1つの容器内に複数の化学製品を貯蔵する方法及び装置
【課題】迅速に凝固する複数の製品を液状で導入及び抜き取ることと、容器内に導入された製品の一部が固体状態にあることとを可能とする、1つの容器内に複数の化学製品を貯蔵するための方法及び装置を用いる。
【解決手段】貯蔵の終わりにおける容器からの製品の運び出しは、製造から由来した又は循環されている液状製品が、熱伝導性材料からなる実質的に垂直な供給管(5)に通されて容器(1)内へと流入させられ、熱伝導性材料からなる少なくとも1つの融解機構(3;8)の下方で実質的に水平に容器(1)の横断面に亘って分配され、その際に、液状製品の熱容量が、供給管(5)及び1つ又は複数の融解機構(3;8)の熱伝導率と関連して、容器(1)内にある製品を融解するために用いられ、製品が1つの又は複数の融解機構(3;8)の下方の少なくとも1つの水平な流れを介して及び供給管(5)に沿って垂直に排出されるように為される。
【解決手段】貯蔵の終わりにおける容器からの製品の運び出しは、製造から由来した又は循環されている液状製品が、熱伝導性材料からなる実質的に垂直な供給管(5)に通されて容器(1)内へと流入させられ、熱伝導性材料からなる少なくとも1つの融解機構(3;8)の下方で実質的に水平に容器(1)の横断面に亘って分配され、その際に、液状製品の熱容量が、供給管(5)及び1つ又は複数の融解機構(3;8)の熱伝導率と関連して、容器(1)内にある製品を融解するために用いられ、製品が1つの又は複数の融解機構(3;8)の下方の少なくとも1つの水平な流れを介して及び供給管(5)に沿って垂直に排出されるように為される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の形態で搬送され且つ更に加工されることが意図されるが、所望の又は通常の貯蔵温度よりも高い融点を有している複数の化学製品、特には複数の化学物質を1つの容器内に貯蔵するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
これら物質に関しては、複数の加熱された容器内に貯蔵することが最も容易である。というのは、抜き取り及び導入は、この場合、全く困難をもたらさないからである。しかしながら、これは、継続的な加熱のための高いエネルギーコストと結びついている。更に、場合によっては進行するエージング反応及び不純物との望ましくない反応が、温度が高くなるにつれて加速されるという欠点がある。
【0003】
長時間に亘る貯蔵の際には、製品を固体の又は凝固した形態で貯蔵し、取り出されることが意図される一部を必要に応じて液化することが、エネルギー的に有利である。
【0004】
上記の問題は、例えば重油の貯蔵の場合に生じる。重油は、周囲温度では粘性であり、寒冷地での及び冬季の貯蔵の際に完全に固化することがある。重油の貯蔵のために、少なくとも部分的に固化された状態での貯蔵を可能にする種々な装置が開発された。
【0005】
特許文献1は、粘性液体を吸い出す手段を有している貯蔵容器を開示している。この容器には、粘性の液体の一部を適切に加熱し、抜き取りのために流動可能とすべく、加熱可能な捕捉フードが設けられている。この装置による方法は、粘性の液体のためにのみ適切であって、完全に凝固する物質には適当ではない。というのは、凝固した固体は、フードの下方で連続的に流れることができないからである。
【0006】
特許文献2は、重油のように重量があって通常の温度では凝固する複数の製品を地下に貯蔵するための方法を開示している。この方法では、凝固した製品の表面に少なくとも1つの循環する熱い液体を接触させ、液化した製品をポンプで汲み出す。この方法は、地下の複数のダクトのために設計されており、貯蔵されている製品を、その傍を連続的に流れる熱い液体によって押し流すために、比較的多くの汲み出し作業を必要とする。この作業は、高い融解熱を有している結晶化する製品が貯蔵されているときには、より長期になる。重油については、水による押し流しも可能であるが、これが全ての製品について適切である訳ではない。
【0007】
更に、特許文献3は、ビチューメン用容器を開示している。この容器内には垂直な管が設けられており、その開いた上端は入口管と通じており、その下端は容器底部の上方に間隔をあけて位置している。出来たての熱いビチューメンが上方から垂直の管に注入されると、複数の連通する管の原理に基づいて、出来たての熱いビチューメンは、下から上へと容器内に導入される。従って、充填の終わりにおいて、容器の下方区域には、出来たての熱いビチューメンが存在している。これにより、ビチューメン用容器は、充填直後に、外部からの加熱なしに所定の期間に亘って使用可能である。
【0008】
非常に速く凝固する複数の製品、例えば、狭い結晶化域で固化する複数の有機化学製品の導入のためには、複数の公知の装置及び方法は、適切でないか、余り適切でない。例えば、140.6℃の融解域を有しているジメチルテレフタレート(DTM,C10H10O4)は、プラスチック産業のために液状で提供され、従って、事前に液状で中継保管される。これは、これまで、加熱された容器で高いエネルギーコストをかけてなされている。
【特許文献1】DE534084
【特許文献2】DE2432955
【特許文献3】DE8331135U1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の課題は、迅速に凝固する複数の製品を液状で導入及び抜き取ることと、容器内に導入された製品の一部が固体状態にあることとを可能とする、1つの容器内に複数の化学製品を貯蔵するための方法及び装置にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題を解決するために、本発明では、1つの容器内に複数の化学的な製品を貯蔵するための方法が提案される。この方法では、液体状態の製品は、融解温度よりも高い温度で容器内に導入され、そこでは、周囲温度が低くなると、少なくとも部分的に凝固した状態で抜き取りまで留まる。本発明の方法では、貯蔵の終わりにおける容器からの製品の運び出しは、製造から由来した又は循環されている液体製品が、熱伝導性材料からなる実質的に垂直な管に通されて容器内へと流入させられ、熱伝導性材料からなる少なくとも1つの融解機構の下方で実質的に水平に容器の横断面にわたって分配され、その際に、液体製品の熱容量が、導管及び1つ又は複数の融解機構の熱伝導率と関連して、容器内にある製品を融解するのに用いられ、製品が1つ又は複数の融解機構の下方の少なくとも1つの水平な流れを介して及び導管に沿って垂直に排出させられるように為される。
【0011】
容器は、特にはタンク、即ち、1m3よりも大きく、好ましくは5m3よりも大きい貯蔵容量を有しており、一般的には供給管及び排出管を具備する貯蔵容器であってもよい。
【0012】
本発明の有利な実施形態では、導管及び場合によっては融解機構の下方にある領域が液状製品の流通の後に空にされ、次の使用までガスが充填される。吹き込まれるガスは、製品に対して優しく、つまり不活性であり、出来る限り容易に圧縮可能であることが意図される。製品に応じて、例えば、空気、窒素、CO2又は希ガスが適切である。
【0013】
容器の少なくとも1つの外壁に設けられた内壁加熱手段によって、凝固しており融点よりも低い温度で貯蔵されている製品のコアの外側に、液状の製品が更に形成され得る。次に、外壁によって液化された製品は、他の運び出される製品を融解するために用いられることができ、或いは、貯蔵の際の確実な均圧のために、即ち、複数の容器壁部及び内装部品を保護するために用いられる。複数の所定の貯蔵段階又は抜き取り段階中に又は一般的には製品が供給管に沿って及び少なくとも1つの融解機構の下方で液状に保たれるとき、内壁加熱手段によって、凝固した製品から、液状の製品によって囲まれたほぼ環状のコアが形成される。このコアは、周囲にある製品の活発な混合を容易にする。
