説明

高圧酸性ガスを除去する構成および方法

酸性ガスは、好ましくは酸性ガス除去プラント内で製造したまたは利用可能な低レベルの廃熱を用いてリッチな溶剤を加熱した後、連続するフラッシュ段階を用いて再生された物理的溶剤を用いてフィードガスから除去される。特に好ましい廃熱源は、CO2のための冷蔵システムおよび/または再圧縮システムの圧縮機放熱および/またはフィードガスからの(低レベル)熱容量を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年10月2日に出願された整理番号61/102053の同一出願人による同時係属中の米国仮特許出願の優先権を主張する。
【0002】
本発明の分野は、炭化水素系フィードガスからの酸性ガス除去、特にCO2含有量が高い天然および合成高圧ガスからの酸性ガスの除去、および再注入のためのCO2の同時製造である。
【背景技術】
【0003】
硫黄が少ない天然ガス田は枯渇しつつあるので、今日のエネルギー需要を満たすために他の供給源からのガス製造が必要とされている。増大するエネルギーコストに関して、高酸性ガスの天然ガス田からのガス製造および炭素系材料のガス化による合成ガスの製造が、経済的に魅力的になっている。高酸性ガス田および炭鉱は依然として世界の多くの場所で豊富である。しかし、これらの資源は相対的に炭素含有量が高いために、これらの資源を用いるガス処理プラントからのCO2の排出は、多くの場合、許容できない程高く、一般にCO2回収および隔離が必要である。
【0004】
最も典型的には、高酸性ガス田におけるCO2含有量は、約10モル%から約50モル%の範囲であり、これはパイプラインの仕様(例えば、1から2モル%のCO2および4ppmvのH2S)を満たすには全く不向きである。同様に、ガス化からの合成ガスまたは水素製造は、多くの場合、許容できない程高い酸性ガス含有量を有するので、温室ガス効果を最小限にするためにはCO2の除去および隔離が必要である。残念ながら、CO2の隔離は、非常に高圧(例えば、2000psig以上)への圧縮を必要とし、これは特にCO2が従来のガス処理プロセスから大気圧または大気圧付近で製造される場合にエネルギーを大量に消費する。こうしたCO2の発生および隔離に関する典型的な例は、U.S.Pat.No.7,192,468およびWO2004/052511に載っており、これは参考として本明細書に組み込まれる。こうしたプラントおよび方法は、高圧フィードガスからのCO2除去において比較的有効であるが、製造されたCO2は大気圧または大気圧付近であり、そのため形成のために注入する相当なエネルギー消費を必要とする。同様に、溶剤を加熱し、加熱された溶剤を大気圧程度にフラッシュしてCO2を回収するための特定の構成が、U.S.Pat.No.3,664,091およびU.S.Pat.No.3,594,985において既知であるが、同じく、相当な再圧縮を必要とする低圧のCO2製造物が製造される。したがって、異なる観点から、酸性ガス除去のための既知の構成および方法のすべてまたはほぼすべては、高圧にて処理されたガスを製造し、大気圧に近いCO2ストリームを製造する。
【0005】
同様の構成および方法において、例えばWO2007/077137に記載されるように、加熱された物理的溶剤に関して逐次フラッシュプロセスが使用され、そこで溶剤は相対的に低い圧力までフラッシュされ(200psi未満)、この溶剤はストリームを用いて加熱される。こうした構成によりCO2再圧縮のためのエネルギー需要を少なくともある程度低減するが、溶剤加熱に使用されるストリームを生じさせるために、相対的に大きなエネルギー需要が必要である。こうした高いエネルギー需要は、U.S.Pat.No.5,061,465に記載されるように高温でのアミン溶剤の逐次フラッシュが行われるプロセスに関しても同様に知られている。
【0006】
したがって、種々の構成および方法により様々なフィードガスから酸性ガスを除去することが知られているが、これらのすべてまたはほぼすべては1つ以上の欠点がある。例えば、既知のプロセスのすべてまたはほぼすべては、溶剤の再生に相当な加熱を必要とする傾向にあり、回収されたCO2は、通常、CO2が大気圧または大気圧付近であるので、相当な圧縮を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第7,192,468号明細書
【特許文献2】国際公開第2004/052511号
【特許文献3】米国特許第3,664,091号明細書
【特許文献4】米国特許第3,594,985号明細書
【特許文献5】国際公開第2007/077137号
