情報を取得でき、取得した漏電検知情報を主制御盤100に送信してもよい。
制御部313が、漏電遮断器317から漏電する状態を意味する「オン」又は漏電しない状態を意味する「オフ」とした漏電検知情報を取得できる。
制御部313は、取得した漏電検知情報を主制御盤100に送信する。
主制御盤100は、漏電検知情報を受けると、給電機器300への給電を停止する。
【0041】
制御部313が、内部回路311の電圧がゼロになることを検知すると、継電器312をオフ状態にする。
その後、制御部313が、内部回路311の電圧が定格電圧になるのを検知すると、主制御盤100からの「オン」とした給電指令を受けると継電器312をオン状態にする。
【0042】
駐車機構400は、車両を駐車させる機構であって、主構造体410と移載機器430とで構成されてもよい。
駐車機構400は、車両を駐車させる機構であって、主構造体410と車両搭載機構420と移載機器430とで構成されてもよい。
主構造体410は、複数の駐車空間を形成する構造体である。
車両移載機器420は、車両を搭載可能な構造体である。
例えば、車両搭載機器420は、後述するケージ40である。
例えば、車両搭載機器420は、後述するパレット41である。
移載機器は、複数の車両と複数の車両に各々に対応された複数の給電機器300とを各々に一体として複数の駐車空間Sに各々に移載できる機構であってもよい。
移載機器は、複数の車両搭載機構420と複数の車両搭載機構420に各々に固定された複数の給電機器300とを各々に一体として複数の駐車空間Sに各々に移載できる機構であってもよい。
【0043】
以下に、メリーゴーランド式の駐車機構を備えた駐車装置に特有の構造を、詳述する。
主構造体410は、主構造体10で構成される。
車両搭載機構420は、ケージ40で構成される。
移載機器430は、1対のスプロケット20と主務チェーン30と複数の複数のスリップリング電気機器50と導電回路70と電源機構80と旋回機構90とで構成される。
1対のスプロケット20である上スプロケット21と下スプロケット22との間にケージ40の上下移動する空間である左右1対の上下移動空間Hをもつ。
複数の駐車空間Sが左右1対の上下移動空間Hに多段に配される。
【0044】
主構造体10は、駐車装置の主要な構造体である。
主構造体10は、後述する1対のスプロケット20を回転自在に支持し、主務チェーン30を上下方向に移動自在に案内し、下スプロケットを下方にテイクアップして上スプロケットを回転駆動する。
【0045】
1対のスプロケット20は、主構造体に水平にした各々の回転軸を前後方向に延ばして互いに平行にし上下方向に離して配され、上スプロケット21と下スプロケット22とで構成される。
例えば、1対のスプロケット20は、主構造体に水平にした各々の回転軸を前後方向に延ばして互いに平行にし上下方向に離して配され、前後1対の上スプロケット21と前後1対の下スプロケット22とで構成される。
【0046】
主務チェーン30は、上スプロケット21と下スプロケット22とに巻き掛けられる。
主務チェーン30は、無端チェーン31と複数の主務チェーンアタッチメント32と複数のケージ軸受33とで構成される。
無端チェーン31は、上スプロケット21と下スプロケット22とに巻き掛けられる。
例えば、1対の無端チェーン31が、前後1対の上スプロケット21と前後下スプロケット22とに各々に巻き掛けられる。
複数の主務チェーンアタッチメント32が、無端チェーン31の長手方向に沿って所定の間隔で配される。
ケージ軸受33が、主務チェーンアタッチメント32に無端チェーンから離れた位置に支持される。
【0047】
ケージ40は、ケージ軸受33に回転自在に車両5を搭載可能な機構である。
ケージ40は、パレット41と前後1対のハンガー42とケージ吊軸43とで構成される。
パレット41は、上から見て略長方形の板構造体であり上面に車両を乗せることをできる。
前後1対のハンガー42は、前から見て略矩形の枠構造体であり下方の辺がパレットの1対の短辺の側を各々に支える。
ケージ吊軸43は、前後1対のハンガー42の上の辺に各々に連結し前後1対の端部を前後1対のケージ軸受33に回転自在に各々に支持される。
【0048】
スリップリング電気機器50は、ケージ軸受33の回転軸の回りに相対回転でき互いの間で電気的に導通できる1対の電気機器である第一電気機器51と第二電気機器52とを各々に持ち、第一電気機器51をケージ40に支持され、第二電気機器52を主務チェーン30に支持される。
例えば、第一電気機器51はスリップリング側の電気機器であり。第二電気機器52はブラシ側の電気機器である。
第一電気機器51は、給電ケーブル61に電気的に接続される。
第二電気機器52は、配電線72に電気的に接続される。
図4は、第一電気機器51がケージ吊軸43に固定され、第二電気機器52が主務チェーンアタッチメント32に固定されるのを示す。
【0049】
導電回路70は、複数の第二電気機器に電気的に各々に導通する回路である。
導電回路70は、導電線71を備える。
