説明

3次元ビデオコンテンツの送信及び処理

本発明の実施形態は、一般に3次元ビデオコンテンツの送信及び処理に関する。方法の実施形態が、インターネットプロトコルを利用して、ビデオデータを含むマルチメディアデータストリームを受信するステップと、この受信したビデオデータが3次元(3D)ビデオデータを含み、このビデオデータの各フレームが、第1のデータ領域及び第2のデータ領域を含むアクティブデータ領域よりも前に第1の垂直同期(Vsync)信号を含むと判断するステップとを含む。この方法は、3Dビデオデータを3Dデータフォーマットから2次元(2D)ビデオフォーマットに変換するステップをさらに含み、この3Dビデオデータを変換するステップは、第1のデータ領域と第2のデータ領域の間の領域を識別するステップと、第1のデータ領域と第2のデータ領域の間に第2のVsync信号を挿入するステップと、第1のデータ領域と第2のデータ領域を区別するための識別子を提供するステップとをさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2009年12月17日に出願された米国仮特許出願第61/287,684号に関するとともに、これに対して優先権を主張するものであり、上記特許出願はその内容全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明の実施形態は、一般にデータ通信の分野に関し、より詳細には、3次元ビデオコンテンツの送信及び処理に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかのネットワークでは、第1の装置と第2の装置の間のデータリンクを介して様々な送信フォーマットでコンテンツデータを送信することができる。例えば、このコンテンツは、ビデオ及びオーディオデータを表すことができ、従って、何らかのフォーマットで送信されるビデオコンテンツデータを含むことができる。
【0004】
いくつかの動作では、データストリームが複数のチャネルの形をとることができる。例えば、データは、第1の装置から第2の装置へ送信されるビデオ及びオーディオデータ又はその他のコンテンツデータのデータストリームを含むことができ、このコンテンツデータは、例えば左チャネル及び右チャネルを含む3次元(3D)フォーマットでカプセル化された複数のデータチャネルを含む。例えば、データは、HDMI(商標)1.4(高解像度マルチメディアインターフェイス1.4仕様,2009年5月28日公開)3Dビデオデータの形をとることができる。
【0005】
一般に、視聴者の両目に単一の画像を提供する2次元(2D)ビデオフォーマットとは対照的に、3Dビデオフォーマットは、視聴者がわずかに異なる画像を各々の目で見て、画像内に奥行きの錯覚を作り出せるようにするものである。いくつかの実施構成では、3Dビデオデータの送信が、左側領域及び右側領域という2つのアクティブビデオ領域の配信を必要とする。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】「高性能シリアルバス標準(Standard for a High Performance Serial Bus)」1394〜1995ページ、IEEE、1996年8月30日刊行、及び補足
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、一般に、3Dビデオフォーマットデータの受信では、受信装置がこのようなデータを処理できる必要がある。2Dデータを処理するように設計された受信装置は、3Dビデオフォーマットデータを処理することができない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
同じ参照番号が同様の要素を示す添付図面の図に、本発明の実施形態を限定ではなく一例として示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】3Dビデオを2Dビデオフォーマットに変換するシステム構成の実施形態を示す図である。
【図2】3Dビデオフォーマットのビデオデータを変換する実施形態を示す図である。
【図3】データ領域タイプを示す専用信号を含むシステム構成の実施形態を示す図である。
【図4】領域タイプを示すように修正されたプロトコルを含むシステム構成の実施形態を示す図である。
【図5】3D復号機能を持たない受信機へ送信するために3Dデータを変換する実施形態を示す図である。
【図6】3Dビデオデータを2Dビデオフォーマットに変換する実施形態を示す図である。
【図7】HDMI 3D−2Dフォーマット変換器の実施形態を示す図である。
【図8】3Dビデオデータを変換して利用するプロセスの実施形態を示すフロー図である。
【図9】3Dビデオデータを2Dビデオデータフォーマットで処理するプロセスの実施形態を示すフロー図である。
【図10】電子装置の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態は、一般に3次元ビデオコンテンツの送信及び処理に関する。
【0011】
本発明の第1の態様では、方法の実施形態が、インターネットプロトコルを利用して、ビデオデータを含むマルチメディアデータストリームを受信するステップと、この受信したビデオデータが3次元(3D)ビデオデータを含み、このビデオデータの各フレームが、第1のデータ領域及び第2のデータ領域を含むアクティブデータ領域よりも前に第1の垂直同期(Vsync)信号を含むと判断するステップとを含む。この方法は、3Dビデオデータを3Dデータフォーマットから2次元(2D)ビデオフォーマットに変換するステップをさらに含み、この3Dビデオデータを変換するステップは、第1のデータ領域と第2のデータ領域の間の領域を識別するステップと、第1のデータ領域と第2のデータ領域の間に第2のVsync信号を挿入するステップと、第1のデータ領域と第2のデータ領域を区別するための識別子を提供するステップとをさらに含む。
【0012】