【特許文献6】米国特許第5,061,465号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そのため、依然として、酸性ガスを除去するための改善された方法および構成を提供することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、物理的溶剤を用いてフィードガスから酸性ガスを除去する種々のプラント構成および方法を対象とし、ここでこの溶剤は、連続するフラッシュ段階および種々の、最も典型的には少なくとも1つまたは2つの別の供給源からの低レベル廃熱を用いて再生される。特に好ましい廃熱源には、冷蔵システムおよび/またはCO2圧縮システムの圧縮機放熱またはフィードガスからの(低レベルの)熱容量が含まれる。さらに、本発明の主題に従う方法およびプラントは、エネルギーをさらに回収するために水力タービンによるリッチな溶剤の圧力降下を使用する。したがって、蒸気再生機またはストリッピング容器のようなエネルギー需要の高いデバイスを避けることができ、外部冷却および/または加熱のための需要を顕著に低減できる。
【0010】
例えば、本発明の主題の1つの好ましい態様において、CO2含有量が少なくとも10モル%であり、圧力が1000psigであるガスからCO2を吸収することによって形成されるCO2リッチな物理的溶剤を再生する方法は、フラッシュ再生されたリーンな溶剤からの熱ならびにフィードガスおよび/または圧縮機放熱(例えば、冷蔵圧縮機またはCO2再圧縮機)から回収された熱を用いてCO2リッチな溶剤を加熱する工程を含む。
【0011】
最も好ましくは、加熱されたCO2リッチな溶剤は、300から500psigの圧力にてCO2リッチな溶剤中のCO2の20%から40%をフラッシュでき、および/または50から300psigの圧力にてCO2リッチな溶剤中のCO2の20%から40%をフラッシュできるのに十分な温度を有する。異なる観点から、加熱されたCO2リッチな溶剤は、大気圧または大気圧付近での圧力におけるCO2リッチな溶剤からのCO2のフラッシュを、CO2リッチな溶剤中のCO2の5%から20%に制限するのに十分な温度を有する。したがって、CO2の少なくとも80%は、廃熱を用いてCO2リッチな溶剤を100°Fから300°Fの温度に加熱することによって、CO2リッチな溶剤から除去できることを理解すべきであり、ここで加熱されたCO2リッチな溶剤は、好ましくはフラッシュされて、50psigから500psigの圧力にて少なくとも2つの別個のCO2ストリームを製造する。これらおよびその他の想定された方法およびプラントでは、フラッシュ−再生されたリーンな溶剤は、少なくとも60°F、より典型的には少なくとも100°Fの温度を有するのが好ましい。
【0012】
さらに一般的には、フラッシュ−再生されたリーンな溶剤は、少なくとも2つ(およびより典型的には3つまたは4つ)の膨張デバイスを通してCO2リッチな溶剤をフラッシュすることによって製造されるのが好ましく、この一部は、膨張タービンであるのが好ましい。リーンな溶剤中において特に低い酸性ガス濃度を達成するために、フラッシュ再生されたリーンな溶剤は、CO2リッチな溶剤を大気圧未満の圧力にフラッシュすることによって製造されるのが好ましい。
【0013】
本発明の主題の別の代表的な態様では、フィードガスからCO2を除去する方法は、リーンな物理的溶剤を用いてフィードガスから吸収装置中においてCO2を吸収し、CO2を欠いた処理ガスおよびCO2リッチな溶剤を製造する工程、およびフィードガスからCO2を除去するプロセスにおいて製造された廃熱を用いて複数の熱交換機中のCO2リッチな溶剤を加熱する別の工程を含む。想定される方法はさらに、少なくとも300psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から第1のCO2リッチなストリームを分離し、少なくとも100psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から第2のCO2リッチなストリームを分離して、フラッシュされた溶剤を形成する工程を含み、ここで第1および第2のCO2リッチなストリームは、CO2リッチな溶剤の総CO2の少なくとも70%を含む。さらに別の工程において、フラッシュされた溶剤は、CO2リッチな溶剤の部分膨張によって生じた冷蔵を用いて冷却される。最も典型的には、第1および第2のCO2リッチなストリームは、少なくとも90%のCO2を含む。
【0014】
こうした方法において、廃熱は、フラッシュされた溶剤、フィードガス、および圧縮機放熱の少なくとも1つによって製造されること、および/またはCO2は少なくとも10モル%の濃度にてフィードガス中に存在するのが一般に好ましく、ここでCO2は、少なくとも1000psiの圧力にて吸収装置に吸収される。多数のガスがフィードガスとして使用されてもよいが、通常、フィードガスは、CO2含有量が少なくとも10モル%、より典型的には少なくとも15モル%、および最も典型的には少なくとも25モル%であるフィードガスのストリームを製造する高CO2貯蔵所からの合成または天然ガスであるのが好ましい。
【0015】
