説明

2枚の金属シートの間に挿入された樹脂層から成る2枚のラミネートされたパネルの間の組立装置

【課題】自動車用パネルの機械的特性を改善する。
【解決手段】
本発明は、2枚の外側金属シート(2、3)の間に挿入されたレジン製の内側層(1)から成る2枚のパネル(4、5)の間に設けられた組立装置に関する。パネル(4、5)のうちの少なくとも1つは、取り付け手段を共に前記パネル(4、5)のうちの1つのシート(2、3)、および他方のパネル(4、5)のシート(2、3)に接触させるためのカットセクション(6)を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いにラミネートされた2枚のパネルの組立体に関する。また本発明は、2枚のパネルの間の組立装置に関し、前記パネルのうちの少なくとも一方は、2枚の外側金属シートの間に挿入された少なくとも1枚の内部樹脂層から成り、他方のパネルは、実施可能な場合には外側にある少なくとも1枚の金属シートから成っている。
【背景技術】
【0002】
2枚の外側金属シートの間に挿入された、少なくとも1枚の内側樹脂層を備えた、重ねられた複数の層から成るラミネートされたパネル材料は、公知である。かかる材料は、特に自動車業界で使用されている。その理由は、この業界に関連した制約条件に関し、特に軽量性および機械的抵抗力、並びに熱抵抗力に関する制約条件の点で、機械的特性が優れているからである。
【0003】
かかるパネル材料と別の同様の材料、例えば適用可能な場合には、外側の少なくとも1枚の金属シートを備える別の材料、またはモノリシック金属シートとを組み立てる上で問題が生じる。特に自動車分野において所望される機械的抵抗力に対する品質、事故が生じた場合の振動および衝撃抵抗性を有する製品を提供しなければならない。更に、実施される組み立て手順は、材料の本来の品質に影響したり、また、表面もしくは表面全体に変形を生じさせてはならない。最後に、使用される組み立て手順は、得られる製品による汚染源となってはならない。
【0004】
更に、振動している環境において得られる製品の場所に拘わらず、組み立ては効率的であり、かつ耐久性がなければならない。特に、得るべき製品に適用でき、かつ、容易に再現可能な精密かつフレキシブルな方法を使用し、パネルの製造作業を限定し、内部樹脂層の過熱を防止し、かつ、工業化の実施が容易である組み立て手順を提供することが望ましい。
【0005】
パネルを一体に溶接する技術を使用する上記2枚のラミネートされた材料パネルの間の組立装置は公知である。溶接方法、例えば点溶接またはアーク溶接には、金属シートを加熱するようになっている電流の流れをブロックする内部樹脂層が存在するので、適当ではない。
【0006】
使用される方法により、金属シート間の電気接触が可能となる場合、過熱により樹脂が溶融状態となり、ガスを放出させることがある。このことは、溶接作業を妨害し、材料を変質させてしまう。これについては、例えばドイツ国特許出願第DE3326612号(ALUSUISSE)および米国特許第4,482,600号(カワサキ)が参考になる。
【0007】
リベット締め技術、またはネジ留め技術を使用する、上記2枚のラミネートされた材料パネルの間に設けられた組立装置も公知である。特にリベットを挿入するために、パネルのうちの一方および他方のパネルの外側シートの1つを貫通するパイロット孔が設けられる。このリベットは、内側樹脂層内で膨張により変形するような応力を受ける。ドイツ国特許第DE19540904号(ミツビシ)が参考になる。
【0008】
特に、前記パネルを一体に接合する作業の間に、パネルを一体に保持するためにリベット、またはクリンプ加工を使用することが知られている。しかし、かかる技術は、自動車分野において、特に自動車業界で使用する場合の信頼性および耐久性に関し、またはそれらの工業化を容易にする点に関し、得られる製品に対して、必要なあらゆる品質を提供するものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、2つのパネル、すなわち、2枚の外側金属シートの間に挿入された少なくとも1枚の内側樹脂層から成る、少なくとも1枚のパネルとモノリシック金属シートから成り、使用可能な場合には、外側の少なくとも1枚の金属シートを備える他方のパネルの間の組立装置を提案することにある。また、本発明は、上記制限および問題に対処できる装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の装置は、少なくとも2枚のパネルの間の組立装置である。前記パネルのうちの少なくとも1つは、2枚の外側金属シートの間に挿入された少なくとも1つの内側層から成り、この内側層は、電気的に絶縁性の材料、例えば樹脂、または同様な材料から製造することが好ましい。他方のパネルは、少なくとも1つの金属シート、または単一の外側金属シートであり、前記他方のパネルは、モノリシック金属シートから構成することもできる。
【0011】
本発明によれば、組立装置は、基本的には パネルの少なくとも一方が、前記パネルのうちの1つのシート、または他方のパネルのシートに接触するよう、共に取り付け手段を挿入するためのカットセクションを備えていることを特徴とする。
【0012】
前記取り付け手段は、カットセクションを形成するパンチング装置から成り、前記パンチング装置が、前記パネルのうちの1つの外側シートに当接するヘッドおよび前記パネルを貫通した後、前記他方のパネルの外側シート対する少なくとも1つのフラップを、それぞれの端部に有している。
【0013】
前記パンチング装置は、孔開け端部を備えるスラグら成り、前記フラップは、前記端部を圧縮することにより形成されている。
【0014】
前記パンチング装置は、例えば、中空であり、前記フラップは、本例では、前記孔開け端部を外側に圧縮することによって形成されている。
【0015】
前記パンチング装置の中空部は、このパンチング装置の中空部の内部で圧縮されるカットされたパネルの材料を受け入れるためのチャンバを形成していることが好ましい。
【0016】
前記パンチング装置の中空部は、前記支持ヘッドを貫通して開口すると共に、カットされたパネルの材料のための放出路を形成していることが好ましい。
【0017】
前記パンチング装置は、例えば、少なくとも2つの孔開けタブを備えるペグから成り、このタブの両端は、フラップを形成するように、外側または内側に折り曲げられている。
【0018】
