Auto−IDデータを可視化するためのシステムおよび方法
【課題】本発明の実施形態は、auto−id(タグID)に関連する情報の閲覧を改善する。
【解決手段】複数のタグ識別を格納することと、複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が、1つまたは複数の前記属性に関連付けられることと、複数のタイムスタンプを格納することと、前記複数のタグ識別に結び付けられた、少なくとも1つの位置、または少なくとも1つの属性に基づいて階層を生成することと、それぞれのタグ識別に関連付けられた前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を前記階層に対応する入れ子形状のように表示し、かつ、位置または属性値における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することとを備えたことを特徴とする自動識別データ処理方法である。
【解決手段】複数のタグ識別を格納することと、複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が、1つまたは複数の前記属性に関連付けられることと、複数のタイムスタンプを格納することと、前記複数のタグ識別に結び付けられた、少なくとも1つの位置、または少なくとも1つの属性に基づいて階層を生成することと、それぞれのタグ識別に関連付けられた前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を前記階層に対応する入れ子形状のように表示し、かつ、位置または属性値における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することとを備えたことを特徴とする自動識別データ処理方法である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動識別データを処理することに関し、詳しくは、自動識別データを視覚化するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動識別(auto−id)システムは、たとえば、製造、購入もしくは販売、輸送、またはその他商取引に使われる製品についての情報を識別、またはその他入手するために使われる。たとえば、バックルームにある箱のような、物理オブジェクトに関しての情報は、箱に付されるタグとその他の識別子と関連付けて格納されるか、そして/または固有の識別子でタグに付されたオブジェクトが小売店の棚に置かれるかもしれない。そして、リーダまたはセンサのようなある種のデバイスは、識別子にアクセスすることによって物理オブジェクトを識別するのに使われるかもしれない。そしてこれによって、たとえばオブジェクトのブランド名またはオブジェクトの有効期限のようにオブジェクトに対応する、コンピュータシステムに格納された情報を使う。
【0003】
auto−idシステムの一例は、RFID(Radio−Frequency Identification)システムとして知られている。RFIDは一般に、固有の番号(そして/または他の識別情報)が、RFIDタグまたはトランスポンダに結合されたアンテナと関連付けられているマイクロチップに格納される技術を指す。リーダはアンテナと通信し、マイクロチップから固有の番号を取得するのに使用され、これにより、固有の番号に関連する情報を取得する。有利なことに、RFIDは高速で無線であり、リーダとタグ間の通信を可能にするのに、方向または見通しを必要とせず、人がデータを入力する必要性を減らすか、または排除する。結果としてRFIDは、例えば、店舗または倉庫内のタグの付けられたオブジェクトの識別、RFIDタグで車による通行料金の自動支払い、そして/または制限地域への入場のための許可された者の識別などの多くのアプリケーションにおいて使うことができる。
【0004】
多くのタイプのauto−idシステムが存在する。例には、2Dバーコードスキャナ、スマートカードデバイス/リーダ、光学文字認識システム、およびバイオメトリックシステム(例えば、網膜と指紋スキャン)が含まれる。そのようなシステムの多くまたはすべては、コストを減らし、効率を上げ、データの正確性を改善し、より解像度の高いデータ(単一のアイテム/オブジェクトに至るまで)を提供し、これによって、企業システムのオペレーションにおいて顧客満足を改善する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、auto−idの1つの問題は、潜在的に膨大な量の情報が必要かもしれないことである。例えば、非常に多くのリーダが、より多くの識別子から、auto−idへアクセスするかもしれない。その上、それぞれの識別子は、それらが取り付けられている特定のオブジェクトについての関連情報を有するかもしれない。この問題の度合いを増すように、それぞれの識別子に関連付けられたデータは、時間が経つと変わるかもしれない。このように、大きなデータセットは、時間経過でより大きくなりさえするかもしれない。そのような大きいデータセットは、広く多様性のあるタスクを実行するために役に立つ情報を包含するかもしれないが、そのような大量のデータを、ユーザにとって意味ある形で提示することは難しい。それゆえに、auto−idデータを表示し、視覚化するための技術を開発することは有利だろう。
【0006】
このように、auto−idデータの表示と視覚化を改善する必要がある。本発明は、auto−idを視覚化するためのシステムおよび方法を提供することによって、これらおよび他の問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、Auto−IDデータの視覚化を改善する。一実施形態において、本発明は、複数のタグ識別を格納することと、複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が、1つまたは複数の前記属性に関連付けられることと、複数のタイムスタンプを格納することと、前記複数のタグ識別に結び付けられた、少なくとも1つの位置、または少なくとも1つの属性に基づいて階層を生成することと、それぞれのタグ識別に関連付けられた前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を前記階層に対応する入れ子形状のように表示し、かつ、位置または属性値における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することとを備えたことを特徴とする自動識別データ処理方法である。
【0008】
もう一つの実施形態において、本発明は、自動識別データ処理方法を実行するためにコンピュータシステムを制御するための命令を含むコンピュータ可読媒体であって、複数のタグ識別を格納することと、複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が1つまたは複数の前記属性に結び付けられることと、複数のタイムスタンプを格納することと、ツリーマップとして、前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を表示し、かつ、位置または属性値における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することとを備えたことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【0009】
次の詳細の説明と添付の図面は、本発明の本質と利点のより良い理解を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】auto−idシステムのネットワーク図を示す。
【図2】本発明の一実施形態による、auto−idデータを視覚化するのに使うことができるauto−idシステムを示す。
【図3A】本発明の一実施形態によるauto−id階層を示す。
【図3B】本発明の一実施形態によるauto−id階層を示す。
【図3C】本発明の一実施形態によるauto−id階層を示す。
【図4】本発明の一実施形態によるauto−idデータを表示する方法を示す。
【図5】本発明の一実施形態によるauto−idデータ視覚化ソフトウェアシステムを示す。
【図6A】複数の部門に渡る病院の設備のための利用率の表示の一例である。
【図6B】本発明のもう一つの実施形態による集約の一例である。
【図7】複数の部門にわたる病院の設備のための状態表示の一例である。
【図8】本発明のもう一つの実施形態による表示の一例である。
【図9】本発明のもう一つの実施形態による、時間と共にオブジェクトを追跡する表示の一例である。
【図10】本発明のもう一つの実施形態による、時間と共にオブジェクトを追跡する表示の一例である。
【図11】本発明のもう一つの実施形態による、異なる位置にわたる設備の分配を示す表示の一例である。
【図12】本発明のもう一つの実施形態によるフィルタリングの一例である。
【図13】例示auto−idシステムのブロック図である。
【図14】図13のauto−idインフラストラクチャと共に使用する例示ネットワーク構造のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで説明されるものは、自動識別データを表示するための技術である。以下の記述は、説明のためであり、本発明の徹底的な理解を提供するために、多数の例と具体的な詳細が示される。しかし、当業者にとって、特許請求の範囲に定義されているように本発明は、これらの例のみにおける、または下記の他の特徴との組合せにおける特徴のいくつかまたはすべてを含んでもよく、ここに説明される特徴および概念の明らかな修正および均等物をさらに含んでよいことは、明らかであろう。本発明の実施形態は、ソフトウェアに実装され、下記の自動識別データを処理する方法を実行するためにコンピュータシステムを制御する命令を包含する、コンピュータ可読メディアに格納することができる。
【0012】
図1は、auto−idシステム100のネットワーク図である。図1において、複数の企業アプリケーション102、104、106、および108は、直感的にauto−idデータを表示するためのデータ視覚化コンポーネントを含んでもよい。アプリケーションは、例にあるように、サプライチェーンマネージメントアプリケーション102、資産追跡と管理システム104、倉庫管理アプリケーション106、分析システム108を含んでもよい。サプライチェーンマネージメント102は、製造、購買、出荷、または企業の製品もしくはサービスの販売を監視するために、企業によって使われてもよい。資産追跡と管理システム104は、どの資産(例えば棚卸資産)が、企業によって利用可能または利用不可能か、または望まれているかを決定するために、たとえば、サイト、組織、または組織間の中でまたはまたがって、多くの資産を監視し、追跡するために使われてもよい。倉庫管理アプリケーション106は、倉庫の受け入れ、在庫、選択、および出荷の態様を監督するために使われてもよい。分析システム108は、例えば、顧客要求への応答の早さ、盗難による損失、企業の利益または経営に影響与え得るその他の要素のような、企業運営の態様を数値化するのに使われてもよい。そのようなシステムの大量なauto−idデータが与えられることによって、ここで説明されるデータ視覚化ソフトウェアと技術は、素早く効率的にauto−idデータを分析するのに使われてもよい。
【0013】
図1において、auto−id情報は、自動的にauto−id情報を、取得、格納、共有、および使用するauto−idシステムを実装するミドルウェアインフラストラクチャ110の使用を介して、アプリケーションによって取得される。auto−idシステムは、企業によって販売され、または使用される製品に関する情報などの情報の、自動収集と使用をサポートし、識別子(たとえばタグ)と識別子についての情報を取得するリーダを含む。図1において、auto−id要素の例には、オブジェクトへ付けられるバーコードラベルを読み出すかまたは印刷するために使うことができる、バーコードリーダ/プリンタ112を含む。RFIDリーダ/プリンタ114が示され、これは、オブジェクトに付けられたRFIDタグから情報を読み出すか、または情報を割り当てるのに使われてもよい。RFIDタグは、受動または能動のどちらかのタグを含んでもよい。リーダ位置は、タグ位置を提供するのに使われてもよい。センサ116は、例えば、環境センサ(例えば温度計)、音声、または光学文字認識センサを指すこともある。モバイルリーダ118は、RFIDタグまたは他のauto−id識別子を感知するためにユーザによって持ち運ぶことができるリーダを指す。最後に図1において、PLC(Program Logic Controller)デバイスは、オン/オフ制御、タイミング、ロジック、カウント、シーケンスのようなアプリケーションのために使われるデジタルコントローラを表す。バイオメトリックデバイスのような他のデバイスもまた、含まれることができる。
【0014】
図1の例示の企業アプリケーションは、企業がシステム全体からのauto−idデータを収集、共有、使用するための潜在的必要性を示している。たとえば、サプライチェーンマネージメントシステム102は、資産管理アプリケーション104内のデータに基づいて、ある種の資産が現在どのくらい利用可能かを知る必要があるかもしれない。分析システム108は、パフォーマンスの問題(倉庫の用法、配達遅延の理由、またはサプライチェーンを介して商品の進捗を確保するためなど)、問題(製品の偽造パターンなど)、物理的なオブジェクトの一般的な視認性(商品、ケース、荷台)を発見するために、auto−idミドルウェア110からと、他のアプリケーション102,104、または106からも、データを抽出することができる。分析システム108は、たとえばここで説明される視覚化技術を使ったポータルシステムを介して発見された結果を報告してもよい。
【0015】
図1に示されるように、どのauto−idデバイス/システム112−120によっても取得される情報は、どの企業アプリケーション102−108に通信し、共有し、使われてもよい。このように、企業は、その運営の範囲全体にわたって、本質的にリアルタイムな情報を入手し、使用することができる。さらに企業は、他の企業と情報を共有してもよい。例えば、サプライチェーンマネージメントアプリケーション102は、第1の企業(たとえば小売店)と関連付けることができ、倉庫管理アプリケーションは第2の企業(たとえば製造業者)関連付けることができる。auto−idデバイス/システム112−120から情報を取得し、ミドルウェアインフラストラクチャ110にわたって、この情報と他の情報を共有することによって、これら2つの企業は、両方ともそれぞれの運営の効率をあげることができる。
【0016】
図2は、本発明の一実施形態によって、auto−idデータを視覚化するために使うことができるauto−idシステムを示している。自動識別(「auto−id」)システム200は、タグ220を付したオブジェクト210を含む。オブジェクト220は、店の商品、会社の資産(例えばコンピュータまたは医療装置)、または人々さえを含む様々な物体のいずれかであってよく、またそれらに限られない。たとえば、タグ220は、RFIDタグであってよく、タグ内に電子的に格納される識別を含む。タグ220のレンジ内に位置するリーダ230は、無線信号を使って、タグからタグ識別(「タグID」)を受け取っても良い。リーダ230による読取処理は、たとえば、読取要求によって開始されてもよい。いくつかの実施形態において、リーダ230は、タグ220へ情報を書く(印刷する)こともできるかもしれない。リーダの位置は、通常知られているので、受け取られたタグIDは、リーダ220の既知の位置に関連付けることができる。リーダが読取要求を発行するとき、リーダのレンジ内のすべてのタグは、それらのタグIDを返すことができる。このようにリーダ230は、異なるタグから数多くのタグIDを受け取ることができ、これらのタグは複数のタグIDと関連付けられているリーダの位置という結果になるかもしれない。リーダ230によって受け取られるタグIDは、サーバ230へ伝送され、そして次にそのタグIDのものを格納施設に格納することができる。一実施形態において、タグIDおよび位置は一つまたは複数のデータベース250に格納される。タグIDが特定のオブジェクトに関連付けられるので、オブジェクトについての他の情報もまた、格納される。一実施形態において、タグID、位置、およびそれぞれのオブジェクトの属性は、データベース250内のテーブル251および/または252のような、データベーステーブルに格納される。