結果として、本発明者はまた、少なくとも1000psiの圧力を有し、CO2含有量が少なくとも10モル%であるフィードガスを提供するように構成されたフィードガス供給源を含むまたはこれと流体連結した酸性ガス除去プラントを想定する。最も典型的なプラントにおいて、吸収装置は、フィードガス供給源と流体連結し、CO2は、リーンな物理的溶剤を用いてフィードガスから吸収され、それによってCO2を欠いたガスストリームおよびCO2リッチな溶剤を製造する。最も典型的には、幾つかの熱交換機が、廃熱を用いてCO2リッチな溶剤を加熱するように配置されて、それによって加熱されたCO2リッチな溶剤が形成され、幾つかの圧力低下デバイスおよびフラッシュ容器は、例えば(a)第1のCO2リッチなストリームが、少なくとも300psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から形成され、(b)第2のCO2リッチなストリームが、少なくとも100psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から形成されるように、例えば加熱されたCO2リッチな溶剤の逐次フラッシュを可能にするように配置される。さらにまた、こうしたプラントにおいて、第1および第2のCO2リッチなストリームがCO2リッチな溶剤の総CO2の少なくとも70%を含むことが特に好ましい。
【0016】
特に好ましいプラントでは、熱交換機は、CO2リッチなフィードガス、リーンな溶剤、および圧縮機放熱ストリームの少なくとも1つに熱連結され(CO2リッチな溶剤を少なくとも200°Fの温度に加熱できるように)、供給源は、天然ガス井または合成ガス製造プラントである。CO2が形成に(再)注入される予定の場合、圧縮機(例えば、フィードガス、リサイクルガス、または冷蔵圧縮機)が含まれるのが一般に好ましい。さらに、膨張タービンを熱交換機の吸収装置上流に流体連結させ、エネルギーを回収し、および/または冷却を生じるようにするのが一般に好ましい。
【0017】
本発明の種々の目的、特徴、態様および利点は、本発明の好ましい実施形態の次の詳細な説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の主題に従って天然ガスから酸性ガスを除去するための代表的な概略図である。
【図2】本発明の主題に従って合成ガスから酸性ガスを除去するための代表的な概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明者は、相対的に高い圧力およびCO2含有量を有するフィードガスから、物理的溶剤中にCO2を吸収してリッチな溶剤を形成することによって酸性ガスを除去できることを見出し、ここでこのリッチな溶剤は、次いで加熱され、フラッシュされて、幾つかの段階にて圧力が低下され、高圧CO2製造物ストリームおよびリーンな溶剤を製造する。このリーンな溶剤は、大気圧未満の圧力にさらにフラッシュされることができ、それによって超リーンな溶剤を生じる。
【0020】
より詳細には、CO2リッチな物理的溶剤を再生する想定された方法は、リッチな溶剤が加熱されて、複数の工程で大気圧またはサブ大気圧まで圧力低下されるようなものを含むのが好ましく、ここで加熱は、100psigを超える圧力にて溶剤から50%を超えるCO2を除去できるのに有効な温度にて行われ、CO2製造物を注入して戻す、またはそうでなければ隔離される場合に圧縮する必要性を著しく減らすCO2製造物を生じる。したがって、さらに好ましい方法において、CO2リッチな物理的溶剤は、低級熱を用いて幾つかの熱交換機中で加熱され、大気圧を超える圧力まで部分的に減圧される(通常、炭化水素系リサイクルストリームを生じる。)。次いで第1のCO2リッチなストリームは、少なくとも100psigの圧力にて部分的に減圧され、加熱されたリッチな溶剤から分離され、部分的に減圧され、加熱されたリッチな溶剤はさらにまた減圧されることによって、リーンな物理的溶剤を再生し、少なくとも第2のCO2リッチなストリームを生じる。
【0021】
そのため、本発明者は、CO2リッチな物理的溶剤(通常、少なくとも10モル%の高CO2含有量および少なくとも1000psigの圧力を有するガスからCO2を吸収することによって形成される。)を再生する方法を特に想定し、ここでCO2リッチな溶剤は、フラッシュ再生されたリーンな溶剤からの熱ならびにフィードガスおよび/または圧縮機放熱(例えば、冷蔵圧縮機放熱、再圧縮機放熱など)から回収された熱を用いて加熱される。したがって、特に想定された方法は、CO2はリーンな物理的溶剤を用いて吸収装置において吸収され、CO2を欠いた処理ガスおよびCO2リッチな溶剤を生じるものを含む。次いでCO2リッチな溶剤は、最も好ましくはフィードガスからCO2を除去するプロセスにおいて製造される廃熱を用いて複数の熱交換機で加熱され、第1および第2のCO2リッチなストリームは、少なくとも300psigおよび少なくとも100psigの圧力において加熱されたCO2リッチな溶剤からそれぞれ分離され、ここで第1および第2のCO2リッチなストリームは、CO2リッチな溶剤の総CO2の少なくとも70%を含む。フラッシュされた溶剤は、次いでCO2リッチな溶剤の部分膨張によって生じた冷蔵を用いて冷却される。
【0022】
