説明

高速チャンネル変更におけるユニキャストストリームの高速割り込みの方法および装置

【課題】バーストトラフィックを低減する。
【解決手段】サーバーは端末のマルチキャスト結合遅れを獲得し(101)、端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値を決定し(102)、パケットバッファー状態に従って最新のIフレームが完全に到着するかどうかを判断し(103)、最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値以上である場合、最新のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行う(104)。これによりバーストトラフィックが低減される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネット・プロトコル・テレビジョン(IPTV)の高速チャンネル変更(FCC)に関し、詳細にはFCCにおける高速ユニキャストストリーム割り込みの方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のデジタルテレビジョンと比較して、IPTVはチャンネル変更が長いという欠点を有する。FCC方法はチャンネル変更の遅れを短縮することができる。
【0003】
FCCのプロセス中に、セット・トップ・ボックス(STB)から送られたFCCの要請を受けた後、サーバーは最新のIフレームの前のIフレーム(イントラピクチャー)から始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行う。
【0004】
先行技術において、ユニキャストストリームは最新のIフレームの前のIフレームから始まる高速割り込みが行われ、バーストトラフィックは大きく、必要な帯域幅は増大する。さらに、STBは、像コンテントが最新のチャンネルコンテントよりも早期のものであるように、すなわち、最新のチャンネルコンテントと比較してFCC後のコンテントが遅くなるように、最新のIフレームの前のIフレームから始まるデコーディングを行う。STBによって実行されるチャンネコンテントを最新のIフレームの前のIフレームから最新のチャンネルコンテントに同期させる必要があり、これは同期プロセス時間を増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バーストトラフィックおよびチャンネルコンテントの同期プロセス時間を低減するために、本発明の実施形態はFCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの方法および装置を提供する。技術的な解決は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、FCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの方法は、
【0007】
端末のマルチキャスト結合遅れを得ることと、
【0008】
高速ユニキャストストリームの開始位置と端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って最新のパケット位置の間のデータ量の最小値を決定することと、
【0009】
パケットバッファー状態によって最新のIフレームが完全に到着したかどうかを判断することと、
【0010】
最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値以上である場合、最新のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行うことと、を含む。
【0011】
本発明の他の態様によれば、FCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの装置は、
【0012】
端末のマルチキャスト結合遅れを得るように構成される獲得モジュールと、
【0013】
端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値を決定するように構成される決定モジュールと、
【0014】
パケットバッファー状態に従って最新のIフレームが完全に到着したかどうかを判断する判断モジュールと、
【0015】
最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値以上である場合、最新のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行うように構成される割り込みモジュールと、を含む。
【0016】
本発明の実施形態に提供された技術的解決によりもたらされる有益な効果は、
【0017】
高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値が、端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って決定され、最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値以上である場合、最新のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みが行われる。最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームを固定して高速割り込むのに比較して、バーストトラフィックが低減され、同時に、長いマルチキャスト結合遅れに起因する端末のバッファーのアンダーフローを確実に防止し、したがって、端末で実行される像の品質を確保しながら、必要な帯域幅およびチャンネルコンテントのための同期プロセス時間を低減する。
【0018】