【0017】
図1および図2に記載されたシステムのアプリケーションは、広範囲の位置にわたって位置づけられた多数のリーダからの非常に多くの数のタグIDを受け取り、格納してもよい。それにより、大量のデータが、auto−idシステムの実装の結果として生成されるかもしれない。さらに、そのシステムは、異なる時点での階層データを格納できる。上記に述べられたように、この情報を使用することは、チャレンジとなり得る。一実施形態において、本発明は、auto−id情報を階層へ組織し、データの階層関係を示すために入れ子形状を含む直感的なフォーマットの階層によって情報を表示する、データ視覚化ソフトウェアコンポーネント260を含む。
【0018】
図3A−Cは、本発明の一実施形態によるauto−id階層を示している。図3A−Bは、ツリーマップとして知られる入れ子形状の構造において、データを階層的に視覚化することを示している。ツリーマップ視覚化は、多次元マッピングにおいて階層的に情報を表現する。この例において、入れ子形状の四角は、2面的な階層を表すために使われる。他の形状が使われうることを理解されたい。図3Aのノード310のツリー階層の最も高いレベルは、図3Bの外枠310として、ツリーマップ内で表現されてもよい。ツリー階層内の図3Aの他のツリーレベル320と330は、図3Bのツリーマップの内枠によって表現される。たとえば、第2レベル320において、図3A内の3つの情報のノード321、322、および323は、長方形310内に入れ子された図3Bの長方形321、322、323によって表現される。同様に、第2レベル330において、図3A内の3つの情報のノード331、332、333は、長方形322内に入れ子された図3Bの長方形331、332、333によって表現される。ツリー階層は、様々な異なった要求に従って、ユーザによって指定されてよい。いくつかの実施例において、階層は、異なった方法でデータを閲覧するために対話式に変えてもよい。
【0019】
一実施形態において、ツリーマップは、様々な重みやラベルを使用して、表のデータを変換する。ノードの重みは、タグIDに関連付けられる数値データによって決定されてもよい。そのようなデータは、ツリーマップノードの境界の形状の大きさ(たとえば長方形の大きさ)を決定するのに使われてもよい。ノードの重みは、表示サイズを決定してもよく、関心の重要性または度合いの尺度として使うことができる。もう一つの例において、ツリーマップ視覚化は、階層を視覚的表示へ変換するためにプロパティのリストに従ってもよい。一例をあげると、もしノード310がノード320の祖先である場合(つまり、階層レベル320のノードがノード310のサブノード)、ノード310の境界の形状は、ノード320の境界の箱を完全に囲う。2つのノードの境界の形状は、あるノードがもう一方の祖先であるとき、交差してもよい。実例の目的のために、本例は階層を描くために空間を分けて、階層レベルにまたがる長方形の辺を示している。さらに、ノードの重みは、その子の重み合計以上とすることができる。ノードの境界の形状を設定するのに加えて、色(色調、色彩、明るさ)、形状、影、パターン、境界などの他の表示プロパティを設定してもよい。いくつかのアプリケーションにおいて、色は重要な視覚のプロパティかもしれない。というのは、それは情報を獲得し決定を下すのに、早く正確な方法だからである。一実施形態において、表示は、プロパティを表示するのに、位置、属性値、タグIDなどのコンテンツ情報をマッピングすることによって、実装されるかもしれない。ニューメリックベースのデータではなくテキストベースのデータについて、色は、固有のフィールドを区別するのに割り当てることができる。
【0020】
図3Cは、本発明の一実施形態によるauto−idメソッドを示す。301において、システムはタグID(auto−id)を格納する。例えば、タグIDは、リーダによって取り出され、一つまたは複数のデータベーステーブルに格納されてもよい。302において、タグIDに関連する位置もまた格納される。例えば、ある特定のリーダによって受け取られたタグIDは、リーダの既知の位置と関連づけられてよく、位置とタグIDはデータベースに格納されてもよい。303において、それぞれのタグに関連する情報もまた格納される。たとえば、タグIDが受け取られるとき、IDはタグが取り付けられたオブジェクトについての情報を取得するためにデータベースから、データをクエリするのに使われてもよい。オブジェクトの位置は、そのような情報と共に格納されてもよい。一実施形態において、それぞれのオブジェクトについての情報は、複数の属性として格納されてよい(たとえば、データベースのレコードのような)。オブジェクトの名前、型式、価格、または他の役に立つ属性などの属性は、タグIDと関連付けられる。
【0021】
304において、階層が生成される。階層は、タグIDに関連付けられる位置、または属性の値、あるいはその両方を含むことができる。たとえば、タグIDは、「部屋3471D」のような位置と関連付けられてもよく、この位置は、例えばタグIDを受け取ったリーダの位置とすることができる。そのような部屋は、郡の病院の東部区域の3階の西棟にあるかもしれない。これによって、「郡のサービス」を階層のトップ(またはルート)ノードとする階層が生成されるかもしれない。「病院」は「郡のサービス」の下のサブノードの一つであってよい。「東部区域」は「病院」のサブノードであり、「3階」は「東部区域」のサブノードである。「西棟」は「3階」のサブノードであり、「部屋3471D」は「西棟」のサブノードである。前の例に説明したように、階層を生成するために位置を使用することができるが、他の情報を使用して階層を生成できることが理解されるべきである。もう一つの実施形態において、階層は、格納されたタグ識別に関連付けられたオブジェクトの複数のプロパティとすることができる。たとえば、タグIDは、会社によって所有され、資産として追跡される携帯電話に付けられてもよい。もしリーダがタグIDを読み出すと、そのIDは情報を取り出すのに使われ、その情報は、「携帯電話」に設定された「デバイスタイプ」属性を含むことができ、そしてそのため「携帯電話」は、階層の一レベルとすることができる。会社は、モトローラ(登録商標)、ノキア(登録商標)、または他の製造業者のような、たくさんのタイプの携帯電話を、従業者に配布するかもしれない。これらの製造業者の記述子は、階層内で「携帯電話」ノードのサブノードであるかもしれない。さらに、「携帯電話」は「通信装置」ノードのサブノードであり、「通信装置」ノードは「電子装置」ノードのサブノードであり、「電子装置」ノードは「会社の資産」ノードのサブノードであるかもしれない。これらの例は、ほとんどの有用な階層が指定でき、auto−idデータを組織化するために使用できることを示している。305において、階層は、例えば図3Bに示される入れ子形状を使用するツリーマップとして表示してもよい。
【0022】
図4は、本発明の一実施形態によって、auto−idデータを表示する方法を示している。401において、タグIDは、たとえばリーダによって取り出される。402において、位置識別子(位置ID)は、タグIDと関連付けられる。位置IDは、ある特定のタグIDに検知したリーダの位置を決定するのに使われる。タグIDはリーダの位置に関連付けられるので、これらの情報の一部は、リーダが特定の位置に付けているある特定のオブジェクトについてのすべての情報を関連付けるのに使用されるかもしれない。その位置IDは、タグIDを取り出したリーダの既知の場所であってよい。あるいは、位置IDは、リーダIDのようなコードであってもよく、このコードはたとえばリーダの位置を探索するために使われるかもしれない。一旦、タグIDとリーダ位置の指定子が決定されると、これらの情報の一部は、タグIDが付けられたオブジェクトについての情報を関連付けるのに使われるかもしれない。たとえば、403において、情報はタグIDに基づいてアクセスされるかもしれない。たとえば、タグIDは、サーバで受け取られ、データベースへのクエリ入力として使用されるかもしれない。クエリに応答して、タグについての情報が、取り出されるかもしれない。一実施形態において、タグIDは、タグIDが付けられた特定のオブジェクトに対応するデータベース内の情報にアクセスするのに使用される。404で示されているように、属性はそれぞれのタグID(たとえば、タグが付けられたオブジェクトの名前、位置、時間、その他の有用なプロパティ)と関連づけることができ、異なる属性が、時間と共に異なった値を取ることができる。405に示されるように、位置は、タグIDに関連付けられる属性であってよい。たとえば、位置IDはリーダに対応する番号である場合、その位置IDは、リーダについての情報を取り出すためにクエリに最初に入力されてもよい。リーダの位置は、リーダの属性として格納されて良く、そのような位置はアクセスされ、タグIDの位置に適用されてよい。406において、情報は階層へ組織されてよい。たとえば、上に説明したように、階層は位置そして/または属性に基づいてもよい。407において、階層は、複数の入れ子形状(たとえば、長方形または正方形)として表示される。408において、「充填」は、タグIDに対応する情報に基づく一つまたは複数の形状に関連付けられる。たとえば、形状は、異なった色、影、パターン、またはいかなるタイプの情報による、他の視覚的な識別子で「充填」されるかもしれない。例をより詳細に以下に示す。
【0023】
図5は、本発明の一実施形態によるauto−idデータ視覚化ソフトウェアシステムを示している。データ視覚化ソフトウェア510は、識別子(すなわち、auto−idまたはタグIDとして称される)、位置、識別子が付けられたオブジェクトに対応する情報を含む、格納されたauto−id情報のリポジトリ520と連結されている。視覚化ソフトウェア510は、フィルタリングコンポーネント511と、アグリゲータコンポーネント512と、追跡コンポーネント513と、タイムナビゲーション514と、マッピングコンポーネント516と、階層コンポーネント517とを含むauto−id上の様々な動作を実行するためのソフトウェアコンポーネントを含むことができる。視覚化ソフトウェア510は、ここに書かれた特徴と機能を実装するための他の様々なコンポーネントを含むことができる。
【0024】
フィルタリングコンポーネント511は、ユーザの好みに基づいて、データをフィルタするのに使われてもよい。たとえば、ユーザは、表示される数値のデータの範囲を指定してもよい(たとえば、上位Wランク、上位X%、またはYとZの間)。フィルタされたデータは、たとえば、灰色にされるか、ビューから隠されてもよい。データベースのデータの場合、入力フォーム要素(チェックボックス、ラジオボタン、テキストボックスなど)は、視覚表示を制限するのに使うことができる。
【0025】
アグリゲータコンポーネント512は、集約と非集約の二つのタイプの解像度でデータを表示できるようにする。データが集約されているとき、それぞれ個別の資産は表示されないかもしれない。そうではなく、集約表現が示される。数値データは、2,3例のみ挙げると、平均、平均値、最大、最小、または合計を含む、様々な方法で集約されうる。テキストベースのデータは、たとえば、カウントによって集約されうる。カウントベースの集約は、段彩によって表示されるかもしれない。データは位置、ストレージタイプ、またはデバイスタイプによって集約されうるので、auto−idデータの集約された視覚化は、ユーザが集約されたデータタイプへ掘り下げることを可能にする。位置またはその他の情報を含むauto−idデータを視覚化することによって、auto−id情報は集約することができ、位置平均、最大、または最小を表示することができる。
【0026】
図5の例は、タイムナビゲーションコンポーネントをさらに示している。いくつかの実施形態において、時間データ(ここではタイムスタンプ)は、タグID、位置、そしてその他のオブジェクトについての情報と共に格納されるかもしれない。たとえばリーダがタグIDにアクセスする時、リーダは、タグIDがリーダによって検知された時間を指定するために時間値を返してもよい。オブジェクトが異なる位置間で移動するにつれて、階層データは、ある特定のオブジェクトが異なった時間に異なった位置にあったことを示すかもしれない。下記により詳細に表される一実施形態において、タイムスライダは、ユーザが特定の時点で情報を閲覧できるようにするために使用されてもよい。ある特定の時間のオブジェクトの位置は、タイムスライダの位置にも基づいて示されるだろう。
【0027】
本発明の実施形態は、追跡コンポーネント513もまた含むかもしれない。資産追跡のような追跡は、たとえば、時間と位置を越えてオブジェクトを追跡するかもしれない。ツリーマップは、フィルタリング、集約、および時間を介してデータを操作する能力をユーザに提供するので、オブジェクトは、様々な位置にわたって様々な時間に追跡されるかもしれない。一実施形態において、旗または他の視覚的な識別子は、資産に印を付すために、ツリーマップノードに適用できる。オブジェクトは時間を越えて動くので、視覚的な識別子は、オブジェクトの動きを簡単に識別させる。
【0028】
データ視覚化ソフトウェアシステム510の他の2つのコンポーネントは、マッピングコンポーネント516と階層コンポーネント517を含む。階層コンポーネント517は、階層を構築するためにリポジトリ520内の指定されたauto−idデータにアクセスしてもよい。階層は、たとえば、ユーザによって指定され(つまり、位置または他の情報に基づいて)、またはアプリケーションの一部としてシステムにプログラムされるかもしれない。上記のようにマッピングコンポーネント516は、ディスプレイに対して、リポジトリ520内の情報をマップするのに使われる。マッピングコンポーネント516は、データの表示された視覚化を生成するために、他のコンポーネントに含まれる機能を活用してもよい。マッピング516は、失われたまたは置き違えられたオブジェクト、故障率、稼働率、年数、移動率、または他の役に立つ様々な情報のように、計算された様々なデータタイプのための視覚化を実装してもよい。たとえば、システムは、予測された位置を含んでもよく、そのシステムは予測された位置と実際の位置を比較し、資産が置き違えられたかまたは失われたかを決定するかもしれない。資産を失うことと置き違えることは、色によって強調表示されるか、またはフィルタリングのために使われることができる。もう一つの例として、システムは、デバイスの故障を追跡してもよい。故障は、ランキング(たとえば、もっとも故障するデバイス)そして/または確率(たとえば、あるタイプのデバイスの故障した割合)によって追跡されるかもしれない。一例を挙げると、アプリケーションは、資産故障ランキングと割合を計算するかもしれない。ランキングと割合は、ツリーマップの入力変数として使われるかもしれない。この情報は、入れ子形状の大きさ、そして/または、色または影の表示された方式を介して、視覚的に表示できる。そのデータセットは、たとえば、故障に基づいてフィルタされることも可能である。
【0029】
一実施形態において、データもまた、利用率を決定するためにアクセスされてもよい。このデータセットから、アプリケーションは、利用された資産のランクと率を抽出してもよい。資産の最上位と最下位の割合は、たとえば、ツリーマップのデータ入力として使われてもよい。利用は、たとえば入れ子形状の、大きさ、色、または影を通して表示することができる。利用データは、フィルタリングにも使うことができる。表1に、本発明のほかの実施形態によって表示されうる他のプロパティを示す。
【0030】
【表1】