例えば、本発明の主題に従う1つの好ましいプラント構成(例えば、天然ガスからの酸性ガス除去のための構成)を図1に示すが、ここでフィードガスのストリーム1(通常の組成が約100°Fおよび約1000psigにおいて14モル%CO2、84モル%Cl、2モル%C2、0.1モル%C3および30ppmvH2Sである。)を、交換機51において吸収装置のオーバーヘッドストリーム4の冷蔵容量を用いて約5°Fに冷却する。数に関連して本明細書で使用される「約」という用語は、この数の+/−10%(両端を含む。)の範囲を指す。吸収装置のオーバーヘッドストリーム6は、処理されたガスとしてプラントを離れる(通常パイプラインを通して。)。冷凍されたフィードガスストリーム2は、吸収装置52中のリーンな溶剤ストリーム3によって向流スクラブされ、CO2が豊富でリッチな溶剤ストリーム5を形成する。最も典型的には、吸収装置は、パッキングもしくはトレイ、またはCO2吸収に好適なその他の媒体を含む接触デバイスを含有する。
【0023】
約10°Fのリッチな溶剤ストリーム5は、次いで第1の水圧タービン54を介して圧力を約500psigまで降下させる。降下させたストリーム7を、交換機55においてリーンな溶剤ストリーム9により約100°Fまで加熱し、ストリーム10を形成し、これをさらに、熱交換機69において冷蔵圧縮機放熱ストリーム29によって加熱し、分離機57に至りフラッシュされる前に約200°Fのストリーム11を形成する。フラッシュ分離機は、フラッシュされた蒸気ストリーム12およびフラッシュされた液体ストリーム14を製造する。蒸気ストリーム12は、圧縮機56によって約1000psigまで圧縮され、ストリーム13を形成し、これを交換機73において冷却水ストリーム91によって冷却し、ストリーム34を形成し、吸収装置にリサイクルする。フラッシュされた液体ストリーム14は、第2の水圧タービン58において約300psigまで降下され、ストリーム15を形成する。
【0024】
こうした構成において、水圧タービンは、作業中に(例えば、溶剤循環ポンプを駆動するまたは電力を生じる。)、酸性ガス内容物を膨張およびフラッシュすることによって冷蔵冷却を生じるのでエネルギー効率の良いデバイスとして作用することを認識すべきである。リッチな溶剤15は、約300psigにて操作する分離機59までフラッシュされ、フラッシュされた蒸気ストリーム16およびフラッシュされた液体ストリーム17を製造する。300psigの高い操作圧力にも拘わらず、フィードガスからCO2の約40%が分離機59から製造されることを理解すべきである。ストリーム16は、CO2圧縮機中間段階ストリーム79と合わせられ、ストリーム80を形成し、これをさらにCO2圧縮機76により約2000psigに圧縮し、CO2再注入のためのストリーム81を形成する。フラッシュされた溶剤ストリーム17は、JTバルブ60バルブを介して降下され、ストリーム18を形成し、約70から150psigにて操作する第3のセパレータ61に至る。フラッシュされた蒸気ストリーム19をCO2圧縮機放熱ストリーム77と合わせ、CO2圧縮機75によって圧縮される前にストリーム78を形成する。
【0025】
フラッシュされた溶剤ストリーム20は、JTバルブ62を介して降下され、ストリーム21を形成し、大気圧付近にて操作する第4の分離機63に至る。フラッシュされた蒸気ストリーム22を、CO2圧縮機74によって約70から150psigに圧縮される前に、真空ポンプ82からのCO2ストリーム83と合わせ、ストリーム77を形成する。大気圧にてフラッシュされた溶剤ストリーム23を、JTバルブ64を介して降下させ、ストリーム24を形成させ、2psiaから13psiaの真空圧力にて操作する第5段階のフラッシュドラム65に至り、フラッシュされた蒸気ストリーム25およびフラッシュされた液体ストリーム26を製造する。フラッシュされた蒸気を、真空ポンプ82によって大気圧まで圧縮し、ストリーム83を形成し、これをCO2圧縮システムによってさらに圧縮される前に大気圧フラッシュと合わせる。ほぼ完全に再生されたリーンな溶剤ストリーム26は、ポンプ66によって約1000psigにポンプして、ストリーム9を形成し、これを交換機55においてストリーム7と22°Fまで熱交換し、ストリーム8を形成し、これをさらにプロパン冷凍機53中のプロパンによって0から−40°Fまで冷却し、吸収装置に戻す前に冷凍された溶剤ストリーム3を形成する。
【0026】
低圧プロパン冷蔵蒸気ストリーム27を、少なくとも2段階冷蔵圧縮機67および68によってストリーム28を介して圧縮する。通常約150から300°Fの圧縮機放熱ストリーム29を使用して、交換機69中においてリッチな溶剤ストリーム10を加熱する。冷却されたプロパンストリーム30を、交換機70において冷却水ストリーム90(または空気冷却器)により冷却し、液体プロパンストリーム31を形成する。プロパン冷蔵を約100°Fにてサージドラム71中に貯蔵し、これを次いでストリーム32を介して、JTバルブ72において約0から10psigに降下させ、冷蔵ストリーム33を形成し、交換機53において冷却必須要件を供給する。
【0027】
