説明

4,4’−ジフェニルメタンジアミンと更にはジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネートとの同時製造方法

本発明は、,4’−ジフェニルメタンジアミンと、更にはジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネートと、を同時に製造する方法であって、
以下の工程:
a)ジフェニルメタンジアミンとポリフェニレンポリメチレンポリアミンの混合物を、アミン及びホルムアルデヒドの酸縮合によって製造し、次に、混合物を後処理する工程と、
b)工程a)で調製される混合物の一部を分離する工程と、
c)工程b)で分離された混合物をカラムで蒸留する工程と、
d)工程c)で得られる底部生成物を、工程a)から得られる最終生成物に再循環し、そして工程c)で得られる頂部生成物を凝縮する工程と、
e)工程c)で得られる頂部生成物をカラムで蒸留する工程と、
f)工程e)から得られる頂部生成物を、工程a)から得られる最終生成物に再循環する工程と、
g)工程e)で底部生成物として得られる4,4’−ジフェニルメタンジアミンを単離する工程と、
h)工程a)から得られる混合物をホスゲンと反応させ、次に、反応生成物を後処理する工程と、
を含むことを特徴とする同時製造方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4,4’−ジフェニルメタンジアミンと更にはジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネートとの同時製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(以下、MDIとも称する)は、多量に製造され、そして特に、ポリウレタンの製造に使用される。これらの化合物を工業的に製造するのは、特に、対応のアミンをホスゲンと反応させることによって行われる。生成物は、常に、二環式化合物と多環式化合物の混合物である。二環式と多環式MDAの混合物は、以下、粗製MDAと称される。
【0003】
ジフェニルメタンジアミンとその高級同族体の異性体の混合物は、以下、MDAと称され、MDIの製造に使用される。この混合物は、通常、アミンをホルムアルデヒドと酸触媒反応させ、次に中和し、そして反応生成物を後処理することによって製造される。かかる後処理された生成物は、通常、溶剤に溶解され、そしてかかる形態でMDIに転化される。
【0004】
特定の用途、例えば樹脂形態の架橋剤又は表面被膜として使用する場合、二環式MDAを使用することも可能である。
【0005】
二環式MDAを分離する多数の方法が、従来技術において知られている。
【0006】
例えば、二環式MDAを単離し、そして4,4’−MDAを精製するのは、例えば、SU463658に記載のように抽出によって、GB1169127に記載のように金属塩との反応によって、EP572030に記載のように溶融によって、又はBE855402及びUS4034039に記載のように溶剤を用いた処理によって行われ得る。
【0007】
RO104327には、薄膜式蒸留による二環式MDAの単離方法が記載されている。
【0008】
また、二環式MDAを、蒸留によって粗製MDAから分離することが可能であることも知られている。
【0009】
DE1901993には、4,4’−MDAの製造方法が記載されており、この方法では、二環式MDAを、二環式MDAと多環式MDAの混合物から蒸留し、そして4,4’−MDAを、結晶化によって蒸留生成物から分離している。蒸留は、2トール及び220〜230℃の条件下で行われる。
【0010】
DE10031540には、粗製MDAから2,2’−MDA及び2,4’−MDAを分離する方法が記載されている。この場合、少なくとも40段の理論段を有する蒸留塔を使用することが可能である。蒸留は、180〜280℃の温度、0.1〜10ミリバールの頂部圧力及び8〜20ミリバールの底部圧力の条件下で行われる。圧力降下を低減するために、低圧損のメッシュ充填物を使用する。2,2’−及び2,4’−MDAを含まない粗製MDAをホスゲンと反応させて、MDIを得て、分離された2,2’−及び2,4’−MDAを縮合段階に再循環させる。
【0011】
【特許文献1】SU463658
【特許文献2】GB1169127
【特許文献3】EP572030