【0014】
内壁加熱手段によって融解された製品の運び出しは、例えば、内壁加熱手段のために内壁に設けられた熱交換器によって、形成されることができる複数の垂直な流路で為されることは好ましい。
【0015】
この方法では、貯蔵された液状の製品が全て容器の中で凝固されるように実行されることが可能である。この場合、供給管は、凝固過程又は結晶化過程中に、液状の製品の後に供給管を通して導かれるガスによって空に保たれる。レベルに従って、即ち、特には、最大限の又はほぼ最大限のレベルで、(上方の)溶融機構の下面は、ガスによって又は排出によって空に保たれる。
【0016】
或いは、この方法では、容器に貯蔵されている製品の一部が、貯蔵中に、複数の加熱要素、特には内壁加熱手段及び/又は供給管及び/又は融解機構による加熱によって液状に保たれる。供給管及び融解機構は、本発明では熱伝導性の材料からなるので、両者は容易に加熱することができる。
【0017】
凝固した製品を融解するために、製品の一部が、その容器に結合された、加熱された更なる追加容器によって循環されることが好ましい。製品は、本発明の実施形態では、容器の中で循環して運ばれることが可能である。この目的のためには、例えば、外壁加熱手段の側方に底部加熱手段が更に設けられていてもよい。
【0018】
融解は、特には、上から下へ及び/又は下から上へと進行する液化によって、好ましくは、複数の融解機構の対応の動きの中で為される。
【0019】
特に、前記方法を実行するために、本発明は、先の課題を解決すべく、貯蔵温度範囲よりも低い融点を有するこれらの化学的な製品を容器に貯蔵するための装置を更に提案する。この装置は、
容器と、
容器内で実質的に垂直方向に延びており、熱伝導性の材料からなる、液状の製品及びガスのための供給管と、
容器の横断面区域に亘って実質的に水平方向に延びており、熱伝導性の材料からなり、供給管に周設されており、供給された液状の製品を導き且つ分配するために用いられる少なくとも1つの融解機構と、
少なくとも1つの排出管とを具備している。
【0020】
排出管は、供給管と同様に、供給管の入口で、弁を有することが可能である。
【0021】
融解機構は、供給管に沿って移動可能に設けられている。このことは、上から下へ又は下から上へと進行する融解を可能にする。
【0022】
特に好ましい実施形態では、供給管は、入れ子管として形成されている。容器は、全ての実施形態で、好ましくは少なくとも部分的にシリンダ状であり、供給管は、シリンダの軸線に沿って設けられている。代わりの実施形態では、容器又はタンクは、正方形の又は矩形の横断面を有していてもよい。供給管は、全ての実施形態で、中央に設けられていることが好ましい。融解機構は、ハット状の形状を有し、供給管の端部に設けられている上方の融解機構を有していることが好ましい。上方の融解機構は、本発明の有利な実施形態では、好ましくは浮きリングの形態の、浮きボディを有している。浮きリングは、上方の融解機構を、所定の高さに、製品のレベルの下方にまたそのレベルに保つことができる。浮きリングに、ガスを充填するか、部分的にガス及び部分的に液体又は適切な媒体を充填することによって、融解機構をより高く又はより低く沈むように調整することができる。例えば、浮きリングのチャンバに加熱要素が設けられていると、浮きリングを熱供給のためにも用いることができる。
【0023】
本発明の一実施形態では、融解機構は、下方の融解機構を更に有している。この融解機構は、容器の下方の3分の1の個所で、供給管の回りに環状に延びていることが好ましい。
【0024】
1つの又は複数の融解機構は、複数の流れ抵抗手段の形態の、下方に向いた複数の内装部品を有している。これらの流れ抵抗手段は、液状の製品を各々の融解機構の下方で均等に分配するために用いられる。このことは、部分的な塞き止め及び激しい攪拌(Verwirbeln)によっても為される。
【0025】
少なくとも1つの外壁に、好ましくはシリンダ状の外壁に、内壁加熱手段が更に設けられていてもよい。内壁加熱手段には、製品を(一般的には下方へ)運び出すための複数の流路が組み込まれていてよい。流路の融解(Kanalschmelzen)は、熱膨張による容器の損傷を防止する。というのは、発生する力の逃しが常に保証されるので、容器が機械的負荷を受けないからである。この装置に複数の流路が特には別個の垂直な加熱手段を有している外壁に沿って設けられている場合、この方法は、まず、凝固した製品が複数の垂直な流路で溶かされ、次に、融解機構の下方で横断面が溶けて空にされるように実行されることが可能である。水平方向の融解からの融解物は、次いで、事前に形成された複数の垂直方向の流路を通って流出することが可能である。
【0026】
内壁加熱手段は、好ましくは、全体の内壁面を凝固した製品から離しておくことができるように、容器における製品の最大限のレベルよりも高い位置に達する。上方の融解機構には、複数の案内要素が設けられ得る。これら案内要素は、適切に内壁加熱手段に係合し、連続的な幾何学的に明確に定められた融解帯を保証する。
【0027】
製品の充填状態及び貯蔵状態を検査するために、複数の測定センサが、好ましくは、1つの融解機構又は複数の融解機構に及び/又は外壁に設けられていてもよい。
【0028】
適切な測定方法によって、製品があるか否か及び如何ほど存在するのか並びに気相が融解機構の下方にあるか否かを定めることができる。
【0029】
供給管の出口に空間的に関連して、例えばデフレクタの形態の位置を変えることができる非対称的な分配要素が設けられ、この分配要素によって、導入又は抜き取りの最中の製品に、製品の分配の際の優先方向を与えることができる。このことは、容器が空のときに、温度差を、容器の横断面区域によって補償することができる。冷たい区域では、分配要素によって、より多く熱い液状の製品を導入することができる。その目的は、凝固した製品を均等に融解することができるためである。
【0030】
容器は、複数の部分から構成されることが可能である。特に、複数の融解機構、供給管及び排出管が、底部を有していない容器頂部に設けられていてもよい。この容器頂部は、蓋部のない胴に被せられる。それ故に、纏めれば、本発明に基づく2部構成の容器が生じる。排出管は、胴の下方の区域(例えば、下方の5分の1の区域)にあるか、或いは、好ましくは、追加的に容器頂部にも設けられている。そこからは、貯蔵され、融解された製品を吸い取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面に示した複数の実施形態に基づいて、本発明を説明する。容器1は、特には、シリンダ状又は平行六面体状構造の製品に適切な容器であり、複数の以下の主要構成要素を有している。
【0032】
容器の外壁2に設けられた内壁加熱手段2aは、予期される力、必要な熱効率及び機械的な及び液圧的な作用に合わせて調整されねばならない。
【0033】
上方の融解機構(Schmelzorgan)3は、上方中心に向けられたシリンダ(ハット3a)と、下面に設けられた複数のデフレクタ10(複数の内装部品、複数の流れ抵抗手段)及び閉鎖縁部6(複数の案内レール)とを有しているプラットフォームであってもよい。
【0034】
複数のフロート4は、浮きリングとして形成されていることが可能であり、上方の融解機構3に構成要素を形成する。複数の他の浮きボディ又は分割された構造も可能である。浮きリング4は、上方の融解機構3のハット3aと縁部6との間に、複数の調節可能な結合手段(ロープ)で吊設されることが好ましい。
