説明

2軸押出機用駆動装置及びその駆動方法

【課題】 要求される出力を主モータと副モータで分割し、押出機としての低容量運転域での効率を上げ、ランニングコストを抑える。
【解決手段】 2軸押出機に用いられる2軸押出機用駆動装置において、主モータ12と該主モータと異なる副モータ11とを直列接続して、減速装置13に駆動力を伝達するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、2軸溶融混練押出機の減速機を駆動する駆動装置および駆動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の装置としては、「二重ネジ押し出し成形機のための押し出し成形駆動装置」として、下記特許文献が知られる(例えば、特許文献1参照)。これは、二つの異なるモータで駆動する二つの駆動入力部を有した遊星歯車装置に関するものであり、副モータ側に電気的な制御装置を付加して回転数を変えることにより出力の回転をある領域で可変できるというものである。
【0003】
【特許文献1】特開平11−115035号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリオレフィンにおける造粒設備は大型化しており、そこで使われる2軸押出機の駆動装置も10,000kW以上の出力を要求される。1台のモータでその出力を賄つことは可能でありシステム構成的にも単純であるが、大容量化に伴い次のような課題を解決していかなければならない。
【0005】
1)1台の大型モータ(一定速誘導電動機)の低容量運転での効率が悪く、ランニングコストが高くなる。
2)1台の大型モータを直入れ起動する際は、定格の約500%の起動電流が掛かるため、供給側設備に大規模なものが必要となる。また供給設備の容量に制限がある場合は、電気的に電流を抑えて起動する装置(ソフトスタータ)が必要となる。
3)1台の大型モータに電気的制御装置を付けることで、上記1)及び2)は解決できるが設備の投資額が高くなり採用されない。
【0006】
本発明は、上述される課題を解決するためになされたものであり、要求される出力を2台のモータに分割することにより、必要な1台のみ運転して効率の改善を図ることを目的としている。
【0007】
また、本発明は、将来の能力増強においても、2段階の能力増強が可能となる装置を提供することを目的としている。
【0008】
さらに、本発明は、2台のモータに分割して片方の電動機にのみその機能を持たせ、定格速度に達した時点でもう一方のモータを起動することにより、起動電流を抑えることができる装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記目的を達成するために駆動装置として要求される出力を主モータと副モータで分割させて直列接続し、総合の駆動力を減速装置へ伝達させる構成としている。
【0010】
副モータには、電気的制御装置が設けられ、主モータとの連動を可能としている。低容量運転での効率を上げたい場合は、主モータのスイッチのみ入りとし、副モータのスイッチは切りとする。また、副モータのカップリングを外し主モータのみでの構成も可能である。
【0011】
このような構成によれば、モータの効率は定格出力近くでの運転が最も良いことが分かっているので、押出機としての低容量運転時に要求される駆動力より主モータの定格出力を決める。それによって、低容量運転域において1台のモータで駆動する場合に比べて高効率の運転が可能となる。
【0012】
駆動装置としての起動電流を抑える方法としては、副モータを電気的制御装置で回転数制御を行い、尚且つ起動電流を抑えながら立ち上げる。この間に主モータのスイッチは入っておらず、連れ回りをした状態となる。主モータが定格速度に達したところで、主モータのスイッチを入りとすることにより、起動電流を抑えた起動が可能となる。
【0013】
すなわち、本発明は、2軸押出機に用いられる2軸押出機用駆動装置であって、主モータ12と該主モータと異なる副モータ11とを直列接続して、減速装置13に駆動力を伝達することを特徴とする。
また、本発明は、副モータ11を主モータ12に対して接続/切り離し可能にしたことを特徴とする。
さらに、本発明は、主モータ12に減速装置を接続し、主モータ12のみで駆動力を伝達可能にすることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、主モータ12及び副モータ11は互いに定格出力、特性のすくなくともいずれかが異なるモータ(同じモータでも良い)であって、副モータ11が発生させる出力および回転数を調整可能とする電気的な制御装置90が設けられ、当該制御装置によって副モータ11を制御し、主モータ12と連動させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、前記副モータ11に、樹脂排出用装置としての機能を持たせることを特徴とする。
【0016】
さらに、直列に接続可能な主モータ12及び副モータ11と減速装置13の接続配置に関して、前記減速装置13の入力軸20のどちらか一方の端に主モータ12を接続すると共に、他方の端に副モータ11を接続して、駆動力を伝達する。
【0017】
また、前記主モータ12及び前記副モータ11は、互いに定格出力、特性が異なっており(同じモータでも良い)、これら二つのモータ11、12の直列接続、又は、減速装置の入力軸20の両端接続において、副モータ11が発生させる出力及び回転数を調整可能とする電気的な制御装置90が設けられ、当該制御装置によって副モータ11を制御し、主モータ12と連動させることを特徴とする。
【0018】
また、前記の二つの異なるモータ11、12の直列接続、又は、減速装置の入力軸20の両端接続と、副モータ用の制御装置90の構成において、主モータ12の起動電流を抑えた起動方法を有したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、この発明によれば駆動装置として要求される出力を主モータと副モータで分割したので、押出機としての低容量運転域での効率を上げ、ランニングコストを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明の好適な実施形態を図に基づいて説明する。
【0021】
実施の形態1.