本発明の実施形態による技術的な解決をより明確に説明するために、実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付図面が以下で簡単に紹介される。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明のいくつかの実施形態のみであり、当業者であれば、創造努力なしに添付図面に従って他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態によるFCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの方法のフローチャートである。
【図2】本発明の第2実施形態によるFCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの方法のフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態による実時間伝送制御プロトコル(RTCP)拡張レポート(XR)拡張メッセージの概要図である。
【図4】本発明の第2実施形態によるFCCの情報対話の図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるパケットバッファー状態の概要図である。
【図6】本発明の第3実施形態によるFCCにおけるユニキャスト高速割り込みの装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的、技術的解決、および利点の理解をより容易にするために、以下に添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0021】
(実施形態1)
【0022】
図1を参照すると、この実施形態はFCCにおけるユニキャストの高速割り込みの方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0023】
101:端末のマルチキャスト結合遅れを得る。
【0024】
端末はSTB、パーソナルコンピュータ、テレビジョン、または携帯電話、タブレットコンピュータなどの携帯端末とすることができ、この実施形態に制限されない。
【0025】
102:端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、およびデコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って高速ユニキャストストリームの開始位置と最新パケット位置の間のデータ量の最小値を決定する。
【0026】
高速ユニキャストストリームの開始位置と最新パケット位置の間のデータ量の最小値は、端末のバッファーのデータ量がマルチキャスト結合遅れ後のデコーディングのために必要な最低バッファーデータ量よりもまだ大きいことを確実にするために用いられる。デコーディングに必要な最低バッファーデータ量はゼロとすることができる。
【0027】
103:パケットバッファー状態に従って最新のIフレームが完全に到着したかどうかを判断する。
【0028】
104:最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値以上である場合、最新のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行う。
【0029】
端末から送られたFCCを受け取った後、FCCのプロセス中に、サーバーはユニキャストストリームの高速割り込みを行う。いわゆるユニキャストストリームの高速割り込みは、ユニキャストの割り込み速度が元の速度よりも大きい、例えば元の速度の1.3倍の速度であることを指す。端末はユニキャストストリームを受け取り、ユニキャストストリームのデコーディングを行い、デコーディング速度は基本的に元の速度に等しい。ユニキャストストリームがマルチキャストストリームを捕捉したことが判明するとき、サーバーはユニキャストストリームの低速割り込みを開始し、マルチキャストパケット同期メッセージを端末に送る。いわゆるユニキャストの低速割り込みは、ユニキャストストリームの割り込み速度が元の速度よりも小さい、例えば元の速度の0.3倍であることを指す。サーバーがユニキャストストリームの低速割り込みを行う理由は、ユニキャストストリームの低速割り込み速度が、通常ユニキャストの高速割り込みから元の速度を差し引いた速度であるように、端末によって受け取られるマルチキャストストリーム用に十分な帯域幅を確保するためである。無論、他の速度および方法、例えばユニキャストの高速割り込みを継続することも許される。マルチキャストパケット同期メッセージを受け取った後、端末はインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)結合メッセージをマルチキャスト応答点に送り、マルチキャストへの結合およびマルチキャストストリームを受け取る準備を求める。端末がデコードを行って像を実行するとき、デコーディング速度はユニキャストストリームの低速割り込み速度よりも大きいので、バッファー中のデータは連続的に消費される。IGMP結合メッセージを送る時間(ユニキャストストリームの低速割り込みを開始するとき、サーバーはマルチキャストパケット同期メッセージを送るので、端末によるIGMP結合メッセージを送る時間は、端末がマルチキャストストリームの低速割り込みの受け取りを開始する時間でもある)と端末によるマルチストリームを受け取る時間の間の遅れ、すなわちマルチストリーム結合遅れが長い場合、バッファー中のデータ量はアンダーフローする、すなわちデータ量は閾値以下まで低減され、または消去されて、デコーダーがデコーディングのための十分なデータを持たなくなり、これは実行される像の停止または不鮮明なスクリーン現象を招く。
【0030】