【特許文献4】BE855402
【特許文献5】US4034039
【特許文献6】RO104327
【特許文献7】DE1901993
【特許文献8】DE10031540
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
二環式MDAを分離し、そして異性体を分離する全ての従来の方法の欠点は、装置に関して複雑で、そして得られる副生成物を通常、廃棄しなければならない分離過程が必要であったことである。
【0013】
本発明の目的は、高い割合、特に少なくとも80%の4,4’−MDAを含む二環式MDAの製造方法であって、化学工学の出費が少ない製造方法を提供することにあった。更に、異なる混合物を含む二環式MDAを簡単な方法で製造することが可能であることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
かかる目的は、MDIと二環式MDAの同時製造方法によって達成することが可能であった。
【0015】
従って、本発明は、4,4’−ジフェニルメタンジアミンと、更にはジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネートと、を同時に製造する方法であって、
以下の工程:
a)ジフェニルメタンジアミンとポリフェニレンポリメチレンポリアミンの混合物を、アミン及びホルムアルデヒドの酸縮合によって製造し、次に、混合物を後処理する工程と、
b)工程a)で調製される混合物の一部を分離する工程と、
c)工程b)で分離された混合物をカラムで蒸留する工程と、
d)工程c)で得られる底部生成物を、工程a)から得られる最終生成物に再循環し、そして工程c)で得られる頂部生成物を凝縮する工程と、
e)工程c)で得られる頂部生成物をカラムで蒸留する工程と、
f)工程e)から得られる頂部生成物を、工程a)から得られる最終生成物に再循環する工程と、
g)工程e)で底部生成物として得られる4,4’−ジフェニルメタンジアミンを単離する工程と、
h)工程a)から得られる混合物をホスゲンと反応させ、次に、反応生成物を後処理する工程と、
を含むことを特徴とする同時製造方法を提供する。
【0016】
本発明の方法は、種々の方法で構成され得る。本発明の一の実施形態において、方法における全ての工程は、連続的に実行され得る。
【0017】
二環式MDAを絶えず製造しない場合、処理工程b)〜g)を、その時間の一部に亘って停止し、その時間中に、処理工程a)で製造される全ての生成物をホスゲンと反応させることが可能である。
【0018】
処理工程c)及びe)の蒸留は、2基の異なるカラムにおいて行われ得るのが好ましい。蒸気を蒸発させるため、短い滞留時間を有し、そして生成物を過酷な条件に付さない蒸発器、特に流下薄膜蒸発器を使用することが可能である。また、原則として、両方の工程を分割壁カラムにおいて行うことも可能である。
【0019】
4,4’−MDAの特に穏やかな蒸留は、底部において<8ミリバール、特に<6ミリバールの圧力条件下で達成され得る。これは、特定の低圧損(low-pressure-drop)の規則充填材料及び液体用の分配器を使用することによって達成されるのが好ましい。全ての充填材料、コレクタ、分配器及び凝縮器に対する圧力降下は、工程c)の分離カラムにおいて、0.5〜3ミリバールであるのが好ましく、0.8ミリバール未満であるのが特に好ましい。工程e)の分離カラムにおいて、全ての充填材料、コレクタ、分配器及び凝縮器に対する圧力降下は、5ミリバール未満であるのが好ましく、3.5ミリバール未満であるのが特に好ましい。工程c)及びe)でのカラムの頂部における圧力は、絶対圧で3ミリバールでのあるのが好ましい。
【0020】
工程c)の分離カラムで必要とされる理論段の数は、1〜5段であるのが好ましく、2〜3段であるのが特に好ましく、そして工程e)の分離カラムにおいて、9〜20段であるのが好ましく、10〜13段であるのが特に好ましい。
【0021】
2基のカラムの底部における温度は、200〜250℃であるのが好ましく、220〜240℃であるのが更に好ましい。工程c)のカラムにおいて、底部の温度は、235〜240℃であるのが特に好ましい。工程c)におけるカラムの頂部の温度は、200〜210℃であるのが好ましく、そして工程e)におけるカラムの頂部の温度は、190〜210℃であるのが好ましい。
【0022】