図1は電気による主モータと電気的制御装置で調整可能な副モータを直列接続した本発明による2軸押出機駆動装置の駆動部周辺を示す図、図2は主モータの起動時のトルク、電流と回転数のグラフである。
【0022】
図1において、11は副モータ、12は主モータ、13は減速装置、17は副モータ11と主モータ12のカップリング、18は主モータ12と減速装置13のカップリング、14は減速装置13に設けられ、連結及び遮断機能の付加された樹脂排出用減速機、15はカップリング19を介して設けられた樹脂排出用モータ、16は2軸押出機の出力軸である。
【0023】
以上の構成において、主モータ12はシャフトを両側に延長されており、どちらにも負荷が接続可能であり、その強度は主モータ12と副モータ11を加えた合計出力に耐えるものとする。
【0024】
そして主モータ12のシャフトの負荷側には減速装置13、反負荷側には副モータ11と、夫々のカップリング18、17により接続された構成を有し、主モータ12と副モータ11を合わせた合計の出力が駆動力として減速装置13に伝達される。
【0025】
双方のモータでの直列運転時において、副モータ11は電気的制御装置90を介して動力電源が供給されており、主モータ12と要求される負荷を分担すべく駆動制御している。
【0026】
この場合、主モータのkW計(80:電力計)よりのkW信号(80a:電力信号)を、電気的制御装置90に送り、負荷分担制御を実行して副モータ11へ出力する。なお、kW信号80aは、電流信号やトルク信号に置き換えて制御を行うようにしても良い。
【0027】
2軸押出機の運転で低容量運転が続く場合、また将来副モータ11を設置する計画の場合、主モータ12のみでの運転が可能である。前者ではカップリング17は連結状態となり、後者ではカップリング17が未設置の状態となる。
【0028】
すなわち、副モータ11は主モータ12に対して、接続及び切り離しが可能に設けられる。この低容量運転では、副モータのスイッチ91は切り(オフ)で、主モータのスイッチ81を入り(オン)にしたときに、定格電流の約500%の起動電流が主モータ12に流れる。この状態は、図2の起動電流(全電圧時)のカーブで、回転数が0%の位置において認められる。
【0029】
2軸押出機としては、主モータ12のみの運転であるが、起動電流を抑えて立ち上げたい場合、副モータ11と電気的制御装置90を使用してそれを可能とすることができる。この場合、主モータのスイッチ81を切り、副モータのスイッチ91を入り(オン)とする。
【0030】
次に、副モータ11は、電気的制御装置90の回転数制御により、時間をかけて回転数を上げていき、定格速度に達したところで副モータ11のスイッチ91を切り(オフ)にして、両モータがフリーランの状態になった後、即ち、主モータ12のスイッチ81を入り(オン)にする。
【0031】
この場合の起動電流は定格の100%以下に抑えることが可能である。図2の起動電流(全電圧時又は85%電圧時)のカーブで、回転数が95%以上の位置において認められる。
【0032】
2台のモータでの直列運転の場合は、起動電流を抑えた立ち上げ方法のみが可能である。この場合、主モータ12のスイッチ81を切り、副モータ11のスイッチ91を入り(オン)とする。
【0033】
次に、副モータ11は電気的制御装置90の回転数制御により時間をかけて回転数を上げていき、定格速度に達したところで、主モータ12のスイッチ81を入り(オン)にする。そして電気的制御装置90の制御モードを回転数制御から負荷分担制御に切り換えて直列運転に入る。
【0034】
この場合も起動電流は定格100%以下に抑えることが可能である。図2の起動電流(全電圧時又は85%電圧時)のカーブで、回転数が95%以上の位置において認められる。
【0035】
実施の形態2.