【実施例】
【0031】
本発明の特徴と利点は、続く具体的な例を通してより簡単に理解することができる。第1に、ヘルスケアアプリケーションに適応される本発明の一例を提示する。図6Aは、複数部門に渡る病院の備品の利用率の表示の一例である。それぞれの四角の大きさはおおよそ同じである。それぞれの四角は、車椅子、コルポスコープ、シリンジ・ポンプ、超音波、歩行器、ストレッチャー、補聴器、松葉杖、IVポンプ、吸入器などを含む特定の備品の1つに対応する。それぞれの四角に割り当てられている模様は、特定の備品の1つの利用率に関係する。利用率は模様601(20%以下の低い利用率)から模様604(90%以上の高い利用率)の間の範囲にわたる。他の実施形態において、異なった利用率を示すのに、異なる色、または影(たとえば濃淡)が使われる可能性がある。この図から、臨床医学部内の病院の備品管理者は、たとえば、さまざまな位置の利用率を特定できる。位置と利用率を組み合わせることによって、管理者は、低い利用率の備品を、より高い利用率の地域へ移動すべきかを決定することができる。たとえば、産科の第2の車椅子は、ERへ移動されるかもしれない。なぜなら、ERは高い利用率に対して、たった1つの車椅子しか有さないからである。第2の車椅子は、模様で記されているように、産科で利用中である。
【0032】
図6Bは、本発明のもう1つの実施形態による集約の一例である。図6Bに示されるように、情報は階層の1つまたは複数のレベルに集約されるかもしれない。この例において、610のER、611の放射線科、612の病室、614の臨床工学、および2階のもう1つの病室における資産の利用率は、それぞれの位置での平均資産利用率を示すために、それぞれ集約された。
【0033】
図7は、複数の部門にまたがる病院の備品の状態を表示する一例である。状態は、使用可701、メンテナンス中702、または使用中703を含む。四角はだいたい同じ大きさであり、模様は、備品の状態に関連する。模様701は、アイテムが使用可であることを含み、模様702はアイテムがメンテナンス中であることを含み、模様703はアイテムが使用中であることを含む。たとえば、もし病院の備品管理者が看護婦からIVポンプのコールを受け取ると、どの使用可のポンプがその看護婦に一番近いかを簡単に見ることができる。位置と状態を組み合わせることによって、管理者は、病院にわたる備品の全体的な状態を決定することができる。病院の備品状態の全体的なビューにより、備品管理者が、備品購入にするか、備品レンタルにするかについての正確な選択をなすことを可能にするだろう。もしあるタイプの備品は、頻繁に使われるか、または常にメンテナンス中ならば、備品管理者は、もっと備品をレンタルするか、または買うかどうかを決定できる。
【0034】
図8は、本発明のもう1つの実施形態による表示の一例である。この例は、階、部門、および備品によってデータをグループ分けするよりむしろ、データが備品のタイプ、部門、および部品によってグループ分けされるように階層が修正された図7と同じ情報を示している。この変化により、備品管理者は、備品のタイプによって備品の状態を見ることができ、それによって利用可能な備品のより簡単な識別を容易にするだろう。
【0035】
図9は、本発明のもう1つの実施形態による、時間を越えてオブジェクトを追跡する表示の一例である。この例示の視覚化は、時間の期間にわたってどのように資産が動くかを示している。一実施形態において、特定のオブジェクトは、旗のような、視覚的な識別子に関連付けられるかもしれない。たとえば、外科の2階のシリンジ・ポンプとIVポンプは、たとえば、旗910と911に関連付けられ、ER(救急救命室)の1階の車椅子は、旗912に関連付けられるかもしれない。一実施形態において、旗は、オレンジ色912、赤色902、黄色903のように、異なる色に関連付けられるかもしれない。これらの色づけされた旗は、ユーザが追跡したい特定の資産上に置かれてもよい。さらに、一実施形態において、904と905に示されるタイムスライダは、異なる時間における情報を閲覧するのに使われてもよい。たとえば、それぞれのauto−idに関連付けられた情報は、たとえばオブジェクトがある位置にある時間を示すために使われるかもしれないタイムスタンプを含むかもしれない。ここで、視覚的なタイムスライダ904は、2005年10月20日午後2時に設定される。したがって、この時点で、マークされたシリンジ・ポンプ910とIVポンプ911は2階の外科で示され、マークされた車椅子912は1階のERにおいて示される。旗は、それらの与えられた備品にまだ関連付けられているが、車椅子は3階の病室へ移動されていた。このRFID情報の視覚化は、時間と共にどのように備品が移動したかを見ることを簡単にする。また、備品の状態は時間と共に変わってくる。2時に車椅子は「使用可」であった。午後2時30分に車椅子は「使用中」を示す。したがって、オブジェクトは、時間とともにオブジェクトの状態(たとえば移動)における変化を示すために、第1の階層レベル(たとえば、異なる階にわたって)の複数の位置に表示されてもよい。
【0036】
図10は、本発明のもう1つの実施形態による時間にわたってオブジェクトを追跡する表示の一例である。この例において、単一のオブジェクトはさまざまな時間に単一の表示において示される。たとえば、時間範囲は指定され、ある特定のオブジェクトのための情報は、それが時間で変わるように示されるかもしれない。1010において、車椅子は、「メンテナンス中」状態で月曜に臨床工学科の2階にあったかもしれない。1011の火曜において、車椅子は、「使用可」状態でERの1階にあるかもしれない。1012の水曜において、車椅子は、病室の3階にあるかもしれない。1013の木曜において、車椅子は、放射線科の1階へもう一度移動された。時間にわたる備品の移動と状態を追跡する能力により、備品管理者が、高レベルの観点から備品の活動を閲覧することを可能にする。これは、備品移動の履歴を点検することによって、ユーザが問題や課題を確かめることも可能にする。
【0037】
図11は、本発明のもう1つの実施形態による異なる位置にわたる備品の配置を示す表示の一例である。図11において、会議で複数の部屋にわたるラップトップの配置が示される。それぞれの四角の大きさは、それぞれのラップトップの価格に比例し、模様はそれぞれのラップトップの異なる処理速度を示す。この視覚化によって、IT(情報技術)イベント管理者は、どの部屋がどのタイプのラップトップを有するかを、簡単に見ることができる。たとえば、ある会議室は、次のように異なる要求を有するかもしれない。つまり、部屋B23は高速のラップトップを必要とせず、残りすべての部屋は少なくとも1GHzのプロセッサのラップトップを有することを必要とし、部屋ごとに1つのラップトップはプロジェクタとして使用され、それは低い処理速度でよい。これらの要求を考慮して、auto−idデータの視覚化は、部屋B32が、600MHzのプロセッサを有し、部屋B73とC13にあるプロセッサは少なくとも1GHzであり、よってこれらの部屋が、より低い処理速度に交換されたそれらのラップトップのうちの少なくとも1つを有すことができることをユーザに示す。
【0038】
同様に、本発明の他の実施形態は、置き違えられたオブジェクトを識別し、移動の度合いを追跡し、オブジェクトの年数を識別し、またはauto−idリーダによる読取り率を決定するのに使用してもよい。たとえば、一実施形態におけるそれぞれの四角の大きさは、すべてのラップトップで同じかもしれない。それぞれの四角に関連付けられた模様または色は、現在置き違えられているすべてのラップトップを示すかもしれない(たとえば、auto−idリーダは、それがあるべき場所から離れている位置にあるオブジェクトを検知する。)。たとえば、もしラップトップがある部屋にあることを予測されているのに、他の場所に置かれるか、またはどのリーダによっても記録されていないならば、ラップトップに対応する四角は、強調表示されるか、模様付けされ、ラップトップが置き違えられていることを示すだろう。したがって、ITイベント管理者は、どのラップトップが現在置き違えられているか、簡単に見ることができる。同様に、オブジェクトは移動の度合いに関連付けられてもよい。たとえば、画面上の四角を埋めるために使われる模様または色は、移動レベルに比例するかもしれない。特定の模様または明るい着色は、オブジェクトがしばしば移動されていないことを示すのに対し、他の模様または暗い着色は、オブジェクトがしばしば移動されたことを示してもよい。他の実施形態において、資産の年数は、模様または色の影によって区別することもまたできる。たとえば、より明るい緑は、より新しい資産を示すために使われ、暗い灰色はより古い資産を示すために使用されるかもしれない。年数の視覚化を使用することで、ITイベント管理者は、それらの色によってより古いラップトップと、ラップトップの減価した価値を識別できる。施設を通じてより古い資産の配置の決定もまたされるかもしれない。もう1つの実施形態において、読取り率は潜在的に問題のあるauto−idコンポーネントを識別できるように、監視されていてもよい。たとえば、読取り率は、色または模様に関連付けられ、ツリーマップ内に表示されてもよい。ツリーマップから、ITイベント管理者は、位置によって、問題のあるリーダとラップトップを識別できる。オブジェクトは位置によってグループ分けされているので、暗い色付けされたセルの位置は、たとえば、機能不全のリーダを示すかもしれない。
【0039】
図12は、本発明のもう1つの実施形態におけるフィルタリングの一例である。いくつかの実施形態において、auto−idに関連するデータの一部は、データの特定の属性に焦点をあてることをユーザに可能にさせるために他のデータがビューから隠される一方で、表示されるかもしれない。たとえば、一実施形態において、データは、操作者に行方不明または置き違えの資産を表示するためにフィルタされてもよい。たとえば、ラップトップは、会議センターの様々な部屋に配置されてよい。それぞれの資産の大きさは、コストに比例して表示され、色または模様は異なる操作者に関連づけられてもよい。この視覚化から、ITイベント管理者は、行方不明の資産の位置と責任者を識別できる。このビューから、ユーザは、大量の資産の処理を誤った個人を識別することもまたできる。
【0040】
もう1つの例のように、ツリーマップは、複数の契約製造工場において、顧客ツールの配置を示すかもしれない。たとえば、1つの契約工場は、異なる顧客のための製品を製造するかもしれない。それぞれの顧客製造ジョブは、異なるツールを必要とするかもしれない(たとえば、ジョブA/顧客A、ジョブB/顧客A、ジョブA/顧客Bなどのためのツール)。そのツールは、auto−idを備えていてもよく、それによって、それぞれのツールの位置は、工場施設内で確定され、それぞれのタグのIDはジョブそして/または顧客に関連付けられてもよい。ツリーマップのトップレベルの階層は会社に対応し、第1のレベルは、製造施設に対応する。より低いレベルは、それぞれの施設の特定の位置を指定してもよい。ツリーマップ階層内のそれぞれの形状の大きさは、資産のコストを表し、色または模様は顧客を表してもよい。したがって、もしユーザが、ジョブF/顧客Zで必要とされるすべてのツールを位置づけることを望んだら、ユーザはツリーマップをフィルタし、望まれたツールの位置を識別するのに必要なレベルへ対話形式で移動してもよい。したがって、たとえば、経理管理者は、ある特定の顧客の資産を現在含む施設を識別し、ジョブの実行を計画できる。
【0041】
もう1つの実施形態において、フィルタは、備品のある故障率を示すように設定されてもよい。たとえば、視覚化は、トップ%またはトップにランクされた故障資産を識別してもよい。ツリーマップの形の大きさは資産のコストを表し、模様または色は資産のタイプを表してもよい(たとえば、製造工場の道具)。たとえば、故障率がもっとも高いトップ10、または故障した資産のもっとも高いトップ5に対応する形状のみが示されてもよい。したがって、道具管理者は、たとえば故障した道具のトップ10を識別できる。この視覚化から、ユーザは、特定の資産が故障する傾向がある大きい投資を必要とすることを判定できる。
【0042】
さらにもう1つの実施形態において、フィルタリングは、安全性レベルに従って、行方不明の資産を特定するのに使うことができる。たとえば、製造工場のいくつかの資産(道具または原料)は、他のものより従業員に危険かもしれない。そのような品目は、データベース内に安全なレベルで関連付けられうるauto−idを含むかもしれない。この情報は、読取りの間に取得された位置情報と一緒に、施設の危険な資産を視覚化するために使われるかもしれない。たとえば、ツリーマップ視覚化は、もっとも高い安全性レベルの行方不明の資産を識別するかもしれない。それぞれのツリーマップの形状の大きさは、資産のコストを表し、色または模様は安全性レベルを表すかもしれない。フィルタリングは、もっとも高い安全性レベルに制限される(たとえば、1は安全な資産を表し、5はもっとも危険な資産クラスを表す、1−5階級の安全性レベル4と5)ように、強調表示された資産が使われてもよい。この計算から、道具管理者は、安全性レベル4と5の行方不明の道具を識別することができる。この視覚化から、ユーザは、潜在的な従業員への害のために、どの資産がすぐに特定されるべきか、決定することができる。ユーザは、たとえば、もっとも行方不明の資産を有する位置(たとえば、製造施設)を識別することもできる。
【0043】
例示のauto−idインフラストラクチャ。
【0044】
図13は、auto−idシステムの一例のブロック図である。図13において、企業アプリケーション1302は、さまざまなほかの企業アプリケーションと同様に、上記で検討された図1のさまざまなアプリケーション102−108を含むかもしれない。これらのアプリケーションの1つまたは複数は、auto−idデータを視覚化するための上記で説明された技術を実行する視覚化コンポーネントを含むかもしれない。
【0045】
auto−idインフラストラクチャ1304は、たとえば、図1のミドルウェアインフラストラクチャ110のいくつかまたは全体を表すかもしれない。詳しくは、auto−idインフラストラクチャ1304は、auto−idノード1306、1308、および1310を含む。auto−idノード1306、1308、および1310は、一般に、auto−idデバイス1318−1326によって取得される情報を、既存のビジネスロジックまたはデータと関連付けるよう設計された、定義された位置のノードを表す。さらに、auto−idノード1306、1308,1310は、autoidデバイス/システム1318−1326によって追跡されてきた製品またはオブジェクトのための履歴情報を格納するために使われるかもしれない。そのような履歴情報は、たとえば、ある特定の時間の状態情報と、オブジェクトの位置と、追跡されたオブジェクトまたは特定の位置に関連した環境情報と、所望の目的のために集められ組み合わされてきた複数のオブジェクトのための情報とを含むかもしれない。
【0046】
auto−idノード1306、1308、および1310は、企業全体を通してまたは複数の企業にわたって、戦略的に配置されてもよい。たとえば、1つまたは複数のauto−idノード1306は、製造の場所に位置づけてもよく、一方で、auto−id1308は、小売製品流通の場所に位置づけてよく、auto−idノード1310は、小売店に位置づけてよい。さらに、1つまたは複数のauto−idノードは、原材料供給業者、製造工場、製造流通センター、運輸サービスの場所に提供することができる。このように、auto−idノードの実際の設定に特有の情報は、その特定のノードにてのみ、取得され保持されてもよい。
【0047】
たとえば、小売店のauto−idノード1310は、品目の小売価格、または小売店の棚の品目の数を追跡するのに使われるかもしれない。そのような情報は、製造工場の場所の、auto−idノード1306に役立たないかもしれないが、小売流通の場所のauto−idノード1308には一部役に立つかもしれない。たとえば、小売流通の場所のauto−idノード1308は、品目の小売価格には関心がないが、現在棚にある品目の数には興味があるかもしれない(仕入れ直しの目的で)。