例えば、導電回路70は、導電線71と配電線72と導電線固定具73とで構成される。
導電線71は、主務チェーン30に固定されて無端チェーン31の循環移動と共に循環移動する。
配電線72は、導電線71から電気的に分岐し第二電気機器52に電気的に接続される。
導電線固定具73は、導電線71を主務チェーン30に固定する部材である。
例えば、導電線固定具73は導電線71を無端チェーン31に固定する。
無端チェーン31が循環移動すると、導電線固定具73に引っ張られて循環移動する。
【0050】
電源機構80は、電源の電力を導電回路70に給電する機器である。
電源機構80は、導電性架線81と複数の集電器82と電源回路83とで構成される。
導電性架線81は、上スプロケット21と下スプロケット22とに挟まれる空間に配置され、上下方向に延びた直線状の給電用の架線である。
集電器82は、主務チェーン30に無端チェーン31の延びる方向に沿って所定の間隔で配される様に固定され無端チェーン31の循環移動と共に循環移動し導電性架線81から摺動しつつ電気を集電し集電した電力を導電回路70に給電できる機器である。
電源回路83は、電源の電力を導電性架線81に給電する回路である。
1対のスプロケット20が回転するときに複数の集電器82のうちの少なくともどれか一つの集電器82が導電性架線81に常に接触して摺動する。
【0051】
旋回機器90は、パレット41の前後方向を入れ替えるために、パレット41を旋回させる機構である。
旋回機器90は、パレット41を持ち上げて前後1対のハンガー42から外し、パレット41を180度旋回させてから降ろし、パレット41を前後1対のハンガー42に支持させる。
図6は、ケージ40の下方に位置する旋回機器90を示す。
【0052】
以下に、車両搭載機構420と給電機器300とを一体にして取り扱うための構造を、詳述する。
例えば、車両搭載機構420はケージ40である。
EV充電制御箱310が、ケージ吊軸43に固定される。
EV充電制御箱310が、第一電気機器51を介して主電源盤200から給電される。
EV充電制御箱310の内部内路311の入力端子が第一電気機器51に電気的に接続される。
給電回路320が、一端をEV充電制御箱310の内部内路311の出力端子に接続され、他端を車両の給電プラグ受7に電気的に接続される。
給電回路320は、給電ケーブル61と差込口62と中間コネクタ67と中間ケーブル68と車両充電ケーブル6とで構成される。
車両充電ケーブル6は、電源側差込プラグ64と充電ケーブル66と給電プラグ65とで構成される。
【0053】
ケージ40は、パレット41がハンガー42から脱着可能になっていてもよい。
1対の差込口62が、パレット41の左右の縁部に設けられる。
1対の差込口62は、旋回機構90の旋回中心を境として点対象になる様に設けられる。
給電回路60は、1対の給電ケーブル61と1対の差込口62と1対の中間コネクタ67と1対の中間ケーブル68と車両充電ケーブル6とで構成してもよい。
中間コネクタ67は、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとで構成され、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとを接触して電力を通電させ、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとを分離して電力を遮断する。
【0054】
EV充電制御箱310と1対の給電ケーブル61と1対の第一中間コネクタ67aとが、ハンガー42に固定される。
1対の第一中間コネクタ67aは、旋回機構90の旋回中心を境として点対称になる様に1対のハンガー42に各々に固定される。
例えば、1対の第一中間コネクタ67aのうちの一方の第一中間コネクタ67aが1対のハンガーのうちの一方のハンガー42のパレット41を支える箇所に固定され、1対の第一中間コネクタ67aのうちの他方の第一中間コネクタ67aが1対のハンガー42のうちの他方のハンガー42のパレット41を支える箇所に固定される。
1対の給電ケーブル61が、EV充電制御箱310の出力端子と1対の第一中間コネクタ67aとを電気的に各々に接続する。
【0055】
1対の第二中間コネクタ67bと1対の中間ケーブル68と1対の差込口62とがパレット41に各々に固定される。
1対の差込口62が、パレット41の左右の上面に各々に固定される。
1対の第二中間コネクタ67bが、ハンガー42に固定された1対の第一中間コネクタ67aに対応する位置に固定される。
1対の中間ケーブル68が、1対の第二中間コネクタ67bと1対の差込口62とを各々に電気的に接続する。
パレット41をハンガー42から外して持ち上げると、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとが分離して電力を遮断する。
パレット41をハンガー42に乗せると、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとが接触して電力を通電させ、差込口62から給電可能な電力を出力する。