本発明の第2の態様では、3次元(3D)ビデオデータを2次元(2D)データフォーマットに変換するための装置の実施形態が、インターフェイスプロトコルを介してビデオデータを受信するためのポートと、この受信したビデオデータを復号するためのデコーダとを含む。この装置は、第1のデータ領域及び第2のデータ領域を含むアクティブデータ領域よりも前に第1の垂直同期(Vsync)信号を含む受信した3Dビデオデータを検出するための検出器と、第1のデータ領域と第2のデータ領域の間の領域を識別するための走査線カウンタと、第1のデータ領域と第2のデータ領域の間に第2のVsync信号を挿入するための信号インサータと、変換されたビデオデータを符号化するためのエンコーダとをさらに含む。装置は、第1のデータ領域と第2のデータ領域を区別するための識別子を提供するようになっている。
【0013】
いくつかの実施形態では、方法及び装置が、3次元ビデオコンテンツの送信及び処理を行う。
【0014】
いくつかの実施形態では、方法及び装置が、HDMIインターフェイスなどを介して、2次元(2D)データフォーマットへのデータ変換を含む、3次元(3D)ビデオコンテンツデータを含むマルチメディアデータストリームの送信を行う。いくつかの実施形態では、方法及び装置が、識別子を利用して変換データ内のデータ領域を区別する。いくつかの実施形態では、識別子が、位相シフトされた同期信号を含む。いくつかの実施形態では、受信装置が、この位相シフトされた同期信号を利用して3Dビデオコンテンツデータを検出し、この3Dデータ内の領域を識別する。いくつかの実施形態では、他の識別子を使用して3Dデータを検出し、データ領域を区別する。
【0015】
3Dビデオフォーマットは、視聴者がわずかに異なる画像を各々の目で見て、画像内に奥行きの錯覚を作り出せるようにするものである。このような画像を提供するために、HDMI又はその他のプロトコルを介した3Dビデオデータの送信では、2つのアクティブビデオ領域を利用することができ、このようなビデオ領域を(視聴者の左目に対して表示されるビデオ画像に関する)左側領域及び(視聴者の右目に対して表示されるビデオ画像に関する)右側領域と呼ぶことができる。しかしながら、3Dは、異なるタイプのデータ領域を利用することもでき、実施形態は、左側領域及び右側領域を含むビデオデータに限定されない。実施形態は、このようなデータを転送するためのいずれの特定のインターフェイスプロトコルにも限定されるものではない。実施形態は、HDMIに加えて、DVI(商標)(デジタルビデオインターフェイス)(デジタル表示インターフェイス改訂1.0、デジタル・ディスプレイ・ワーキング・グループ、1999年4月2日、を含む)、DisplayPort(商標)(DisplayPortバージョン1.2、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダード・アソシエーション、2009年12月22日、及び旧バージョンを含む)、及びその他のプロトコルを含むこともできる。
【0016】
いくつかの実施形態では、2Dビデオフォーマットのみをサポートする既存のHDMI装置などの既存の装置との互換性を維持するために、3Dビデオフォーマットから2Dビデオフォーマットへの変換を行う。しかしながら、従来、2Dビデオフォーマットは、3Dビデオデータのどの領域が送信中であるかを示す情報を含んでいない。いくつかの実施形態では、3Dビデオデータを、3Dビデオデータのどの領域が送信中であるかを識別する2Dフォーマットで送信する。いくつかの実施形態では、既存のHDMI受信機のハードウェアの修正又はHDMI仕様のプロトコルの侵害を伴わずにHDMIを介して3Dビデオデータを2Dビデオフォーマットで送信するための方法又は装置を提供する。いくつかの実施形態では、受信装置が、3Dビデオフォーマットを復号できない装置である。いくつかの実施形態では、方法又は装置が、変換されたビデオデータ内のデータ領域を区別するための識別子を提供する。
【0017】
図1に、3Dビデオを2Dビデオフォーマットに変換するためのシステム構成の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、方法及び装置が、3Dビデオデータを2Dビデオフォーマットに変換し、このようなデータを、既存のHDMI受信機ハードウェアの修正又はHDMIなどのインターフェイスプロトコルの侵害を伴わずに処理するために送信する。この図では、HDMI送信機が、3Dビデオ105を含むマルチメディアデータストリームを送信する。3DビデオフォーマットのデータがHDMI接続110を介して転送され、HDMI3D−2D変換器115によって受信され、この変換器115が、受信した3Dフォーマットのデータを2Dフォーマットに変換して、変換されたマルチメディアデータを送信する。この図では、2Dビデオフォーマットのデータが、HDMI接続120を介して、3Dビデオフォーマット復号機能130を持たないHDMI受信機へ転送される。図1及び以下に示す図面は、一例としてHDMIを含むことができるが、実施形態は、データの転送に関してHDMIプロトコルに限定されるものではない。実施形態は、データを転送する上で、DVI、DisplayPort、及びその他のプロトコルを含むこともできる。
【0018】
図2に、3Dビデオフォーマットのビデオデータを変換する実施形態を示す。この図には、3Dビデオフォーマット205のタイミング図を示しており、このビデオデータに変換250を行って、2Dビデオフォーマット255の3Dビデオを提供する。図2に示すように、3Dビデオフォーマット205には、2つの「アクティブビデオ」領域、すなわち左側領域230及び右側領域240、並びにともに3Dアクティブビデオを構成する「アクティブスペース」235が存在することができる。また、垂直同期信号(Vsync)210及び水平同期信号(Hsync)220も示している。
【0019】
いくつかの実施形態では、3D復号機能を持たない既存の受信機が3Dビデオフォーマットを復号できるようにするために、3Dアクティブビデオフォーマット205を、2Dビデオフォーマット255に示すように、左側領域280及び右側領域290という2つの2Dアクティブビデオセグメントに分割する。この場合も、このフォーマットは、Vsync信号260及びHsync信号270を含む。いくつかの実施形態では、3Dビデオフォーマット205のアクティブスペース235の代わりに、左側領域280と右側領域290の間に新たなVsync信号265を挿入して2Dビデオフォーマットとの互換性を維持する。いくつかの実施形態では、結果として得られるフォーマットが、2Dビデオフォーマットに含まれた3Dビデオデータとなる。