上述の条件下、少なくとも79質量%の純度を有する4,4’−MDAを工程c)の最後に得ることが可能であり、そして少なくとも98%の純度を有する4,4’−MDAを工程e)の最後に得ることが可能である。異なる異性体分布を有する二環式MDAが提供される場合、生成物流を混合することによって達成され得るのが好ましい。本発明の場合、工程e)の底部生成物を、工程e)から得られる頂部生成物又は特に好ましくは工程c)から得られる頂部生成物と混合するのが好ましい。
【0023】
工程e)で得られる4,4’−MDAの純度は、工程a)から得られる反応生成物における二環式MDAの含有量から完全に独立している。工程a)から得られる生成物に対して、少ない割合、例えば50〜60質量%の二環式MDAである場合、又は大きく上下させた割合の二環式MDAである場合でさえ、残りの処理工程に悪影響を与えない。
【0024】
本発明の方法の工程a)において、アニリンを、酸触媒を用いる通常の方法でホルムアルデヒドと反応させて、MDAを得る。かかる過程は、一般的に知られており、例えばDE10031540に記載されている。アニリンに対する酸の割合及びアニリンに対するホルムアルデヒドの割合を変更することにより、粗製MDAにおける二環式生成物の割合を所望のように調節することが可能となる。
【0025】
工程b)で取り出されるサブ流の量は、必要とされる4,4’−MDAの量に応じて異なる。工程h)で形成されるMDIの組成に関して非常に大きな変更を回避するため、取り出される量は、20質量%以下だけとする必要があり、15重量%未満であるのが好ましい。また、工程h)から得られる生成物の組成に対する影響は、工程a)の反応条件を選択して、高い割合の4,4’−MDAを形成することによって阻止され得る。これは、アニリンに対する酸の割合を増大することによって達成され得る。高い割合は、2,4’−MDAよりも4,4’−MDAを更に形成することを意味する。そして、二環式MDAの合計含有量は、僅かに増大する。大きな合計量の二環式MDAは、ホルムアルデヒドに対するアニリンの割合を増大することによって形成され得る。工程a)から得られる生成物における二環式MDAの割合は、50〜60質量%であるのが好ましい。
【0026】
本発明の方法に関する好ましい実施形態を、以下に説明する。
【0027】
プラントが稼働する負荷範囲(load range)に応じて、0を超え、20質量%以下のサブ流を、アニリンとホルムアルデヒドの酸触媒作用縮合から得られるMDA混合物から分離する。これは、通常、120〜200℃の範囲の温度を有する。熱交換機において、150〜220℃に加熱する。
【0028】
規則充填物を有するカラムに、供給流を給送導入して、二環式MDIを分離し、そしてかかるカラムから得られる底部生成物と予め混合する。このようにして得られる混合物を、流下薄膜蒸発器によってカラムの底部で235〜240℃に加熱する。
【0029】
充填物として、例えばスルザー(Sulzer)社又はモンツ(Montz)社から市販の規則充填物を利用することが可能である。
【0030】
更に高い揮発性の成分、本質的には二環式MDAは、カラムの頂部に行き、一方、低い揮発性成分、本質的には、所定割合の二環式MDAとの多環式MDAは、カラムの底部に残り、そしてPMDA混合物として排出される。底部生成物の一部を排出し、そしてホスゲン化へのPMDA流に添加する。底部生成物の残りを、例えば、供給流と混合して、カラムに戻す。カラムの頂部における圧力は、絶対圧で約3ミリバールである。
【0031】
これにより排出される底部生成物は、熱交換機を介して供給流への一部の熱に通過する。
【0032】
頂部生成物は、統合された熱交換機において実質的に完全に凝縮される。下流側の熱交換機において、残りの微量のMMDA及びアニリンを気相から凝縮する。凝縮は、90〜100℃で生じる。約97%の漏気(leakage air)及び約3%の有機成分を含むオフガスを得る。
【0033】
第一の熱交換機において凝縮される頂部生成物を2つのサブ流に分割する。
【0034】
第一の流れは、二環式MDAを蒸留する別のカラムへの給送物を形成する(工程e)。カラムの頂部における圧力は、絶対圧で約3ミリバールである。カラムを同様に規則充填物で充填する。流れが供給される流下薄膜蒸発器を、カラムへの給送物の加熱に使用する。カラムは、約220℃の底部温度を有する。2,2’−、2,4’−及び更には4,4’−MDAの低沸点混合物を、カラム2の下流側に配置される熱交換機において頂部生成物として実質的に完全に凝縮する。