上記で提案したような組立装置を実現するための本発明の方法は、前記パネルを相対的に重ねられた位置に保持するステップと、前記パンチング装置を位置決めするステップと、前記支持ヘッドに対してスラスト力を加え、前記パンチング装置によるパネルの孔開け通路を形成すると共に、カットセクションを形成するステップと、第1工具により、前記パンチング装置の孔開け端部を圧縮し、前記フラップを形成するステップとを有している。
【0019】
使用可能な場合、前記第1工具は、前記ヘッドの内側面に対する、カットされたパネルの材料の盛り上がった圧縮表面を備えている。
【0020】
再度使用可能な場合、第2工具には、カットされたパネルの材料のための放出路のための通過ロッドが設けられている。
【0021】
別の実施例によれば、前記取り付け手段は、第1パネルの外側金属シートに対して重ねられた、少なくとも1枚の取り付けプレートから成り、この取り付けプレートは、取り付けるべき第2パネルのうちの金属シートのいずれかまで、前記カットセクションを、少なくとも部分的に貫通させる少なくとも1つの接続装置を含んでいる。
【0022】
この接続装置は、例えばカッティングにより、前記取り付けプレートから得られたタブから成り、このタブは、カットセクションを通って、前記第2パネルの外側金属シートまで折り曲げられ、前記パネルの外側金属シートの外側表面に当接する折り曲げ部を備えている。
【0023】
前記各パネルに対して、取り付けプレートを重なるように位置決めでき、この場合の取り付けプレートのいずれかのタブ折り曲げ部は、他方の取り付けプレートの外側表面に押圧されている。
【0024】
接続装置は、例えば取り付けプレートにより構成され、この取り付けプレートから突出する盛り上がった表面から成っている。この盛り上がった表面は、第2パネルの内側シートまで、カットセクションを部分的に貫通し、取り付け手段は、第2パネルの内側シートと、盛り上がった表面のベースとの間の溶接シーム部から成っている。
【0025】
別の実施例によれば、前記取り付け手段は、それぞれのパネルの外側金属シートに当接する協動装置から成っている。この協動装置の少なくとも一方は、他方の協動装置と接続できるように、カットセクションを少なくとも部分的に貫通している。
【0026】
特に、スチール製である協動装置は、溶接によって互いに取り付けることが好ましい。
【0027】
例えば協動装置は、ショルダー付本体から成り、前記ショルダーは、対応する外側金属シートの外側表面に当接し、本体は、カットセクションの内部に少なくとも一部分が一体となるように溶接されている。
【0028】
より詳細には、協動装置全体は、エッジ付きトラフの形状とすることができ、それらのベースを介して、一体に溶接できる。
【0029】
更に本発明による、上記のような組立装置を実現するための方法は、予めカットセクションを設けるステップと、それぞれのパネルに対して位置決めされた取り付けプレートを使って、協動装置を形成するステップとを備えている。これら取り付けプレートは、エッジ付きトラフとしての構造体、および一体に溶接するための溶接電極によって押圧されている。
【0030】
より詳細には、前記装置のうちの少なくとも1つの本体は、他方の本体を支持する円錐形支承表面を有することができ、この支承表面は、本体を一体に溶接する中間表面となっている。
【0031】
前記第1本体は、第1円錐形支承表面を備え、第2本体は、第2相補的円錐形支承表面を備え、第2円錐形支承表面は、第1円錐形表面を介して、第2本体の畝を圧縮することによって形成されていることが好ましい。
【0032】
本発明による、上記組立装置を実現するための方法は、予めカットセクションを設け、カットセクションの内部に本体の少なくとも一部を配置することにより、パネルの両側に協動装置を位置決めするステップと、電極により、協動装置に対するスラスト力および軸方向の反スラスト力を加え、対応する外側シートに協動装置を当接させると共に、前記畝を圧縮させ、前記協動装置を一体に溶接するステップとを備えている。
【0033】
例えば、協動装置は、それぞれのパネルの外側金属シートに対して重なった状態の1組の取り付けプレートから成り、この取り付けプレートは、少なくとも1つのタブを備え、このタブは、カッティングにより取り付けプレートから得られ、取り付けプレートから得られ、他の取り付けプレートのタブまで、前記カットセクションを通って折り曲げられている。これらのタブは、他方のタブのリターン部に当接するリターン部を有し、前記タブは、前記リターン部によって、一体に溶接されている。
【0034】
本発明による、上記組立装置を実現するための方法は、予めカットセクションを設けるステップと、対応するパネルに対して、取り付けプレートを位置決めするステップと、電極によって、前記取り付けプレートを押圧し、前記タブを変形すると共に、このタブを一体に溶接するステップを含んでいる。
【0035】
例えば、協動装置は、ある場合には、パネルのパンチング装置から成り、他の場合には、パネルから生じるパンチング装置の端部を受け入れるための装置から成っている。
【0036】
このパンチング装置は、ヘッドおよび孔開け先端を備えるスラグから成り、支持装置は、エッジ付きトラフから成っている。
【0037】
孔開け先端およびトラフは、円錐形支承表面を備え、この円錐形支承表面を介して、前記スラグとトラフとは、一体に溶接されている。
【0038】
パンチング装置は、軸方向に中空とされ、この中空部は、カットされたパネルの材料に対する放出路を形成する。
【0039】
別の実施例によれば、パネルのいずれか1つは、このパネルを貫通して設けられたカットセクションを備え、取り付け手段は、パネルの重ねられた内側金属シートを一体に接合するカットセクションの周辺に沿う溶接シーム部から成っている
【0040】
カットセクションは、例えば、パネルを貫通して設けられたスロットから形成される。
【0041】
カットセクションは、例えば、パネルのうちの1つのエッジに設けられる。
【0042】
カットセクションのエッジは、不規則形状、例えば特にサイン波形状、同様な形状であることが好ましく、カットセクションのエッジは、対応するパネルを変形することによって得られたリターン部を含んでいる。
【0043】
パネルのうちの第1パネルは、第2パネルを貫通するように設けられたカットセクション内に挿入するべき少なくとも1つの盛り上がった表面を形成するよう、エッジに設けられた少なくとも1つのカットセクションを備え、取り付け手段は、第2パネルを貫通するように設けられたカットセクションから生じる盛り上がった表面の一部のエッジに形成された少なくとも1つの溶接シーム部から成っている。
【0044】