【0048】
同様に、上記の視覚化ソフトウェアのような、異なる場所でのビジネスプロセスおよびビジネスロジックは、局所的auto−idノード1306、1308、および1310の使用から利益を得るかもしれない。たとえば、小売auto−idノード1310は、物体の盗難を防ぐためのワークフローを含むことができ、一方で、製造auto−idノード1316は、ある特定の時間期間において製造されるオブジェクトの量を監視することに関心があるかもしれない。このように、局所化されたauto−idノードの分散ネットワークの使用によって、システム1300は情報をより効率的に、そして様々な場所でユーザにより使いやすい方法で、処理することができる。
【0049】
システム1300のそれぞれのauto−idノードは、デバイスコントローラ1312、1314、および1316として図13に示されているように、1つまたは複数のデバイスコントローラを含んでもよく、これらのコントローラは、流通auto−idノード1308に関連付けられている。もちろん、auto−idノード1306、1308、および1310のそれぞれは、より少ないかまたはより多くのデバイスコントローラを有すかもしれず、またはデバイスコントローラをまったく使用しないかもしれない。
【0050】
一例としてデバイスコントローラ1314を参照すると、図13は、デバイスコントローラ1314がauto−idデバイス1318−1326のいくつかまたはすべての操作を監督と調整するのに使ってもよいことを示している。もちろん、デバイスコントローラ1312と1316は、それらのデバイスコントローラに接続されるかもしれない同様のauto−idデバイスの操作を監督するのに使われるかもしれない。
【0051】
より具体的には、デバイスコントローラ1314は、その関連付けられたauto−idノード1308の効率を増加するように、auto−idノード1318−1326からのデータを処理するために使用されるかもしれない。たとえば、デバイスコントローラ1314は、外部の情報を移動するかもしれない、またはauto−idノード1308の流通機能に有用な方法、そして/または企業アプリケーション1302に有用な方法で、そのauto−idノード1308によって指定される方式で、データを結合または修正するかもしれない。
【0052】
このように、デバイスコントローラ1314は、おそらくauto−idノード1308からの命令に基づいてauto−idデバイス1318−1326を調整および管理し、auto−idデバイスからauto−idノード1308へ情報を中継(処理)する。たとえばauto−idノード1308は、オブジェクト1328(例えば、販売のために小売業者へ分配されるおもちゃまたは他の品目)に対する特定のクラスのデータ(たとえば質のような)を取得するようにデバイスコントローラ1314に指示するために使われるかもしれない。次に、デバイスコントローラ1314は、オブジェクト1328に関連付けられたタグ1330からこの情報を取得するためにRFID/プリンタ1320を使用し、そして、問題のオブジェクト特定数がauto−idノード1308に使用可であるかの情報を渡す前に、現在取得されているどの望まれていない情報を移動してもよい。
【0053】
もう1つの例として、auto−idノード1308は、オブジェクト1328へ情報を割り当てるために、デバイスコントローラ1314に指示するかもしれない。たとえば、デバイスコントローラ1314は、(たとえば、新しい価格情報を格納するために、またはあるクラスのオブジェクトに取り付けられたRFIDタグ1330との関連において)オブジェクト1328の現在の価格を変えるためにRFIDリーダ/プリンタ1320を使用するかもしれない。
【0054】
図13から、デバイスコントローラ1312、1314、および1316のそれぞれが、そのすべての関連付けられたauto−idデバイス、そして/または環境デバイス1318−1326に対して、データを、フィルタ、集約、書き込み、または別の操作をするのに使ってもよいのと同時に、auto−idノード1308は、その関連付けられたデバイスコントローラ1312、1314、および1316のために、データを、フィルタ、集約、書き込み、または別の操作をするように動作可能であることを理解されたい。このように、auto−idノード1308は、企業アプリケーション1302の1つまたは複数の上で動作可能とすることができるビジネスプロセスで、そのデバイスコントローラ1312、1314、および1316からの情報を統合してもよい。
【0055】
拡張によって、企業アプリケーション1302は、auto−idノード1306、1308、および1310のすべてからの集約情報を集約するように動作可能であることが分かるかもしれない。さらに、システム1300のあるレベルで有用な情報は、他のレベルではあまり有用ではないかもしれないことを理解されたい。たとえば、企業アプリケーション1302は、リーダ/プリンタ1320によって収集された低いレベル(たとえば品目レベル)の情報に興味がないか、または使えないかもしれない。むしろ企業アプリケーション1302は、情報が、デバイスコントローラ1314そして/またはauto−idノード1308によって、フィルタそして/または統合される限度でその情報に関心があるだけかもしれない。
【0056】
説明したアーキテクチャの結果として、企業アプリケーション1302から、そして/または複数の企業アプリケーションからのビジネスロジックはauto−idミドルウェア(たとえば、図1のauto−idインフラストラクチャ110の一部として)においてサポートされるかもしれないことを理解されたい。さらに、そのような複数の企業アプリケーションは、企業アプリケーションのすべてと共通する、単一の物理ハードウェアシステムと単一のauto−idミドルウェアでサポートされるかもしれない。
【0057】
図14は、図13のauto−idインフラストラクチャ1304で使用するためのネットワークアーキテクチャ1400のブロック図である。より具体的には、図14は、図13のauto−idインフラストラクチャ1304が、auto−idシステムで使うために開発されたEPC(Electronic Product Code)と共に使用することができるアーキテクチャを示している。
【0058】
EPCは、UPC(Uniform Product Code)識別子に似た固有の番号を指し、これは複数の組織と企業が、それら各々の製品、商品、サービス、またはその収集(たとえば、パレット、ケース、またはトラック積荷)を固有に指定し識別するのに使うことを同意した、あらかじめ定められたフォーマットとスキームである。RFIDシステムの文脈で次に、EPCは、図13のオブジェクト1328上のタグ1330に割り当てられるかもしれない。たとえば、古典的EPCは、ヘッダフィールド(様々なフォーマットを区別するため)、製造フィールド(EPCを割り当てているそれぞれの組織がその固有の製造フォーマットを有する)、製品フィールド(製品コード)、およびシリアルナンバー(製品に付随の)の4つのフィールドによって定義される。
【0059】
図14において、EPCIS(EPC Information Service)レイヤー1404は、ネットワーク上でEPCデータの交換を可能にする。つまり、EPCISは、識別されたEPC番号を有するリーダは、その番号について(そしてそれ故に、その関連付けられたアイテムについて)の情報を見つけて使用することができる、標準的なフォーマットまたはプロトコルを提供する。いくつかの実行、そして/または関連する実装において、たとえば、PML(Physical Mark−up Language)そして/またはXML(eXtensible Mark−up Language)のような言語は、上記変換またはビジネスレベルのEPC情報の使用のために使用されてもよい。
【0060】
EPCIS層1404は、アプリケーションマネージャ1406から情報を受け取り、このマネージャは情報イベント(たとえばタグ読み)を監督し、EPCIS層1404と、それによってEPCISリポジトリ1410への通信イベントを管理するように、一般的に動作可能である。リポジトリ1410は比較的長い時間期間に渡ってデータを蓄積し、その間データは、どの特定のアプリケーションまたはデバイスにもすぐに使えないときに、アプリケーションマネージャ1406は、リポジトリ1410の監視と設定するように動作する。一般的にいって、オブジェクトの数についての情報のフローは、リポジトリ1410にとって、実際にリアルタイムで特に所与の潜在的なネットワーク遅延において有用であるには多すぎるかもしれない。むしろ、auto−idノード1408は、おそらくある一定の時間期間で、そのような情報を追跡するのに使われるかもしれず、その情報はauto−idノード1408にすぐに有用であるかもしれない。
【0061】
アプリケーションマネージャ1406とEPCIS層1404は、ONC(Object Naming Service)へのアクセスを有し、ONCはDNS(Domain Name Service)と同様に、アプリケーション管理1406とEPCIS層1404が、その製品のためのEPCコードに基づいて製品についての情報を見つけることを可能にする検索サービスである。ONS1412は、情報がたとえば製品にローカルにまたは非ローカルに格納されたかどうかによって分類されるかもしれない、情報の異なるレベルを有するかもしれない。
【0062】
ALE(Application Level Event)インターフェース層1414は、デバイスマネージャ1416とデバイスコントローラ1418へのインターフェースを提供する。より具体的には、ALEインターフェース層1414は、デバイスマネージャ1416そして/またはデバイスコントローラ1418から受け取る情報イベントをフィルタまたは集約するのに使われるかもしれない。デバイスマネージャ1416は、デバイスコントローラ1418の状態そして/または構成を管理するのに使われるかもしれない。
【0063】
図14にも示されるように、リーダプロトコルインターフェース1412は、デバイス1422のためのインターフェースを提供する。つまり、異なる企業が、異なるタイプのデバイス1422、または他のauto−idデバイスを採用するかもしれず、これらのデバイスと企業は、リーダとの通信のための異なるリーダプロトコルを利用してもよい。リーダプロトコルインターフェース1420は、システム1400内のすべてのリーダとの通信を可能にするよう設計されている。
【0064】
図14から、システム1400は図13のauto−idインフラストラクチャ1304なしで使用してもよく、逆に図13のauto−idインフラストラクチャ1304は図14のほかの要素なしで使用してもよいことを理解されたい。このように図14は、図13のauto−idインフラストラクチャ1304は、EPCネットワークと標準を使用してもよく、しかし使用は必須ではない。
【0065】
上記の説明は、本発明の態様がどのように実装されるかの例に沿って、本発明の様々な実施形態を示している。上記の例と実施形態は、唯一の実施形態と考えられるべきではなく、特許請求の範囲で定義されるように本発明の柔軟性と有利さを示すために提示されている。上記の開示と特許請求の範囲に基づいて、他のアレンジ、実施形態、実装、および均等物は、当業者にとって明らかで、特許請求の範囲に定義された発明の精神と範囲から離れることなく採用されるかもしれない。ここで採用されてきた用語と表現は、さまざまな実施形態と例を説明するのに使われる。これらの用語と表現は、図示され説明された特徴またはその一部を除いて解釈されることはなく、さまざまな修正が添付の請求の範囲の範囲内で可能であることが認識される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動識別データを処理することに関し、詳しくは、自動識別データを視覚化するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動識別(auto−id)システムは、たとえば、製造、購入もしくは販売、輸送、またはその他商取引に使われる製品についての情報を識別、またはその他入手するために使われる。たとえば、バックルームにある箱のような、物理オブジェクトに関しての情報は、箱に付されるタグとその他の識別子と関連付けて格納されるか、そして/または固有の識別子でタグに付されたオブジェクトが小売店の棚に置かれるかもしれない。そして、リーダまたはセンサのようなある種のデバイスは、識別子にアクセスすることによって物理オブジェクトを識別するのに使われるかもしれない。そしてこれによって、たとえばオブジェクトのブランド名またはオブジェクトの有効期限のようにオブジェクトに対応する、コンピュータシステムに格納された情報を使う。
【0003】
auto−idシステムの一例は、RFID(Radio−Frequency Identification)システムとして知られている。RFIDは一般に、固有の番号(そして/または他の識別情報)が、RFIDタグまたはトランスポンダに結合されたアンテナと関連付けられているマイクロチップに格納される技術を指す。リーダはアンテナと通信し、マイクロチップから固有の番号を取得するのに使用され、これにより、固有の番号に関連する情報を取得する。有利なことに、RFIDは高速で無線であり、リーダとタグ間の通信を可能にするのに、方向または見通しを必要とせず、人がデータを入力する必要性を減らすか、または排除する。結果としてRFIDは、例えば、店舗または倉庫内のタグの付けられたオブジェクトの識別、RFIDタグで車による通行料金の自動支払い、そして/または制限地域への入場のための許可された者の識別などの多くのアプリケーションにおいて使うことができる。
【0004】
多くのタイプのauto−idシステムが存在する。例には、2Dバーコードスキャナ、スマートカードデバイス/リーダ、光学文字認識システム、およびバイオメトリックシステム(例えば、網膜と指紋スキャン)が含まれる。そのようなシステムの多くまたはすべては、コストを減らし、効率を上げ、データの正確性を改善し、より解像度の高いデータ(単一のアイテム/オブジェクトに至るまで)を提供し、これによって、企業システムのオペレーションにおいて顧客満足を改善する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、auto−idの1つの問題は、潜在的に膨大な量の情報が必要かもしれないことである。例えば、非常に多くのリーダが、より多くの識別子から、auto−idへアクセスするかもしれない。その上、それぞれの識別子は、それらが取り付けられている特定のオブジェクトについての関連情報を有するかもしれない。この問題の度合いを増すように、それぞれの識別子に関連付けられたデータは、時間が経つと変わるかもしれない。このように、大きなデータセットは、時間経過でより大きくなりさえするかもしれない。そのような大きいデータセットは、広く多様性のあるタスクを実行するために役に立つ情報を包含するかもしれないが、そのような大量のデータを、ユーザにとって意味ある形で提示することは難しい。それゆえに、auto−idデータを表示し、視覚化するための技術を開発することは有利だろう。
【0006】
このように、auto−idデータの表示と視覚化を改善する必要がある。本発明は、auto−idを視覚化するためのシステムおよび方法を提供することによって、これらおよび他の問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、Auto−IDデータの視覚化を改善する。一実施形態において、本発明は、複数のタグ識別を格納することと、複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が、1つまたは複数の前記属性に関連付けられることと、複数のタイムスタンプを格納することと、前記複数のタグ識別に結び付けられた、少なくとも1つの位置、または少なくとも1つの属性に基づいて階層を生成することと、それぞれのタグ識別に関連付けられた前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を前記階層に対応する入れ子形状のように表示し、かつ、位置または属性値における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することとを備えたことを特徴とする自動識別データ処理方法である。
