説明

骨造成装置

【課題】注射器から脊柱膣内へ骨セメントを過剰に充填することにより脊髄の破裂および患者の麻痺が起こり得る問題を取り除く、骨セメント搬送装置を提供する。
【解決手段】骨セメント搬送装置120は、突刺先端部136を有する針と、その突刺先端部136に対向する、上記針の端部の上に位置するハンドル152と、そのハンドル152に対してホルダ176を、そのホルダ176がハンドル152に対して複数の方向に移動可能であるように取付けるための取付部とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
この発明は概して骨造成に関し、特定的には骨造成を行なうための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
椎体形成術は、骨多孔症またはその他の症状により圧潰した脊椎を造成するための周知の処置である。たとえば、参照によりここにその内容が援用される、2001年8月14日発行のマーフィ(Murphy)によるものである米国特許6,273,916(「マーフィ♯1」)を参照のこと。一般的に言えば、椎体形成術は、椎体に対して骨セメントの経椎弓根的な(transpedicular)または後側部の(posterolateral)注射をすることを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,273,916号明細書
【特許文献2】米国特許第6,488,667号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マーフィ♯1および他のところに記載のように、さまざまなタイプの骨セメントが用いられ得る。1つの一般的な骨セメントはポリメチルメタクリレートであるが、当業者ならば他のタイプのものが思いつくであろう。多くの骨セメントの共通の特徴は、注射器から任意の連結チュービングおよび針を通って脊椎腔内への骨セメントの圧搾を達成するにはかなりの圧力が必要となり得るような粘性を有することである。しかしながらマーフィ♯1にも記載のように、椎体を過剰に充填することにより脊髄の破裂および患者の麻痺が起こり得るので、このように過剰に充填する可能性を低減するようかなりの注意が必要とされる。しかしながら、先行技術の注射器、接続チューブ、および針においては、注射器本体と針先端部との間の導管に沿って見つけられる凸凹によって、ある状況では、制御されかつ注意深い骨セメントの注射を椎体に対して行うことが妨げられ得る。このような凸凹は、先行技術の特定の例において、注射器、接続チューブ、および針の間の除去可能な接続のためのルアーロック接合部で見出し得る。さらに、非ポリメチルメタクリレートのセメントの粘性はポリメチルメタクリレートの粘性よりも概して大きく、このような粘性はルアーロック接合部において問題となり得る。
【0005】
さらに、椎体形成術は画像ガイダンスのもとで行なわれるので、その下で処置が行われる撮像ビームに対する放射線専門医(またはこの処置を行なう他の医療専門家)の被曝を低減するようさらなる配慮がなされ得る。したがって、マーフィのものである米国特許6,488,667(「マーフィ♯2」)は、椎体への挿入中に放射線専門医が針を握り制御できつつ、さらに放射線専門医が針を直に握る必要がある場合よりも自分の手を撮像ビームから遠く離れて保つことができるよう用いられ得る針ホルダを教示する。これは効果的だが、マーフィ♯2における針ホルダの1つの問題は、ある状況においては、この針ホルダは針の長さに沿って滑り得ることであり、これが針に対する所望のレベルの制御を妨げ得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
したがって、この発明の目的は、先行技術の短所の少なくとも1つを取除くまたは軽減する新規な骨造成装置を提供することである。
【0007】
この発明の第1の局面において、骨セメントを保持するための搬送貯留部と、骨セメントを骨の中へ注射するための針とを含む骨セメント装置が提供される。この装置はさらに、貯留部と針とを相互接続する搬路を含み、この搬路は実質的に均一な寸法を有する。貯留部は注射器であり得る。搬路は接続チューブを含み得る。搬路は接続チューブを搬送貯留部へと取付けるためのコネクタを含み得る。骨セメントは、ポリメチルメタクリレートであり得る。
【0008】
ここで、この発明の実施例を添付の図面を参照して例示目的でのみ議論する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施例にしたがった骨セメント搬送装置を示す。
【図2】図1の装置のある部分の分解図を示す。