この構造は、より詳細には、パネルを互いに横方向に、特に直角に組み立てるようになっており、溶接シーム部は、カットセクションの開口部の各々に沿って設けることができる。
【0045】
添付図面を参照し、次の詳細な説明を読めば、本発明についてより明瞭に理解でき、かつ、対応する細部が明らかとなると思う。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
図1において、ラミネートされた材料は、2枚の金属シート2、3の間に挿入された内側樹脂層1から成っている。この材料は、パネル内にパッケージされており、2枚のパッケージ4、5は、自動車業界で使用される製品を形成するように一体に組み立てることができる。
【0047】
パネル4、5は、図示のように重ねられており、パネル4、5は、外側金属シート2と内側シート3とを備え、重ねられたパネル4、5の内側シート3は、並置されている。
【0048】
同様に、組立作業は、材料とモノリシック金属シートとの間、または材料と金属シートから形成された少なくとも1枚の外側層を備える別のラミネートされた材料との間で実行できる。
【0049】
ここに提案する発明によれば、パネル4、5のうちの少なくとも一方は、取り付け手段を挿入し、パネル4、5のうちのいずれかの金属シート2、3と接触させるカットセクションを備え、前記金属シートは、内側金属シート3または外側金属シート2にすることが可能である。
【0050】
図2〜図19において、取り付け手段の位置決め中に、カットセクション6を直接形成することが提案される。パンチング装置7は、パネル4、5のいずれかを貫通するカットセクション6を製造するだけでなく、同じ組み立て作業中にこれらパネルを共に一体に組み立てるのにも使用される。
【0051】
かかる組み立て方法によって、パネル4、5を一体に取り付ける手段を位置決めする前に、パネル4、5の切断作業を省略することが可能となる。更に、この組み立て方法の工業化は容易であり、パネル4、5を貫通するよう設けられるカットセクション6は、同時に製造され、このセクションを互いに位置決めしなくてもよく、取り付け手段の位置決めを可能にしなくてもよいという利点が得られる。
【0052】
図2〜図4において、パンチング装置7は、ヘッド8と孔開け先端9を備えるスラグ10から成っている。図4では、パネル4のうちの1つの外側シート2には、スラグ10のヘッド8が当接しているが、その先端9は、フラップ9’を形成するために、コーキングした後、他方のパネル5の外側シート2に当接している。
【0053】
図2において、このスラグ10は、パネル4、5を貫通するように強制的に挿入され、パネルに孔を開け、先端9が突出している。
【0054】
図3では、ハンマー2が対応するシート2に対する圧縮力により、折り返されるまで先端9を変形する間、スラグ10のヘッド8には、アンビル11が位置している。
【0055】
図5〜図7において、パンチング装置7は、1対の孔開けタブを備えるペグ13から成り、ペグの端部は、フラップ13’を形成するように折り曲げられている。タブは、2つより多数でもよく、図示のように、内側または外側に折り曲げることができる。
【0056】
図8〜図13において、パンチング装置7は、軸方向に中空のスラグ14から成っている。このスラグ14は、第1パネル4の外側シート2に当接するヘッド15を備え、スラグの他端は、第2パネル5の外側パネル2に対するフラップ14’を形成するよう、工具16により圧縮されている。
【0057】
図8および図11において、パンチングステップ中のパネル4、5の変形を防止するよう、第2パネル5に対して、ガイド17が位置決めされている。
【0058】
図9および図12では、スラグ14の中空部の内部において、カット材料が圧縮される。スラグ14の中空部は、この材料のための収容チャンバ18を形成し、この材料が汚染源とならないようにしている。工具16は、スラグ14の端部のフラップ装置だけでなく、収容チャンバ18の内部のカット材料の圧縮装置も形成している。
【0059】
図8および図9に示す別の実施例では、スラグ14の内側中空部は、ヘッド16によってシールされており、スラグ14の端部のフラップ工具16は、スラグ14のヘッド15の内側面に対して、パネル4、5のカット材料の盛り上がった圧縮表面19を備えている。
【0060】
図10〜図13に示す別の実施例では、スラグ14の内側中空部は、ヘッド15を貫通して開口している。
【0061】
図11では、スラグ14の中空部は開口しているので、工具20を使って、スラグ14をセンタリングすることが可能となっている。この工具20は、スラグ14の中空部の内部に収容しうるようになっているうセンタリングシャフトを備えている。
【0062】
図13に示す特定の実施例では、スラグ14の開口中空部は、パネル4、5のカット材料に対する放出工具23内に嵌合されるロッド22を挿入するための通路21を形成するのに使用されている。
【0063】
別の実施例によれば、この放出工具23は、フラップ工具16に取り付けられるか、またはフラップ工具16と共に一体的な工具を形成している。
【0064】
図14〜図19では、取り付け手段は協動装置を備えている。この協動装置の1つは、パンチングヘッド25を備えるスラグ24から成り、他方の協動装置は、ラグ24の孔開け端部27を受けるためのエッジ付きトラフ26から成っている。
【0065】
図15および図18では、加熱工具28がスラグ24を押し、パネル4、5を貫通させる。パネル4、5の変形を防止するように、対応するパネル5には、アンビル29が配置されている。このアンビル29は、スラグ24の位置決め中、パネル4、5からの逆流材料が通過できるようにするための、好ましくは円形の中空部29’を備えている。
【0066】
図16および図19では、エッジ付きトラフ26は、第1電極30に保持された状態で取り付けられている。スラグ24のヘッド25には、第2電極31が位置決めされており、スラグ24およびトラフ26を一体に溶接するようになっている。この溶接作業は、例えばコンデンサ放電によって実行できる。孔開け端部27およびトラフ26は、円錐形の支承表面を備え、この支承表面を介して、この孔開け端部27とトラフ26は一体に溶接される。
【0067】
図14〜図16に示す別の実施例では、スラグ24は中実である。
【0068】
図17〜図19に示す別の実施例では、スラグ24は軸方向に中空であり、この中空部は、適用可能な場合には、図13に示された別の実施例を参照して上に説明したように、パネル4、5のカット材料の放出工具23のロッド22を挿入するための通路21を形成している。
【0069】