【0008】
もう一つの実施形態において、本発明は、自動識別データ処理方法を実行するためにコンピュータシステムを制御するための命令を含むコンピュータ可読媒体であって、複数のタグ識別を格納することと、複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が1つまたは複数の前記属性に結び付けられることと、複数のタイムスタンプを格納することと、ツリーマップとして、前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を表示し、かつ、位置または属性値における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することとを備えたことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【0009】
次の詳細の説明と添付の図面は、本発明の本質と利点のより良い理解を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】auto−idシステムのネットワーク図を示す。
【図2】本発明の一実施形態による、auto−idデータを視覚化するのに使うことができるauto−idシステムを示す。
【図3A】本発明の一実施形態によるauto−id階層を示す。
【図3B】本発明の一実施形態によるauto−id階層を示す。
【図3C】本発明の一実施形態によるauto−id階層を示す。
【図4】本発明の一実施形態によるauto−idデータを表示する方法を示す。
【図5】本発明の一実施形態によるauto−idデータ視覚化ソフトウェアシステムを示す。
【図6A】複数の部門に渡る病院の設備のための利用率の表示の一例である。
【図6B】本発明のもう一つの実施形態による集約の一例である。
【図7】複数の部門にわたる病院の設備のための状態表示の一例である。
【図8】本発明のもう一つの実施形態による表示の一例である。
【図9】本発明のもう一つの実施形態による、時間と共にオブジェクトを追跡する表示の一例である。
【図10】本発明のもう一つの実施形態による、時間と共にオブジェクトを追跡する表示の一例である。
【図11】本発明のもう一つの実施形態による、異なる位置にわたる設備の分配を示す表示の一例である。
【図12】本発明のもう一つの実施形態によるフィルタリングの一例である。
【図13】例示auto−idシステムのブロック図である。
【図14】図13のauto−idインフラストラクチャと共に使用する例示ネットワーク構造のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで説明されるものは、自動識別データを表示するための技術である。以下の記述は、説明のためであり、本発明の徹底的な理解を提供するために、多数の例と具体的な詳細が示される。しかし、当業者にとって、特許請求の範囲に定義されているように本発明は、これらの例のみにおける、または下記の他の特徴との組合せにおける特徴のいくつかまたはすべてを含んでもよく、ここに説明される特徴および概念の明らかな修正および均等物をさらに含んでよいことは、明らかであろう。本発明の実施形態は、ソフトウェアに実装され、下記の自動識別データを処理する方法を実行するためにコンピュータシステムを制御する命令を包含する、コンピュータ可読メディアに格納することができる。
【0012】
図1は、auto−idシステム100のネットワーク図である。図1において、複数の企業アプリケーション102、104、106、および108は、直感的にauto−idデータを表示するためのデータ視覚化コンポーネントを含んでもよい。アプリケーションは、例にあるように、サプライチェーンマネージメントアプリケーション102、資産追跡と管理システム104、倉庫管理アプリケーション106、分析システム108を含んでもよい。サプライチェーンマネージメント102は、製造、購買、出荷、または企業の製品もしくはサービスの販売を監視するために、企業によって使われてもよい。資産追跡と管理システム104は、どの資産(例えば棚卸資産)が、企業によって利用可能または利用不可能か、または望まれているかを決定するために、たとえば、サイト、組織、または組織間の中でまたはまたがって、多くの資産を監視し、追跡するために使われてもよい。倉庫管理アプリケーション106は、倉庫の受け入れ、在庫、選択、および出荷の態様を監督するために使われてもよい。分析システム108は、例えば、顧客要求への応答の早さ、盗難による損失、企業の利益または経営に影響与え得るその他の要素のような、企業運営の態様を数値化するのに使われてもよい。そのようなシステムの大量なauto−idデータが与えられることによって、ここで説明されるデータ視覚化ソフトウェアと技術は、素早く効率的にauto−idデータを分析するのに使われてもよい。
【0013】
図1において、auto−id情報は、自動的にauto−id情報を、取得、格納、共有、および使用するauto−idシステムを実装するミドルウェアインフラストラクチャ110の使用を介して、アプリケーションによって取得される。auto−idシステムは、企業によって販売され、または使用される製品に関する情報などの情報の、自動収集と使用をサポートし、識別子(たとえばタグ)と識別子についての情報を取得するリーダを含む。図1において、auto−id要素の例には、オブジェクトへ付けられるバーコードラベルを読み出すかまたは印刷するために使うことができる、バーコードリーダ/プリンタ112を含む。RFIDリーダ/プリンタ114が示され、これは、オブジェクトに付けられたRFIDタグから情報を読み出すか、または情報を割り当てるのに使われてもよい。RFIDタグは、受動または能動のどちらかのタグを含んでもよい。リーダ位置は、タグ位置を提供するのに使われてもよい。センサ116は、例えば、環境センサ(例えば温度計)、音声、または光学文字認識センサを指すこともある。モバイルリーダ118は、RFIDタグまたは他のauto−id識別子を感知するためにユーザによって持ち運ぶことができるリーダを指す。最後に図1において、PLC(Program Logic Controller)デバイスは、オン/オフ制御、タイミング、ロジック、カウント、シーケンスのようなアプリケーションのために使われるデジタルコントローラを表す。バイオメトリックデバイスのような他のデバイスもまた、含まれることができる。
【0014】
図1の例示の企業アプリケーションは、企業がシステム全体からのauto−idデータを収集、共有、使用するための潜在的必要性を示している。たとえば、サプライチェーンマネージメントシステム102は、資産管理アプリケーション104内のデータに基づいて、ある種の資産が現在どのくらい利用可能かを知る必要があるかもしれない。分析システム108は、パフォーマンスの問題(倉庫の用法、配達遅延の理由、またはサプライチェーンを介して商品の進捗を確保するためなど)、問題(製品の偽造パターンなど)、物理的なオブジェクトの一般的な視認性(商品、ケース、荷台)を発見するために、auto−idミドルウェア110からと、他のアプリケーション102,104、または106からも、データを抽出することができる。分析システム108は、たとえばここで説明される視覚化技術を使ったポータルシステムを介して発見された結果を報告してもよい。
【0015】
図1に示されるように、どのauto−idデバイス/システム112−120によっても取得される情報は、どの企業アプリケーション102−108に通信し、共有し、使われてもよい。このように、企業は、その運営の範囲全体にわたって、本質的にリアルタイムな情報を入手し、使用することができる。さらに企業は、他の企業と情報を共有してもよい。例えば、サプライチェーンマネージメントアプリケーション102は、第1の企業(たとえば小売店)と関連付けることができ、倉庫管理アプリケーションは第2の企業(たとえば製造業者)関連付けることができる。auto−idデバイス/システム112−120から情報を取得し、ミドルウェアインフラストラクチャ110にわたって、この情報と他の情報を共有することによって、これら2つの企業は、両方ともそれぞれの運営の効率をあげることができる。
【0016】
図2は、本発明の一実施形態によって、auto−idデータを視覚化するために使うことができるauto−idシステムを示している。自動識別(「auto−id」)システム200は、タグ220を付したオブジェクト210を含む。オブジェクト220は、店の商品、会社の資産(例えばコンピュータまたは医療装置)、または人々さえを含む様々な物体のいずれかであってよく、またそれらに限られない。たとえば、タグ220は、RFIDタグであってよく、タグ内に電子的に格納される識別を含む。タグ220のレンジ内に位置するリーダ230は、無線信号を使って、タグからタグ識別(「タグID」)を受け取っても良い。リーダ230による読取処理は、たとえば、読取要求によって開始されてもよい。いくつかの実施形態において、リーダ230は、タグ220へ情報を書く(印刷する)こともできるかもしれない。リーダの位置は、通常知られているので、受け取られたタグIDは、リーダ220の既知の位置に関連付けることができる。リーダが読取要求を発行するとき、リーダのレンジ内のすべてのタグは、それらのタグIDを返すことができる。このようにリーダ230は、異なるタグから数多くのタグIDを受け取ることができ、これらのタグは複数のタグIDと関連付けられているリーダの位置という結果になるかもしれない。リーダ230によって受け取られるタグIDは、サーバ230へ伝送され、そして次にそのタグIDのものを格納施設に格納することができる。一実施形態において、タグIDおよび位置は一つまたは複数のデータベース250に格納される。タグIDが特定のオブジェクトに関連付けられるので、オブジェクトについての他の情報もまた、格納される。一実施形態において、タグID、位置、およびそれぞれのオブジェクトの属性は、データベース250内のテーブル251および/または252のような、データベーステーブルに格納される。
【0017】
図1および図2に記載されたシステムのアプリケーションは、広範囲の位置にわたって位置づけられた多数のリーダからの非常に多くの数のタグIDを受け取り、格納してもよい。それにより、大量のデータが、auto−idシステムの実装の結果として生成されるかもしれない。さらに、そのシステムは、異なる時点での階層データを格納できる。上記に述べられたように、この情報を使用することは、チャレンジとなり得る。一実施形態において、本発明は、auto−id情報を階層へ組織し、データの階層関係を示すために入れ子形状を含む直感的なフォーマットの階層によって情報を表示する、データ視覚化ソフトウェアコンポーネント260を含む。
【0018】
図3A−Cは、本発明の一実施形態によるauto−id階層を示している。図3A−Bは、ツリーマップとして知られる入れ子形状の構造において、データを階層的に視覚化することを示している。ツリーマップ視覚化は、多次元マッピングにおいて階層的に情報を表現する。この例において、入れ子形状の四角は、2面的な階層を表すために使われる。他の形状が使われうることを理解されたい。図3Aのノード310のツリー階層の最も高いレベルは、図3Bの外枠310として、ツリーマップ内で表現されてもよい。ツリー階層内の図3Aの他のツリーレベル320と330は、図3Bのツリーマップの内枠によって表現される。たとえば、第2レベル320において、図3A内の3つの情報のノード321、322、および323は、長方形310内に入れ子された図3Bの長方形321、322、323によって表現される。同様に、第2レベル330において、図3A内の3つの情報のノード331、332、333は、長方形322内に入れ子された図3Bの長方形331、332、333によって表現される。ツリー階層は、様々な異なった要求に従って、ユーザによって指定されてよい。いくつかの実施例において、階層は、異なった方法でデータを閲覧するために対話式に変えてもよい。
【0019】
一実施形態において、ツリーマップは、様々な重みやラベルを使用して、表のデータを変換する。ノードの重みは、タグIDに関連付けられる数値データによって決定されてもよい。そのようなデータは、ツリーマップノードの境界の形状の大きさ(たとえば長方形の大きさ)を決定するのに使われてもよい。ノードの重みは、表示サイズを決定してもよく、関心の重要性または度合いの尺度として使うことができる。もう一つの例において、ツリーマップ視覚化は、階層を視覚的表示へ変換するためにプロパティのリストに従ってもよい。一例をあげると、もしノード310がノード320の祖先である場合(つまり、階層レベル320のノードがノード310のサブノード)、ノード310の境界の形状は、ノード320の境界の箱を完全に囲う。2つのノードの境界の形状は、あるノードがもう一方の祖先であるとき、交差してもよい。実例の目的のために、本例は階層を描くために空間を分けて、階層レベルにまたがる長方形の辺を示している。さらに、ノードの重みは、その子の重み合計以上とすることができる。ノードの境界の形状を設定するのに加えて、色(色調、色彩、明るさ)、形状、影、パターン、境界などの他の表示プロパティを設定してもよい。いくつかのアプリケーションにおいて、色は重要な視覚のプロパティかもしれない。というのは、それは情報を獲得し決定を下すのに、早く正確な方法だからである。一実施形態において、表示は、プロパティを表示するのに、位置、属性値、タグIDなどのコンテンツ情報をマッピングすることによって、実装されるかもしれない。ニューメリックベースのデータではなくテキストベースのデータについて、色は、固有のフィールドを区別するのに割り当てることができる。
【0020】
図3Cは、本発明の一実施形態によるauto−idメソッドを示す。301において、システムはタグID(auto−id)を格納する。例えば、タグIDは、リーダによって取り出され、一つまたは複数のデータベーステーブルに格納されてもよい。302において、タグIDに関連する位置もまた格納される。例えば、ある特定のリーダによって受け取られたタグIDは、リーダの既知の位置と関連づけられてよく、位置とタグIDはデータベースに格納されてもよい。303において、それぞれのタグに関連する情報もまた格納される。たとえば、タグIDが受け取られるとき、IDはタグが取り付けられたオブジェクトについての情報を取得するためにデータベースから、データをクエリするのに使われてもよい。オブジェクトの位置は、そのような情報と共に格納されてもよい。一実施形態において、それぞれのオブジェクトについての情報は、複数の属性として格納されてよい(たとえば、データベースのレコードのような)。オブジェクトの名前、型式、価格、または他の役に立つ属性などの属性は、タグIDと関連付けられる。
【0021】