【図3】この発明の別の実施例にしたがった骨セメント搬送装置を示す。
【図4】この発明の別の実施例に従った針の分解図を示す。
【図5】組み立てられた際の図4の針を示す。
【図6】図4および図5の針の部分断面図を示す。
【図7】図4〜図6の針の底面等角図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明の詳細な説明
ここで図1を参照すると、この発明の実施例に従った骨セメント搬送装置は概して20で示される。装置20は注射器24、コネクタ28、および接続チューブ32を含む。装置20は骨造成処置の一環として骨セメントを搬送するよう用いられる。この実施例において、処置とは椎体形成術である。
【0011】
注射器24は、注射器24の遠位先端部48から骨セメント(図示せず)を圧搾するようプランジャー44が通り得るチャンバ40を規定するバレル36を含む。
【0012】
コネクタ28は、先端部48とチューブ32との間の導管がチューブ32によって規定される導管と実質的に均一であるように、注射器24をチューブ32に対して取外し可能に結合するよう用いられ得るフィッティングを提供する。コネクタ28についてはより詳しく下記で議論する。
【0013】
チューブ32は任意の好適な柔軟性のある材料からなり、約10または約15センチメートル(「cm」)から約20または約30cmの長さを有する。チューブ32は、コネクタ28に取外し可能に取付け可能な近位先端部52と、椎体形成術針(図示せず)に取外し可能に取付け可能な遠位先端部56とを含む。先端部52および56は注射器24から椎体形成術針の中へ骨セメントを導くための通路を規定する本体60によって結合される。
【0014】
注射器24、コネクタ28、およびチューブ32は、ここで議論されるさまざまな特定の特徴に従って、公知の材料からなり、椎体形成術処置において配置のために好適である一般的な大きさおよび構成を有する。一般的に知られる既製の構成の一例としては、クック・グループ・インコーポレイテッド(COOK GROUP INCORPORATED)(私書箱489、ブルーミントン(Bloomington)、IN47402−0489、米国)から入手可能であるクック・デュロ−ジェクト・ボーン・セメント・インジェクタ(Cook Duro-ject Bone Cement Injector)がある。
【0015】
ここで図2を参照すると、装置20の部分断面図は注射器24の遠位先端部48、コネクタ28、およびチューブ32の近位先端部52をさらに詳しく示す。
【0016】
図2に最もよく示されるように、先端部48は、図2において参照符号「D1」によって示される内径を有する実質的に均一な中空の円筒形の導管64を規定する。D1は、チャンバ40から圧搾される骨セメントの種類に従って選択される。チャンバ40が約10立方センチメートル(「cc」)の体積を有し、骨セメントがポリメチルメタクリレートである場合は、D1は約5ミリメートル(「mm」)から約15mmであり得る。または、D1は約7mmから約12mmであり得、またはD1は約8mmから約10mmであり得る。しかしながら、当業者ならば、チャンバ40の他の大きさ、D1の他の寸法、および/またはチャンバ40から圧搾されるべき骨セメントの他の選択が思いつくであろう。
【0017】
先端部48はさらに、先端部48の周辺外表面に沿って1セットの外側ねじ山68を含む。
【0018】
チューブ32の先端部52はさらに先端部52の周辺外表面に沿って1セットの外側ねじ山72を含む。チューブ32は骨セメントを注射器24から椎体形成術針へ運ぶための通路76を提供する。通路76は実質的に円筒形であり、導管64と実質的に同じ構成および寸法を有する。したがって、通路76は図2において参照符号D2で示される内径を有する。内径D2は内径D1と実質的に同じである。
【0019】
コネクタ28は実質的に円筒形であり、実質的に均一な表面を有する外表面を有する。コネクタ28は、外側ねじ山68に対して相補的な第1のセットの内側ねじ山80によって、これらねじ山68と80とを共にねじり合わせることにより先端部48がコネクタ28内に確実に固定され得るように、特徴付けられる。同様に、コネクタ28はさらに外側ねじ山72に対して相補的な第2のセットの内側ねじ山84によって、ねじ山72と84とを共にねじり合わせることにより先端部52がコネクタ28内に確実に固定され得るように、特徴付けられる。コネクタはさらに、内部環状フランジ88によって特徴付けられる。したがって、フランジ88は実質的に円筒形の開口部を提供し、導管64および通路76と実質的に同じ構成および寸法を有する。したがって、通路76は図2において参照符号「D3」によって示される内径を有し、内径D3は内径D1および内径D2と実質的に同じである。