【0020】
データ処理の潜在的な問題点は、図2に示すような3Dビデオデータの変換処理が、特定の時点にいずれのデータ領域が送信されているかに関する情報を保持できる点である。従って、図1に示すHDMI受信機130が、図2に示すような2Dビデオフォーマット255を復号すると、受信機130は、現在のアクティブビデオが左側領域280であるか、それとも右側領域290であるかを判断することができない。いくつかの実施形態では、左側領域280と右側領域290を区別するための識別子を提供する。
【0021】
図3に、データ領域タイプを示す専用信号を含むシステム構成の実施形態を示す。図3では、HDMI送信機が、3Dビデオ305を含むマルチメディアデータストリームを送信する。3DビデオフォーマットのデータがHDMI接続310を介して転送され、HDMI 3D−2D変換器315によって受信され、この変換器315が、受信した3Dフォーマットのデータを2Dフォーマットに変換して、変換されたマルチメディアデータを送信する。この図では、2Dビデオフォーマットの3Dデータが、3Dビデオフォーマット復号機能330を含まないHDMI受信機へHDMI接続320を介して転送される。いくつかの実施形態では、識別信号を搬送するための信号線を提供して、受信機にビデオデータの領域タイプを通知する。この図では、信号線325を介して転送される領域タイプを示す信号が、受信機330へ転送される。いくつかの実施形態では、個々のアクティブビデオ領域に関し、HDMI 3D−2Dフォーマット変換器315がこの信号325をトグルして、HDMI受信機330にビデオデータの現在の領域タイプを通知する。図3に示す実施構成を利用して、受信したビデオデータの適切な領域タイプを識別するための単純な機構を提供することができる。しかしながら、この機構では、信号325を搬送する専用回線のための何らかの追加のハードウェアコストが必要となり得る。また、既存のHDMI受信機ハードウェアでは、新たな信号325を受信して復号するための何らかの修正が必要となり得る。
【0022】
図4に、領域タイプを示すように修正されたプロトコルを含むシステム構成の実施形態を示す。この図では、HDMIプロトコルが、受信機が復号する領域タイプに関する情報を配布するように修正される。図4に示すように、HDMI送信機が、3Dビデオデータ405を含むマルチメディアデータストリームを送信する。3DビデオフォーマットのデータがHDMI接続410を介して転送され、HDMI3D−2D変換器415によって受信され、この変換器415が、受信した3Dフォーマットのデータを2Dフォーマットに変換して、変換されたマルチメディアデータを送信する。しかしながら、2Dビデオフォーマットのデータは、受信機430が復号するための現在の領域を識別できるようにする修正HDMIフォーマット接続420を利用して、HDMI受信機430へ転送される。
【0023】
プロトコルは、ビデオデータの送信時にデータ領域の識別に使用できる未使用の制御コードを含むことができる。例えば、現在、HDMIプロトコルには、未使用の制御コードが複数存在する。一例として、現在のHDMI1.4プロトコルでは、CTL0が常に論理的に高い。いくつかの実施形態では、この未使用コード又は別の未使用コードを利用して、3Dデータを復号できないHDMI受信機に、データ領域の領域タイプの識別子を配布することができる。しかしながら、このコードの使用は、HDMIのプロトコル規格と矛盾し、従ってHDMI受信機によっては通信エラーが起きる場合がある。
【0024】
図5に、3D復号機能を持たない受信機へ送信するために3Dデータを変換する実施形態を示す。この図には、左側領域530及び右側領域540という2つのアクティブビデオ領域、並びに3Dアクティブビデオを構成するアクティブスペース535を含む3Dビデオフォーマット505のタイミング図を示している。また、Vsync信号510及びHsync信号520も示している。
【0025】
いくつかの実施形態では、3Dアクティブビデオフォーマット505を、2Dビデオフォーマット555に示すように、左側領域580及び右側領域590という2つの2Dアクティブビデオセグメントに分割する。このフォーマットは、第1のVsync信号560及びHsync信号570を含む。いくつかの実施形態では、3Dビデオフォーマット505のアクティブスペース535の代わりに、左側領域580と右側領域590の間に新たな第2のVsync信号565を挿入して2Dビデオフォーマットとの互換性を維持する。しかしながら、いくつかの実施形態では、第1のVsync560が、Hsync信号670に関して、第2のVsync信号565がデータ領域の識別子を提供するために含む同期とは異なる同期を含む。いくつかの実施形態では、第1のVsync信号560の位相がHsync信号と整合するのに対し、第2のVsync信号565の位相は、図5の非整合点567によって示すようにHsync信号と整合しない。
【0026】
図6に、3Dビデオデータを2Dビデオフォーマットに変換する実施形態を示す。この図には、(走査線をインタレースしていない1080走査線の垂直解像度を示す)1080pの3Dビデオフォーマット600のタイミング図を示している。図示のように、45走査線の垂直空白領域(Vblank)の後に2205走査線のアクティブ期間(Vactive)が続き、このVactive期間は、(図5の左側領域530を表すことができる)1080走査線の第1のアクティブビデオ領域(Vact_video)、(図5のアクティブスペース535を表すことができる)45走査線の介在空白領域(Vact_blank)、及び(図5の右側領域540を表すことができる)1080走査線の第2のVact_video領域を含む。また、この図には、有効画素がいつ存在するかを示すデータイネーブル信号(DE)、1つのフレームの終わり及び(Vactive期間の前に存在する)次のフレームの開始を示す垂直同期信号(Vsync610)、並びに各走査線の終わり及び次の走査線の開始を示す水平同期信号(Hsync620)も示している。図6に示すように、Vsync信号610の位相は、Hsync信号620と整合又は同期する。
【0027】
