説明

鮮度保持材用水溶性ミネラルの製造方法並びに鮮度保持材及びその製造方法

【課題】 安価に魚の鮮度を長期に亘って維持することができる水溶性ミネラルの製造方法並びに鮮度保持材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 メタ珪酸ナトリウムを水に溶解させて水溶性ミネラル水溶液とする。また、これを海水に添加して鮮度保持材とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鮮魚の保存に用いられる水溶性ミネラルの製造方法並びに鮮度保持材及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近になって、海洋深層水を利用した商品が数多く提案されており、またメディア等において海洋深層水の話題が取り上げられることが多くなってきた。ここで、海洋深層水は、長期に亘って高い水圧が付与され且つ低温で熟成された水深約200m以上に存在する海水のことである。このように、海洋深層水は、太陽光が十分に届かない深さに存在しているため、窒素、リン、ケイ素等の無機栄養塩類が植物プランクトンの光合成により消費されずに残っており、人間にとって必要な栄養素を豊富に含んでいる。このため、このような海洋深層水を利用した飲料水(例えば、特許文献1参照)等が提案されている。
【0003】
なお、近年、海洋深層水を電気分解することにより得られるイオン水を製氷化した電解水氷を鮮度保存用氷として用いるという試みがなされているが(例えば、特許文献2参照)、海洋深層水の利用による十分な効果が得られていないのが現状である。
【0004】
また、本件発明者は、所定の深さの海洋深層水を電気分解した海洋深層イオン水が鮮度保持に効果的であることを先に出願した(特許文献3参照)。しかしながら、所定の海洋深層水が採取できる地域は限られており、海洋深層水又は海洋深層イオン水を運搬するのに多大な費用がかかり、安価に鮮度保持を行える地域が限られているという問題があった。
【0005】
【特許文献1】特開2000−354865号公報
【特許文献2】特開2002−277118号公報
【特許文献3】特開2005−342640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み、安価に魚の鮮度を長期に亘って維持することができる水溶性ミネラルの製造方法並びに鮮度保持材及びその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鮮度保持に有用な海洋深層水には、一般の海水である海洋表層水には含有されないSi、Sr等の有用な微量元素が多く含まれており、イオン性シリカが特に鮮度保持に大きく寄与していることを知見し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明の第1の態様は、メタ珪酸ナトリウムを水に溶解させて水溶性ミネラル水溶液とすることを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法にある。
【0009】
かかる第1の態様では、メタ珪酸ナトリウムを溶解させて得られる水溶性ミネラル水溶液は、海洋深層水を電気分解して得られるミネラルと同様に鮮度保持作用がある。
【0010】
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の水溶性ミネラルの製造方法において、二酸化ケイ素に炭酸ナトリウムを反応させてメタ珪酸ナトリウムを生成させることを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法にある。
【0011】
かかる第2の態様では、特に、二酸化ケイ素に炭酸ナトリウムを反応させて得たメタ珪酸ナトリウムを用いることにより、鮮度保持作用がある水溶性ミネラル水溶液を比較的容易に得ることができる。
【0012】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様に記載の水溶性ミネラルの製造方法において、メタ珪酸ナトリウムに温水を添加して上澄みを採取し、未溶解物に温水を添加して上澄みを採取し、これを繰り返して水溶性ミネラル水溶液とすることを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法にある。
【0013】
かかる第3の態様は、メタ珪酸ナトリウムを温水で溶解することにより、水溶性ミネラル水溶液を得ることができる。
【0014】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか1つの態様に記載の水溶性ミネラルの製造方法において、前記水溶性ミネラルが、イオン性シリカを含有することを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法にある。
【0015】
かかる第4の態様では、イオン性シリカを含有する水溶性ミネラル水溶液とすることにより、鮮度保持作用を有するものとすることができる。
【0016】
本発明の第5の態様は、海水にイオン性シリカを含む水溶性ミネラル水溶液を添加したことを特徴とする鮮度保持材にある。