【0020】
必須ではないが、各ねじ山68および80ならびにねじ山72および84の方向は、ねじ山68および80が係合され、ねじ山72および84が係合されるときに、注射器24(またはチューブ32)が第1の方向へ回転することにより、注射器24、コネクタ28、およびチューブ32の間のすべての接続が締められ、その一方、反対の方向への回転により注射器24、コネクタ38、およびチューブ32の間の接続が緩められるように選択される。さらなる明確さのため、「締める」とは先端部48および52がフランジ88に向かうように促されること、「緩める」とは先端部48および52がフランジ88から離れるように促されることを意味する。
【0021】
図示されてはいないが、先端部48がフランジ88に当接するようにコネクタ28内において先端部48は完全に締められ、さらに先端部52がフランジ88の対向する側に当接するようコネクタ28内において完全に締められると、チャンバ40と先端部56に接続される椎体形成術針(図示せず)との間に実質的に均一な通路が提供されると当業者ならば理解するであろう。
【0022】
この発明の他の実施例を図3に示し、それは骨セメント搬送装置20aを示す。装置20aは装置20と多くの共通の構成要素を共有し、同様の構成要素は同様の参照符号を含むが、接尾辞「a」をその後ろに伴う。なお、装置20aは装置20からのコネクタ28のようなコネクタを含まないが、コネクタ28の機能性は先端部48aと統合される。先端部48aには第1の直径を有する導管64aと、この第1の直径よりも大きい第2の直径を有する、先端部48aの内表面の上に形成される1セットの内側ねじ山84aとが設けられる。第2の直径は先端部52aの外径と一致する。したがって、ねじ山84aは先端部52aの外側ねじ山72aと相補的である。ここで、図2は分解された装置20を示すが、図3においては装置20aは組立てられているということは明らかである。したがって、図3において、チャンバ40aと通路76aとの間に実質的に均一な通路が見られ得る。
【0023】
各々が一度組立てられると、装置20および装置20aの動作は実質的に同じである。参照の容易さのため、この動作の記載においては、装置20のみがさらに議論されることになるが、当業者ならばこのような議論が装置20に適用可能であると認識するであろう。動作において、装置20は、注射器24とチューブ32との間に実質的に確実でシールされた接続が得られるように(図3における装置20aの組立てられた姿と同様に)組立てられることになる。注射器24およびチューブ32はこのようにコネクタ28において「締められる」ため、これによりチャンバ40から通路76へ実質的に均一な通路が提供される。次に、プランジャー44がバレル36から取除かれ、チャンバ40は骨セメントで満たされる。プランジャー44は次いでバレル36内に再挿入される。プランジャー44が押し下げられると、骨セメントは導管64の中へと促され、フランジ88によって規定される開口部を通って通路76の中へと到達する。導管64によって規定される経路、フランジ88によって規定される開口部、および通路76は実質的に均一であるので、骨セメントの流れに対する乱流およびその他の妨害は低減され、これによりプランジャー44を押し下げる外科医の側の労力を和らげ、その外科医が先端部56に接続される椎体形成術針から骨セメントが圧搾されることとなる速度について向上された予見性を有することを可能にする。
【0024】
この発明の別の実施例を図4〜図7において示し、それは骨造成処置に用いられる針120を示す。所望であるならば、必須ではないが、装置120は装置20または装置20aに関連して用いられ得る。針120はスタイレット124とスタイレット124を受入れるためのトロカール128とを含む。マーフィ♯2において記載されるように、組立てられると、スタイレット124とトロカール128とは椎体を突き刺すための硬い器具を提供する。
【0025】
スタイレット124は突刺先端部136を有するシャフト132と、先端部136に対向するシャフト132の端部の上に位置するグリップ140とによって特徴付けられる。トロカール128はダクト144と、開口先端部148と、先端部148に対向するダクト140の端部の上に位置するハンドル152とによって特徴付けられる。スタイレット124およびトロカール128の全体の構成、大きさ、長さ、およびその他の特徴(シャフト132およびダクト140の長さまたは相補的な先端部136もしくは148の形状)は特に限定されず、所望の椎体形成術またはその他の骨造成処置に従って選択され得る。
【0026】