パレット41を前後方向を逆にするように旋回させても、1対の差込口62から給電用の電力を出力できる。
【0056】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図11は、本発明の第二の実施形態に係るパレットの斜視図である。
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置、車両駐車させるのにパレット41を用いる駐車機構に本願の発明を適用したものである。
駐車装置は、主制御盤100と主電源盤200と複数の給電機器300と駐車機構と給で構成される。
主に、給電機器300とパレット41とを一体にして取り扱うための構造を説明する。
例えば、車両搭載機構420はパレット41である。
EV充電制御箱310が、パレット41に固定される。
EV充電制御箱310の内部内路311の入力端子が、中間コネクタ67と中間ケーブル68とを介して主電源盤100から電力を給電される。
給電回路320が、一端をEV充電制御箱310の内部内路311の出力端子に接続され、他端を車両の給電プラグ受7に電気的に接続される。
給電回路320は、給電ケーブル61と差込口62と車両充電ケーブル6とで構成される。
給電ケーブル61が、EV充電制御箱310の内部内路311の出力と差込口62とを電気的に接続する。
車両充電ケーブル6は、電源側差込プラグ64と充電ケーブル66と給電プラグ65とで構成される。
EV充電制御箱310の内部内路311の入力端子が、中間ケーブル58と中間コネクタ67とを介して主電源盤200に電気的に接続される。
中間ケーブル68が、EV充電制御箱310の内部内路311の入力と第二中間コネクタ67bとを電気的に接続する。
【0057】
1対の差込口62が、パレット41の左右に各々に設けられてもよい。
1対の差込口62は、旋回機構90の旋回中心を境として点対象になる様に設けられる。
給電回路60は、1対の給電ケーブル61と1対の差込口62と車両用充電ケーブル6とで構成されてもよい。
中間コネクタ67は、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとで構成される。第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとを接触して電力を通電させ、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとを分離して電力を遮断する。
【0058】
1対の第二中間コネクタ67bと1対の中間ケーブル68とEV充電制御箱310と1対の給電ケーブル61と1対の差込口62とが、パレット41に固定される。
1対の第二中間コネクタ67bは、旋回機構90の旋回中心を境として点対称になる様にパレット41に各々に固定される。
第一中間コネクタ67aが主構造体に固定される。
1対の中間ケーブル68が、1対の第二中間コネクタ67bとEV充電制御箱310の内部回路311の入力端子とを電気的に各々に接続する。
例えば、移載機器がパレット41が駐車空間に位置させると、主構造体410に固定される第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとが電気的に接合する。
【0059】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図12は、本発明の第三の実施形態に係る給電機器固定具の斜視図である。
本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置、パレット41を用いない駐車機構に本願の発明を適用したものである。
駐車装置は、主制御盤100と主電源盤200と複数の給電機器300と駐車機構と給電機器固定具500とで構成される。
例えば、移載機器430は、櫛歯状の構造により車両5と給電機器固定具500と一体として支持でき、駐車空間に移載できる。主構造体410は、櫛歯状の構造により車両5とと給電機器固定具500と一体として駐車空間に駐車させることをできる。
例えば、移載機器430は、ベルトコンベア状の構造により車両5と給電機器固定具500と一体として支持でき、駐車空間に移載できる。主構造体410は、ベルトコンベア状の構造により車両5と給電機器固定具500と一体として駐車空間に駐車させることをできる。
【0060】
給電機器300と車両5とを一体として取り扱うための構造を説明する。
EV充電制御箱310と給電回路320の一部が、給電機器固定具500に固定される。
給電機器固定具500は、給電機器300を固定するものである。移載機器430が車両5と給電機器固定具500とを一体として取り扱う。
例えば、車両と給電機器固定具500とが一体として駐車空間に駐車されたときに、EV充電制御箱310の内部内路311の入力端子が中間コネクタ67を介して主電源盤100から電力を給電される。