【0017】
かかる第5の態様では、海水にイオン性シリカを含有する水溶性ミネラル水溶液を添加することにより、鮮度保持作用を有する鮮度保持材とすることができる。
【0018】
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載の鮮度保持材において、前記海水が、海洋表層水を電気分解して得た海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水であることを特徴とする鮮度保持材にある。
【0019】
かかる第6の態様では、海洋表層水を電気分解して得た海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水に水溶性ミネラル水溶液を添加することにより、特に鮮度保持作用の優れた鮮度保持材とすることができる。
【0020】
本発明の第7の態様は、第6の態様に記載の鮮度保持材において、前記水溶性ミネラル水溶液が、メタ珪酸ナトリウムを水に溶解させたものであることを特徴とする鮮度保持材にある。
【0021】
かかる第7の態様では、メタ珪酸ナトリウムを溶解させた水溶性ミネラル水溶液を添加したものとすることにより、比較的容易に鮮度保持材を得ることができる。
【0022】
本発明の第8の態様は、第5〜7の何れか1つの態様に記載の鮮度保持材において、製氷化したものであることを特徴とする鮮度保持材にある。
【0023】
かかる第8の態様では、製氷化した鮮度保持材とすることにより、より有効な鮮度保持材とすることができる。
【0024】
本発明の第9の態様は、メタ珪酸ナトリウムを水に溶解して水溶性ミネラル水溶液を得る工程と、これを海水に添加する工程とを具備することを特徴とする鮮度保持材の製造方法にある。
【0025】
かかる第9の態様では、メタ珪酸ナトリウムを水溶液とした水溶性ミネラル水溶液を海水に添加することにより、比較的容易に鮮度保持材を得ることができる。
【0026】
本発明の第10の態様は、第9の態様に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記海水が、海洋表層水を電気分解して得た海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水であることを特徴とする鮮度保持材の製造方法にある。
【0027】
かかる第10の態様では、海洋表層水を電気分解して得た海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水に水溶性ミネラル水溶液を添加することにより、特に鮮度保持作用の優れた鮮度保持材とすることができる。
【0028】
本発明の第11の態様は、第9又は10の態様に記載の鮮度保持材の製造方法において、二酸化ケイ素に炭酸ナトリウムを反応させてメタ珪酸ナトリウムを生成させることを特徴とする鮮度保持材の製造方法にある。
【0029】
かかる第11の態様では、特に、二酸化ケイ素に炭酸ナトリウムを反応させて得たメタ珪酸ナトリウムを用いることにより、鮮度保持作用がある水溶性ミネラル水溶液を比較的容易に得ることができる。
【0030】
本発明の第12の態様は、第9〜11の何れか1つの態様に記載の鮮度保持材の製造方法において、メタ珪酸ナトリウムに温水を添加して上澄みを採取し、未溶解物に温水を添加して上澄みを採取し、これを繰り返して水溶性ミネラル水溶液とすることを特徴とする鮮度保持材の製造方法にある。
【0031】
かかる第12の態様では、メタ珪酸ナトリウムを温水で溶解することにより、水溶性ミネラル水溶液を得ることができる。
【0032】
本発明の第13の態様は、第9〜12の何れか1つの態様に記載の鮮度保持材の製造方法において、水溶性ミネラル水溶液を添加した海水を製氷化する工程を具備することを特徴とする鮮度保持材の製造方法にある。
【0033】
かかる第13の態様では、製氷化した鮮度保持材とすることにより、より有効な鮮度保持材とすることができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によると、海洋深層水に含まれる有機ミネラルと同等の鮮度保持作用を有する水溶性ミネラル水溶液を比較的容易に製造でき、且つこれを特に海水に添加することにより、海洋深層水イオン水と同等又はそれ以上の鮮度保持作用を有する鮮度保持材とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
本発明は、魚介類の鮮度保持効果が高い海洋深層水に含まれる抗酸化力の強いミネラルを分析調査により、海洋表層水にはほとんど含まれていないSiミネラルが海洋深層水に多く含まれ、また、特定のSiミネラルを海洋表層水に添加することにより鮮度保持効果が向上するという知見に基づくものである。
【0036】
鮮度保持作用を有する水溶性のSiミネラルとしては、メタ珪酸ナトリウム(Na2SiO3)を水溶化する方法がよく、SiCl4,Si(COCH34、やSiO2を原料としても有効な水溶性Siミネラルが得られないことがわかった。
【0037】
よって、本発明による水溶性ミネラルの製造方法は、メタ珪酸ナトリウムを水に溶解させて水溶性ミネラル水溶液とするものである。
【0038】