この実施形態において、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値は、端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、およびデコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って決定され、最新のIフレームが完全に到着し、到着した最新のIフレームから始まるデータ量が最小値以上である場合、ユニキャストストリームは最新のIフレームから始まる高速割り込みが行われる。最新のIフレームの前のフレームからユニキャストストリームを固定して高速割り込むのに比較して、バーストトラフィックは低減され、同時に端末のバッファーは長いマルチキャスト結合遅れに起因するアンダーフローが確実に防止され、したがって、端末で実行される像の品質を確保しながら、帯域幅の要求およびチャンネルコンテントのための同期プロセス時間が減少する。
【0031】
(実施形態2)
【0032】
この実施形態は第1の実施形態に基づく改善である。図2を参照すると、FCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの方法は以下を含む。
【0033】
201:サーバーが端末のマルチキャスト結合遅れを得る。
【0034】
詳細には、端末によって送られたRTCPXR拡張メッセージが受け取られ、RTCPXR拡張メッセージは端末のマルチキャスト結合遅れの関連情報を保持する。端末のマルチキャスト結合遅れの関連情報はマルチキャスト結合遅れ、または端末によるマルチキャスト結合メッセージを送る時間および端末による最初のマルチキャストパケット(FMP)を受け取る時間とすることができ、マルチキャスト結合遅れは、端末がマルチキャスト結合メッセージを送る時間と端末がFMPを受け取る時間によって計算して得られ、すなわち、端末がマルチキャスト結合メッセージを送る時間と端末がFMPを受け取る時間の間隔はマルチキャスト結合遅れである。端末のマルチキャスト結合遅れは、ヒストリーデータによる端末によって得られる。
【0035】
図3は、RTCPXR拡張メッセージの一例を示し、拡張フィールドはIGMP結合遅れ、すなわちマルチキャスト結合遅れを含み、または拡張フィールドはigmp結合送信時間および最初のマルチキャストバースト時間、すなわち、端末によるマルチキャスト結合メッセージを送る時間および端末によるFMPを受け取る時間を含む。あるいは、拡張フィールドは前述の3つの拡張フィールドを含むこともできる。
【0036】
202:サーバーは端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、およびデコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値を決定する。
【0037】
詳細には、Vi(min)=(nX−sX)×T3+cBにより、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値Vi(min)が決定される。
【0038】
Vi(min)は高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値であり、nXはデコーディング速度であり、Xはビデオ平均速度であり、nはデコーディング倍率であり、sXはユニキャスト割り込み速度であり、sは割り込み倍率である。詳細には、ユニキャストストリームがマルチキャストストリームを捕捉するとき、サーバーがユニキャストストリームの低速割り込みを行う状況の下で、sは低速割り込み倍率(bに設定される)、すなわちb<1である。詳細には、ユニキャストストリームがマルチキャストストリームを捕捉するときの状況下で、マルチキャスト応答点がマルチキャストストリームを送るまでサーバーはやはりユニキャストの高速割り込みを行い、sは高速割り込み倍率(aに設定される)、すなわちa>1である。T3は端末のマルチキャスト結合遅れであり、cBは端末のデコーディングに必要な最低バッファーデータ量であり、cはバッファー係数であり、Bはビデオバッファー検証(VBV)がバッファリングすることのできる最大データ量である。
【0039】
図4はFCCの情報対話の図であり、情報対話は以下を含む。
【0040】
301:端末が時点1でサーバーにFCC要請を送信する。
【0041】
302:サーバーは時点2でFCC要請を受け取り、端末にユニキャストの高速割り込みを開始する。ユニキャストストリームがマルチキャストストリームを捕捉するとき、すなわち、時点3でサーバーはユニキャストストリームの低速割り込みを開始し、マルチキャストパケット同期メッセージを端末に送る。
【0042】
時点2と時点3の間の時間はサーバーによるユニキャストの高速割り込みを行う時間T1である。この実施形態において、サーバーがユニキャストパケットの低速割り込みを開始する時点はサーバーがマルチキャストパケット同期メッセージを送る時点に設定される。
【0043】
303:端末は同期メッセージを受け取り、時点4でマルチキャスト結合要請を送る。
【0044】
端末は、マルチキャスト結合遅れがマルチキャスト応答点のレベル、リンク状態、アクセス状況、およびクライエント状況などの要因によって影響を受けるように、対応するマルチキャスト応答点にマルチキャスト結合メッセージを送る。一例として、展開されるネットワークのためのマルチキャスト応答点のレベルを取り上げると、マルチキャスト応答点のレベルは固定され、マルチキャスト応答点の各レベルは固定されたマルチキャスト結合遅れを有し、ユーザーの結合を要求するチャンネルのデータが最も近いマルチキャスト応答点に到着する場合、上位レベルのマルチキャスト応答点からのチャンネルデータを要請する必要はなく、マルチキャスト結合遅れは比較的短い。最も近いマルチキャスト応答点がユーザーの要求するチャンネルデータを持たない場合、上位レベルまたはさらに上位レベルのマルチキャスト応答点からチャンネルデータを要求する必要はなく、マルチキャスト結合遅れは比較的長い。