いくつかの実施形態では、3Dビデオフォーマット600を、2Dビデオフォーマット650の3Dデータに変換する。いくつかの実施形態では、2Dビデオフォーマットが、異なるビデオ領域を識別するために、Vsync信号とHsync信号の間の異なる位相整合又は同期を含む。この図では、左側領域の前のVsyncのタイミングが右側領域のタイミングと異なり、次のアクティブビデオの領域タイプは、VsyncがHsyncと同期しているかどうかに依存する。図示のように、ここでも45走査線のVblank領域の後には、1080走査線のVact_video領域、45走査線の介在するVact_blank領域、及び1080走査線の第2のVact_video領域が続く。また、図示の実施形態には、DE信号、1つのフレームの終わり及び(Vactive期間の前に存在する)次のフレームの開始を示す第1のVsync660、各走査線の終わり及び次の走査線の開始を示すHsync670、さらには第1のアクティブビデオ領域の終わり及び第2のアクティブビデオ領域の開始を示す第2のVsync信号665も示している。いくつかの実施形態では、第1のVsync信号660の位相は、3Dビデオフォーマットと同様にHsync信号670と整合又は同期するが、第2のVsync信号665の位相は、Hsync信号670と整合又は同期しない667。いくつかの実施形態では、受信装置が、Vsync及びHsync信号の位相整合を利用して3Dビデオデータを識別し、いずれのビデオデータ領域を受信中であるかを判断することができる。例えば、受信装置は、Hsync信号と同期しているVsync信号の後には、左側ビデオデータ領域を受信していると判断することができ、一方でHsync信号と同期していないVsync信号の後には、右側ビデオデータ領域を受信していると判断することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、2Dビデオフォーマット650のタイミングが、既存のHDMI信号のインターレースモードのビデオフォーマットのタイミングと同じであり、左側領域及び右側領域の代わりに偶数及び奇数フィールドが識別される。いくつかの実施形態では、追加のハードウェア修正を伴わずに、又は最低限のハードウェア修正で3Dビデオデータを2Dビデオフォーマットで復号するために、既存のHDMI受信機内のインターレースモードのビデオのための復号ハードウェアを利用することができる。いくつかの実施形態では、第2のVsync信号間に位相整合が存在しないことを利用して、インターレースビデオと3Dビデオデータを区別することができる。
【0029】
図7に、HDMI 3D−2Dフォーマット変換器の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、ビデオデータを含む送信されたマルチメディアデータが、3D−2D変換器又は機構によって受信される。いくつかの実施形態では、HDMI 3D−2Dフォーマット変換器715が、HDMIインターフェイス710を介して3Dビデオフォーマットのデータを受信し、転送のために2Dビデオフォーマットデータに変換されたデータを、HDMIインターフェイス730を介して送信する。いくつかの実施形態では、変換器715が、データデコーダ(dvi_dec、DVIはデジタルビジュアルインターフェイス規格を表す)750を含むモジュール又は要素を含み、復号データが、走査線カウンタ755、Vsyncインサータ760、及び3D検出器765を含むモジュール又は要素に提供される。いくつかの実施形態では、3D検出器765が、受信したデータパケットを分析して、着信HDMIストリームが2Dビデオであるか、それとも3Dビデオであるかを判定する。いくつかの実施形態では、3Dビデオデータが検出されない場合、データを通常の2Dビデオデータとして処理することができる。いくつかの実施形態では、3Dビデオフォーマットが検出された場合、走査線カウンタ755が走査線をカウントして、この3Dビデオフォーマット内の(図5にアクティブスペース535として示す)アクティブスペースの位置を発見する。いくつかの実施形態では、Vsyncインサータ760が、このアクティブスペースの代わりに第2のVsync信号を挿入する。いくつかの実施形態では、HDMI受信機が左側領域データと右側領域データを識別できるように、Vsyncインサータ760が、次のアクティブビデオの領域タイプに従って、挿入されたVsync信号の位相をHsync信号に対してシフトする。いくつかの実施形態では、HDMI受信機が、たとえ3Dビデオフォーマットを復号できない場合でも、ハードウェアを修正することなくVsync信号とHsync信号の間の位相関係を使用して3Dビデオを再構成することができる。いくつかの実施形態では、変換されたビデオデータがビデオデータエンコーダ(dvi_enc)770に提供され、結果として得られた2Dビデオデータが、3Dデータを復号できないデータ受信装置を含むことができるデータ受信機へHDMIインターフェイス730を介して送信される。
【0030】
図8は、3Dビデオデータを変換して利用するプロセスの実施形態を示すフロー図である。この図に示すように、HDMI 3D対応ビデオ送信機とすることができるビデオ送信機から、ビデオデータストリームを送信することができる802。いくつかの実施形態では、このビデオデータを、図7に示す変換器715などの3D−2Dビデオデータ変換器によって受信し804、データフレームを復号する806。いくつかの実施形態では、変換器が、データフレームに3Dビデオデータが含まれているかどうかを検出することができる808。3Dビデオデータが検出されない場合、2Dデータを通常の方法で処理し、このデータを送信のために符号化し810、処理のために受信装置に提供することができる822。
【0031】
いくつかの実施形態では、データフレーム内で3Dビデオデータが検出された808場合、このデータフレーム内のVsync信号を発見して812、この3Dビデオデータを変換するためにデータフレーム内のアクティブデータの開始点を特定し、このビデオデータフレームは、Vsync信号の後に第1のデータ領域を含む。いくつかの実施形態では、3Dの変換が、アクティブデータの走査線をカウントしてデータフレーム内のアクティブスペースの位置を特定すること814をさらに含み、走査線の数は、1080pビデオデータでは1080本と考えることができる。いくつかの実施形態では、第1の/左側のデータ領域の終わり及び第2の/右側のデータ領域の開始を示すために、データフレームに第2のVsync信号を挿入し816、このようにして2Dフォーマットの3Dビデオデータを生成する。いくつかの実施形態では、データ領域を区別するための識別子を提供する。この図では、第1のVsyncの位相がHsync信号と整合できるのに対し、第2のVsyncの位相を、いずれのHsync信号とも整合しないように調整して、データフレーム内の第2の/右側のデータ領域を識別することができる818。いくつかの実施形態では、2Dビデオフォーマットの3Dビデオデータを送信のために符号化して820、受信装置に提供する822。