実施の形態1で示した2軸押出機用駆動装置は、図1に示すように、連結及び遮断機能の付加された樹脂排出用装置(14、15、19)を有しており、起動時の負荷トルクを和らげるために、連結させて負荷となる樹脂を排出後、遮断した上で、主又は、副モータを起動することが必要である。
【0036】
この発明の実施の形態2は、樹脂排出機能を副モータ11に持たせることにより、樹脂排出用装置を削減するようにしたものについて説明する。
【0037】
尚、実施の形態1では、副モータを将来付加することにより、2段階の能力増強が可能となるが、実施の形態2では、副モータに樹脂排出機能を持たせるため、最初の設置段階から、主、副両方のモータが必要となる。
【0038】
以下、この発明の実施の形態2を図3に基づいて説明する。
図3は電気による主モータと電気的制御装置で調整可能な副モータを直列接続した2軸押出機駆動装置の駆動部周辺を示す図である。
【0039】
図3において、11は副モータ、12は主モータ、13は減速装置、17は副モータ11と主モータ12のカップリング、18は主モータ12と減速装置13のカップリング、16は2軸押出機の出力軸であり、図1と同一対象物には同一の符号を付している。
【0040】
実施の形態2は、双方のモータでの直列運転において、副モータ11は電気的制御装置90を介して動力電源が供給されており、主モータ12と要求される負担を分担すべく駆動制御するようにしている。
【0041】
主モータ12のシャフトは、両側に延長されており、どちらにも負荷が接続可能であり、その強度は主モータ12と副モータ11を加えた合計出力に耐えるものとする。
【0042】
そして主モータ12のシャフトの負荷側には減速装置13、反負荷側には副モータ11と、夫々のカップリング18、17により接続された構成を有し、主モータ12と副モータ11を合わせた合計の出力が駆動力として減速装置13に伝達される。
【0043】
そして減速装置13の両側には、夫々のカップリング18、17により接続された主モータ12、副モータ11の構成を有し、合計の出力が駆動力として減速装置13に伝達される。
【0044】
この場合、主モータ12のkW計(80:電力計)よりのkW信号(80a:電力信号)を、電気的制御装置90に送り、そこで負荷分担制御を実施して副モータ11へ出力する。kW信号80aは、電流信号やトルク信号に置き換えても制御を行うようにしても良い。
【0045】
2軸押出機の運転として、最初にシリンダ内に溜まっている樹脂を排出する必要があり、これは、副モータのスイッチ91を入り(オン)として、副モータ11を電気的制御装置90の回転数制御により低回転で運転することにより行う。
【0046】
次に、副モータ11は電気的制御装置90の回転数制御により時間をかけて回転数を上げていき、定格速度に達したところで主モータ12のスイッチ81を入り(オン)にする。そして電気的制御装置90の制御モードを回転数制御から負荷分担制御に切り換えて、双方のモータの連動運転に入る。
【0047】
この場合も起動電流は定格の100%以上に抑えることが可能である。このことについては、上述した実施の形態1と同様である。
【0048】
以上に説明したように、実施の形態2において、副モータに樹脂排出機能を持たせるためには、従来の樹脂排出装置の能力(樹脂排出用モータの出力x樹脂排出用減速機の速比)に見合った出力を副モータに持たせる必要がある。この場合、主モータの出力は、駆動装置として要求される出力―副モータの出力で決定できる。それによって、副モータの電気的制御装置で回転数制御を行い、低速域においてシリンダ内の樹脂を排出し負荷を軽減する。その後、電気的制御装置で起動電流を抑えながら加速していく。この間に主モータのスイッチは入っておらず、連れ回りをした状態となる。主モータが定格速度に達したところで、主モータのスイッチを入り(オン)とすることにより、起動電流を抑えた起動が可能となる。
【0049】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図4に基づいて説明する。
【0050】
図4は、減速装置の入力軸20の両端に主モータ、及び電気的制御装置で調整可能な副モータをそれぞれ接続した2軸押出機駆動装置の駆動部周辺を示す図である。
【0051】
実施の形態3は、減速装置の入力軸20の両端に双方のモータを接続した運転において、副モータ11は電気的制御装置90を介して動力電源が供給されており、主モータ12と要求される負担を分担すべく駆動制御するようにしたものである。
【0052】