給電回路320が、一端をEV充電制御箱310の内部内路311の出力端子に接続され、他端を車両の給電プラグ受7に電気的に接続される。
給電回路320は、給電ケーブル61と差込口62と車両充電ケーブル6とで構成される。
中間ケーブル68が、EV充電制御箱310の内部内路311の入力端子と第二中間コネクタ67bとを電気的に接続する。
給電ケーブル61が、EV充電制御箱310の内部内路311の出力端子と差込口62とを電気的に接続する。
車両充電ケーブル6は、電源側差込プラグ64と充電ケーブル66と給電プラグ65とで構成される。
【0061】
差込口62が、給電機器固定具500に設けられる。
給電回路60は、給電ケーブル61と差込口62と車両充電ケーブル6とで構成する。
中間コネクタ67は、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとで構成され、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとを接触して電力を通電させ、第一中間コネクタ67aと第二中間コネクタ67bとを分離して電力を遮断する。
【0062】
第二中間コネクタ67bと中間ケーブル68とEV充電制御箱310と給電ケーブル61と差込口62とが、給電機器固定具500に固定される。
中間ケーブル68が、第二中間コネクタ67bとEV充電制御箱310の内部回路311の入力端子とを電気的に各々に接続する。
第一中間コネクタ67aが主構造体に固定される。
中間ケーブル68が、第二中間コネクタ67bとEV充電制御箱310の内部回路311の入力端子とを電気的に各々に接続する。
例えば、移載機器がパレット41が駐車空間に位置させると、主構造体410に固定される第一中間コネクタ67aと給電機器固定具500に固定される第二中間コネクタ67bとが電気的に接合する。
【0063】
また、本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
移載機器430が車両5と車両5に対応する給電機器300とを一体として駐車空間Sに移載し、定格電力容量を設定される主電源盤200がEV充電制御箱310と給電回路320を介して車両5に給電し、制御部313が全体を制御する主制御盤100からの指令に基づき継電器312を制御して内部回路311を通電/遮断する様にしたので、複数の車両5に効率よく充電用の電気を給電できる。
また、車両5を車両搭載機構420に搭載して駐車させ、車両搭載機構420の特定方向の端に近い位置に給電機器300の送受信用アンテナ316を設置し、主制御盤100の送受信用アンテナを複数の駐車空間Sを囲う全体空間の特定方向の面に対応する位置に設置し、主制御盤100と複数の給電機器300が無線により送受信する様にしたので、無線の混線を抑止して主制御盤100と複数の給電機器300とが指令または情報をやりとりできる。
また、電気測定回路314の電力センサを用いて内部回路311を流れる電流を検知し、内部回路311に電流を流し始めた直後に内部回路311に微弱電流を検知すると対応する車両5と給電回路320と内部回路311とが給電可能である状態であると判断し、内部回路311に微弱電流を検知しないと車両5と給電回路320と内部回路311とが給電可能でない状態であると判断して負荷接続情報を主制御盤100へ送信する様にしたので、内部回路311に流れる電流の様子をもとに給電可能または給電不能を判断できる。
また、給電可能と判断される1個または複数の車両5の内から複数の給電機器300の給電する電力の総和が定格電力容量を越えない様に1個又は複数の給電対象車両を選択して、給電対象車両に給電する様にしたので、定格電力容量の範囲で単数または複数の車両5に給電できる。
また、主制御盤100からの給電指令に基づき全ての給電機器300の内部回路311を遮断すると、主制御盤100が移載機器430を作動させる様にしたので、定格電力容量を超えない範囲で、車両5を移載し車両5に給電できる。
また、移載機器430の作動を停止した後で、給電機器300の内部回路311を通電する様にしたので、定格電力容量を超えない範囲で、車両を移載し車両に給電できる。
また、内部回路311を通電した後で車両5に給電を開始した時の電流である開始電流を取得し、電気測定回路の検知する電流が開始電流に対して所定の割合以下になると内部回路を遮断する様にしたので、車両5の充電状況に合わせて給電を停止できる。
また、内部回路311を通電した後で、内部回路311を流れる電流が所定の時間内に所定の割合まで低下すると内部回路を遮断する様にしたので、車両5の充電状況に合わせて給電を停止できる。
また、主制御盤100が給電機器300の毎に通信時間間隔を設定し、制御部313が通信時間間隔の毎にステータス情報を送信する様にしたので、主制御盤100は状況に合わせて給電機器の状態を把握できる。
また、電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をゼロにし、内部回路311に流れる電力を積算して記録し、電力積算値要求指令に基づき電力積算値を送信する様にしたので、主制御盤100が給電機器300の毎に任意の時間の電力積算値を取得できる。