【0032】
図9は、2Dビデオデータフォーマットの3Dビデオデータを処理するプロセスの実施形態を示すフロー図である。この図では、3Dデータ復号能力を持たない装置である受信装置においてビデオデータが受信される902。いくつかの実施形態では、受信装置において2Dビデオフォーマットの3Dビデオデータが受信されたかどうかが判定され904、この3Dビデオデータの存在は、3Dビデオデータのデータ領域を区別するための識別子の存在に少なくとも部分的に基づくことができる。いくつかの実施形態では、Hsync信号と位相整合してないVsync信号を含む識別子の存在により、データ領域を区別するための分離信号の受信により、又はデータ領域を区別するためのコマンドの受信により、3Dデータを検出することができる。いくつかの実施形態では、受信装置が、インターレースモードビデオのための復号ハードウェアを含むことができ、追加のハードウェア修正を伴わずに、又は最低限のハードウェア修正でこのようなハードウェアを利用することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、3Dデータが存在しない場合、2Dデータが通常の方法で処理される906。3Dビデオデータが存在する場合、受信機は、受信したデータフレーム内の各データ領域に関する識別子を検出し908、この識別子が第1の値であるか、それとも第2の値であるかを判定する912。第2のVsync信号がHsync信号と同相である場合などのように、識別子が第1の値である場合、受信機は、次のデータ領域を第1の/左側の領域のデータとして識別する914。Vsync信号がHsync信号と同相でない場合などのように、識別子が第2の値である場合、受信機は、次のデータ領域を第2の/右側の領域のデータとして識別する916。
【0034】
受信機は、受信ビデオデータの処理を完了すると、この別個のデータ領域に存在する受信ビデオデータを3D表示のために3Dフォーマットに再構成する920。その後、再構成された3Dビデオデータを3Dビデオモニタ上に表示することができる922。
【0035】
図10に、電子装置の実施形態を示す。この図には、本説明とは関係のない標準的かつ周知の構成要素は示していない。いくつかの実施形態では、装置1000が、3Dビデオデータを送信する送信装置、又は3Dビデオデータを受信する受信装置である。
【0036】
いくつかの実施形態では、装置1000が、相互接続部又はクロスバー1005、或いはデータを送信するためのその他の通信手段を備える。データは、例えば、オーディオビジュアルデータ及び関連する制御データを含む様々なタイプのデータを含むことができる。装置1000は、相互接続部1005に結合された1又はそれ以上のプロセッサ1010などの、情報を処理するための処理手段を含むことができる。プロセッサ1010は、1又はそれ以上の物理プロセッサ及び1又はそれ以上の論理プロセッサを含むことができる。さらに、プロセッサ1010の各々は、マルチプロセッサコアを含むことができる。例えば、受信したビデオデータを送信又は処理するためのビデオデータの処理において、プロセッサ1010を利用することができる。簡単にするために、相互接続部1005を単一の相互接続部として示しているが、この相互接続部1005は、複数の異なる相互接続部又はバスを表すことができ、このような相互接続部への構成要素の接続は様々であってよい。図10に示す相互接続部1005は、適当なブリッジ、アダプタ、又はコントローラによって接続されたいずれか1つ又はそれ以上の別個の物理バス、ポイントツーポイント接続、又はこれらの両方を表す抽象表現である。相互接続部1005は、例えば、システムバス、PCI又はPCIeバス、HyperTransport又は業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、小型コンピュータシステムインターフェイス(SCSI)バス、IIC(I2C)バス、又は「ファイヤワイヤ」と呼ばれることもある米国電気電子技術者協会(IEEE)規格1394バスを含むことができる(「高性能シリアルバス標準(Standard for a High Performance Serial Bus)」1394〜1995ページ、IEEE、1996年8月30日刊行、及び補足)。
【0037】
いくつかの実施形態では、装置1000が、情報及びプロセッサ1010が実行すべき命令を記憶するためのメインメモリ1015として、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はその他の動的記憶装置をさらに含む。メインメモリ1015を、データストリーム又はサブストリームのデータの記憶に使用することもできる。RAMメモリは、メモリコンテンツの更新を必要とする動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、及びコンテンツの更新を必要としないがコストのかかる静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を含む。DRAMメモリは、信号を制御するためのクロック信号を含む同期型動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、及び拡張データ出力型動的ランダムアクセスメモリ(EDO DRAM)を含むことができる。いくつかの実施形態では、システムのメモリが、何らかのレジスタ又はその他の特定用途向けメモリを含むことができる。装置1000は、静的情報及びプロセッサ1010のための命令を記憶する読み出し専用メモリ(ROM)1025又はその他の静的記憶装置を含むこともできる。装置1000は、いくつかの要素を記憶するための1又はそれ以上の不揮発性メモリ要素1030を含むこともできる。