304において、階層が生成される。階層は、タグIDに関連付けられる位置、または属性の値、あるいはその両方を含むことができる。たとえば、タグIDは、「部屋3471D」のような位置と関連付けられてもよく、この位置は、例えばタグIDを受け取ったリーダの位置とすることができる。そのような部屋は、郡の病院の東部区域の3階の西棟にあるかもしれない。これによって、「郡のサービス」を階層のトップ(またはルート)ノードとする階層が生成されるかもしれない。「病院」は「郡のサービス」の下のサブノードの一つであってよい。「東部区域」は「病院」のサブノードであり、「3階」は「東部区域」のサブノードである。「西棟」は「3階」のサブノードであり、「部屋3471D」は「西棟」のサブノードである。前の例に説明したように、階層を生成するために位置を使用することができるが、他の情報を使用して階層を生成できることが理解されるべきである。もう一つの実施形態において、階層は、格納されたタグ識別に関連付けられたオブジェクトの複数のプロパティとすることができる。たとえば、タグIDは、会社によって所有され、資産として追跡される携帯電話に付けられてもよい。もしリーダがタグIDを読み出すと、そのIDは情報を取り出すのに使われ、その情報は、「携帯電話」に設定された「デバイスタイプ」属性を含むことができ、そしてそのため「携帯電話」は、階層の一レベルとすることができる。会社は、モトローラ(登録商標)、ノキア(登録商標)、または他の製造業者のような、たくさんのタイプの携帯電話を、従業者に配布するかもしれない。これらの製造業者の記述子は、階層内で「携帯電話」ノードのサブノードであるかもしれない。さらに、「携帯電話」は「通信装置」ノードのサブノードであり、「通信装置」ノードは「電子装置」ノードのサブノードであり、「電子装置」ノードは「会社の資産」ノードのサブノードであるかもしれない。これらの例は、ほとんどの有用な階層が指定でき、auto−idデータを組織化するために使用できることを示している。305において、階層は、例えば図3Bに示される入れ子形状を使用するツリーマップとして表示してもよい。
【0022】
図4は、本発明の一実施形態によって、auto−idデータを表示する方法を示している。401において、タグIDは、たとえばリーダによって取り出される。402において、位置識別子(位置ID)は、タグIDと関連付けられる。位置IDは、ある特定のタグIDに検知したリーダの位置を決定するのに使われる。タグIDはリーダの位置に関連付けられるので、これらの情報の一部は、リーダが特定の位置に付けているある特定のオブジェクトについてのすべての情報を関連付けるのに使用されるかもしれない。その位置IDは、タグIDを取り出したリーダの既知の場所であってよい。あるいは、位置IDは、リーダIDのようなコードであってもよく、このコードはたとえばリーダの位置を探索するために使われるかもしれない。一旦、タグIDとリーダ位置の指定子が決定されると、これらの情報の一部は、タグIDが付けられたオブジェクトについての情報を関連付けるのに使われるかもしれない。たとえば、403において、情報はタグIDに基づいてアクセスされるかもしれない。たとえば、タグIDは、サーバで受け取られ、データベースへのクエリ入力として使用されるかもしれない。クエリに応答して、タグについての情報が、取り出されるかもしれない。一実施形態において、タグIDは、タグIDが付けられた特定のオブジェクトに対応するデータベース内の情報にアクセスするのに使用される。404で示されているように、属性はそれぞれのタグID(たとえば、タグが付けられたオブジェクトの名前、位置、時間、その他の有用なプロパティ)と関連づけることができ、異なる属性が、時間と共に異なった値を取ることができる。405に示されるように、位置は、タグIDに関連付けられる属性であってよい。たとえば、位置IDはリーダに対応する番号である場合、その位置IDは、リーダについての情報を取り出すためにクエリに最初に入力されてもよい。リーダの位置は、リーダの属性として格納されて良く、そのような位置はアクセスされ、タグIDの位置に適用されてよい。406において、情報は階層へ組織されてよい。たとえば、上に説明したように、階層は位置そして/または属性に基づいてもよい。407において、階層は、複数の入れ子形状(たとえば、長方形または正方形)として表示される。408において、「充填」は、タグIDに対応する情報に基づく一つまたは複数の形状に関連付けられる。たとえば、形状は、異なった色、影、パターン、またはいかなるタイプの情報による、他の視覚的な識別子で「充填」されるかもしれない。例をより詳細に以下に示す。
【0023】
図5は、本発明の一実施形態によるauto−idデータ視覚化ソフトウェアシステムを示している。データ視覚化ソフトウェア510は、識別子(すなわち、auto−idまたはタグIDとして称される)、位置、識別子が付けられたオブジェクトに対応する情報を含む、格納されたauto−id情報のリポジトリ520と連結されている。視覚化ソフトウェア510は、フィルタリングコンポーネント511と、アグリゲータコンポーネント512と、追跡コンポーネント513と、タイムナビゲーション514と、マッピングコンポーネント516と、階層コンポーネント517とを含むauto−id上の様々な動作を実行するためのソフトウェアコンポーネントを含むことができる。視覚化ソフトウェア510は、ここに書かれた特徴と機能を実装するための他の様々なコンポーネントを含むことができる。
【0024】
フィルタリングコンポーネント511は、ユーザの好みに基づいて、データをフィルタするのに使われてもよい。たとえば、ユーザは、表示される数値のデータの範囲を指定してもよい(たとえば、上位Wランク、上位X%、またはYとZの間)。フィルタされたデータは、たとえば、灰色にされるか、ビューから隠されてもよい。データベースのデータの場合、入力フォーム要素(チェックボックス、ラジオボタン、テキストボックスなど)は、視覚表示を制限するのに使うことができる。
【0025】
アグリゲータコンポーネント512は、集約と非集約の二つのタイプの解像度でデータを表示できるようにする。データが集約されているとき、それぞれ個別の資産は表示されないかもしれない。そうではなく、集約表現が示される。数値データは、2,3例のみ挙げると、平均、平均値、最大、最小、または合計を含む、様々な方法で集約されうる。テキストベースのデータは、たとえば、カウントによって集約されうる。カウントベースの集約は、段彩によって表示されるかもしれない。データは位置、ストレージタイプ、またはデバイスタイプによって集約されうるので、auto−idデータの集約された視覚化は、ユーザが集約されたデータタイプへ掘り下げることを可能にする。位置またはその他の情報を含むauto−idデータを視覚化することによって、auto−id情報は集約することができ、位置平均、最大、または最小を表示することができる。
【0026】
図5の例は、タイムナビゲーションコンポーネントをさらに示している。いくつかの実施形態において、時間データ(ここではタイムスタンプ)は、タグID、位置、そしてその他のオブジェクトについての情報と共に格納されるかもしれない。たとえばリーダがタグIDにアクセスする時、リーダは、タグIDがリーダによって検知された時間を指定するために時間値を返してもよい。オブジェクトが異なる位置間で移動するにつれて、階層データは、ある特定のオブジェクトが異なった時間に異なった位置にあったことを示すかもしれない。下記により詳細に表される一実施形態において、タイムスライダは、ユーザが特定の時点で情報を閲覧できるようにするために使用されてもよい。ある特定の時間のオブジェクトの位置は、タイムスライダの位置にも基づいて示されるだろう。
【0027】
本発明の実施形態は、追跡コンポーネント513もまた含むかもしれない。資産追跡のような追跡は、たとえば、時間と位置を越えてオブジェクトを追跡するかもしれない。ツリーマップは、フィルタリング、集約、および時間を介してデータを操作する能力をユーザに提供するので、オブジェクトは、様々な位置にわたって様々な時間に追跡されるかもしれない。一実施形態において、旗または他の視覚的な識別子は、資産に印を付すために、ツリーマップノードに適用できる。オブジェクトは時間を越えて動くので、視覚的な識別子は、オブジェクトの動きを簡単に識別させる。
【0028】
データ視覚化ソフトウェアシステム510の他の2つのコンポーネントは、マッピングコンポーネント516と階層コンポーネント517を含む。階層コンポーネント517は、階層を構築するためにリポジトリ520内の指定されたauto−idデータにアクセスしてもよい。階層は、たとえば、ユーザによって指定され(つまり、位置または他の情報に基づいて)、またはアプリケーションの一部としてシステムにプログラムされるかもしれない。上記のようにマッピングコンポーネント516は、ディスプレイに対して、リポジトリ520内の情報をマップするのに使われる。マッピングコンポーネント516は、データの表示された視覚化を生成するために、他のコンポーネントに含まれる機能を活用してもよい。マッピング516は、失われたまたは置き違えられたオブジェクト、故障率、稼働率、年数、移動率、または他の役に立つ様々な情報のように、計算された様々なデータタイプのための視覚化を実装してもよい。たとえば、システムは、予測された位置を含んでもよく、そのシステムは予測された位置と実際の位置を比較し、資産が置き違えられたかまたは失われたかを決定するかもしれない。資産を失うことと置き違えることは、色によって強調表示されるか、またはフィルタリングのために使われることができる。もう一つの例として、システムは、デバイスの故障を追跡してもよい。故障は、ランキング(たとえば、もっとも故障するデバイス)そして/または確率(たとえば、あるタイプのデバイスの故障した割合)によって追跡されるかもしれない。一例を挙げると、アプリケーションは、資産故障ランキングと割合を計算するかもしれない。ランキングと割合は、ツリーマップの入力変数として使われるかもしれない。この情報は、入れ子形状の大きさ、そして/または、色または影の表示された方式を介して、視覚的に表示できる。そのデータセットは、たとえば、故障に基づいてフィルタされることも可能である。
【0029】
一実施形態において、データもまた、利用率を決定するためにアクセスされてもよい。このデータセットから、アプリケーションは、利用された資産のランクと率を抽出してもよい。資産の最上位と最下位の割合は、たとえば、ツリーマップのデータ入力として使われてもよい。利用は、たとえば入れ子形状の、大きさ、色、または影を通して表示することができる。利用データは、フィルタリングにも使うことができる。表1に、本発明のほかの実施形態によって表示されうる他のプロパティを示す。
【0030】
【表1】
【実施例】
【0031】
本発明の特徴と利点は、続く具体的な例を通してより簡単に理解することができる。第1に、ヘルスケアアプリケーションに適応される本発明の一例を提示する。図6Aは、複数部門に渡る病院の備品の利用率の表示の一例である。それぞれの四角の大きさはおおよそ同じである。それぞれの四角は、車椅子、コルポスコープ、シリンジ・ポンプ、超音波、歩行器、ストレッチャー、補聴器、松葉杖、IVポンプ、吸入器などを含む特定の備品の1つに対応する。それぞれの四角に割り当てられている模様は、特定の備品の1つの利用率に関係する。利用率は模様601(20%以下の低い利用率)から模様604(90%以上の高い利用率)の間の範囲にわたる。他の実施形態において、異なった利用率を示すのに、異なる色、または影(たとえば濃淡)が使われる可能性がある。この図から、臨床医学部内の病院の備品管理者は、たとえば、さまざまな位置の利用率を特定できる。位置と利用率を組み合わせることによって、管理者は、低い利用率の備品を、より高い利用率の地域へ移動すべきかを決定することができる。たとえば、産科の第2の車椅子は、ERへ移動されるかもしれない。なぜなら、ERは高い利用率に対して、たった1つの車椅子しか有さないからである。第2の車椅子は、模様で記されているように、産科で利用中である。
【0032】
図6Bは、本発明のもう1つの実施形態による集約の一例である。図6Bに示されるように、情報は階層の1つまたは複数のレベルに集約されるかもしれない。この例において、610のER、611の放射線科、612の病室、614の臨床工学、および2階のもう1つの病室における資産の利用率は、それぞれの位置での平均資産利用率を示すために、それぞれ集約された。
【0033】
図7は、複数の部門にまたがる病院の備品の状態を表示する一例である。状態は、使用可701、メンテナンス中702、または使用中703を含む。四角はだいたい同じ大きさであり、模様は、備品の状態に関連する。模様701は、アイテムが使用可であることを含み、模様702はアイテムがメンテナンス中であることを含み、模様703はアイテムが使用中であることを含む。たとえば、もし病院の備品管理者が看護婦からIVポンプのコールを受け取ると、どの使用可のポンプがその看護婦に一番近いかを簡単に見ることができる。位置と状態を組み合わせることによって、管理者は、病院にわたる備品の全体的な状態を決定することができる。病院の備品状態の全体的なビューにより、備品管理者が、備品購入にするか、備品レンタルにするかについての正確な選択をなすことを可能にするだろう。もしあるタイプの備品は、頻繁に使われるか、または常にメンテナンス中ならば、備品管理者は、もっと備品をレンタルするか、または買うかどうかを決定できる。
【0034】
図8は、本発明のもう1つの実施形態による表示の一例である。この例は、階、部門、および備品によってデータをグループ分けするよりむしろ、データが備品のタイプ、部門、および部品によってグループ分けされるように階層が修正された図7と同じ情報を示している。この変化により、備品管理者は、備品のタイプによって備品の状態を見ることができ、それによって利用可能な備品のより簡単な識別を容易にするだろう。
【0035】
図9は、本発明のもう1つの実施形態による、時間を越えてオブジェクトを追跡する表示の一例である。この例示の視覚化は、時間の期間にわたってどのように資産が動くかを示している。一実施形態において、特定のオブジェクトは、旗のような、視覚的な識別子に関連付けられるかもしれない。たとえば、外科の2階のシリンジ・ポンプとIVポンプは、たとえば、旗910と911に関連付けられ、ER(救急救命室)の1階の車椅子は、旗912に関連付けられるかもしれない。一実施形態において、旗は、オレンジ色912、赤色902、黄色903のように、異なる色に関連付けられるかもしれない。これらの色づけされた旗は、ユーザが追跡したい特定の資産上に置かれてもよい。さらに、一実施形態において、904と905に示されるタイムスライダは、異なる時間における情報を閲覧するのに使われてもよい。たとえば、それぞれのauto−idに関連付けられた情報は、たとえばオブジェクトがある位置にある時間を示すために使われるかもしれないタイムスタンプを含むかもしれない。ここで、視覚的なタイムスライダ904は、2005年10月20日午後2時に設定される。したがって、この時点で、マークされたシリンジ・ポンプ910とIVポンプ911は2階の外科で示され、マークされた車椅子912は1階のERにおいて示される。旗は、それらの与えられた備品にまだ関連付けられているが、車椅子は3階の病室へ移動されていた。このRFID情報の視覚化は、時間と共にどのように備品が移動したかを見ることを簡単にする。また、備品の状態は時間と共に変わってくる。2時に車椅子は「使用可」であった。午後2時30分に車椅子は「使用中」を示す。したがって、オブジェクトは、時間とともにオブジェクトの状態(たとえば移動)における変化を示すために、第1の階層レベル(たとえば、異なる階にわたって)の複数の位置に表示されてもよい。
【0036】
図10は、本発明のもう1つの実施形態による時間にわたってオブジェクトを追跡する表示の一例である。この例において、単一のオブジェクトはさまざまな時間に単一の表示において示される。たとえば、時間範囲は指定され、ある特定のオブジェクトのための情報は、それが時間で変わるように示されるかもしれない。1010において、車椅子は、「メンテナンス中」状態で月曜に臨床工学科の2階にあったかもしれない。1011の火曜において、車椅子は、「使用可」状態でERの1階にあるかもしれない。1012の水曜において、車椅子は、病室の3階にあるかもしれない。1013の木曜において、車椅子は、放射線科の1階へもう一度移動された。時間にわたる備品の移動と状態を追跡する能力により、備品管理者が、高レベルの観点から備品の活動を閲覧することを可能にする。これは、備品移動の履歴を点検することによって、ユーザが問題や課題を確かめることも可能にする。
【0037】