溶接技術を使用して、パネル4、5を一体に取り付ける上記の方法によって、内部の樹脂層1に影響する溶接作業を行うことなく、パネル4、5の信頼性かつ耐久性のある組立体が得られる。
【0070】
図20〜図29において、パネル4、5は、第1パネル4に対して重ねられた取り付けプレート32を介して、一体に組み立てられている。取り付けプレート32は、切断作業および曲げ作業によって形成されたタブ33を備え、タブ33は、整合された状態にできるし、またはパネル4、5を、よりバランスのとれた状態に維持できるよう、ジグザグパターンに配置することもできる。タブ33が、カットセクション34を通って第2パネル5の外側シート2まで挿入できるよう、予めパネル4、5を貫通するようカットセクション34が設けられる。
【0071】
図20〜図23に示す別の例によれば、パネル4の1つには、単一の取り付けプレート32が位置決めされている。
【0072】
図24〜図29に示す別の実施例によれば、パネル4、5には、それぞれのパネル32が設けられている。ここで、一方のパネルから別のパネル4、5に、タブ33が折り曲げられている。
【0073】
図20〜図23および図24、並びに図25にそれぞれ示されている別の実施例によれば、タブ33は、第2パネル5の外側シート2の外側面に対する接触折り曲げ部35を備えている。
【0074】
図24および図25では、この接触は、第2パネル5に設けられた取り付けプレート32を介して行われる。
【0075】
図26〜図29に示す別の実施例によれば、それぞれのパネル4、5の外側シート2に対して、取り付けプレート32が重ねられている。パネル4、5を貫通するように設けられたカットセクション34に対し、取り付けプレート32のタブ33は、図に示されていない電極により、他方の取り付けプレート32のタブ33に向かって変形されている。これらのタブ33は、リターン部33’に対して、互いに当接するように変形されているだけでなく、一体となるように、圧力溶接されている。
【0076】
図30および図31では、第1パネル4を貫通するよう、カットセクション36が設けられており、このパネル4に対して取り付けプレート37が重ねられている。電極38が、取り付けプレート37を変形し、盛り上がった表面39を形成している。この盛り上がった表面は、カットセクション36を貫通し、第2パネル5の内側シート3まで延びている。盛り上がった表面39は、溶接シーム部40を介して、第2パネル5の内側シートに取り付けられている。
【0077】
別の一実施例によれば、第1パネル4に対して、取り付けプレート37を位置決めする前のエンボス加工により、盛り上がった表面39が形成される。
【0078】
図32および図33では、2枚のパネル4、5を貫通するように、カットセクション41が設けられている。パネル4、5の外側プレート2には、それぞれの取り付けプレート42が位置決めされている。2つの電極43は、それぞれの取り付けプレート42を変形し、エッジ付きトラフ44として配置された、盛り上がった表面を形成する。これらのトラフ44は、カットセクション41の中間ゾーンに接触した状態に位置するまで、カットセクション41を貫通する。この盛り上がった表面44は、溶接シーム部45を介して、盛り上がった表面の底部と一体的に溶接されている。
【0079】
図34では、取り付けプレートは、エッジ付きトラフ44として配置された1組のワッシャー46、またはカラー47をパネル4、5の外側シート2に、それぞれ当接する湾曲したベルビーユタイプのワッシャーと置換することが可能である。これらのワッシャー46は、図示されていない電極により、溶接シーム部48を介して、ワッシャーのベースにより、一体に取り付けられている。
【0080】
別の実施例によれば、ワッシャー46は平面状であり、それらのベースが接触するまで、工具または図32に示された電極43に類似する電極により変形させられる。
【0081】
図35および図36において、各パネル4、5にそれぞれ割り当てられた協動装置と一体に取り付けられたパネル4、5を貫通するよう、カットセクション41が予め配置されている。これらの装置の一方は、ショルダ付き第1中実本体49から形成され、他方の装置は、軸方向に中空のショルダー付き第2本体50から形成されている。
【0082】
パネル4、5の外側シート2には、本体49、50が当接し、パネル4、5には、ショルダー51を介して、これら本体が割り当てられ、本体49、50が互いに接触するまで、カットセクション41を部分的に貫通している。中実本体49は、円錐形第1支承表面52を備え、カットセクション41内には、中空本体50と中実本体49が連続的に挿入され、次に、中空本体50の対応する端部の内側畝53が圧縮され、その上部に、第1支承面と協動する第2円錐形支承面を形成するまで、円錐形支承面52を介して、中空本体50に対して、中空本体50と中実本体49が押圧される。
【0083】
このような圧縮は、本体49、50の各々に割り当てられた電極によって特に実行され、例えば圧力溶接、コンデンサ放電溶接などにより、本体は一体に取り付けられる。
【0084】
一般的には、図26〜図36に示されている異なる実施例に対し、電流に関連する圧力により、互いに接触する部品の材料の局部的溶融が生じ、これによって、溶接シール部が形成される。パネルが当接する部品とパネルの外側シートとの間の圧力ゾーンは、それぞれパネルの頑丈な組み立てを促進する。
【0085】
このような組み立て方法は、高速で実現でき、熱のわずかな解放しか誘導せず、特にプレートおよび樹脂の内側層を保護できる。更に、汚染が発生しない。更にパネルを貫通して形成されるカットセクションに対し、精密な同心性、および同軸性に関する許容度を課す必要はない。
【0086】
図37および図38において、第1パネル4を貫通するように、カットセクション54が示されている。このカットセクション54は、図示の実施例では、長円形であるが、任意の形状とすることができる。カットセクション54のエッジには、特に材料を追加することによって製造される溶接シーム部55が設けられる。このシーム部は、パネル4、5の内側重ねシート3に接触している。
【0087】
本発明の別の実施例によれば、溶接シーム部55は、材料を追加することなく、パネル4、5の内側シート3を溶融することによって得られる。この方法を用いない場合、レーザーろう付け、またはろう付け溶接により、材料が追加され、これによって、溶接すべきゾーン、およびパネル4、5の内側シート3のエッジに正確にレーザーを合焦することにより、内側樹脂層1を破損することなく、パネル4、5の一体的な取り付けを行うことができる。