【0035】
これにより凝縮される頂部生成物も同様に、ホスゲン化へのPMDA流に添加される。
【0036】
工程e)のカラムから得られる底部生成物は、約98%の4,4’−MDAを含み、そして直接売却され得る。
【0037】
残留する二環式MDAに対して98%の4,4’−MDA以外の異性体割合を設定するために、第2のカラムから得られる底部生成物を、第1のカラムから得られる頂部生成物のサブ流と混合することが可能である。
【実施例】
【0038】
[実施例1]
高い含有量の4,4’−異性体(98%)を有する純粋な4,4’−ジフェニルメタンジアミンの調製
PMDA流から20t/時のホスゲン化(a)まで、1750kg/時(8.75質量%)を、ジフェニルメタンジアミンの蒸留(b)に連続的に分岐させた。これは、10質量%の2,4’−ジフェニルメタンジアミン、47.3質量%の4,4’−ジフェニルメタンジアミン及び0.6質量%の2,2’−ジフェニルメタンジアミンと、更には残留量の、ポリフェニルメタンジアミンの三環式及び多環式化合物と、を含んでいた。
【0039】
混合物を150℃に予備加熱し、その後、カラムc)の流下薄膜蒸発器のポンプ循環にポンプ輸送した。カラムc)への入口温度は、220℃であった。
【0040】
カラムc)の頂部において、785kg/時の、80質量%の4,4’−ジフェニルメタンジアミンを含む二環式異性体の混合物を取り出した。また、少量の非凝縮性の成分についても、オフガスに組み入れた。
【0041】
これにより、960kg/時の三環式及び多環式成分と、更には少量の二環式ジフェニルメタンジアミン(約24質量%)を、カラムの底部で得て、かかる流れは、ホスゲン化(d)にまで進んだ。
【0042】
カラムc)は、頂部で4ミリバールの圧力及び底部で240℃の温度の条件下で運転された。
【0043】
c)から得られる頂部凝縮物をカラムe)において精留した。かかるカラムは、頂部で4ミリバールの圧力及び底部で230℃の温度の条件下で運転された。455kg/時の、98.0質量%の4,4’−ジフェニルメタンジアミンを含む混合物を底部(g)で得た。カラムの頂部において、二環式ジフェニルメタンジアミンを53質量%の4,4’−ジフェニルメタンジアミンと一緒に、330kg/時の合計量で含む不鮮明な留分をa)に再循環させた。
【0044】
[実施例2]
2種類の4,4’−ジフェニルメタンジアミン銘柄:98.0質量%純度の4,4’−ジフェニルメタンジアミン及び90質量%純度の4,4’−ジフェニルメタンジアミンの同時製造
PMDA流から20t/時のホスゲン化(a)まで、1750kg/時(8.75質量%)を、ジフェニルメタンジアミンの蒸留に連続的に分岐させた。これは、10質量%の2,4’−ジフェニルメタンジアミン、47.3質量%の4,4’−ジフェニルメタンジアミン及び0.6質量%の2,2’−ジフェニルメタンジアミンと、更には残留量の三環式及び多環式化合物と、を含んでいた。
【0045】
混合物を150℃に予備加熱し、その後、カラムc)の流下薄膜蒸発器のポンプ循環にポンプ輸送した。カラムc)への入口温度は、220℃であった。
【0046】
カラムc)の頂部において、785kg/時の、80質量%の4,4’−ジフェニルメタンジアミンを含む二環式異性体の混合物を取り出した。また、少量の非凝縮性の成分についても、オフガスに組み入れた。これにより、960kg/時の三環式及び多環式成分と、更には少量の二環式ジフェニルメタンジアミン(約24質量%)を、カラムの底部で得て、かかる流れは、ホスゲン化(d)にまで進んだ。カラムc)は、頂部で4ミリバールの圧力及び底部で240℃の温度の条件下で運転された。
【0047】
その後、c)から得られる頂部凝縮物の一部だけを、カラムe)において精留した。785kg/時のうち、695kg/時をカラムに供給した。カラムe)は、頂部で4ミリバールの圧力及び底部で230℃の温度の条件下で運転された。399kg/時の、98.0%の4,4’−ジフェニルメタンジアミンを含む混合物(生成物1)をカラムの底部で得た。
【0048】
ここで、30質量%の、カラムの底部から得られる流れを、カラムに供給されなかった生成物と混合した(90kg/時)。これにより、90%の4,4’−ジフェニルメタンジアミンを含む他の混合物(生成物2)を得た。