先端部136はハンドル152の上に位置する開口部156の中へ受入可能である。開口部156はハンドル152の切断面部160の上に位置する。切断面部160は握られ得るノブ164に近接する。切断面部160は形状においてグリップ140と相補的である。図5に最もよく見られるように、スタイレット124がトロカール128に組立てられると、グリップ140およびハンドル152は、ハンマーのための打撃表面を提供する実質的に硬く連続する集合部を提供する。当業者には公知であるように、このようなハンマーは先端部136および148を脊椎(または造成処置が所望であり得る他の骨の位置)の中へ打込むのに用いられる。
【0027】
針120はさらに、グリップ140を切断面部160内に取付けるためのロックを含む。ロックはさまざまな所望の構成をとり得るが、この実施例においては、このロックはグリップ140の上に位置するタブ168と、ハンドル152の上の相補的な溝172とを含む。したがって、スタイレット124が一度溝152の中へ挿入されると、グリップ140は、タブ168を溝172内においてロックされる位置に係合するよう回転され得る。このロックされる位置(図5に最もよく見られる)において、先端部136および148は連続する突刺表面を提供するよう整列される。ロックされない位置において、スタイレット124はトロカール128から取除かれ得る。
【0028】
針120はさらに、ハンドル152に除去可能に取付け可能なホルダ176を含む。この実施例において、図6に最もよく示されるように、ハンドル152はボール184を受入れるための球状ソケット180を含む。ボール184は実質的に球状であり、ソケット180より僅かに小さい。ボール184は、アーム192の対をそれ自体が含む突出部188を含む。図5および図6に最もよく見られるように、アーム192はホルダ176の上に位置する溝196の相補的な対の中へ嵌まり、そのためホルダ176は除去可能にハンドル152に取付けられ得る。
【0029】
ハンドル152はさらに張力機構200を含む。この実施例において、張力機構は、ピン208をボール184と係合するまたは係合を解消するように促すよう回転可能なセットねじ204を含む。ピン208がボール184と係合する程度により、ボール184はソケット180内において自由に回転するか、またはボール184内における実質的に固定される位置に保持されることになる。ねじ204を調整することでボール184へ加えられる力の量を変動させ、これにより、ハンドル152に対してホルダ176を動かすようホルダ176に加えられる力の量に影響を与える。
【0030】
図6においても、針120が装置20aに接続されるのが図示される。具体的には、チューブ32aが開口部156に接続されるのが図示される。なお、チューブ32aと開口部156とを接続するフィッティングは212で示される。フィッティング212は、図3に図示される先端部52aと48aとの間のフィッティングと実質的に同じ態様で構成される。一般的に言えば、フィッティング212はこのように構成され、チューブ32aと針120との間に確実な嵌合を提供しつつ、さらに骨セメントが通るための実質的に均一な経路を提供する。したがって、ハンドル152は、通路76aと連通する通路216を含む。通路216は通路76aと実質的に同じ構成および寸法である。さらに、ダクト144は通路216と連通する通路220を含む。通路220は通路216と実質的に同じ構成および寸法である。したがって、骨セメントが通路76aを通り、通路216および220を通って移動する際には、それは実質的に同じ寸法および構成の通路の全体を通って運ばれ、最終的に椎体内に入る。ここで、装置20aと針120とが共に用いられる場合、骨セメントは先端部48aから先端部148までの実質的に均一な経路を通って運ばれるということが理解されるであろう。
【0031】
ここで図7を参照すると、針ホルダ120には(必須ではないが)さらに振動器224が設けられ得る。この実施例において、振動器224は携帯電話または無線呼出装置に一般的に利用されるようなアンバランスマイクロモータ226を含む。マイクロモータ226はハンドル152の中に収納され、かつダクト144に振動力を提供し、これにより通路216および220を通る骨セメントの流れを促進し、さらにこれによりプランジャー44aで必要とされる注射のための力を軽減するようサイズ決めされる。マイクロモータ226はハンドル152内に収納されるバッテリ228またはその他の電力供給源から電力供給され、マイクロモータ226およびバッテリ228の両方に動作可能に接続される電力スイッチ232を介して選択的にオンまたはオフされる。
【0032】