【0035】
供給管5は、上方の融解機構3に設けられた複数の浮きリング4の浮力によって自動的に繰り出される入れ子管又はその代わりにモータ制御で繰り出される入れ子管であってもよい。入れ子管又は供給管5は、場合によっては、分配要素9に結合されている。その目的は、製品を特別に導くことができるためである。他の場合には、製品は、入れ子管を介して、好ましくは真中で導入される。複数の案内レール6は、上方の融解機構3に取着されており、上方の融解機構3と、内壁加熱手段2aとの間の間隔を保証する。内壁加熱手段2aは、所定の数の加熱要素分だけ、複数の案内レール6から突出する。
【0036】
充填兼排出管7は、供給管5の回りの底部に溶接結合されたクウォータインチパイプ(Vierteirohr)であってもよい。このクウォータインチパイプは、容器の底部の方向に熱を均等に分配するための複数の開口部を有している。充填兼排出管7は、別個の熱コイルによって又は供給管5の熱によって加熱されることができる。
【0037】
下方の融解機構8は複数のリリーフ弁を有することができる。これらのリリーフ弁は、該リリーフ弁の下方で製品が排出されるか、複数のリリーフ弁の上方で圧力が増大したときに流れを通す。
【0038】
分配要素9は、駆動手段によって、人又はプロセス制御装置によって定められる如何なる位置へも動かされる。
【0039】
複数の融解機構3,8の下面に設けられた複数のデフレクタ10の形態をとる複数の内装部品10は、液状の製品を分配し且つ激しく攪拌するための流れ抵抗手段として用いられる。
【0040】
複数の測定センサ11及び接触子は、製品のレベル及び貯蔵状態をモニタするために用いられる。
【0041】
複数のフロート12は、複数の融解機構3,8と製品との間の間隔がどうであるか、即ち未だガスが供給されねばならないか否かを確定するために用いられる。
【0042】
図1は、全体として参照符号1が付された(貯蔵)容器、ここでは、傾斜した屋根を有しているシリンダ状であって、シリンダ底面で立っている槽状の容器を示している。シリンダ状の外壁2には、内壁加熱手段2aが取り着けられている。この内壁加熱手段は、ここでは、実際に全体のシリンダ外皮を被っている。容器1の底部の中心では、液状の未だ熱い製品のための供給管5としての入れ子管が、容器内へと突き出ており、ここでは完全に繰り出された状態で示されている。供給管5の上端には、プレート状の上方の融解機構3が設けられている。この融解機構の、ハット状の中央部分(ハット)3aが、供給管5の上に被さられている。供給管5の上端には、例えば篩い板の形態の複数のスペーサが、融解機構3から間をあけて設けられ得る(ここでは図示せず)。融解機構3は、ここでは浮きリングの形態をとる複数のフロート4を有している。浮きリング4は、図1aに示すように、ハット3aから融解機構3の縁部まで及ぶ径方向に延びている複数のロープによって吊設されている。図1aは、浮きリング4を有している融解機構を、上から見た平面図で示している。図1dは、四角形の横断面を有している容器に関する類似の変形例を示している。浮きリング4は、複数の部分に又は個々のフロートに分割されている。上方の融解機構3の縁部には、内壁加熱手段2aに対して案内をする複数の案内レール6が設けられている。最後に、製品を均等に分配する複数のデフレクタ10、即ち融解機構3から下方に向いている複数の内装部品10が設けられている。これらの内装部品10は、複数の特別な実施形態に関して図1b及び特に1cに示されたように、特別なデザインになっていることが可能である。図1b及び1cは、下から見た複数の融解機構3の変形例をしている。これらの実施形態は、以下に記載の下方の融解機構8に関しても同様に可能である。
【0043】
図2は、図1に示した容器と類似の容器1を示している。但し、容器の下方区域であって底部付近に、更に、プラットフォーム状の下方の融解機構8が供給管5に周設されている点で異なっている。上述のように、下方の融解機構8には、複数のリリーフ弁が設けられていてもよい。図2は、浮きボディが、融解機構3を、容器1中にある製品の表面に対して保つことを示している。表面には参照符号Aが付されている。複数の浮きボディ4(浮きリング)には、ここに示すように、部分的に液体が充填されている。その目的は、融解機構の高さ、即ち製品のレベルに対する融解機構の相対位置を、正確に調整することができるためである。
【0044】
内壁加熱手段2aに関する可能な実施形態は、図2aに示されている。壁の加熱のために設けられた熱交換器には、複数の垂直な流路2bが形成されている。これら流路は、液化された製品を底部方向へ垂直に運ぶために用いられる。図2bは、図2aに対応する内壁加熱手段を、正方形の横断面を有する容器として示している。そこでは、下方の融解機構が底部区域を融解した状態に保つ場合、製品を、縁部の付近にある複数の排出手段によって、或いは、中央の供給管の付近で取り除くことができる。
【0045】
図3は、図2と同じ容器を、ほぼ又は完全に空にした状態で及び入れ子管5を引っ込めた状態で示している。
【0046】
図4は、図1と同じであるが、中央の充填兼排出管7を有している容器を示している。底部で入れ子管5の回りに溶接結合されたクウォータインチパイプは、熱及び製品を均等に分配するための複数の開口部を有している。
【0047】
図5及び6は、図2又は3と同じであるが、追加の分配要素9を有している容器1を示している。分配要素は、駆動手段によって、人又はプロセス制御装置によって定められる如何なる位置へも動かされる。
【0048】
例えば、廃液(Ausschwemmen)の際には、製品が、容器の或る側で冷たいときには、分配要素が下降され、熱い側が遮蔽されるような位置へもたらされる。上昇する熱い製品は、容器の複数の冷たい区域へと侵入する。分配要素は、融解機構3の、ここではシリンダ状のハット3aに組み込まれ、シリンダを介して、下方の入れ子管5と関連づけられている。このシリンダは、製品の均等な供給を保証し、シリンダの上に位置している複数の部材を保護する。分配要素は、複数の垂直な案内レールと、融解機構のハット3a及び分配要素9間にあって駆動手段を有しているスピンドル9aとによって導かれる。少なくとも2つのスペースリング及びリミットストッパが、常に案内を保証する。上方の融解機構3の、上方のハット状の部分には、分配要素9の一部が留まっている。その目的は、傾動を防止するためである。分配要素9が必要であるときは、分配要素は、複数の垂直方向の案内レールがもはや嵌まり込まなくなるまで、スピンドル9aによって下降される。高さをずらすことが可能なスピンドル9aは、下端に、ねじを有しておらず、分配要素9を続けて回転させるストッパのみを有している。分配要素9は、リミットストッパ上にあり、駆動手段によって、同一の回転方向で所望の位置にもたらされる。分配要素9が必要ない場合には、駆動手段の回転方向が変えられる。この際、スピンドル9aが降下し、ねじが係合する。その目的は、分配要素9を再度上方に引き上げるためである。複数の案内レールは再度嵌まり込み、駆動手段はオフにされる。
【0049】
図7は、外壁2と、融解機構3(同様に、融解機構8の場合も可能である)との間の詳細を示している。例えば、レーザ測定方法によって、上方の融解機構3が水平方向(B)にあるか否かが確定される。2つの融解機構3及び8の水平方向の位置を、傾斜測定手段によっても制御することができる。フロート12によって、窒素が十分に貯蔵されているか否かが決定される。フロートの浮き部分が沈んだとき、場合によっては窒素を吹き込まねばならない。フロートによって、レベルが容器の横断面より上で同一か否か、即ち、分配要素9が用いられるか否かをも定めることができる。最後に、このことから、僅かな製品が容器から除かれて、融解機構がより緩慢に降下するようにしなければならないか否かが測定される。更に、複数の内装部品10に、場合によっては複数の測定センサ11が設けられる。