【0088】
レーザービームは、光ファイバーによって実行されるYAGタイプのビームであることが好ましく、印加される溶接シーム部55の検出モニタシステムを備える自動移動アーム上に、溶接ヘッドを設置することが好ましい。
【0089】
追加される材料は、追加材料を低温で溶融できる金属、好ましくは銅−シリコン−マンガンタイプ、または銅−錫タイプの材料であることが好ましい。このカットセクション54は、ジグザグパターンに整合または配置された第1パネル4を貫通するように、規則的、または不規則的に設けることができる。
【0090】
別の実施例によれば、カットセクション54を、パネル4、5のいずれかに交互に配置できる。このような位置は、パネル4の一方だけに設けられたカットセクション54のエッジを溶接して、パネル4、5を共に取り付けることにより、精密な許容差を必要とすることなく、行うことができる。更に汚染も発生しない。
【0091】
図39および図40では、パネル4、5の一方のエッジに、カットセクション56が配置されている。材料を追加することによって製造された溶接シーム部57は、カットセクション56のエッジに沿って配置され、前記溶接シーム部57は、特にろう付けまたはろう付け溶接、特に図37および図38に示す別の実施例のように、レーザーろう付けによって製造される溶接シーム部である。
【0092】
カットセクション56は、たわみを生じることなく、直線状の軌跡を生じさせることができる。しかし、このカットセクション56を、不規則な形状、例えば図示の実施例のように、サイン形状とすることが好ましい。パネル4、5のそれぞれのエッジは、互いにずれるが、これらのエッジの分離距離は、一定でも一定でなくてもよい。かかるカットセクション56の構造により組み立てられたパネル4、5には、良好な耐剥離性が得られる。
【0093】
図41では、パネル4に設けられたカットセクション56は、パネル5の外側までのリターン部56’を備えている。この構造は、パネル4の内側シート3と溶接シーム部57との間の接触表面が、パネル4への溶接シーム部57の保持性を改良し、最終的には、溶接安定性を促進するのに最適になるように定められている。
【0094】
種々の別の実施例によれば、パネル4の内側シート3と外側シート4の双方は、図41に示すように、カーブするか、またはパネル4の内側パネル3しか、たわみ部を有しない。
【0095】
図41および図43では、パネル4、5は、一般的な平面内で直交するように一体に組み立てられている。パネルの一方4は、盛り上がった挿入表面59を形成するよう、エッジ内に設けられた第1カットセクション58を備え、他方のパネル5は、パネル4、5を共に挿入するという見地から、盛り上がった表面59の構造と相補的な形状の第2カットセクション60を備えている。
【0096】
対応するパネル5を貫通するように設けられた第2カットセクション60からの盛り上がった表面59から生じる部分のエッジにおいて、レーザーろう付けまたはろう付け溶接により、溶接シーム部61が設けられる。この溶接シーム部61は、パネル4、5の外側シート2に接触している。
【0097】
図44に示す別の実施例によれば、パネル5を貫通するように設けられたカットセクション60内の開口部の両端部に、2つの溶接シーム部62、63が設けられている。この構造によって、パネル4、5を一体に溶接する安定性が改善される。このようなろう付け作業は、図37および図38に記載した別の実施例と同じように実施される。
【0098】
以上、2つのパネル4、5を一体に組み立てる装置について説明したが、任意の枚数のパネル4、5も使用できる。同様に、パネル内にパッケージされる他の任意の材料は、組み立てるべきパネル4、5の間にも挿入することができる。
【0099】
更に、各パネル4、5は、金属シート2、3との間に挿入された1枚以上の層、例えば少なくとも1枚の他の金属シート、少なくとも1枚の他の内側層、または樹脂、もしくは少なくとも1枚の他の材料を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明に係わる組立装置により一体に組み立てられるようになっている、1対のラミネートされた材料のパネルの一実施例を示す図である。
【図2】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第1組立モードを示す図である。
【図3】本発明に係わる組立装置により一体に組み立てられるようになっている、1対のラミネートされた材料のパネルの一実施例を示す図である。
【図4】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第1組立モードを示す図である。
【図5】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第2組立モードを示す図である。
【図6】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第2組立モードを示す図である。
【図7】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第2組立モードを示す図である。
【図8】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第3組立モードを示す図である。
【図9】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第3組立モードを示す図である。
【図10】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第4組立モードを示す図である。
【図11】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第4組立モードを示す図である。
【図12】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第4組立モードを示す図である。
【図13】図10〜図12に示す組立モードの別の実施例を示す図である。