本発明の主題に従う別の代表的なプラント構成(例えば、酸性ガスが合成ガスから除去されるための構成)を図2に示すが、これはフィードガスのストリーム1(典型的な組成は40モル%CO2、56モル%H2、5モル%CO、および10ppmvH2Sを有し、水で飽和している。)を処理する。ストリーム1は、通常、約250から300°Fの温度であり、約1000psigの圧力を有する。合成ガスのフィードガスは40%程度の水蒸気を含有することが多く、これは酸性ガス除去ユニットの上流を冷却することによって大抵の場合除去しなければならず、これは多くの場合冷却水を用いて達成される。しかし、好ましいプロセスにおいて、冷却必須要件は、リッチな溶剤を用いて満たされ、それによって冷却水の必要性を低減またはさらに削除する。約100°Fのリッチな溶剤ストリーム8を使用し、合成ガスを約150°Fに冷却し、冷却されたガスストリーム2を形成する。別の観点から、合成ガス供給物からの廃熱を利用して、溶剤再生のためにリッチな溶剤を加熱し、外部加熱必須要件を排除するのが有利である。
【0028】
必要に応じて、フィードガスのストリーム2はさらに、冷却水ストリーム90を用いて交換機52中で冷却され、さらに冷却されたガスストリーム3を形成し、これを吸収装置に供給する。水ストリーム93を濃縮し、システムから除去する。冷却されたフィードガスは、吸収装置53中のリーンな溶剤ストリーム6によって向流スクラブされ、CO2リーンな溶剤ストリーム5および酸性ガスを欠いた処理されたガスストリーム4を製造する。吸収装置は、パッキングまたはトレイまたはCO2吸収のための他の好適な媒体を含む接触デバイスを含有する。リッチな溶剤ストリーム5は、通常、10°Fにおいて、第1の水圧タービン54を介して圧力を約300から500psigに降下させる。得られた二相ストリーム7を、リーンな溶剤ストリーム9によって交換機56にて約100から150°Fに加熱し、ストリーム8を形成し、これをさらに熱交換機51中でフィードガスからの熱容量により約200から250°Fに加熱し、ストリーム94を形成する。場合により、ストリーム94をさらに、熱交換機64においてCO2圧縮機放熱ストリーム20によって加熱し、ストリーム10を形成し、これをさらに交換機62においてCO2圧縮機放熱ストリーム17によって加熱する。二相ストリーム11を分離機57において約300から500psigにフラッシュして、フラッシュされた蒸気ストリーム12およびフラッシュされた液体ストリーム13を製造する。蒸気ストリーム12を、約2000psigまで圧縮機63によって圧縮し、ストリーム20を形成し、これをさらにCO2再注入のために物理的溶剤ストリーム94によって冷却する。フラッシュされた液体ストリーム13をJTバルブ58を介して約100から200psigに圧力を降下させてストリーム14を形成し、第2の分離機59においてフラッシュされた蒸気15およびフラッシュされたリーンな溶剤16を製造する。再度、こうした構成において、水圧タービンは、シャフト作業を行いながら(例えば、溶剤循環ポンプを駆動する、または電力を生じる。)、酸性ガス内容物の膨張およびフラッシュによって冷蔵冷却を生じるのでエネルギー効率の良いデバイスとして操作することを認識されるべきである。
【0029】
フラッシュされた蒸気ストリーム15は、CO2圧縮機61によって圧縮され、圧縮熱は交換機62においてリッチな溶剤ストリーム10を加熱することによって回収して、ストリーム18を形成し、これをフラッシュされた蒸気ストリーム12と合わせてストリーム19を形成した後、CO2圧縮機63に供給し、注入のためのストリーム21を製造する。こうして再生されたリーンな溶剤ストリーム16をポンプ60によって約1000psigにポンプし、ストリーム9を形成し、これを交換器56においてストリーム7と20から50°Fに熱交換し、ストリーム10を形成し、これをさらに冷凍機55においてプロパンストリーム91によって冷却し、冷凍された溶剤ストリーム6を形成し、吸収装置に戻す。
【0030】
想定された構成および方法の他の利益のうち、想定されたプロセスは、冷却剤として室温付近にて物理的溶剤を圧縮システムおよびフィードガスのストリームに使用し、施設の冷却水の消費を低減することを理解すべきである。さらに、リーンな溶剤中の残留酸性ガスを、降下フラッシュ再生と関連する低レベルの廃熱の適用により非常に低いレベルまで低下させることを理解すべきである。例えば本発明の主題の特に好ましい態様において、リッチな溶剤は、フィードガスの冷却機、リーンな/リッチな溶剤交換機および熱交換機を用い、冷蔵圧縮機および/またはCO2圧縮機放熱からの廃熱を利用して再生する。80%を超えるCO2が、廃熱を用いて溶剤を100°Fから300°Fに加熱することによって再生し、50psigから500psigの圧力での高圧CO2ストリームを製造し、大気圧または大気圧付近でのCO2の発生を最小限にする。別の観点から、CO2の10%から20%だけが大気圧または大気圧付近(30psi未満)にて製造され、これが圧縮コストを大幅に低減する。高圧CO2ストリームに関して、一般に約20から40%のCO2が約300から500psigの圧力で製造され、約20から40%が約50から300psigで製造される(これを、CO2圧縮機またはさらに異なる圧縮機の様々な段階に供給してもよい。)ことが想定される。なおさらに好ましい態様において、想定されたプラントは、価値のある製造物ガスを再吸収するために吸収装置にフラッシュ蒸気の少なくとも一部をリサイクルするリサイクルガス圧縮機を含み、製造物ガスの損失を5%未満、最も好ましくは1%未満に維持し、CO2ストリームを90モル%、最も好ましくは95モル%またはさらに高い濃度に維持する。