【0050】
図8は、本発明の他の実施形態である。この実施形態では、融解機構3は、供給管5a及び排出管5bによって、容器の頂部1aに取り着けられている。容器の頂部1aは、開いた胴1bに被せられている。その結果、複数部構成の容器が生じる。貯蔵された製品のレベルには、参照符号「A」が付されている。融解機構の機能は、既に上に述べてある。液化された製品の吸引は、ここでは、排出管5bを通って、上からの吸引によって為される。製品の取り除きは、まず、重量及び容量から適切に定められる弁ボールの周囲で、及び、残りの取り除きのための追加吸引管5b’によるほぼ完全な排出の際に為される。
【0051】
容器は、一般的に、全ての適切な材料、特には、金属又はプラスチックからなることが可能である。容器は、例えば、可撓性のプラスチックを用いることによって、空の状態では伸縮自在である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】典型的な実施形態の貯蔵容器の縦断面図。
【図1a】複数の融解機構の典型的な実施形態を上から見た図。
【図1b】複数の融解機構の典型的な実施形態を下から見た他の図。
【図1c】複数の融解機構の典型的な実施形態を下から見た更に他の図。
【図1d】複数の融解機構の典型的な実施形態を上又は下から見た更に他の図。
【図2】底部の付近に設けられた複数の追加の融解機構を有している図1に示した貯蔵容器の図。
【図2a】シリンダ状の容器のための内壁加熱手段の横断面図。
【図2b】平行六面体状の容器のための内壁加熱手段の横断面図。
【図3】空になった状態の図2に示す貯蔵容器の縦断面図。
【図4】典型的な実施形態の貯蔵容器の縦断面図。
【図5】追加の分配要素を有している図2に示す貯蔵容器の縦断面図。
【図6】追加の分配要素を有している図2に示す貯蔵容器の他の縦断面図。
【図7】外壁と融解機構の間の部分の図。
【図8】胴に被らされた頂部容器の縦断面図。
【符号の説明】
【0053】
1…容器、1a…容器の頂部、1b…基礎容器/胴、2…容器の外壁、3…上方の融解機構、3a…ハット、4…フロート、5…入れ子管の形態の供給管、5a…供給管、5b…排出管、5b’…追加吸引管、6…上方の融解機構に設けられた案内レール、7…充填兼排出管、クウォータインチパイプ、8…下方の融解機構、9…分配要素、10…デフレクタ(内装部品)、11…測定センサ、12…フロート。
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の形態で搬送され且つ更に加工されることが意図されるが、所望の又は通常の貯蔵温度よりも高い融点を有している複数の化学製品、特には複数の化学物質を1つの容器内に貯蔵するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
これら物質に関しては、複数の加熱された容器内に貯蔵することが最も容易である。というのは、抜き取り及び導入は、この場合、全く困難をもたらさないからである。しかしながら、これは、継続的な加熱のための高いエネルギーコストと結びついている。更に、場合によっては進行するエージング反応及び不純物との望ましくない反応が、温度が高くなるにつれて加速されるという欠点がある。
【0003】
長時間に亘る貯蔵の際には、製品を固体の又は凝固した形態で貯蔵し、取り出されることが意図される一部を必要に応じて液化することが、エネルギー的に有利である。
【0004】
上記の問題は、例えば重油の貯蔵の場合に生じる。重油は、周囲温度では粘性であり、寒冷地での及び冬季の貯蔵の際に完全に固化することがある。重油の貯蔵のために、少なくとも部分的に固化された状態での貯蔵を可能にする種々な装置が開発された。
【0005】
特許文献1は、粘性液体を吸い出す手段を有している貯蔵容器を開示している。この容器には、粘性の液体の一部を適切に加熱し、抜き取りのために流動可能とすべく、加熱可能な捕捉フードが設けられている。この装置による方法は、粘性の液体のためにのみ適切であって、完全に凝固する物質には適当ではない。というのは、凝固した固体は、フードの下方で連続的に流れることができないからである。
【0006】
特許文献2は、重油のように重量があって通常の温度では凝固する複数の製品を地下に貯蔵するための方法を開示している。この方法では、凝固した製品の表面に少なくとも1つの循環する熱い液体を接触させ、液化した製品をポンプで汲み出す。この方法は、地下の複数のダクトのために設計されており、貯蔵されている製品を、その傍を連続的に流れる熱い液体によって押し流すために、比較的多くの汲み出し作業を必要とする。この作業は、高い融解熱を有している結晶化する製品が貯蔵されているときには、より長期になる。重油については、水による押し流しも可能であるが、これが全ての製品について適切である訳ではない。
【0007】
更に、特許文献3は、ビチューメン用容器を開示している。この容器内には垂直な管が設けられており、その開いた上端は入口管と通じており、その下端は容器底部の上方に間隔をあけて位置している。出来たての熱いビチューメンが上方から垂直の管に注入されると、複数の連通する管の原理に基づいて、出来たての熱いビチューメンは、下から上へと容器内に導入される。従って、充填の終わりにおいて、容器の下方区域には、出来たての熱いビチューメンが存在している。これにより、ビチューメン用容器は、充填直後に、外部からの加熱なしに所定の期間に亘って使用可能である。
【0008】
非常に速く凝固する複数の製品、例えば、狭い結晶化域で固化する複数の有機化学製品の導入のためには、複数の公知の装置及び方法は、適切でないか、余り適切でない。例えば、140.6℃の融解域を有しているジメチルテレフタレート(DTM,C10H10O4)は、プラスチック産業のために液状で提供され、従って、事前に液状で中継保管される。これは、これまで、加熱された容器で高いエネルギーコストをかけてなされている。
【特許文献1】DE534084
【特許文献2】DE2432955
【特許文献3】DE8331135U1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の課題は、迅速に凝固する複数の製品を液状で導入及び抜き取ることと、容器内に導入された製品の一部が固体状態にあることとを可能とする、1つの容器内に複数の化学製品を貯蔵するための方法及び装置にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題を解決するために、本発明では、1つの容器内に複数の化学的な製品を貯蔵するための方法が提案される。この方法では、液体状態の製品は、融解温度よりも高い温度で容器内に導入され、そこでは、周囲温度が低くなると、少なくとも部分的に凝固した状態で抜き取りまで留まる。本発明の方法では、貯蔵の終わりにおける容器からの製品の運び出しは、製造から由来した又は循環されている液体製品が、熱伝導性材料からなる実質的に垂直な管に通されて容器内へと流入させられ、熱伝導性材料からなる少なくとも1つの融解機構の下方で実質的に水平に容器の横断面にわたって分配され、その際に、液体製品の熱容量が、導管及び1つ又は複数の融解機構の熱伝導率と関連して、容器内にある製品を融解するのに用いられ、製品が1つ又は複数の融解機構の下方の少なくとも1つの水平な流れを介して及び導管に沿って垂直に排出させられるように為される。