【0038】
装置1000の相互接続部1005には、情報及び命令を記憶するためのデータストレージ1020を結合することもできる。データストレージ1020は、磁気ディスク又はその他のメモリ装置を含むことができる。このような要素は、互いに組み合わせても、又は別個の構成要素であってもよく、また装置1000のその他の要素の一部を利用することもできる。
【0039】
相互接続部1005を介して、装置1000を出力ディスプレイ又は表示装置1040に結合することもできる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ1040が、液晶ディスプレイ(LCD、又はエンドユーザに情報又はコンテンツを表示するための他のいずかのディスプレイ技術)を含むことができる。いくつかの環境では、ディスプレイ1040が、入力装置の少なくとも一部としても利用されるタッチスクリーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ1040を3Dビデオデータの表示に利用することができる。いくつかの環境では、ディスプレイ1040が、テレビ番組のオーディオ部分を含むオーディオ情報を提供するためのスピーカなどのオーディオ装置であってもよく、又はこのようなオーディオ装置を含むことができる。
【0040】
相互接続部1005には、1又はそれ以上の送信機又は受信機1045を結合することもできる。いくつかの実施形態では、装置1000が、データを受信又は送信するための1又はそれ以上のポート1050を含むことができる。いくつかの実施形態では、この1又はそれ以上のポートが、1又はそれ以上のHDMIポートを含むことができる。いくつかの実施形態では、3Dデータを3Dビデオフォーマットから2Dビデオフォーマットに変換するための3D−2D変換器1090にHDMIを結合することができる。装置1000は、Wi−Fiネットワークなどの無線信号を介してデータを受信するための1又はそれ以上のアンテナ1055をさらに含むことができる。
【0041】
装置1000は、電力供給装置、バッテリ、太陽電池、燃料電池、或いは電力を供給又は生成するためのその他のシステム又は装置を含むことができる電源装置又はシステム1060を備えることができる。この電源装置又はシステム1060により供給される電力を、必要に応じて装置1000の要素に分散することができる。
【0042】
上述の説明では、本発明を完全に理解できるようにするために、説明を目的として数多くの特定の詳細を示した。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細のいくつかを伴わずに本発明を実施できることが明らかであろう。その他の場合、周知の構造及び装置についてはブロック図形式で示している。図示の構成要素間には、中間構造が存在してもよい。本明細書で説明又は図示した構成要素は、図示又は説明してない追加の入力部又は出力部を有することができる。また、図示の要素又は構成要素を、いずかのフィールドの並べ換え又はフィールドサイズの修正を含む異なる構成又は順序で配置することもできる。
【0043】
本発明は、様々なプロセスを含むことができる。本発明のプロセスをハードウェア構成要素によって実行することもでき、又はコンピュータ可読命令に具体化し、これを使用して汎用又は専用プロセッサ、又は命令をプログラムした論理回路がプロセスを実行するようにすることもできる。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによってプロセスを実行することもできる。
【0044】
本発明の一部を、コンピュータプログラム命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体を含むことができるコンピュータプログラム製品として提供し、これを使用して、本発明によるプロセスを実行するようにコンピュータ(又はその他の電子装置)をプログラムすることもできる。コンピュータ可読記憶媒体としては、以下に限定されるわけではないが、フロッピー(登録商標)ディスケット、光学ディスク、CD−ROM(コンパクトディスク読出し専用メモリ)、及び磁気光学ディスク、ROM(読出し専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、EPROM(消去可能プログラム可能読出し専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラム可能読出し専用メモリ)、磁気又は光学カード、フラッシュメモリ、又は電子命令を記憶するのに適したその他の種類の媒体/コンピュータ可読媒体を挙げることができる。さらに、本発明をコンピュータプログラム製品としてダウンロードし、このプログラムをリモートコンピュータから要求側コンピュータへ転送することもできる。
【0045】
方法の多くをその最も基本的な形で説明しているが、本発明の基本的範囲から逸脱することなく、これらの方法のいずれかに対して処理の追加又は削除を行うことができ、また説明したメッセージのいずれかに対して情報の追加又は削除を行うことができる。当業者には、多くのさらなる修正及び適合を行い得ることが明らかであろう。特定の実施形態は、本発明を限定するためではなく、例示するために提供したものである。
【0046】
要素「A」が要素「B」に又は要素「B」と結合されると言う場合、要素Aを要素Bに直接結合することもでき、又は要素Cなどを介して間接的に結合することもできる。本明細書に、構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性Aが、構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性Bを「もたらす(causes)」と記載している場合、これは、「A」が「B」の少なくとも部分的な原因ではあるが、「B」をもたらす上で支援となる少なくとも1つの他の構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性も存在できることを意味する。本明細書に、構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性を含めることが「できる(may、might、又はcould)」と示している場合、この特定の構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性を含める必要性はない。本明細書において、「1つの(英文不定冠詞)」要素について言及している場合、これは、記載する要素が1つしか存在しないことを意味するものではない。