【0031】
特に好ましい態様において、溶剤は、サブ大気圧までフラッシュされ、100ppm未満のH2S(最も典型的には10ppm未満)および0.5モル%未満のCO2(最も典型的には0.1モル%未満)を含む超リーンな溶剤を製造するが、これは、現在のパイプラインガスの仕様が1モル%以下のCO2および4ppmv以下のH2Sを必要とするので、処理されたガスをパイプラインに供給する場合には必要とされる。したがって、好適なフィードガスはまた、少なくとも100ppm、より典型的には少なくとも200ppm、最も典型的には少なくとも500ppmの量でのH2Sを含む。さらに、フィードガスは、好ましくは少なくとも部分的に脱水されることに留意すべきであり、あらゆる既知の脱水剤が本明細書に使用するのに好適であると見なされる(例えば、グリコール接触機、モレキュラーシーブなど)。
【0032】
好適なフィードガスに関して、こうしたガスの圧力を大きく変更でき、ガスの特性は少なくと部分的に圧力を決定することを理解すべきである。例えば、フィードガスが天然ガスまたは合成ガスである場合、好適な圧力は、一般に大気圧から数千psigの範囲である。しかし、フィードガスは、少なくとも約400psig、より典型的には少なくとも約1000psig、さらにより典型的には少なくとも約1500psigの圧力を有するのが特に好ましい。同様に、溶剤の特性は、大きく変更でき、あらゆる物理的溶剤およびこれらの混合物は、本明細書に使用するのに適切であると見なされる。当分野において既知の多くの物理的溶剤が存在し、代表的な好ましい物理的溶剤としては、FLUOR SOLVENT(登録商標)(プロピレンカルボナート)、NMP(n−メチルピロリドン)、SELEXOL(登録商標)(ポリエチレングリコールのジメチルエーテル)、およびTBP(トリブチルホスファート)、および/または種々のポリエチレングリコールジアルキルエーテルが挙げられる。または、強化された三級アミン(例えばピペラジン)または他の溶剤またはこれらの溶剤の混合物を含む他の溶剤は、物理的溶剤として同様の挙動を有するものが使用されてもよい。
【0033】
リッチな溶剤のフラッシュは、複数のデバイスを用いて行うことができ、一般にあらゆる圧力低下デバイスが本明細書で使用するのに好適であることが想定される。しかし、圧力低下の量に関して、通常、リッチな溶剤(作業後および/または冷却後)は、溶解したCO2の少なくとも70%(より典型的には少なくとも90%、および最も典型的には少なくとも95%)を放出するのに十分な圧力にまで圧力を降下させるのが好ましい。こうして製造された二酸化炭素は、次いで1つ以上の分離機(通常、大気圧およびサブ大気圧で操作する1つの分離機を含む。)においてリーンな溶剤から分離される。特に、こうして発生したCO2ストリームは、90%を超える、より典型的には少なくとも95%のCO2含有量を有することを理解すべきである。したがって、こうして形成された二酸化炭素ストリームは、特に強化された石油回収に適している。
【0034】
したがって、本発明者はまた、フィードガスの供給源を含むまたはこれと連結した酸性ガス除去プラントを想定する(ここでこのフィードガスは、好ましくは少なくとも1000psiの圧力および少なくとも10モル%のCO2含有量を有する。)。吸収装置は、供給源に流体連結しており、リーンな物理的溶剤を用いてフィードガスからCO2を吸収でき、それによってリーンなガスストリームおよびCO2リッチな溶剤を製造し、熱交換機は、CO2リッチな溶剤を廃熱を用いて加熱するように構成され、それによって加熱されたCO2リッチな溶剤を形成する。複数の圧力低下デバイスおよびフラッシュ容器は、加熱されたCO2リッチな溶剤の逐次フラッシュを可能にするように想定されたプラントに配置され、それによって第1のCO2リッチなストリームが少なくとも300psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から形成され、第2のCO2リッチなストリームが、少なくとも100psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から形成されるようになり、ここで第1および第2のCO2リッチなストリームは、CO2リッチな溶剤の総CO2の少なくとも70%を含む。
【0035】