また、漏電遮断器317から漏電検知情報を取得でき、給電機器300の毎に取得した漏電検知情報を主制御盤に送信する様にしたので、給電機器の毎の漏電を管理できる。
また、主電源盤100から給電されなくなるとバックアップ電源319が制御用電力を制御部に供給する様にしたので、給電がなくなっても制御部313が給電機器300を制御でき、制御データを保持できる。
【0064】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
【符号の説明】
【0065】
H 上下移動空間
S 駐車空間
5 車両
6 車両充電ケーブル
7 給電プラグ受
10 主構造体
20 スプロケット
21 上スプロケット
22 下スプロケット
30 主務チェーン
31 無端チェーン
32 主務チェーンアタッチメント
33 ケージ軸受
40 ケージ
41 パレット
42 ハンガー
43 ケージ吊軸
50 スリップリング電気機器
51 第一電気機器
52 第二電気機器
60 給電回路
61 給電ケーブル
62 差込口
64 電源側差込プラグ
65 給電プラグ
66 充電ケーブル
67 中間コネクタ
67a 第一中間コネクタ
67b 第二中間コネクタ
68 中間ケーブル
70 導電回路
71 導電線
72 配電線
73 導電線固定具
80 電源機構
81 導電性架線
82 集電器
83 電源回路
84 導電性架線
85 集電器
90 旋回機構
100 主制御盤
200 主電源盤
300 給電機器
310 EV充電制御箱
311 内部回路
312 継電器
313 制御部
314 電気測定回路
315 無線モジュール
316 送受信用アンテナ
317 漏電遮断器
318 内部電源
319 バックアップ電源
320 給電回路
400 駐車機構
410 主構造体
420 車両搭載機構
430 移載機器
500 給電機器固定具
【先行技術文献】
【特許文献】
【0066】
【特許文献1】特開平05−256038号
【特許文献2】特開平04−366283号
【特許文献3】特開平05−227668号
【特許文献4】特開平06−57086号
【特許文献5】特開平06−67987号
【特許文献6】特開平06−81507号
【特許文献7】特開平06−121407号
【特許文献8】特開平06−318288号
【特許文献9】特開平07−004095号
【特許文献10】特開平10−030354号
【特許文献11】特開平10−124719号
【特許文献12】特開平11−086058号
【特許文献13】特開平11−152925号
【特許文献14】特開2001−312772号
【特許文献15】特開2001−359203号
【特許文献16】特開2002−004620号
【特許文献17】実開平06−028124号
【特許文献18】実開平06−035535号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の駐車空間に電気の給電を受け付け可能な給電プラグ受を持つ車両を含む複数の車両を各々に駐車させる駐車装置であって、
駐車装置を制御する主制御盤と、
所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる主電源盤と、
複数の車両に各々に対応し前記主電源盤から給電される電気を対応する車両に給電できる複数の給電機器と、
複数の車両と複数の車両に各々に対応する複数の前記給電機器とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に駐車させる駐車機構と、
を備え、
前記給電機器が、前記主電源盤から給電された電気を入力し外部へ出力する内部回路と前記内部回路をオン状態で通電でき及びオフ状態で遮断できる継電器と前記主制御盤から送信された「オン」又は「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態又はオフ状態にできる制御部とを持つEV充電制御箱と、前記EV充電制御箱の前記内部回路から出力される電気を対応する車両へ導く給電回路と、を有する、
ことを特徴とする駐車装置。
【請求項2】
前記駐車機構が複数の駐車空間を形成する主構造体と車両を搭載可能な構造体である複数の車両搭載機構と移載機器とを有し、
前記移載機器が複数の前記車両搭載機構と複数の前記車両搭載機構に各々に固定された複数の前記給電機器とを各々に一体として複数の駐車空間に各々に移載でき、
前記主制御盤と複数の前記給電機器とが無線により指令または情報を送受信し、
複数の前記給電機器の各々の送受信用アンテナが前記車両搭載機構の前方向または後方向のうちのひとつの特定方向に寄った縁に近い位置に各々に固定され、
前記主制御盤の送受信用アンテナが前記主構造体の複数の駐車空間を囲う仮想の全体空間の前記特定方向の面に対応する位置に固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項3】