ここではこの発明のさまざまな特徴および構成要素の具体的な組合せのみが議論されてきたが、当業者にとっては、開示された特徴および構成要素の所望のサブセット並びに/またはこれら特徴および構成要素の代替的な組合せが所望のように利用され得るということは明らかであろう。たとえば装置20もしくは装置20aまたはそれらのハイブリッドは針120と共に用いられ得る。さらに針120は振動器224を含む必要はない。
【0033】
さらに、接続、フィッティングなどの具体的なタイプが装置20および装置20aならびにホルダ120について示されるが(たとえば、相補的なねじ山のセット)、注射器(または他の搬送貯留部)から椎体(または他の骨の部位)の中までの実質的に均一な通路という成果を達成するであろう膨大な数多くの他のフィッティングもこの発明の範囲内である。実際に、このような均一な経路を提供するようこのような経路のさまざまな地点に沿った単一の構造物が利用され得る。
【0034】
さらに、ポリメチルメタクリレートが一般的な骨セメントとして述べられてきたが、他の骨セメントもこの発明の範囲内である。このような他の骨セメントにはハイドロキシアパタイト、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、カルシウムハイドロキシアパタイト、または骨と一体になり新しい骨を形成し得る任意の他のセメントが含まれる。これらセメントのそれぞれの粘性はポリメチルメタクリレートの粘性よりも高いので、非ルアーロックシステムが設けられる。さらに、この発明はより低い圧力で如何なるセメントをも注射することを可能にする。
【0035】
この発明の上述した実施例はこの発明の例であることを意図し、請求項によってのみ規定されるこの発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって変形例および修正例が達成されてもよい。
【符号の説明】
【0036】
20,20a 骨セメント搬送装置、24 注射器、28 コネクタ、32,32a チューブ、36 バレル、38 コネクタ、40,40a チャンバ、44,44a プランジャー、48,48a,56 遠位先端部、52,52a 近位先端部、60 本体、64,64a 導管、68,72,72a,80,84,84a 山、76,76a 通路、88 内部環状フランジ、120 ホルダ、120 針、124 スタイレット、128 トロカール、132 シャフト、136 突刺先端部、140 グリップ、140,144 ダクト、148 開口先端部、152 ハンドル、156 開口部、160 切断面部、164 ノブ、168 タブ、172 溝、176 ホルダ、180 球状ソケット、184 ボール、188 突出部、192 アーム、196 溝、200 張力機構、208 ピン、212 フィッティング、216,220 通路、224 振動器、226 アンバランスマイクロモータ、228 バッテリ、232 電力スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
突刺先端部を有する針と、
前記突刺先端部に対向する、前記針の端部の上に位置するハンドルと、
前記ハンドルに対してホルダを、前記ホルダが前記ハンドルに対して複数の方向に移動可能であるように取付けるための取付部とを含む、骨セメント搬送装置。
【請求項2】
前記取付部は、前記ハンドルにおける、前記ホルダの上に配置される相補的なボールを受入れるための球状のソケットである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記取付部は張力機構を含み、前記張力機構は前記ボールを回転させるのに必要とされる力を変動することを提供する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
張力機構はセットねじである、請求項3に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−229931(P2011−229931A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137442(P2011−137442)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【分割の表示】特願2008−528002(P2008−528002)の分割
【原出願日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【出願人】(508054080)
【氏名又は名称原語表記】MURPHY, KIERAN P.
【Fターム(参考)】