かかる水溶性ミネラル水溶液は、例えば、海水に添加して用いることにより、鮮度保持効果を発揮するものである。
【0039】
かかるメタ珪酸ナトリウムとしては、特に、二酸化ケイ素に炭酸ナトリウムを反応させて生成したメタ珪酸ナトリウムが好ましく、この反応後、沈殿物を温水で溶解する処理を繰り返すことにより、所望の水溶性ミネラル水溶液を得ることができる。
【0040】
このようなメタ珪酸ナトリウムを水溶性ミネラル水溶液とする処理は、簡便には、メタ珪酸ナトリウムに温水を添加して上澄みを採取し、未溶解物に温水を添加して上澄みを採取し、これを繰り返して水溶性ミネラル水溶液とすればよい。
【0041】
このようにして得られる水溶性ミネラル水溶液は、イオン性シリカを含有し、鮮度保持効果を発現するものである。
【0042】
4価のSiミネラルは、抗酸化力が強い反面、他の酸化物質と化合し易く、SiO2として安定した化合物を形成してしまうため、イオン化した状態でなければ抗酸化力を発揮できないが、上述した方法により製造された水溶性ミネラル水溶液は、安定してイオン性シリコンを含有し、鮮度保持効果を発揮するものである。
【0043】
かかる水溶性ミネラル水溶液は、例えば、海水に添加することにより、鮮度保持材として使用することができる。
【0044】
すなわち、本発明の鮮度保持材は、イオン性シリカを含む水溶性ミネラル水溶液を添加したものであり、水溶性ミネラルの作用により、鮮度保持効果を有するものである。
【0045】
かかる鮮度保持材は、海水として海洋表層水を用いても海洋深層水と同等以上の鮮度保持作用を有するものとなる。
【0046】
ここで、海水としては、海洋の表層から汲み上げた海水である海洋表層水をそのまま用いても、添加する水溶性ミネラル自体がイオン性シリカを含有するので、鮮度保持効果を有するものとなる。
【0047】
また、海水として、海洋表層水を電気分解して得た海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水を用いることにより、海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水自体の鮮度保持効果が付加されるので、鮮度保持効果がさらに向上したものとなる。
【0048】
さらに、本発明の鮮度保持材は、液体のまま魚などの鮮度保持に使用してもよいが、製氷化して鮮度保持用氷として使用するとさらに好適である。
【0049】
例えば、本発明の製氷化した鮮度保持材と共に鮮魚を保存すると、一般的な氷やイオン水氷、さらには一般の海洋深層水のイオン水氷を用いた場合と比較して、K値の上昇を長期に亘って低く抑えることができる。すなわち、魚の鮮度を長期に亘って維持することができるという効果を奏する。
【0050】
ここで、「K値」とは、魚の鮮度判定指数のことである。詳細には、魚肉のアデノシン三リン酸(ATP)は、酵素により分解して、アデノシン二リン酸(ADP)、アデニル酸(AMP)、イノシン酸(IMP)、イノシン(HXR)、及びヒポキサンチン(HX)の順に反応が進む。このような魚肉のATP分解反応は、死後直ちに開始する。このことから、魚類の生きの良さを示す鮮度については、一般的に、ATP分解過程を目安として、下記数1によって求められる「K値」(鮮度判定指数)で表される。なお、魚類は、イノシン酸が多いほど旨みを増し、イノシンやヒポキサンチンが多くなるにつれて鮮度が低下する。
【0051】
【数1】

【0052】
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。勿論、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0053】
(水溶性ミネラルの製造方法の実施例)
この実施例の製造方法を式で示すと以下のとおりとなる。
二酸化珪素SiO2+炭酸ナトリウムNa2CO3⇒メタ珪酸ナトリウムNa2SiO3+二酸化炭素CO2
【0054】
以下、1リットルの水溶性ミネラル水溶液を製造する例を説明する。
・まず、50〜60℃の水道水1リットルに炭酸ナトリウムを17.6gを攪拌して溶かす。
・続いて、これに、二酸化ケイ素10gを加える。
・24時間攪拌して炭酸ナトリウムと二酸化珪素を化学反応させて、メタ珪酸ナトリウムを生成させる。
・約48時間据え置き、半透明な上澄みを採取する。
・溶け切っていない沈殿物には、そのまま50〜60℃の水道水を加え、24時間攪拌し、その後48時間据え置き、半透明な上澄みを採取する。
・溶け切っていない沈殿物が溶け切るまで、上記作業を継続し、水溶化Siミネラルを採取する。
【0055】
以上の製造方法により製造した水溶性ミネラル水溶液を分析したところ、14mg/Lのイオン性シリカを確認した。なお、分析方法はJISK0101−199844.1に基づいたものであり、定量下限値は0.5mg/Lである。
【0056】
(鮮度保持材の実施例)
アルカリイオン整水器(中国電機製造株式会社製)を用いて、グラスフィルターで濾過した海洋表層水(通常の海水)を電気分解して、海洋表層アルカリ性イオン水(pH8.5〜9.0)を製造した。次に、製造した海洋表層アルカリ性イオン水について脱気処理をした後、上述した実施例の水溶性ミネラル水溶液を0.1質量%添加し、直ちに−(マイナス)20℃で製氷化することで、実施例の鮮度保持材を作製した。