【0047】
実施形態は、本発明の実施構成又は実施例である。本明細書における、「ある実施形態」、「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、又は「他の実施形態」についての言及は、実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造、又は特性が少なくともいくつかの実施形態に含まれるが、必ずしも全ての実施形態には含まれるわけではないことを意味する。様々な箇所で出現する「ある実施形態」、「1つの実施形態」、又は「いくつかの実施形態」は、必ずしも全てが同じ実施形態を示すものではない。上述の本発明の例示的な実施形態についての説明では、本開示を簡素化するとともに様々な本発明の態様の1又はそれ以上についての理解を助長する目的で、1つの実施形態、図、又はその説明内で本発明の様々な特徴を1つにまとめていることがあると理解されたい。
【符号の説明】
【0048】
710 HDMIを介した3Dビデオフォーマット
715 HDMI 3D−2Dフォーマット変換器
755 走査線カウンタ
760 Vsyncインサータ
765 3D検出器
730 HDMIを介した2Dビデオフォーマット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェイスプロトコルを利用して、ビデオデータを含むマルチメディアデータストリームを受信するステップと、
前記受信したビデオデータが3次元(3D)ビデオデータを含み、前記ビデオデータの各フレームが、第1のデータ領域及び第2のデータ領域を含むアクティブデータ領域よりも前に第1の垂直同期(Vsync)信号を含むと判断するステップと、
前記3Dビデオデータを3Dデータフォーマットから2次元(2D)ビデオフォーマットに変換するステップと、
を含み、前記3Dビデオデータを変換するステップが、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間の領域を識別するステップと、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間に第2のVsync信号を挿入するステップと、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域を区別するための識別子を提供するステップと、
を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記識別子が、前記第2のVsync信号の位相を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のVsync信号を挿入するステップが、水平同期(Hsync)信号の位相と整合していない前記第2のVsyncの前記位相を確立するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記識別子が、前記インターフェイスプロトコルにおいて使用されていないコマンドの値を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記識別子が、前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域を識別するための分離信号を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記インターフェイスプロトコルが、HDMI(商標)(高解像度マルチメディアインターフェイス)、DVI(商標)(デジタルビデオインターフェイス)、又はDisplayPort(商標)のうちの1つである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータ領域が、視聴者の左目に対して表示するための左側データ領域、又は前記視聴者の右目に対して表示するための右側データ領域のいずれかであり、前記第2のデータ領域が、前記左側データ領域又は前記右側データ領域の他方である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記変換したビデオデータを、前記3Dビデオフォーマットを復号できない受信装置へ送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
3次元(3D)ビデオデータを2次元(2D)データフォーマットに変換するための装置であって、
インターフェイスプロトコルを介してビデオデータを受信するためのポートと、
前記受信したビデオデータを復号するためのデコーダと、
第1のデータ領域及び第2のデータ領域を含むアクティブデータ領域よりも前に第1の垂直同期(Vsync)信号を含む受信した3Dビデオデータを検出するための検出器と、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間の領域を識別するための走査線カウンタと、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間に第2のVsync信号を挿入するための信号インサータと、
前記変換したビデオデータを符号化するためのエンコーダと、
を備え、前記第1のデータ領域と第2のデータ領域を区別するための識別子を提供するようになっている、
ことを特徴とする装置。
【請求項10】