結果として、本発明の主題に従う構成は、アミンまたは他の物理的溶剤または膜を用いる高いCO2分圧における従来のCO2除去プロセスに比較して、全体のエネルギー消費および資本コストを大幅に低減することを認識すべきである。さらに、想定される構成およびプロセスは、通常、外部熱源または冷蔵を必要とせず、熱源は、必要に応じてフィードガスによって、または冷蔵および/またはCO2圧縮システムのいずれかからの圧縮熱によって供給され、さらにエネルギー消費を減らし、環境への影響を減らす。さらにまた、強化された石油回収プロジェクトでは、フィードガス中の二酸化炭素濃度が、通常、10%から60%程度まで上昇してしまうことが多い。想定された構成およびプロセスは、有利なことには、本質的に同じ溶剤循環率で、こうした変更を許容できる。
【0036】
想定される方法および構成のさらに別の利点は、必要とされるオフサイトでの支援および設備システム、例えば蒸気ボイラーまたは燃料ガス加熱があまり必要でないという簡便さである。例えば、高CO2フィードガスを操作するように想定された構成は、プロセスの冷却のために物理的溶剤からの廃冷蔵を使用し、冷却水の消費を最小限にした。唯一の施設必須要件は電力であり、追加の冷却(必要に応じて)は周囲空気を用いて、環境影響を大きく低減する。
【0037】
さらに、真空再生および廃熱適用を用いる天然ガスプラント操作は、非常に低いCO2およびH2S含有量のリーンな溶剤を発生させることができることを理解すべきである。例えば、特に好ましい構成において、リーンな硫化水素を含有する物理的溶剤は、少なくとも100ppm硫化水素を含み、真空フラッシュは、リーンな硫化水素を含有する物理的溶剤、100ppm未満の硫化水素を含む超リーンな溶剤、およびより典型的には10ppm未満の硫化水素を含む超リーンな溶剤を製造する。さらなる態様、実施、および代替構成は、US2005/0172807およびUS2005/0000360として公開された同一出願人による同時継続中の米国特許出願に議論されており(両方とも、冷却のためにリッチな溶剤の減圧を使用する。)、さらに同一出願人の米国特許第7,192,468号に関連し、これを参考として本明細書に組み込む。
【0038】
したがって、改善された酸性ガス除去のための構成および方法に関する特定の実施形態および適用を開示した。しかし、本発明の趣旨から外れることなく、既に説明したことの他にも多くの修正が可能であることが、当業者にとって明白であるはずである。本発明の主題は従って、添付の特許請求の範囲の趣旨以外に限定されるものではない。更に、明細書および特許請求の範囲の両方の解釈において、全ての用語は文脈と首尾一貫した、可能な限り広範囲な様式において解釈されるべきである。特に、「含む」および「含んでいる」という用語は、参照された要素、成分、または工程が、明確に参照されていない他の要素、成分、または工程と共に存在し、または利用され、または結合され得ることを示す、非排他的な様式における要素、成分、または工程の言及として解釈されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも10モル%のCO2含有量、および少なくとも1000psigの圧力を有するガスからCO2の吸収によって形成されたCO2リッチな物理的溶剤を再生する方法であって、フラッシュ再生されたリーンな溶剤からの熱ならびにフィードガスおよび圧縮機放熱の少なくとも1つから回収された熱を用いてCO2リッチな溶剤を加熱する工程を含む、方法。
【請求項2】
加熱されたCO2リッチな溶剤が、300から500psigの圧力にてCO2リッチな溶剤中のCO2の20%から40%をフラッシュでき、および50から300psigの圧力にてCO2リッチな溶剤中のCO2の20%から40%をフラッシュできるのに十分な温度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
加熱されたCO2リッチな溶剤が、大気圧または大気圧付近でのCO2リッチな溶剤からのCO2のフラッシュを、CO2リッチな溶剤中のCO2の5%から20%に制限するのに十分な温度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
加熱されたCO2リッチな溶剤が、300から500psigの圧力にてCO2リッチな溶剤中のCO2の20%から40%をフラッシュできるのに十分な温度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
CO2の少なくとも80%が、廃熱を用いてCO2リッチな溶剤を100°Fから300°Fの温度に加熱することによってCO2リッチな溶剤から除去され、加熱されたCO2リッチな溶剤はフラッシュされて、50psigから500psigの圧力にて少なくとも2つの別個のCO2ストリームを製造する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
フラッシュ再生されたリーンな溶剤が少なくとも60°Fの温度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
フラッシュ再生されたリーンな溶剤が、少なくとも2つの膨張デバイスを通してCO2リッチな溶剤をフラッシュすることによって製造される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