【0057】
(鮮度保持試験)マアジを使用した鮮度保持判定評価
実施例の鮮度保持材を用いてマアジを保存し、1、4、7、14日後のK値を測定し、比較対象と比較した。
【0058】
比較対象は、水道水氷、表層海水氷、表層海水アルカリイオン水氷(実施例の水溶性ミネラルを未添加のイオン水を製氷化したもの)を、さらに、海洋深層水アルカリイオン水氷とした。
【0059】
なお、海洋深層水アルカリイオン水氷は、海洋深層水は、沖縄県の久米島沖合2.3kmの水深約612mより取水した久米島海洋深層水を用いて実施例と同様に電気分解したアルカリイオン水を製氷化したものである。
【0060】
下記表1に鮮度判定指標K値を示す。
【0061】
【表1】

【0062】
上記表1に示す結果より、実施例の鮮度保持材で保存したマアジのK値は、4日目、7日目、14日目のそれぞれにおいて、水道水氷や海洋表層アルカリイオン水氷と比較して低い値だった。また、海洋深層水アルカリイオン水氷と比較しても、14日目では低い値となった。
【0063】
以上の試験結果から、本発明の水溶性ミネラル水溶液を添加した鮮度保持材は、海洋深層水と比較しても鮮度保持効果が高く、魚の鮮度を長期に亘って維持できることが分かった。
【0064】
なお、K値の標準的な評価は以下のとおりである。
〜5%;即殺直後の魚 〜20%;刺身としても適当 〜30%;新鮮な魚
〜40%;煮焼き用 40%〜60%;腐敗の兆候 60%〜80%;腐敗の初期
【産業上の利用可能性】
【0065】
上述した実施例では、鯵の保存方法を例示して説明したが、勿論これに限定されず、本発明は、鯵以外の様々な魚類を保存する際に適用することができ、特に、高価な魚の保存に適用すれば、質の高い新鮮な魚を比較的容易に提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メタ珪酸ナトリウムを水に溶解させて水溶性ミネラル水溶液とすることを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の水溶性ミネラルの製造方法において、二酸化ケイ素に炭酸ナトリウムを反応させてメタ珪酸ナトリウムを生成させることを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の水溶性ミネラルの製造方法において、メタ珪酸ナトリウムに温水を添加して上澄みを採取し、未溶解物に温水を添加して上澄みを採取し、これを繰り返して水溶性ミネラル水溶液とすることを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載の水溶性ミネラルの製造方法において、前記水溶性ミネラルが、イオン性シリカを含有することを特徴とする水溶性ミネラルの製造方法。
【請求項5】
海水にイオン性シリカを含む水溶性ミネラル水溶液を添加したことを特徴とする鮮度保持材。
【請求項6】
請求項5に記載の鮮度保持材において、前記海水が、海洋表層水を電気分解して得た海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水であることを特徴とする鮮度保持材。
【請求項7】
請求項6に記載の鮮度保持材において、前記水溶性ミネラル水溶液が、メタ珪酸ナトリウムを水に溶解させたものであることを特徴とする鮮度保持材。
【請求項8】
請求項5〜7の何れか1項に記載の鮮度保持材において、製氷化したものであることを特徴とする鮮度保持材。
【請求項9】
メタ珪酸ナトリウムを水に溶解して水溶性ミネラル水溶液を得る工程と、これを海水に添加する工程とを具備することを特徴とする鮮度保持材の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記海水が、海洋表層水を電気分解して得た海水酸性イオン水又は海水アルカリイオン水であることを特徴とする鮮度保持材の製造方法。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の鮮度保持材の製造方法において、二酸化ケイ素に炭酸ナトリウムを反応させてメタ珪酸ナトリウムを生成させることを特徴とする鮮度保持材の製造方法。
【請求項12】
請求項9〜11の何れか1項に記載の鮮度保持材の製造方法において、メタ珪酸ナトリウムに温水を添加して上澄みを採取し、未溶解物に温水を添加して上澄みを採取し、これを繰り返して水溶性ミネラル水溶液とすることを特徴とする鮮度保持材の製造方法。
【請求項13】
請求項9〜12の何れか1項に記載の鮮度保持材の製造方法において、水溶性ミネラル水溶液を添加した海水を製氷化する工程を具備することを特徴とする鮮度保持材の製造方法。

【公開番号】特開2008−271873(P2008−271873A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−120034(P2007−120034)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(000211293)中国電機製造株式会社 (69)
【出願人】(899000057)学校法人日本大学 (650)
【Fターム(参考)】