説明

4−オキソブタン酸誘導体の、免疫障害に関連する病状の処置における使用

本発明は、4−オキソブタン酸誘導体の、免疫障害に関連する病状の処置のための医薬組成物の製造のための使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4−オキソブタン誘導体の、免疫障害に関連する病状の処置または予防のための、医薬組成物の製造のための使用に関する。
【背景技術】
【0002】
自己免疫は、免疫系の寛容に対応する生来の現象である。寛容機構の破錠により、強力な親和性を有する、自己攻撃的なBリンパ球またはTリンパ球の増殖に続き、身体の生来の構成要素への免疫系の破壊的作用がもたらされ、次いで、自己免疫疾患として総じて知られる広汎な病状を導く。自己免疫疾患は、器官特異的なもの、例えば1型糖尿病、自己免疫性甲状腺炎、自己免疫性肝障害、筋無力症、自己免疫性水疱性疾患、白斑、自己免疫性ブドウ膜炎、自己免疫性網膜炎および自己免疫性血球減少症など;または全身性または非器官特異的自己免疫疾患、例えば全身性紅斑性狼瘡、グジュロ−シェーグレン症候群、関節リウマチ、強皮症、多発性筋炎および皮膚多発性筋炎、混合性結合組織病、限局性血管炎ならびに萎縮性多発性軟骨炎などが区別される。いくつかの癌はまた、免疫型の障害から生じる(Muller et al., Current Cancer Drug Targets (2007), 7(1), 31-40; Baniyash, Michal Seminars in Cancer Biology (2006), 16(1), 80-88)。これらの疾患は同一家系(family)内で出現する傾向があり、自己免疫疾患が、環境要因に加えて、免疫遺伝的要素に依存することを示す。
【0003】
自己免疫疾患の処置は、通常コルチコステロイド療法(corticotherapy)および抗有糸分裂薬を組み合わせた非特異的な免疫抑制の戦略をしばしば伴う。これらの処置は副作用を有さないわけではなく、「重篤な」自己免疫疾患に対するそれらの適用を制限する。これらの治療戦略は、過剰に活性化されたリンパ球または自己反応性クローンに選択的に作用することを意図する。
【0004】
抗原により誘導される細胞分化およびクローン拡大の最中に、T細胞は、免疫応答の増幅およびエフェクター細胞の増殖に必要な、さまざまなリンホカイン、とくにインターロイキン2(IL2)を分泌する。免疫抑制の処置はこの反応を阻害し、それぞれの薬剤は免疫応答の段階の1つに対する有力な作用を用いる。
【0005】
さまざまなクラスの薬剤が、現在臨床的に用いられている:
・プリンの類似体(アザチオプリン(Imurel)およびメルカプトプリン)ならびにピリミジン塩基
・シクロスポリン(Sandimmun、ネオーラル)
・タクロリムスおよびラパマイシン
・葉酸類似体(メトトレキセート)
・グルココルチコイド
・モノクローナル抗体
【0006】
臨床家によって現在用いられる治療手段は、例えばタクロリムスによる腎毒性(腎不全)および神経毒性(耳鳴、頭痛、不安症、不眠)、およびシクロスポリンによる肝毒性および高尿酸血症などの、観察される副作用の性質から生じる、患者の問題を回避できずにいる。
【0007】
例えば自己免疫疾患(1型糖尿病、関節リウマチ、全身性狼瘡、溶血性貧血、クローン病、乾癬、いくつかのリウマチの愁訴)などの、免疫系の不適切な活性化に関連する全ての病状において、および、移植術において被移植対象における移植片の生存を維持させるためおよび/または移植片対宿主反応を予防するために、新規の免疫抑制療法の確立が正当化される。
【0008】
トリプトファンは、身体が摂取したタンパク質を通じて得る、必須アミノ酸である。食餌からのトリプトファンは、まず、肝門脈系を経て肝臓に到達し、そこにおいてその一部分がタンパク質合成に用いられる。用いられなかったものは血流を経て他の器官に分配されるか、またはキヌレニン経路において、主に肝臓で代謝される(Moffett and Namboodiri, 2003における総説)。トリプトファンはまた、いくつかの非常に重要な分子、例えばセロトニンおよびメラトニンなどの唯一の供給源である。さらに、食餌からのナイアシンの供給がニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の合成をもたらすのに不十分であれば、トリプトファンの代謝はこの必須のコファクターの代替の供給源となる。トリプトファンの代謝は、多くの疾患と関連する炎症性反応および免疫障害と密接に関連することが、近年実証されてきている。特に、キヌレニン経路から生じるトリプトファン代謝物の役割が報告されている。キヌレニン経路におけるトリプトファン代謝のための主要な酵素および基質が報告されている。肝臓はこの経路のさまざまなセグメントにおける代謝を可能にする全ての酵素を保有することが知られている唯一の器官である。
【0009】
近年、高濃度のトリプトファンが白血球の蓄積を導き得ることが実証され、その免疫系における関与の可能性を反映している(Gross et al., 1999)。γ−インターフェロンは活性化したT細胞または他の白血球により放出される炎症性サイトカインであり、マクロファージおよび好中球によるフリーラジカルの産生を導く(Tennenberg et al., 1993)。免疫応答の間、γ−インターフェロンは強力で持続した様式でトリプトファンの異化を誘発する(Grant et al., 2000)。この異化から生じる鍵となる代謝物は、キヌレニン、3−ヒドロキシ−アントラニル酸塩およびキノリン酸塩(quinolinate)であり、その免疫調節因子としての役割が記述されている(Moffett et al. 1993, 1994)。