前記EV充電制御箱が前記内部回路を流れる電気の電流を検知する電気測定回路を持ち、
前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にした直後に前記電気測定回路の検知する電流をチェックし、前記電気測定回路が微弱電流を検知するときに対応する車両が存在しかつ車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しかつ車両が給電を受け付け可能である状態を意味する「オン」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信し、前記電気測定回路が微弱電流を検知しないときに対応する車両が存在しない又は車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しない又は車両が給電を受け付け可能でない状態を意味する「オフ」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信する、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置。
【請求項4】
前記主制御盤が複数の前記給電機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を越えない様に「オン」とした前記負荷接続情報を送信した1個または複数の前記給電機器に各々に対応する1個または複数の車両の中から優先順位にしたがって給電対象とする車両である1個または複数の給電対象車両を選択して1個又は複数の前記給電対象車両に各々に対応する1個又は複数の前記給電機器の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の駐車装置。
【請求項5】
前記制御部が前記主制御盤から送信された「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態からオフ状態にし、
前記主制御盤が、全ての前記給電機器が前記継電器をオフ状態にしたことを確認した後で、前記移載機器を作動させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の駐車装置。
【請求項6】
前記主制御盤が、前記移載機器の作動を停止した後で、1個または複数の前記給電機器の毎に1個または複数の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する、
ことを特徴とする請求項5に記載の駐車装置。
【請求項7】
前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始した直後に前記電気測定回路の検知する電流である開始電流を取得し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が前記開始電流に対して所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする、
ことを特徴とする請求項6に記載の駐車装置。
【請求項8】
前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が所定の時間内に所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車装置。
【請求項9】
前記制御部が、所定の通信時間間隔の毎に前記主制御盤へ前記継電器のオン状態またはオフ状態を含むステータス情報を送信し、
前記主制御盤は、1個または複数の前記給電機器の毎に前記制御部に前記通信時間間隔を設定できる、
ことを特徴とする請求項8に記載の駐車装置。
【請求項10】
前記制御部が、前記内部回路を流れる電力を積算した積算値である電力積算値を記録し、前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値要求指令に基づき前記電力積算値を送信し、前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をリセットする、
ことを特徴とする請求項9に記載の駐車装置。
【請求項11】
前記給電機器が前記給電回路に設けられる漏電遮断器を有し、
前記制御部が前記漏電遮断器から漏電する状態を意味する「オン」又は漏電しない状態を意味する「オフ」とした漏電検知情報を取得でき、取得した前記漏電検知情報を前記主制御盤に送信する、
ことを特徴とする請求項10に記載の駐車装置。
【請求項12】
前記給電機器が主電源盤から給電されるなくなると自動的に前記制御部に制御用電力を供給するバックアップ電源を有する、
ことを特徴とする請求項11に記載の駐車装置。
【請求項13】
前記EV充電制御箱が前記内部回路を流れる電気の電流を検知する電気測定回路を持ち、