【0045】
時点4での端末によるバッファリングされたデータ量はV1、すなわち高速ユニキャストストリームがマルチキャストを捕捉するときに端末によってバッファリングされるデータ量である。
【0046】
304:端末は次点5でFMPを受け取る。
【0047】
時点3と時点5の間の時間はサーバーがユニキャストパケットの低速割り込みを開始するときと端末がFMPを受け取るときの間隔T2であり、時点4と時点5の間の時間はマルチキャスト結合遅れT3である。
【0048】
時点5で端末によってバッファリングされるデータ量はV2、すなわち端末がFMPを受け取るときのバッファリングされたデータ量である。
【0049】
305:端末はFMP識別を保持する同期メッセージ応答をサーバーに戻す。
【0050】
306:同期メッセージ応答を受け取った後、サーバーは時点6でユニキャストストリームの低速割り込みを停止する。
【0051】
時点3と時点6の間の時間はユニキャストストリームの低速割り込みの間隔T4である。
【0052】
この実施形態において、以下のように設定される。ビデオ平均速度(元の速度)はX Mbpsであり、デコーディング速度はnX Mbpsであり、nはデコーディング倍率、通常n=1であり、高速ユニキャスト割り込み速度はaXであり、aは高速割り込み倍率、現在aは通常1.3であり、ユニキャスト低速割り込み速度はbXであり、bは低速割り込み倍率であり、現在bは通常0.3であり、通常端末のVBVがバッファリングできる最大データ量はB=7995392ビット=0.95Mバイトであり、端末のデコーディングに必要な最低バッファーデータ量はcBであり、cはバッファー係数であり、現在、それは通常c=1/2に制御され、VBVによってバッファリングされるデータ量がcBより小さいとき、デコーディングは開始することができない。端末が他の値を有する他の態様で評価するとき、例えば、端末のバッファーが完全に消去された簡略化した状態で決定されるとき、端末はデコーディングを実行することができない。Viはユニキャストストリームの高速割り込み開始位置と最新パケット位置の間のデータ量であり、Vi(min)はユニキャストストリームの高速割り込み開始位置と最新パケット位置の間のデータ量の最小値である。
【0053】
時点3で、ユニキャスト割り込みのデータ量はマルチキャスト割り込みのデータ量よりもVi多く、増加したデータ量と端末がFMPを受け取る前に受け取ったデータ量bXT3の和は時点T3で端末がデコーディングを行ったデータ量nXT3よりも大きい。すなわち、Vi−cB+bXT3>=nXT3およびVi>=(nX−bX)×T3+cBである。したがって、像品質の劣化を防止するためのViの最小値はVi(min)=(nX−bX)×T3+cBである。
【0054】
当業者であれば、原理に従って、他のユニキャスト態様、例えば、時点3の後に、マルチキャスト応答点がマルチキャストストリームを送るまでユニキャストはまだ高速割り込みが行われ、または時点3の後にユニキャストは所定時間まだ高速割り込みが行われ、次いでユニキャストの低速割り込みが行われ、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間の対応するデータ量の最小値を得ることもできる態様を理解する。例えば、時点3の後に、マルチキャスト応答点がマルチキャストストリームを送るまでユニキャストの高速割り込みがまだ行われる態様については、Vi>=(nX−aX)×T3+cBである。aXはユニキャストの割り込み速度であり、詳細には、ユニキャストストリームがマルチキャストストリームを捕捉するとき、マルチキャストの応答点がマルチキャストストリームを送るまでサーバーがまだユニキャストの高速割り込みを行う状況下で、aは高速割り込み倍率、すなわちa>1である。ここで、像品質の劣化の主な理由はデコーディングに必要なバッファリングされたデータ量が大きいことである。同様に、時点3の後ユニキャストが所定時間やはり高速割り込みが行われ、次いでユニキャストの低速割り込みが行われる態様については、Vi(min)=(nX−sX)×T3+cBであり、ここでb<s<aである。
【0055】
203:サーバーは、最新のIフレームがパケットバッファー状態に従って完全に到着するかどうかを判断する。
【0056】
図5に示すサーバーのパケットバッファー状態の概要図を参照すると、点線部分は最新のIフレームを表し、サーバーのパケットバッファー状態は概略2つの状態に分割され、1つは最新のIフレームが完全に到着し(状態1)、他は最新のIフレームが完全に到着しない(状態2)。最新のIフレームが完全に到着する状態はさらに定義することができ、すなわち、最新のIフレームから始まるデータ量は最新のIフレームによって形成され(状態1−1)または最新のIフレームと後続のフレームによって形成される(状態1−2)。
【0057】
204:サーバーは最新のIフレームが完全に到着するかどうかに従って、対応するIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行う。
【0058】
詳細には、最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから始まるデータ量が最小値Vi(min)以上である場合、ユニキャストストリームは最新のIフレームから高速割り込みが行われる。
【0059】