【0011】
容器は、特にはタンク、即ち、1m3よりも大きく、好ましくは5m3よりも大きい貯蔵容量を有しており、一般的には供給管及び排出管を具備する貯蔵容器であってもよい。
【0012】
本発明の有利な実施形態では、導管及び場合によっては融解機構の下方にある領域が液状製品の流通の後に空にされ、次の使用までガスが充填される。吹き込まれるガスは、製品に対して優しく、つまり不活性であり、出来る限り容易に圧縮可能であることが意図される。製品に応じて、例えば、空気、窒素、CO2又は希ガスが適切である。
【0013】
容器の少なくとも1つの外壁に設けられた内壁加熱手段によって、凝固しており融点よりも低い温度で貯蔵されている製品のコアの外側に、液状の製品が更に形成され得る。次に、外壁によって液化された製品は、他の運び出される製品を融解するために用いられることができ、或いは、貯蔵の際の確実な均圧のために、即ち、複数の容器壁部及び内装部品を保護するために用いられる。複数の所定の貯蔵段階又は抜き取り段階中に又は一般的には製品が供給管に沿って及び少なくとも1つの融解機構の下方で液状に保たれるとき、内壁加熱手段によって、凝固した製品から、液状の製品によって囲まれたほぼ環状のコアが形成される。このコアは、周囲にある製品の活発な混合を容易にする。
【0014】
内壁加熱手段によって融解された製品の運び出しは、例えば、内壁加熱手段のために内壁に設けられた熱交換器によって、形成されることができる複数の垂直な流路で為されることは好ましい。
【0015】
この方法では、貯蔵された液状の製品が全て容器の中で凝固されるように実行されることが可能である。この場合、供給管は、凝固過程又は結晶化過程中に、液状の製品の後に供給管を通して導かれるガスによって空に保たれる。レベルに従って、即ち、特には、最大限の又はほぼ最大限のレベルで、(上方の)溶融機構の下面は、ガスによって又は排出によって空に保たれる。
【0016】
或いは、この方法では、容器に貯蔵されている製品の一部が、貯蔵中に、複数の加熱要素、特には内壁加熱手段及び/又は供給管及び/又は融解機構による加熱によって液状に保たれる。供給管及び融解機構は、本発明では熱伝導性の材料からなるので、両者は容易に加熱することができる。
【0017】
凝固した製品を融解するために、製品の一部が、その容器に結合された、加熱された更なる追加容器によって循環されることが好ましい。製品は、本発明の実施形態では、容器の中で循環して運ばれることが可能である。この目的のためには、例えば、外壁加熱手段の側方に底部加熱手段が更に設けられていてもよい。
【0018】
融解は、特には、上から下へ及び/又は下から上へと進行する液化によって、好ましくは、複数の融解機構の対応の動きの中で為される。
【0019】
特に、前記方法を実行するために、本発明は、先の課題を解決すべく、貯蔵温度範囲よりも低い融点を有するこれらの化学的な製品を容器に貯蔵するための装置を更に提案する。この装置は、
容器と、
容器内で実質的に垂直方向に延びており、熱伝導性の材料からなる、液状の製品及びガスのための供給管と、
容器の横断面区域に亘って実質的に水平方向に延びており、熱伝導性の材料からなり、供給管に周設されており、供給された液状の製品を導き且つ分配するために用いられる少なくとも1つの融解機構と、
少なくとも1つの排出管とを具備している。
【0020】
排出管は、供給管と同様に、供給管の入口で、弁を有することが可能である。
【0021】
融解機構は、供給管に沿って移動可能に設けられている。このことは、上から下へ又は下から上へと進行する融解を可能にする。
【0022】
特に好ましい実施形態では、供給管は、入れ子管として形成されている。容器は、全ての実施形態で、好ましくは少なくとも部分的にシリンダ状であり、供給管は、シリンダの軸線に沿って設けられている。代わりの実施形態では、容器又はタンクは、正方形の又は矩形の横断面を有していてもよい。供給管は、全ての実施形態で、中央に設けられていることが好ましい。融解機構は、ハット状の形状を有し、供給管の端部に設けられている上方の融解機構を有していることが好ましい。上方の融解機構は、本発明の有利な実施形態では、好ましくは浮きリングの形態の、浮きボディを有している。浮きリングは、上方の融解機構を、所定の高さに、製品のレベルの下方にまたそのレベルに保つことができる。浮きリングに、ガスを充填するか、部分的にガス及び部分的に液体又は適切な媒体を充填することによって、融解機構をより高く又はより低く沈むように調整することができる。例えば、浮きリングのチャンバに加熱要素が設けられていると、浮きリングを熱供給のためにも用いることができる。
【0023】
本発明の一実施形態では、融解機構は、下方の融解機構を更に有している。この融解機構は、容器の下方の3分の1の個所で、供給管の回りに環状に延びていることが好ましい。
【0024】
1つの又は複数の融解機構は、複数の流れ抵抗手段の形態の、下方に向いた複数の内装部品を有している。これらの流れ抵抗手段は、液状の製品を各々の融解機構の下方で均等に分配するために用いられる。このことは、部分的な塞き止め及び激しい攪拌(Verwirbeln)によっても為される。
【0025】
少なくとも1つの外壁に、好ましくはシリンダ状の外壁に、内壁加熱手段が更に設けられていてもよい。内壁加熱手段には、製品を(一般的には下方へ)運び出すための複数の流路が組み込まれていてよい。流路の融解(Kanalschmelzen)は、熱膨張による容器の損傷を防止する。というのは、発生する力の逃しが常に保証されるので、容器が機械的負荷を受けないからである。この装置に複数の流路が特には別個の垂直な加熱手段を有している外壁に沿って設けられている場合、この方法は、まず、凝固した製品が複数の垂直な流路で溶かされ、次に、融解機構の下方で横断面が溶けて空にされるように実行されることが可能である。水平方向の融解からの融解物は、次いで、事前に形成された複数の垂直方向の流路を通って流出することが可能である。
【0026】
内壁加熱手段は、好ましくは、全体の内壁面を凝固した製品から離しておくことができるように、容器における製品の最大限のレベルよりも高い位置に達する。上方の融解機構には、複数の案内要素が設けられ得る。これら案内要素は、適切に内壁加熱手段に係合し、連続的な幾何学的に明確に定められた融解帯を保証する。
【0027】
製品の充填状態及び貯蔵状態を検査するために、複数の測定センサが、好ましくは、1つの融解機構又は複数の融解機構に及び/又は外壁に設けられていてもよい。
【0028】
適切な測定方法によって、製品があるか否か及び如何ほど存在するのか並びに気相が融解機構の下方にあるか否かを定めることができる。
【0029】
供給管の出口に空間的に関連して、例えばデフレクタの形態の位置を変えることができる非対称的な分配要素が設けられ、この分配要素によって、導入又は抜き取りの最中の製品に、製品の分配の際の優先方向を与えることができる。このことは、容器が空のときに、温度差を、容器の横断面区域によって補償することができる。冷たい区域では、分配要素によって、より多く熱い液状の製品を導入することができる。その目的は、凝固した製品を均等に融解することができるためである。
【0030】