図4において、11は副モータ、12は主モータ、13は減速装置、17は副モータ11と減速装置13のカップリング、18は主モータ12と減速装置13のカップリング、20は減速装置の入力軸、16は2軸押出機の出力軸であり、図1、図3と同一符号は、それらと同一の対象物を示しており、ここでの説明は省略する。実施の形態3では、減速装置13のシャフトは、両側に延長されており、どちらにも負荷が接続可能であり、その強度は主モータ12と副モータ11を加えた合計出力に耐えるものとする。
【0053】
実施の形態1,2においては、2台の大型モータの直列接続において、主モータ12のシャフトは、両端が延長されたもので、且つ、主、副電動機の総合動力を伝達するのに耐えうるものでなければならない。実施の形態3は、減速装置の入力軸20の両端に主、及び副モータをそれぞれ接続する方法で、主モータの反負荷側シャフトを延長することなく、又、トルクも定格に即した標準的なものが使えるという利点がある。
【0054】
以上のように、この発明の実施の形態によれば駆動装置として要求される出力を主モータと副モータで分割したので、押出機としての低容量運転域での効率を上げ、ランニングコストを抑えることができる。
【0055】
また、副モータ、主モータの順にスタートすることにより、立ち上げ時の起動電流を抑えることができ、供給電源設備の容量及び費用を軽減できる。
【0056】
さらに、この発明の実施の形態によれば駆動装置として要求される樹脂排出装置を削減し、その機能を副モータに持たせたので、システムを簡易にできる。
【0057】
また、実施の形態3で示したように、減速装置の入力軸20の両端に主、及び副モータをそれぞれ接続する方法では、直列接続のように主モータの反負荷側シャフトを延長することなく、標準的なシャフトが使えるという利点がある。
【0058】
さらに、主電動機のシャフトに要求される動力も定格出力相当のものが使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施の形態1を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1の動作を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2を示す構成図である。
【図4】本発明の実施の形態3を示す構成図である。
【符号の説明】
【0060】
11 副モータ、12 主モータ、13 減速装置、14 樹脂排出用減速機、15 樹脂排出用モータ、16 出力軸、17〜19 カップリング、20 減速装置の入力軸、80 kW計、80a 主モータのkW信号、90 電気的制御装置、81 主モータのスイッチ、91 副モータのスイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2軸押出機に用いられる2軸押出機用駆動装置であって、
主モータ(12)と該主モータと異なる副モータ(11)とを直列接続して、減速装置(13)に駆動力を伝達することを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の2軸押出機用駆動装置において、
副モータ(11)を主モータ(12)に対して接続/切り離し可能にしたことを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の2軸押出機用駆動装置において、
主モータ(12)に減速装置を接続し、主モータ(12)のみで駆動力を伝達可能にすることを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の2軸押出機用駆動装置において、
主モータ(12)及び副モータ(11)は互いに定格出力、特性の少なくともいずれかが異なるモータ(同じモータでも良い)であって、副モータ(11)が発生させる出力および回転数を調整可能とする電気的な制御装置(90)が設けられ、当該制御装置によって副モータ(11)を制御し、主モータ(12)と連動させることを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の2軸押出機用駆動装置において、
前記電気的な制御装置(90)は、モータの起動電流を抑えて起動を行うことを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項6】
2軸押出機を駆動する2軸押出機用駆動方法であって、
主モータ(12)と該主モータと異なる副モータ(11)とを直列接続して減速装置(13)に駆動力を伝達するようにしたことを特徴とする2軸押出機用駆動方法。