最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから始まるデータ量が最小値よりも小さい場合、最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが始まり、最新のIフレームの前のIフレームは最新のIフレームの前のIフレーム、またはより早期のIフレームであってもよい。さらに、マルチキャスト結合遅れが長くなるのを防止するために、デコーダーがデコーディングのための十分なデータを持たないようにバッファー中のデータ量をアンダーフローしてもよく、これは実行される像の停止または不鮮明なスクリーン現象を招く。最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが行われる前に、最新のIフレームの前のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値Vi(min)以上である条件を満足するかどうかを判断し、データ量が条件を満足する場合、ユニキャストストリームは最新のIフレームの前のIフレームから高速割り込みが行われ、データ量が条件を満たさない場合、条件を満たす最新のIフレームよりも早期のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが行われる。
【0060】
最新のIフレームが完全に到着しない場合、最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが行われ、最新のIフレームの前のIフレームは最新のIフレームの前のIフレーム、またはより早期のIフレームであってもよい。さらに、マルチキャスト結合遅れが長くなるのを防止するために、デコーダーがデコーディングのための十分なデータを持たないようにバッファー中のデータ量をアンダーフローしてもよく、これは実行される像の停止または不鮮明なスクリーン現象を招く。最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが行われる前に、最新のIフレームの前のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値Vi(min)以上である条件を満足するかどうかを判断し、データ量が条件を満足する場合、ユニキャストストリームは最新のIフレームの前のIフレームから高速割り込みが行われ、データ量が条件を満たさない場合、条件を満たす最新のIフレームよりも早期のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが行われる。
【0061】
最新のIフレームの前のIフレームは最新のIフレームの前のIフレーム、または早期のIフレームであってもよい。
【0062】
この実施形態において、ユニキャストストリームの高速割り込みの開始位置と最新パケット位置の間のデータ量の最小値は、端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、およびデコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って決定される。ユニキャストストリームは、最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームからの到着したデータ量が最小値以上である場合、最新のIフレームから始まる高速割り込みである。最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストの固定された高速割り込みに比較して、バーストトラフィックは低減され、同時に、端末のバッファーは長いマルチキャスト結合遅れに起因するアンダーフローが確実に防止され、したがって、端末で実行される像の品質を確保しながら、チャンネルコンテントのための帯域幅の要求および同期プロセス時間が減少する。
【0063】
(実施形態3)
【0064】
図6を参照すると、この実施形態はFCCにおけるユニキャストの高速割り込みの装置を提供し、装置は、以下を含む。
【0065】
獲得モジュール401は端末のマルチキャスト結合遅れを得るように構成される。
【0066】
決定モジュール402は、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値を端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、およびデコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って決定するように構成される。
【0067】
判断モジュール403はパケットバッファー速度に従って最新のIフレームが完全に到着するかどうかを判断するように構成される。
【0068】
図5に示したサーバーのパケットバッファー状態の概要図を参照すると、点線部分は最新のIフレームを表し、サーバーのパケットバッファー状態は概略2つの状態に分割され、1つは最新のIフレームが完全に到着し(状態1)、他は最新のIフレームが完全に到着しない(状態2)。最新のIフレームが完全に到着する状態はさらに定義することができ、すなわち、最新のIフレームから始まるデータ量は最新のIフレームによって形成され(状態1−1)または最新のIフレームと後続のフレームによって形成される(状態1−2)。
【0069】
割り込みモジュール404は、最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから到着したデータ量が最小値以上である場合、最新のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行うように構成される。
【0070】
獲得モジュール401は端末によって送られたRTCPXR拡張メッセージを受け取るように構成され、RTCPXR拡張メッセージは端末のマルチキャスト結合遅れの関連情報を保持する。関連情報は、以下を含む。
【0071】
マルチキャスト結合遅れ、ここで、マルチキャスト結合遅れは端末によるマルチキャスト結合メッセージを送る時間と端末によるFMPを受け取る時間の間隔であり、または、