【0049】
結果は、2種類の生成物銘柄を流れa)から得た、すなわち、279kg/時の98質量%純度の4,4’−ジフェニルメタンジアミン及び209kg/時の90.3質量%純度の4,4’−ジフェニルメタンジアミンを得るに至った。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4,4’−ジフェニルメタンジアミンと、更にはジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネートと、を同時に製造する方法であって、
以下の工程:
a)ジフェニルメタンジアミンとポリフェニレンポリメチレンポリアミンの混合物を、アミン及びホルムアルデヒドの酸縮合によって製造し、次に、混合物を後処理する工程と、
b)工程a)で調製される混合物の一部を分離する工程と、
c)工程b)で分離された混合物をカラムで蒸留する工程と、
d)工程c)で得られる底部生成物を、工程a)から得られる最終生成物に再循環し、そして工程c)で得られる頂部生成物を凝縮する工程と、
e)工程c)で得られる頂部生成物をカラムで蒸留する工程と、
f)工程e)から得られる頂部生成物を、工程a)から得られる最終生成物に再循環する工程と、
g)工程e)で底部生成物として得られる4,4’−ジフェニルメタンジアミンを単離する工程と、
h)工程a)から得られる混合物をホスゲンと反応させ、次に、反応生成物を後処理する工程と、
を含むことを特徴とする同時製造方法。
【請求項2】
方法における全ての工程は、連続的に行われる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ジフェニルメタンジアミンとポリフェニレンポリメチレンポリアミンの混合物は、160〜180℃の範囲の温度条件下で工程c)におけるカラムに入る請求項1に記載の方法。
【請求項4】
工程c)のカラムの頂部における圧力は、絶対圧で1〜5ミリバールである請求項1に記載の方法。
【請求項5】
工程c)のカラムの頂部における温度は、200〜210℃である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
工程c)のカラムにおける全ての充填材料、コレクタ、分配器及び凝縮器に対する圧力降下は、0.9ミリバール未満である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
工程c)のカラムは、底部において235〜240℃の範囲の温度を有する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
工程c)のカラムは、2〜3段の理論段の分離力を有する請求項1に記載の方法。
【請求項9】
工程c)及びe)におけるカラムは、低圧損の規則充填物を有する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
工程e)のカラムの頂部における圧力は、絶対圧で1〜4ミリバールである請求項1に記載の方法。
【請求項11】
工程e)のカラムの頂部における温度は、190〜210℃である請求項1に記載の方法。
【請求項12】
工程e)のカラムにおける全ての充填材料、コレクタ、分配器及び凝縮器に対する圧力降下は、3.5ミリバール未満である請求項1に記載の方法。
【請求項13】
工程e)のカラムは、底部において220〜240℃の温度を有する請求項1に記載の方法。
【請求項14】
工程e)のカラムは、10〜13段の理論段の分離力を有する請求項1に記載の方法。
【請求項15】
工程e)のカラムから得られる頂部生成物の一部を、工程c)のカラムから得られる、所望量の底部生成物と混合する請求項1に記載の方法。

【公表番号】特表2009−523757(P2009−523757A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550727(P2008−550727)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【国際出願番号】PCT/EP2007/050277
【国際公開番号】WO2007/085534
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】