【図14】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第5組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図15】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第5組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図16】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第5組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図17】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第5組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図18】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第5組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図19】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第5組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図20】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第6組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図21】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第6組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図22】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第6組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図23】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第6組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図24】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第6組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図25】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第6組立モードの2つの別の実施例を示す図である。
【図26】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第7組立モードを示す図である。
【図27】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第7組立モードを示す図である。
【図28】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第7組立モードを示す図である。
【図29】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第7組立モードを示す図である。
【図30】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第8組立モードを示す図である。
【図31】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第8組立モードを示す図である。
【図32】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第9組立モードを示す図である。
【図33】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第9組立モードを示す図である。
【図34】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第9組立モードを示す図である。
【図35】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第10組立モードを示す図である。
【図36】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第10組立モードを示す図である。
【図37】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第11組立モードを示す図である。
【図38】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第11組立モードを示す図である。
【図39】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第12組立モードを示す図である。
【図40】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第12組立モードを示す図である。
【図41】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第13組立モードを示す図である。
【図42】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第14組立モードを示す図である。
【図43】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第14組立モードを示す図である。
【図44】本発明に係わる装置を使用する2枚のパネルの間の第15組立モードを示す図である。
【符号の説明】
【0101】
1 内側樹脂層
2、3 外側金属シート
4、5 パネル
6 カットセクション
7 パンチング装置
8 ヘッド
9 孔開け先端
9’ フラップ
10 スラグ
11 アンビル
13’ フラップ
14 中空スラグ
14’ フラップ
16 工具
17 ガイド
18 チャンバ
19 圧縮表面
20 工具
21 通路
22 ロッド
23 放出工具
24 スラグ
25 パンチングヘッド
26 エッジ付きトラフ
27 孔開け端部
28 加熱工具
29 アンビル
29’ 中空部
30 電極
31 電極
32 取り付けプレート
33 タブ
34 カットセクション
35 接触折り曲げ部
36 カットセクション
37 取り付けプレート
38 電極
39 盛り上がった表面
40 溶接シーム部
41 カットセクション