前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にした直後に前記電気測定回路の検知する電流をチェックし、前記電気測定回路が微弱電流を検知するときに対応する車両が存在しかつ車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しかつ車両が給電を受け付け可能である状態を意味する「オン」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信し、前記電気測定回路が微弱電流を検知しないときに対応する車両が存在しない又は車両の給電プラグ受と前記内部回路とが前記給電回路を経由して導通しない又は車両が給電を受け付け可能でない状態を意味する「オフ」とした負荷接続情報を前記主制御盤へ送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項14】
前記主制御盤が複数の前記給電機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を越えない様に「オン」とした前記負荷接続情報を送信した1個または複数の前記給電機器に各々に対応する1個または複数の車両の中から優先順位にしたがって給電対象とする車両である1個または複数の給電対象車両を選択して1個又は複数の前記給電対象車両に各々に対応する1個又は複数の前記給電機器の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する、
ことを特徴とする請求項13に記載の駐車装置。
【請求項15】
前記制御部が前記主制御盤から送信された「オフ」とした給電指令に基づき前記継電器をオン状態からオフ状態にし、
前記主制御盤が、全ての前記給電機器が前記継電器をオフ状態にしたことを確認した後で、前記移載機器を作動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項16】
前記主制御盤が、前記移載機器の作動を停止した後で、1個または複数の前記給電機器の毎に1個または複数の前記制御部に「オン」とした給電指令を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項17】
前記EV充電制御箱が前記内部回路を流れる電気の電流を検知する電気測定回路を持ち、
前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始した直後に前記電気測定回路の検知する電流である開始電流を取得し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が前記開始電流に対して所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項18】
前記EV充電制御箱が前記内部回路を流れる電気の電流を検知する電気測定回路を持ち、
前記制御部が、前記継電器をオフ状態からオン状態にし車両に充電のために給電を開始し、その後で前記電気測定回路の検知する電流が所定の時間内に所定の割合以下になると前記継電器をオン状態からオフ状態にする、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項19】
前記制御部が、所定の通信時間間隔の毎に前記主制御盤へ前記継電器のオン状態又はオフ状態を含むステータス情報を送信し、
前記主制御盤は、1個または複数の前記給電機器の毎に前記制御部に前記通信時間間隔を設定できる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項20】
前記制御部が、前記内部回路を流れる電力を積算した積算値である電力積算値を記録し、前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値要求指令に基づき前記電力積算値を送信し、前記主制御盤から送信された「オン」とした電力積算値リセット指令に基づき記録された電力積算値をリセットする、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項21】
前記給電機器が前記給電回路に設けられる漏電遮断器を有し、
前記制御部が前記漏電遮断器から漏電する状態を意味する「オン」又は漏電しない状態を意味する「オフ」とした漏電検知情報を取得でき、取得した前記漏電検知情報を前記主制御盤に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項22】
前記給電機器が主電源盤から給電されるなくなると自動的に前記制御部に制御用電力を供給するバックアップ電源を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−46997(P2012−46997A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191591(P2010−191591)
【出願日】平成22年8月28日(2010.8.28)
【出願人】(000198363)IHI運搬機械株式会社 (292)
【Fターム(参考)】