容器は、複数の部分から構成されることが可能である。特に、複数の融解機構、供給管及び排出管が、底部を有していない容器頂部に設けられていてもよい。この容器頂部は、蓋部のない胴に被せられる。それ故に、纏めれば、本発明に基づく2部構成の容器が生じる。排出管は、胴の下方の区域(例えば、下方の5分の1の区域)にあるか、或いは、好ましくは、追加的に容器頂部にも設けられている。そこからは、貯蔵され、融解された製品を吸い取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面に示した複数の実施形態に基づいて、本発明を説明する。容器1は、特には、シリンダ状又は平行六面体状構造の製品に適切な容器であり、複数の以下の主要構成要素を有している。
【0032】
容器の外壁2に設けられた内壁加熱手段2aは、予期される力、必要な熱効率及び機械的な及び液圧的な作用に合わせて調整されねばならない。
【0033】
上方の融解機構(Schmelzorgan)3は、上方中心に向けられたシリンダ(ハット3a)と、下面に設けられた複数のデフレクタ10(複数の内装部品、複数の流れ抵抗手段)及び閉鎖縁部6(複数の案内レール)とを有しているプラットフォームであってもよい。
【0034】
複数のフロート4は、浮きリングとして形成されていることが可能であり、上方の融解機構3に構成要素を形成する。複数の他の浮きボディ又は分割された構造も可能である。浮きリング4は、上方の融解機構3のハット3aと縁部6との間に、複数の調節可能な結合手段(ロープ)で吊設されることが好ましい。
【0035】
供給管5は、上方の融解機構3に設けられた複数の浮きリング4の浮力によって自動的に繰り出される入れ子管又はその代わりにモータ制御で繰り出される入れ子管であってもよい。入れ子管又は供給管5は、場合によっては、分配要素9に結合されている。その目的は、製品を特別に導くことができるためである。他の場合には、製品は、入れ子管を介して、好ましくは真中で導入される。複数の案内レール6は、上方の融解機構3に取着されており、上方の融解機構3と、内壁加熱手段2aとの間の間隔を保証する。内壁加熱手段2aは、所定の数の加熱要素分だけ、複数の案内レール6から突出する。
【0036】
充填兼排出管7は、供給管5の回りの底部に溶接結合されたクウォータインチパイプ(Vierteirohr)であってもよい。このクウォータインチパイプは、容器の底部の方向に熱を均等に分配するための複数の開口部を有している。充填兼排出管7は、別個の熱コイルによって又は供給管5の熱によって加熱されることができる。
【0037】
下方の融解機構8は複数のリリーフ弁を有することができる。これらのリリーフ弁は、該リリーフ弁の下方で製品が排出されるか、複数のリリーフ弁の上方で圧力が増大したときに流れを通す。
【0038】
分配要素9は、駆動手段によって、人又はプロセス制御装置によって定められる如何なる位置へも動かされる。
【0039】
複数の融解機構3,8の下面に設けられた複数のデフレクタ10の形態をとる複数の内装部品10は、液状の製品を分配し且つ激しく攪拌するための流れ抵抗手段として用いられる。
【0040】
複数の測定センサ11及び接触子は、製品のレベル及び貯蔵状態をモニタするために用いられる。
【0041】
複数のフロート12は、複数の融解機構3,8と製品との間の間隔がどうであるか、即ち未だガスが供給されねばならないか否かを確定するために用いられる。
【0042】
図1は、全体として参照符号1が付された(貯蔵)容器、ここでは、傾斜した屋根を有しているシリンダ状であって、シリンダ底面で立っている槽状の容器を示している。シリンダ状の外壁2には、内壁加熱手段2aが取り着けられている。この内壁加熱手段は、ここでは、実際に全体のシリンダ外皮を被っている。容器1の底部の中心では、液状の未だ熱い製品のための供給管5としての入れ子管が、容器内へと突き出ており、ここでは完全に繰り出された状態で示されている。供給管5の上端には、プレート状の上方の融解機構3が設けられている。この融解機構の、ハット状の中央部分(ハット)3aが、供給管5の上に被さられている。供給管5の上端には、例えば篩い板の形態の複数のスペーサが、融解機構3から間をあけて設けられ得る(ここでは図示せず)。融解機構3は、ここでは浮きリングの形態をとる複数のフロート4を有している。浮きリング4は、図1aに示すように、ハット3aから融解機構3の縁部まで及ぶ径方向に延びている複数のロープによって吊設されている。図1aは、浮きリング4を有している融解機構を、上から見た平面図で示している。図1dは、四角形の横断面を有している容器に関する類似の変形例を示している。浮きリング4は、複数の部分に又は個々のフロートに分割されている。上方の融解機構3の縁部には、内壁加熱手段2aに対して案内をする複数の案内レール6が設けられている。最後に、製品を均等に分配する複数のデフレクタ10、即ち融解機構3から下方に向いている複数の内装部品10が設けられている。これらの内装部品10は、複数の特別な実施形態に関して図1b及び特に1cに示されたように、特別なデザインになっていることが可能である。図1b及び1cは、下から見た複数の融解機構3の変形例をしている。これらの実施形態は、以下に記載の下方の融解機構8に関しても同様に可能である。
【0043】
図2は、図1に示した容器と類似の容器1を示している。但し、容器の下方区域であって底部付近に、更に、プラットフォーム状の下方の融解機構8が供給管5に周設されている点で異なっている。上述のように、下方の融解機構8には、複数のリリーフ弁が設けられていてもよい。図2は、浮きボディが、融解機構3を、容器1中にある製品の表面に対して保つことを示している。表面には参照符号Aが付されている。複数の浮きボディ4(浮きリング)には、ここに示すように、部分的に液体が充填されている。その目的は、融解機構の高さ、即ち製品のレベルに対する融解機構の相対位置を、正確に調整することができるためである。
【0044】
内壁加熱手段2aに関する可能な実施形態は、図2aに示されている。壁の加熱のために設けられた熱交換器には、複数の垂直な流路2bが形成されている。これら流路は、液化された製品を底部方向へ垂直に運ぶために用いられる。図2bは、図2aに対応する内壁加熱手段を、正方形の横断面を有する容器として示している。そこでは、下方の融解機構が底部区域を融解した状態に保つ場合、製品を、縁部の付近にある複数の排出手段によって、或いは、中央の供給管の付近で取り除くことができる。
【0045】
図3は、図2と同じ容器を、ほぼ又は完全に空にした状態で及び入れ子管5を引っ込めた状態で示している。
【0046】
図4は、図1と同じであるが、中央の充填兼排出管7を有している容器を示している。底部で入れ子管5の回りに溶接結合されたクウォータインチパイプは、熱及び製品を均等に分配するための複数の開口部を有している。
【0047】
図5及び6は、図2又は3と同じであるが、追加の分配要素9を有している容器1を示している。分配要素は、駆動手段によって、人又はプロセス制御装置によって定められる如何なる位置へも動かされる。
【0048】
例えば、廃液(Ausschwemmen)の際には、製品が、容器の或る側で冷たいときには、分配要素が下降され、熱い側が遮蔽されるような位置へもたらされる。上昇する熱い製品は、容器の複数の冷たい区域へと侵入する。分配要素は、融解機構3の、ここではシリンダ状のハット3aに組み込まれ、シリンダを介して、下方の入れ子管5と関連づけられている。このシリンダは、製品の均等な供給を保証し、シリンダの上に位置している複数の部材を保護する。分配要素は、複数の垂直な案内レールと、融解機構のハット3a及び分配要素9間にあって駆動手段を有しているスピンドル9aとによって導かれる。少なくとも2つのスペースリング及びリミットストッパが、常に案内を保証する。上方の融解機構3の、上方のハット状の部分には、分配要素9の一部が留まっている。その目的は、傾動を防止するためである。分配要素9が必要であるときは、分配要素は、複数の垂直方向の案内レールがもはや嵌まり込まなくなるまで、スピンドル9aによって下降される。高さをずらすことが可能なスピンドル9aは、下端に、ねじを有しておらず、分配要素9を続けて回転させるストッパのみを有している。分配要素9は、リミットストッパ上にあり、駆動手段によって、同一の回転方向で所望の位置にもたらされる。分配要素9が必要ない場合には、駆動手段の回転方向が変えられる。この際、スピンドル9aが降下し、ねじが係合する。その目的は、分配要素9を再度上方に引き上げるためである。複数の案内レールは再度嵌まり込み、駆動手段はオフにされる。