42 取り付けプレート
43 電極
44 エッジ付きトラフ
46 ワッシャー
48 溶接シーム部
49 中実本体
50 ショルダー付き本体
52 円錐形支承表面
53 内側畝
54 カットセクション
55 溶接シーム部
60 第2カットセクション
61 溶接シーム部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方のパネルは、2枚の外側金属シート(2、3)の間に挿入された少なくとも1つの内側層(1)から成り、他方のパネル(4、5)は、少なくとも1枚の金属シート(2、3)からなる、少なくとも2枚のパネル(4、5)の間における組立装置であって、
前記パネル(4、5)の少なくとも一方は、前記パネル(4、5)のうちの1つのシート(2、3)、または他方のパネル(4、5)のシート(2、3)と接触するよう、取り付け手段を挿入するためのカットセクション(6、34、36、41、54、56、58、60)を備えていることを特徴とする組立装置。
【請求項2】
前記取り付け手段は、カットセクション(6)を形成するパンチング装置(7)から成り、前記パンチング装置(7)は、前記パネル(4、5)のうちの1つの外側シート(2)に当接するヘッド(8、15、25)、および前記パネル(4、5)を貫通した後、前記他方のパネル(4、5)の外側シート(2)に対する少なくとも1つのフラップ(9’、13’、14’)を、それぞれの端部に有することを特徴とする請求項1記載の組立装置。
【請求項3】
前記パンチング装置(7)は、孔開け端部を備えるスラグ(10、14、24)から成り、前記フラップ(9’、14’)は、前記端部を圧縮することにより形成されていることを特徴とする請求項2記載の組立装置。
【請求項4】
前記パンチング装置(7)は、中空であり、前記フラップ(14’)は、前記孔開け端部を外側に圧縮することによって形成されていることを特徴とする請求項3記載の組立装置。
【請求項5】
前記パンチング装置(7)の中空部は、このパンチング装置の中空部(7)の内部で圧縮されるカットされたパネル(4、5)の材料を受け入れるためのチャンバを形成していることを特徴とする請求項4記載の組立装置。
【請求項6】
前記パンチング装置(7)の中空部は、前記支持ヘッド(15)を貫通して開口すると共に、カットされたパネル(4、5)のための放出路(21)を形成していることを特徴とする請求項4記載の組立装置。
【請求項7】
前記パンチング装置(7)は、少なくとも2つの孔開けタブを備えるペグ(13)から成り、これらのタブの両端は、フラップ(13’)を形成するように折り曲げられていることを特徴とする請求項2記載の組立装置。
【請求項8】
前記パネル(4、5)を重ねた位置に保持するステップと、前記パンチング装置(7)を位置決めするステップと、前記支持ヘッド(8、15)に対してスラスト力を加え、前記パンチング装置(7)による前記パネル(4、5)の孔開け通路を形成すると共に、カットセクション(6)を形成するステップと、第1工具(12、16)により、前記パンチング装置(7)の孔開け端部を圧縮して、前記フラップ(9’、13’、14’)を形成するステップとを備えることを特徴とする、請求項2〜7のいずれかに記載の組立装置の使用方法。
【請求項9】
前記第1工具(12、16)は、前記ヘッド(15)の内側面に対する、カットされたパネル(4、5)の材料の盛り上がった圧縮表面(19)を備えていることを特徴とする、請求項5記載の組立装置を使用するための、請求項8記載の方法。
【請求項10】
カットされたパネル(4、5)の材料のための放出路(21)のための通過ロッド(22)を設けた第2工具(23)を備えていることを特徴とする、請求項6記載の組立装置を使用するための、請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記取り付け手段は、第1パネル(4)の外側金属シート(2)に対して重ねられた少なくとも1枚の取り付けプレート(32、37、42、46)から成り、前記取り付けプレート(32、37、42、46)は、取り付けるべき第2パネル(5)のうちの金属シート(2、3)のいずれかまで、前記カットセクション(34、36、41)を少なくとも部分的に貫通させる少なくとも1つの接続装置を備えることを特徴とする請求項1記載の組立装置。
【請求項12】
前記接続装置は、カッティングにより、前記取り付けプレート(32)から得られ、前記カットセクション(34)を通って、前記第2パネル(4、5)の外側金属シート(2)まで折り曲げられたタブ(33)から成り、前記タブ(33)は、前記パネル(4、5)のうちの外側金属シート(2)の外側表面に当接している支持折り曲げ部(35)を備えることを特徴とする請求項11記載の組立装置。
【請求項13】
前記パネル(4、5)の各々に対して、取り付けプレート(32)が重ねられており、他方の取り付けプレート(32)の外側表面に対して、前記取り付けプレート(32)のいずれかのタブ(33)の折り曲げ部(35)が押圧されていることを特徴とする請求項12記載の組立装置。
【請求項14】
前記接続装置は、前記取り付けプレート(37)により構成され、前記カットセクション(36)を部分的に貫通し、前記第2パネル(5)の内側シート(3)まで延びる盛り上がった表面(39)から成り、前記取り付け手段は、前記第2パネル(5)の内側シート(3)と、前記盛り上がった表面(39)のベースとの間の溶接シーム部(40)から成ることを特徴とする請求項11記載の組立装置。
【請求項15】
前記取り付け手段は、それぞれのパネル(4、5)の外側金属シート(2)に当接している協動装置から成り、この協動装置の少なくとも一方は、他方の協動装置と接続できるように、前記カットセクション(34、36、41)を少なくとも部分的に貫通していることを特徴とする請求項1記載の組立装置。
【請求項16】
前記協動装置は、溶接によって互いに取り付けられていることを特徴とする請求項15記載の組立装置。
【請求項17】
前記各協動装置は、ショルダー付本体(44、49、50)から成り、前記ショルダーは、対応する外側金属シート(2)の外側表面に当接しており、前記本体(44、49、50)の少なくとも一部は、前記カットセクション(41)内に収容されると共に、一体に溶接されていることを特徴とする請求項16記載の組立装置。
【請求項18】
前記協動装置全体は、エッジ付きトラフ(44)としての形状をなしており、そのベースを介して、一体に溶接されていることを特徴とする請求項17記載の組立装置。
【請求項19】