前記識別子が、前記第2のVsync信号の位相を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第2のVsync信号を挿入する前記信号インサータが、水平同期(Hsync)信号と整合していない前記第2のVsyncの前記位相を確立する前記信号インサータを含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記識別子が、前記インターフェイスプロトコルにおいて使用されていないコマンドの値を含み、前記装置が、データ領域のタイプを識別するために前記コマンドを送信するようになっている、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記識別子が、前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域を識別するための分離信号を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記分離信号を送信するための、信号線への接続部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記インターフェイスプロトコルが、HDMI(商標)(高解像度マルチメディアインターフェイス)、DVI(商標)(デジタルビデオインターフェイス)、又はDisplayPort(商標)のうちの1つである、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のデータ領域が、視聴者の左目に対して表示するための左側データ領域、又は前記視聴者の右目に対して表示するための右側データ領域のいずれかであり、前記第2のデータ領域が、前記左側データ領域又は前記右側データ領域の他方である、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項17】
3次元(3D)ビデオデータを2次元(2D)フォーマットに変換するための変換器装置と、
前記変換器装置に結合されて、前記変換されたビデオデータを受信し、該変換されたビデオデータから前記3Dビデオデータを再構成する受信装置と、
を備え、前記変換器装置が、
第1のデータ領域及び第2のデータ領域を含むアクティブデータ領域よりも前に第1の垂直同期(Vsync)信号を含む受信した3Dビデオデータを検出し、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間の領域を識別し、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間に第2のVsync信号を挿入し、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域を区別するための識別子を提供する、
ためのモジュールを含み、
前記受信装置が、前記識別子に少なくとも部分的に基づいて前記第1のデータ領域と前記第2のデータを区別するようになっている、
ことを特徴とするシステム。
【請求項18】
前記識別子が、水平同期(Hsync)信号に関連する前記第2のVsync信号の位相を含む、
ことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記変換器装置が、前記Hsync信号と位相ずれした前記第2のVsync信号の位相を確立するようになっている、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記識別子が、前記インターフェイスプロトコルにおいて使用されていないコマンドの値を含み、前記変換器装置が、データ領域のタイプを識別するために前記コマンドを送信するようになっている、
ことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
前記識別子が、前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域を識別するための分離信号を含む、
ことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
前記変換器装置と前記受信装置の間の、前記分離信号を送信するための信号線をさらに備える、
ことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記インターフェイスプロトコルが、HDMI(商標)(高解像度マルチメディアインターフェイス)、DVI(商標)(デジタルビデオインターフェイス)、又はDisplayPort(商標)のうちの1つである、
ことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項24】
前記受信装置が、前記識別子に少なくとも部分的に基づいて3Dデータの存在をさらに検出するようになっている、
ことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項25】
プロセッサにより実行されたときに前記プロセッサに動作を行わせる一連の命令を表すデータを記憶するコンピュータ可読媒体であって、前記動作が、
インターフェイスプロトコルを利用して、ビデオデータを含むマルチメディアデータストリームを受信するステップと、
前記受信したビデオデータが3次元(3D)ビデオデータを含み、前記ビデオデータの各フレームが、第1のデータ領域及び第2のデータ領域を含むアクティブデータ領域よりも前に第1の垂直同期(Vsync)信号を含むと判断するステップと、
前記3Dビデオデータを3Dデータフォーマットから2次元(2D)ビデオフォーマットに変換するステップと、
を含み、前記3Dビデオデータを変換するステップが、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間の領域を識別するステップと、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域の間に第2のVsync信号を挿入するステップと、
前記第1のデータ領域と前記第2のデータ領域を区別するための識別子を提供するステップと、
を含む、
ことを特徴とするコンピュータ可読媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2013−514742(P2013−514742A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544719(P2012−544719)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/060333
【国際公開番号】WO2011/084429
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(504441048)シリコン イメージ,インコーポレイテッド (69)
【Fターム(参考)】