【0049】
図7は、外壁2と、融解機構3(同様に、融解機構8の場合も可能である)との間の詳細を示している。例えば、レーザ測定方法によって、上方の融解機構3が水平方向(B)にあるか否かが確定される。2つの融解機構3及び8の水平方向の位置を、傾斜測定手段によっても制御することができる。フロート12によって、窒素が十分に貯蔵されているか否かが決定される。フロートの浮き部分が沈んだとき、場合によっては窒素を吹き込まねばならない。フロートによって、レベルが容器の横断面より上で同一か否か、即ち、分配要素9が用いられるか否かをも定めることができる。最後に、このことから、僅かな製品が容器から除かれて、融解機構がより緩慢に降下するようにしなければならないか否かが測定される。更に、複数の内装部品10に、場合によっては複数の測定センサ11が設けられる。
【0050】
図8は、本発明の他の実施形態である。この実施形態では、融解機構3は、供給管5a及び排出管5bによって、容器の頂部1aに取り着けられている。容器の頂部1aは、開いた胴1bに被せられている。その結果、複数部構成の容器が生じる。貯蔵された製品のレベルには、参照符号「A」が付されている。融解機構の機能は、既に上に述べてある。液化された製品の吸引は、ここでは、排出管5bを通って、上からの吸引によって為される。製品の取り除きは、まず、重量及び容量から適切に定められる弁ボールの周囲で、及び、残りの取り除きのための追加吸引管5b’によるほぼ完全な排出の際に為される。
【0051】
容器は、一般的に、全ての適切な材料、特には、金属又はプラスチックからなることが可能である。容器は、例えば、可撓性のプラスチックを用いることによって、空の状態では伸縮自在である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】典型的な実施形態の貯蔵容器の縦断面図。
【図1a】複数の融解機構の典型的な実施形態を上から見た図。
【図1b】複数の融解機構の典型的な実施形態を下から見た他の図。
【図1c】複数の融解機構の典型的な実施形態を下から見た更に他の図。
【図1d】複数の融解機構の典型的な実施形態を上又は下から見た更に他の図。
【図2】底部の付近に設けられた複数の追加の融解機構を有している図1に示した貯蔵容器の図。
【図2a】シリンダ状の容器のための内壁加熱手段の横断面図。
【図2b】平行六面体状の容器のための内壁加熱手段の横断面図。
【図3】空になった状態の図2に示す貯蔵容器の縦断面図。
【図4】典型的な実施形態の貯蔵容器の縦断面図。
【図5】追加の分配要素を有している図2に示す貯蔵容器の縦断面図。
【図6】追加の分配要素を有している図2に示す貯蔵容器の他の縦断面図。
【図7】外壁と融解機構の間の部分の図。
【図8】胴に被らされた頂部容器の縦断面図。
【符号の説明】
【0053】
1…容器、1a…容器の頂部、1b…基礎容器/胴、2…容器の外壁、3…上方の融解機構、3a…ハット、4…フロート、5…入れ子管の形態の供給管、5a…供給管、5b…排出管、5b’…追加吸引管、6…上方の融解機構に設けられた案内レール、7…充填兼排出管、クウォータインチパイプ、8…下方の融解機構、9…分配要素、10…デフレクタ(内装部品)、11…測定センサ、12…フロート。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの容器(1)内に複数の化学製品を貯蔵するための方法であって、液体状態の製品は、融解温度よりも高い温度で前記容器内に導入され、そこでは、周囲温度が低くなると、少なくとも部分的に凝固した状態で抜き取りまで留まり、貯蔵の終わりにおける前記容器からの前記製品の運び出しは、製造から由来した又は循環されている液状製品が、熱伝導性材料からなる実質的に垂直な供給管(5)に通されて前記容器(1)内へと流入させられ、熱伝導性材料からなる少なくとも1つの融解機構(3;8)の下方で実質的に水平に前記容器(1)の横断面に亘って分配され、その際に、前記液状製品の熱容量が、前記供給管(5)及び前記1つ又は複数の融解機構(3;8)の熱伝導率と関連して、前記容器(1)内にある製品を融解するために用いられ、前記製品が前記1つの又は複数の融解機構(3;8)の下方の少なくとも1つの水平な流れを介して及び前記供給管(5)に沿って垂直に排出されるように為される方法。
【請求項2】
前記供給管(5)は、前記液状製品の流通後に空にされ、次の使用までガスが充填されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記融解機構(3;8)の下方の領域が、前記液状製品の流通後に空にされ、次の使用までガスが充填されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記容器(1)の少なくとも1つの外壁(2)に設けられた内壁加熱手段(2a)によって、凝固し融点より低い温度で貯蔵されている前記製品のコアの外側に液状製品が更に形成され、この液状製品は、好ましくは、貯蔵の際の均圧のための他の運び出される製品を融解するために用いられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記容器に貯蔵されている前記製品の一部が、貯蔵中に、複数の加熱要素、特には前記内壁加熱手段(2a)及び/又は前記供給管(5)及び/又は前記融解機構(3;8)による加熱によって液状に保たれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
凝固した製品を融解するために、前記製品の一部が、前記容器(1)に結合された加熱された更なる追加容器によって循環されるか、前記容器(1)内で循環されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
上から下へ及び/又は下から上へと進行する液化による融解が、前記複数の融解機構(3;8)の対応の動きの中で為されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
貯蔵温度範囲よりも低い融解温度を有する複数の化学製品を1つの容器(1)内に貯蔵するための、特には、請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法を実行するための装置であって、
1部構成の又は複数部構成の容器(1)と、
前記容器(1)内で実質的に垂直方向に延びており、熱伝導性の材料からなる、液状製品及びガスのための供給管(5)と、
前記容器の横断面に亘って実質的に水平方向に延びており、熱伝導性の材料からなり、前記供給管(5)に周設されており、供給された前記液状製品を導き且つ分配するために用いられる少なくとも1つの融解機構(3;8)と、
少なくとも1つの排出管とを具備した装置。
【請求項9】
前記融解機構(3;8)は、特には、前記供給管(5)が入れ子管として形成されていることによって、前記供給管(5)に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