【0072】
端末によるマルチキャスト結合メッセージを送る時間および端末によるFMPを受け取る時間であり、または、
【0073】
マルチキャスト結合遅れ、端末によるマルチキャスト結合メッセージを送る時間、および端末によるFMPを受け取る時間である。
【0074】
図3は、RTCPXR拡張メッセージの一例を示し、拡張フィールドはIGMP結合遅れ、すなわちマルチキャスト結合遅れを含み、または拡張フィールドはigmp結合送信時間および最初のマルチキャストバースト時間、すなわち、端末によるマルチキャスト結合メッセージを送る時間および端末によるFMPを受け取る時間を含む。あるいは、拡張フィールドは前述の3つの拡張フィールドを含むこともできる。
【0075】
決定モジュール402は、詳細には、
【0076】
Vi(min)=(nX−sX)×T3+cBに従って高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値Vi(min)を決定するように構成され、
【0077】
Vi(min)は高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値であり、
【0078】
nXはデコーディング速度であり、nはデコーディング倍率であり、Xはビデオ平均速度であり、
【0079】
sXはユニキャスト割り込み速度であり、sは割り込み倍率であり、
【0080】
T3は端末のマルチキャスト結合遅れであり、
【0081】
cBは端末のデコーディングに必要な最低バッファーデータ量であり、cはバッファー係数であり、BはVBVがバッファリングすることのできる最大データ量である。
【0082】
図4に示したFCCの情報対話の図に基づいて、この実施形態において、以下のように設定される。ビデオ平均速度(元の速度)はX Mbpsであり、デコーディング速度はnX Mbpsであり、nはデコーディング倍率、通常n=1であり、高速ユニキャスト割り込み速度はaXであり、aは高速割り込み倍率、現在aは通常1.3であり、ユニキャスト低速割り込み速度はbXであり、bは低速割り込み倍率であり、現在bは通常0.3であり、端末のVBVがバッファリングできる最大データ量はB=7995392ビット=0.95Mバイトであり、端末のデコーディングに必要な最低バッファーデータ量はcBであり、cはバッファー係数であり、現在、それは通常c=1/2に制御され、VBVによってバッファリングされるデータ量がcBより小さいとき、デコーディングは開始することができない。端末が他の値を有する他の態様で評価するとき、例えば、端末のバッファーが完全に消去された簡略化した状態で決定されるとき、端末はデコーディングを実行することができない。Viはユニキャストストリームの高速割り込み開始位置と最新パケット位置の間のデータ量であり、Vi(min)はユニキャストストリームの高速割り込み開始位置と最新パケット位置の間のデータ量の最小値である。
【0083】
時点3で、ユニキャスト割り込みのデータ量はマルチキャスト割り込みのデータ量よりもVi多く、増加したデータ量と端末がFMPを受け取る前に受け取ったデータ量bXT3の和は時点T3で端末がデコーディングを行ったデータ量nXT3よりも大きい。すなわち、Vi−cB+bXT3>=nXT3およびVi>=(nX−bX)×T3+cBである。したがって、像品質の劣化を防止するために、Viの最小値はVi(min)=(nX−bX)×T3+cBである。
【0084】
当業者であれば、原理に従って、他のユニキャスト態様、例えば、時点3の後にマルチキャスト応答点がマルチキャストストリームを送るまでまだユニキャストの高速割り込みが行われ、または時点3の後にまだ所定時間ユニキャストの高速割り込みが行われ、次いでユニキャストの低速割り込みが行われ、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間の対応するデータ量の最小値を得ることもできる態様を理解する。例えば、時点3の後に、マルチキャスト応答点がマルチキャストストリームを送るまでまだユニキャストの高速割り込みが行われる態様については、Vi>=(nX−aX)×T3+cBである。aXはユニキャストの割り込み速度であり、詳細には、ユニキャストストリームがマルチキャストストリームを捕捉するとき、マルチキャストの応答点がマルチキャストストリームを送るまでまだサーバーがユニキャストの高速割り込みを行う状況下で、aは高速割り込み倍率、すなわちa>1である。ここで、像品質の劣化の主な理由はデコーディングに必要なバッファリングされたデータ量が大きいことである。同様に、時点3の後ユニキャストが所定時間やはり高速割り込みが行われ、次いでユニキャストの低速割り込みが行われる態様については、Vi(min)=(nX−sX)×T3+cBであり、ここでb<s<aである。
【0085】
さらに、割り込みモジュール404は、最新のIフレームが完全に到着し、最近のIクレームから到着したデータ量が最小値よりも小さい場合、最新のIフレームの前のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みが行われるように構成され、最新のIフレームの前のIフレームは最新のIフレームの前のIフレーム、またはより早期のIフレームであってもよい。さらに、マルチキャスト結合遅れが長くなるのを防止するために、デコーダーがデコーディングのための十分なデータを持たないようにバッファー中のデータ量をアンダーフローしてもよく、これは実行される像の停止または不鮮明なスクリーン現象を招く。最新のIフレームの前のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みが行われる前に、最新のIフレームの前のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値Vi(min)以上である条件を満足するかどうかを判断し、データ量が条件を満足する場合、ユニキャストストリームは最新のIフレームの前のIフレームから高速割り込みが行われ、データ量が条件を満たさない場合、条件を満たす最新のIフレームよりも早期のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みが行われる。