フラッシュ再生されたリーンな溶剤が、CO2リッチな溶剤を大気圧未満の圧力にフラッシュすることによって製造される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
圧縮機放熱が、冷蔵圧縮機放熱またはCO2圧縮機放熱である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
リーンな物理的溶剤を用いてフィードガスから吸収装置中においてCO2を吸収し、CO2を欠いた処理ガスおよびCO2リッチな溶剤を製造する工程と、
フィードガスからCO2を除去するプロセスにおいて製造された廃熱を用いて複数の熱交換機中のCO2リッチな溶剤を加熱する工程と、
少なくとも300psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から第1のCO2リッチなストリームを分離し、少なくとも100psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から第2のCO2リッチなストリームを分離して、フラッシュされた溶剤を形成する工程であって、ここで第1および第2のCO2リッチなストリームが、CO2リッチな溶剤の総CO2の少なくとも70%を含む工程、および
CO2リッチな溶剤の部分膨張によって生じる冷蔵を用いてフラッシュされた溶剤を冷却する工程
を含む、フィードガスからCO2を除去する方法。
【請求項11】
廃熱が、フラッシュされた溶剤、フィードガス、および圧縮機放熱の少なくとも1つによって製造される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
CO2が少なくとも10モル%の濃度にてフィードガス中に存在し、CO2が少なくとも1000psiの圧力にて吸収装置において吸収される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
フィードガスが合成ガスである、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
第1および第2のCO2リッチなストリームが、少なくとも90%のCO2を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1000psiの圧力および少なくとも10モル%のCO2含有量を有するフィードガスを提供するように構成されるフィードガス供給源と;
供給源と流体連結され、リーンな物理的溶剤を用いてフィードガスからCO2を吸収できるように構成され、それによってリーンなガスストリームおよびCO2リッチな溶剤を製造する吸収装置と;
廃熱を用いてCO2リッチな溶剤を加熱するように構成された複数の熱交換機であって、それによって加熱されたCO2リッチな溶剤を形成する熱交換機と;
加熱されたCO2リッチな溶剤を逐次フラッシュすることができるように配置された複数の圧力低下デバイスおよびフラッシュ容器であって、第1のCO2リッチなストリームが少なくとも300psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から形成され、および第2のCO2リッチなストリームが少なくとも100psigの圧力にて加熱されたCO2リッチな溶剤から形成されるようにする容器
を含む酸性ガス除去プラントであって、第1および第2のCO2リッチなストリームがCO2リッチな溶剤の総CO2の少なくとも70%を含む、プラント。
【請求項16】
複数の熱交換機が、CO2リッチなフィードガス、リーンな溶剤、および圧縮機放熱ストリームの少なくとも1つに熱連結する、請求項15に記載の酸性ガス除去プラント。
【請求項17】
供給源が天然ガス井または合成ガス製造プラントである、請求項15に記載の酸性ガス除去プラント。
【請求項18】
第1および第2のCO2リッチなストリームを形成に注入するのに好適な圧力まで圧縮するように構成された圧縮機をさらに含む、請求項15に記載の酸性ガス除去プラント。
【請求項19】
吸収装置および複数の熱交換機の上流に流体連結される膨張タービンをさらに含む、請求項15に記載の酸性ガス除去プラント。
【請求項20】
複数の熱交換機が、CO2リッチな溶剤を少なくとも200°Fの温度まで加熱可能にする、請求項15に記載の酸性ガス除去プラント。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2012−504494(P2012−504494A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530160(P2011−530160)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/058955
【国際公開番号】WO2010/039785
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(506354434)フルオー・テクノロジーズ・コーポレイシヨン (35)
【Fターム(参考)】