一方の上方の融解機構(3)が、ハット状の形状を有し、前記供給管(5)の端部に設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。
【請求項11】
前記融解機構(3;8)は、下方の融解機構(8)を含んでいることを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記上方の融解機構(3)は、特には浮きリング(4)の形態の浮きボディ(4)を有していることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記1つの又は複数の融解機構(3;8)は、複数の流れ抵抗手段の形態の下方に向いた複数の内装部品(10)を有していることを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記容器(1)は、少なくとも1つの外壁(2)に、特にはシリンダ状の外壁に、内壁加熱手段(2a)を有していることを特徴とする請求項8乃至13の何れか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記供給管(5)の出口に関連して、特にはデフレクタの形態の、位置を変えることができる非対称的な分配要素(9)が設けられており、この分配要素によって、導入又は抜き取りの中の製品に、製品の分配の際の優先方向を与えることができることを特徴とする請求項8乃至14の何れか1項に記載の装置。
【請求項1】
1つの容器(1)内に複数の化学製品を貯蔵するための方法であって、液体状態の製品は、融解温度よりも高い温度で前記容器内に導入され、そこでは、周囲温度が低くなると、少なくとも部分的に凝固した状態で抜き取りまで留まり、貯蔵の終わりにおける前記容器からの前記製品の運び出しは、製造から由来した又は循環されている液状製品が、熱伝導性材料からなる実質的に垂直な供給管(5)に通されて前記容器(1)内へと流入させられ、熱伝導性材料からなる少なくとも1つの融解機構(3;8)の下方で実質的に水平に前記容器(1)の横断面に亘って分配され、その際に、前記液状製品の熱容量が、前記供給管(5)及び前記1つ又は複数の融解機構(3;8)の熱伝導率と関連して、前記容器(1)内にある製品を融解するために用いられ、前記製品が前記1つの又は複数の融解機構(3;8)の下方の少なくとも1つの水平な流れを介して及び前記供給管(5)に沿って垂直に排出されるように為される方法。
【請求項2】
前記供給管(5)は、前記液状製品の流通後に空にされ、次の使用までガスが充填されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記融解機構(3;8)の下方の領域が、前記液状製品の流通後に空にされ、次の使用までガスが充填されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記容器(1)の少なくとも1つの外壁(2)に設けられた内壁加熱手段(2a)によって、凝固し融点より低い温度で貯蔵されている前記製品のコアの外側に液状製品が更に形成され、この液状製品は、好ましくは、貯蔵の際の均圧のための他の運び出される製品を融解するために用いられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記容器に貯蔵されている前記製品の一部が、貯蔵中に、複数の加熱要素、特には前記内壁加熱手段(2a)及び/又は前記供給管(5)及び/又は前記融解機構(3;8)による加熱によって液状に保たれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
凝固した製品を融解するために、前記製品の一部が、前記容器(1)に結合された加熱された更なる追加容器によって循環されるか、前記容器(1)内で循環されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
上から下へ及び/又は下から上へと進行する液化による融解が、前記複数の融解機構(3;8)の対応の動きの中で為されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
貯蔵温度範囲よりも低い融解温度を有する複数の化学製品を1つの容器(1)内に貯蔵するための、特には、請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法を実行するための装置であって、
1部構成の又は複数部構成の容器(1)と、
前記容器(1)内で実質的に垂直方向に延びており、熱伝導性の材料からなる、液状製品及びガスのための供給管(5)と、
前記容器の横断面に亘って実質的に水平方向に延びており、熱伝導性の材料からなり、前記供給管(5)に周設されており、供給された前記液状製品を導き且つ分配するために用いられる少なくとも1つの融解機構(3;8)と、
少なくとも1つの排出管とを具備した装置。
【請求項9】
前記融解機構(3;8)は、特には、前記供給管(5)が入れ子管として形成されていることによって、前記供給管(5)に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
一方の上方の融解機構(3)が、ハット状の形状を有し、前記供給管(5)の端部に設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。
【請求項11】
前記融解機構(3;8)は、下方の融解機構(8)を含んでいることを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記上方の融解機構(3)は、特には浮きリング(4)の形態の浮きボディ(4)を有していることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記1つの又は複数の融解機構(3;8)は、複数の流れ抵抗手段の形態の下方に向いた複数の内装部品(10)を有していることを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記容器(1)は、少なくとも1つの外壁(2)に、特にはシリンダ状の外壁に、内壁加熱手段(2a)を有していることを特徴とする請求項8乃至13の何れか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記供給管(5)の出口に関連して、特にはデフレクタの形態の、位置を変えることができる非対称的な分配要素(9)が設けられており、この分配要素によって、導入又は抜き取りの中の製品に、製品の分配の際の優先方向を与えることができることを特徴とする請求項8乃至14の何れか1項に記載の装置。
【図1】
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2009−51552(P2009−51552A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−221302(P2007−221302)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(507289416)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(507289416)
【Fターム(参考)】
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