図11は、本発明のもう1つの実施形態による異なる位置にわたる備品の配置を示す表示の一例である。図11において、会議で複数の部屋にわたるラップトップの配置が示される。それぞれの四角の大きさは、それぞれのラップトップの価格に比例し、模様はそれぞれのラップトップの異なる処理速度を示す。この視覚化によって、IT(情報技術)イベント管理者は、どの部屋がどのタイプのラップトップを有するかを、簡単に見ることができる。たとえば、ある会議室は、次のように異なる要求を有するかもしれない。つまり、部屋B23は高速のラップトップを必要とせず、残りすべての部屋は少なくとも1GHzのプロセッサのラップトップを有することを必要とし、部屋ごとに1つのラップトップはプロジェクタとして使用され、それは低い処理速度でよい。これらの要求を考慮して、auto−idデータの視覚化は、部屋B32が、600MHzのプロセッサを有し、部屋B73とC13にあるプロセッサは少なくとも1GHzであり、よってこれらの部屋が、より低い処理速度に交換されたそれらのラップトップのうちの少なくとも1つを有すことができることをユーザに示す。
【0038】
同様に、本発明の他の実施形態は、置き違えられたオブジェクトを識別し、移動の度合いを追跡し、オブジェクトの年数を識別し、またはauto−idリーダによる読取り率を決定するのに使用してもよい。たとえば、一実施形態におけるそれぞれの四角の大きさは、すべてのラップトップで同じかもしれない。それぞれの四角に関連付けられた模様または色は、現在置き違えられているすべてのラップトップを示すかもしれない(たとえば、auto−idリーダは、それがあるべき場所から離れている位置にあるオブジェクトを検知する。)。たとえば、もしラップトップがある部屋にあることを予測されているのに、他の場所に置かれるか、またはどのリーダによっても記録されていないならば、ラップトップに対応する四角は、強調表示されるか、模様付けされ、ラップトップが置き違えられていることを示すだろう。したがって、ITイベント管理者は、どのラップトップが現在置き違えられているか、簡単に見ることができる。同様に、オブジェクトは移動の度合いに関連付けられてもよい。たとえば、画面上の四角を埋めるために使われる模様または色は、移動レベルに比例するかもしれない。特定の模様または明るい着色は、オブジェクトがしばしば移動されていないことを示すのに対し、他の模様または暗い着色は、オブジェクトがしばしば移動されたことを示してもよい。他の実施形態において、資産の年数は、模様または色の影によって区別することもまたできる。たとえば、より明るい緑は、より新しい資産を示すために使われ、暗い灰色はより古い資産を示すために使用されるかもしれない。年数の視覚化を使用することで、ITイベント管理者は、それらの色によってより古いラップトップと、ラップトップの減価した価値を識別できる。施設を通じてより古い資産の配置の決定もまたされるかもしれない。もう1つの実施形態において、読取り率は潜在的に問題のあるauto−idコンポーネントを識別できるように、監視されていてもよい。たとえば、読取り率は、色または模様に関連付けられ、ツリーマップ内に表示されてもよい。ツリーマップから、ITイベント管理者は、位置によって、問題のあるリーダとラップトップを識別できる。オブジェクトは位置によってグループ分けされているので、暗い色付けされたセルの位置は、たとえば、機能不全のリーダを示すかもしれない。
【0039】
図12は、本発明のもう1つの実施形態におけるフィルタリングの一例である。いくつかの実施形態において、auto−idに関連するデータの一部は、データの特定の属性に焦点をあてることをユーザに可能にさせるために他のデータがビューから隠される一方で、表示されるかもしれない。たとえば、一実施形態において、データは、操作者に行方不明または置き違えの資産を表示するためにフィルタされてもよい。たとえば、ラップトップは、会議センターの様々な部屋に配置されてよい。それぞれの資産の大きさは、コストに比例して表示され、色または模様は異なる操作者に関連づけられてもよい。この視覚化から、ITイベント管理者は、行方不明の資産の位置と責任者を識別できる。このビューから、ユーザは、大量の資産の処理を誤った個人を識別することもまたできる。
【0040】
もう1つの例のように、ツリーマップは、複数の契約製造工場において、顧客ツールの配置を示すかもしれない。たとえば、1つの契約工場は、異なる顧客のための製品を製造するかもしれない。それぞれの顧客製造ジョブは、異なるツールを必要とするかもしれない(たとえば、ジョブA/顧客A、ジョブB/顧客A、ジョブA/顧客Bなどのためのツール)。そのツールは、auto−idを備えていてもよく、それによって、それぞれのツールの位置は、工場施設内で確定され、それぞれのタグのIDはジョブそして/または顧客に関連付けられてもよい。ツリーマップのトップレベルの階層は会社に対応し、第1のレベルは、製造施設に対応する。より低いレベルは、それぞれの施設の特定の位置を指定してもよい。ツリーマップ階層内のそれぞれの形状の大きさは、資産のコストを表し、色または模様は顧客を表してもよい。したがって、もしユーザが、ジョブF/顧客Zで必要とされるすべてのツールを位置づけることを望んだら、ユーザはツリーマップをフィルタし、望まれたツールの位置を識別するのに必要なレベルへ対話形式で移動してもよい。したがって、たとえば、経理管理者は、ある特定の顧客の資産を現在含む施設を識別し、ジョブの実行を計画できる。
【0041】
もう1つの実施形態において、フィルタは、備品のある故障率を示すように設定されてもよい。たとえば、視覚化は、トップ%またはトップにランクされた故障資産を識別してもよい。ツリーマップの形の大きさは資産のコストを表し、模様または色は資産のタイプを表してもよい(たとえば、製造工場の道具)。たとえば、故障率がもっとも高いトップ10、または故障した資産のもっとも高いトップ5に対応する形状のみが示されてもよい。したがって、道具管理者は、たとえば故障した道具のトップ10を識別できる。この視覚化から、ユーザは、特定の資産が故障する傾向がある大きい投資を必要とすることを判定できる。
【0042】
さらにもう1つの実施形態において、フィルタリングは、安全性レベルに従って、行方不明の資産を特定するのに使うことができる。たとえば、製造工場のいくつかの資産(道具または原料)は、他のものより従業員に危険かもしれない。そのような品目は、データベース内に安全なレベルで関連付けられうるauto−idを含むかもしれない。この情報は、読取りの間に取得された位置情報と一緒に、施設の危険な資産を視覚化するために使われるかもしれない。たとえば、ツリーマップ視覚化は、もっとも高い安全性レベルの行方不明の資産を識別するかもしれない。それぞれのツリーマップの形状の大きさは、資産のコストを表し、色または模様は安全性レベルを表すかもしれない。フィルタリングは、もっとも高い安全性レベルに制限される(たとえば、1は安全な資産を表し、5はもっとも危険な資産クラスを表す、1−5階級の安全性レベル4と5)ように、強調表示された資産が使われてもよい。この計算から、道具管理者は、安全性レベル4と5の行方不明の道具を識別することができる。この視覚化から、ユーザは、潜在的な従業員への害のために、どの資産がすぐに特定されるべきか、決定することができる。ユーザは、たとえば、もっとも行方不明の資産を有する位置(たとえば、製造施設)を識別することもできる。
【0043】
例示のauto−idインフラストラクチャ。
【0044】
図13は、auto−idシステムの一例のブロック図である。図13において、企業アプリケーション1302は、さまざまなほかの企業アプリケーションと同様に、上記で検討された図1のさまざまなアプリケーション102−108を含むかもしれない。これらのアプリケーションの1つまたは複数は、auto−idデータを視覚化するための上記で説明された技術を実行する視覚化コンポーネントを含むかもしれない。
【0045】
auto−idインフラストラクチャ1304は、たとえば、図1のミドルウェアインフラストラクチャ110のいくつかまたは全体を表すかもしれない。詳しくは、auto−idインフラストラクチャ1304は、auto−idノード1306、1308、および1310を含む。auto−idノード1306、1308、および1310は、一般に、auto−idデバイス1318−1326によって取得される情報を、既存のビジネスロジックまたはデータと関連付けるよう設計された、定義された位置のノードを表す。さらに、auto−idノード1306、1308,1310は、autoidデバイス/システム1318−1326によって追跡されてきた製品またはオブジェクトのための履歴情報を格納するために使われるかもしれない。そのような履歴情報は、たとえば、ある特定の時間の状態情報と、オブジェクトの位置と、追跡されたオブジェクトまたは特定の位置に関連した環境情報と、所望の目的のために集められ組み合わされてきた複数のオブジェクトのための情報とを含むかもしれない。
【0046】
auto−idノード1306、1308、および1310は、企業全体を通してまたは複数の企業にわたって、戦略的に配置されてもよい。たとえば、1つまたは複数のauto−idノード1306は、製造の場所に位置づけてもよく、一方で、auto−id1308は、小売製品流通の場所に位置づけてよく、auto−idノード1310は、小売店に位置づけてよい。さらに、1つまたは複数のauto−idノードは、原材料供給業者、製造工場、製造流通センター、運輸サービスの場所に提供することができる。このように、auto−idノードの実際の設定に特有の情報は、その特定のノードにてのみ、取得され保持されてもよい。
【0047】
たとえば、小売店のauto−idノード1310は、品目の小売価格、または小売店の棚の品目の数を追跡するのに使われるかもしれない。そのような情報は、製造工場の場所の、auto−idノード1306に役立たないかもしれないが、小売流通の場所のauto−idノード1308には一部役に立つかもしれない。たとえば、小売流通の場所のauto−idノード1308は、品目の小売価格には関心がないが、現在棚にある品目の数には興味があるかもしれない(仕入れ直しの目的で)。
【0048】
同様に、上記の視覚化ソフトウェアのような、異なる場所でのビジネスプロセスおよびビジネスロジックは、局所的auto−idノード1306、1308、および1310の使用から利益を得るかもしれない。たとえば、小売auto−idノード1310は、物体の盗難を防ぐためのワークフローを含むことができ、一方で、製造auto−idノード1316は、ある特定の時間期間において製造されるオブジェクトの量を監視することに関心があるかもしれない。このように、局所化されたauto−idノードの分散ネットワークの使用によって、システム1300は情報をより効率的に、そして様々な場所でユーザにより使いやすい方法で、処理することができる。
【0049】
システム1300のそれぞれのauto−idノードは、デバイスコントローラ1312、1314、および1316として図13に示されているように、1つまたは複数のデバイスコントローラを含んでもよく、これらのコントローラは、流通auto−idノード1308に関連付けられている。もちろん、auto−idノード1306、1308、および1310のそれぞれは、より少ないかまたはより多くのデバイスコントローラを有すかもしれず、またはデバイスコントローラをまったく使用しないかもしれない。
【0050】
一例としてデバイスコントローラ1314を参照すると、図13は、デバイスコントローラ1314がauto−idデバイス1318−1326のいくつかまたはすべての操作を監督と調整するのに使ってもよいことを示している。もちろん、デバイスコントローラ1312と1316は、それらのデバイスコントローラに接続されるかもしれない同様のauto−idデバイスの操作を監督するのに使われるかもしれない。
【0051】
より具体的には、デバイスコントローラ1314は、その関連付けられたauto−idノード1308の効率を増加するように、auto−idノード1318−1326からのデータを処理するために使用されるかもしれない。たとえば、デバイスコントローラ1314は、外部の情報を移動するかもしれない、またはauto−idノード1308の流通機能に有用な方法、そして/または企業アプリケーション1302に有用な方法で、そのauto−idノード1308によって指定される方式で、データを結合または修正するかもしれない。
【0052】
このように、デバイスコントローラ1314は、おそらくauto−idノード1308からの命令に基づいてauto−idデバイス1318−1326を調整および管理し、auto−idデバイスからauto−idノード1308へ情報を中継(処理)する。たとえばauto−idノード1308は、オブジェクト1328(例えば、販売のために小売業者へ分配されるおもちゃまたは他の品目)に対する特定のクラスのデータ(たとえば質のような)を取得するようにデバイスコントローラ1314に指示するために使われるかもしれない。次に、デバイスコントローラ1314は、オブジェクト1328に関連付けられたタグ1330からこの情報を取得するためにRFID/プリンタ1320を使用し、そして、問題のオブジェクト特定数がauto−idノード1308に使用可であるかの情報を渡す前に、現在取得されているどの望まれていない情報を移動してもよい。
【0053】
もう1つの例として、auto−idノード1308は、オブジェクト1328へ情報を割り当てるために、デバイスコントローラ1314に指示するかもしれない。たとえば、デバイスコントローラ1314は、(たとえば、新しい価格情報を格納するために、またはあるクラスのオブジェクトに取り付けられたRFIDタグ1330との関連において)オブジェクト1328の現在の価格を変えるためにRFIDリーダ/プリンタ1320を使用するかもしれない。
【0054】
図13から、デバイスコントローラ1312、1314、および1316のそれぞれが、そのすべての関連付けられたauto−idデバイス、そして/または環境デバイス1318−1326に対して、データを、フィルタ、集約、書き込み、または別の操作をするのに使ってもよいのと同時に、auto−idノード1308は、その関連付けられたデバイスコントローラ1312、1314、および1316のために、データを、フィルタ、集約、書き込み、または別の操作をするように動作可能であることを理解されたい。このように、auto−idノード1308は、企業アプリケーション1302の1つまたは複数の上で動作可能とすることができるビジネスプロセスで、そのデバイスコントローラ1312、1314、および1316からの情報を統合してもよい。
【0055】
拡張によって、企業アプリケーション1302は、auto−idノード1306、1308、および1310のすべてからの集約情報を集約するように動作可能であることが分かるかもしれない。さらに、システム1300のあるレベルで有用な情報は、他のレベルではあまり有用ではないかもしれないことを理解されたい。たとえば、企業アプリケーション1302は、リーダ/プリンタ1320によって収集された低いレベル(たとえば品目レベル)の情報に興味がないか、または使えないかもしれない。むしろ企業アプリケーション1302は、情報が、デバイスコントローラ1314そして/またはauto−idノード1308によって、フィルタそして/または統合される限度でその情報に関心があるだけかもしれない。
【0056】
説明したアーキテクチャの結果として、企業アプリケーション1302から、そして/または複数の企業アプリケーションからのビジネスロジックはauto−idミドルウェア(たとえば、図1のauto−idインフラストラクチャ110の一部として)においてサポートされるかもしれないことを理解されたい。さらに、そのような複数の企業アプリケーションは、企業アプリケーションのすべてと共通する、単一の物理ハードウェアシステムと単一のauto−idミドルウェアでサポートされるかもしれない。
【0057】
図14は、図13のauto−idインフラストラクチャ1304で使用するためのネットワークアーキテクチャ1400のブロック図である。より具体的には、図14は、図13のauto−idインフラストラクチャ1304が、auto−idシステムで使うために開発されたEPC(Electronic Product Code)と共に使用することができるアーキテクチャを示している。