予め前記カットセクション(41)を設けるステップと、それぞれのパネル(4、5)に対して位置決めされた取り付けプレート(42、46)を使って、協動装置を形成するステップとを備え、前記取り付けプレート(42、46)は、エッジ付きトラフ(44)としての構造体、および一体にする溶接のための溶接電極(43)により押圧されていることを特徴とする、請求項18記載の組立装置を使用するための方法。
【請求項20】
前記装置のうちの少なくとも1つの本体(49)は、他方の本体(50)を支持する円錐形支承表面(52)を有し、前記支承表面(52)と中間表面とは、前記本体(49、50)を一体に溶接していることを特徴とする請求項17記載の組立装置。
【請求項21】
前記第1本体(49)は、第1円錐形支承表面(52)を備え、第2本体(50)は、第2相補的円錐形支承表面を備え、この第2支承表面は、第1円錐形表面(52)を介して、前記第2本体(50)の畝(53)を圧縮することによって、形成されていることを特徴とする請求項20記載の組立装置。
【請求項22】
予めカットセクション(41)を設け、前記カットセクション(41)の内部に、本体(49、50)の少なくとも一部を配置することにより、パネル(4、5)の両側に協動装置を位置決めするステップと、
電極により、前記協動装置に対して、スラスト力および軸方向の反スラスト力を加え、対応する外側シート(2)に前記協動装置を当接させると共に、前記畝(53)を圧縮させ、前記協動装置を一体に溶接するステップとを備えることを特徴とする、請求項20記載の組立装置を使用するための方法。
【請求項23】
前記協動装置は、それぞれのパネル(4、5)の外側金属シート(2)に対する重なった位置にある1組の取り付けプレート(32)から成り、前記取り付けプレート(32)の各々は、カットセクション(34)をカットすることによって、前記取り付けプレート(32)から得られ、他の取り付けプレート(32)のタブ(33)まで、前記カットセクション(34)を通って折り曲げられた少なくとも1つのタブ(33)を備え、これらタブ(33)は、他方のタブ(33)のリターン部(33’)に当接するリターン部(33’)を含み、前記タブ(33)は、前記リターン部(33’)によって一体に溶接されていることを特徴とする請求項16記載の組立装置。
【請求項24】
予め前記カットセクション(34)を設けるステップと、対応するパネル(4、5)に対して、前記取り付けプレート(32)を位置決めするステップと、電極によって前記取り付けプレート(32)を押圧し、前記タブ(33)を変形すると共に、これらタブを一体に溶接するステップを含むことを特徴とする、請求項23記載の組立装置を使用するための方法。
【請求項25】
前記協動装置は、1つのケースではパネル(4、5)のパンチング装置(7)から成り、他のケースでは、前記パネル(4、5)から生じるパンチング装置(7)の端部を受け入れるための装置から成ることを特徴とする請求項16記載の組立装置。
【請求項26】
前記パンチング装置(7)は、ヘッドおよび孔開け先端(27)を備えるスラグ(24)から成り、支持装置は、エッジ付きトラフ(26)から成ることを特徴とする請求項25記載の組立装置。
【請求項27】
前記孔開け先端(27)およびトラフ(26)は、円錐形支承表面を備え、この円錐形支承表面を介して、前記スラグ(24)と前記トラフ(26)とが、一体に溶接されていることを特徴とする請求項26記載の組立装置。
【請求項28】
前記パンチング装置(7)は、軸方向に中空であり、この中空部は、カットされたパネル(4、5)の材料に対する放出路(21)を形成していることを特徴とする、請求項4、または25〜27のいずれかに記載の組立装置。
【請求項29】
前記パネル(4、5)の少なくともいずれか1つは、このパネルを貫通して設けられたカットセクション(54、56)を備え、取り付け手段は、前記パネル(4、5)の重ねられた内側金属シート(3)を一体に接合するカットセクション(54、56)の周辺に沿う溶接シーム部(55、57)から成ることを特徴とする請求項1記載の組立装置。
【請求項30】
前記カットセクション(54)は、前記パネル(4、5)を貫通して設けられたスロットから形成されていることを特徴とする請求項29記載の組立装置。
【請求項31】
前記カットセクション(56)は、前記パネル(4、5)のうちの1つのエッジに設けられていることを特徴とする請求項29記載の組立装置。
【請求項32】
前記カットセクション(54、56)のエッジの形状は、不規則形状であることを特徴とする請求項30および31のいずれかに記載の組立装置。
【請求項33】
前記カットセクション(54、56)のエッジは、対応するパネル(4)を変形することによって得られたリターン部(56’)を含むことを特徴とする請求項29〜32のいずれかに記載の組立装置。
【請求項34】
前記パネル(4)のうちの第1パネルは、第2パネル(5)を貫通するように設けられたカットセクション(60)内に挿入するべき少なくとも1つの盛り上がった表面(59)を形成するよう、エッジに設けられた少なくとも1つのカットセクション(58)を備え、前記取り付け手段は、前記第2パネル(5)を貫通するように設けられた前記カットセクション(60)から生じる盛り上がった表面(59)の一部のエッジに形成された、少なくとも1つの溶接シーム部(61、62、63)から成ることを特徴とする請求項1記載の組立装置。
【請求項35】
前記カットセクション(60)の各開口部に沿って、前記溶接シーム部(62、63)が設けられていることを特徴とする請求項34記載の組立装置。
【請求項36】
前記内側層(31)は、電気的に絶縁性の材料から製造されていることを特徴とする請求項1〜35のいずれかに記載の組立装置。
【請求項37】
前記パネル(4、5)のうちの1つは、モノリシック金属シートから成ることを特徴とする請求項1〜36のいずれかに記載の組立装置。
【請求項38】
前記パネル(4、5)のうちの少なくとも1つは、単一の外側金属シート(2)を含むことを特徴とする請求項1〜36のいずれかに記載の組立装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公開番号】特開2007−92999(P2007−92999A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−259837(P2006−259837)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(505113632)ヴァレオ システム テルミク (81)
【Fターム(参考)】