【0010】
4−オキソブタン酸誘導体は、特許出願WO 98/07 681において、抗糖尿病薬として、より具体的には非インスリン依存性糖尿病の処置のための抗糖尿病薬として、すでに記載されている。それらはまた、トリプトファン代謝酵素、キヌレニン3−ヒドロラーゼの阻害剤として、既に記載されている(WO 2004/060 368およびWO 2004/060 369)。
【0011】
一般式(I)で表されるこの化学的ファミリーはまた、炎症の処置のための医薬の製造のためのものとして知られる(WO 2003/047 561)。
【発明の概要】
【0012】
本特許出願は、一般式(I)で表される少なくとも1つの4−オキソブタン酸誘導体の、免疫抑制効果を介する免疫障害に関連する病状の処置のための医薬の製造のための使用に関する。
【0013】
式(I)で表される化合物は、以下のとおり定義される:
【化1】

式中、基AおよびBは、それぞれ互いに独立して以下から選択される:
− 6〜14個の炭素原子を含有する単環、二環または三環アリール基;
− ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フリルおよびチエニルの基から選択されるヘテロ芳香族基;
− 1〜14個の炭素原子を含有するアルキル基;
− 5〜8個の炭素原子を含有するシクロアルキル基;
− テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジルおよびピロリジニルの基から選択される飽和複素環基;
【0014】
基AおよびBは、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜C14アリール、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フリルおよびチエニルから選択されるヘテロアリール、(C〜C14)アリール(C〜C)アルキル、(C〜C14)アリール(C〜C)アルキル(C〜C14)アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、カルボキシル、(C〜C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(C〜C)アルキルスルホニル、スルホアミノ、(C〜C)アルキルスルホニルアミノ、スルファモイル、(C〜C)アルキルカルボニルアミノから選択される1〜3個の置換基を有してもよく、
または、該置換基のうち2つがメチレンジオキシ基を形成する、
その溶媒和物あるいはこの酸の塩。
【0015】
本発明の1つの好ましい態様において、4−オキソブタン酸は、式中基AおよびBがアリール基から選択される、式(I)で表されるものから選択される。
挙げられ得るアリール基の例には、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチルおよびフルオレニル基を含む。
〜Cアルキル基は、直鎖または分枝であってよい。挙げられ得る例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチルおよびペンチル基を含む。
〜Cアルコキシ基は同様に、直鎖または分枝であってよい。
挙げられ得る例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシおよびイソブトキシ基を含む。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択することができる。
【0016】
本発明はまた、一般式(I)で表される化合物の互変異性型、これらの化合物の光学異性体、ジアステレオ異性体およびエピマー、ならびにそれらの溶媒和物を包含する。
一般式(I)で表される化合物の塩の例は、薬学的に受容可能な塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アミン塩および同じタイプの他の塩(アルミニウム、鉄、ビスマス、など)などを含む。
【0017】
好ましい態様において、4−オキソブタン酸は以下から選択される:
− 2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−シクロヘキシルメチル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−フェニル−4−オキソブタン酸
− 2−(β−ナフチルメチル)−4−フェニル−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(β−ナフチル)−4−オキソブタン酸
− 2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(4−メチルフェニル)−4−オキソブタン酸
− 4−(4−フルオロフェニル)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−シクロヘキシル−4−オキソブタン酸
− 4−フェニル−2−[(テトラヒドロフラ−2−イル)メチル]−4−オキソブタン酸、
− これらの酸の溶媒和物、光学異性体および塩。
【0018】
有利には、4−オキソブタン酸誘導体は以下から選択される:
− (−)2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− (+)2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− (−)2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸
− (+)2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸、
− これらの酸の溶媒和物および塩。
【0019】
最も特に好ましい化合物は、2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸、その溶媒和物、光学異性体および塩である。
式(I)で表される化合物を、その免疫抑制活性を実証するために、生物学的試験に供した。
【0020】
本発明の化合物は、任意の適切な賦形剤とともに、腸溶性(特に経口)または非経口の投与に適合した任意の形態、例えば、錠剤、ゲルカプセル、粉末、糖衣錠剤、あるいは飲用可能なまたは注射可能な溶液であることができる。これらの適合した形態および賦形剤は出願人により出願された特許出願WO 98/7681において定義されるものである。
【0021】
式(I)で定義される化合物は、経口で0.001mg〜400mgまたは非経口で0.001〜100mgの1日容量で投与することができる。
【0022】
−実験パート:
免疫抑制活性を、ヒツジ赤血球での免疫賦与後の直接溶血プラーク(direct haemolytic plaques)(「プラーク形成細胞」、PFC)の定量化を通じて、ラットにおける液性免疫を調査することにより評価した。
【0023】
この手技は、免疫系を抗原、ヒツジ赤血球で刺激し、物質の免疫応答への効果を評価することにある。この免疫応答は、補体存在下において抗ヒツジ赤血球抗体を産生する脾細胞の割合を測定することにより評価される(Jerne N.K., 1974)。
【0024】
メチルセルロースヒドロゲル(Sigma ref: M0512)中に懸濁した化合物の免疫系への効果を、オスWistarラットにおいて、5日間および7日間(感作前5日間および感作後2日間)の経口投与後に評価した。投与容量は10ml/kgであった。
【0025】
10匹のラットをそれぞれの群で用い、それぞれの群は化合物の投与量、ならびに対照群(ブランク)および陽性対照群(参照物質)に対応した。用いた参照物質はSigmaからのシクロフォスファミド(一水和物)であり、20mg/kgの投与量で、1ml/kgの速度で皮下投与され、第5日のみに投与した。これに先立つ4日間にわたって、動物は化合物ビヒクル(メチルセルロース)で処置した。
【0026】
第5日に、処置の1時間後、動物は、動物1頭あたり0.5mlずつ静脈内(尾静脈)投与したヒツジ赤血球で感作した。ヒツジ赤血球は塩化ナトリウム溶液(等張)中、2×10細胞/mlの濃度で懸濁された。
【0027】
第9日、つまり感作後4日目に、ペントバルビタール(Sanofi、60 mg/kg)で予め麻酔した動物の瀉血(腹大動脈の切断)による安楽死後に、脾臓を摘出した。
脾臓の半分は分割(粉砕)され、調製ののち、1ミリリットルあたり10個の細胞を含有するPBS緩衝液(Dulbecco Gibco ref.: 3018199)中の脾細胞の懸濁液を得た。
【0028】
溶血プラーク(PFC)反応は、補体およびヒツジ赤血球を含む200μLの懸濁液中に、50μLのそれぞれの動物から得られた脾細胞懸濁液を添加することにより誘発した。
【0029】
混合物は、パラフィンにより区切られた評価チャンバー(40μl)を形成するスライド(ホルダー)およびカバースリップの間に配置し、37℃で1時間培養した。
【0030】
培養終了時に、スライドを直ちに4℃で平らに配置した。評価は可能な限り早期に実行した。溶血プラーク(PFC)の数は光学顕微鏡を用いた標準化されたスライド評価の方法により決定された。溶血プラーク(PFC)は、ただ1つの捕獲された脾細胞が観察できるプラークである。溶血プラーク(PFC)の数は10個の脾細胞に対して計算した。
【0031】
分子Aでの実験結果を表1に示す。分子A:(−)4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−2−フェニルメチルブタン酸
【表1】

【0032】
溶血プラーク(PFC−プラーク形成細胞)法を用いた実験条件下において、例Aは液性免疫応答の低下を誘発し、これは0.1mg/kg以上で溶血プラーク(PFC)の数の統計学的に有意な減少であった。これらの結果はまた、化合物Aが感作フェーズ後において、より強い効果を有することを示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される4−オキソブタン酸誘導体、その溶媒和物または前記酸の塩の少なくとも1つの、免疫障害に関連する病状の処置のための医薬の製造のための使用であって、式(I)が以下のとおり定義される、前記使用:
【化1】

式中、基AおよびBは、それぞれ互いに独立して、
−6〜14個の炭素原子を含む、単環、二環または三環のアリール基;
−ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フリルおよびチエニルの基から選択されるヘテロ芳香族基;
−1〜14個の炭素原子を含むアルキル基;
−5〜8個の炭素原子を含むシクロアルキル基;
−テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジルおよびピロリジニルの基から選択される飽和複素環基;
から選択され:
基AおよびBは、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜C14アリール、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フリルおよびチエニルから選択されるヘテロアリール、(C〜C14)アリール(C〜C)アルキル、(C〜C14)アリール(C〜C)アルキル(C〜C14)アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、カルボキシル、(C〜C)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(C〜C)アルキルスルホニル、スルホアミノ、(C〜C)アルキルスルホニルアミノ、スルファモイル、(C〜C)アルキルカルボニルアミノから選択される、1〜3個の置換基を有してもよく;
または、該置換基のうち2つがメチレンジオキシ基を形成する。
【請求項2】
4−オキソブタン酸が以下から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の使用:
− 2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−シクロヘキシルメチル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−フェニル−4−オキソブタン酸
− 2−(β−ナフチルメチル)−4−フェニル−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(β−ナフチル)−4−オキソブタン酸
− 2−[(4−クロロフェニル)メチル]−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(4−メチルフェニル)−4−オキソブタン酸
− 4−(4−フルオロフェニル)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− 2−ベンジル−4−シクロヘキシル−4−オキソブタン酸
− 4−フェニル−2−[(テトラヒドロフラ−2−イル)メチル]−4−オキソブタン酸、
− 前記酸の溶媒和物、光学異性体および塩。
【請求項3】
式(I)で表される化合物が以下から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の使用:
− (−)2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− (+)2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタン酸
− (−)2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸
− (+)2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸、
− 前記酸の溶媒和物および塩。
【請求項4】
式(I)で表される化合物が以下から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用:
− (−)2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸
− (+)2−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブタン酸、
− 前記塩の溶媒和物および塩。
【請求項5】
免疫障害の処置のための医薬が免疫抑制剤であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
医薬が自己免疫疾患の障害の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
医薬が移植片拒絶反応の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
医薬がクローン病の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
医薬がリウマチの愁訴の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
医薬が乾癬の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
医薬が関節リウマチの処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項12】
医薬が紅斑性狼瘡の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項13】
医薬が溶血性貧血の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項14】
医薬が癌の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項15】
医薬が1型糖尿病の処置のためのものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。

【公表番号】特表2011−505393(P2011−505393A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−536342(P2010−536342)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際出願番号】PCT/EP2008/009384
【国際公開番号】WO2009/071161
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】