【0086】
さらに、割り込みモジュール404は、最新のIフレームが完全に到着しない場合、最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが行われるように構成され、最新のIフレームの前のIフレームは最新のIフレームの前のIフレーム、またはより早期のIフレームであってもよい。さらに、マルチキャスト結合遅れが長くなるのを防止するために、デコーダーがデコーディングのための十分なデータを持たないようにバッファー中のデータ量をアンダーフローしてもよく、これは実行される像の停止または不鮮明なスクリーン現象を招く。最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが始まる前に、最新のIフレームの前のIフレームから始まる到着したデータ量が最小値Vi(min)以上である条件を満足するかどうかを判断し、データ量が条件を満足する場合、ユニキャストストリームは最新のIフレームの前のIフレームから高速割り込みが行われ、データ量が条件を満たさない場合、条件を満たす最新のIフレームよりも早期のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みが始まる。
【0087】
この実施形態に提供される装置および方法実施形態のサーバーは同じ概念に属し、特定の実施プロセスについてはここには繰り返して説明されない方法の実施形態を参照されたい。
【0088】
この実施形態において、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値は、端末のマルチスキャン結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って決定される。最新のIフレームが完全に到着し、最新のIフレームから到着したデータ量が最小値以上である場合、ユニキャストストリームは最新のIフレームから始まる高速割り込みが行われる。最新のIフレームの前のフレームから始まるユニキャストストリームを固定して高速割り込むのに比較して、バーストトラフィックは低減され、同時に端末のバッファーは長いマルチキャスト結合遅れに起因するアンダーフローが確実に防止され、したがって、端末で実行される像の品質を確保しながら、帯域幅の要求およびチャンネルコンテントのための同期プロセス時間が減少する。
【0089】
実施形態によって提供される技術的解決における内容の全てまたは一部分は、ソフトウェアプログラミングによって実施することができ、ソフトウェアプログラムは読み取り可能な記憶媒体、例えばコンピュータ中のハードディスク、光ディスク、またはフロッピー(登録商標)ディスクに保存することができる。
【0090】
前述の説明は単に本発明のいくつかの例示的実施形態であるが、本発明の保護範囲を制限するものではない。本発明に開示された技術範囲における当業者であれば容易に想起することのできるさまざまな修正および変更は本発明の保護範囲に含まれる。したがって、本発明の保護範囲は請求項の保護範囲に従属する。
【符号の説明】
【0091】
401 獲得モジュール
402 決定モジュール
403 判断モジュール
404 割り込みモジュール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末のマルチキャスト結合遅れを得ることと、
高速ユニキャストストリームの開始位置と前記端末のマルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って最新のパケット位置の間のデータ量の最小値を決定することと、
パケットバッファー状態に従って最新のIフレームが完全に到着するかどうかを判断することと、
前記最新のIフレームが完全に到着し、前記最新のIフレームから始まる到着したデータ量が前記最小値以上である場合、前記最新のIフレームから始まるユニキャストストリームの高速割り込みを行うことと、
を含むことを特徴とする高速チャンネル変更、FCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの方法。
【請求項2】
前記端末の前記マルチキャスト結合遅れを得ることが、
前記端末によって送られた実時間伝送制御プロトコル拡張レポート、RTCPXR拡張メッセージを受け取ることを含み、前記RTCPXR拡張メッセージは前記端末の前記マルチキャスト結合遅れの関連情報を保持し、前記関連情報が、
前記端末によるマルチスキャン結合メッセージを送る時間と前記端末による最初のマルチキャストパケット、FMPを受け取る時間の間隔であるマルチキャスト結合遅れ、または、
前記端末による前記マルチスキャン結合メッセージを送る時間と前記端末による前記FMPを受け取る前記時間、または、
前記マルチスキャン結合遅れ、前記端末による前記マルチスキャン結合メッセージを送る前記時間、および前記端末による前記FMPを受け取る前記時間を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末の前記マルチキャスト結合遅れ、前記デコーディング速度、前記ユニキャスト割り込み速度、および前記デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って、前記高速ユニキャストストリームの前記開始位置と前記最新のパケット位置の間の前記データ量の前記最小値を決定することが、