【0058】
EPCは、UPC(Uniform Product Code)識別子に似た固有の番号を指し、これは複数の組織と企業が、それら各々の製品、商品、サービス、またはその収集(たとえば、パレット、ケース、またはトラック積荷)を固有に指定し識別するのに使うことを同意した、あらかじめ定められたフォーマットとスキームである。RFIDシステムの文脈で次に、EPCは、図13のオブジェクト1328上のタグ1330に割り当てられるかもしれない。たとえば、古典的EPCは、ヘッダフィールド(様々なフォーマットを区別するため)、製造フィールド(EPCを割り当てているそれぞれの組織がその固有の製造フォーマットを有する)、製品フィールド(製品コード)、およびシリアルナンバー(製品に付随の)の4つのフィールドによって定義される。
【0059】
図14において、EPCIS(EPC Information Service)レイヤー1404は、ネットワーク上でEPCデータの交換を可能にする。つまり、EPCISは、識別されたEPC番号を有するリーダは、その番号について(そしてそれ故に、その関連付けられたアイテムについて)の情報を見つけて使用することができる、標準的なフォーマットまたはプロトコルを提供する。いくつかの実行、そして/または関連する実装において、たとえば、PML(Physical Mark−up Language)そして/またはXML(eXtensible Mark−up Language)のような言語は、上記変換またはビジネスレベルのEPC情報の使用のために使用されてもよい。
【0060】
EPCIS層1404は、アプリケーションマネージャ1406から情報を受け取り、このマネージャは情報イベント(たとえばタグ読み)を監督し、EPCIS層1404と、それによってEPCISリポジトリ1410への通信イベントを管理するように、一般的に動作可能である。リポジトリ1410は比較的長い時間期間に渡ってデータを蓄積し、その間データは、どの特定のアプリケーションまたはデバイスにもすぐに使えないときに、アプリケーションマネージャ1406は、リポジトリ1410の監視と設定するように動作する。一般的にいって、オブジェクトの数についての情報のフローは、リポジトリ1410にとって、実際にリアルタイムで特に所与の潜在的なネットワーク遅延において有用であるには多すぎるかもしれない。むしろ、auto−idノード1408は、おそらくある一定の時間期間で、そのような情報を追跡するのに使われるかもしれず、その情報はauto−idノード1408にすぐに有用であるかもしれない。
【0061】
アプリケーションマネージャ1406とEPCIS層1404は、ONC(Object Naming Service)へのアクセスを有し、ONCはDNS(Domain Name Service)と同様に、アプリケーション管理1406とEPCIS層1404が、その製品のためのEPCコードに基づいて製品についての情報を見つけることを可能にする検索サービスである。ONS1412は、情報がたとえば製品にローカルにまたは非ローカルに格納されたかどうかによって分類されるかもしれない、情報の異なるレベルを有するかもしれない。
【0062】
ALE(Application Level Event)インターフェース層1414は、デバイスマネージャ1416とデバイスコントローラ1418へのインターフェースを提供する。より具体的には、ALEインターフェース層1414は、デバイスマネージャ1416そして/またはデバイスコントローラ1418から受け取る情報イベントをフィルタまたは集約するのに使われるかもしれない。デバイスマネージャ1416は、デバイスコントローラ1418の状態そして/または構成を管理するのに使われるかもしれない。
【0063】
図14にも示されるように、リーダプロトコルインターフェース1412は、デバイス1422のためのインターフェースを提供する。つまり、異なる企業が、異なるタイプのデバイス1422、または他のauto−idデバイスを採用するかもしれず、これらのデバイスと企業は、リーダとの通信のための異なるリーダプロトコルを利用してもよい。リーダプロトコルインターフェース1420は、システム1400内のすべてのリーダとの通信を可能にするよう設計されている。
【0064】
図14から、システム1400は図13のauto−idインフラストラクチャ1304なしで使用してもよく、逆に図13のauto−idインフラストラクチャ1304は図14のほかの要素なしで使用してもよいことを理解されたい。このように図14は、図13のauto−idインフラストラクチャ1304は、EPCネットワークと標準を使用してもよく、しかし使用は必須ではない。
【0065】
上記の説明は、本発明の態様がどのように実装されるかの例に沿って、本発明の様々な実施形態を示している。上記の例と実施形態は、唯一の実施形態と考えられるべきではなく、特許請求の範囲で定義されるように本発明の柔軟性と有利さを示すために提示されている。上記の開示と特許請求の範囲に基づいて、他のアレンジ、実施形態、実装、および均等物は、当業者にとって明らかで、特許請求の範囲に定義された発明の精神と範囲から離れることなく採用されるかもしれない。ここで採用されてきた用語と表現は、さまざまな実施形態と例を説明するのに使われる。これらの用語と表現は、図示され説明された特徴またはその一部を除いて解釈されることはなく、さまざまな修正が添付の請求の範囲の範囲内で可能であることが認識される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のタグ識別を格納することと、
複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、
複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が、1つまたは複数の前記属性に関連付けられることと、
複数のタイムスタンプを格納することと、
前記複数のタグ識別に結び付けられた、少なくとも1つの位置、または少なくとも1つの属性に基づいて階層を生成することと、
それぞれのタグ識別に関連付けられた前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を前記階層に対応する入れ子形状のように表示し、かつ、前記位置または前記属性における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することと
を備えたことを特徴とする自動識別データ処理方法。
【請求項2】
第1の階層レベル内の複数の前記入れ子形状は、前記位置に対応し、少なくとも1つの位置内に入れ子された少なくとも1つの形状は、取り付けられたタグ識別を有するオブジェクトに対応することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記格納された情報は複数のタイムスタンプを含み、前記オブジェクトは時間にわたる前記オブジェクトの動きを示すように、前記第1の階層レベル内の複数の位置に表示されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
入れ子形状のもっとも低い階層レベルは、前記属性の少なくとも1つによる充填を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記充填は、前記少なくとも1つの属性の異なる値間で区別するために、異なる色、模様、または影を備えることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記充填は、ある位置における資産利用率に対応することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記情報をフィルタリングまたは集約することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記階層は、複数の位置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記階層は、前記格納されたタグ識別に関連付けられた複数のオブジェクトの複数のプ
ロパティを備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
自動識別データ処理方法を実行するためにコンピュータシステムを制御するための命令を含むコンピュータ可読媒体であって、
複数のタグ識別を格納することと、
複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、
複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が1つまたは複数の前記属性に結び付けられることと、
複数のタイムスタンプを格納することと、
ツリーマップとして、前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部とを表示し、かつ、前記位置または前記属性における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することと
を備えたことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記ツリーマップは、前記位置に対応する第1の階層レベル内の複数の入れ子形状を含み、少なくとも1つの位置内に入れ子された少なくとも1つの形状は、取り付けられたタグ識別を有するオブジェクトに対応することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記ツリーマップは、前記属性の少なくとも1つによる充填を含むことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記ツリーマップは、前記入れ子形状の大きさを決定する、関連付けられた重さを有する複数の入れ子形状を含むことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項1】
複数のタグ識別を格納することと、
複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、
複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が、1つまたは複数の前記属性に関連付けられることと、
複数のタイムスタンプを格納することと、
前記複数のタグ識別に結び付けられた、少なくとも1つの位置、または少なくとも1つの属性に基づいて階層を生成することと、
それぞれのタグ識別に関連付けられた前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部と、を前記階層に対応する入れ子形状のように表示し、かつ、前記位置または前記属性における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することと
を備えたことを特徴とする自動識別データ処理方法。
【請求項2】
第1の階層レベル内の複数の前記入れ子形状は、前記位置に対応し、少なくとも1つの位置内に入れ子された少なくとも1つの形状は、取り付けられたタグ識別を有するオブジェクトに対応することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記格納された情報は複数のタイムスタンプを含み、前記オブジェクトは時間にわたる前記オブジェクトの動きを示すように、前記第1の階層レベル内の複数の位置に表示されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
入れ子形状のもっとも低い階層レベルは、前記属性の少なくとも1つによる充填を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記充填は、前記少なくとも1つの属性の異なる値間で区別するために、異なる色、模様、または影を備えることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記充填は、ある位置における資産利用率に対応することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記情報をフィルタリングまたは集約することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記階層は、複数の位置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記階層は、前記格納されたタグ識別に関連付けられた複数のオブジェクトの複数のプ
ロパティを備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
自動識別データ処理方法を実行するためにコンピュータシステムを制御するための命令を含むコンピュータ可読媒体であって、
複数のタグ識別を格納することと、
複数の位置を格納することであって、それぞれのタグ識別が少なくとも1つの位置に関連付けられることと、
複数の属性を有する情報を格納することであって、それぞれのタグ識別が1つまたは複数の前記属性に結び付けられることと、
複数のタイムスタンプを格納することと、
ツリーマップとして、前記情報の少なくとも一部と、前記位置の少なくとも一部とを表示し、かつ、前記位置または前記属性における異なる時間での変化をユーザが閲覧できるようにするためのタイムスライダをさらに表示することと
を備えたことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記ツリーマップは、前記位置に対応する第1の階層レベル内の複数の入れ子形状を含み、少なくとも1つの位置内に入れ子された少なくとも1つの形状は、取り付けられたタグ識別を有するオブジェクトに対応することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記ツリーマップは、前記属性の少なくとも1つによる充填を含むことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記ツリーマップは、前記入れ子形状の大きさを決定する、関連付けられた重さを有する複数の入れ子形状を含むことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−186478(P2010−186478A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25716(P2010−25716)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【分割の表示】特願2006−226926(P2006−226926)の分割
【原出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(300015447)エスアーペー アーゲー (146)
【氏名又は名称原語表記】SAP AG
【住所又は居所原語表記】Dietmar−Hopp−Allee 16, 69190 Walldorf, Germany
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【分割の表示】特願2006−226926(P2006−226926)の分割
【原出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(300015447)エスアーペー アーゲー (146)
【氏名又は名称原語表記】SAP AG
【住所又は居所原語表記】Dietmar−Hopp−Allee 16, 69190 Walldorf, Germany
【Fターム(参考)】
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