【請求項7】
請求項6に記載の2軸押出機用駆動方法において、
主モータ(12)及び副モータ(11)は互いに定格出力、特性の少なくともいずれかが異なるモータ(同じモータでも良い)であって、副モータ(11)が発生させる出力および回転数を電気的に調整可能として副モータ(11)を制御し、主モータ(12)と連動させることを特徴とする2軸押出機用駆動方法。
【請求項8】
請求項7に記載の2軸押出機用駆動方法において、
前記副モータ(11)は、モータの起動電流を抑えて起動を行うようにしたことを特徴とする2軸押出機用駆動方法。
【請求項9】
主モータ(12)と該主モータと異なる副モータ(11)とを直列接続して、減速装置(13)に駆動力を伝達する2軸押出機用駆動装置において、
前記副モータ(11)に、樹脂排出用装置としての機能を持たせることを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項10】
請求項9に記載の2軸押出機用駆動装置において、
前記直列に接続可能な主モータ(12)及び副モータ(11)と減速装置(13)の接続配置に関して、前記減速装置(13)の入力軸(20)のどちらか一方の端に主モータ(12)を接続すると共に、他方の端に副モータ(11)を接続して、駆動力を伝達することを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項11】
請求項9又は請求項10に記載の2軸押出機用駆動装置において、
前記主モータ(12)及び前記副モータ(11)は、互いに定格出力、特性が異なっており(同じモータでも良い)、これら二つのモータ(11、12)の直列接続、又は、減速装置の入力軸(20)の両端接続において、副モータ(11)が発生させる出力及び回転数を調整可能とする電気的な制御装置(90)が設けられ、当該制御装置によって副モータ(11)を制御し、主モータ(12)と連動させることを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項12】
請求項11に記載の2軸押出機用駆動装置において、
前記の二つの異なるモータ(11、12)の直列接続、又は、減速装置の入力軸(20)の両端接続と、副モータ用の制御装置(90)の構成において、主モータ(12)の起動電流を抑えた起動方法を有したことを特徴とする2軸押出機用駆動装置。
【請求項13】
主モータ(12)と該主モータと異なる副モータ(11)とを直列接続して、減速装置(13)に駆動力を伝達する2軸押出機用駆動方法において、
前記副モータ(11)に、樹脂排出用装置としての機能を持たせることを特徴とする2軸押出機用駆動方法。
【請求項14】
請求項13に記載の2軸押出機用駆動方法において、
前記直列に接続可能な主モータ(12)及び副モータ(11)と減速装置(13)の接続配置に関して、前記減速装置(13)の入力軸(20)のどちらか一方の端に主モータ(12)を接続すると共に、他方の端に副モータ(11)を接続して、駆動力を伝達することを特徴とする2軸押出機用駆動方法。
【請求項15】
請求項13又は請求項14に記載の2軸押出機用駆動方法において、
前記主モータ(12)及び前記副モータ(11)は、互いに定格出力、特性が異なっており(同じモータでも良い)、これら二つのモータ(11、12)の直列接続、又は、減速装置の入力軸(20)の両端接続において、副モータ(11)が発生させる出力及び回転数を調整可能とする電気的な制御装置(90)が設けられ、当該制御装置によって副モータ(11)を制御し、主モータ(12)と連動させることを特徴とする2軸押出機用駆動方法。
【請求項16】
請求項15に記載の2軸押出機用駆動方法において、
前記の二つの異なるモータ(11、12)の直列接続、又は、減速装置の入力軸(20)の両端接続と、副モータ用の制御装置(90)の構成において、主モータ(12)の起動電流を抑えた起動方法を有したことを特徴とする2軸押出機用駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−30442(P2008−30442A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−44313(P2007−44313)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(000004215)株式会社日本製鋼所 (840)
【Fターム(参考)】