Vi(min)=(nX−sX)×T3+cBにより、前記高速ユニキャストストリームの前記開始位置と前記最新のパケット位置の間の前記データ量の前記最小値を決定することを含み、
Vi(min)は前記高速ユニキャストストリームの前記開始位置と前記最新のパケット位置の間の前記データ量の前記最小値であり、
nXは前記デコーディング速度であり、nはデコーディング倍率であり、Xはビデオ平均速度であり、
sXは前記ユニキャスト割り込み速度であり、sは割り込み倍率であり、
T3は端末のマルチキャスト結合遅れであり、
cBは前記端末の前記デコーディングのために必要な最低バッファーデータ量であり、cはバッファー係数であり、Bはビデオバッファリング検証、VBVがバッファーできる最大データ量であることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記パケットバッファー状態に従って前記最新のIフレームが完全に到着するかどうかを判断した後、
前記最新のIフレームが完全に到着し、前記最新のIフレームから始まる到着したデータ量が前記最小値より小さい場合、前のIフレームから始まる前記ユニキャストストリームの高速割り込みを行うことをさらに含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記パケットバッファー状態に従って前記最新のIフレームが完全に到着するかどうかを判断した後、
前記最新のIフレームが完全に到着しない場合、前記最新のIフレームの前のIフレームから始まる前記ユニキャストストリームの高速割り込みを行うことをさらに含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
端末のマルチキャスト結合遅れを得るように構成される獲得モジュールと、
前記端末の前記マルチキャスト結合遅れ、デコーディング速度、ユニキャスト割り込み速度、デコーディングに必要な最低バッファーデータ量に従って、高速ユニキャストストリームの開始位置と最新のパケット位置の間のデータ量の最小値を決定するように構成される決定モジュールと、
パケットバッファー状態に従って最新のIフレームが完全に到着するかどうかを判断するように構成された判断モジュールと、
前記最新のIフレームが完全に到着し、前記最新のIフレームから始まる到着した前記データ量が最小値以上である場合、前記最新のIフレームから前記ユニキャストストリームの高速割り込みを開始するように構成される割り込みモジュールとを含むことを特徴とする高速チャンネル変更、FCCにおけるユニキャストストリームの高速割り込みの装置。
【請求項7】
前記獲得モジュールが、前記端末によって送られた実時間伝送制御プロトコル拡張レポート、RTCPXR拡張メッセージを受け取るように構成され、前記RTCPXR拡張メッセージが前記端末の前記マルチキャスト結合遅れの関連情報を保持し、
前記関連情報がマルチスキャン結合遅れを含み、前記マルチスキャン結合遅れが、前記端末によるマルチキャスト結合メッセージを送る時間と前記端末による最初のマルチキャストパケットFMPを受け取る時間の間隔、または、
前記端末による前記マルチキャスト結合メッセージを送る時間と前記端末による前記FMPを受け取る時間、または、
前記マルチスキャン結合遅れ、前記端末による前記マルチスキャン結合メッセージを送る前記時間、および前記端末による前記FMPを受け取る前記時間を含むことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記決定モジュールが、
Vi(min)=(nX−sX)×T3+cBに従って前記高速ユニキャストストリームの前記開始位置と前記最新のパケット位置の間の前記データ量の前記最小値を決定するように構成され、
Vi(min)は前記高速ユニキャストストリームの前記開始位置と前記最新のパケット位置の間の前記データ量の前記最小値であり、
nXは前記デコーディング速度であり、nはデコーディング倍率であり、Xはビデオ平均速度であり、
sXは前記ユニキャスト割り込み速度であり、sは割り込み倍率であり、
T3は前記端末の前記マルチキャスト結合遅れであり、
cBは前記端末のデコーディングのために必要な前記最低バッファーデータ量であり、cはバッファー係数であり、Bはビデオバッファリング検証、VBVがバッファーできる最大データ量であることを特徴とする、請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記割り込みモジュールがさらに、
前記最新のIフレームが完全に到着し、前記最新のIフレームから始まる到着したデータ量が前記最小値より小さい場合、前記最新のIフレームの前のIフレームからユニキャストストリームの高速割り込みを開始するように構成されることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記割り込みモジュールがさらに、
前記最新のIフレームが完全に到着しない場合、前記最新のIフレームの前のIフレームIから始まる前記ユニキャストストリームの高速割り込みを行うように構成されることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−42473(P2013−42473A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−277873(P2011−277873)
【出願日】平成23年12月20日(2011.12.20)
【出願人】(503433420)華為技術有限公司 (107)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian Longgang District, Shenzhen 518129 P.R. China
【Fターム(参考)】